JP3829996B2 - 温水洗浄便座装置の温水制御機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、温水洗浄便座装置に関し、特に人体局部を洗浄する洗浄水たる温水の温度制御機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特公昭61−54894号公報に開示されているように、温水洗浄便座装置の温水制御機構においては、タンク内の洗浄水の温度が所定値を越えた場合、サーモスタットが開いてヒータへの通電を停止するようになっている。この公報においては明示の記載はないが、このサーモスタット、一旦開状態に変移すると、外部から操作しない限り、開状態を保持し続けるようになっている。かような温水制御機構を備えた温水洗浄便座装置自体は、トイレ内に設置された便器に装架されるアセンブリとして構成されており、工場で製作された後、ユーザーに出荷されるまでの間、倉庫に保管されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、夏場は、倉庫内の温度が高くなり、サーモスタットが開き、そのままの状態で、温水洗浄便座装置が便器に装架されることがある。このような場合、装架直後の試運転の際に、温水洗浄便座装置が作動せず、これにより、初めてサーモスタットが開いていることが発見されることになる。そうすると、装架したばかりの温水洗浄便座装置を便器から取り外して、サーモスタットを操作し、再度、閉状態に変移せねばならず、このような作業は煩に耐え得なかった。
【0004】
それ故に、本発明は、仮令、設置前にサーモスタットが開状態になっていても、便器から取り外すことなく、サーモスタットを閉状態に復帰できる温水洗浄便座装置を提供せんことを、その技術的課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために請求項1記載の発明において講じた技術的手段は、人体局部を洗浄する洗浄水を貯溜するためのタンク、前記タンク内の洗浄水の温度が所定値を越えたときに閉状態から開状態に変移し且つ前記温度が所定値以下に低下したときに開状態から閉状態に変移する自動復帰式サーモスタット、前記サーモスタットと直列接続され且つ前記サーモスタットの開状態への変移に連動して開状態に変移して爾後その状態を保持し続けるスイッチ部、前記スイッチ部を閉状態に復帰させる操作手段および前記スイッチ部の状態を示す表示手段を備えた温水洗浄便座装置において、前記操作手段はシャワー洗浄スイッチおよびビデ洗浄スイッチから構成されることを特徴とする温水洗浄便座装置の温水制御機構を構成したことである。
【0006】
【作用】
上記した技術的手段においては、表示手段がスイッチ部の開状態を示しておれば、操作手段を操作してスイッチ部を閉状態に復帰させるだけで温水洗浄便座装置を使用できる態勢に整えることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0008】
図1ないし図4において、温水洗浄便座装置10は、便器11の後方上縁部に載置されたケーシング13を備える。ケーシング13の本体13aの長手方向(図2の左右方向)の一方側は、前方および下方に所定の長さだけ突出しており、夫々、下方突出部13bおよび前方突出部13cを形成している。ケーシング13の前方には、周知のように、図示されないヒンジピンにより、便座15および便蓋16が回動可能に装架されている。
【0009】
ケーシング13の内部には、洗浄水たる温水を貯溜するタンク17が収容されている。タンク17は、全体として、略逆L型をなしており、ケーシング13の本体13a内に位置する広浅部17aと広浅部7aの一方側から下方に延在してのケーシング13の下方突出部13b内に位置する狭深部17bとから構成されている。タンク17内には、後述するように、温水制御機構50により所定の温度に加熱・保持された洗浄水が貯溜されており、ケーシング13の前方突出部13c上に設けられたシャワー洗浄スイッチ61(ビデ洗浄スイッチ62)を押すと、ノズル71(ノズル72)が前進して、シャワー洗浄(ビデ洗浄)を行うようになっている。
【0010】
タンク17の上部17cには、タンク17の狭深部17b内の底部近傍迄延在するヒータ18が固定されている。そして、ヒータ18に電源19から通電がなされると、ヒータ18が発熱し、タンク17内の洗浄水を加熱するようになっている。タンク17の上部17cには、また、タンク17内に延在するサーミスタ22が固定されている。サーミスタ22により検知された洗浄水の温度が第1設置値(摂氏40度)を越えると、その旨が信号として、マイクロコンピュータたる制御装置20に伝達され、制御装置20は、スイッチ23を開いて、ヒータ18への電源19からの通電を停止する。
【0011】
タンク17の上部17cには、孔17dが形成されており、この孔17d内には、熱伝導率の高い金属例えば銅で形成されたカップ28の本体部28aが装架されており、この本体部28aがヒータ18より加熱された洗浄水と常時接触するようになっている。しかして、カップ28の環状フランジ部28bがサーモスタット25と熱的に連結されており、サーミスタ22の故障により、洗浄水の温度が第2設定値(摂氏50度)を越えると、開状態となり、ヒータ18への電源19からの通電を停止するようになっている。
【0012】
また、カップ28の環状フランジ部28bには、銅板で形成されたクランプ30により温度ヒューズ29が熱的に抱持されている。しかして、サーミスタ22およびサーモスタット25の双方が同時に故障しているとき、洗浄水の温度が第3設定値(摂氏70度)を越えると、温度ヒューズ29が溶解して、ヒータ18への電源19からの通電を停止するようになっている。
【0013】
温水制御機構50は、図4に示されるように、マイクロコンピュータたる制御装置20並びに電源19の一方の端部、サーモスタット25、連動スイッチ26、温度ヒューズ29、サーミスタ22、ヒータ18、副スイッチ23、主スイッチ27および電源19の他方の端部を直列に連結することにより形成されるヒータ回路51から構成されている。
【0014】
サーモスタット25は、開状態になっても、洗浄水の温度が摂氏50度以下になると、再度、閉状態に復帰するようになっている。連動スイッチ(スイッチ部)26は、サーモスタット25が開状態になると同時に開状態になるが、一旦、開状態になると、その状態を保持し続けるようになっている。そして、開状態となった連動スイッチ26の閉状態への復帰ないし連動スイッチ26の閉成は、シャワー洗浄スイッチ61およびビデ洗浄スイッチ62の双方を同時に押したとき、その旨の信号を受けた制御部20によってなされる。また、サーモスタット25が開状態になると、その旨を検知した制御部20は、スイッチ66を閉じ、ランプ67を点灯せしめる。このランプ67はシャワー洗浄スイッチ61およびビデ洗浄スイッチ62の近傍に設置されている。したがって、温水洗浄便座装置10の便器11への設置前にサーモスタット25が開状態となっている場合、当該設置の直後、連動スイッチ26を閉じておくことになる。
ここで、当該設置時においてサーモスタット25が開状態で設置されても、タンク17内の洗浄水は、まだ温められていないので所定値以下(摂氏50度以下)であるためタンク17内の洗浄水と接触するように形成されたカップ28内に設けられた自動復帰式であるサーモスタット25は洗浄水の温度を検知して自動的に閉状態へ復帰する。したがって、サーモスタット25および連動スイッチ26は共に閉状態となり従来のようにサーモスタットを取り外して閉状態に設定しなくても温水洗浄便座装置10の作動を容易に確認することができる。
【0015】
タンク17の上部17cには、タンク17の狭深部17b内の底部近傍迄延在するパイプ41が固定されており、配管42を介して、図示されない水圧源と連結されている。シャワー洗浄スイッチ61(ビデ洗浄スイッチ62)が押されると、水圧源から圧送された水が、配管42およびパイプ41を介してタンク17内に供給され、タンク17内の洗浄水が押し出されて、通路78および開弁した第1電磁弁45(第2電磁弁46)を通過してノズル71(ノズル72)が前進せしめた後、人体局部に向けて噴射されて、シャワー洗浄(ビデ洗浄)を行うようになっている。
【0016】
洗浄水の温度がサーミスタ22の故障により、摂氏50度に上昇した場合、サーモスタット25が開状態となりヒータ18への通電が遮断されて、洗浄水への加熱が停止される。同時に、ランプ67が点灯するが、ランプ67はサーモスタット25が閉状態に復帰しない限り点灯し続けるので、サーミスタ22の異常をユーザーに知らせることができる。
【0017】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、次の効果を奏する。
【0018】
・スイッチ部の開状態が表示手段によりユーザーに対して視覚的に感知ならしめるようにしているので、使用開始後の温水制御機構の異常の認識を容易ならしめることが出来る。
【0019】
・使用前に開状態となったままのサーモスタットおよびスイッチ部を、簡単に閉状態に変移させ得るので、従来のような煩わしさがない。
【0021】
・スイッチ部を再度閉じる操作手段をシャワー洗浄スイッチおよびビデ洗浄スイッチとから構成したので、専用のスイッチを別途設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る温水洗浄便座装置の温水制御機構の短手方向断面図である。
【図2】図1の装置の平面図である。
【図3】図1の装置の長手方向断面図である。
【図4】図1の装置における回路図であるである。
【符号の説明】
17 タンク
25 サーモスタット
26 連動スイッチ(スイッチ部)
61 シャワー洗浄スイッチ
62 ビデ洗浄スイッチ
67 ランプ(表示手段)
Claims (1)
- 人体局部を洗浄する洗浄水を貯溜するためのタンク、前記タンク内の洗浄水の温度が所定値を越えたときに閉状態から開状態に変移し且つ前記温度が所定値以下に低下したときに開状態から閉状態に変移する自動復帰式サーモスタット、前記サーモスタットと直列接続され且つ前記サーモスタットの開状態への変移に連動して開状態に変移して爾後その状態を保持し続けるスイッチ部、前記スイッチ部を閉状態に復帰させる操作手段および前記スイッチ部の状態を示す表示手段を備えた温水洗浄便座装置において、
前記操作手段はシャワー洗浄スイッチおよびビデ洗浄スイッチから構成されることを特徴とする温水洗浄便座装置の温水制御機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28106096A JP3829996B2 (ja) | 1996-10-23 | 1996-10-23 | 温水洗浄便座装置の温水制御機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28106096A JP3829996B2 (ja) | 1996-10-23 | 1996-10-23 | 温水洗浄便座装置の温水制御機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10121551A JPH10121551A (ja) | 1998-05-12 |
JP3829996B2 true JP3829996B2 (ja) | 2006-10-04 |
Family
ID=17633761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28106096A Expired - Lifetime JP3829996B2 (ja) | 1996-10-23 | 1996-10-23 | 温水洗浄便座装置の温水制御機構 |
Country Status (1)
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-
1996
- 1996-10-23 JP JP28106096A patent/JP3829996B2/ja not_active Expired - Lifetime
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