JP4815161B2 - カードリーダ - Google Patents

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Description

本発明は、カードリーダに関し、さらに詳しくは、正規のカードの挿入を検出し、その結果に基づいてカードのカードリーダ本体内への進入を制御するカードリーダに関する。
磁気情報を有するカードが挿入されるカードリーダにおける正規のカードの挿入を検出する技術としては、例えば特許文献1及び2が挙げられる。特許文献1には、カード挿入口近傍に設けられたプリヘッドがカードの有効・無効を検出し、その結果に基づきシャッタを開閉させて、カードの挿入を制御する技術が開示されている。
また、特許文献2には、カードを搬送するローラの下方に厚さ検知レバーが回動付勢されており、カードが挿入されると前記ローラがそのカード厚分下降し、前記厚さ検知レバーの延設部側に設けられたフォトセンサがカードの厚みに応じた検出信号を出力してカードの識別を行い、これによりカードの進入(挿入)を検出するといった技術が開示されている。さらに、この他にも、カードの外形を直接に検知するマイクロスイッチを用いる技術やフォトセンサの光をカードが遮蔽(反射)したことでその進入を検出するといった技術も知られている。
特開平10−143614号 実開平6−11060号
しかしながら、特許文献1の技術では、プリヘッドは、挿入口の近くに設置されているため、挿入口から侵入してくる電磁波やカードに帯電した静電気などの外乱の影響を受け易く、また、汚れが付き易いといったことから、カードに形成されている正規の磁気情報を正確に読み取ることができなくなる虞があった。
また、特許文献2の技術では、カードの厚みを検知するだけであり、カードリーダ本体内への不正アクセスを目論む者によって挿入口に正規のカードと同程度の厚みを有する物が挿入されれば正規のカードとして検出されてしまうために信頼性に欠けるといった問題があった。
また、マイクロスイッチで直接カードの外形を検知することでカード進入を検出するといった技術に関しても正規カードと同程度の外形を有するものであれば正規カードとしてしまうという問題があるとともに、カードの外形に沿ってセンサを設置しなければならないためカードリーダの大型化を招いてしまうという問題があった。
さらに、挿入口から挿入されたカードをフォトセンサなどで直接的に検知することにより正規のカードであるか否かを識別するといった技術に関しては、センサが挿入口近傍で且つカード搬送部に面して設けなければならないので、汚れがつき易く、その為、誤検出をする虞があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、簡単な構造で正規のカードであるか否かを正確に検出することができるカードリーダを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明にかかるカードリーダは、挿入口から挿入されたカードの磁気情報を読み取る読み取りヘッドと、円柱状のローラ本体と当該ローラ本体を回動自在に支持する軸とから構成され前記ローラ本体が前記読み取りヘッドの読み取り面に対向して配置されてバネの付勢力によって前記読み取りヘッドの読み取り面に対して前記カードを押圧するとともにその押圧方向に移動可能なローラと、前記ローラの軸が回動可能に挿通される孔が形成された変位部材と、この変位部材が正規なカードが有している厚み以上の厚みである予め定められた位置に変位したことを検知する位置検知手段とを備え、カードが前記挿入口に挿入されて前記読み取りヘッドの読み取り面と前記ローラのローラ本体との間に差し込まれると前記ローラが前記カードの厚み分前記押圧方向に移動し、当該ローラの押圧方向の移動に伴って前記変位部材が変位し、前記読み取りヘッドによって前記磁気情報を読み取ると同時に前記位置検知手段によって前記変位部材の変位を検知することを特徴としている。
したがって、このカードリーダによると、挿入口からカードが挿入されると、このカードは読み取りヘッドと押圧部材とで挟持される。このとき押圧部材が挿入口から挿入されたカードの厚み分押圧方向に移動するとともに読み取りヘッドがカードの磁気情報を読み取る。押圧部材が挿入口から挿入されたカードの厚み分押圧方向(カードの厚み方向)に移動するとこれに伴って変位部材が変位する。変位部材が、正規なカードが有している厚み以上の厚みである予め定められた位置に変位するとこれを位置検知手段が検知する。このように挿入口から正規のカードが挿入された場合には、それを変位部材を用いて間接的に検知することができるので、位置検知手段を挿入口から離れた位置、つまり汚れの付き難い位置に設置することができる。また、読み取りヘッドによってカードの磁気情報が読み取られると同時に位置検知手段によって変位部材の変位(挿入されたカードの厚み)が検知されるので、読み取りヘッドで読み取られた磁気情報と位置検知手段での検知結果とを同時に取得することができ、これらを併用することにより正規のカードが挿入されたか否かを正確に検出することができる。さらに、カードと読み取りヘッドとの密着性を高めるために設置されている押圧部材の移動を利用して変位部材を変位させるようにしたので、部品点数を最小限に抑えた簡単な構造で挿入されたカードの厚みを検知することができる。また、読み取りヘッドの読み取り面に対してカードを押圧するものとしてローラを用いるようにしている。この場合、ローラが回転することによりカードをスムーズに搬送することができる。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のカードリーダにおいて、前記読み取りヘッドによって前記磁気情報が読み取られ、且つ、前記位置検知手段によって前記変位部材の変位が検知されたことを契機に前記カードのカードリーダ本体内への進入を許容する制御手段と、前記カードの前記カードリーダ本体内への進入を禁止する禁止位置と前記カードの前記カードリーダ本体内への進入を許容する許容位置との間で移動する規制部材とを備え、前記制御手段は、前記読み取りヘッドによって前記磁気情報が読み取られ、且つ、前記位置検知手段によって前記変位部材の変位が検知されたことを契機に前記規制部材を前記禁止位置から前記許容位置に移動させるものである。この制御手段は、読み取りヘッドによって磁気情報が読み取られ、且つ、位置検知手段によって変位部材の変位が検知されたことを契機にカードのカードリーダ本体内への進入を可能とする。従って、読み取りヘッドで読み取られた磁気情報と位置検知手段での検知結果との両方を用いることにより、挿入口から挿入されたカードが正規のものであるか否かを正確に検出するので、不正なカードの挿入を確実に防止することができる。
さらに、請求項記載の発明は、請求項記載のカードリーダにおいて、カードのカードリーダ本体内への進入を禁止する禁止位置とカードのカードリーダ本体内への進入を許容する許容位置との間で移動する規制部材を備え、制御手段は、読み取りヘッドによって磁気情報が読み取られ、且つ、位置検知手段によって変位部材の変位が検知されたことを契機に規制部材を禁止位置から許容位置に移動させるようにしている。この場合、読み取りヘッド及び位置検知手段によって挿入口から挿入されたカードが正規のものであると検出された場合、規制部材が禁止位置から許容位置に移動し、カードのカードリーダ本体内への進入が可能となる。
また、請求項記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1つに記載のカードリーダにおいて、読み取りヘッドはカードの搬送面側に配置されているものである。この場合、押圧部材がカードの厚み方向に移動し、この押圧部材の移動に伴って変位部材が変位する。所定の厚み未満のカードの場合には変位部材が予め定められた位置に変位しないため、位置検知手段によって検知されない。
また、請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のカードリーダにおいて、位置検知手段は、投光部と当該投光部の光を受光する受光部とが対向するように設けられたフォトセンサからなるとともに、前記変位部材はローラの移動に伴って投光部の光を遮る遮蔽板を有するようにしている。この場合、変位部材が予め定められた位置に変位したときにフォトセンサの光路を遮ったり開放したりすることにより変位部材が予め定められた位置に変位したことを検知することができる。
請求項1記載のカードリーダによれば、挿入口から正規のカードが挿入された場合には挿入口から挿入されたカードの厚みを変位部材を用いて間接的に検知するようにしたので、位置検知手段を挿入口から離れた位置、つまり、汚れの付き難い位置に設置することができ、また、変位部材が、正規なカードが有している厚み以上の厚みである予め定められた位置に変位したことを位置検知手段が検知することで、これにより位置検知手段から常に正確な検知結果を得ることができる。また、位置検知手段から得られる検知結果と読み取りヘッドで読み取られる磁気情報との両方を用いて正規のカードが挿入されたか否かを検出することができ、これによりカード検出の信頼性を高めることができる。さらに、カードと読み取りヘッドとの密着性を高めるために設置されている押圧部材の移動に伴う変位を利用して変位部材を変位させるようにしたので、部品点数を最小限に抑えた簡単な構造でカードの挿入を検知することができ、これによりカードリーダの小型化と製造コストの削減を図ることができる。また、読み取りヘッドの読み取り面に対してカードを押圧するものとしてローラを用いるようにしている。この場合、ローラが回転することによりカードをスムーズに搬送することができる。
請求項2記載の発明の場合、読み取りヘッドで磁気情報が読み取られ、且つ、位置検知手段で変位部材の変位が検知されたことを契機にカードのカードリーダ本体内への進入を許容する制御手段と、カードのカードリーダ本体内への進入を禁止する禁止位置とカードのカードリーダ本体内への進入を許容する許容位置との間で移動する規制部材とを備え、制御手段は、読み取りヘッドによって磁気情報が読み取られ、且つ、位置検知手段によって変位部材の変位が検知されたことを契機に規制部材を前記禁止位置から許容位置に移動させるようにしたので、正規のカードが挿入されたか否かの検知を読み取りヘッド及び位置検知手段のいずれか一方のみで行うよりも信頼性の高い検知を行うことができ、確実に正規のカードのみをカードリーダ本体内に進入させることができる。
また、請求項記載の発明の場合、読み取りヘッドによって磁気情報が読み取られ、且つ、位置検知手段によって変位部材の変位が検知されたことを契機に規制部材を禁止位置から許容位置に移動させるようにしたので、正規のカード以外のカードが挿入口から挿入された場合には、規制部材によりカードリーダ本体内への進入を確実に阻止することができ、正規のカードが挿入口から挿入された場合には、制御手段により規制部材を禁止位置から許容位置に移動させることで、カードをカードリーダ内に進入させることができる。
請求項記載の発明の場合、読み取りヘッドはカードの搬送面側に配置されているので、押圧部材及び変位部材の変位がカードの厚みに対応したものとなり、カードリーダの大型化を回避することができる。つまり、カードの外形(例えば、幅)ではなくカードの厚みを検知することによりカードリーダの横方向の大型化を回避することができる。
請求項4記載の発明の場合、位置検知手段は、投光部と当該投光部の光を受光する受光部とが対向するように設けられたフォトセンサからなるとともに、変位部材はローラの移動に伴って投光部の光を遮る遮蔽板を有するので、変位部材でフォトセンサの光路を遮ったり開放したりするだけで変位部材が予め定められた位置に変位したか否かを容易に検知することができる。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
図1から図6に本発明を適用したカードリーダの実施形態の一例を示す。このカードリーダは、挿入口4aから挿入されたカードの磁気情報を読み取る読み取りヘッドとしてのプリヘッド5に対向して配置され、プリヘッド5に対してカードを押圧するとともにその押圧方向に移動可能な押圧部材としてのローラ13を備えたものであり、ローラ13の移動に伴って変位する変位部材7と、この変位部材7が予め定められた位置に変位したことを検知する位置検知手段としてのフォトセンサ8とを設けたことを特徴としている。
図1〜図4に示すように、カードリーダ1は、カードが挿入されるカード挿入部2と、このカード挿入部2に挿入された正規のカードを検出した場合に、そのカードを取り込みデータの読み取りや書き込みなどの処理を実行するカードリーダ本体部3とから構成されている。カード挿入部2は、カードリーダ本体部3の前面に取り付けられており、筐体4、プリヘッド5、押圧機構6、変位部材7、及びフォトセンサ8から構成されている。筐体4は略箱状に形成されており、その前面にはカードが挿入される横長の挿入口4aが形成されている。筐体4の背面には開口4bが形成されており、この開口4bはカードリーダ本体3の前面と規制部材であるシャッタ12によって塞がれている。
カードリーダ本体部3内にはカード搬送路9が形成されている。このカード搬送路9は、カード挿入部2に挿入されたカードのうち、正規のカードとして検出されたカードをカードリーダ本体3の奥に導くものであり、カード挿入部2の挿入口4aに対応して設けられている。カード搬送路9を構成している天板10と底板11には貫通孔10a、11aが対向するように形成されている。
シャッタ12は平板からなり、貫通孔10a、11aを貫通している。シャッタ12は、カード搬送路9を封鎖してカード挿入部2に挿入されたカードのカードリーダ本体3内への進入を禁止する禁止位置と、この禁止位置から退避してカード挿入部2に挿入されたカードのカードリーダ本体3内への進入を許容する許容位置との間で移動自在に設けられている。シャッタ12には後述するソレノイド19(図5参照)の駆動鉄芯が固着されており、シャッタ12はソレノイド19の駆動鉄芯の動作に応じて禁止位置と許容位置との間を移動する。
筐体4には,挿入口4aから挿入されたカードをカード搬送路9の入口9aへとガイドするガイド溝4cが形成されている。このガイド溝4cを境にして筐体4内の上部には押圧機構6、変位部材7、及びフォトセンサ8が、筐体4内の下部にはプリヘッド5が設けられている。このプリヘッド5は、その読み取り面5aが挿入口4aから挿入されたカードの搬送面側に対向するように配置され、筐体4の内壁に固定されている。
押圧機構6は、ローラ13とトーションバネ14とから構成されている。ローラ13は、ゴムで外周面が形成された円柱状のローラ本体13aと、このローラ本体13aを先端部で回動自在に支持している軸13bとから構成されている。ローラ13は、ローラ本体13aがプリヘッド5の読み取り面5aに対向し、且つローラ本体13aの外周面が読み取り面5aに当接するように配置されている。軸13bの基端部は、プリヘッド5の読み取り面5aとローラ本体13aとの間に挿入口4aから挿入されたカードが差し込まれたときにローラ本体13aが読み取り面5aから離れるように、筐体4の内壁に設けられたブラケット15に回動自在に軸支されている。トーションバネ14は、その一端がカードリーダ本体3の前面に固着され、他端が軸13bの外周面に載せられており、軸13bを上方から付勢している。このようにローラ13は、トーションバネ14の付勢力によりローラ本体13aで読み取り面5aを押圧するとともにその押圧方向に移動可能となるように構成されている。したがって、ローラ13の押圧によって挿入口4aから挿入されたカードがプリヘッド5の読み取り面5aに摺接し、この摺接によってカードとプリヘッド5との相対位置が安定し、カードの磁気情報を確実に読み取ることが可能となる。
変位部材7は、遮蔽板7aとこの遮蔽板7aを支持する支持板7bとから構成されている。遮蔽板7a及び支持板7bには対向するように孔(不図示)が1つずつ形成されており、これらの孔にはローラ13の軸13bが回動可能な状態で挿通されている。したがって、変位部材7は、ローラ13の押圧方向に沿った移動に伴って変位する。
筐体4の内部には、略コ字状の外形を成す透過型のフォトセンサ8が設けられている。フォトセンサ8は、投光部8aとこの投光部8aの光を受光する受光部8bとが対向するように設けられており、図4に示すように、プリヘッド5の読み取り面5aとローラ本体13aとの間に所定の厚み以上のカード16が差し込まれ、ローラ13の移動に伴って変位部材7が変位したときに(変位部材7が予め定められた位置に変位したときに)変位部材7の遮蔽板7aによって投光部8aの光が遮られるように、筐体4の内部に形成されている梁4dの下面に取り付けられている。フォトセンサ8は、受光部8bが受光しているときにオフ、受光部8bが受光していないときにオンとなるように設定されている。なお、「所定の厚み以上のカード16」とは、カードリーダ本体3内への取り込みが許容される正規のカードが有している厚み以上の厚みを有しているカードのことを示す。また、上記の「予め定められた位置」とは、読み取り面5aとローラ本体13aとの間に所定の厚み以上のカード16が差し込まれたときの変位部材7の位置を示す。したがって、この位置は、正規のカードの厚みに基づいて決定すれば良い。
図5に示すように、カードリーダ1の作動は基本的に制御手段としてのCPU17によって管制される。プリヘッド5は、カードに形成されている何らかの磁気情報を読み取ると、その磁気情報の内容に関わらず磁気情報を読み取ったことを示す読み取り完了信号をCPU17に入力する。CPU17はプリヘッド5から入力された読み取り完了信号に応答して内臓メモリ(不図示)にフラグαをセットする。フォトセンサ8は、オフ状態からオン状態に移行したことを契機にオン信号をCPU17に入力する。CPU17はフォトセンサ20から入力されたオン信号に応答して内臓メモリにフラグβをセットする。
CPU17にはドライバ18を介してソレノイド19が接続されており、CPU17は、内臓メモリにフラグαとフラグβとがセットされたことを契機にソレノイド19に対して通電を行うことを示す通電開始信号をドライバ18に入力する。ドライバ18は、CPU17から入力された通電開始信号に応答してソレノイド19に通電を行う。
ソレノイドの構造は周知であるため詳しい説明は省略するが、ソレノイド19は、駆動鉄芯(不図示)、この駆動鉄芯が収納されているボビン(不図示)、及び駆動鉄芯を付勢するバネ(不図示)から構成されている。ソレノイド19に対して通電が行われていないとき、駆動鉄芯はボビンの内部に設けられているバネ(例えば、引っ張りバネ)の付勢力によってボビンの内部に引き込まれている。ソレノイド19に対して通電が行われると、駆動鉄芯は励磁作用によってバネの付勢に抗してボビンから引き出される。したがって、このように構成されているソレノイド19は、ドライバ18によって通電が行われると駆動鉄芯をボビンの内部から引き出す。この駆動鉄芯の動作に伴ってシャッタ12が禁止位置から許容位置に移動する。
また、CPU17からドライバ18に通電開始信号が入力されると、これと同期して、カードリーダ本体3のモータ(不図示)が駆動する。そして、カードリーダ本体3のカード搬送路9上に設置されている搬送ローラ(不図示)がモータの駆動力を受けて回転を開始する。この搬送ローラは、カード搬送路9に挿入されたカードをカードリーダ本体3の奥に搬送する。カードがカードリーダ本体3内の予め定められた位置まで搬送されると、その位置に設置されているセンサ(例えば、フォトセンサ)によって検知される。このセンサによってカードが検知されると、CPU17は、ソレノイド19に対しての通電を停止することを示す通電停止信号をドライバ18に入力するとともに、フラグα及びフラグβを消去する。ドライバ18は、CPU17から入力された通電停止信号に応答してソレノイド19への通電を停止する。通電が停止されると、ソレノイド19は駆動鉄芯をボビンの内部に引き込む。この駆動鉄芯の動作に伴ってシャッタ12が許容位置から禁止位置に移動する。
次に上記構成による作用について図6のフローチャートを参照しながら説明する。先ず、カードが挿入口4aに挿入され、プリヘッド5の読み取り面5aとローラ本体13aとの間に差し込まれると、ローラ13がトーションバネ14の付勢力に抗してカードの厚み分だけ変位し、これに伴って変位部材7も変位する。このとき、プリヘッド5がカードから磁気情報を読み取った場合(S1)、フラグαが成立する(S2)。他方、カードが所定の厚み以上であった場合(S3)、変位部材7の遮蔽板21によってフォトセンサ8の投光部8aの光が遮られるので、フォトセンサがオフからオンとなり、フラグβが成立する(S4)。このようにフラグαとフラグβが成立するとCPU17はドライバ18に通電開始信号を入力する。これによりソレノイド19に対して通電が行われ(S5)、シャッタ12が禁止位置から許容位置に移動する。
また、プリヘッド5によってカードから磁気情報が読み取られず、且つ、カードが所定の厚み以上ではなく、遮蔽板21によってフォトセンサ8の投光部8aの光が遮られずにフォトセンサがオフからオンに移行しなかった場合(S1、S6)、フラグα及びフラグβは成立せず、ソレノイド19に対して通電は行われない。
また、プリヘッド5によってカードから磁気情報が読み取られ(S1)、フラグαが成立し(S2)、且つ、カードが所定の厚み以上でなかった場合(S3)、ソレノイド19に対して通電は行われない。
また、プリヘッド5によってカードから磁気情報が読み取られず(S1)、且つ、カードが所定の厚み以上であり(S6)、フラグβが成立した場合(S7)、ソレノイド19に対して通電は行われない。
以上のように本発明のカードリーダ1では、挿入口4aから所定の厚みを有するカードが挿入された場合には、従来のようにカードをセンサで直接的に検知するのではなく、変位部材7を用いてフォトセンサ8で間接的に検知するようにしたので、フォトセンサ8に汚れが付き難くなり、常に正確な検知結果を得ることができる。また、プリヘッド5とフォトセンサ8との両方を用いて正規のカードが挿入されたか否かを検出するようにしたので、カード検出の信頼性を高めることができる。さらに、カードとプリヘッド5との密着性を高めるために設置されているローラ13の動きを利用して変位部材7を変位させるようにしたので、部品点数を最小限に抑えた簡単な構造でカードの挿入を検知することができ、これによりカードリーダの小型化と製造コストの削減を図ることができる。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上記実施形態では、シャッタ12によってカードのカードリーダ本体3内への進入を制御したが、シャッタ12を用いずに、CPU17によって上述したカード搬送路9上に設置されている搬送ローラの位置を変位させるようにしても良い。例えば、プリへッド5によってカードの磁気情報が読み取られ、且つ、フォトセンサ8がオフからオンに移行し、これを受けてフラグαとフラグβとが成立したことを契機に、カードがカードリーダ本体3内に進入可能となる位置と、カードがカードリーダ本体3内に進入不能となる位置との間で搬送ローラを変位させる。この場合、ソレノイド19の駆動鉄芯を搬送ローラに固定し、ソレノイド19によって搬送ローラを変位させれば良い。このようにカードのカードリーダ本体3内への進入を制御する形態は適宜に変更可能である。
上記実施形態では、フォトセンサ8は、受光部8bが光を受光しているときにオフ、変位部材7の遮蔽板7aがフォトセンサ8の投光部8aの光を遮ったときにオンとなるように設定されているが、これに限ることなく、遮蔽板7aがフォトセンサ8の投光部8aの光を遮っているときにオフ、受光部8bが光を受光したときにオンとなるようにしても良い。この場合、プリヘッド5の読み取り面5aとローラ本体13aとが接触しているときに投光部8aの光が遮蔽板7aによって遮られ、所定の厚み以上のカードがプリヘッド5の読み取り面5aとローラ本体13aとの間に差し込まれたときに投光部8aの光が受光部8bによって受光されるようにすれば良い。
上記実施形態では、フォトセンサ8として透過型のものを用いたが、反射型のものを用いても良い。また、フォトセンサの代わりにマイクロスイッチやタッチセンサなどを用いても良く、変位部材7が予め定められた位置に到達したことを検知できるようなセンサであればどのようなものであったも良い。
上記実施形態では、プリヘッド5を押圧する押圧部材としてローラ13を用い、このローラ13の移動に伴って変位する変位部材7によりフォトセンサ8の光を遮ったり開放したりするようにしたが、これに限ることなく、先端部に球状の突起が形成されたロッドを用いても良い。この場合、トーションバネ14によってロッドを上方から付勢し、突起でプリヘッド5の読み取り面5aを押圧する。また、図7に示すように、圧縮コイルバネ20によって付勢されているカード検知アーム21を用いても良い。この場合、カード検知アーム21は剛性材からなり、その一端部は円弧状に形成され、円弧面21aがプリヘッド5の読み取り面5aに当接しており、他端部は回動軸22を介して筐体4に回動自在に軸支されている。カード検知アーム21は、円弧面21aが読み取り面5aを押圧するように圧縮コイルバネ20によって付勢されている。カード検知アーム21の上面21bには遮蔽板23が接着剤やビスなどによって固着されている。カード16が挿入口4aに挿入されていない状態では、図7(A)に示すように、フォトセンサ8の投光部8aから投光された光は受光部8b(図2参照)で受光されており、挿入口4aからカード16が挿入され、そのカード16が読み取り面5aと円弧面21aとの間に差し込まれると、図7(B)に示すように、カード検知アーム21が圧縮コイルバネ20の付勢に抗して移動し、この移動に伴って遮蔽板23が変位する。遮蔽板23が変位すると、この遮蔽板23によってフォトセンサ8の投光部8aの光が遮られる。なお、圧縮コイルバネ20を用いずに回動軸22にトーションバネを組み込み、このトーションバネによってカード検知アーム21を付勢するようにしても良い。このようにプリヘッド5を押圧する押圧部材および変位部材の形態は適宜に変更可能である。
上記実施形態では、変位部材7をローラ13の軸13bに直接的に設けるようにしたが、これに限ることなく、ローラ13と変位部材7とをリンク機構などで連結しても良い。この場合、変位部材7を挿入口4aから離れた位置に設置することが可能となり、変位部材7の遮蔽板7aに対応した位置に設置されるフォトセンサ8も挿入口4aから離れた位置に設置することが可能となるため、挿入口4aから侵入してくる埃などをフォトセンサ8に付き難くすることができる。したがって、フォトセンサ8の感度を高いレベルで維持することができる。
本発明のカードリーダの外観を示す正面図である。 カード挿入部の構成の一部を示す部分断面図である。 カードリーダ本体の一部とカード挿入部との構成を示す断面図である。 所定の厚み以上のカードがプリヘッドとローラとの間に差し込まれたときのカードリーダ本体の一部とカード挿入部との態様を示す断面図である。 カードリーダの電気的構成を示す機能ブロック図である。 本発明のカードリーダにおける処理の流れを示すフローチャートである。 押圧機構の別の実施形態を示す簡略構造図であり、(A)はカードが挿入口に挿入されていないときの態様を示し、(B)はカードが挿入口に挿入されたときの態様を示す。
符号の説明
1 カードリーダ
5 プリヘッド(読み取りヘッド)
7 変位部材
7a 遮蔽板
8 フォトセンサ(位置検知手段)
12 シャッタ(規制部材)
13 ローラ(押圧部材)
17 CPU(制御手段)

Claims (4)

  1. 挿入口から挿入されたカードの磁気情報を読み取る読み取りヘッドと、
    円柱状のローラ本体と当該ローラ本体を回動自在に支持する軸とから構成され前記ローラ本体が前記読み取りヘッドの読み取り面に対向して配置されてバネの付勢力によって前記読み取りヘッドの読み取り面に対して前記カードを押圧するとともにその押圧方向に移動可能なローラと、
    前記ローラの軸が回動可能に挿通される孔が形成された変位部材と、
    この変位部材が正規なカードが有している厚み以上の厚みである予め定められた位置に変位したことを検知する位置検知手段とを備え、
    カードが前記挿入口に挿入されて前記読み取りヘッドの読み取り面と前記ローラのローラ本体との間に差し込まれると前記ローラが前記カードの厚み分前記押圧方向に移動し、当該ローラの押圧方向の移動に伴って前記変位部材が変位し、
    前記読み取りヘッドによって前記磁気情報を読み取ると同時に前記位置検知手段によって前記変位部材の変位を検知することを特徴とするカードリーダ。
  2. 前記読み取りヘッドによって前記磁気情報が読み取られ、且つ、前記位置検知手段によって前記変位部材の変位が検知されたことを契機に前記カードのカードリーダ本体内への進入を許容する制御手段と、
    前記カードの前記カードリーダ本体内への進入を禁止する禁止位置と前記カードの前記カードリーダ本体内への進入を許容する許容位置との間で移動する規制部材とを備え、
    前記制御手段は、前記読み取りヘッドによって前記磁気情報が読み取られ、且つ、前記位置検知手段によって前記変位部材の変位が検知されたことを契機に前記規制部材を前記禁止位置から前記許容位置に移動させることを特徴とする請求項1記載のカードリーダ。
  3. 前記読み取りヘッドは前記カードの搬送面側に配置されていることを特徴とする請求項1ないし2のいずれか1つに記載のカードリーダ。
  4. 前記位置検知手段は、投光部と当該投光部の光を受光する受光部とが対向するように設けられたフォトセンサからなるとともに、前記変位部材は前記ローラの移動に伴って前記投光部の光を遮る遮蔽板を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のカードリーダ。
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