JPH0817131A - 媒体処理装置 - Google Patents

媒体処理装置

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JPH0817131A
JPH0817131A JP14751894A JP14751894A JPH0817131A JP H0817131 A JPH0817131 A JP H0817131A JP 14751894 A JP14751894 A JP 14751894A JP 14751894 A JP14751894 A JP 14751894A JP H0817131 A JPH0817131 A JP H0817131A
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JP
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medium
card
motor
roller
load torque
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JP14751894A
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Mamoru Tokita
守 鴇田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサを用いずにカードの位置または厚さを
検出することにより、小型化およびコスト低減を図った
カード処理装置を提供する。 【構成】 搬送ローラ3は直流モータ5により回転され
る。搬送ローラ3に対向して押圧ローラ10が配置さ
れ、押圧ローラ10はスプリング13により搬送ローラ
3側へ押し付けられる。カード15が搬送ローラ3また
は押圧ローラ10に衝突すると、直流モータ5に負荷ト
ルクが発生する。この負荷トルクを電圧に変換し、基準
となるデータと比較することにより、カード15の位置
を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、媒体、特にカード状の
媒体を搬送して処理を行う処理装置に関し、特に媒体搬
送時に媒体の厚さや位置を検出する必要のある処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、磁気カードは社会的に広く普及
し、その利用が既に定着しているカードであり、その種
類はテレフォンカードを初めとしてプリペイドカード、
クレジットカードなどがあり、その用途も拡大してい
る。これらのカードを処理する処理装置では、磁気デー
タの書き込みや読取りを行う場合、カードの位置を検出
する必要があり、その位置検出には通常センサが使用さ
れていた。
【0003】またカードは種類によって厚さが異なるの
で、カード処理装置にその装置では扱わない別種類のカ
ードが挿入されないように、処理装置でカードの厚さを
検出して厚さの異なるカードは排出するようにしてい
る。カードの厚さを検出する手段として、従来、センサ
を使用していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の処理装置では、カード状媒体の位置や厚さを検出する
のにセンサを使用しており、これらのセンサは多くは光
センサで、発行ダイオードと受光トランジスタからな
り、これらを装置内の搬送路に配設していた。したがっ
て、これらのセンサを取付けるために装置側の加工が必
要になるとともに、装置の制御基板への接続もしなけれ
ばならないので、装置の組立て工数が増え、装置のコス
トアップにつながっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた第1の解決手段は、モータにより回転
する搬送ローラとこれに対向する押圧ローラとにより媒
体を圧接挟持して搬送する媒体処理装置において、媒体
が前記両ローラの間に入り込む際の前記モータの負荷ト
ルクの変化に基づいて媒体の位置を検出する位置検出回
路を設けたことである。
【0006】また本発明の第2の解決手段は、直流モー
タにより回転する搬送ローラとこれに対向する押圧ロー
ラとにより媒体を圧接挟持して搬送する媒体処理装置に
おいて、前記両ローラで媒体を挟んで定速度で搬送する
際に前記直流モータに印加される電圧から直流モータに
加わる負荷トルクを算出する負荷トルク算出手段と、負
荷トルク算出手段の算出値に基づいて媒体の厚さを算出
する厚さ算出手段とを設けたことである。
【0007】
【作用】上記第1の解決手段によれば、媒体が搬送ロー
ラと押圧ローラとの間に入り込む際、搬送ローラを回転
駆動するモータの負荷トルクが変化する。この負荷トル
クの変化に基づいて、位置検出手段により媒体の位置を
検出する。したがって、媒体位置検出用のセンサは不要
になる。
【0008】また第2の解決手段によれば、搬送ローラ
と押圧ローラで挟んで定速度で搬送する際、第1の算出
手段により、直流モータに印加される電圧から直流モー
タに加わる負荷トルクを算出する。この算出値に基づい
て、第2の算出手段により、媒体の厚さを算出する。し
たがって、媒体の厚さを検出するためのセンサは不要と
なる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を図面にしたがっ
て説明する。なお各図面に共通する要素には同一の符号
を付す。図1は本発明に係る第1実施例のカード処理装
置を示す説明図であり、まず第1実施例を説明する。第
1実施例は、媒体としてのカードの位置をセンサを用い
ずに検出するものである。
【0010】図1において、カード処理装置1には、3
つの搬送ローラ2、3、4が所定の間隔を保って配設さ
れ、これらの搬送ローラ2、3、4の軸には、直流モー
タ5により駆動されるベルト6が掛けられている。搬送
ローラ2と搬送ローラ3との間、および搬送ローラ3と
搬送ローラ4との間には、それぞれテンションローラ
7、8が配設されている。搬送ローラ2、3、4のそれ
ぞれに対向して、押圧ローラ9、10、11が回転可能
に、かつ上下動可能に配設されている。押圧ローラ9、
10、11はそれぞれスプリング12、13、14によ
り搬送ローラ2、3、4側へ押付けられている。記録保
持媒体としてのカード15は、モータ5を駆動すること
により搬送ローラ2、3、4と押圧ローラ9、10、1
1との間を搬送される。また搬送ローラ3と並んで磁気
ヘッド16が配置されている。磁気ヘッド16は、搬送
されてくるカード15に設けられている磁気ストライプ
に対して磁気記録の書き込みまたは読取りを行う。
【0011】図2は第1実施例の位置検出回路を示すブ
ロック図である。図において、駆動回路17はモータ5
を駆動するもので、4つのトランジスタTr1、Tr
2、Tr3、Tr4および4つのダイオードD1、D
2、D3、D4を有する。駆動回路17は抵抗18に接
続され、またバッファアンプ19に接続されている。バ
ッファアンプ19の出力は、A/Dコンバータ20に接
続され、A/Dコンバータ20はマイクロプロセッサ
(μCPU)21に接続されている。
【0012】次に第1実施例のカードの位置検出動作を
説明する。図3は第1実施例の動作を示す説明図であ
る。図3により、まず搬送ローラ3と押圧ローラ10と
の間隔と、カード15の厚さについて説明する。
【0013】押圧ローラ10はスプリング13により押
圧力Fで下方に押付けられており、搬送ローラ3と押圧
ローラ10との間は、カード15を挟持していないとき
は、間隔δ0 (δ0 >0)に図示しない保持手段により
保持されている。この間隔δ0 は、カード15の厚さδ
C より若干小さくなっている(δ0 <δC )。
【0014】図1において、カード15は左側から装置
1内に挿入される。カード15の挿入が図示しない検出
手段により検出されると、モータ5を駆動し、搬送ロー
ラ2、3、4を回転する。カード15はまず、搬送ロー
ラ2と押圧ローラ9との間に入り込み、この2つのロー
ラ2、9で搬送される。カード15はさらに搬送され、
その先端が押圧ローラ10と搬送ローラ3に衝突する。
カード15が押圧ローラ10と搬送ローラ3に衝突して
から、搬送ローラ3によって搬送されるまでの間、直流
モータ5にはカード15の衝突による負荷トルクが発生
する。発生した負荷トルクを図4に示す。図4は第1実
施例のモータの負荷トルクを示すグラフである。
【0015】図3および図4において、モータ5の負荷
トルクは、カード15が搬送ローラ3に衝突した瞬間に
急激に大きくなり、A点まで達する。その後カード15
の先端が搬送ローラ3と押圧ローラ10とに加え込まれ
るにつれて、次第に小さくなる。カード15の先端が、
図3に点線で示すように、搬送ローラ3と押圧ローラ1
0との間隔の最も狭い位置までくると、モータ5の負荷
トルクは図4のB点になる。この時点以降の負荷トルク
はほぼ一定になる。
【0016】負荷トルクの発生により、モータ5は速度
が一瞬遅くなり、逆起電圧が減少する。逆起電圧が減少
すると、モータ5へ流れる電流が増加する。したがっ
て、この電流の波形を観測することにより、カード15
の位置を検出することができる。
【0017】図2において、モータ5に負荷トルクが発
生すると、駆動回路17に流れる電流が増加する。駆動
回路17には抵抗18が接続されており、この抵抗18
により駆動回路17に流れる電流が電圧に変換されてバ
ッファアンプ19に入力する。このバッファアンプ19
は、負荷側の変動による影響が入力側におよぶのを防い
でいる。バッファアンプ19の出力は、A/Dコンバー
タ20に入力され、このでディジタル信号に変換され
て、μCPU21に入力される。
【0018】図5は第1実施例の電圧の変化を示すグラ
フである。図において、μCPU21では、負荷トルク
から変換された電圧値の最大値Vpと、電圧値が基準電
圧Vrefを越えている時間tsとによりカード15の
位置を検出する。即ち、電圧値の最大値Vpと時間ts
に基づいて、外乱やモータ起動時の電流波形から、カー
ド15の搬送ローラ3および押圧ローラ10への衝突か
ら搬送までのモータ5の電流波形を区別し、カード15
の位置を検出する。μCPU21内には、カード15の
搬送ローラ3および押圧ローラ10への衝突から搬送ま
でのモータ5の電圧波形を予め実験等で求めたデータが
格納されており、これを基準データとして、実際に検出
した波形と比較することにより、カード15を検出す
る。基準データは、たとえば電圧値の最大値および基準
電圧を越えた時間を、Vp±ΔVp、ts±Δtsのよ
うな形で表現しておき、その範囲内であればカード15
を検出するようにする。
【0019】図3、図4において、前述したように、負
荷トルクの最大値Aは、カード15が搬送ローラ3およ
び押圧ローラ10に衝突したときであり、Bの時点は、
カード15の先端が搬送ローラ3および押圧ローラ10
のそれぞれの軸中心を結んだ線上に達したときである。
上述した方法でμCPU21がカード15を検出するの
は、カード15の先端が搬送ローラ3および押圧ローラ
10のそれぞれの軸中心を結んだ線上に達したときであ
る。処理装置1では、この時を基準として、以後の処
理、たとえば磁気ヘッド16による磁気記録の読取りま
たは書き込みを行うことができる。
【0020】以上のように第1実施例によれば、カード
15の位置を検出するための専用のセンサが不要とな
り、およびそれに伴う搬送路への取付加工や制御基板へ
の接続作業も不要となる。またセンサ部品が不要になる
ことから、部品削減による装置の組立工数も削減でき
る。
【0021】次に本発明に係る第2実施例を説明する。
第2実施例は媒体としてのカードの厚さを検出するセン
サを不要とするものである。図6は本発明に係る第2実
施例のカード処理装置を示す説明図である。
【0022】図6において、第2実施例のカード処理装
置31には、第1実施例と同様に、3つのローラ2、
3、4が所定の間隔を保って配設され、これらの搬送ロ
ーラ2、3、4の軸には、直流モータ5により駆動され
るベルト6が掛けられている。直流モータ5の軸5aに
はエンコーダ32が取付けられ、直流モータ5の回転量
を検出できるようになっている。搬送ローラ2、4に対
向してそれぞれ押圧ローラ9、11が回転可能に、かつ
上下動可能に配設されている。また搬送ローラ3に対向
して、押圧ローラ33が設けられている。押圧ローラ3
3は、押圧ローラアッセンブリ34に回転可能に取付け
られている。
【0023】図7は第2実施例の押圧ローラアッセンブ
リを示す平面図、図8は第2実施例の押圧ローラアッセ
ンブリを示す側面図であり、これらの図面により押圧ロ
ーラアッセンブリについて説明する。押圧ローラ33
は、フレーム35に形成された縦長の長孔36にその軸
33aが回転可能に嵌合し、フレーム35に対して上下
方向に移動可能になっている。フレーム35には板バネ
37が取付けられ、板バネ37の自由端が押圧ローラ3
3の軸33aを下方に押し付けている。
【0024】またフレーム35の両側部には突起38が
形成され、この突起38にリンク39の下端が係合して
いる。リンク39の上端は、ブラケット40の下辺に回
転自在に取付けられている。ブラケット40は支点41
を中心に回転自在に図示しない装置筐体に取付けられて
おり、ブラケット40の右辺にはソレノイド42の鉄芯
43が取付けられている。
【0025】ソレノイド42がオンすると鉄芯43が引
き込まれ、ブラケット40が支点41を中心に図6にお
ける時計回り方向に回転し、リンク39は上昇する。こ
れによりフレーム35も上昇し、板バネ37でフレーム
35に押し付けられている押圧ローラ33も上昇する。
このときの押圧ローラ33(図6に点線で示す)と搬送
ローラ3との間隔δは、δ1 (δ1 =0.4〜0.5m
m)に設定される。またソレノイド42をオフすると、
前述と逆の動作により押圧ローラ33が下降する。この
ときの押圧ローラ33(図6に実線で示す)と搬送ロー
ラ3との間隔δは、δ0 (δ0 =0)に設定される。
【0026】ここでカードの種類と厚さについて説明す
る。プリペイドカードとクレジットカードは厚さが異な
っていて、JISによりプリペイドカード(JIS X
6311)は、0.18〜0.29mm、クレジットカ
ード(JIS X6301)は、0.68〜0.80m
mとなっている。プリペイドカードを扱う処理装置にお
いては、押圧ローラと搬送ローラとの間隔δを、通常、
ほぼ0に設定しており、クレジットカードを扱う処理装
置においては、押圧ローラと搬送ローラとの間隔δを、
通常、クレジットカードの厚さより0.2〜0.3mm
小さい値としている。このように、扱うカードの厚さに
よって押圧ローラと搬送ローラとの間隔δを変えること
により、カードに一定の押圧力を加えた状態で搬送する
でき、この状態で磁気記録等の処理を行う。
【0027】図9は第2実施例のカード処理装置の制御
系を示すブロック図である。同図において、制御部(μ
CPU)45は第2実施例のカード処理装置31の動作
全体を制御するもので、DCモータ駆動回路46が接続
されている。DCモータ駆動回路46は直流モータ5に
接続され、これを駆動する。直流モータ5の軸に取付け
られているエンコーダ32の出力は、制御部45に送ら
れる。
【0028】図10は第2実施例の制御部45を示すブ
ロック図である。同図において、制御部45内には、目
標速度設定部47、速度演算部48、速度補償演算部4
9および負荷トルク演算部50が設けられている。図9
に示すエンコーダ32からの出力信号は、速度演算部4
8に入力され、速度補償演算部49の出力信号は、DC
モータ駆動回路46に出力される。
【0029】次に第2実施例の動作を説明する。図6に
おいて、いま、厚さδC のカード15が図6における左
側から挿入されると、まずカード15が図示しないセン
サによりその挿入が検出され、直流モータ5が回転を開
始する。この回転により、直流モータ5に機械的に連結
されている搬送ローラ2、3、4が回転し、カード15
の搬送が可能になる。なお、このときソレノイド42は
オフになっており、押圧ローラ33と搬送ローラ3との
間隔δはδ0 (=0)になっている。
【0030】カード15が搬送ローラ2と押圧ローラ9
との間に入り込むと、搬送ローラ3と押圧ローラ9との
間隔はカード15の厚さδC になり、カード15は押圧
ローラ9から押圧力Fcを受ける。この押圧力FCの大
きさは、 Fc=k(x+δC )[N] ………………………………………… (1) となる。但し、kは押圧ローラ9に働く図示しないバネ
のバネ定数であり、xは初期変位である。
【0031】カード15の先端が搬送ローラ2および押
圧ローラ9に衝突してから、両ローラ2、9の軸中心間
に達するまでの過渡状態から、カード15の先端が両ロ
ーラ2、9の軸中心間を過ぎた後の定速状態近くに直流
モータ5が移行すると、カード15の搬送速度は一定に
近付く。ここで制御部45は直流モータ5の速度制御を
開始する。この速度制御はカード15の厚さ検出に必要
な制御である。
【0032】次にこの直流モータ5の速度制御について
説明する。図9、10において、エンコーダ32からの
位置情報は、制御部45の速度演算部48で速度情報
(ω0)に変換されて、目標速度設定部47の目標速度
(ωr)と比較される。この比較により、速度誤差(ω
r−ω0 )が求められ、この速度誤差(ωr−ω0 )は
速度補償演算部49へ送られる。速度補償演算部49で
は、予め設定された制御則により、速度誤差(ωr−ω
0 )から操作量(直流モータ5に印加する電圧)を計算
し、DCモータ駆動回路46へ出力する。以上の動作を
繰り返して行うことにより、直流モータ5の速度制御を
行う。
【0033】速度制御が開始され、直流モータ5の速度
が一定になると、操作量はほぼ一定の値となる。この速
度制御は、カード15の先端が磁気ヘッド16に達する
まで行う。
【0034】次にカード15の厚さ検出について説明す
る。無負荷の場合(カードを搬送していない場合)の装
置全体の直流モータ5に対する負荷トルクをTm[N・
m]とすると、押圧ローラ9のカード15に対する押圧
力Fcと直流モータ5に加わる全負荷Tlとの関係は次
式となる。即ち、 Tl=Tm+f(Fc) ……………………………………………… (2) また、直流モータ5に加わる電圧Vi[V](操作量)
は、粘性抵抗係数をD[N・m・S/rad]、直流モ
ータ5のトルク定数をKt[N・m/A]、逆起電力定
数をKe[V・S/rad]、直流抵抗をR[Ω]、速
度をω[rad/s]とすると、次式で求められる。即
ち、 Vi=R(D・ω+Tl)/Kt+Ke・ω ……………………… (3) ここで、粘性抵抗係数D、トルク定数Kt、逆起電力定
数Ke、直流抵抗Rは既知である。また直流モータ5の
速度ωは、制御部45の目標速度設定部47で設定され
るものであり、ω=ωrとなるので、当然既知である。
したがって、式(3)より、負荷トルクTlは次式で求
めることができる。但し、直流モータ5の速度が一定値
に保たれているとする。即ち、 Tl=g(Vi)=(Vi−Ke・ωr)Kt/R−D・ωr … (4) 制御部45内の負荷トルク演算部50では、操作量Vi
と目標速度ωrを、式(4)に代入することにより、負
荷トルクTlを求める。この負荷トルクTlは式(2)
よりカード15に対する押圧力Fcの関数であり、この
押圧力Fcがカード15の厚さに比例するので、負荷ト
ルクTlからカード15の厚さδcを推定できる。
【0035】実際には、プリペイドカードあるいはクレ
ジットカードを搬送した場合の負荷トルクを実験により
算出し、この算出値をカードの種類毎に制御部45に予
め記憶させておく。そして記憶してある負荷トルクと実
際に求めた負荷トルクTlを比較し、実際に求めた負荷
トルクTlが近似する負荷トルクを有するカードを特定
することにより、カードの厚さを求めるようにする。
【0036】カード15の厚さδcが求められると、求
めた厚さδcによって、押圧ローラ33と搬送ローラ3
の間隔δを変化させる。即ち、カード15の厚さδcが
プリペイドカードに近いものであれば、ソレノイド42
をオフして、押圧ローラ33と搬送ローラ3の間隔δを
δ=δ0 とする。またクレジットカードに近いものであ
れば、ソレノイド42をオンして、押圧ローラ33と搬
送ローラ3の間隔δをδ=δ1 とする。このようにする
ことにより、押圧ローラ33と搬送ローラ3の間隔δ
を、カード15の厚さに応じて最適化し、カード15が
押圧ローラ33に衝突する際に発生する負荷トルクの変
動を少なくすることができる。したがって、カード15
に対して磁気ヘッド16により安定した磁気データの読
取りまたは書き込みが可能となる。
【0037】以上のように第2実施例によれば、厚さの
異なる複数種類のカードを単一の装置で扱うことが可能
になり、カードの種類毎に装置を設ける必要がなくな
る。上記実施例では、とくに2種類のカードの厚さを検
出する場合で説明したが、3種類以上のカードの厚さ検
出も可能であることはいうまでもない。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、カードの位置または厚さを、負荷トルクを算出する
ことにより検出するようにしたので、カードの位置また
は厚さ検出用のセンサが不要となり、それに伴う取付加
工および制御基板への接続作業が不要になるとともに、
装置の小型化およびコスト低減に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のカード処理装置を示す説
明図である。
【図2】第1実施例の位置検出回路を示す回路図であ
る。
【図3】第1実施例の動作を示す説明図である。
【図4】第1実施例のモータの負荷トルクを示すグラフ
である。
【図5】第1実施例の電圧の変化を示すグラフである。
【図6】第2実施例のカード処理装置を示す説明図であ
る。
【図7】第2実施例の押圧ローラアッセンブリを示す平
面図である。
【図8】第2実施例の押圧ローラアッセンブリを示す側
面図である。
【図9】第2実施例の制御系を示すブロック図である。
【図10】第2実施例の制御部を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 カード処理装置 2、3 搬送ローラ 5 直流モータ 9、10 押圧ローラ 15 カード 16 磁気ヘッド 17 駆動回路 18 抵抗 21 μCPU 31 カード処理装置 32 エンコーダ 33 押圧ローラ 34 押圧ローラアッセンブリ 45 制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータにより回転する搬送ローラとこれ
    に対向する押圧ローラとにより媒体を圧接挟持して搬送
    する媒体処理装置において、 媒体が前記両ローラの間に入り込む際の前記モータの負
    荷トルクの変化に基づいて媒体の位置を検出する位置検
    出回路を設けたことを特徴とする媒体処理装置。
  2. 【請求項2】 前記位置検出回路は、前記モータの負荷
    トルクの変化を、モータを駆動する駆動回路の電流の変
    化で検出する電流検出回路と、前記電流検出回路で検出
    した電流を電圧に変換する変換回路と、変換された電圧
    の変化を基準データと比較する比較手段と、前記比較手
    段による比較の結果により媒体の位置を判断する判断手
    段からなる請求項1記載の媒体処理装置。
  3. 【請求項3】 直流モータにより回転する搬送ローラと
    これに対向する押圧ローラとにより媒体を圧接挟持して
    搬送する媒体処理装置において、 前記両ローラで媒体を挟んで定速度で搬送する際に前記
    直流モータに印加される電圧から直流モータに加わる負
    荷トルクを算出する負荷トルク算出手段と、 負荷トルク算出手段の算出値に基づいて媒体の厚さを算
    出する厚さ算出手段とを設けたことを特徴とする媒体処
    理装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送ローラおよび押圧ローラの搬送
    方向下流に別の搬送ローラおよび押圧ローラと、該別の
    搬送ローラおよび押圧ローラの間隔を設定する設定機構
    と、前記厚さ算出手段により算出された媒体の厚さに基
    づいて前記設定機構を作動する制御手段とを有する請求
    項3記載の媒体処理装置。
  5. 【請求項5】 前記媒体は磁気記録部を有し、前記別の
    搬送ローラおよび押圧ローラの対向部には前記磁気記録
    部に対して記録の読取り、書き込みを行う磁気ヘッドを
    配置した請求項4記載の媒体処理装置。
JP14751894A 1994-06-29 1994-06-29 媒体処理装置 Pending JPH0817131A (ja)

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JP (1) JPH0817131A (ja)

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