JP2000323365A - 直流給電装置 - Google Patents

直流給電装置

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JP2000323365A
JP2000323365A JP11131069A JP13106999A JP2000323365A JP 2000323365 A JP2000323365 A JP 2000323365A JP 11131069 A JP11131069 A JP 11131069A JP 13106999 A JP13106999 A JP 13106999A JP 2000323365 A JP2000323365 A JP 2000323365A
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power supply
load
voltage
power
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Takao Rokuto
孝雄 六藤
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Shizuki Electric Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄電池の消耗が少なく高い利用効率が得られ
るとともに、交流直流変換容量の不要な増大を回避でき
る直流給電装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 交流電源1の正常時は、主整流器2から
負荷3に直流電力を供給し、充電器4は蓄電器5を充電
する。交流電源1の停電時は、DC/DCコンバータ6
が蓄電器5の電圧を変換して負荷3に直流電力を供給す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交流電源からの
電力を直流に変換して負荷に供給する直流給電装置に係
り、特に、蓄電手段を備え、交流電源の正常時にこの蓄
電手段に充電し、停電時は上記蓄電手段から負荷に電力
を供給することができる直流給電装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】交流
電源を元電源とし、停電時にも負荷への電力供給が可能
な無停電電源装置(以下、UPSと称す)が従来から多
用されている。図15はそのUPSの各種方式を示すも
のである。先ず、同図(a)は交流給電システムとして
機能するもので、交流電源の正常時は、交流電源からの
電力を直接負荷システムへ供給するとともに、交流電源
からの電力をAC/DC変換器で直流に変換して蓄電池
を充電する。交流電源の停電時は、DC/AC変換器に
より蓄電池からの直流電力を交流に変換して交流負荷シ
ステムへ交流電力を供給する。この方式の場合、交流電
源の停電でUPSを切り替える時に、電源の位相、電
圧、周波数の全てを元の交流電源のそれに合わさなけれ
ばならず、瞬時停電無しの切り替えが容易でない。ま
た、常時、DC/AC変換器を運転して負荷システムに
電力を供給する場合は、常に、AC/DCの順変換およ
び逆変換が必要となるので、変換に伴う電力損失が多く
なり、また、電源としての信頼度が低下する。
【0003】これに対し、図15(b)は直流給電シス
テムとして機能するもので、交流電源の正常時は、交流
電源からの電力をAC/DC変換器で直流に変換し、負
荷システムに直流電力を供給するとともに蓄電池を充電
する。交流電源の停電時は、蓄電池から直接負荷システ
ムに電力を供給する。この方式の場合、構成上簡素とな
るが、蓄電池の充電時の電流が制御できず、蓄電池に過
電流が流れて消耗が加速される恐れがある。また、放電
時は、蓄電池の電圧が直接負荷の電圧となるので、負荷
電流に応じて蓄電池の出力電圧が変動したり降下して供
給電力が限定され、蓄電池の利用効率も低下する。
【0004】更に、図15(c)は、同図(b)の回路
に蓄電池専用のDC/DC変換器を加えたものである。
即ち、ここでは、AC/DC変換された直流電力をDC
/DC変換器で蓄電池の充電条件に合致するように電流
を制限して蓄電池を充電し、放電時には、DC/DC変
換器で蓄電池の電圧を一定電圧に変換して負荷に供給す
るので、蓄電池の消耗も少なく、利用効率も向上する。
【0005】しかるに、一台のDC/DC変換器を充放
電に可逆変換して使用するので、この切り替えの制御が
複雑になるとともに、AC/DC変換器は、負荷電力に
加えて充電用の電力も供給する必要があるので、その変
換電力量が増えてその容量増大、コスト増大を招くとい
う問題がある。
【0006】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたもので、蓄電池の消耗が少なく高い利
用効率が得られるとともに、交流直流変換容量の不要な
増大を回避できる直流給電装置を得ることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る直流給電
装置は、交流電源からの電力を直流に変換して負荷に供
給するとともに蓄電手段に充電し、上記交流電源の停電
時は上記蓄電手段から上記負荷に電力を供給する直流給
電装置において、入力側が上記交流電源に接続され出力
側が上記負荷に接続される第1の交流直流変換手段、入
力側が上記交流電源に接続され出力側が上記蓄電手段に
接続される第2の交流直流変換手段、および入力側が上
記蓄電手段に接続され出力側が上記負荷に接続される直
流直流変換手段を備えたものである。
【0008】また、この発明に係る直流給電装置は、そ
の第1の交流直流変換手段と負荷との間および直流直流
変換手段と上記負荷との間にそれぞれダイオードを挿入
するとともに、上記第1の交流直流変換手段の出力電圧
に較べて上記直流直流変換手段の出力電圧をわずか低く
設定することにより、交流電源の正常時は上記第1の交
流直流変換手段から上記負荷に、また上記交流電源の停
電時は上記直流直流変換手段から上記負荷に、自動的に
切り替わって電力を供給するようにしたものである。
【0009】また、この発明に係る直流給電装置は、そ
の第1の交流直流変換手段の出力電流を検出する手段を
備え、直流直流変換手段は上記出力電流が所定値以下と
なったとき電圧を出力するよう制御することにより、交
流電源の正常時は上記第1の交流直流変換手段から上記
負荷に、また上記交流電源の停電時は上記直流直流変換
手段から上記負荷に、自動的に切り替わって電力を供給
するようにしたものである。
【0010】また、この発明に係る直流給電装置は、そ
の第1の交流直流変換手段および直流直流変換手段の出
力側を並列にして負荷に電流を供給したとき上記電流の
過半値が上記第1の交流直流変換手段から供給されるよ
うに上記両変換手段の出力電圧変動率を互いに異ならせ
ることにより、交流電源の正常時は上記第1の交流直流
変換手段および直流直流変換手段から上記負荷に、また
上記交流電源の停電時は上記直流直流変換手段から上記
負荷に、自動的に切り替わって電力を供給するようにし
たものである。
【0011】また、この発明に係る直流給電装置の蓄電
手段は、互いに直列に接続された複数のコンデンサ、上
記コンデンサ毎に設けられその端子間電圧を検出する電
圧検出手段、および上記コンデンサ毎の端子間に接続さ
れた、調整インピーダンス要素とスイッチ手段との直列
接続体を備え、充電動作時、上記コンデンサの端子間電
圧が所定の規定電圧に達したとき当該コンデンサに接続
されたスイッチ手段を閉路することにより、上記直列接
続された各コンデンサの充電電圧の均一化を可能とした
ものである。
【0012】また、この発明に係る直流給電装置の第2
の交流直流変換手段は、所定の出力電流一定で充電動作
を開始し、複数のコンデンサのいずれかが所定の規定電
圧に達した後はその出力電流を所定量低減するようにし
たものである。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
基本的な構成を実施の形態1として説明する。図1はそ
の回路構成を従来の図15と同様に単結線で表示したも
の、図2は具体的な結線で表示したもので、以下、図2
に基づき説明する。なお、この発明においては、負荷自
体に特徴を求めるものではないので、図2では単なる直
流負荷として簡略して表示している。
【0014】図2において、1は交流電源(ここでは単
相100Vの電源としているが異なる電圧の3相電源で
あってもよい)、2は入力側が交流電源1に接続され出
力側が直流の負荷3に接続された、AC/DCコンバー
タで構成される第1の交流直流変換手段としての主整流
器、4は入力側が交流電源1に接続され出力側が、蓄電
手段としての蓄電器(ここでは、電気二重層コンデンサ
を想定している)に接続された、AC/DCコンバータ
で構成される第2の交流直流変換手段としての充電器、
6は入力側が蓄電器5に接続され出力側が負荷3に接続
された直流直流変換手段としてのDC/DCコンバータ
である。
【0015】次に動作を図3のタイミングチャートを参
照して説明する。図3において、(a)は負荷3の電圧
・電流、(b)は主整流器2の出力電圧・電流、(c)
は充電器4の出力電圧・電流、(d)は蓄電器5の電圧
・電流、(e)はDC/DCコンバータ6の出力電圧・
電流を示す。時間零にてAC100Vの交流電源1が投
入されると、主整流器2の出力が立ち上がり(b)、負
荷3に直流電圧を供給する(a)。同時に、充電器4は
定電流を出力して(c)、この定電流により蓄電器5を
充電し蓄電器5の電圧は一定の勾配で上昇する(d)。
時間t0にて蓄電器5の電圧が所定電圧に達すると、充
電器4はこれを検出してその出力電流を蓄電器5の漏洩
電流分に相当するほぼ零に近い電流まで低下させ充電電
圧を一定を保つ(c、d)。
【0016】次に、時間t1で交流電源1が停電する
と、主整流器2および充電器4の出力電圧がなくなり
(b、c)、同時にDC/DCコンバータ6が蓄電器5
の充電電圧を変換して一定の電圧を負荷3に供給する
(e)。これに伴い、蓄電器5は放電してその電圧は次
第に低下する(d)。時間t2にて交流電源1が復旧す
ると、主整流器2から負荷3への電力供給が再開される
とともに(b)、DC/DCコンバータ6は出力を停止
する(e)。そして、充電器4による充電動作も再開し
て(c)、蓄電器5の電圧は再び上昇し、時間t3で所
定の電圧に達すると充電動作が終了する(c、d)。こ
の間、交流電源1の停電発生に拘わらず負荷3へは一定
の電圧電流が供給される(a)。
【0017】また、この発明では、蓄電器5の充電を専
用の充電器4で行うので蓄電器5の充電時の電力損失を
大幅に低減することができ、かつ、その消耗を軽減する
ことができる。以下、この充電動作について説明する。
図4は充電器4の出力特性、即ち、蓄電器5の充電特性
を示す。即ち、充電器4は一定の充電電流I0を出力し
て蓄電器5を充電し、その電圧が上昇して所定の規定電
圧E1に達すると、電流をほぼ零まで絞り込む。
【0018】ここで、充電電流I0は、充電所要時間TC
が許容される範囲で極力小さい値に設定する。以下、そ
の理由について説明する。蓄電器5を構成する電気二重
層コンデンサの充電時の電力損失をW0、その内部抵抗
をRC(Ω)、容量をC0(F)とすると、次式が成立す
る。 W0=I0 2×RC×TC =I0 2×RC×C0/I0 =I0×RC×C0 即ち、内部抵抗RCおよび容量C0が一定であれば、電力
損失W0は充電電流I0に比例し、充電電流I0は充電時
間が許容される範囲で出来るだけ小さい値に設定するこ
とで充電時の電力損失W0を小さく抑えることができ
る。
【0019】以上のように、この発明では、蓄電器5の
充電を専用の充電器4で行うようにしたので、蓄電器5
の充電時の発生損失を大幅に抑制して効率向上および消
耗軽減を図るとともに、主整流器2は負荷3への電力供
給のみを担うので、その容量も負荷容量の範囲のとどめ
ることができる。更に、DC/DCコンバータ6も蓄電
器5から負荷3への一方向の電力変換動作を行えばよ
く、その制御構成も簡便なものでよい。
【0020】実施の形態2.図3で説明したように、交
流電源1の正常時は、主整流器2から負荷3へ、そし
て、交流電源1の停電時はDC/DCコンバータ6から
負荷3へ電力を供給するが、この交流電源1の状況によ
る負荷3への電力供給ルートの切り替えに係る更に具体
的な構成につきこの実施の形態2で説明する。
【0021】先ず、図5は主整流器2とDC/DCコン
バータ6との電圧突き合わせ部に、ダイオード7、8を
挿入し、電圧優先で電力供給ルートを自動的に切り替え
るものである。即ち、主整流器2の出力電圧に較べてD
C/DCコンバータ6の出力電圧をわずか低く設定して
おく。例えば、前者の出力電圧を48Vとすると、後者
の出力電圧を47.9Vに設定し、いずれの電圧が出力
されても負荷3には支障のないようにしておく。そし
て、交流電源1が正常な時は、DC/DCコンバータ6
も電圧は出力しているが、主整流器2の出力電圧の方が
高いので、ダイオード7が通電し、ダイオード8はブロ
ック状態となって、主整流器2から負荷3に電力が供給
される。交流電源1が停電となると、主整流器2の出力
電圧が零に低下するので、直ちにダイオード8が通電
し、DC/DCコンバータ6から負荷3に電力が供給さ
れる。交流電源1が復電すると、再び元の電圧関係とな
ってダイオード7が通電、ダイオード8がブロック状態
となって再び主整流器2から負荷3に電力が供給され
る。
【0022】次に、図6に示す方式は、電流検出器9を
挿入して主整流器2の出力電流を検出し、その検出出力
に応じてDC/DCコンバータ6の出力を制御すること
により電力供給ルートを自動的に切り替えるものであ
る。即ち、DC/DCコンバータ6は、電流検出器9か
らの検出値が負荷電流の最低値より更に低い所定値以下
となるとその電圧を出力するように設定されている。そ
して、交流電源1が停電すると主整流器2の出力が停止
し、その出力電流が上記所定値以下となって直ちにDC
/DCコンバータ6が出力電圧を立ち上げ、主整流器2
に替わってDC/DCコンバータ6から負荷3へ電力を
供給する。交流電源1が復電すると、主整流器2の出力
が立ち上がり、その出力電流が上記所定値を越えるの
で、直ちにDC/DCコンバータ6はその出力を停止
し、負荷3への電力は主整流器2から供給されることに
なる。
【0023】第3の方式は、図7に示すように、主整流
器2およびDC/DCコンバータ6の出力側はいずれも
負荷3へ直接接続しておき、両変換器2、6の出力電圧
変動率を互いに異なるよう設定し、両者のもつインピー
ダンスで負荷3への電流分担を行うものである。
【0024】図8はその出力電圧変動率の一例を示すも
ので、図において、EAC/DCは主整流器2の出力電圧変
動率、EDC/DCはDC/DCコンバータ6の出力電圧変
動率で、その傾斜は前者が小さく、後者が大きく設定さ
れ、かつ、両者の交点に対応する電流I1は、負荷電流
の変動範囲の下限に相当する値に設定する。電流I2
負荷電流の上限値に相当する。
【0025】図8に示す出力電圧変動率に設定した場
合、交流電源1が正常なときは、負荷電流の範囲(I1
〜I2)では、主整流器2とDC/DCコンバータ6と
の両変換器から負荷3へ電力が供給されるが、両者の出
力電圧変動率の差から負荷電流の大部分は主整流器2か
ら供給される形となる。交流電源1が停電となったとき
は、当然ながら、DC/DCコンバータ6のみからの供
給となる。
【0026】主整流器2と充電器4とは交流直流変換器
としては全く同様の構成のものであるが、その必要容量
は、通常、前者の方が大きくなる。この容量差があまり
に大きいと、素子の選定などハードウェアの構成上で不
経済な設計を余儀なくされる場合が起り得る。しかし、
この図7、8で示す方式の場合は、両変換器の出力電圧
変動率を適当に設定することにより、交流電源1正常時
の負荷分担を主整流器2からDC/DCコンバータ6側
へ適量移すことにより、主整流器2と充電器4との容量
差の拡大を抑制して設計の最適化を図ることも不可能で
はない。
【0027】実施の形態3.既述した通り、この発明で
は、蓄電器5の充電専用にその出力を制御可能な交流直
流変換手段である充電器4を設けている。蓄電器5を複
数の電気二重層コンデンサ等のコンデンサを直列に接続
して構成する場合、この充電専用の充電器4の制御機能
を有効に活用して蓄電器5の合理化が可能となる。この
場合の適用例を実施の形態3として以下に説明する。
【0028】図9は、2個のコンデンサC1、C2を直
列に接続してなる蓄電器の充放電回路に着目した図であ
る。ここでは、充電器は定電流源として表示し、負荷は
放電抵抗として表示している。図において、スイッチS
1を閉じると定電流源からの出力電流で両コンデンサC
1、C2が充電される。スイッチS1を開き、スイッチ
S2を閉じると、コンデンサC1、C2に充電された電
荷が放電抵抗に放電される。
【0029】分圧抵抗器Rは、コンデンサC1、C2の
容量偏差に伴う各コンデンサC1、C2の印加電圧の差
を抑制するために挿入されたもので、電圧バランス機能
を発揮する反面、それ自体で電力損失を発生するという
欠点を有している。図10は、この分圧抵抗器Rで発生
する損失を極力低減するために検討されたもので、各コ
ンデンサC1、C2にそれぞれ電圧検出器を備え、コン
デンサの電圧が許容される規定電圧E1に達する迄は分
圧抵抗器Rは接続せず、上記規定電圧E1に達すると、
スイッチ手段T1をターンオンさせ、分圧抵抗器Rをコ
ンデンサの両端子間に接続する。
【0030】図11は、その場合のコンデンサ充放電特
性を示す。時間t1で充電が開始されると、先ず、時間
2で容量が小さい方のコンデンサC1が規定電圧E1に
達し、ここで、当該コンデンサC1の分圧抵抗器Rが投
入され、以後、充電電流がこの分圧抵抗器Rに分流して
コンデンサC1の電圧は一定値に保たれる。この間、他
方のコンデンサC2は電圧上昇を続け、規定電圧E1に
達した時点で充電動作は終了する。この後、図に示すよ
うに時間t3以降、放電、充電を繰り返すと、図の特性
P1、P2で示すように、コンデンサの容量差に応じて
異なる勾配で電圧の昇降を繰り返す。
【0031】図12は、図10の分圧抵抗器Rに替わっ
て補助コンデンサC0を採用したものである。この場
合、抵抗損失を発生することなく、直列接続されたコン
デンサの充電電圧の均一化が可能になるという利点があ
る。図13はこの場合の充放電特性を示すもので、同図
(a)は両コンデンサC1、C2の電圧V1、V2を示し、
同図(b)は補助コンデンサC0の電圧V0を示す。時間
2で容量が小さい方のコンデンサC1が規定電圧E1に
達すると、スイッチ手段T1がターンオンして補助コン
デンサC0が投入され、補助コンデンサC0の充電が開始
される。時間t3で放電が開始されると、補助コンデン
サC0はその時の充電電圧E5を保ち、時間t4でコンデ
ンサC1の電圧がこの電圧E5まで低下すると、以後、
補助コンデンサC0も合わせた放電となって電圧が降下
する。時間t5で再び充電動作になると、補助コンデン
サC0はその時の電圧E6を保ち、時間t6で再びスイッ
チ手段T1がターンオンして充電電圧が上昇する。
【0032】以上の通り、蓄電器を直列に接続したコン
デンサ群で構成する場合、各コンデンサと並列に、スイ
ッチ手段と分圧抵抗器Rや補助コンデンサC0等の調整
インピーダンス要素との直列接続体を接続し、規定電圧
に達したコンデンサに接続されたスイッチ手段を投入す
ることで各コンデンサの容量偏差に伴う分担電圧のアン
バランスを解消することができる。ところで、この発明
の場合、充電器4の出力特性は図4で説明したが、上述
したように、蓄電器5を直列コンデンサで構成する場
合、図14に示す方式とすることで、一般に高価となる
スイッチ手段の電流容量を低減してそのコストダウンを
実現することができる。
【0033】図14(a)は充電器4の出力特性で、図4
で示した通り、充電開始後は充電電流I0一定で充電す
るが、蓄電器5の電圧が上昇しnE2に達すると、電流
1迄低減し、規定電圧nE1に達すると充電を終了す
る。ここで、nはコンデンサの直列個数、E2は容量最
小のコンデンサが規定電圧に達したときの容量最大のコ
ンデンサ単体の電圧値に相当するもので、n個のコンデ
ンサの容量の平均値からのバラツキを±α%とすると、 E2=E1×(1−2・α/100) で表される。
【0034】従って、充電器4の出力電圧が、図14
(a)に示すように、電圧nE2に達する時点では、最
小容量のコンデンサ、即ち、最も電圧上昇率の高いコン
デンサが規定電圧E1に達する時点に相当し、これを当
該単体のコンデンサから見た特性を同図(b)に示す。
以上の電流変化をもった制御を行うことにより、直列接
続されたコンデンサの各々に接続されたすべてのスイッ
チ手段の必要耐量をI1/I0倍に低減することができ
る。また、このように充電電流を途中で低減する制御を
行っても、コンデンサ容量のバラツキに対応して決まる
nE2の電圧以上の範囲でのことであり、これにより充
電時間の増大は大きいものにはならない。
【0035】なお、上記説明では、充電電流をI0から
1へ低減するタイミングは、充電器4の出力電圧から
判断するものとしたが、図10や図12で示した各電圧
検出器の出力信号をOR回路に入力し、その論理和出力
で充電器4の出力電流をI0からI1へ低減するようにし
てもよい。
【0036】電気二重層コンデンサは優秀な充放電特性
を有し、蓄電器に適したコンデンサと言えるが、その単
器電圧は極めて低く、直列構成が必須となり、上述した
実施の形態3で説明した充電方式はスイッチ手段などコ
ンデンサ電圧均衡化のための機構が安価となり極めて有
用と言える。もっとも、以上の各発明は、蓄電器として
電気二重層コンデンサを使用したものに限定されないこ
とは当然である。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る直流給電
装置は、入力側が交流電源に接続され出力側が負荷に接
続される第1の交流直流変換手段、入力側が上記交流電
源に接続され出力側が蓄電手段に接続される第2の交流
直流変換手段、および入力側が上記蓄電手段に接続され
出力側が上記負荷に接続される直流直流変換手段を備え
たので、充電時の損失を抑えた運転が可能になるととも
に、構成も簡便となり、交流直流変換手段の不要な増大
も回避することができる。
【0038】また、この発明に係る直流給電装置は、そ
の第1の交流直流変換手段と負荷との間および直流直流
変換手段と上記負荷との間にそれぞれダイオードを挿入
するとともに、上記第1の交流直流変換手段の出力電圧
に較べて上記直流直流変換手段の出力電圧をわずか低く
設定することにより、交流電源の正常時は上記第1の交
流直流変換手段から上記負荷に、また上記交流電源の停
電時は上記直流直流変換手段から上記負荷に、自動的に
切り替わって電力を供給するようにしたので、電圧優先
の方式で、交流電源の正常/停電時の変換手段の切り替
えが極めて円滑になされる。
【0039】また、この発明に係る直流給電装置は、そ
の第1の交流直流変換手段の出力電流を検出する手段を
備え、直流直流変換手段は上記出力電流が所定値以下と
なったとき電圧を出力するよう制御することにより、交
流電源の正常時は上記第1の交流直流変換手段から上記
負荷に、また上記交流電源の停電時は上記直流直流変換
手段から上記負荷に、自動的に切り替わって電力を供給
するようにしたので、電流検出の方式で、交流電源の正
常/停電時の変換手段の切り替えが極めて円滑になされ
る。
【0040】また、この発明に係る直流給電装置は、そ
の第1の交流直流変換手段および直流直流変換手段の出
力側を並列にして負荷に電流を供給したとき上記電流の
過半値が上記第1の交流直流変換手段から供給されるよ
うに上記両変換手段の出力電圧変動率を互いに異ならせ
ることにより、交流電源の正常時は上記第1の交流直流
変換手段および直流直流変換手段から上記負荷に、また
上記交流電源の停電時は上記直流直流変換手段から上記
負荷に、自動的に切り替わって電力を供給するようにし
たので、特別の部品を設けることなく、交流電源の正常
/停電時の変換手段の切り替えが円滑になされる。
【0041】また、この発明に係る直流給電装置の蓄電
手段は、互いに直列に接続された複数のコンデンサ、上
記コンデンサ毎に設けられその端子間電圧を検出する電
圧検出手段、および上記コンデンサ毎の端子間に接続さ
れた、調整インピーダンス要素とスイッチ手段との直列
接続体を備え、充電動作時、上記コンデンサの端子間電
圧が所定の規定電圧に達したとき当該コンデンサに接続
されたスイッチ手段を閉路することにより、上記直列接
続された各コンデンサの充電電圧の均一化を可能とした
ので、直列接続構成が必須となる電気二重層コンデンサ
等の適用が容易となる。
【0042】また、この発明に係る直流給電装置の第2
の交流直流変換手段は、所定の出力電流一定で充電動作
を開始し、複数のコンデンサのいずれかが所定の規定電
圧に達した後はその出力電流を所定量低減するようにし
たので、調整インピーダンス要素やスイッチ手段の電流
容量を低減することができその分コストの低減が期待で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における直流給電装
置を単結線で表示した図である。
【図2】 図1を具体的な結線で表示した図である。
【図3】 図2の直流給電装置の動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図4】 図2の充電器4の出力特性を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2における直流給電装
置の、特に電力供給ルートの切り替え方式を説明する図
である。
【図6】 図5とは異なる切り替え方式を説明する図で
ある。
【図7】 図5とは異なる切り替え方式を説明する図で
ある。
【図8】 図7の動作を説明するための図である。
【図9】 この発明の実施の形態3における直流給電装
置の特に蓄電手段の充放電方式を説明するための回路図
である。
【図10】 図9とは異なる充放電方式を説明するため
の回路図である。
【図11】 図10の充放電動作を説明する図である。
【図12】 図10とは異なる充放電方式を説明するた
めの回路図である。
【図13】 図12の充放電動作を説明する図である。
【図14】 この発明の実施の形態3における充電器4
の出力特性を示す図である。
【図15】 従来の無停電電源装置の各種方式を示す図
である。
【符号の説明】
1 交流電源、2 主整流器、3 負荷、4 充電器、
5 蓄電器、6 DC/DCコンバータ、7,8 ダイ
オード、9 電流検出器。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源からの電力を直流に変換して負
    荷に供給するとともに蓄電手段に充電し、上記交流電源
    の停電時は上記蓄電手段から上記負荷に電力を供給する
    直流給電装置において、 入力側が上記交流電源に接続され出力側が上記負荷に接
    続される第1の交流直流変換手段、入力側が上記交流電
    源に接続され出力側が上記蓄電手段に接続される第2の
    交流直流変換手段、および入力側が上記蓄電手段に接続
    され出力側が上記負荷に接続される直流直流変換手段を
    備えたことを特徴とする直流給電装置。
  2. 【請求項2】 第1の交流直流変換手段と負荷との間お
    よび直流直流変換手段と上記負荷との間にそれぞれダイ
    オードを挿入するとともに、上記第1の交流直流変換手
    段の出力電圧に較べて上記直流直流変換手段の出力電圧
    をわずか低く設定することにより、交流電源の正常時は
    上記第1の交流直流変換手段から上記負荷に、また上記
    交流電源の停電時は上記直流直流変換手段から上記負荷
    に、自動的に切り替わって電力を供給するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の直流給電装置。
  3. 【請求項3】 第1の交流直流変換手段の出力電流を検
    出する手段を備え、直流直流変換手段は上記出力電流が
    所定値以下となったとき電圧を出力するよう制御するこ
    とにより、交流電源の正常時は上記第1の交流直流変換
    手段から上記負荷に、また上記交流電源の停電時は上記
    直流直流変換手段から上記負荷に、自動的に切り替わっ
    て電力を供給するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の直流給電装置。
  4. 【請求項4】 第1の交流直流変換手段および直流直流
    変換手段の出力側を並列にして負荷に電流を供給したと
    き上記電流の過半値が上記第1の交流直流変換手段から
    供給されるように上記両変換手段の出力電圧変動率を互
    いに異ならせることにより、交流電源の正常時は上記第
    1の交流直流変換手段および直流直流変換手段から上記
    負荷に、また上記交流電源の停電時は上記直流直流変換
    手段から上記負荷に、自動的に切り替わって電力を供給
    するようにしたことを特徴とする請求項1記載の直流給
    電装置。
  5. 【請求項5】 蓄電手段は、互いに直列に接続された複
    数のコンデンサ、上記コンデンサ毎に設けられその端子
    間電圧を検出する電圧検出手段、および上記コンデンサ
    毎の端子間に接続された、調整インピーダンス要素とス
    イッチ手段との直列接続体を備え、充電動作時、上記コ
    ンデンサの端子間電圧が所定の規定電圧に達したとき当
    該コンデンサに接続されたスイッチ手段を閉路すること
    により、上記直列接続された各コンデンサの充電電圧の
    均一化を可能としたことを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれかに記載の直流給電装置。
  6. 【請求項6】 第2の交流直流変換手段は、所定の出力
    電流一定で充電動作を開始し、複数のコンデンサのいず
    れかが所定の規定電圧に達した後はその出力電流を所定
    量低減するようにしたことを特徴とする請求項5記載の
    直流給電装置。
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