JP3831565B2 - ショーケース等の集中管理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のショーケース等の運転状態を一括して集中管理するためのショーケース等の集中管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗には複数のショーケースや冷蔵庫が設置されるが、従来各ショーケース等はそれぞれ温度調節器や除霜用のタイマーから構成される制御装置によって個別に制御されているのが現状である。従って、ショーケース等の温度や除霜時間等の各種設定作業は、当該ショーケース等の設置されている場所において個々に行わなければならない。そのため、季節や天候により設定を変更する場合には作業が極めて煩雑となる。
【0003】
また、各種設定値やショーケース等の温度等の運転状態を把握するためには、ショーケース等の設置されている場所に行って個々に調べる以外になく、ショーケース等の運転状態に関するデータを容易に把握することができないと共に、ショーケース等において異常事態が発生して警報が発せられても、従来係る警報は個々のショーケース等において行われており、多数のショーケース等が設置されている店舗においてはどのショーケースで警報が発生しているかについても容易に把握することができない問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば特開平7−114657号公報(F25D11/00)には、マイクロコンピュータにより構成した主制御装置(或いはパーソナルコンピュータにより構成した中央管理装置)に通信線によって各ショーケースの制御装置を接続し、各ショーケースの各種設定作業を主制御装置或いは中央管理装置にて行い、且つ、ショーケースの運転状況及び警報に関するデータを主制御装置或いは中央管理装置に収集して一括管理する思想が示されている。
【0005】
本発明は、係る従来の状況を鑑みて成されたものであり、複数台のショーケース等を一括管理する場合に、操作性・作業性を更に改善したショーケース等の集中管理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の集中管理装置は、複数のショーケース等の運転状態を一括して管理するものであって、この集中管理装置は、店舗に設置されて各ショーケース等からのデータを収集する店舗側管理手段と、保守管理者側に設置された保守側管理手段とから構成され、店舗側管理手段と保守側管理手段は公衆回線を介してデータの授受を行うと共に、各ショーケース等に異常が生じた場合、店舗側管理手段は、当該異常の内容と共に、異常が生じたショーケース等の現在の温度データと温度設定データに、当該異常が生じたショーケース等が属する冷凍機グループに属する他のショーケース等の温度データも付加して、保守側管理手段に送信することを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明の集中管理装置は、複数のショーケース等の運転状態を一括して管理するものであって、この集中管理装置は、店舗に設置されて各ショーケース等からのデータを収集する店舗側管理手段と、保守管理者側に設置された保守側管理手段とから構成され、店舗側管理手段と保守側管理手段は公衆回線を介してデータの授受を行うと共に、各ショーケース等に異常が生じた場合、店舗側管理手段は、当該異常の内容と共に、異常が生じたショーケース等の現在の温度データと温度設定データに、当該異常が生じたショーケース等の過去の温度データと、異常が生じたショーケース等が属する冷凍機グループに属する他のショーケース等の過去の温度データも付加して、保守側管理手段に送信することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の集中管理装置のシステム構成図である。本発明の集中管理装置のシステムは、スーパーマーケットなどの店舗P1、P2に設置され、パーソナルコンピュータなどから成る中央管理装置2及びマイクロコンピュータによって構成された主制御装置3(何れも店舗側管理手段を構成する)、系統制御装置4及び端末側制御装置6と、保守管理を行うメンテナンス会社Mに設置され、同じくパーソナルコンピュータなどから成る遠隔管理装置(保守側管理手段)1とから構築される。
【0009】
この場合、メンテナンス会社Mは二つの店舗P1、P2のショーケースSC等の保守管理契約をしているものとする。
【0010】
上記中央管理装置2は、店舗P1、P2の警備室等に設けられ、図2に示す如く制御手段としてのマイクロコンピュータ7と、このマイクロコンピュータ7に接続された保存手段としてのハードディスク8、及び、ROM9、RAM11、フロッピーディスクドライブ12と、送受信手段13、出力制御手段14及び入力制御手段16などから構成される。送受信手段13はシリアルインターフェースにより構成され、前述の主制御装置3とRS−232C等の通信線17を介して接続されている。
【0011】
ハードディスク8には中央管理装置2自体の制御プログラムの他、主制御装置3から送られてくる各種データや、後述するショーケースSC等の設置形態(ケースレイアウト)に関するデータ、更には各種運転条件に関するデータ及び通信プロトコル等が保存されている。出力制御手段14にはプリンタ18や表示手段としてのディスプレイ19が接続され、入力制御手段16には入力手段としてのキーボード21やマウス22が接続される。更に、マイクロコンピュータ7にはモデム23が接続され、公衆回線Lによりメンテナンス会社Mの遠隔管理装置1と通信によりデータを授受することが可能とされている。
【0012】
次に、主制御装置3も前記警備室等に設けられ、図3に示す如く制御手段としてのマイクロコンピュータ24と、このマイクロコンピュータ24に接続されたROM26、RAM27、EEPROM40と、送受信手段28、29、出力制御手段31及び入力制御手段32などから構成される。送受信手段28、29はシリアルインターフェースにより構成され、送受信手段28は前記中央管理装置2に前記通信線17を介して接続されると共に、送受信手段29は前述の系統制御装置4と接続される。送受信手段29は5個の接続ポートを有しており、それによって、最大5台の系統制御装置4が接続可能とされている。
【0013】
また、ROM26には通信プロトコルや主制御装置3自体の制御プログラムが格納され、RAM27には系統制御装置4から送られてくる各種データや系統制御装置4へ送る各種データ、主制御装置3自体の制御データ(液晶表示部34の表示データ等)が保存されると共に、EEPROM40にはショーケースSC等の各種設定及び設置状態に関するデータが保存され、電源が断たれたときにも保持される。
【0014】
出力制御手段31には例えば16文字×2行の表示能力の液晶表示部34とブザー36が接続され、入力制御手段32には入力手段としてのキースイッチ37やディップスイッチ38及びスライドスイッチ39が接続されている。キースイッチ37は後述する各種設定及び表示指令を行うためのスイッチであり、ディップスイッチ38は前記系統制御装置4の接続状態を設定するためのスイッチである。また、スライドスイッチ39は後述するショーケースSC等の照明制御や夜間停止に関する設定を行うスイッチである。
【0015】
更に、マイクロコンピュータ24にはモデム35が接続され、やはり公衆回線Lにより、中央管理装置2を介さずにメンテナンス会社Mの遠隔管理装置1と通信によりデータを授受することが可能とされている。
【0016】
次に、系統制御装置4は図4に示す如く、制御手段としてのマイクロコンピュータ41と、このマイクロコンピュータ41に接続されたROM42、RAM43、EEPROM45と、送受信手段44、46、出力制御手段47及び入力制御手段48とから構成される。送受信手段44、46はシリアルインターフェースにより構成され、送受信手段44は前記主制御装置3に接続され、送受信手段46は前述の端末側制御装置6と通信線33を介して接続されている。送受信手段46は30個の接続ポートを有しており、最大30台の端末側制御装置6が接続可能とされ、それによって本発明の集中管理装置には最大150台までの端末側制御装置6、即ち、ショーケースSC等が接続できるように構成されている。
【0017】
また、ROM42には通信プロトコルや系統制御装置4自体の制御プログラムが格納され、RAM43には端末側制御装置6から送られてくる各種データや、主制御装置3から送られてくるショーケースSC等の各種運転条件に関するデータが保存される。また、EEPROM45には主制御装置3から送られたショーケースSC等の各種運転条件の設定データが保存されており、電源が断たれても保持される。出力制御手段47には警報表示を行うLED表示部51が接続され、入力制御手段48には後述する如くショーケースSC等の制御のために割り付けられるチャンネルの使用・未使用及び、それ自体のA〜Eまでのチャンネルナンバーを設定し、或いは、警報表示を行うLED表示部51を運転モニターに切り換えるためのディップスイッチ52が接続されている。
【0018】
次に、端末側制御装置6は図1のショーケースSCや、冷凍機Rにそれぞれ設けられており、図5に示す如く、制御手段としてのマイクロコンピュータ54と、このマイクロコンピュータ54に接続されたROM56、RAM57、EEPROM50と、送受信手段58、出力制御手段59及び入力制御手段61とから構成される。送受信手段58はシリアルインターフェースにより構成され、前記系統制御装置4に前記通信線33を介して接続されている。また、ROM56には通信プロトコルや端末側制御装置6自体の制御プログラムが格納され、RAM57には系統制御装置4から送られてくるショーケースSC等の各種運転条件に関するデータが保存される。また、EEPROM50には端末側制御装置6で設定されたショーケースSC等の各種運転条件の設定データが保存されており、電源が断たれても保持される。出力制御手段59には警報表示を行う表示手段62及びアクチュエータ63が接続される。
【0019】
このアクチュエータ63は、ショーケースSCの場合には膨張弁や霜取り用のヒータ、照明等であり、冷凍機Rであればコンプレッサモータ等を意味するものである。入力制御手段61には設定スイッチ64と、ショーケースSCの庫内温度や冷凍機Rの凝縮圧力等を検出するセンサー66が接続されている。このセンサー66で検出された温度データも前記RAM57に保存される。前記設定スイッチ64は当該端末側制御装置6の制御のために割り付けられる1〜30までのチャンネルナンバーを設定するためのものである。また、マイクロコンピュータ54は各ショーケースSCや冷凍機Rの機種毎に設定された個別の識別情報としてのセンサーIDを保有している。
【0020】
尚、ショーケースSCは一台の冷凍機Rに対して複数台配管接続されてグループを構成し、当該冷凍機Rのコンプレッサから冷媒の供給を受ける。また、ショーケースSCや冷凍機Rはスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗の規模に合わせて所定台数、所定の設置形態、即ちケースレイアウトにて設置されるが、前記系統制御装置4はショーケースSC等の設置台数に合わせて必要台数主制御装置3に接続する。即ち、大規模店舗においてショーケースSCや冷凍機Rを合計91台以上150台以下設置する場合には、4個乃至5個の系統制御装置4を接続する。また、中規模店舗においてショーケースSCや冷凍機Rを合計31台以上90台以下設置する場合には、2個乃至3個の系統制御装置4を接続する。更に、小規模店舗においてショーケースSCや冷凍機Rを合計30台以下設置する場合には、1個の系統制御装置4を接続することになる。
【0021】
このように、主制御装置3と系統制御装置4とを分離し、30台のショーケースSC等の端末側制御装置6に対して1台の系統制御装置4を接続する形としたことにより、主制御装置3の送受信手段29の接続ポート数が減り、小規模店舗の場合にも最悪4個の未使用ポートが生ずるに止まるので、構造上の無駄を省き、コストを低減しつつ店舗の規模に柔軟に対応することができるようになっている。
【0022】
また、ショーケースSC等の設置に際して各端末側制御装置6には設定スイッチ64により1〜30までの内の1つを設定すると共に、当該端末側制御装置6が接続される系統制御装置4においてはA〜Eまでの内の1つを設定することにより、各端末側制御装置6のチャンネルナンバー(例えばA01)を割当て設定する。尚、系統制御装置4に接続されるショーケースSC等の台数が30台に満たない場合には、使用しないチャンネルナンバー(1〜30)をディップスイッチ52にて設定すると、この未使用のチャンネルナンバーは主制御装置3に送信されて以後の制御において無視されることになる。
【0023】
一方、前記遠隔管理装置1は、メンテナンス会社Mに設けられ、図6に示す如く制御手段としてのマイクロコンピュータ77と、このマイクロコンピュータ77に接続された保存手段としてのハードディスク78、及び、ROM79、RAM81、フロッピーディスクドライブ82と、出力制御手段84及び入力制御手段86などから構成される。
【0024】
ハードディスク78には遠隔管理装置1自体の制御プログラムの他、各店舗P1、P2の中央管理装置2或いは主制御装置3から送られてくる警報を含む各種データや、店舗P1やP2の位置を示すための地図情報、巡回中のサービスマンの現在位置情報に関するデータ等に加え、通信プロトコル等が保存されている。出力制御手段84には出力手段としてのプリンタ88や表示手段としてのディスプレイ89が接続され、入力制御手段86には入力手段としてのキーボード91やマウス92が接続される。更に、マイクロコンピュータ77にはモデム93が接続されており、公衆回線Lにより前記各店舗P1及びP2の中央管理装置2或いは主制御装置3と通信によりデータを授受することが可能とされ、更には、巡回中のサービスマンとの間で携帯端末などを用い、通信を行うことを可能とされている。
【0025】
以上の構成で、各装置の動作につき説明する。まず、店舗側の装置について説明するために、中央管理装置2における各種入力操作につき説明する。図7は中央管理装置2のディスプレイ19における表示画面の遷移を示している。待機画面からキーボード21若しくはマウス22の操作によって業務メニューを選択すると、マイクロコンピュータ7はディスプレイ19に図8の業務メニュー画面を表示する。この業務メニュー画面において上から2番目の店舗レイアウト作成メニューを選択すると、マイクロコンピュータ7は図14の如き店舗レイアウト作成メニューをディスプレイ19に表示し、そこで商品色設定を選択すると図15の商品色設定画面をディスプレイ19に表示する。ここでは、マウス22によって商品種類と、パレット内の色を選択して対応させることによって、ショーケースSCに収納される商品の種類別に表示する色を割り当てることができる。
【0026】
次に、キーボード21の操作によって図14の店舗レイアウト作成メニューに戻り、そこでケースレイアウト作成メニューを選択すると図16のケースレイアウト作成画面がディスプレイ19に表示される。中央管理装置2のハードディスク8には、ケースレイアウト作成に関するプログラム及びデータが格納されており、使用者がこのケースレイアウト作成画面においてマウス22により画面下部に示された商品種類を選択すると、図16の*1で示す長方形の枠がディスプレイ19上に表示される。この枠をマウス22の操作により画面下部に表示されている移動、コピー及び回転等のコマンドを使ってディスプレイ19上にて操作することにより、図10に示す如き店舗におけるショーケースSC等の実際の設置形態に合わせたケースレイアウトをディスプレイ19上に自由に作成することができる。
【0027】
更に、図16中右側に示すようなウィンドウ機能によって当該枠に対応するショーケースSCの機種名、鮮魚等の商品種類及び前記チャンネルナンバー、センサーIDを設定することができると共に、枠は商品の種類に応じて前記商品色設定画面にて選択された色によって表示される。このようなケースレイアウト作成機能によって作成されたケースレイアウトに関するデータはマイクロコンピュータ7によって前記ハードディスク8に格納されて保存される。
【0028】
次に、前記図8の業務メニュー画面において上から4番目の設定メニューを選択すると、マイクロコンピュータ7は図17に示す設定メニューをディスプレイ19に表示し、更に、そこで1番上の端末制御設定を選択するとマイクロコンピュータ7は図18に示す端末制御設定画面をディスプレイ19に表示する。
【0029】
この端末制御設定画面においては、キーボード21或いはマウス22によって各端末側制御装置6毎に割り当てられた前記チャンネルナンバー(例えばA01)毎に庫内設定温度、各種警報、霜取りに関する各種設定値、管理温度等、ショーケースSC等の運転条件を設定することができる。この運転条件に関するデータはキーボード21の操作に基づいてマイクロコンピュータ7により前記ハードディスク8のファイル内に保存されると共に、キーボード21を操作することによりダウンロード機能を使って送受信手段13により主制御装置3に送信し、アップロード機能を使ってモデム23により遠隔管理装置1に送信することもできる。
【0030】
次に、主制御装置3について説明する。主制御装置3においてはキースイッチ37、ディップスイッチ38及びスライドスイッチ39により、前述の中央管理装置2同様、各端末側制御装置6毎に割り当てられたチャンネルナンバー(例えばA01)毎に庫内設定温度、各種警報、霜取りに関する各種設定値、管理温度等、ショーケースSC等の運転条件を設定することができる。
【0031】
この主制御装置3で設定されたショーケースSC等の運転条件に関するデータはマイクロコンピュータ24により前記RAM27、EEPROM40に保存されると共に、送受信手段29から系統制御装置4に送信されるが、前述の如く中央管理装置2からデータがダウンロードされた場合には、マイクロコンピュータ24はRAM27、EEPROM40の内容をダウンロードされたデータに書換えて系統制御装置4に送信する。
【0032】
ここで、図20の前記中央管理装置2のマイクロコンピュータ7のフローチャートに基づき、このような中央管理装置2とこの主制御装置3間における前記ショーケースSC等の運転条件に関するデータのアップロード及びダウンロード操作につき説明する。
【0033】
前述の如く、各ショーケースSC等の運転条件に関する設定は中央管理装置2及び主制御装置3の双方において行うことができるので、入力されたデータが食い違う場合も生ずる。そのような事態を回避する目的で本発明では主制御装置3で入力されたデータを中央管理装置2に送り込むアップロード、及び、中央管理装置2で入力されたデータを主制御装置3に送信するダウンロード操作が行えるように構成されている。即ち、前記中央管理装置2における図17の設定メニュー画面で、4番目のMCからの設定データ読み込みを選択すると、マイクロコンピュータ7は図19の画面をディスプレイ19に表示する。
【0034】
キーボード21にて通信開始を選択すると、図20のステップS1からステップS2に進み、マイクロコンピュータ7は主制御装置(画面ではマスターコントローラと称している)3のマイクロコンピュータ24に指令を発する。マイクロコンピュータ24はこれに応じて主制御装置3の前記キースイッチ37等にて設定されてRAM27及びEEPROM40内に保存されている前記運転条件に関するデータを中央管理装置3に送信し、中央管理装置2は受信したデータをハードディスク8内の別のファイルに読み込むアップロードを実行する。
【0035】
マイクロコンピュータ7は主制御装置3からの設定データを読み込むと、今度はステップS3でキーボード21から入力された設定データと比較し、一致していない場合はステップS4からステップS5に進んでディスプレイ19に所定の警告(NG)表示を行う。使用者はこれを見て両者における運転条件のデータが異なっていることを確認し、データの修正等の処置をとることができる。
【0036】
尚、前記アップロードされたデータは中央管理装置2のハードディスク8に保存されるので、キーボード21の所定の操作によりマイクロコンピュータ7はこのデータをディスプレイ19に表示し、或いは、プリンタ18にて印字する。従って、主制御装置3にプリンタ等を接続する必要はなくなる。
【0037】
次に、前述の如く中央管理装置2のディスプレイ19に図18の端末制御設定画面が表示されている状態で、キーボード21にて所定のキーを操作すると、マイクロコンピュータ7はステップS6からステップS7に進んで前記端末制御設定画面で入力された運転条件に関するデータを主制御装置3に送信するダウンロードを実行する。主制御装置3のマイクロコンピュータ24はこのダウンロードが実行されるとRAM27及びEEPROM40の内容をダウンロードされた運転条件のデータに書き換える。これによって、中央管理装置2から主制御装置3にショーケースS等の運転条件に関するデータを設定することができる。このRAM27及びEEPROM40内の運転条件に関するデータは主制御装置3により送受信手段29から系統制御装置4に送信する。
【0038】
これらデータは前記チャンネルナンバー毎に区別されて送信が行われる。また、遠隔管理装置1からの要求により主制御装置3のマイクロコンピュータ24は、前記キースイッチ37等にて設定されたデータをモデム35により遠隔管理装置1にアップロードする。中央管理装置2や遠隔管理装置1では主制御装置3からアップロードされたデータと中央管理装置2、或いは、遠隔管理装置1にて設定されたデータを比較することが可能となっている。
【0039】
次に、系統制御装置4は送受信手段44にて主制御装置3から自らのチャンネルナンバー(A〜E)に属するショーケースSC等の運転条件に関するデータを受信すると、マイクロコンピュータ41は一旦当該データをRAM43に保存し、更に、送受信手段46より端末側制御装置6に当該運転条件に関するデータを送信する。
【0040】
一方、端末側制御装置6では送受信手段58が自らのチャンネルナンバー(01〜30)当ての運転条件に関するデータを受信すると、マイクロコンピュータ54はRAM57に当該データを保存する。マイクロコンピュータ54はセンサー66からのショーケースSCの庫内温度に関する出力と前記運転条件に関するデータの内の庫内設定温度とを比較してアクチュエータ63としての膨張弁やコンプレッサモータを制御し、庫内温度を前記庫内設定温度に制御する。また、霜取りに関するデータに基づいてアクチュエータ63としてのヒータを制御し、ショーケースSCの霜取制御を実行すると共に、照明制御に関するデータに基づいてアクチュエータ63としての照明の点灯を制御する。
【0041】
このようなショーケースSC等における庫内温度等の運転状態に関するデータはマイクロコンピュータ54によって逐次RAM57に保存され、更新されている。また、例えば膨張弁の故障等によって庫内温度が異常に上昇し、系統制御装置4から送られたデータの内の警報に関する設定値を越えると、マイクロコンピュータ54は表示手段62によって当該ショーケースSC等における警報表示を行うと共に、前記運転状態に関するデータの中に警報に関する情報も含めてRAM57に保存する。
【0042】
系統制御装置4のマイクロコンピュータ41は、例えば1分間に一回自らに接続されている最大30台の端末側制御装置6のマイクロコンピュータ54に対してポーリングを行う。端末側制御装置6のマイクロコンピュータ54は系統制御装置4からポーリングされると、自らのチャンネルナンバー及びセンサーIDと共にRAM57内に保存していた運転状態に関するデータを送受信手段58より系統制御装置4に送信する。
【0043】
系統制御装置4は送受信手段46によりこの運転状態に関するデータを受信し収集して、各端末側制御装置6毎に、即ちチャンネル別に最大30台分の運転状態に関するデータをRAM43内に格納する。このRAM43内の運転状態に関するデータは次回のポーリングによって端末側制御装置6よりデータが送信されることにより更新される。また、端末側制御装置6から送信されたデータの中に前記警報情報が含まれている場合には、マイクロコンピュータ41はLED表示部51を点灯させて外部に表示する。
【0044】
主制御装置3のマイクロコンピュータ24は、系統制御装置4が各端末側制御装置6からのデータの収集を完了した時期に合わせて、やはり1分間に一回系統制御装置4にポーリングを行う。系統制御装置4のマイクロコンピュータ41は主制御装置3からポーリングされると、自らのチャンネルナンバーと共にRAM43内に保存している最大30台分のショーケースSC等の運転状態に関するデータを送受信手段44より主制御装置3に送信する。主制御装置3は送受信手段29によりこの運転状態に関するデータを受信し収集して、各端末側制御装置6毎に、即ちチャンネル別に最大150台分の運転状態に関するデータをRAM27内に格納する。このRAM27内の運転状態に関するデータは同様に次回のポーリングによって系統制御装置4より運転状態に関するデータが送信されることにより更新される。
【0045】
主制御装置3はこのような手順にて各端末側制御装置6より各ショーケースSCや冷凍機Rの運転状態に関するデータを収集する。マイクロコンピュータ24はRAM27内に収集したデータから庫内温度とEEPROM40に保存されている庫内設定温度を読み出して各チャンネルナンバー毎に順次数秒間隔で液晶表示部34に表示する。そして、前記キースイッチ37の中のスキャンスイッチが操作されると表示切り換えを停止し、再び操作されると数秒間隔の表示切り換えに復帰する。また、別のキースイッチ37の中のチェックスイッチが操作されると、マイクロコンピュータ24は各ショーケースSC毎に設定された前記管理温度の上下所定温度幅内に各ショーケースSCの庫内温度が入っているか否か全ショーケースSCについて調べ、温度幅から逸脱しているショーケースSCのチャンネルナンバーのみを液晶表示部34に表示する。
【0046】
更に、系統制御装置4から送信された運転状態に関するデータの中に警報情報が含まれていた場合には、マイクロコンピュータ24はその旨、及び当該警報情報が含まれているデータの発生元であるショーケースSC等のチャンネルナンバーと、警報の元となった異常の内容を液晶表示部34に表示すると共に、ブザー36を動作させる。
【0047】
この警報表示及びブザー36の動作はキースイッチ37の中の警報解除スイッチの操作によって解除され、通常の表示に切り換えることができるが、警報の発生した原因が解消されない限り、即ち、次回のポーリング時のデータに警報情報が存在しなくなるまでは警報が存在する旨の所定の表示を液晶表示部34に表示する。また、液晶表示部34では16文字×2行の量の表示しかできないため、表示し切れない量の警報情報を受信した場合には、表示可能な分の警報情報を表示すると共に、残余の警報情報が存在する旨の所定の表示を行う。
【0048】
また、系統制御装置4から送信された運転状態に関するデータの中に警報情報が含まれている場合、主制御装置3のマイクロコンピュータ24は、遠隔管理装置1への直接の通信が許されている設定状態においては、後述する中央管理装置2の動作と同様の手順で、自発的にデータの発生元であるショーケースSC等のチャンネルナンバーと、警報の元となった異常の内容、現在温度及び庫内設定温度のデータなどをモデム35により遠隔管理装置1に送信する。
【0049】
一方、中央管理装置2のマイクロコンピュータ7は、主制御装置3が各系統制御装置4からのデータの収集を完了した時期に合わせて、やはり1分間に一回主制御装置3にポーリングを行う。主制御装置3のマイクロコンピュータ24は中央管理装置2からポーリングされると、RAM27内に保存している最大150台分のショーケースSC等の運転状態に関するデータを送受信手段28より中央管理装置2に送信する。
【0050】
中央管理装置2は送受信手段13によりこの運転状態に関するデータを受信し収集して、各端末側制御装置6毎に、即ちチャンネル別に最大150台分の運転状態に関するデータをハードディスク8内に保存する。また、ハードディスク8には24時間分の各端末側制御装置6の運転状況に関するデータを常時保存し、24時間を越える分のデータを1分毎に更新して行く。
【0051】
中央管理装置2はこのような手順にて各端末側制御装置6より各ショーケースSCや冷凍機Rの運転状態に関するデータを収集する。そこで、各ショーケースSC等の運転状態を調べたい場合には、前記図7の待機画面からキーボード21若しくはマウス22の操作によって業務メニューを選択し、ディスプレイ19に図8の業務メニュー画面を表示している状態で、一番上の運転チェックモニターを選択すると、マイクロコンピュータ7は図9の商品レイアウト画面をディスプレイに表示する。この商品レイアウト画面は、前記図16のケースレイアウト作成画面で作成され、ハードディスク8内に保存されているケースレイアウトの中の商品種類の情報に基づいて表示され、各ショーケースSC個々の表示ではなく、収納されている商品の種類別に単一若しくは複数のショーケースSCのレイアウトを一つの枠で表示する。また冷凍機Rはディスプレイ19内に表示される。
【0052】
この商品レイアウト画面において運転状態を表示したいショーケースSCが収納している商品の枠、例えば鮮魚の枠をマウス22で選択すると、マイクロコンピュータ7はハードディスク8内のケースレイアウトの情報に基づいて、この鮮魚の枠付近のショーケースSC個々のレイアウトを示す図10のケースレイアウト画面をディスプレイ19に表示する。このケースレイアウト画面では1つの枠が1台乃至3台のショーケースSCを示し、枠内には各ショーケースSCの端末側制御装置6のチャンネルナンバーも示される(端末側制御装置6についてはショーケースSC等1台について3台まで設定できる)。
【0053】
次にこのケースレイアウト画面において運転状態を表示したいショーケースSC、例えばチャンネルナンバーA01をマウス22で選択すると、マイクロコンピュータ7は図11のケース情報画面をディスプレイ19に表示する。この画面において通常データ、データ表示を選択すると、図12のデータ表示画面に移行する。このデータ表示画面ではマイクロコンピュータ7はハードディスク8内に保存している当該チャンネルナンバーA01のショーケースSCの各種運転条件の設定値、及び、現時点の運転状態に関するデータをディスプレイ19に表示する。また、ハードディスク8内には過去24時間分の運転状態に関するデータが保持されているので、このデータ表示画面の最上部の時刻エリヤの時刻をキーボード21で変更することにより、マイクロコンピュータ7は当該時刻の運転状態をディスプレイ19に表示する。
【0054】
このように、ショーケースSC等の運転状態を調べる場合に、先ず、ショーケースSCの設置形態、即ちレイアウトをディスプレイ19に表示して、当該レイアウトを見ながら表示したいショーケースSCを選択する方式としたことにより、実際の設置形態に則してショーケースSCを特定することができ、視認性及び操作性が著しく向上する。特に、商品レイアウトからケースレイアウトに移行する方式としたことにより、大きな視点から徐々にショーケースSCを絞り込む形となるので、ショーケースSCの台数が多い場合にもその特定を極めて円滑に行えるようになる。
【0055】
また、図12のデータ表示画面においてキーボード21を操作することにより、図13のグラフ表示に移行する。このグラフ表示画面では、マイクロコンピュータ7はハードディスク8内に保持されている過去24時間の前記チャンネルナンバーのショーケースSCの庫内温度等の運転状態のデータを加工し、その推移をグラフにしてディスプレイ19に表示する。これによってショーケースSCの運転状態の履歴を容易に確認することができる。また、キーボード21からの指令によりマイクロコンピュータ7はこれらのデータ、及びグラフ表示をプリンタ18に印字(プリント出力)する。
【0056】
このように、中央管理装置2においてはハードディスク8内に保存されている過去24時間の運転状態に関するデータを加工し、グラフ等によってディスプレイ19に表示するので、確認操作及び視認性が著しく向上する。
【0057】
ここで、主制御装置3から送信された運転状態に関するデータの中に警報情報が含まれていた場合、中央管理装置2のマイクロコンピュータ7は先ず当該警報を発しているショーケースSC等の運転状態に関するデータを、警報が発せられた時点から遡って10時間分、前記24時間のデータの中から抽出し、ハードディスク8内の別のテーブルに移して保存する。この10時間分のデータは時間が経過しても廃棄されない。
【0058】
次に、マイクロコンピュータ7はディスプレイ19に前記図7の待機画面を表示している状態から自動的に図9の商品レイアウト画面に表示を切り換え、警報を発しているショーケースSCが含まれる商品種類の枠(図9中*1で示す)を赤色として点滅させ、警報が発生している旨を店舗P1或いはP2の従業員に警告する。この商品レイアウト画面において点滅している商品の枠、例えば氷温の枠をマウス22で選択すると、マイクロコンピュータ7は図10のケースレイアウト画面をディスプレイ19に表示する。このケースレイアウト画面では今度は警報を発しているショーケースSC(図10中*1で示すチャンネルナンバーA06)を赤色で点滅させる。
【0059】
次に、このケースレイアウト画面において点滅しているショーケースSC(チャンネルナンバーA06)をマウス22で選択すると、マイクロコンピュータ7は図11のケース情報画面をディスプレイ19に表示し、この画面において通常データ、データ表示を選択すると図12のデータ表示画面に移行する。このデータ表示画面ではマイクロコンピュータ7はハードディスク8内に保存している当該チャンネルナンバーA06のショーケースSCの各種運転条件の設定値、及び異常な運転状態に関するデータの他に、右下枠内に警報発報中の旨の表示を赤色で行い、且つ、警報の元となった異常の内容(高温異常、低温異常等。図12では高温異常を赤色で表示している。)についてもディスプレイ19に表示する。
【0060】
また、図12のデータ表示画面においてキーボード21を操作することにより、図13のグラフ表示に移行し、マイクロコンピュータ7はハードディスク8内に保持されている前記チャンネルナンバーA06のショーケースSCの庫内温度等の運転状態のデータの推移をグラフにてディスプレイ19に表示する。これによってショーケースSCの警報発生に到った過去の運転状態の履歴を容易に確認することができる。また、キーボード21からの指令によりマイクロコンピュータ7はこれらのデータ、及びグラフ表示をプリンタ18に印字する。
【0061】
更に、この警報発生から使用者が気付かずに24時間以上経過した場合にも、ハードディスク8内には前述の如く警報発生時点を含む過去10時間の当該ショーケースSC(チャンネルナンバーA06)の運転状態に関するデータが廃棄されずに保持されているので、図11のケース情報画面において警報データを選択することにより、マイクロコンピュータ7はこの24時間以上過去のデータをデータ表示画面に表示する。このデータは同様にグラフ表示をし、且つプリンタ18に印字することができると共に、マイクロコンピュータ7はキーボード21からの指令によりフロッピーディスクドライブ12にてフロッピーディスクに保存する。
【0062】
このように中央管理装置2のマイクロコンピュータ7は、ショーケースSC等の運転状態に関するデータに警報情報が含まれている場合に、待機画面から自動的に商品レイアウト画面に移行すると共に、このデータを加工してディスプレイ19に表示されたレイアウト上にて警報を発生しているショーケースSCを特定する表示を行うので、ショーケースSCから離れたところに中央管理装置2が設置されていても、異常となっているショーケースSCの店舗内における設置場所がディスプレイ19上にて図示して特定され、使用者は容易に認知することができ、修理等の処置を迅速に施すことができるようになる。
【0063】
尚、警報を発しているショーケースSC等が修理されて、受信するデータに警報情報が含まれないようになれば中央管理装置2における警報に関する表示は停止されるが、それ以前にもマウス22にて図12のデータ表示画面の「警報解除」枠をクリック操作することによって、図12の画面の右下枠内における警報発報中の旨の赤色表示及び異常の内容(高温異常、低温異常等)を消去することができる(同時にブザー36の動作を停止する命令を主制御装置3に送信する)。
【0064】
ここで、図12のデータ表示画面における「警報確認」枠をマウス22でクリック操作すると、中央管理装置2のマイクロコンピュータ7は画面で赤色で表示している警報発報中である旨の表示並びに異常の内容の表示色を例えば青色に変更する。これにより、例えば、図12のデータ表示画面にて警報発報中であること及び異常の内容を確認済みであって、修理を施す以前であることがディスプレイ19上の表示色で区別されるので、警報に関する表示を確認したか否かが明確となり、対処の確実性と管理作業性が一段と向上する。
【0065】
尚、マイクロコンピュータ7は、上記「警報確認」の操作が行われた後でなければ前記「警報解除」枠をディスプレイ19に表示しない。これにより、誤った警報解除操作(実際に異常への対処を行っていないのに解除してしまう等)が成される不都合を未然に防止している。また、以上の如き中央管理装置2におけるデータの表示・操作は、後述する如く遠隔管理装置1にも送られるデータに基づいて、当該遠隔管理装置1においても同様に実施可能とされている。即ち、本発明における中央管理装置は実施形態における中央管理装置2と遠隔管理装置1を含む概念であるものとする。
【0066】
次に、中央管理装置2のマイクロコンピュータ7は、ショーケースSC等の運転状態に関するデータに警報情報が含まれている場合は、モデム23を用いて公衆回線Lによりメンテナンス会社Mの遠隔管理装置1に警報データを送信する。
【0067】
以下、図21を用いて中央管理装置2による遠隔管理装置1への警報送信制御を説明する。図21のフローチャートは中央管理装置2のマイクロコンピュータ7のプログラムを示している。尚、使用者(この場合は店舗の管理者やメンテナンス会社のサービスマン)は中央管理装置2のキーボード21などを用いた入力操作により、或いは、遠隔管理装置1のキーボード91などを用いて入力し、且つ、モデム93による公衆回線Lを介してデータを送信することにより、マイクロコンピュータ7に送信モードを1〜6を設定して置くものとする(ステップS11)。
【0068】
マイクロコンピュータ7はステップS21で何れかのショーケースSC等に異常による警報が発生し、当該ショーケースSC等の運転状態に関するデータに警報情報が含まれているか否か判断し、警報が発生している場合にはステップS31で前記送信モードが1に設定されているか否か判断する。
【0069】
そして、送信モードが1に設定されている場合には、ステップS81で当該警報を発しているショーケースSC等に生じた異常の内容を遠隔管理装置1に送信する。また、送信モードが2に設定されている場合には、ステップS31からステップS41に進み、更にステップS91に進んで異常の内容に加え、当該警報を発しているショーケースSC等の現在の庫内温度の温度データを遠隔管理装置1に送信する。
【0070】
更に、送信モードが3に設定されている場合には、ステップS41からステップS51に進み、更にステップS101に進んで異常の内容と現在の温度データに加え、当該警報を発しているショーケースSC等の庫内温度の設定データを遠隔管理装置1に送信する。遠隔管理装置1のマイクロコンピュータ77は、モデム93を介して店舗P1或いはP2の中央管理装置2から係る警報データを受けとると、ディスプレイ89に当該警報データ内容を自動的に表示する。
【0071】
このように本発明では中央管理装置2(或いは主制御装置3)が、ショーケースSC等の異常の内容と共に、異常が生じたショーケースSC等の現在の温度データと温度設定データを遠隔管理装置1に送信するので、メンテナンス会社Mでは異常発生時、当該異常内容と共に異常が生じたショーケースSC等の現在の温度の状況を即座に把握することができるようになる。
【0072】
これにより、当該異常に対する対応の緊急度を認識・判断することが可能となり、効率的、且つ、迅速な保守管理作業を実現することができるようになる。特に、温度設定データを知ることができるため、店舗側において誤った設定変更が行われたか否かを把握することが可能となり、他の機器の故障による重大な異常と区別して適切且つ効率的な対処を行うことができるようになる。
【0073】
更にまた、送信モードが4に設定されている場合には、ステップS51からステップS61に進み、更にステップS111に進んで異常の内容に加え、当該警報を発しているショーケースSC等が属する冷凍機Rのグループに属する全ショーケースSCの現在の庫内温度の温度データを遠隔管理装置1に送信する。
【0074】
これにより、当該異常がショーケースSC等単独の異常か、それが属するグループに冷媒を供給している冷凍機Rに起因する異常かを判別することができるようになる。そして、冷凍機Rに起因する異常であるならば最優先で対応をとるなど、重要度と緊急度の判別を的確に行うことが可能となり、一層迅速且つ効率的な保守管理を実現することができるようになる。
【0075】
更にまた、送信モードが5に設定されている場合には、ステップS61からステップS71に進み、更にステップS121に進んで異常の内容に加え、ハードディスク8に保存されている当該警報を発しているショーケースSC等の過去数時間分の庫内温度の温度データを遠隔管理装置1に送信する。
【0076】
これにより、ショーケースSC等が異常に至る経緯をメンテナンス会社Mにて分析し、原因究明を行うことができるようになり、一層的確且つ迅速な対応を実現することが可能となる。
【0077】
また、送信モードが6に設定されている場合には、ステップS71からステップS131に進んで異常の内容に加え、ハードディスク8に保存されている当該警報を発しているショーケースSC等が属する冷凍機Rのグループに属する全ショーケースSCの過去数時間分の庫内温度の温度データを遠隔管理装置1に送信する。
【0078】
これにより、冷凍機Rを含めたかたちでの異常原因の究明を行うことが可能となり、尚一層的確且つ迅速な対応をとることができるようになる。
【0079】
【発明の効果】
以上詳述した如く請求項1の発明によれば、店舗に設置されて各ショーケース等からのデータを収集する店舗側管理手段と、保守管理者側に設置された保守側管理手段とから構築されたショーケース等の集中管理装置において、店舗側管理手段と保守側管理手段は公衆回線を介してデータの授受を行うと共に、各ショーケース等に異常が生じた場合、店舗側管理手段は、当該異常の内容と共に、異常が生じたショーケース等の現在の温度データ と温度設定データに、当該異常が生じたショーケース等が属する冷凍機グループに属する他のショーケース等の温度データも付加して、保守側管理手段に送信するようにしたので、保守管理者側では異常発生時、当該異常内容と共に異常が生じたショーケース等の現在の温度の状況を即座に把握することができるようになる。
【0080】
これにより、当該異常に対する対応の緊急度を認識・判断することが可能となり、効率的、且つ、迅速な保守管理作業を実現することができるようになる。また、温度設定データを知ることができるため、店舗側において誤った設定変更が行われたか否かを把握することが可能となり、他の機器の故障による重大な異常と区別して適切且つ効率的な対処を行うことができるようになるものである。
【0081】
特に、店舗側管理手段は、異常が生じたショーケース等が属する冷凍機グループに属する他のショーケース等の温度データも付加して送信するようにしたので、当該異常がショーケース等単独の異常か、それが属するグループに冷媒を供給している冷凍機に起因する異常かを判別することができるようになる。
【0082】
これにより、冷凍機に起因する異常であるならば最優先で対応をとるなど、重要度と緊急度の判別を的確に行うことが可能となり、一層迅速且つ効率的な保守管理を実現することができるようになるものである。
【0083】
また、請求項2の発明によれば、店舗に設置されて各ショーケース等からのデータを収集する店舗側管理手段と、保守管理者側に設置された保守側管理手段とから構築されたショーケース等の集中管理装置において、店舗側管理手段と保守側管理手段は公衆回線を介してデータの授受を行うと共に、各ショーケース等に異常が生じた場合、店舗側管理手段は、当該異常の内容と共に、異常が生じたショーケース等の現在の温度データと温度設定データに、当該異常が生じたショーケース等の過去の温度データと、異常が生じたショーケース等が属する冷凍機グループに属する他のショーケース等の過去の温度データも付加して、保守側管理手段に送信するようにしたので、保守管理者側では異常発生時、当該異常内容と共に異常が生じたショーケース等の現在の温度の状況を即座に把握することができるようになる。
【0084】
これにより、当該異常に対する対応の緊急度を認識・判断することが可能となり、効率的、且つ、迅速な保守管理作業を実現することができるようになる。また、温度設定データを知ることができるため、店舗側において誤った設定変更が行われたか否かを把握することが可能となり、他の機器の故障による重大な異常と区別して適切且つ効率的な対処を行うことができるようになるものである。
【0085】
特に、店舗側管理手段は、異常が生じたショーケース等の過去の温度データも付加して送信するようにしたので、異常に至る経緯を保守管理者側にて分析し、原因究明を行うことができるようになり、一層的確且つ迅速な対応を実現することが可能となる。
【0086】
また、店舗側管理手段は、異常が生じたショーケース等が属する冷凍機グループに属する他のショーケース等の過去の温度データも付加して送信するようにしたので、冷凍機を含めたかたちでの異常原因の究明を行うことが可能となり、尚一層的確且つ迅速な対応をとることができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のショーケース等の集中管理装置のシステム構成図である。
【図2】 中央管理装置の電気回路のブロック図である。
【図3】 主制御装置の電気回路のブロック図である。
【図4】 系統制御装置の電気回路のブロック図である。
【図5】 端末側制御装置の電気回路のブロック図である。
【図6】 遠隔管理装置の電気回路のブロック図である。
【図7】 中央管理装置のディスプレイに表示される画面の遷移を示す図である。
【図8】 中央管理装置のディスプレイに表示される業務メニューの画面を示す図である。
【図9】 中央管理装置のディスプレイに表示される商品レイアウトの画面を示す図である。
【図10】 中央管理装置のディスプレイに表示されるケースレイアウトの画面を示す図である。
【図11】 中央管理装置のディスプレイに表示されるケース情報画面を示す図である。
【図12】 中央管理装置のディスプレイに表示されるデータ表示画面を示す図である。
【図13】 中央管理装置のディスプレイに表示されるグラフ表示画面を示す図である。
【図14】 中央管理装置のディスプレイに表示される店舗レイアウト作成メニューの画面を示す図である。
【図15】 中央管理装置のディスプレイに表示される商品色設定の画面を示す図である。
【図16】 中央管理装置のディスプレイに表示されるケースレイアウト作成画面を示す図である。
【図17】 中央管理装置のディスプレイに表示される設定メニューの画面を示す図である。
【図18】 中央管理装置のディスプレイに表示される端末制御設定の画面を示す図である。
【図19】 中央管理装置のディスプレイに表示される主制御装置(マスターコントローラ)からの設定データの読み込み画面を示す図である。
【図20】 中央管理装置のマイクロコンピュータのアップロード及びダウンロードに関するプログラムのフローチャートである。
【図21】 中央管理装置のマイクロコンピュータの遠隔管理装置への警報送信制御のプログラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 遠隔管理装置
2 中央管理装置
3 主制御装置
4 系統制御装置
6 端末側制御装置
7、24、54、77 マイクロコンピュータ
8 ハードディスク
13、29、44、46、58 送受信手段
19 ディスプレイ
21 キーボード
22 マウス
23、35、93 モデム
34 液晶表示部
37 キースイッチ
66 センサー
L 公衆回線
M メンテナンス会社
P1、P2 店舗
R 冷凍機
SC ショーケース
Claims (2)
- 複数のショーケース等の運転状態を一括して管理する集中管理装置において、
この集中管理装置は、店舗に設置されて各ショーケース等からのデータを収集する店舗側管理手段と、保守管理者側に設置された保守側管理手段とから構成され、前記店舗側管理手段と保守側管理手段は公衆回線を介してデータの授受を行うと共に、前記各ショーケース等に異常が生じた場合、前記店舗側管理手段は、当該異常の内容と共に、異常が生じたショーケース等の現在の温度データと温度設定データに、当該異常が生じたショーケース等が属する冷凍機グループに属する他のショーケース等の温度データも付加して、前記保守側管理手段に送信することを特徴とするショーケース等の集中管理装置。 - 複数のショーケース等の運転状態を一括して管理する集中管理装置において、
この集中管理装置は、店舗に設置されて各ショーケース等からのデータを収集する店舗側管理手段と、保守管理者側に設置された保守側管理手段とから構成され、前記店舗側管理手段と保守側管理手段は公衆回線を介してデータの授受を行うと共に、前記各ショーケース等に異常が生じた場合、前記店舗側管理手段は、当該異常の内容と共に、異常が生じたショーケース等の現在の温度データと温度設定データに、当該異常が生じたショーケース等の過去の温度データと、前記異常が生じたショーケース等が属する冷凍機グループに属する他のショーケース等の過去の温度データも付加して、前記保守側管理手段に送信することを特徴とするショーケース等の集中管理装置。
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