JP3828039B2 - 磁気ヘッド切換装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気カードや通帳等の磁気記録媒体へのデータの読み出し、書き込みを行う磁気記録装置、特にその磁気ヘッド切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、磁気ストライプを設けた通帳を所定位置まで搬送して、磁気ヘッドにより磁気ストライプ上に記録されたデータを読み出したり、磁気ストライプ上にデータを書き込む磁気記録装置が知られている。図7は従来のこの種の磁気記録装置の構成を示している。図7において、磁気記録装置101の機体フレーム102には、図示されない軸受を介して回転可能に取り付けられたリードスクリュー103と、リードスクリュー103の上下に平行に取り付けられた上側シャフト104および下側シャフト105と、リードスクリュー103の後方に垂直に固定されたカムプレート106とを備えている。リードスクリュー103は、左ねじであり、その左側端部には従動プーリ107が固定されている。また、機体フレーム102の左側端部にはモータ108が固定され、モータ108の回転軸108aには駆動プーリ109が固定されている。そして、駆動プーリ109と従動プーリ107との間にはタイミングベルト110が掛け渡されている。
【0003】
上側シャフト104には、ヘッドキャリア111が軸方向に摺動可能かつ半径方向の時計回り方向に回動付勢されて回転可能に取り付けられ、ヘッドキャリア111の前端部上には磁気ヘッド112が取り付けられている。したがって、磁気ヘッド112は、上側シャフト104を支点として、時計回り方向に回動付勢されて回転可能になっている。また、下側シャフト105には、ガイドキャリア113が軸方向に摺動可能に取り付けられ、ガイドキャリア113の上部はヘッドキャリア111に連結されている。また、ガイドキャリア113にはリードナット114が固定されており、このリードナット114はリードスクリュー103に螺合している。したがって、リードスクリュー103の回転に追従して、ガイドキャリア113、ヘッドキャリア111および磁気ヘッド112が軸方向に移動する。
【0004】
一方、ヘッドキャリア111の後部には、カムローラ115が回転可能に設けてあり、このカムローラ115がカムプレート106のカム面106aに接触している。また、機体フレーム102の両端側には、フォトセンサであるホームポジションセンサ116およびリヤマージンセンサ117が配置され、これらセンサをヘッドキャリア111に設けたシャッター118が遮ることにより、ヘッドキャリア111の位置が検出される。また、リードスクリュー103の右端部には、スリット板119が固定され、機体フレーム102には、スリット板119のスリット数をカウントするクロックセンサ120が設けてある。装置全体を制御するCPUを有する主制御部121には、モータ108を制御するモータ制御部122、磁気ヘッド112に対する読み書きを行う記録制御部123および処理用プログラムを格納したROMや作業データを一時的に格納するRAMを有する記憶部124等が接続されている。
【0005】
次に、この従来例の動作について説明する。主制御部121によりモータ制御部122を介してモータ108が回転し、駆動プーリ109、タイミングベルト110および従動プーリ107を介してリードスクリュー103が回転すると、ガイドキャリア113およびヘッドキャリア111は、ホームポジションセンサ116のオフの位置(HP位置)から左方向に移動を開始する。同時にリードスクリュー103に固定されたスリット板119も回転し、クロックセンサ120がHP位置からの所定のパルス数を計数した位置が書き込み開始位置である。
【0006】
ヘッドキャリア111が移動を開始すると同時に、磁気ヘッド112もカムローラ115がカムプレート106のカム面106aを転動し、カム面106aの斜面Aに達すると、カムローラ115がその下降形状に倣うので、反対側の磁気ヘッド112が持ち上がって、その上方に配置された通帳の磁気ストライプに接し、記録制御部123からの信号により書き込み動作が行われる。その後、カムローラ115がカム面106aの反対側の斜面Bを転動すると、カムローラ115がその上昇形状に倣うので、反対側の磁気ヘッド112が下がって、その上方に配置された通帳の磁気ストライプから離れて、書き込み動作が終了する。ヘッドキャリア111の下降動作が終了すると、リヤマージンセンサ117がオフし、その信号により主制御部121がモータ制御部122を介してモータ108にブレーキをかけて停止させ、その後、逆転してヘッドキャリア111を元のHP位置に戻す。
【0007】
このような磁気記録装置においては、金融機関によって通帳に設ける磁気ストライプの位置が異なるため、従来においても、異なる磁気ストライプの位置に合わせて2つの磁気ヘッドを設け、これらの磁気ヘッドを切り換えることにより、異なる通帳に対応させた装置もある。このような磁気ヘッドを切り換えるための機構は、図7のガイドキャリア113の上に、通帳の磁気ストライプの位置に合わせて腕の長さの異なる2つのヘッドキャリア111を隣接して設け、それぞれを共通のガイドキャリア113に連結し、各ヘッドキャリア111にそれぞれ磁気ヘッド112を設けて、それぞれのヘッドキャリア111をそれぞれ別のカムプレート106により選択することにより、磁気ヘッド112の切り換えを行っている。
【0008】
図8はこのような従来例における磁気記録装置の磁気ヘッド切換機構を示している。図8において、機体フレームに固定される2枚の同形状の第1カムプレート131および第2カムプレート132は、それぞれ上端部に斜面Aおよび斜面Bを有するカム面131a、132aが形成されている。平行に配置された2枚のカムプレート131、132の間には、同形状の第1および第2規制プレート133、134が平行に配置されている。手前側の第1カムプレート131の両端部内側には、円筒軸状のスペーサ135、136およびその中央側に支持ピン137、138が突設されている。各スペーサ135、136および支持ピン137、138に対向する各規制プレート133、134の位置には、縦方向に長い長穴139、140、141、142、143、144、145、146が形成されている。また、2枚の規制プレート133、134の間には、三角形状の回転リンク147および148が配置され、一方の回転リンク147は、円筒状の回転軸149が両側に突出して設けられ、手前側に突出する回転軸149の部分は、手前側の第1規制プレート133の長穴141を通ってカムプレート131の支持ピン137に回転可能に嵌合し、後側に突出する回転軸149の部分は、後側の第2規制プレート134の長穴142に回転可能に嵌合する。また、回転リンク147の手前側に突出して設けられた段付きピン150は、手前側の第1規制プレート133に設けられたピン穴151に回転可能に嵌合し、回転リンク147の後側に突出して設けられた段付きピン152は、後側の第2規制プレート134に設けられたピン穴153に回転可能に嵌合する。他方の回転リンク148も同様に構成されており、円筒状の回転軸154が両側に突出して設けられ、手前側に突出する回転軸154の部分は、第1規制プレート133の長穴143を通ってカムプレート131の支持ピン138に回転可能に嵌合し、後側に突出する回転軸154の部分は、第2規制プレート134の長穴144に回転可能に嵌合する。また、回転リンク148の手前側に突出して設けられた段付きピン155は、第1規制プレート133に設けられたピン穴156に回転可能に嵌合し、回転リンク148の後側に突出して設けられた段付きピン157は、第2規制プレート134に設けられたピン穴158に回転可能に嵌合する。そして、全体は、第1カムプレート131のスペーサ135、136を、第1規制プレート133の長穴139、145および第2規制プレート134の長穴140、146、および第2カムプレート132の取付穴159、160を通して、それぞれねじ161、162により固定される。そして、回転リンク147、148の下部に設けられた取付穴163、164に、作動プレート165の両端部に設けられた係止ピン166、167が回転可能に嵌合し、作動プレート165は、前端部が圧縮コイルばね168により引っ張られており、後端部にはソレノイド169に連結されている。
【0009】
磁気ヘッド切換機構は以上のように構成されているため、ソレノイド169が非励磁状態の時は、作動プレート165は圧縮コイルばね168により実線で示す矢印F1の方向に引っ張られており、このため、回転リンク147、148は、時計回り方向に回動して、それぞれ段付きピン150、152および155、157により第1規制プレート133を上昇させ、第2規制プレート134を下降させる。一方、ソレノイド169が励磁されると、逆に、作動プレート165はソレノイド169により破線で示す矢印F2の方向に引っ張られ、このため、回転リンク147、148は、反時計回り方向に回動して、それぞれ段付きピン150、152および155、157により第1規制プレート133を下降させ、第2規制プレート134を上昇させる。規制プレート133、134が下降位置に位置するときは、規制プレート133、134の上端部133a、134aがカムプレート131、132のカム面131a、132aの谷部の位置とほぼ同じ位置になり、規制プレート133、134が上昇位置に位置するときは、規制プレート133、134の上端部133a、134aがカムプレート131、132のカム面131a、132aの山部の位置とほぼ同じ位置になる。
【0010】
図9はこのような磁気ヘッド切換機構と磁気ヘッドの関係を示している。図9において、第1カムプレート131のカム面131aには、第1ヘッドキャリア170の後端部に設けられたカムローラ171が接触しており、第1ヘッドキャリア170の前端部には、第1磁気ヘッド172が取付ピン173により回動可能に設けられている。同様に、第2カムプレート132のカム面132aには、第2ヘッドキャリア174の後端部に設けられたカムローラ175が接触しており、第2ヘッドキャリア174の前端部には、第2磁気ヘッド176が取付ピン177により回動可能に設けられている。また、各カムローラ171、175には、第1および第2規制プレート133、134の上端部133a、134aも接触している。図9に示す状態は、作動プレート165がソレノイド169に引っ張られて、第1規制プレート133が下降し、第2規制プレート134が上昇している状態である。このため、第1ヘッドキャリア170は、第1カムプレート131のカム面131aに追従して上下動可能であり、第2ヘッドキャリア174は、第2規制プレート134に規制されて、第2カムプレート132のカム面132aに追従することはできない。したがって、第1磁気ヘッド172のみが選択されて、カム面131aにより上昇して、記録位置Pに位置する通帳の磁気ストライプM1に対する書き込みが可能になる。同様に、ソレノイド169が非励磁の場合は、第2磁気ヘッド176のみが選択されて、カム面132aにより上昇して、記録位置Pに位置する別の通帳の磁気ストライプM2に対する書き込みが可能になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の磁気ヘッド切換機構は、構造が複雑で部品点数が多いばかりでなく、磁気ヘッドの切り換えに際しては、ソレノイドが、引っ張りコイルばねの復帰力に抗して励磁状態を保持しなければならないので、保持力の大きなソレノイドを使用する必要がある。このため、大形のソレノイドが必要となり、電流も多く消費するといった問題があった。
【0012】
本発明は、このような従来の問題を解決するものであり、構造が簡単であるとともに、小型で消費電流の小さな駆動手段を使用することのできる磁気ヘッド切換装置を提供することを目的とする。
【0013】
上記目的を達成するために、本発明の磁気ヘッド切換装置は、先端部に磁気ヘッドを有し後端部にカムローラを有して、揺動支持軸を中心に揺動可能で軸方向に駆動される複数のヘッドキャリアと、それぞれの前記カムローラが接触して前記先端側の磁気ヘッドをそれぞれ上下方向に揺動させる前記ヘッドキャリアに対応したカムプレートと、前記各ヘッドキャリアの上下方向の揺動を選択的に規制する揺動可能な規制プレートと、切換信号により前記規制プレートを揺動させる駆動手段とを備えたものである。この構成により、1枚の規制プレートを揺動させるだけで、2個のヘッドキャリアの上下方向の揺動を選択的に規制できるので、構造が簡単で小型で消費電流の小さな駆動手段を使用することができる。
【0014】
また、本発明の磁気ヘッド切換装置は、前記カムプレートのカム面の形状が、中央部に前記磁気ヘッドを上昇させる部位を有し、両端部に前記磁気ヘッドを下降させる部位を有し、前記規制プレートが、前記駆動手段への信号がない場合において中立位置にあり、第1の切換信号により一方のカムプレート側に揺動してその上端部が前記一方のカムローラの下に位置し、第2の切換信号により他方のカムプレート側に揺動してその上端部が前記他方のカムローラの下に位置することを特徴とするものである。この構成により、規制プレートを揺動させるだけで、一方のヘッドキャリアの上下方向の揺動を規制し、他方のヘッドキャリアの上下方向の揺動を自由にすることができる。
【0015】
また、本発明の磁気ヘッド切換装置は、前記磁気ヘッドが、前記ヘッドキャリアに回動自在に装着されることを特徴とするものである。この構成により、磁気ヘッドを通帳等の磁気記録面に密着させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態における磁気ヘッド切換装置の概略構成を示しており、磁気記録装置の基本的な構成は図7に示した従来例と同様である。すなわち、図7のガイドキャリア113の上に、通帳の磁気ストライプの位置に合わせて腕の長さの異なる2つのヘッドキャリア111を隣接して設け、それぞれを共通のガイドキャリア113に連結し、各ヘッドキャリア111にそれぞれ磁気ヘッド112を設けて、それぞれのヘッドキャリア111を、本発明の磁気ヘッド切換装置により選択することにより、磁気ヘッド112の切り換えを行うものである。
【0017】
図1において、機体フレームに固定される2枚の同形状の第1カムプレート1および第2カムプレート2は、それぞれ上端部にカム面1a、2aが形成されている。カム面1a、2aは、それぞれ両側の山部と中間の谷部との境界に斜面Aおよび斜面Bを有する。平行に配置された2枚のカムプレート1、2の間には、1枚の規制プレート3がこれらと平行に配置されている。規制プレート3は、両端部に直角に折り曲げられた耳部4、5を有し、それぞれの耳部4、5に形成された穴4a、5aに駆動シャフト6が通されて耳部4、5に回転不能に固定され、駆動シャフト6は、その両端部を機体フレームに回転可能に支持される。駆動シャフト6の一端部には、駆動レバー7の一端部が固定され、駆動レバー7の他端部には、ソレノイド8のプッシュロッド8aが連結されている。また、第1カムプレート1の内側両端部には、ねじ穴を有するスペーサ軸9、10が突設され、これらスペーサ軸9、10に対向する規制プレート3の位置には、縦方向に長い長穴11、12が形成され、さらに第2カムプレート2の対向する位置には、取付穴15、16が形成されている。したがって、第1カムプレート1のスペーサ軸9、10を規制プレート3の長穴11、12に通して第2カムプレート2の内側面に突き当て、取付ねじ15、16を第2カムプレート2の取付穴13、14を通してスペーサ軸9、10のねじ穴に締結することにより、3枚のプレート1、2、3が組み立てられる。
【0018】
図2は本実施の形態における磁気ヘッド切換装置と磁気ヘッドとの関係を示している。図2において、第1カムプレート1のカム面1aには、第1ヘッドキャリア21の後端部に設けられた第1カムローラ22が接触しており、第1ヘッドキャリア21の先端部には、第1磁気ヘッド23が取付ピン24により回動可能に設けられている。同様に、第2カムプレート2のカム面2aには、第2ヘッドキャリア25の後端部に設けられた第2カムローラ26が接触しており、第2ヘッドキャリア25の先端部には、第2磁気ヘッド27が取付ピン28により回動可能に設けられている。第1カムローラ22の内側側面および第2カムローラ26の外側側面のコーナーは、面取り(平面または曲面)22a、26aが形成されている。第1および第2ヘッドキャリア21、25は、記録位置Pにおける異なる通帳の磁気ストライプの位置M1、M2に合わせて腕の長さの異なり、それぞれの後端部が共通の揺動支持軸29(図3の上側シャフト104に相当)に回動可能に支持されるとともに、リードスクリューに駆動されるガイドキャリア(図3のガイドキャリア113に相当)に連結されている。また、規制プレート3の高さ寸法は、その上端部が各カム面1a、2aの山部の高さと同等になっている。
【0019】
次に、本実施の形態の動作について説明する。なお、第1および第2ヘッドキャリア21、25は、それぞれカムローラ22、26がカムプレート1、2のカム面1a、2aに圧接するように、図示されないばね手段により揺動支持軸29の回りに回動付勢されている。図2に示す状態は、図1のソレノイド8がオフの時の中立状態であり、規制プレート3は第1および第2カムプレート1、2の中間に位置している。図示されない制御部が、装置内に挿入された通帳の磁気ストライプの位置を検出すると、その磁気ストライプの位置に合致した磁気ヘッドを選択するために、ソレノイド8に切換信号を送る。検出した磁気ストライプの位置がM1である場合には、ソレノイド8に順方向の電流を流してプッシュロッド8aを引っ張り、図3(a)に示すように、規制プレート3を時計回り方向に回動させる。これにより、規制プレート3の上端部が第2カムローラ26の下部に潜り込む。したがって、第1および第2ヘッドキャリア21、25がガイドキャリアを介してリードスクリューにより軸方向に移動した場合に、第2カムプレート2のカム面2aの山部と同じ高さには規制プレート3の上端部が位置しているため、第2カムローラ26はカム面2aに追従して移動することができないので、第2ヘッドキャリア25は上下方向の揺動を阻止されるの対し、第1カムプレート1のカム面1aに接触している第1カムローラ22は自由に移動することができ、第1カムローラ22がカム面1aの谷部に進入した時に第1磁気ヘッド23が持ち上げられて磁気ストライプM1に接触し記録動作が可能となる。
【0020】
また、検出した磁気ストライプの位置がM2である場合には、ソレノイド8に逆方向の電流を流してプッシュロッド8aを押し出し、図3(b)に示すように、規制プレート3を反時計回り方向に回動させる。これにより、規制プレート3の上端部が第1カムローラ22の下部に潜り込む。したがって、第1および第2ヘッドキャリア21、25がガイドキャリアを介してリードスクリューにより軸方向に移動した場合に、第1カムプレート1のカム面1aの山部と同じ高さには規制プレート3の上端部が位置しているため、第1カムローラ22はカム面1aに追従して移動することができないので、第1ヘッドキャリア21は上下方向の揺動を阻止されるのに対し、第2カムプレート2のカム面2aに接触している第2カムローラ26は自由に移動することができ、第2カムローラ26がカム面2aの谷部に進入した時に第2磁気ヘッド27が持ち上げられて磁気ストライプM2に接触し記録動作が可能となる。
【0021】
このように、本実施の形態によれば、先端部に磁気ヘッド23、27を有し、後端部にカムローラ22、26を有して、揺動支持軸29に支持されて上下方向に揺動可能な腕の長さの異なる2個のヘッドキャリア21、25を備え、各ヘッドキャリア21、25のカムローラ22、26をそれぞれカムプレート1、2のカム面1a、2aに接触させて揺動支持軸29の軸方向に転動させることにより、カム面1a、2aの谷部において磁気ヘッド23、27を持ち上げて、それぞれ通帳の磁気ストライプM1、M2に選択的に接触させて記録を行う磁気記録装置において、2枚のカムプレート1、2の間に揺動可能な1枚の規制プレート3を配置して、規制プレート3を切換信号により駆動シャフト6を介して中立位置から一方のカムプレート側に揺動させて、その上端部をカムローラの下に位置させることにより、一方のカムローラがカムプレートのカム面に追従できなくなるようにしたので、他方のカムローラのみが他方のカムプレートのカム面に追従できるようになり、カムローラがカム面の谷部に進入した時に先端側の磁気ヘッドが持ち上げられて磁気ストライプに接触し、記録動作を行わせることができる。
【0022】
なお、上記実施の形態では、規制プレート3の高さ寸法を、上端部が各カム面1a、2aの山部の高さと同等にしているが、規制プレート3の高さ寸法は、カム面の谷部より所定量以上高く、山部と同等以下の間であれば、磁気ヘッドが磁気ストライプに接触するのを防止することができるので、この範囲で自由に設定することができる。また、駆動手段としてソレノイド8を使用しているが、その他にモータにより駆動することができる。また、上記実施の形態は、磁気記録の対象を通帳の磁気ストライプとしたが、カードの磁気ストライプであってもよい。
【0023】
図4は上記した磁気ヘッド切換装置を用いた通帳磁気ストライプ読取装置のカバーを外した斜視図であり、図5は同磁気ストライプ読取装置の平面図である。A通帳31とB通帳32とは、B通帳32の方が横幅が大きく、それぞれの磁気ストライプ31a、32aの位置も異なる。A通帳31およびB通帳32が挿入方向33から挿入される筐体34の上面には、4個の直行ローラ35と1個の幅寄せローラ36とが覗いている。また、筐体34の上面には、A通帳31の磁気ストライプ31aに対向する位置に第2磁気ヘッド27が配置され、B通帳32の磁気ストライプ32aに対向する位置には第1磁気ヘッド23が配置されている。また、筐体34の上面には、通帳挿入方向33の左側に通帳挿入検出センサ37、通帳左端検出センサ38、通帳先端検出センサ39がそれぞれ所定の位置に配置され、通帳挿入方向33の右側には、A通帳右端検出センサ40、B通帳右端検出センサ41がそれぞれ所定の位置に配置されている。
【0024】
次に、この通帳磁気ストライプ読取装置の動作について図6を用いて説明する。A通帳31またはB通帳32が通帳挿入方向33から挿入されると、通帳挿入検出センサ37がその挿入を検出し(ステップS1)、直行ローラ35が通帳を装置内部に搬送する(ステップS2)。次いで、通帳先端検出センサ39が反応(センサが透過型光センサの場合はオンからオフ、センサが反射型光センサの場合はオフからオン)して通帳の先端が検出されると(ステップS3)、通帳左端検出センサ35が反応したかどうかを調べ(ステップS4)、反応しない場合は幅寄せローラ36を駆動して通帳をストッパに当たるまで左側に寄せ(ステップS5)、再び通帳左端検出センサ35が反応したかどうかを調べる(ステップS4)。通帳左端検出センサ35が反応した場合には、A通帳右端検出センサ40に反応があるかどうかを調べ(ステップS6)、反応しない場合は、A通帳31よりも小さい通帳または帳票と判断して、直行ローラ35を逆転してそれを装置外に排出し(ステップS7)、エラー発生を警告する。A通帳右端検出センサ40が反応した場合は、さらにB通帳右端検出センサ41が反応したかどうかを調べ(ステップS8)、反応しない場合は、A通帳31であると判断して、前回検出された通帳がB通帳32である場合には、B通帳用第1磁気ヘッド23を下降させ、A通帳用第2磁気ヘッド27を上昇させて磁気ヘッドを切り替え(ステップS9)、第2磁気ヘッド27による磁気ストライプ31aに対する読み出し、書き込み動作を開始する。B通帳右端検出センサ41が反応した場合には、A通帳31であると判断して、前回検出された通帳がA通帳31である場合には、A通帳用第2磁気ヘッド27を下降させ、B通帳用第1磁気ヘッド23を上昇させて磁気ヘッドを切り替え(ステップS10)、第1磁気ヘッド23による磁気ストライプ32aに対する読み出し、書き込み動作を開始する。
【0025】
このように、上記した通帳磁気ストライプ読取装置は、直行ローラ35および幅寄せローラ36と、通帳挿入検出センサ37、通帳左端検出センサ38、通帳先端検出センサ39、A通帳右端検出センサ40およびB通帳右端検出センサ41とを備えているので、装置内に挿入された通帳がA通帳31であるかB通帳32であるかを検出することができ、その検出結果に応じて第1磁気ヘッド23または第2磁気ヘッド27を切り換えるので、大きさおよび磁気ストライプの位置が異なる2種類の通帳に対する読み書きを適正に行うことができ、本発明の磁気ヘッド切換装置を有効に活用することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の磁気ヘッド切換装置は、先端部に磁気ヘッドを有し後端部にカムローラを有して、揺動支持軸を中心に揺動可能で軸方向に駆動される複数のヘッドキャリアと、それぞれのカムローラが接触して先端側の磁気ヘッドをそれぞれ上下方向に揺動させるヘッドキャリアに対応したカムプレートと、各ヘッドキャリアの上下方向の揺動を選択的に規制する揺動可能な規制プレートと、切換信号により規制プレートを揺動させる駆動手段とを備えたものであり、1枚の規制プレートを揺動させるだけで、2枚のヘッドキャリアの上下方向の揺動を選択的に規制できるので、構造が簡単で小型で消費電流の小さな駆動手段を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における磁気ヘッド切換装置の概略構成を示す分解斜視図
【図2】本発明の実施の形態における磁気ヘッド切換装置と磁気ヘッドの関係を示す正面図
【図3】(a)本発明の実施の形態における磁気ヘッド切換装置の一方の側への切換状態を示す正面図
(b)本発明の実施の形態における磁気ヘッド切換装置の他方の側への切換状態を示す正面図
【図4】本発明の実施の形態における磁気ヘッド切換装置を用いた通帳磁気ストライプ読取装置のカバーを外した状態を示す斜視図
【図5】本発明の実施の形態における磁気ヘッド切換装置を用いた通帳磁気ストライプ読取装置のカバーを外した状態を示す平面図
【図6】本発明の実施の形態における磁気ヘッド切換装置を用いた通帳磁気ストライプ読取装置の動作を示すフロー図
【図7】本発明の磁気ヘッド切換装置が適用される磁気記録装置の基本的な構成を示す概略斜視図
【図8】従来例における磁気ヘッド切換装置の概略構成を示す分解斜視図
【図9】従来例における磁気ヘッド切換装置の動作を示す正面図
【符号の説明】
1 第1カムプレート
1a カム面
2 第2カムプレート
2a カム面
3 規制プレート
4、5耳部
6 駆動シャフト
7 駆動レバー
8 ソレノイド
9、10 スペーサ軸
11、12 長穴
13、14 取付穴
15、16 取付ねじ
21 第1ヘッドキャリア
22 第1カムローラ
23 第1磁気ヘッド
24 取付ピン
25 第1ヘッドキャリア
26 第1カムローラ
27 第1磁気ヘッド
28 取付ピン
29 揺動支持軸
31 A通帳
32 B通帳
31a、32a 磁気ストライプ
33 通帳挿入方向
34 筐体
35 直行ローラ
36 幅寄せローラ
37 通帳挿入検出センサ
38 通帳左端検出センサ
39 通帳先端検出センサ
40 A通帳右端検出センサ
41 B通帳右端検出センサ

Claims (3)

  1. 先端部に磁気ヘッドを有し後端部にカムローラを有して、揺動支持軸を中心に揺動可能で軸方向に駆動される複数のヘッドキャリアと、それぞれの前記カムローラが接触して前記先端側の磁気ヘッドをそれぞれ上下方向に揺動させる前記ヘッドキャリアに対応したカムプレートと、前記各ヘッドキャリアの上下方向の揺動を選択的に規制する揺動可能な規制プレートと、切換信号により前記規制プレートを揺動させる駆動手段とを備えた磁気ヘッド切換装置。
  2. 前記カムプレートのカム面の形状が、中央部に前記磁気ヘッドを上昇させる部位を有し、両端部に前記磁気ヘッドを下降させる部位を有し、前記規制プレートが、前記駆動手段への信号がない場合において中立位置にあり、第1の切換信号により一方のカムプレート側に揺動してその上端部が前記一方のカムローラの下に位置し、第2の切換信号により他方のカムプレート側に揺動してその上端部が前記他方のカムローラの下に位置することを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド切換装置。
  3. 前記磁気ヘッドが、前記ヘッドキャリアに回動自在に装着されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の磁気ヘッド切換装置。
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