JP3275245B2 - 無停電電源式電気装置 - Google Patents

無停電電源式電気装置

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JP3275245B2
JP3275245B2 JP03834995A JP3834995A JP3275245B2 JP 3275245 B2 JP3275245 B2 JP 3275245B2 JP 03834995 A JP03834995 A JP 03834995A JP 3834995 A JP3834995 A JP 3834995A JP 3275245 B2 JP3275245 B2 JP 3275245B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無停電電源式電気装置
に関し、特に、負荷回路の一部である負荷の消費電力が
非常に小さい場合やこの負荷が電力を消費していない場
合に、蓄電器の充電を行うために直流電源で消費される
電力を低減させる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の無停電電源式電気装置の概略構成
を図5に示す。
【0003】図5において、500は商用電源あるいは
燃料電池等より供給される電力から安定した直流電圧あ
るいは直流電流を生成する直流電源、101はこの直流
電源500により駆動される負荷回路であり、この負荷
回路101は、直流電圧で動作する負荷102と、この
負荷102に並列に接続される蓄電器103とから構成
される。
【0004】直流電源500に正常に電力が供給されて
いる間は、この直流電源500の出力により蓄電器10
3の充電が行われる。
【0005】一方、直流電源500に供給されている電
力が停止する等の理由により直流電源の出力が停止した
場合には、蓄電器103は蓄えた蓄積エネルギーを負荷
102に供給することにより、直流電源500に代わり
安定的に負荷102に電力を供給する。
【0006】また、直流電源500は負荷102に安定
的に電力を供給する必要があるために、負荷102が必
要とする最大電力に合わせた定格のものが使用される。
【0007】すなわち、負荷102の消費電力が少ない
場合には直流電源500からの電力供給量を減少させ、
一方、負荷102の消費電力が増加するに従い直流電源
500の供給電力を増加させることにより、安定した電
力を負荷102に供給する。
【0008】図6は、蓄電器103を充電する場合の直
流電源500に要求される定電流および定電圧特性を示
す図である。
【0009】図6において、601は蓄電器103を流
れる電流値を、602は蓄電器103に印加される電圧
値をそれぞれ示す。
【0010】次に、図6に基づき直流電源500で蓄電
器103を充電するときの動作を説明する。
【0011】通常、充電初期すなわち蓄電器103が完
全に放電している場合には、まず、時刻T=0からT1
に示すように定電流で急速に充電を行い、蓄電器103
に蓄積エネルギーが蓄えられ電圧が上昇してきたなら
ば、次に、T1からT3に示すように定電圧で充電を行
う。
【0012】最終的には、T2からT3に示すように、
充電電流は小さくなり充電は完了となるわけであるが、
ここで、充電を停止してしまうと自己放電により蓄積エ
ネルギーは減少してしまうので、この自然放電分を補う
ためにT2からT3に示すように微小電流による充電を
常時行っている。
【0013】次に、直流電源500の出力電流と直流電
源500の効率および損失との関係を図7に示し、以
下、この図に基づいて直流電源500で消費される電力
と出力電流との関係を説明する。
【0014】なお、図7において、701は出力電流に
対する直流電源500の効率ηの曲線を示し、702は
出力電流に対する直流電源500での損失Pの曲線をそ
れぞれ示す。
【0015】図7の効率ηの曲線701および損失Pの
曲線702から明らかなように、負荷回路101を流れ
る電流が少ない場合、すなわち、出力電流が少ない場合
には直流電源500の効率は極端に低下し、商用電源か
ら供給される電力の大半が直流電源500で消費されて
いる。
【0016】また、直流電源500で発生する損失P
は、無負荷時においても定格時の約半分程度の損失が生
じている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
【0018】従来の無停電電源式電気装置では、直流電
源500が使用可能な場合、すなわち商用電源から電力
が供給されている場合には、常時、この直流電源500
から負荷回路101の消費電力に応じた電力を供給して
いるので、負荷101で消費される電力が極めてわずか
な場合や無負荷時のように、負荷101がほとんど電力
を必要としない場合であっても、図6のT2〜T3に示
すように蓄電器103の自己放電電流を補う微小電流を
供給し続けている。
【0019】このため、出力電流は極めてわずかである
が、図7より明らかなように、直流電源500はその定
格に見合った電力を消費してしまうために、負荷回路1
01が必要とする電力に対して直流電源500で消費さ
れる電力が無視できないという問題があった。
【0020】本発明の目的は、無停電電源式電気装置の
性能を低下させることなく低消費電力化を行うことが可
能な技術を提供することにある。
【0021】本発明の他の目的は、無停電電源式電気装
置の性能を低下させることなく低消費電力化を行うと共
に、蓄電器の充放電による寿命の低下を防止できる技術
を提供することにある。
【0022】以下、本発明の前記ならびにその他の目的
および新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によ
って明らかにする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0024】即ち、本発明は、直流電圧あるいは直流電
流を供給する直流電源と、前記直流電源から電力の供給
を受ける蓄電器、および前記蓄電器と並列に接続される
負荷からなる負荷回路とを有する無停電電源式電気装置
であって、前記負荷回路に印加される電圧を監視する電
圧監視手段と、前記直流電源の出力電流を監視する電流
監視手段と、前記電圧監視手段から出力される信号と、
前記電流監視手段から出力される信号とが入力される2
入力1出力の論理回路と、前記論理回路からの出力に基
づき前記直流電源を制御する電力供給停止手段とを有
し、前記電圧監視手段は、前記負荷回路に印加される電
圧が、充電初期から上昇して第1の所定電圧レベルに
するまでは第1の信号を出力するとともに、前記第1の
所定電圧レベルに達したときに、出力する信号を前記第
1の信号から第2の信号に切り替え、かつ、前記負荷回
路に印加される電圧が低下して、前記第1の所定電圧レ
ベルよりも低いレベルの第2の所定電圧レベルに達した
ときに、出力する信号を前記第2の信号から前記第1の
信号に再び切り替えて出力する手段を有し、前記電流監
視手段は、前記負荷回路に流れる電流が所定電流値より
も高い場合に、第3の信号を出力し、前記負荷回路に流
れる電流が所定電流値以下の場合に、第4の信号を出力
する手段を有し、前記論理回路は、入力される信号が、
前記第2の信号と前記第4の信号の場合に、第5の信号
を出力し、かつ、入力される信号が、前記第1の信号と
前記第3の信号、前記第1の信号と前記第4の信号、あ
るいは、前記第2の信号と前記第3の信号のいずれかで
ある場合に、第6の信号を出力する手段を有し、前記電
力供給停止手段は、前記論理回路から入力される信号が
前記第5の信号のときに、前記直流電源から前記負荷回
路に供給している直流電圧あるいは直流電流を停止さ
せ、前記論理回路から入力される信号が前記第6の信号
のときに、前記直流電源から前記負荷回路に対して直流
電圧あるいは直流電流を供給させることを特徴とする。
【0025】
【0026】
【0027】
【作用】前述の手段によれば、電圧監視手段は負荷回路
に印加される電圧が所定値に達しているか否かを常時監
視することにより、蓄電器が充分に充電されているか否
かを監視する。
【0028】このとき、負荷回路に印加される電圧が所
定値に達していない場合には、電圧監視手段は電力供給
停止手段に対して、供給直流電力の「開始」を指示する
ことにより、負荷回路に電力を供給させる。
【0029】一方、負荷回路に印加される電圧が所定値
に達した場合には、電力供給停止手段に対して、供給直
流電力の「停止」を指示することにより、停電時と同様
に、負荷には蓄電器に充電された電力が供給される。
【0030】しかしながら、負荷回路に印加される電圧
すなわち蓄電器の発生する電圧は放電と共に低下し、前
記設定値以下の電圧になると、電圧監視手段は電力供給
停止手段に電力の「供給」を指示する。
【0031】直流電源から電力の供給が開始されると、
負荷回路である蓄電器および負荷に再び直流電源からの
電圧が印加されることになり、蓄電器の充電が行われる
ことになる。
【0032】このように、電圧監視手段が負荷回路に印
加される電圧により、蓄電器が充分に充電されているか
否かを監視し、充分に充電が行われている場合には直流
電源の出力を停止し、蓄電器に蓄えられた電力により負
荷を駆動する。
【0033】一方、負荷の駆動により蓄電器の充電容量
が低下してきたならば、再び直流電源により蓄電器の充
電と負荷の駆動を行う。
【0034】以上に示す動作を繰り返す、すなわち、負
荷回路の蓄電器に充分に電力が蓄えられた場合には直流
電源を停止させることにより、直流電源による電力消費
を抑えられるので、無停電電源式電気装置の性能を低下
させることなく低消費電力化を行うことができる。
【0035】また、電流監視手段および電圧監視手段の
出力に基づいて、直流電源の出力が所定値に達したとき
供給直流電力を停止させることにより、どのような場合
においても、確実に直流電源による電力消費を抑えるこ
とができるので、無停電電源式電気装置の性能を低下さ
せることなく低消費電力化を行うと共に蓄電器の充放電
による寿命の低下を防止できる。
【0036】
【実施例】以下、本発明について、実施例とともに図面
を参照して詳細に説明する。
【0037】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0038】また、本発明の無停電電源式電気装置にあ
っては、負荷回路を構成する蓄電器および負荷は従来例
と同一構成となるため、本実施例においては、従来例と
相違する部分についてのみ説明する。
【0039】(実施例1)図1は本発明を適用した実施
例1の無停電電源式電気装置の概略構成を示すブロック
図である。
【0040】図1において、100は商用電源より供給
される電力から安定した直流電圧あるいは直流電流を生
成する直流電源、101はこの直流電源100により駆
動される負荷回路であり、この負荷回路101は直流電
圧で動作する負荷102と、この負荷102に並列に接
続される蓄電器103と、負荷回路101に印加される
電圧を監視する電圧監視回路110とから構成される。
【0041】この直流電源100は、従来例に示す直流
電源500と同様に図6に示す出力特性を有すると共
に、電力供給停止手段である出力停止回路104を有し
ており、電圧監視回路110により直流電源100の出
力の「ON/OFF」を制御できる。
【0042】また、電圧監視回路110は電圧レベル発
生手段と、比較器とを有しており、この電圧レベル発生
手段は、例えば、リファレンスレベル発生器を用いる。
【0043】電圧監視回路110は、並列比較形A/D
変換回路の1量子化レベル分に相当する、所定の電圧レ
ベルを発生する抵抗ラダーからなるリファレンスレベル
発生器2個と、負荷回路に印加される電圧レベルとを比
較する比較器1個より構成される。
【0044】前記、所定の電圧レベルを発生する抵抗ラ
ダーからなるリファレンスレベル発生器と、負荷回路に
印加される電圧レベルとを比較する比較器を有する並列
比較形A/D変換回路については、例えば、「オーム社
発行:電子情報通信ハンドブック」の938ページの図
20に記載される。
【0045】次に、この無停電電源式電気装置の動作を
説明すると、蓄電器103に電力が充電されていない場
合すなわち充電初期には、商用電源から電力が供給され
ると直流電源100は、まず、負荷回路101に定電流
で電力を供給する。
【0046】この結果、蓄電器103は急速に充電さ
れ、充電末期(図6のT1)には蓄電器電圧が上昇して
くるので、直流電源100の出力は定電流から定電圧に
切り替わり、さらに充電を行うと蓄電器103の充電電
流は小さくなり、最終的には自己放電電流分を補うだけ
の非常に小さい電流しか流れなくなる。
【0047】例えば、負荷102の許容電圧範囲を43
〜55Vとすると、蓄電器103はシール鉛蓄電池24
個組で構成でき、その充電電圧は53.5Vとなる。
【0048】ここで、蓄電器103の充電末期には蓄電
器103に印加される電圧が上昇してくるので、電圧監
視回路110で負荷回路101の電圧を監視することに
より、所定値に達したならば出力停止回路104に直流
電源100から出力される供給直流電力を停止させる信
号を送る。
【0049】図2に、電圧監視回路110入力である
負荷回路101に印加される電圧と、出力停止回路10
4に直流電源100の出力を停止させる信号との関係を
示すグラフを示す、以下、図2に基づき電圧監視回路1
10の動作を説明する。
【0050】このとき、出力停止回路104は電圧監視
回路110の出力がハイ(以下、「H」と略記する)の
時には直流電源100の出力「ON」、すなわち、負荷
回路101に電力の供給を行い、電圧監視回路110の
出力がロー(以下、「L」と略記する)の時には直流電
源の出力を「OFF」、すなわち、電力の供給を停止さ
せる。
【0051】まず、直流電源100の出力が「ON」で
負荷回路101に電力が供給されると蓄電器103は充
電され、負荷回路101に印加される電圧も上昇してく
る。
【0052】この結果、蓄電器103に印加される電
圧、すなわち、負荷回路101に印加される電圧が第1
の電圧レベルであるV1、例えば53Vに達したとき
に、電圧監視回路110の出力は「L」となるので、出
力停止回路104が直流電源100の出力を「OFF」
にする。
【0053】このため、直流電源100から負荷回路1
01への電力供給は停止し、蓄電器103から無停電で
負荷102に電力が供給されることになる。
【0054】負荷102の駆動、すなわち、蓄電器10
3の放電にしたがいその電圧も低下することになり、第
2の電圧レベルであるV2、例えば43Vにまで電圧が
低下すると、電圧監視回路110の出力は再び「H」と
なる。
【0055】出力停止回路104がこの「H」を検出す
ると、直流電源100の出力を「ON」し、再び、負荷
回路101に電力の供給を開始するので、蓄電器103
の充電も再開されることになる。
【0056】このときの直流電源100の出力は、図6
から明らかなように、大電流すなわち大出力となる。
【0057】以上説明したように、電圧監視回路110
が負荷回路101に印加される電圧により、蓄電器10
3が充分に充電されているか否かを監視し、充分に充電
されている、すなわち、第1の電圧レベルV1に達した
場合は出力停止回路104に直流電源100の出力を停
止させ、蓄電器103に蓄えられた電力により負荷10
2を駆動する。
【0058】一方、負荷102の駆動により蓄電器10
3の電力が低下してきた場合、すなわち、第2の電圧レ
ベルV2に達した場合には出力停止回路104に直流電
源100の出力を再開させることにより蓄電器103の
充電と負荷102の駆動を行う。
【0059】以上の動作を繰り返すことにより、直流電
源100が動作しているときには効率ηのよい大電流で
動作し、効率ηが低下する出力電流が少ない場合には直
流電源100を停止させ、蓄電器103に蓄えられた電
力で負荷102を駆動することにより、効率ηが低下し
た状態で直流電源100を停止させることで、直流電源
100による無駄な電力消費を抑えられるので、無停電
電源式電気装置の性能を低下させることなく低消費電力
化を行うことができる。
【0060】(実施例2)図3は本発明を適用した実施
例2の無停電電源式電気装置の概略構成を示すブロック
図である。
【0061】図3において、100は商用電源より供給
される電力から安定した直流電圧あるいは直流電流を生
成する直流電源、101はこの直流電源100により駆
動される負荷回路であり、この負荷回路101は直流電
圧で動作する負荷102と、この負荷102に並列に接
続される蓄電器103と、負荷回路101に印加される
電圧を監視する電圧監視回路110と、負荷回路101
流れる電流を監視する電流監視回路300と、電圧監視
回路110の出力であるS1と電流監視回路300の出
力であるS2とを入力とし、入力信号S1あるいはS2
が「H」ならば「H」を出力するOR回路301とから
構成される。
【0062】前記電流監視回路300は、例えば、負荷
回路101と直列に接続される低抵抗器と、この抵抗器
の両端にかかる電圧から負荷回路101を流れる電流が
所定値に達しているか否かの基準値となるリファレンス
電圧発生器と、抵抗器の両端にかかる電圧とリファレン
ス電圧発生器の電圧を比較する比較器とからなる。
【0063】一方、OR回路301は、2入力1出力の
論理和回路からなる。
【0064】また、S1は電圧監視回路110の出力
を、S2は電流監視回路300の出力を、S3はOR回
路301の出力をぞれぞれ示す。
【0065】図4は、実施例2の無停電電源式電気装置
に商用電源から常時電力が供給されている場合の動作を
示すグラフである。
【0066】図4において、401で示される実線は無
負荷時すなわち負荷102を流れる電流が「0」の場合
に直流電源100が供給する電流を、402で示される
実線は直流電源100から出力される電圧を、403で
示される点線は負荷に電流が流れている場合に直流電源
100から供給される電流をそれぞれ示す。
【0067】410は電圧監視回路110から出力され
る信号を、411は電流監視回路から出力される信号
を、412はOR回路301から出力される信号をそれ
ぞれ示す。
【0068】また、V1,V2は実施例1の図2に示す
電圧監視回路110の電圧を、I0は従来例の図7に示
す直流電源100の効率ηが急激に下がるときの出力電
流値をそれぞれ示す。
【0069】次に、図4に基づいて、無負荷時における
実施例2の無停電電源式電気装置の動作を説明する。
【0070】まず、蓄電器103に電力が充電されてい
ない場合、すなわち充電初期には、商用電源から電力が
供給されると直流電源100は、負荷回路101に定電
流で電力を供給する。
【0071】この結果、蓄電器103は急速に充電され
蓄電器103の電圧が上昇して時間T6には電圧監視回
路110の第1の電圧レベルV1に達し、出力S1が
「H」から「L」になる。
【0072】しかしながら、直流電源100から負荷回
路101に供給される電流は、所定値であるI0には達
していないために、電流監視回路300の出力S2は
「H」のままであり、このため、OR回路301の出力
S3も「H」のままとなり直流電源100からの電力供
給は続けられたままとなる。
【0073】所定時間T0経過後に直流電源100の出
力は定電流から定電圧に切り替わり、さらに充電を行う
と蓄電器103の充電電流は小さくなり、電流監視回路
300の所定値である電流レベルI0に達すると、出力
S2は「H」から「L」となり、この結果、OR回路3
01の出力S3も「L」となる。
【0074】これにより、出力停止回路104は直流電
源100の出力を「OFF」にする、すなわち、直流電
源100から負荷回路101への電力供給は停止するこ
とになるので電流監視回路300を流れる電流は「0」
になると共に、蓄電器103から無停電で負荷102に
電力が供給される。
【0075】放電にしたがい蓄電器103の電圧も低下
することになるが、電流監視回路300の出力S2は直
流電源100の出力が「OFF」のままであるために、
「L」のままとなる。
【0076】一方、電圧監視回路110の出力S1は、
第2の電圧レベルであるV2にまで電圧が低下すると
「L」から「H」となり、この結果、OR回路301の
出力S3が「L」から「H」となり、直流電源100の
出力が「ON」となる。
【0077】直流電源100から再び電力の供給を受け
る負荷回路101では、蓄電器103の充電が再開され
る。
【0078】このときの直流電源100の出力は図4か
ら明らかなように、大電流すなわち大出力となる。
【0079】一方、図4において、負荷102が電流を
消費している場合は、点線403で示されるように、電
流監視回路300の所定値である電流レベルI0にまで
直流電源100の出力電流が低下しないので、電流監視
回路の出力S2は「H」のまま、すなわちOR回路30
1の出力も「H」のままとなり、商用電源からの電力供
給が停止されないかぎり負荷回路101は直流電源10
0によって駆動される。
【0080】以上説明したように、電圧監視回路110
が負荷回路101に印加される電圧により、蓄電器10
3が充分に充電されているか否かを監視すると共に、電
流監視回路300により負荷回路101で消費される
を監視し、直流電源100の効率ηが極端に低下する
I0以上の電流が負荷回路101で消費されている場合
には、直流電源100から電力を供給する。
【0081】すなわち、図7からも明らかなように、直
流電源100の出力電流がI0以下では極端に効率ηが
低下するが、それ以上では効率ηの低下が少ないので、
このような効率特性を有する直流電源100では、出力
電流がI0以上の場合には直流電源100の出力を「O
N」・「OFF」させても消費電力の低減にはあまり効
果はない。
【0082】このため、電流監視回路300で負荷回路
101の特に負荷102で消費される電流を監視するこ
とにより、負荷102を蓄電器103からの電力で駆動
するか、あるいは直流電源100で常時駆動するかを監
視することにより、直流電源100による無駄な電力消
費を抑えられるので、無停電電源式電気装置の性能を低
下させることなく低消費電力化を行うことができると共
に、蓄電器103の充放電回数を低減させることによ
り、蓄電器103の充放電による寿命の低下を防止でき
る。
【0083】以上本発明の実施例について説明したが、
電圧監視回路110、電流監視回路300の一例につい
て説明したが他の回路で実現してもよいことは言うまで
もない。
【0084】また、負荷回路101の電源として直流電
源100の例で説明したが、直流電源100をエンジン
発電機とこの出力を直流に変換する直流電源とで構成す
る場合や、燃料電池等の直流を発生する電源を直流電源
として用いる場合においても適用可能であり、特にこれ
らに用いた場合には、燃料消費量が低減できるという効
果もある。
【0085】さらには、直流電源100が停止した場合
の電力供給源である蓄電器103として蓄電池を用いた
例により説明したが、蓄電池の代わりに大容量のコンデ
ンサのように、電気エネルギーを蓄積できるものならば
適用可能であることは言うまでもない。
【0086】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0087】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0088】(1)無停電電源式電気装置の性能を低下
させることなく、低消費電力化を行うことができる。
【0089】(2)無停電電源式電気装置の性能を低下
させることなく、低消費電力化を行うと共に蓄電器の充
放電による寿命の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例1の無停電電源式電気
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】負荷回路に印加される電圧と電圧監視回路出力
との関係を示すグラフである。
【図3】本発明を適用した実施例2の無停電電源式電気
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】実施例2の無停電電源式電気装置に商用電源か
ら常時電力が供給されている場合の動作を示すグラフで
ある。
【図5】従来の無停電電源式電気装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図6】蓄電器を充電する場合に直流電源に要求される
定電流および定電圧特性を示すグラフである。
【図7】直流電源の出力電流と効率ηおよび損失Pとの
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
100,500…直流電源、101…負荷回路、102
…負荷、103…蓄電器、104…出力停止回路、11
0…電圧監視回路、300…電流監視回路、301…O
R回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 7/00 - 7/12 H02J 7/34 - 7/36 H02J 9/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧あるいは直流電流を供給する直
    流電源と、 前記直流電源から電力の供給を受ける蓄電器、および前
    記蓄電器と並列に接続される負荷からなる負荷回路とを
    有する無停電電源式電気装置であって、 前記負荷回路に印加される電圧を監視する電圧監視手段
    と、 前記直流電源の出力電流を監視する電流監視手段と、 前記電圧監視手段から出力される信号と、前記電流監視
    手段から出力される信号とが入力される2入力1出力の
    論理回路と、 前記論理回路からの出力に基づき前記直流電源を制御す
    る電力供給停止手段とを有し、 前記電圧監視手段は、前記負荷回路に印加される電圧
    が、充電初期から上昇して第1の所定電圧レベルに達す
    るまでは第1の信号を出力するとともに、前記第1の所
    定電圧レベルに達したときに、出力する信号を前記第1
    の信号から第2の信号に切り替え、かつ、前記負荷回路
    に印加される電圧が低下して、前記第1の所定電圧レベ
    ルよりも低いレベルの第2の所定電圧レベルに達したと
    きに、出力する信号を前記第2の信号から前記第1の信
    号に再び切り替えて出力する手段を有し、 前記電流監視手段は、前記負荷回路に流れる電流が所定
    電流値よりも高い場合に、第3の信号を出力し、前記負
    荷回路に流れる電流が所定電流値以下の場合に、第4の
    信号を出力する手段を有し、 前記論理回路は、入力される信号が、前記第2の信号と
    前記第4の信号の場合に、第5の信号を出力し、かつ、
    入力される信号が、前記第1の信号と前記第3の信号、
    前記第1の信号と前記第4の信号、あるいは、前記第2
    の信号と前記第3の信号のいずれかである場合に、第6
    の信号を出力する手段を有し、 前記電力供給停止手段は、前記論理回路から入力される
    信号が前記第5の信号のときに、前記直流電源から前記
    負荷回路に供給している直流電圧あるいは直流電流を停
    止させ、前記論理回路から入力される信号が前記第6の
    信号のときに、前記直流電源から前記負荷回路に対して
    直流電圧あるいは直流電流を供給させることを特徴とす
    る無停電電源式電気装置。
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