JP3829206B2 - 多針ミシンの天秤機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多針ミシンにおいて各針棒に対応して設けられたいずれかの天秤が針棒とともに選択的に駆動される天秤機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の多針ミシンの天秤機構としては、例えば、特開昭59−181195号公報に記載されたものがある。図6に示すように、この天秤機構50は一つのヘッドを構成しているヘッド本体51に対して可動ブロック52をスライド操作することにより、可動ブロック52に備えてある複数本の針棒53のうちの一本を選択して駆動させ得ると共に、可動ブロック52に各針棒53と対応する数の天秤54をそれぞれ単独で作動し得るようになっている。
【0003】
この天秤機構50においては、可動ブロック52の上部において、可動ブロック52のスライド方向に一本の支持軸55が貫設されている。そして、各天秤54は支持軸55を中心に回動自在に支持されており、支持軸55の両端は雄ねじ57により可動ブロック52に固定されている。なお、支持軸55の一端側の天秤54と可動ブロック52の内壁との間には、支持軸方向の天秤54間のがたをなくすようにワッシャ56が配されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば、天秤機構50、その背後にあるもの、又は、針棒53等の天秤機構50の下方にあるものが故障した場合に、これらをメンテナンスしようとすると、天秤機構50を取り外す必要がある。ところが、従来の天秤機構50は一本の支持軸55によりすべての天秤54が支持されているため、支持軸55を取り外すと、複数の天秤54がばらばらになってしまい、取り外しが面倒であった。さらに、その後に天秤機構50を組み立て直すのに手間がかかっていた。
【0005】
また、前記天秤54間のがたは、製造誤差による可動ブロック52の寸法のバラツキや、長期的に使用したときの可動ブロック52の内壁や天秤54の摩耗によって各ミシンごとに異なっており、これをワッシャ56により木目細かに調整するのは困難であった。
【0006】
本発明の目的は、上記課題を解決し、メンテナンスが容易な多針ミシンの天秤機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の多針ミシンの天秤機構は、複数の針棒に対応する複数の天秤を備えた可動ブロックが、ヘッド本体に対して選択的に移動されることによって、いずれかの前記天秤が選択駆動可能となる多針ミシンの天秤機構において、前記可動ブロック(3)が正面長方形状の枠体であり、該可動ブロック(3)の左右の縦枠部に正面側から切欠部(3a)が凹設され、前記可動ブロック(3)の左右の縦枠部の内側に入り込む間隔をなす一対の腕部(16)を備えた天秤ブラケット(14)が形成され、該一対の腕部(16)に前記複数の天秤(6)が回動自在に支持されるとともに分離しないように一体化され、前記可動ブロック(3)の左右の縦枠部の内側に前記一対の腕部(16)が入り込んだ状態で、前記天秤ブラケット(14)の左右の端部が前記可動ブロック(3)の左右の切欠部(3a)に正面側から嵌められ着脱可能に取付けられたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の多針ミシンの天秤機構は、複数の針棒に対応する複数の天秤を備え、該複数の天秤が一つの支持軸により回動自在にまとめて支持された可動ブロックが、ヘッド本体に対して選択的に移動されることによって、いずれかの前記天秤が選択駆動可能となる多針ミシンの天秤機構において、前記可動ブロック(3)が正面長方形状の枠体であり、該可動ブロック(3)の左右の縦枠部に正面側から切欠部(3a)が凹設され、前記可動ブロック(3)の左右の縦枠部の内側に入り込む間隔をなす一対の腕部(16)を備えた天秤ブラケット(14)が形成され、該一対の腕部(16)に前記複数の天秤(6)が回動自在に支持されるとともに分離しないように一体化され、前記腕部(16)に設けられた支持穴(16b)に割カラー(18)が配され、該割カラー(18)に前記支持軸(15)が挿通され、該割カラー(18)と前記支持軸(15)とを固定する雄ねじ(22)が設けられ、該割カラー(18)の固定位置を調節することによって、前記支持軸(15)方向の前記複数の天秤(6)間のがたを防止するように構成され、前記可動ブロック(3)の左右の縦枠部の内側に前記一対の腕部(16)が入り込んだ状態で、前記天秤ブラケット(14)の左右の端部が前記可動ブロック(3)の左右の切欠部(3a)に正面側から嵌められ着脱可能に取付けられたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施した形態例について、図面を参照して説明する。
まず、図1〜図5は本発明の実施形態の多針刺繍ミシンの刺繍ヘッド1を示している。該刺繍ヘッド1は、図1及び図2に示すようにテーブル(図示略)上に固定され、ミシンの駆動力を伝達する上軸10が内蔵されたヘッド本体2を備えており、ヘッド本体2の前側には可動ブロック3が上軸10と直交かつ水平方向にスライド移動可能に設けられている。
【0012】
可動ブロック3の下部側には9本の針棒4が上下動可能に支持され、各針棒4の下端には針9が止着されている。また、可動ブロック3の上部には、各針棒4に対応した9つの天秤6を備えた天秤機構5が設けられている。そして、可動ブロック3の選択的なスライド移動によりヘッド本体2の前面中央に移動された一本の針棒4と該針棒4に対応する一つの天秤6とが選択され、ヘッド本体2に設けられた針棒駆動機構24と天秤駆動機構25とによって、それぞれ駆動されるようになっている。
【0013】
針棒駆動機構24は、上軸10の回転動をスライダクランク機構によって昇降体12の上下動に変え、昇降体12に設けられた係合子13に係合する一本の針棒4を上下駆動するようになっている。また、天秤駆動機構25は、上軸10の回転動を円筒カム26を介して曲がりてこ28の揺動に変え、該てこ28の先端に設けられた天秤駆動コロ19に係合する一つの天秤6を駆動するようになっている。
【0014】
天秤機構5は一体化部材である天秤ブラケット14を備え、該天秤ブラケット14には、9つの天秤6が一本の支持軸15により回動可能に支持されるようになっている。天秤ブラケット14は、その両側に一対の腕部16を備えており、両腕部16には支持軸15が挿通される支持穴16a,16bがそれぞれ設けられている。一方の腕部16の支持穴16aの内径は、支持軸15の外径と略同径にされているが、他方の腕部16の支持穴16bの内径は、支持軸15の外径より拡径されており、支持軸15に後述する割カラー18が外嵌された状態で挿通可能になっている。
【0015】
天秤6は、図2に示すように支持軸15が挿通される軸穴6bと、天秤駆動コロ19に係合する切欠6cと、上糸が挿通される糸通し穴6aとを備えている。
【0016】
そして、図5に示すように9つの天秤6と、各天秤6の間に配された8個の天秤スペーサ20とが、前記天秤ブラケット14の両腕部16の間に一列に配されるとともに、これらの両端側に一対のワッシャ21が配され、さらに、他方の腕部16の支持穴16bには割カラー18が配される。この状態で、これらに一方の腕部16の支持穴16aから支持軸15が挿通され、図4及び図5に示すように支持穴16a側の支持軸15の端部が雄ねじ22によって腕部16に固定される。一方、支持穴16b側の支持軸15の端部については、まず、割カラー18が天秤側に押し付けられて支持軸方向の天秤間のがたが除かれ、この状態で雄ねじ22によって割カラー18と、該割カラー18に挿通された支持軸15の端部とが腕部16に固定される。これが、がた防止手段であり、この割カラー18の固定位置を調節することによって、支持軸方向の天秤間のがたを防止することができる。さらに、長期的に使用したときに、可動ブロック3の内壁や天秤6の摩耗によってがたが生じても、割カラー18の固定位置を調節し直すことでがたをなくすことできる。
【0017】
このようにして、複数の天秤6が一体化部材である天秤ブラケット14に回動自在に支持されるとともに分離しないように一体化されている。この天秤ブラケット14が可動ブロック3の切欠部3aに嵌められ、雄ねじ23で固定されるようになっている。このため、天秤機構5を、天秤ブラケット14ごと簡単に着脱することができる。従って、例えば、天秤機構5、その背後にあるもの、又は、針棒4等の天秤機構5の下方にあるものが故障した場合であっても、これらを容易にメンテナンスすることができる。
【0018】
なお、本発明は前記実施形態の構成に限定されず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
【0019】
(1)がた防止手段として、支持軸の端部に嵌装したスプリングワッシャーを、複数の天秤間のがたをなくすように該天秤を押さえた状態で設けること。
(2)各天秤を一本の支持軸で天秤ブラケットに固定するのではなく、各天秤ごとに支持軸を設け、個別に天秤ブラケットに固定すること。
(3)複数の天秤をいくつかの天秤ごとにグループ分けし、天秤を該グループごとに複数の天秤ブラケットで一体化すること。
【0020】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の発明に係るミシンの天秤機構によれば、天秤等のメンテナンス時、可動ブロックの正面側から天秤ブラケットごと簡単に着脱することができる。
【0021】
また、請求項2の発明に係るミシンの天秤機構によれば、請求項1の発明による上記効果に加え、天秤間のがたを防止することができ、さらに、長期的に使用したときに、可動ブロックの内壁や天秤の摩耗によってがたが生じても、割カラーの固定位置を調節し直すことでがたをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した実施形態のミシンの天秤機構の正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】同天秤機構の取付け方法を示す正面図である。
【図5】同天秤機構の分解斜視図である。
【図6】従来の天秤機構の断面を示す平面図である。
【符号の説明】
2 ヘッド本体
3 可動ブロック
4 針棒
5 天秤機構
6 天秤
9 針
14 天秤ブラケット
15 支持軸
18 割カラー

Claims (2)

  1. 複数の針棒に対応する複数の天秤を備えた可動ブロックが、ヘッド本体に対して選択的に移動されることによって、いずれかの前記天秤が選択駆動可能となる多針ミシンの天秤機構において、
    前記可動ブロック(3)が正面長方形状の枠体であり、該可動ブロック(3)の左右の縦枠部に正面側から切欠部(3a)が凹設され、
    前記可動ブロック(3)の左右の縦枠部の内側に入り込む間隔をなす一対の腕部(16)を備えた天秤ブラケット(14)が形成され、該一対の腕部(16)に前記複数の天秤(6)が回動自在に支持されるとともに分離しないように一体化され、
    前記可動ブロック(3)の左右の縦枠部の内側に前記一対の腕部(16)が入り込んだ状態で、前記天秤ブラケット(14)の左右の端部が前記可動ブロック(3)の左右の切欠部(3a)に正面側から嵌められ着脱可能に取付けられたことを特徴とする多針ミシンの天秤機構。
  2. 複数の針棒に対応する複数の天秤を備え、該複数の天秤が一つの支持軸により回動自在にまとめて支持された可動ブロックが、ヘッド本体に対して選択的に移動されることによって、いずれかの前記天秤が選択駆動可能となる多針ミシンの天秤機構において、
    前記可動ブロック(3)が正面長方形状の枠体であり、該可動ブロック(3)の左右の縦枠部に正面側から切欠部(3a)が凹設され、
    前記可動ブロック(3)の左右の縦枠部の内側に入り込む間隔をなす一対の腕部(16)を備えた天秤ブラケット(14)が形成され、該一対の腕部(16)に前記複数の天秤(6)が回動自在に支持されるとともに分離しないように一体化され、
    前記腕部(16)に設けられた支持穴(16b)に割カラー(18)が配され、該割カラー(18)に前記支持軸(15)が挿通され、該割カラー(18)と前記支持軸(15)とを固定する雄ねじ(22)が設けられ、該割カラー(18)の固定位置を調節することによって、前記支持軸(15)方向の前記複数の天秤(6)間のがたを防止するように構成され、
    前記可動ブロック(3)の左右の縦枠部の内側に前記一対の腕部(16)が入り込んだ状態で、前記天秤ブラケット(14)の左右の端部が前記可動ブロック(3)の左右の切欠部(3a)に正面側から嵌められ着脱可能に取付けられたことを特徴とする多針ミシンの天秤機構。
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