JPH03102053A - シート搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はシートを搬送するシート搬送装置に係り、特に
、安定したシート搬送を維持するものに関する。

［従来の技術］ 従来、シートを順次搬送するシート搬送装置としては第
４図に示すようなものがある。

これは、シ一トＳの搬送路Ｌを挟んで対向位置に設けら
れた搬送ローラ１０１および従動ローラ１０２からなる
搬送手段＋０３と、搬送ローラ１０１の回転軸１０４に
駆動ベルト１０５を介して駆動力を伝達する駆動手段と
しての駆動モータ１０６とを有し、この駆動モータ１０
６はシ一トＳの幅や厚みといった寸法に左右されること
なく、一定の駆動電流によって動作し、搬送手段１０３
によるシート搬送を行なうものであった。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、前述のようなシート搬送装置においては、一
般にシ一トＳは特定されるものではなく、その幅や厚み
等は様々である。すなわち、シ一トＳの幅や厚みといっ
た寸法の違いによってシ一トＳを搬送するのに必要な駆
動手段の負荷が異なっている。

たとえば、紙圧６５μｍで紙幅がＡ３長辺サイズの普通
紙を搬送ローラ１０１で搬送する場合、同じ紙厚で紙幅
がＡ４短辺サイズの普通紙を搬送する場合に比べて約２
倍の駆動負荷がかかり、駆動手段もそれに応じた駆動力
（以下、駆動トルクという）を必要とする．また、紙厚
が１２０μｍの場合も同様に紙厚が６０μｍの場合に比
べて駆動手段は約２倍の駆動トルクを必要とするもので
あった。

しかしながら、前記従来例においては、シ一トＳの幅や
厚みに関係なく駆動モータ１０６への駆動電流は一定に
保たれ、すなわち、駆動モータ１０６の駆動トルクは一
定であった。このため、駆動負荷に対して駆動トルクが
下回る場合、駆動モータ１０６は脱調を引き起こしシ一
トＳの搬送量が不足するといったことが起こり、逆に駆
動負荷に対して駆動トルクが過剰に上回る場合、前記駆
動モータ１０６の振動が激しくなり回転ムラや騒音等の
要因となるものであった。

本発明は、前記した従来技術の課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、搬送手段によ
るシート搬送を滑らかに、かつ安定して行なうことにあ
る。

［課題を解決するための手段］ 前記目的を達成するため、本発明にあっては、シートを
順次搬送する搬送手段と、この搬送手段を駆動する駆動
手段とを備えたシート搬送装置において、前記シートの
寸法を検出する検知手段を設けるとともに、前記駆動手
段は検知手段で検出したシートの寸法に応じて前記搬送
手段の駆動力を設定するものとした。

［作　用］ 前記構成を有する本発明にあっては、検知手段で検出し
たシートの寸法に応じて搬送手段を駆動する駆動手段の
駆動力を設定することで、駆動手段は搬送手段に生じる
駆動負荷に最適な駆動力を得ることができる。

［実施例］ 本発明の実施例を画像読取装置に適用したものを第１図
ないし第３図に示し、その構成を第２図に基づいて説明
する。

本実施例におけるシート搬送装置は、搬送ローラ８およ
び従動ローラ９からなる搬送手段６と、この搬送手段６
に駆動力を伝達する駆動手段としてのパルスモータ５と
を備え、さらに、シ一トＳの幅および厚みを検出するセ
ンサ１が設けられている。ここで、搬送ローラ８と従動
ローラ９とはシ一トＳの搬送路Ｌを挾んで対向位置に設
けられており、この搬送ローラ８は駆動へルト１０によ
ってパルスモータ５から駆動力を伝達される。そして、
前記センサーは搬送手段６の搬送方向上流位置に配設さ
れ、公知の機械的もしくは光学的な手段によって前記シ
一トＳの幅および厚みを検出し、その検出した値を電気
的な量に変換してデジタル値で出力するものである。ち
なみに、７は画像読取装置の読取位置である。

次に本実施例の制御構成を第１図に基づいて説明する。

センサーは検出したシ一トＳの幅および厚みの値をデジ
タル値としてマイコン２へ出力し、このマイコン２はセ
ンサーからの出力値に応じてマイコン２内でパルスモー
タ５の駆動電流を決定して数ビットのデジタルデータを
Ｄ／Ａコンバータ３ヘフ 出力する。一般にバルスモータ５の駆動トルクは駆動電
流に正比例する。したがって、シ一トＳの幅が大きい程
，厚みが厚い程負荷が大きくなるので、電流値を大きく
する．そして、前記Ｄ／Ａコンバータ３はマイコン２か
ら送られてきたデジタル値をアナログ電圧に変換してモ
ータドライバ４へ出力し、モータドライバ４は入力され
た電圧に応じた電流をバルスモータ５の各相へ流して励
磁を行ないバルスモータ５を回転させる。

次に本実施例の動作例を説明する。

まず、センサ１にシ一トＳの存在が検出されるとセンサ
ｌはシ一トＳの幅および厚みを検出する．ここで、シー
ト幅をＡ５，　ＢＳ，　Ａ４，　Ｂ４の４種類の各短辺
サイズとし、シート厚を６０μｍ，８０ｇｍ，　１００
　ｇｍ，　１２０　μｍの４種類とすると、センサｌが
マイコン２へ与える情報はそれぞれ２ビットずつで表わ
すことができる。すなわち、センサ１はシ一トＳの幅お
よび厚みを００，　０１，　１０，ｌ１のいずれかのデ
ジタル値をマイコン２へ出力する。そして、マイコン２
には第３図に示すようなテーブルが用意されており、前
記シート幅とシート厚との組み合わせによりパルスモー
タ５へ流す電流値を決定する。ちなみに、テーブル内の
電流値は、数値が１から７へ大きくなるにしたがって大
きくなるものとする。すなわち、このようにすれば幅と
厚みとの両方の違いによる負荷に対応することができる
。

この結果、マイコン２で決定されたデジタルデータはＤ
／Ａコンバータ３を介してアナログ電圧に変換され、モ
ータドライバ４によってＤ／Ａコンバータ３から入力さ
れた電圧値に応じた電流をパルスモータ５へ流すもので
ある。そして、バルスモータ５の回転による駆動力は駆
動ベルトｌＯを介して搬送ローラ８へ伝達され、この搬
送ローラ８と従動ローラ９とに挟まれたシ一トＳは第２
図中矢印八方向へ搬送されて読取位置７にて画像の読み
取りが行なわれるものである。すなわち、シ一トＳの幅
および厚みの要素から搬送手段に生じる駆動負荷に最適
な駆動力を常に得ることができる。

なお、本実施例においてはシート幅，シート厚共に４種
類としているが、種類数を増やして電流値の選択数を大
きくすればより細かな制御が可能である． そして、本実施例の場合、シ一トＳの幅と厚みとのデー
タをアドレスとしてマイコン２内にテーブルを設定して
電流値データを引き出しており、この場合だとテーブル
数は１６（４Ｘ４）個必要となり、シ一トＳの幅および
厚みの種類が多くなると前記テーブル数もさらに多くな
ってしまう。そこで、あらかじめ幅と厚みとのデータを
加算しておき、その値によってテーブルをつくればテー
ブル数の増加によるメモリ消費を抑えることができる。

さらに、本実施例のシート搬送装置は画像読取装置に適
用した場合について説明したが、これに限らず、プリン
タ等の画像記録装置においてシ一トＳとしての記録紙が
限定されず種々のものが使用される場合などにも有効で
ある。

また、シ一トＳの幅検出の具体例としてはシ一ト置台に
設けられたスライダの移動によって作動するマイクロス
イッチの組み合わせにより検出するものや、シート読み
取りのセンサ情報により検出するものや、オペレータが
マニュアルで設定する等が考えられ、シ一トＳの厚み検
出の具体例としてはアクチュエー夕の移動量をボテンシ
ョメー夕等で測定するものや、反射型の光学センサによ
る反射時間で測定するもの等が考えられる。

［発明の効果コ 以上説明したように本発明にあっては、駆動手段は搬送
手段に生じる駆動負荷に最適な駆動力を得ることができ
ることによって、脱調による搬送量不足や振動による回
転ムラ．騒音等を防止でき、シートの種類に寄らず、常
に安定したシート搬送が行なえる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の制御構成を示すブロック図、
第２図は本実施例を画像読取装置に適用した場合の要部
構成を示す概略断面図、第３図はマイコン内で参照され
るテーブルの例を示す図、第４図は従来例を画像読取装
置に適用した場合の要部構成を示す概略断面図である。 符号の説明 ｌ・・・センサ（検知手段） ２・・・マイコン　　　　３・・・Ｄ／Ａコンバータ４
・・・モータドライバ ５・・・バルスモータ（駆動手段） ６・・・搬送手段　　　　Ｓ・・・シート第 ！ 図 第２図 第３図 第 ４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 シートを順次搬送する搬送手段と、この搬送手段を駆動
   する駆動手段とを備えたシート搬送装置において、 前記シートの寸法を検出する検知手段を設けるとともに
   、前記駆動手段は検知手段で検出したシートの寸法に応
   じて前記搬送手段の駆動力を設定することを特徴とする
   シート搬送装置。