JP3830337B2 - 太陽光発電システム - Google Patents

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    • Y02E10/56Power conversion systems, e.g. maximum power point trackers

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄電手段として電気二重層コンデンサと二次電池を用いた太陽光発電システムに係り、特に二次電池の劣化を抑制するようにした太陽光発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽電池の出力電力は、ほぼ日射強度に比例することが知られている。従って、太陽光発電の出力電力は、天候状態、特に太陽電池に対する日射強度によって大きく影響されるので不安定である。例えば、日射強度が急激に変動した場合は出力電力は大きく変動してしまう。
そのため、日射強度の急激な変動に対応するために、太陽光発電システムに蓄電手段を設置することが広く行われている。そのような太陽光発電システムの構成は種々あるが、その一構成例を図5に示す。
【0003】
図5は、充電手段として、鉛蓄電池等の二次電池と、電気二重層コンデンサとを用いた太陽光発電システムの構成例を示す図であり、図中、1は太陽電池、2は定電圧定電流充電回路(以下、単に充電回路と記す)、3は電気二重層コンデンサ、4は二次電池、5、6、7はダイオード、8は比較回路、9は電源、10はMOSFETからなるスイッチ、11はドライブ回路、12は出力調整回路を示す。
【0004】
充電回路2は、太陽電池1の出力電力を、電気二重層コンデンサ3と、二次電池4に、電圧と電流を定格以内に制限しながら充電する回路であり、電気二重層コンデンサ3と二次電池4は、この充電回路2に並列に接続されている。なお、この種の充電回路は周知であるので、詳細な説明は省略する。
【0005】
ダイオード5、6、7は逆流防止用のためのものであって、ダイオード5は、電気二重層コンデンサ3に蓄積された電力が充電回路2へ環流するのを防止するために設けられており、ダイオード6は、二次電池4からスイッチ10を介して出力調整回路12へ放電される電力が電気二重層コンデンサ3側に流入するのを防止するために設けられており、ダイオード7は、二次電池4に蓄積された電力が充電回路2側へ環流するのを防止するために設けられている。
【0006】
比較回路8は、二次電池4の端子電圧と、電源9の基準電圧VREF1とを比較し、二次電池4の端子電圧が基準電圧VREF1より高いときには第1の所定の値を、基準電圧VREF1以下のときには第2の所定の値を出力する。この電源9の基準電圧VREF1は、二次電池4の端子電圧がこれ以下になった場合には過放電となって使用できなくなるという閾値電圧を設定すればよい。この比較回路8としてはヒステリシス特性を有するものを用いるのが望ましい。
【0007】
なお、ここでは、第1の所定の値をハイレベル、第2の所定の値をローレベルとする。即ち、比較回路8は、二次電池4の端子電圧が基準電圧VREF1より高いときにはハイレベルを出力し、基準電圧VREF1以下のときにはローレベルを出力するものとする。
【0008】
ドライブ回路11は、比較回路8からハイレベルが出力された場合にはスイッチ10をオンとする信号を出力し、比較回路8からローレベルが出力された場合にはスイッチ10をオフとする信号を出力するものである。
【0009】
出力調整回路12は、その後段に接続される負荷(図示せず)に供給する電圧及び電流を調整するものであり、負荷が直流機器の場合にはDC/DCコンバータで構成され、負荷が交流機器の場合にはDC/ACインバータで構成される。この出力調整回路12によって、定電圧で定電流の電力を負荷に供給することができる。
【0010】
次に、図5に示す太陽光発電システムの動作を説明する。
いま、電気二重層コンデンサ3には電力がある程度蓄積されており、また、二次電池4にも電力がある程度蓄積されており、その端子電圧は電源9の基準電圧VREF1より高く、比較回路8からハイレベルが出力されているとする。このときには、スイッチ10はドライブ回路11によってオンとなされ、二次電池4からはスイッチ10を介して出力調整回路12に放電可能な状態にある。
【0011】
従って、この状態では、出力調整回路12には充電回路2からの出力電力が直接供給され、それだけでは不足する場合については電気二重層コンデンサ3と二次電池4から供給される。なお、電気二重層コンデンサ3からの電力供給はダイオード6を介して行われ、二次電池4からの電力供給はスイッチ10を介して行われる。
【0012】
そして、日射強度が強く、充電回路2の出力電力だけで出力調整回路12へ供給する電力が十分に賄え、なお且つ電力が余る場合には、その余分な電力によって電気二重層コンデンサ3及び二次電池4が充電されることになる。
【0013】
その後、二次電池4からの放電が続き、その端子電圧が基準電圧VREF1以下になると、比較回路8からはローレベルが出力され、それに伴ってスイッチ10はオフになるので、これ以上の二次電池4からの放電は停止され、この場合には、出力調整回路12には充電回路2からの出力電力が直接供給され、それだけでは不足する場合は電気二重層コンデンサ3から供給されることになる。このことから、電源9の基準電圧VREF1は二次電池4の放電停止電圧ということができる。従って、以下では基準電圧VREF1を放電停止電圧と称することにする。
【0014】
そしてその後、二次電池4への充電が行われ、その端子電圧が放電停止電圧VREF1より高くなると、比較回路8からはハイレベルが出力され、スイッチ10がオンとなり、二次電池4からも放電が行われることになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電気二重層コンデンサはコンデンサであるので何回充放電を繰り返しても問題は生じないが、太陽光発電システムに使用される二次電池については過充電状態による劣化以外に、部分充放電状態での長期にわたる使用による劣化が大きいことが知られている。部分充放電状態とは、短時間の間に充電と放電が頻繁に繰り返される状態であり、この部分充放電状態は、負荷が急激に変動する場合にも生じるが、日射強度が急激に変化する場合に顕著に現れる。
【0016】
従って、太陽光発電システムでは二次電池が長期にわたって部分充放電状態となることを避ける必要があり、図5に示す太陽光発電システムにおいては、二次電池4に加えて電気二重層コンデンサ3を設け、その電気二重層コンデンサ3の急速大電流充放電特性を利用することにより、日射強度が急激に変動した場合にも二次電池4が部分充放電状態になることを緩和するようにしているのである。
【0017】
しかしながら、図5に示す太陽光発電システムを実験してみると、日射強度が急激に変動したとき、二次電池4が部分充放電状態になる場合があることが判明した。
【0018】
そのようなデータの一例を図6に示す。図6(a)は日射強度を示し、図6(b)のAで示すグラフはそのときの電気二重層コンデンサ3の電流を示し、Bで示すグラフはそのときの二次電池4の電流を示している。日射強度は1m2 あたりの太陽電池1の出力電力(kW)で表している。図6(a)、(b)の横軸は共に時間で、両者の時間軸は同じである。なお、図では横軸の1目盛りは1分である。図の[MIN/DIV]はこのことを示している。また、電気二重層コンデンサ3及び二次電池4の電流は、出力調整回路12の出力を一定に保った場合の変化を示しており、正の場合は充電状態にあり、負の場合は放電状態にある。
【0019】
図6(a)、(b)から、二次電池4は、日射強度の変動に伴って、充電状態と放電状態を繰り返していることが分かる。このような状態が継続すると部分充放電状態となり、劣化が早まることになる。即ち、図5に示す太陽光発電システムでは、日射強度の変動が長く続くと、電気二重層コンデンサ3を設けたことによる二次電池4の部分充放電状態を緩和する効果は低下してしまうのである。そして、実験の結果、このような二次電池4の部分充放電状態を緩和する効果の低下は、電気二重層コンデンサ3の蓄電容量が、二次電池4の蓄電容量の数分の1程度になった場合に顕著となることが判明した。
【0020】
そこで、本発明は、日射強度が変動して、太陽電池の出力電力が変動した場合にも二次電池の部分充放電状態を従来より緩和することができる太陽光発電システムを提供することを目的とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る太陽光発電システムは、充電手段として電気二重層コンデンサと二次電池とを備える太陽光発電システムにおいて、二次電池の端子電圧が第1の所定の電圧以上、あるいはそれより高く、且つ、電気二重層コンデンサの端子電圧が第2の所定の電圧未満、あるいはそれ以下である場合、及び二次電池の端子電圧が第1の所定の電圧以上、あるいはそれより高く、且つ、放電指令信号で定められた時間範囲である場合の2つの場合のみに二次電池の放電を可能としたことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ発明の実施の形態について説明するが、まず、太陽光発電システムを実際に運用する場合に、電気二重層コンデンサと、二次電池の充放電をどのように制御するのが望ましいかを考えると次のようである。
【0023】
まず、負荷の使用電力量は午後に多くなることが一般的である。このことは、例えば夏の時期の午後にはクーラーによる使用電力量が増大することからも明らかである。そこで、基本的には、負荷の使用電力量が多くなる時間帯には二次電池からの放電を可能とし、それ以外の時間帯には二次電池には充電を行い、電気二重層コンデンサから放電するようにすればよい。
【0024】
しかし、負荷の使用電力量が多くない時間帯であっても、電気二重層コンデンサの蓄電量が減少して、負荷へ供給する電力量が、充電回路の出力電力と電気二重層コンデンサからの放電だけでは賄えない場合には、二次電池から放電する必要がある。
【0025】
また、負荷の使用電力量が多い時間帯で、二次電池からの放電が可能となされている時間帯であっても、二次電池の蓄電量が減少し、二次電池の端子電圧が放電停止電圧以下になった場合には、二次電池からの放電を停止して、充電回路の出力電力と電気二重層コンデンサからの放電だけで負荷への電力供給を賄う必要がある。
【0026】
本発明に係る太陽光発電システムは以上の動作を行うものであり、その一実施形態を図1に示す。図1において、13は比較回路、14は電源、15は制御回路を示す。なお、図1において、図5に示すものと同等な構成要素については同一の符号を付し、重複する説明は必要最小限に止めることにする。
【0027】
比較回路13は、電気二重層コンデンサ3の端子電圧と、電源14の基準電圧VREF2とを比較し、電気二重層コンデンサ3の端子電圧が基準電圧VREF2未満のときには第1の所定の値を、基準電圧VREF2以上のときには第2の所定の値を出力する。この電源14の基準電圧VREF2は、電気二重層コンデンサ3の端子電圧がこれ未満になった場合には使用できなくなるという限界の電圧(以下、この電圧を使用限界電圧と記す)を設定すればよい。この比較回路13としてはヒステリシス特性を有するものを用いるのが望ましい。
【0028】
なお、ここでは、第1の所定の値をハイレベル、第2の所定の値をローレベルとする。即ち、比較回路13は、電気二重層コンデンサ3の端子電圧が使用限界電圧VREF2未満のときにはハイレベルを出力し、使用限界電圧VREF2以上のときにはローレベルを出力するものとする。
【0029】
制御回路15には、比較回路8の出力、比較回路13の出力、及び放電指令信号が入力される。上述したように、負荷の使用電力量が多くなる時間帯には二次電池4からの放電を可能とするのがよいのであるが、そのための信号が放電指令信号である。ここでは、放電指令信号は、負荷の使用電力量が多くなる時間帯にはハイレベル、それ以外の時間帯にはローレベルになるものとする。従って、例えば午後1時〜午後4時の時間帯に負荷の使用電力量が増大するものとすると、放電指令信号は午後1時〜午後4時の時間帯はハイレベル、それ以外の時間帯はローレベルとなされる。なお、放電指令信号はタイマによって2値の信号を出力する論理回路等の適宜な手段で生成することができる。
【0030】
そして、制御回路15は、比較回路8の出力信号、比較回路13の出力信号、及び放電指令信号に基づいて、スイッチ10のオン/オフを制御するためのスイッチ制御信号を生成して、スイッチ10のドライブ回路11に出力する。具体的には、図1に示す構成では、比較回路8の出力信号をG3、比較回路13の出力信号をG2、放電指令信号G1、スイッチ制御信号をGTで表し、G1、G2、G3の3つの信号のレベルを上記のように定義した場合、スイッチ制御信号GTを
GT=G3*(G1+G2) …(1)
で定義する。ここで、「*」は論理積、「+」は論理和を表す。
【0031】
このような制御回路15は、(1)式の論理演算を行う論理回路を用いて構成できることは当然であるが、マイクロプロセッサを用いて構成してもよい。そして、後者の場合には、放電指令信号はマイクロプロセッサの内部で発生させることができる。
【0032】
以下、動作を説明する。なお、以下ではハイレベルを1で表し、ローレベルを0で表すことにする。
【0033】
(1)G1=0,G2=0,G3=0の場合の動作
これは、負荷での使用電力量が多くない時間帯であって、電気二重層コンデンサ3の端子電圧は使用限界電圧以上で、且つ二次電池4の端子電圧が放電停止電圧以下である場合である。
この場合にはGT=0となり、スイッチ10はオフとなって二次電池4からの放電は行われない。従って、この場合には、出力調整回路12には充電回路2からの出力電力が直接供給され、それだけでは不足する場合は電気二重層コンデンサ3から供給されることになる。そして、日射強度が強く、充電回路2の出力電力だけで出力調整回路12へ供給する電力が十分に賄え、なお且つ電力が余る場合には、その余分な電力によって電気二重層コンデンサ3及び二次電池4が充電される。
【0034】
(2)G1=0,G2=0,G3=1の場合の動作
これは、負荷での使用電力量が多くない時間帯であって、電気二重層コンデンサ3の端子電圧は使用限界電圧以上で、且つ二次電池4の端子電圧が放電停止電圧より高い場合である。
この場合には、GT=0となり、スイッチ10はオフとなって二次電池4からの放電は行われない。従って、出力調整回路12には充電回路2からの出力電力が直接供給され、それだけでは不足する場合は電気二重層コンデンサ3から供給されることになる。そして、日射強度が強く、充電回路2の出力電力だけで出力調整回路12へ供給する電力が十分に賄え、なお且つ電力が余る場合には、その余分な電力によって電気二重層コンデンサ3及び二次電池4が充電される。
このような動作を行わせるのは次のような理由による。即ち、この場合には、二次電池4にはある程度電力が蓄積され、放電可能な状態となっているが、負荷での使用電力量も多くなく、しかも電気二重層コンデンサ3にもある程度電力が蓄積されて使用できる状態であるので、二次電池4からの放電は行わずに、負荷での使用電力量が多くなる時間帯に備えて充電を行わせ、電気二重層コンデンサ3から放電を行うようにするのである。
【0035】
(3)G1=0,G2=1,G3=0の場合の動作
これは、負荷での使用電力量が多くない時間帯であって、電気二重層コンデンサ3の端子電圧は使用限界電圧未満で、且つ二次電池4の端子電圧が放電停止電圧以下である場合である。この場合には、GT=0となり、スイッチ10はオフとなって二次電池4からの放電は行われない。
この場合は、電気二重層コンデンサ3も、二次電池4も使用できない状態にあるので、出力調整回路12には充電回路2からの出力電力が直接供給されるだけである。そして、日射強度が強く、充電回路2の出力電力だけで出力調整回路12へ供給する電力が十分に賄え、なお且つ電力が余る場合には、その余分な電力によって電気二重層コンデンサ3及び二次電池4が充電される。なお、図1に示す構成では、電気二重層コンデンサ3からの放電を強制的に停止するための手段は設けられていないが、端子電圧が使用限界電圧未満である場合には電気二重層コンデンサ3からは放電は行われない。
【0036】
(4)G1=0,G2=1,G3=1の場合の動作
これは、負荷での使用電力量が多くない時間帯であって、電気二重層コンデンサ3の端子電圧は使用限界電圧未満で、且つ二次電池4の端子電圧が放電停止電圧より高い場合である。この場合には、GT=1となり、スイッチ10はオンとなって二次電池4からの放電が可能となる。
これは、例えば、上記(2)の場合において電気二重層コンデンサ3から放電を行っている間に電気二重層コンデンサ3の端子電圧が使用限界電圧未満になってしまった場合に相当する。
従って、この場合は、出力調整回路12には充電回路2からの出力電力が直接供給され、それだけでは不足する場合は二次電池4から供給されることになる。そして、日射強度が強く、充電回路2の出力電力だけで出力調整回路12へ供給する電力が十分に賄え、なお且つ電力が余る場合には、その余分な電力によって電気二重層コンデンサ3及び二次電池4が充電される。つまり、この場合には負荷での使用電力量は多くはないが、電気二重層コンデンサ3が使用できない状態にあり、しかし二次電池4は使用可能な状態にあるので、二次電池4からの放電を可能とするのである。
【0037】
(5)G1=1,G2=0,G3=0の場合の動作
これは、負荷での使用電力量が増大する時間帯であって、電気二重層コンデンサ3の端子電圧は使用限界電圧以上で、且つ二次電池4の端子電圧が放電停止電圧以下である場合である。
この場合にはGT=0となり、スイッチ10はオフとなって二次電池4からの放電は行われない。従って、この場合には、出力調整回路12には充電回路2からの出力電力が直接供給され、それだけでは不足する場合は電気二重層コンデンサ3から供給されることになる。そして、日射強度が強く、充電回路2の出力電力だけで出力調整回路12へ供給する電力が十分に賄え、なお且つ電力が余る場合には、その余分な電力によって電気二重層コンデンサ3及び二次電池4が充電される。
つまり、この場合には負荷での使用電力量が多いのであるが、二次電池4は使用できる状態になく、電気二重層コンデンサ3は使用できる状態であるので、二次電池4からは放電させず、電気二重層コンデンサ3から放電するようにするのである。
【0038】
(6)G1=1,G2=1,G3=0の場合の動作
これは、負荷での使用電力量が増大する時間帯であって、電気二重層コンデンサ3の端子電圧は使用限界電圧未満で、且つ二次電池4の端子電圧が放電停止電圧以下である場合である。この場合には、GT=0となり、スイッチ10はオフとなって二次電池4からの放電は行われない。
即ち、この場合は、負荷での使用電力量は多いのであるが、二次電池4は使用できない状態にあるのでスイッチ10をオフして放電を停止させるのである。また、電気二重層コンデンサ3も使用できない状態にあるので、出力調整回路12には充電回路2からの出力電力が直接供給されるだけである。そして、日射強度が強く、充電回路2の出力電力だけで出力調整回路12へ供給する電力が十分に賄え、なお且つ電力が余る場合には、その余分な電力によって電気二重層コンデンサ3及び二次電池4が充電される。
【0039】
(7)G1=1,G2=0,G3=1の場合の動作
これは、負荷での使用電力量が増大する時間帯であって、電気二重層コンデンサ3の端子電圧は使用限界電圧以上で、且つ二次電池4の端子電圧が放電停止電圧より高い場合である。
この場合には、GT=1となり、スイッチ10はオンとなって二次電池4からの放電が可能となる。従って、出力調整回路12には充電回路2からの出力電力が直接供給され、それだけでは不足する場合は電気二重層コンデンサ3及び二次電池4から供給されることになる。そして、日射強度が強く、充電回路2の出力電力だけで出力調整回路12へ供給する電力が十分に賄え、なお且つ電力が余る場合には、その余分な電力によって電気二重層コンデンサ3及び二次電池4は充電される。
即ち、この場合には、負荷での使用電力量が増大し、しかも電気二重層コンデンサ3も、二次電池4も使用可能であるので、電気二重層コンデンサ3と二次電池4の両方から放電させるようにするのである。
【0040】
(8)G1=1,G2=1,G3=1の場合の動作
これは、負荷での使用電力量が増大する時間帯であって、電気二重層コンデンサ3の端子電圧は使用限界電圧未満で、且つ二次電池4の端子電圧が放電停止電圧より高い場合である。この場合には、GT=1となり、スイッチ10はオンとなって二次電池4からの放電が可能となる。
これは、例えば、上記(7)の場合において電気二重層コンデンサ3から放電を行っている間に電気二重層コンデンサ3の端子電圧が使用限界電圧未満になってしまった場合に相当する。
従って、この場合は、出力調整回路12には充電回路2からの出力電力が直接供給され、それだけでは不足する場合は二次電池4から供給されることになる。そして、日射強度が強く、充電回路2の出力電力だけで出力調整回路12へ供給する電力が十分に賄え、なお且つ電力が余る場合には、その余分な電力によって電気二重層コンデンサ3及び二次電池4が充電される。
つまり、この場合には負荷での使用電力量が多いので、電気二重層コンデンサ3は使用できない状態にあるが、二次電池4は使用可能な状態にあるので、二次電池4からの放電を可能とするのである。
【0041】
次に、この太陽光発電システムで実験を行った場合のデータの例を図2、図3、図4に示す。なお、図2〜図4において、(a)は日射強度を示し、(b)のAで示すグラフはそのときの電気二重層コンデンサ3の電流を示し、Bで示すグラフはそのときの二次電池4の電流を示している。日射強度は1m2 あたりの太陽電池1の出力電力(kW)で表している。図2〜図4の横軸は共に時間で、両者の時間軸は同じであるが、横軸の1目盛りは図2は1分、図3は5分、図4は1分である。また、図2及び図3に示す電気二重層コンデンサ3及び二次電池4の電流は、出力調整回路12の出力を一定に保った場合の変化を示しており、正の場合は充電状態にあり、負の場合は放電状態にある。
【0042】
図2は、負荷での使用電力が多くない時間帯であって、電気二重層コンデンサ3の端子電圧は使用限界電圧以上である場合を示している。図2から明らかなように、この場合には二次電池4の電流は常に正であり、充電状態にあることが分かる。また、電気二重層コンデンサ3の電流は、正になる場合もあり、負になる場合もあり、充電と放電を繰り返していることが分かる。即ち、出力調整回路12に供給する電力が充電回路2の出力電力だけでは足りない場合には電気二重層コンデンサ3から放電が行われ、充電回路2の出力電力だけで出力調整回路12へ供給する電力が十分に賄え、なお且つ電力が余る場合には、その余分な電力によって電気二重層コンデンサ3及び二次電池4は充電されるのである。
【0043】
図3は、二次電池4の端子電圧は放電停止電圧より高く、使用可能な状態にはあるが放電を停止している状態において、電気二重層コンデンサ3から放電を行っている場合に、日射強度の弱い時間が続き、図3のt1 で示すときに電気二重層コンデンサ3の端子電圧が使用限界電圧未満になった場合の例を示している。上述したように、このような場合にはt1 の時にGT=1となり、二次電池4の放電が可能となるが、実際、図3ではt1 の時に放電状態となっている。その後、二次電池4の放電はしばらく続くが、日射強度が強くなると電気二重層コンデンサ3の電流は正となり、充電されていることが分かる。
【0044】
図4は、二次電池4の端子電圧が放電停止電圧より高く、且つ図のt2 の時刻に放電指令信号がローレベルからハイレベルになった場合を示している。また、この場合には、図のCで示すように出力調整回路12から負荷へ供給する電流を1Aから2Aへと2倍にしている。
この場合、二次電池4は放電指令信号がローレベルの期間は充電状態にあるが、放電指令信号がハイレベルになると放電状態となり、充電回路2からの電力量だけで足りない分は電気二重層コンデンサ3と二次電池4の両方から放電されていることが分かる。そして、図の場合には、二次電池4の放電が開始されることに伴って、電気二重層コンデンサ3の放電が徐々に少なくなり、日射強度が強い場合には充電状態になっていることが分かる。
【0045】
図2〜図4の何れの場合においても、二次電池4が部分充放電状態となることは避けられていることが分かる。従って、図1に示す構成では、従来に比して二次電池4の劣化を回避できることになる。
【0046】
以上のように、この太陽光発電システムでは、
▲1▼二次電池4の端子電圧が電源9で定められる第1の所定の電圧より高く、即ち放電停止電圧より高く、且つ電気二重層コンデンサ3の端子電圧が電源14で定められる第2の所定の電圧未満、即ち使用限界電圧未満である場合、
▲2▼二次電池4の端子電圧が電源9で定められる第1の所定の電圧より高く、即ち放電停止電圧より高く、且つ放電指令信号で定められた時間範囲である場合
の2つの場合のみに二次電池4の放電を可能としたので、日射強度が急激に変動し、それに伴って太陽電池1の出力電力が変動した場合でも、二次電池4が部分充放電状態となることを従来よりも回避できるので、二次電池4の部分充放電状態による劣化を低減することができる。実際、図2、図3、図4から理解できるように、二次電池4は充電と放電を短時間の間に頻繁に繰り返すことはなく、部分充放電状態を回避することができ、以て部分充放電状態による劣化を減少させることができることが分かる。
【0047】
また、二次電池4を、主に、電力需要ピーク用に使用した場合にも、電気二重層コンデンサ3の蓄電エネルギーが小さくなったときには二次電池4が放電可能となるので、蓄電手段としての機能を損なうことがない。
【0048】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、図1では、一つの充電回路2で電気二重層コンデンサ3と二次電池4とを充電するようにしているが、充電回路を2つ設けて、一方で電気二重層コンデンサ3を充電し、他方で二次電池4を充電するようにしてもよい。
また、放電指令信号により二次電池4の放電を可能とする時間範囲は、天候や負荷の条件等に応じて適宜変更させてもよいことは当然である。
【0049】
更に、上記の説明では、比較回路8は、二次電池4の端子電圧が放電停止電圧VREF1より高いときにはハイレベルを出力し、放電停止電圧圧VREF1以下のときにはローレベルを出力するものとしたが、二次電池4の端子電圧が放電停止電圧VREF1以上のときにハイレベルを出力し、放電停止電圧圧VREF1未満のときにローレベルを出力するようにしてもよい。
【0050】
同様に、比較回路13については、電気二重層コンデンサ3の端子電圧が使用限界電圧VREF2未満のときにはハイレベルを出力し、使用限界電圧VREF2以上のときにはローレベルを出力するものとしたが、電気二重層コンデンサ3の端子電圧が使用限界電圧VREF2以下のときにはハイレベルを出力し、使用限界電圧VREF2より高いときにはローレベルを出力するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る太陽光発電システムの一実施形態を示す図である。
【図2】図1に示す太陽光発電システムで実験を行った場合のデータの例を示す図である。
【図3】図1に示す太陽光発電システムで実験を行った場合のデータの他の例を示す図である。
【図4】図1に示す太陽光発電システムで実験を行った場合のデータの更に他の例を示す図である。
【図5】従来の太陽光発電システムの構成例を示す図である。
【図6】本発明が解決しようとする課題を説明するための図である。
【符号の説明】
1…太陽電池、2…定電圧定電流充電回路、3…電気二重層コンデンサ、4…二次電池、5、6、7…ダイオード、8…比較回路、9…電源、10…スイッチ、11…ドライブ回路、12…出力調整回路、13…比較回路、14…電源、15…制御回路。

Claims (1)

  1. 充電手段として電気二重層コンデンサと二次電池とを備える太陽光発電システムにおいて、
    二次電池の端子電圧が第1の所定の電圧以上、あるいはそれより高く、且つ、電気二重層コンデンサの端子電圧が第2の所定の電圧未満、あるいはそれ以下である場合、
    及び
    二次電池の端子電圧が第1の所定の電圧以上、あるいはそれより高く、且つ、放電指令信号で定められた時間範囲である場合
    の2つの場合のみに二次電池の放電を可能としたことを特徴とする太陽光発電システム。
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