JP3827540B2 - 不揮発性半導体記憶装置および情報機器 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置および情報機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データの電気的書込み/消去を可能とする不揮発性半導体記憶装置およびこれを用いた情報機器に関し、より詳細には、データの電気的な読み出しおよび書込み、消去動作を独立して行うフラッシュEEPROM(フラッシュメモリ)などの不揮発性半導体記憶装置およびこれを用いた情報機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、データの電気的書込み/消去動作が可能なフラッシュメモリにおいて、データの書込み/消去動作が行われているメモリセルは、選択されているメモリセルトランジスタの各電極電圧が書込み/消去に適した電圧にする書込み/消去モードになっている。一方、データの電気的な読出し動作が行われているメモリセルは、選択されているメモリセルトランジスタの各電極電圧が読出しに適した電圧にする読出しモードになっている。
【0003】
通常、書込み/消去の各モードでは読出しモードとは違った電極電圧を印加する必要があるため、同一のメモリブロック内で、書込み/消去モードであるメモリセルと、読み出しモードであるメモリセルとを混在させることは困難である。このため、デュアルワークフラッシュメモリが開発されて広く用いられている。
【0004】
このデュアルワークフラッシュメモリは、幾つかのメモリブロックから成る複数のメモリバンクで構成され、複数のメモリバンク中の一つに対して書込み/消去動作を行っている間に、それとは別の他のメモリバンクから読出し動作を行うことにより、所謂、デュアルワークオペレーション機能を実現するものである。
【0005】
このデュアルワークフラッシュメモリにおいては、書き込み/消去動作を実行中のメモリバンクと、読み出し動作を実行中の他のメモリバンクとは、それぞれ独立した異なるアドレス信号によって制御される必要がある。
【0006】
これは、読み出し動作のために入力されたアドレス信号が、他のメモリバンクで実行中の書き込み/消去動作に影響を与えないようにする必要があるためである。したがって、デュアルワークフラッシュメモリにおいては、少なくとも2系統のアドレス信号(2種類以上のアドレス信号)を有する必要がある。
【0007】
このデュアルワークフラッシュメモリのアドレス制御例について、図9に示すデュアルワークフラッシュメモリの要部構成を参照して説明する。
【0008】
図9において、デュアルワークフラッシュメモリは、入力バッファ21と、アドレス制御回路22と、コマンド認識部23と、書き込み/消去制御回路24と、2つのメモリバンクa,bと、メモリバンクaに接続されるデコーダ回路25と、メモリバンクbに接続されるデコーダ回路26とを有している。
【0009】
入力バッファ21には外部アドレスパッド(図示せず)からのアドレス信号Aが入力される。
【0010】
アドレス制御回路22には入力バッファ21からのアドレス信号Abufが入力される。
【0011】
コマンド認識部23にはコマンド信号Cが入力され、有効なコマンドであることが認識されると、コマンド認識部23からアドレス制御回路22にラッチ制御信号Clatchが出力され、コマンド認識部23から書き込み/消去制御回路24に、コマンドの種類を識別する制御信号Cwsmが出力される。
【0012】
書き込み/消去制御回路24には、アドレス制御回路22から、後述するバンク信号Cbank1が入力されると共に、コマンド認識部23から制御信号Cwsmが入力されて、書き込み/消去制御信号Ca,Cbを出力する。
【0013】
デコーダ回路25には、アドレス制御回路22からアドレス信号Aaが入力される共に、書き込み/消去制御回路24から書き込み/消去制御信号Caが入力される。
【0014】
デコーダ回路26には、アドレス制御回路22からアドレス信号Abが入力されると共に、書き込み/消去制御回路24から書き込み/消去制御信号Cbが入力される。
【0015】
ここで、前記2系統のアドレス信号に該当するアドレス信号Aa,Abを出力するアドレス制御回路22について図10を用いて詳細に説明する。
【0016】
アドレス制御回路22は、図10に示すように、ラッチ制御信号Clatchによって制御されるアドレスラッチ回路31と、入力されたアドレス信号Abufがどのメモリバンクに含まれるアドレスかをデコードするバンクデコーダ32と、ラッチ制御信号Clatchによって制御され、バンクデコーダ32によってデコードされたバンク信号Cbankを記憶するラッチ回路33と、このラッチ回路33に記憶されたバンク信号Cbank1により制御され、アドレスラッチ回路31によりラッチされたアドレス信号Alatchとアドレス信号Abufを2系統のアドレス信号Aa,Abに対応するように接続制御するためのマルチプレクサ回路34とを有している。バンク信号Cbank1は、書き込み/消去制御回路24にも出力されている。
【0017】
なお、一般的なフラッシュメモリにおいては、上記の他にも書き込まれる情報を伝えるデータ信号や、メモリセルに格納された情報を読み出すためのセンス回路、昇圧回路を始めとする高電圧関連などの各種回路が含まれているが、ここでは特に本発明に関係しないので図示していない。また、特に必要のない限り、これらの構成およびその動作についても言及しないことにする。
【0018】
以下、例えば、メモリバンクaに対して書き込み動作を行っている間に、メモリバンクbより読み出し動作を行う場合のアドレス制御について説明する。
【0019】
メモリバンクaに対する書き込み動作を指示する場合、コマンド信号Cは書き込み動作に対するコマンドを有しており、アドレス信号Aはメモリバンクaに含まれるアドレスを有している。
【0020】
コマンド信号Cは、コマンド認識部23によって書き込みコマンドであることが認識(識別)され、ラッチ制御信号Clatchを活性化する。また、制御信号Cwsmにより、書き込み/消去制御回路24に入力されたコマンドが書き込みコマンドであることを伝える。
【0021】
一方、入力バッファ21は、アドレス信号Aを受けてアドレス制御回路22にアドレス信号Abufを伝える。アドレス制御回路22は、コマンド認識部23から、活性化されたラッチ制御信号Clatchを受けて、アドレス信号Abufをアドレスラッチ回路31に記憶させる。
【0022】
また、バンクデコーダ32は、入力されたアドレスAbufが何れのバンクに含まれるアドレスか(ここでは、メモリバンクaに含まれるアドレスか、メモリバンクbに含まれるアドレスか)をデコードする。メモリバンクaとメモリバンクbの容量(アドレス空間の大きさ)が等しく、図11のようなメモリマップになっているものと仮定すると、アドレス信号Abufの最上位ビット(bit)が「0」の場合はメモリバンクa、その最上位ビット(bit)が「1」の場合はメモリバンクbとなる。
【0023】
バンクデコーダ32によりデコードされたバンク信号Cbankは、ラッチ制御信号Clatchが活性化されたのを受けてラッチ回路33に記憶される。
【0024】
さらに、マルチプレクサ回路34は、ラッチ回路33に記憶されたバンク信号Cbank1により、アドレスラッチ回路31にて記憶されたアドレス信号Alatchをアドレス信号Aaに、アドレス信号Abufをアドレス信号Abにそれぞれ対応するように接続制御される。
【0025】
上記動作により、メモリバンクaに対応するアドレス信号Aaにはアドレスラッチ回路31にて記憶されたアドレス信号Alatchが、メモリバンクbに対応するアドレス信号Abには入力バッファ21の出力であるアドレス信号Abufがそれぞれ対応するように信号線同士が接続制御される。
【0026】
書き込み/消去制御回路24はバンク信号Cbank1を受けて、メモリバンクaに対する書き込み/消去制御信号Caを活性化させ、デコーダ回路25を制御することによってメモリバンクaに含まれるアドレス信号Aaによって選択されたメモリセルを書き込みモードにする。
【0027】
一方、メモリバンクbに対するアドレス信号Abは、アドレス制御回路22内のマルチプレクサ回路34によって、メモリバンクaに対するアドレス信号Aaとは論理的かつ電気的に分離されており、アドレス信号Abは入カバッファ21からのアドレス信号Abufと対応するように接続される。この状態において、外部からの読み出し動作要求に伴うアドレス指定を受けて、メモリバンクa内で選択されているアドレスに関わらず、メモリバンクb内のメモリセルを自由に選択することが可能である。
【0028】
なお、説明を簡単に行うために、メモリバンクa,bのサイズを等しくしたが、メモリバンクのサイズが異なっている場合においても、バンクデコーダ32の論理を変更するだけで、同様の機能を実現することが可能である。また、メモリバンクbに対して書き込み/消去動作を行っている間に、メモリバンクaより読み出し動作を行う場合についても全く同様である。その場合は、マルチプレクサ回路34において、メモリバンクaに対応するアドレス信号Aaには入力バッファ21の出力であるアドレス信号Abufが、メモリバンクbに対応するアドレス信号Abにはアドレスラッチ回路31にて記憶されたアドレス信号Alatchがそれぞれ対応するように信号線同士が接続される。
【0029】
一般に、デュアルワークフラッシュメモリは、メモリチップの実装面積に制限がある携帯機器によく使用される。ここで、デュアルワークフラッシュを用いた携帯機器の代表的なシステム例を図12に示して、携帯機器でのデュアルワークフラッシュメモリの使い方およびその必要性について説明する。
【0030】
携帯機器のシステムは、図12に示すように、携帯機器全体を制御するCPU51と、デュアルワークフラッシュメモリ52と、RAM53と、マイクや液晶表示装置などの入出力装置を制御する入出力インターフェス54と、それぞれを通信可能に電気的に接続するデータバス55とを有している。
【0031】
CPU51は、通常、デュアルワークフラッシュメモリ52内に格納されている実行用のコード(インストラクションコード)によって動作を行う。本図は、デュアルワークフラッシュの動作を説明するために引用されたものであり、それ以外のデバイスや制御信号などは図示していない。
【0032】
例えば、入力装置の一つであるマイクから入力された音声データをデュアルワークフラッシュメモリ52に格納するという動作を考える。
【0033】
この場合、CPU51は、デュアルワークフラッシュメモリ52や入出カインタフェース54を制御するために、インストラクションコードを実行して行く必要がある。このコードは、前述の通り、デュアルワークフラッシュメモリ52に格納されているので、デュアルウークフラッシュメモリ52からデータバス55上の経路(1)により前記コードのフェッチ(コードの取り込み)を行う必要がある。
【0034】
一方、入出カインターフェース54を通して音声データをデュアルワークフラッシュメモリ52に格納するには、データバス55上の経路(2)によりデータを転送する必要がある。
【0035】
仮に、デュアルワーク機能を持たないフラッシュメモリを使用すると、経路(2)によって得られたデータをフラッシュメモリに書き込んでいる間は、経路(1)によるコードのフェッチを行うことができない。つまり、フラッシュメモリにデータを書き込んでいる期間は、CPU51は全く動作を行うことができない。これと同様に、フラッシュメモリ上のデータを消去している期間も、CPU51は動作を行うことができない。
【0036】
一般に、フラッシュメモリにおいては、データ読出し時間に比べて、データ書込み/消去時間が十分に遅いため、携帯機器(情報機器)に重要な即時応答性を損なうことになる。この問題は、インストラクションコードを他のフラッシュメモリやROMに格納することにより解決するが、前記実装面積の制限やフラッシュメモリにインストラクションコードを格納した際の利便性を考慮すると、現実的ではない。
【0037】
このようなシステムにおいて、デュアルワークフラッシュメモリを用いると、経路(2)によるデータ(音声データ)の格納(書き込み動作)中に経路(1)によるコードのフェッチ(読み出し動作)を実現することが可能である。このとき、上記データと上記コードとを異なったメモリバンクに格納する必要があるのは、言うまでも無い。
【0038】
ここで、CPU51のコードが格納され、主として読み出し動作が行われる領域のことをコード領域、各種データが格納され頻繁に書き込み/消去が行われる領域のことをデータ領域と定義する。勿論、上記定義の使われ方に限定されるわけではない。前述の通り、先の例ではコード領域とデータ領域とをそれぞれ別のメモリバンクに対応させる必要がある。例えば、メモリバンクaがコード領域、メモリバンクbがデータ領域などである。2つのメモリバンクa,bを持ち、しかもそれらの容量が同じデュアルワークフラッシュメモリを想定すると、データ領域とコード領域が同じ容量になる。
【0039】
ところが、データ領域とコード領域の容量の組み合わせ(比率)は、それが使われるアプリケーションによって、ユーザの要望が大きく異なる。例えば、容量の大きなデータ(画像データ等)を扱うアプリケーションでは自ずとデータ領域が大きくなり、多くの機能を有するアプリケーションでは大きな容量のコード領域が必要である。また、特に、コード領域の容量の決定時期は、システムプログラムやアプリケーションプログラムの完成度に大きく依存するため、システムハードウェアが完成した後に、容量比が変更になる可能性がある。
【0040】
これら多様な要望に応えるためには、切り替え可能なメモリバンクの容量の組み合わせを、複数用意すればよい。仮に、総容量32Mbitのデュアルワークフラッシュメモリを考えると、24M・8M(メモリバンクaの容量24M、メモリバンクbの容量8Mを意味する)、16M・16Mなどの組み合わせが考えられる。これら複数の組み合わせを1チップで実現し、開発コストを下げるためには、いくつかの手法が考えられる。
【0041】
その一つが、メモリアレイの両端にデコーダを配し、ワード線/ビット線をハードマスクにより適当な位置で分離(切断)する手法である。即ち、半導体記憶装置の製造工程において、配線を形成するマスクを変えることにより配線パターンを固定的に変更する。ハードマスクによって分離(切断)する個所を変更することにより、メモリアレイを様々な容量比の複数の領域(複数のメモリバンク)に分離することが可能である。
【0042】
しかしこの方法によると、同一のデコーダ回路で、切り替えによって生成される複数のメモリバンク容量に対応させる必要があり、チップ面積が増大するうえ、アクセス時間などの最適化を行うのが困難である。また、チップ完成後には容量の変更を行うことができないため、各容量比での評価を行うことができない、生産に時間がかかる、などの短所がある。
【0043】
別の手法として、小容量のメモリバンクを複数用意しておき、それらを適宜組み合わせて一つのメモリバンクであるかのように使用する構成が考えられる。4つのメモリバンクを持つデュアルワークフラッシュメモリの構成例を図13に示している。先の例との比較を簡単に行うために、メモリバンクa2〜d2の容量は先に説明したメモリバンクa,bのそれぞれ半分とする。つまり、メモリバンクa2〜d2の総容量と、メモリバンクa,bの総容量は同じとなる。それぞれの構成要素は、図9におけるものと同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。即ち、入力バッファ61が入力バッファ21に、コマンド認識部63がコマンド認識部23に、書込み/消去制御回路64が書込み/消去制御回路24に、アドレス制御回路62がアドレス制御回路22にそれぞれ対応している。
【0044】
アドレス制御回路62からは、各メモリバンクa2〜d2にそれぞれ対応したアドレス信号Aa2〜Ad2がそれぞれ出力され、それらはそれぞれデコーダ65〜68にそれぞれ入力される。
【0045】
書込み/消去制御回路64からは、書込み/消去制御信号Ca2〜Cd2が出力され、それらは同様にデコーダ65〜68にそれぞれ入力される。
【0046】
アドレス制御回路62の要部構成例を図14に示している。マルチプレクサ回路74を除き、他の構成要素については図10のアドレス制御回路22と同様であり、アドレスラッチ回路71はアドレスラッチ回路31に、バンクデコーダ72はバンクデコーダ32に、ラッチ回路73はラッチ回路33にそれぞれ対応している。この場合、メモリバンクa2〜d2が4つあるため、マルチプレクサ回路74とバンクデコーダ72とは、新たに制御信号Cmuxを入力に加え、各メモリバンクに対応するアドレス信号Aa2〜Ad2を出力する。
【0047】
このような構成によると、3組のメモリ容量の組み合わせが可能になる。つまり、b2〜d2を一つのメモリバンクと考え、(a2)・(b2+c2+d2)とすると1:3の容量比、同様に(a2+b2)・(c2+d2)とすると2:2(1:1)の容量比、(a2+b2+c2)・(d2)とすると3:1の容量比のメモリバンク構成をとることが可能になる。この時のメモリマップを図15に示している。
【0048】
図15では、メモリバンクa2→b2→c2→d2のようにアドレスが進むと仮定している。さらに、制御信号Cmuxにより、マルチプレクサ回路74とバンクデコーダ72とに、前記3パターンのメモリバンク構成の中でどのパターンを選択するかを伝える必要がある。例えば、1:3の構成が選択されたとする。バンクデコーダ72は、入力されたアドレスがメモリバンクa2に含まれるか、または(b2、c2、d2)の何れかに含まれるかをデコードする。マルチプレクサ回路74は、Aa2と(Ab2、Ac2、Ad2)とを回路的に分離する必要がある。このとき、(Ab2、Ac2、Ad2)の各アドレス信号を論理的に接続すると(つまり、同じアドレス信号を伝えるようにすると)、制御が簡単になる。
【0049】
上記以外の動作については、図10に示したアドレス制御回路22の動作と同様である。このような構成により、1:3、1:1、3:1のメモリバンク容量比を持ったデュアルワークフラッシュメモリを実現することが可能である。なお、前述した容量比を細かく設定したい場合は、一つのメモリバンク容量を更に小さくして、多数のメモリバンクを有する構成にすればよい。
【0050】
【発明が解決しようとする課題】
上述した容量の小さいメモリバンクを多数有する構成のデュアルワークフラッシュメモリを実現する際には、メモリバンクの数だけアドレス信号を持つ必要がある。例えば、図13に示した4つのメモリバンクa2〜d2を持つデュアルワークフラッシュメモリの場合、Aa2〜Ad2の4つのアドレス信号が必要になる。仮に、総量32Mbitのフラッシュメモリに適用すると、4つのメモリバンクはそれぞれ8Mbitの容量を持つことになる。バイト(8ビット)単位のアクセスを許すとすれば、それぞれのメモリバンクに対応したアドレスのビット幅は少なくとも20ビット必要になる。
【0051】
ここでは、少なくとも20ビット(bit)のビット幅を持つアドレスが4セット必要になるので、少なくとも80本のアドレス信号線が配線されることになる。それぞれのメモリバンク容量をさらに半分にし、8つのメモリバンクを有する構成にすると、少なくとも19ビットのビット幅を持つアドレスが8セット必要になるので、少なくとも152本のアドレス信号線が配線されることになる。
【0052】
このように、メモリバンクを細分化すればそれだけアドレス信号の総数が大幅に増加する。さらに、図示していない高電位関連の回路やセンス回路、デコーダ回路などの周辺回路比率が大きくなり、チップ面積に対するメモリセル領域の割合(メモリセル占有率)が低くなる。これらはチップ面積の拡大につながる。即ち、チップ製造コストの増加と歩留まりの低下を招く。また、メモリバンクの容量の組み合わせ数が増加することにより、開発時に必要不可欠な動作検証の組み合わせ数が増加し、開発工数の増大をも招く。
【0053】
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、特定のアドレスを選択的に反転させるなどして、アドレス信号およびアドレス信号線の大幅な増加を招くことなく、細分化したメモリバンクの容量の組み合わせ数を容易に増加させることができる不揮発性半導体記憶装置およびこれを用いた情報機器を提供することを目的とする。
【0054】
【課題を解決するための手段】
本発明の不揮発性半導体記憶装置は、複数のメモリセルからなる複数のメモリバンクと、外部から入力されるコマンド信号を識別して識別信号を出力するコマンド認識手段と、識別信号で指定されたコマンドを実行するための制御信号を生成する内部制御手段と、外部から入力される入力アドレス信号に基づいて、アクセス対象となる該複数のメモリバンクを任意に組み合せたメモリ領域に対して内部アドレス信号を生成するアドレス制御手段とを有し、制御信号および内部アドレス信号に基づいて所定のメモリセルにアクセスする不揮発性半導体記憶装置において、入力アドレス信号の特定ビットの論理値を反転または非反転して該アドレス制御手段に出力する第1アドレス反転手段を有し、該第1アドレス反転手段は、該アドレス信号の論理値を反転させる論理反転手段と、該アドレス信号と同論理の出力および該論理反転手段出力の何れかに切り換える第1出力切換手段とを有し、該第1出力切換手段は、製造工程で形成される配線パターンにより出力の切り換えを行うものであり、そのことにより上記目的が達成される。また、好ましくは、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、複数のメモリセルからなる複数のメモリバンクと、外部から入力されるコマンド信号を識別して識別信号を出力するコマンド認識手段と、識別信号で指定されたコマンドを実行するための制御信号を生成する内部制御手段と、外部から入力される入力アドレス信号に基づいて、アクセス対象となる該複数のメモリバンクを任意に組み合せたメモリ領域に対して内部アドレス信号を生成するアドレス制御手段とを有し、制御信号および内部アドレス信号に基づいて所定のメモリセルにアクセスする不揮発性半導体記憶装置において、入力アドレス信号の特定ビットの論理値を反転または非反転して該アドレス制御手段に出力する第1アドレス反転手段を有し、該第1アドレス反転手段は、該アドレス信号の論理値を反転させる論理反転手段と、該アドレス信号と同論理の出力および該論理反転手段出力の何れかに切り換える第1出力切換手段とを有し、該第1出力切換手段は、外部端子から入力される論理値に応じて出力を切り換える論理素子を有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0055】
また、好ましくは、本発明の不揮発性半導体記憶装置における複数のメモリセルからなる複数のメモリバンクと、外部から入力されるコマンド信号を識別して識別信号を出力するコマンド認識手段と、識別信号で指定されたコマンドを実行するための制御信号を生成する内部制御手段と、外部から入力される入力アドレス信号に基づいて、アクセス対象となる該複数のメモリバンクを任意に組み合せたメモリ領域に対して内部アドレス信号を生成するアドレス制御手段とを有し、制御信号および内部アドレス信号に基づいて所定のメモリセルにアクセスする不揮発性半導体記憶装置において、入力アドレス信号の特定ビットを他の特定ビットと入れ替えて該アドレス制御手段に出力する第2アドレス反転手段を有し、該第2アドレス反転手段は、該入力アドレス信号の特定ビットを他の特定ビットと入れ替えるように切り換える第2出力切換手段を有し、該第2出力切換手段は、製造工程で形成される配線パターンにより出力の切り換えを行うものであり、そのことにより上記目的が達成される。また、好ましくは、本発明の不揮発性半導体記憶装置における複数のメモリセルからなる複数のメモリバンクと、外部から入力されるコマンド信号を識別して識別信号を出力するコマンド認識手段と、識別信号で指定されたコマンドを実行するための制御信号を生成する内部制御手段と、外部から入力される入力アドレス信号に基づいて、アクセス対象となる該複数のメモリバンクを任意に組み合せたメモリ領域に対して内部アドレス信号を生成するアドレス制御手段とを有し、制御信号および内部アドレス信号に基づいて所定のメモリセルにアクセスする不揮発性半導体記憶装置において、入力アドレス信号の特定ビットを他の特定ビットと入れ替えて該アドレス制御手段に出力する第2アドレス反転手段を有し、該第2アドレス反転手段は、該入力アドレス信号の特定ビットを他の特定ビットと入れ替えるように切り換える第2出力切換手段を有し、該第2出力切換手段は、外部端子から入力される論理値に応じて出力を切り換える論理素子を有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。これらの場合、入力アドレス信号の特定ビットを他の特定ビットとの入れ替えは、連続する二つの特定ビット(例えば上位2ビット)を相互に入替える場合を含み、さらには任意の二つの特定ビットを相互に入替える場合をも含むものとする。
【0061】
さらに、好ましくは、本発明の不揮発性半導体記憶装置において、メモリバンクの記憶容量は総記憶容量の1/2n(nは自然数;2のn乗分の1)である。
【0062】
さらに、好ましくは、本発明の不揮発性半導体記憶装置において、電気的に書き込みおよび消去可能なフラッシュメモリで構成されている。
【0063】
さらに、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、マトリクス状に配置された複数のメモリセルからなるメモリブロックと、いくつかのメモリブロックからなる複数のメモリバンクを具備する不揮発性半導体記憶装置であって、特定のアドレス信号を反転させるアドレス反転部を具備することによりメモリバンクの論理的な配置を変更可能にしたことで、上記目的が達成される。
【0064】
本発明の情報機器は、請求項1〜9の何れかに記載の不揮発性半導体記憶装置を用いてメモリ動作を行うものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0065】
以下、本発明の作用について説明する。本発明にあっては、特定のアドレス信号の特定ビットを反転させたり、他の特定ビットと入れ替えたりすることにより、メモリバンクの物理的な配置を変更することなしに、論理的な配置のみを変更することが可能となる。つまり、メモリバンク容量比の組み合わせ数の中で、m:nとn:mの組み合わせ(例えば、1:2と2:1)を、特定のアドレス信号を反転又は入替えることにより同一の内部動作にすることができる。これにより、アドレス信号のセット数を減らすことが可能となり、アドレス信号およびアドレス信号線の増加、メモリセル占有率の低下、検証パターンの増加による開発期間の長期化などを招くことなく、多数のメモリバンク容量比の組み合わせを持った不揮発性半導体記憶装置を容易に実現することが可能となる。
【0066】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の不揮発性半導体記憶装置の実施形態1〜3について、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1における不揮発性半導体記憶装置の要部構成を示すブロック図である。なお、一般的な不揮発性半導体記憶装置においては、メモリセルに書き込まれる情報を伝えるデータ信号や、メモリセルに格納された情報を読み出すためのセンス回路、昇圧回路を始めとする高電圧関連の回路などが含まれているが、本論には直接関係しないので、ここでは図示せず、特に必要のない限り、これらの構成および動作についてもその説明を省略する。
【0067】
図1において、本発明の不揮発性半導体記憶装置10は、入力バッファ11と、アドレス制御手段としてのアドレス制御回路12と、コマンド認識手段としてのコマンド認識部13と、内部制御手段としての書き込み/消去制御回路14と、3つのメモリバンクa〜cと、それぞれに接続されるデコーダ回路15〜17と、第1アドレス反転手段としてのアドレス反転部19とを有している。
【0068】
入カバッファ11には、外部アドレスパッド(図示せず)からアドレス信号Aが入力されている。
【0069】
アドレス反転部19には、入力バッファ11からのアドレス信号Abufが入力され、入力アドレス信号の特定ビットの論理値を反転または非反転してアドレス制御回路12に出力するようになっている。
【0070】
更に具体的に説明すると、アドレス反転部19は、図2に示すように、入力アドレス信号Abufの最上位ビット(bit)に接続されたインバータ101と、入力アドレス信号Abufの最上位から2番目のビット(bit)のビット線に接続されたインバータ102と、インバータ101の論理を無効にする切り替えパターン103と、インバータ102の論理を無効にする切り替えパターン104とを有している。
【0071】
これらのインバータ101,102により論理反転手段(論理反転回路)が構成され、論理反転手段は、入力信号となるアドレス信号の論理値を反転させるものである。また、切り替えパターン103,104により第1出力切換手段が構成され、第1出力切換手段は、アドレス信号と同論理の出力および論理反転出力の何れかに切り替えるようになっている。
【0072】
これらの切り替えパターン103,104はそれぞれ、ハードマスクによりレイアウト配線パターンを切り替えることによって、図2に示すパターンAとパターンBの何れかに切り替えることが可能である。切り替えパターン103,104をそれぞれパターンAとした場合、インバータ101,102の論理が有効となり、アドレス反転部19は、アドレス信号Abufの最上位ビットと最上位から2番目のビットのみが反転した信号を、アドレス信号Abufiとして出力する。また、切り替えパターン103,104をそれぞれパターンBとした場合、インバータ101,102の論理が無効となり、アドレス反転部19は、アドレス信号Abufをそのままアドレス信号Abufiとして出力する。
【0073】
コマンド認識部13にはコマンド信号Cが入力され、入力コマンドを解釈して入力コマンドが有効なコマンドであることが認識されると、コマンド認識部13からアドレス制御回路12にラッチ制御信号Clatchが出力されると共に、コマンド認識部13から書き込み/消去制御回路14に、コマンドの種類を識別する識別信号としての制御信号Cwsmが出力される。
【0074】
アドレス制御回路12は、アドレス反転部19からのアドレス信号Abufiが入力されると共に、コマンド認識部13からのラッチ制御信号Clatchが入力され、バンク信号Cbank1が書き込み/消去制御回路14に出力されると共に、デコーダ回路15〜17にそれぞれメモリバンク毎のアドレス信号Aa〜Acが出力されるようになっている。
【0075】
更に具体的に説明すると、アドレス制御回路12は、図3に示すように、アドレス信号Abufiをコマンド認識部13からのラッチ制御信号Clatchによってラッチ制御するアドレスラッチ回路91と、アドレス反転部19から入力されたアドレス信号Abufiがどのメモリバンクに含まれるアドレスかをデコードするバンクデコーダ92と、ラッチ制御信号Clatchによって、バンクデコーダ92によってデコードされたバンク信号Cbankを記憶するラッチ回路93と、このラッチ回路93からのバンク信号Cbank1に基づいて、アドレスラッチ回路91でラッチされたアドレス信号Alatchとアドレス信号Abufiをそれぞれ3系統のアドレス信号Aa〜Acにそれぞれ対応するように接続制御するマルチプレクサ回路94とを有している。
【0076】
メモリバンクa,bは同一の記憶容量でそれぞれメモリバンクcの半分とすると、アドレス反転部19で切り替えパターンBを採用した場合、メモリバンクの容量組み合わせは、(a)・(b+c)とすると1:3のメモリ容量比に、(a+b)・(c)とすると2:2(1:1)のメモリ容量比にすることができる。
【0077】
上記2種類の容量組み合わせの切り替えは、外部からアドレス制御回路12に入力される制御信号Cmuxによって行われる。制御信号Cmuxが1:3のメモリ容量比を指示すると、バンクデコーダ92はアドレス信号Abufiがメモリバンクaに含まれるアドレスか、メモリバンクbまたはcに含まれるアドレスかをデコードし、アドレス信号Abufiがどのメモリバンクに含まれるかを、バンク信号Cbank1としてマルチプレクサ回路94および書き込み/消去制御回路14に伝える。
【0078】
マルチプレクサ回路94は、アドレスラッチ回路91にて記憶されたアドレス信号Alatchと、アドレス信号Abufiとを、アドレス信号Aaおよびアドレス信号Ab,Acにそれぞれ対応させて接続制御する。このとき、制御信号Cmuxが1:3の容量比を示しているので、マルチプレクサ回路94では、アドレス信号Aaとアドレス信号Ab,Acとは論理的かつ電気的に信号パスが異なるように分離され、アドレス信号Abとアドレス信号Acとは同一のアドレス信号Abufiに対応するように論理的に接続制御が為される。
【0079】
制御信号Cmuxが1:1のメモリ容量比を指示した場合には、バンクデコーダ92はアドレス信号Abufiがメモリバンクaまたはbに含まれるアドレスか、メモリバンクcに含まれるアドレスかどうかをデコードし、アドレス信号Abufiがどのメモリバンクに含まれるかを、バンク信号Cbank1としてマルチプレクサ回路94および書き込み/消去制御回路14に伝える。
【0080】
マルチプレクサ回路94は、アドレスラッチ回路91にて記憶されたアドレス信号Alatchとアドレス信号Abufiとを、アドレス信号Aa,Abおよびアドレス信号Acにそれぞれ対応するように接続制御する。このとき、制御信号Cmuxが1:1の容量比を示しているので、マルチプレクサ回路94では、アドレス信号Aa,Abとアドレス信号Acとは論理的かつ電気的に分離され、アドレス信号Aaとアドレス信号Abとは対応するように論理的に接続制御される。
【0081】
ここで、本実施形態1の半導体記憶装置のメモリマップについて図4を参照しながら説明する。
【0082】
図4において、アドレス信号Aのビット幅を24ビット(bit)と仮定する。また、メモリバンクa,bの容量は等しいものとし、メモリバンクcの容量はメモリバンクa,bの容量の2倍とする。つまり、メモリバンクa,bの容量はそれぞれメモリ総容量の1/4、メモリバンクcの容量はメモリ総容量の1/2となっている。
【0083】
アドレス反転部19に含まれる切り替えパターン103,104を、それぞれパターンBとした場合について考える。ここでは、アドレスの進む方向をメモリバンクa→b→cとしている。この場合は、前述のようにインバータ101,102の論理が無効となっているため、アドレス信号Abufとアドレス信号Abufiは対応して接続された状態になり、メモリマップは図4の左側(切り替えパターンBの時)のようになる。
【0084】
次に、アドレス反転部19に含まれる切り替えパターン103,104を、それぞれパターンAとした場合について考える。この場合は前述の通り、インバータ101,102の論理が有効となり、アドレス信号Abufの最上位ビットと最上位から2番目のビットのみが反転したアドレス信号を、アドレス信号Abufiとして出力する。
【0085】
このときのメモリマップは、図4の右側(切り替えパターンAの時)のようになる。図4の左右の各メモリマップを比較すると、各メモリバンクの論理的な位置(相対的な位置)が上下に入れ替わっていることが解る。さらに、このときの内部動作は、パターンBの切り替えを採用した構成において、最上位ビットと最上位から2番目のビットを反転させたアドレス信号Aを入力したときと全く同様である。
【0086】
一方、書き込み/消去制御回路14には、バンク信号Cbank1がアドレス制御回路12から入力され、コマンドの種類を識別する制御信号Cwsmがコマンド認識部13から入力されて、バンク信号Cbank1で指示された所定のメモリバンク、例えばメモリバンクaのデコーダ回路15に対して、制御信号Cwsmで指定されたコマンド(例えば書き込みモードなど)を実行する、例えば書き込み制御信号Caを生成し、デコーダ回路15に制御信号Caを出力する。
【0087】
デコーダ回路15〜17にはそれぞれ、アドレス制御回路12よりアドレス信号Aa〜Acがそれぞれ入力されると共に、書き込み/消去制御回路14から書き込み/消去制御信号Ca〜Ccがそれぞれ入力されて、例えばメモリバンクaに含まれるアドレス信号Aaによって選択されたメモリセルを、例えば書き込むモードにするものである。
【0088】
上記構成により、以下、その動作を説明する。
【0089】
これまでの説明を踏まえて、まず、切り替えパターンBを採用し且つ制御信号Cmuxが1:3のメモリ容量比を示している状態で、メモリバンクaに対して書き込み動作を行っている間に、メモリバンクcより読み出し動作を行う場合のアドレス制御について説明する。
【0090】
メモリバンクaに対する書き込み動作を指示する場合、コマンド信号Cには書き込み動作に対するコマンドが含まれ、アドレス信号Aにはメモリバンクaに対するアドレスが含まれる。コマンド信号Cは、コマンド認識部13によって書き込みコマンド(有効なコマンド)であることが認識され、ラッチ制御信号Clatchを活性化させる。また、コマンド信号Cの種類を識別する識別信号である制御信号Cwsmにより、書き込み/消去制御回路14に対して、入力されたコマンド信号Cが書き込みコマンドであることを伝える。
【0091】
一方、入力バッファ11は、アドレス信号Aを受けてアドレス反転部19にアドレス信号Abufを伝えるが、切り替えパターンBが採用されているため、アドレス制御回路12にはアドレス信号Abufと同じ論理のアドレス信号Abufiが伝えられる。
【0092】
アドレス制御回路12は、コマンド認識部13からのラッチ制御信号Clatchが活性化されたのを受けて、アドレス信号Abufiをアドレスラッチ回路91にて記憶する。即ち、アドレスラッチ回路91の出力であるアドレス信号Alatchは、書込みが行われるメモリセルを選択するアドレスである。
【0093】
バンクデコーダ92は、入力されたアドレス信号Abufiが何れのバンクに含まれるアドレスであるか(ここでは、メモリバンクaに含まれるアドレスか、メモリバンクb〜cに含まれるアドレスか)をデコードする。
【0094】
バンクデコーダ92によりデコードされたバンク信号Cbankは、ラッチ制御信号Clatchが活性化されたのを受けてラッチ回路93に記憶される。さらに、マルチプレクサ回路94は、ラッチ回路93に記憶されたバンク信号Cbank1により、アドレスラッチ回路91にて記憶されたアドレス信号Alatchをアドレス信号Aaに、アドレス信号Abufiをアドレス信号Abとアドレス信号Acにそれぞれ対応するように接続制御する。
【0095】
これにより、メモリバンクaに対応するアドレス信号Aaにはアドレスラッチ回路91にて記憶されたアドレス信号Alatchが、メモリバンクb,cに対応するアドレス信号Ab,Acにはアドレス反転部19の出力であるアドレス信号Abufiがそれぞれ対応するように接続制御される。
【0096】
書き込み/消去制御回路14はバンク信号Cbank1を受けて、メモリバンクaに対する書き込み/消去制御信号Caを活性化させ、デコーダ回路15を制御することによって、メモリバンクaに含まれるアドレス信号Aaによって選択されたメモリセルを書き込むモードにする。
【0097】
一方、メモリバンクb,cに対するアドレス信号Ab,Acは、アドレス制御回路12内のマルチプレクサ回路94によって、メモリバンクaに対するアドレス信号Aaとは論理的かつ電気的に分離されており、アドレス反転部19からのアドレス信号Abufiと対応するように接続制御されている。この状態においては、外部からの読み出し動作要求に伴うアドレス指定を受けて、メモリバンクa内で選択されているアドレスに関わらず、メモリバンクb,c内のメモリセルを自由に選択することが可能である。
【0098】
逆に、メモリバンクb,cに対して書き込み/消去動作を行っている間に、メモリバンクaより読み出し動作を行う場合についても全く同様である。この場合は、マルチプレクサ回路94において、メモリバンクaに対応するアドレス信号Aaにはアドレス反転部19の出力であるアドレス信号Abufiが直に、メモリバンクb,cに対応するアドレス信号Ab,Acにはアドレスラッチ回路91にて記憶されたアドレス信号Alatchが、それぞれ対応するように接続制御される。
【0099】
制御信号Cmuxにより、メモリ容量比1:1が指示された場合においても、マルチプレクサ回路94によってアドレス信号Aa,Abとアドレス信号Acを論理的かつ電気的に分離することにより、上記した場合と同様の動作により実現が可能である。
【0100】
さて、上述した切り替えパターンBにおいては、メモリ容量比1:3と1:1を実現することができても、メモリ容量比3:1を実現することができない。ところが、本発明のアドレス反転部19の切り替えパターンAを採用すれば、図4により、先に説明した切り替えパターンBにおけるメモリ容量比1:3の動作と同様にメモリ容量比3:1の動作が実現可能であることが解る。つまり、本実施形態1においては、アドレス信号Aの最上位ビットと最上位から2番目のビットが「00」ならばメモリバンクaを、「01」ならばメモリバンクbを、「10」または「11」ならばメモリバンクcを示している。このとき、前述の通り1:3と1:1のメモリ容量の組み合わせが可能になる。
【0101】
この場合、切り替えパターンAを採用した場合を考えると、アドレス信号Aの最上位ビットと最上位から2番目のビットが「0,0」または「0,1」ならばメモリバンクcを、「1,0」ならばメモリバンクbを、「1,1」ならばメモリバンクaを示すことが解る。このときに可能なメモリ容量の組み合わせは、3:1と1:1である。切り替えパターンAにてメモリ容量の組み合わせを3:1にしたときの動作と、切り替えパターンBにてメモリ容量の組み合わせを1:3にしたときの動作とは、アドレス反転部19の動作を除いて他の動作は全く同様であることが解る。
【0102】
このように、アドレス反転部19で特定のアドレス信号(本実施形態1では最上位ビットと最上位から2番目のビットを示す)を反転させることにより、m:nとn:mのメモリ容量の組み合わせを同じ動作で実現することが可能である。
【0103】
以上で説明したように、本実施形態1によれば、従来例より1系統少ないアドレス信号にて、例えば上記したように1:3、1:1、3:1のメモリ容量組み合わせを持つ不揮発性半導体記憶装置10を実現することができる。この効果は、最小メモリバンク容量が少ないほど(メモリ容量比の組み合わせが多いほど)顕著になる。
【0104】
例えば、従来例に示した、8つのメモリバンクからなり1:7〜7:1までのメモリ容量比の切り替えが可能な不揮発性半導体記憶装置を実現するためには合計8セットのアドレス信号が必要であったが、本発明によると、容量が総メモリ容量の1/2、1/4、1/8、1/8である4つのメモリバンクを用意すればよい。この場合、アドレス信号は合計4セットのみで良く、半導体チップ面積の削減に大きく寄与することが解る。このときのアドレス信号の反転対象が、最上位側から3番目のビットまでのアドレス信号であることは言うまでもない。
【0105】
なお、本実施形態1では、インバータおよび切り替えパターンによって、アドレス信号の特定ビットの論理値を反転または非反転させる場合について説明したが、これに限らず、アドレス信号の最上位ビットと最上位ビットから2番目のビットを入力とし、各メモリバンクを選択するためのメモリバンクイネーブル信号を出力するプリデコーダを用いる構成としてもよい。この場合、プリデコーダ内の特定の内部信号を入れ替えることにより、アドレス反転部19と同様の効果も得ることができる。
【0106】
例えばメモリバンクの容量比が1:3の構成の場合、アドレス信号の最上位ビットと最上位ビットから2番目のビットが、「0,0」の場合はメモリバンクa、「0,1」の場合はメモリバンクb、「1,0」または「1,1」の場合はメモリバンクcをそれぞれイネーブルする信号を出力する。これを3:1の構成にする場合は、「0,0」または「0,1」の場合はメモリバンクc、「1,0」の場合はメモリバンクb、「1,1」の場合はメモリバンクaをそれぞれイネーブルにする信号を出力すればよい。この場合、アドレスの上位2ビットの信号から生成される内部信号を、「0,0」→「1,1」、「0,1」→「1,0」、「1,0」→「0,1」、「1,1」→「0,0」と相互に入れ替えれば所望の動作を得ることができる。
(実施形態2)
上記実施形態1では、アドレス反転部19でアドレス信号を論理反転させた場合について説明したが、本実施形態2では、アドレス信号を論理反転させなくても、最上位ビットと最上位から2番目のビットを入替えることによっても、アドレス信号の大幅な増加を招くことなく、メモリバンクの容量の組み合わせ数を容易に増加させることができる本発明の効果を奏する。
【0107】
上記実施形態1では、メモリバンクの容量をm:nとしているが、デュアルワーク動作をするメモリバンクの境界が、例えば「24M+8M」など一つの場合を示している。本実施形態2では、メモリバンクの境界が、例えば「16M+8M+8M」など、複数あることを想定している。説明を簡略化するために、図5に示すように、それぞれのメモリバンクをA・Bとし、A・Bの物理的な容量比が3:1である場合を考える。
【0108】
その一例として、特定ビットをアドレスの最上位ビットと、他の特定ビットをアドレスの最上位から2番目のビットとを、第2アドレス反転手段(ビット線入替え手段)としてのアドレス反転部19Bによって相互に入替えてやると、外部から入力されたアドレスが、図5のようにアドレス反転部出力として取り出される。図5から、メモリバンクBと上から2番目のメモリバンクAの位置とを相互に入れ替わっていることが判る。このときのメモリマップは、入替え前と入替え後で図6のようになる。このように、ビット線の入替えは、図6のように、メモリ空間の中間位置にある二つのメモリバンクA,Bを入替えるのに有効な手段となっている。
【0109】
この場合、ソフトウェアの都合などで特定のアドレス空間をメモリバンクA(またはB)に配置する必要がある場合に、(8M+8M+16M)と(16M+8M+8M)の二つのバリエーションを同一半導体チップにて構成することにより、柔軟な対応が可能になる。これは、アドレスを反転させてメモリバンク容量の構成を変える、例えば24M+8Mを8M+24Mに変えるのと同様の効果がある。
【0110】
前述したように、上記実施形態1では、独立して動作可能なメモリ領域の境界が、1箇所の場合について説明したが、本実施形態2のように、システム構成やソフトウエアなどの制限により、特定アドレス空間を特定のメモリバンクに配置したい場合がある。この場合には、前述した前提に拠らず、メモリ領域の境界を複数にすることにより対応することができる。
【0111】
メモリバンクの構成は、上記実施形態1を基にすると、図7に示すようにアドレス入替えの有無によって、[(1/2)c]・(a)・[b+(1/2)c]または[(1/2)c+a]・(b)・[(1/2)c]の組み合わせが考えられる。前述した通り、メモリバンクcの容量は、他のメモリバンク(a,b)の2倍あるので、前者は1:1:2の組み合わせ、後者は2:1:1の組み合わせになる。これらの組み合わせを切り替えるには、図1のアドレス反転部19において、アドレス信号を反転させるのではなく、第2出力切替手段を持つ図5のアドレス反転部19Bにより、アドレス信号の最上位ビットと最上位ビットから2番目のビットのビット線を相互に切り替える(入れ替える)。このときのメモリマップを図7に示している。上記メモリ容量組み合わせの下線部分(a)(b)が、図7の斜線部分になっている。
【0112】
まとめると、デュアルワーク動作の単位であるメモリ領域の境界が一つである場合は、アドレス信号の反転操作(上記実施形態1)が有効であり、境界が複数ある場合は、アドレス信号の入れ替え操作(本実施形態2)が有効になる。
【0113】
なお、本実施形態2の不揮発性半導体記憶装置の構成としては、図1のアドレス反転部19の代わりにアドレス反転部19Bを用いればよい。このアドレス反転部19Bの第2出力切換手段は、製造工程で形成される配線パターンにより出力の切り換えを行うようにしてもよい。
(実施形態3)
上記実施形態1では、特定アドレスの反転をハードマスクによって行っていた。この場合、チップ完成後にはメモリバンクの論理的な配置を反転または入替えることができない。そこで、本実施形態3では、外部端子から入力される論理値に応じてアドレスを反転させる論理素子(または論理回路)を用いたアドレス反転部19Aを、入力バッファ11とアドレス制御回路12との間に設けることによって、チップ完成後であってもメモリバンクの論理的な配置を反転(または入替え)することができる場合である。
【0114】
このアドレス反転部19Aは、図8に示すように、アドレス信号Abufの最上位ビット線に接続されるXORゲート121(排他的論理和回路)と、アドレス信号Abufの最上位から2番目のビット線に接続されるXORゲート122(排他的論理和回路)と、それぞれの別の入力である制御信号Cinv1,Cinv2の各入力端を有している。
【0115】
制御信号Cinv1が「H」レベルの場合、XORゲート121の出力はアドレス信号Abufの最上位ビットを反転したものとなる。制御信号Cinv1が「L」レベルの場合、XORゲート121の出力はアドレス信号Abufの最上位ビットと同じ論理になる。無論、制御信号Cinv2についても同様である。このように、XORゲートを用いることにより、制御信号による特定アドレスの反転制御が可能になる。
【0116】
この制御信号Cinv1,Cinv2を、図示しないラッチ回路などに記憶された情報により生成すれば、特定アドレスの反転の制御を容易に行うことができる。また、上記ラッチ回路ではなく、不揮発性半導体記憶素子に記憶された情報により生成すれぱ、チップ完成後に特定アドレスの反転の制御を行うことが可能である。さらに、前記制御信号をチップの入力端子に接続し、チップ外から制御可能にすることにより、チップを実装した後にでも特定アドレスの反転の制御が可能になる。前記入力端子を電源電位または接地電位に接続することにより、チップ動作時の特定アドレスの反転制御を固定化することも可能である。
【0117】
なお、本発明の実施形態1〜3はそれぞれ、一つの具体的な例に過ぎず、メモリバンク容量、総メモリ量、反転アドレス数、メモリ容量組み合わせパターン、アドレス系統数などはこれに限定しない。また、各回路構成も一例に過ぎず、様々な構成により同様の作用効果を実現することが可能である。
【0118】
また、本実施形態1〜3では、不揮発性半導体記憶装置について説明したが、本発明の不揮発性半導体記憶装置を携帯電話装置やコンピュータなどのような情報機器に容易に組み込むことができて、不揮発性半導体記憶装置において、信号線を増加させることなく、メモリバックの容量の組み合わせ数を容易に増加させることができる。例えば、図16に示すように、情報機器100が、RAM(SRAMやDRAMなど)やROM(フラッシュメモリなど)などの情報記憶手段と、操作入力手段と、初期画面や情報処理結果などを表示する液晶表示装置などの表示手段と、操作入力手段からの操作指令を受けて、所定の情報処理プログラムやそのデータに基づいて、情報記憶手段に対して情報の読出/書込処理(メモリ動作)やデータ転送動作などを行いつつ各種情報処理するCPU(中央処理演算装置)とを有する場合に、本発明の不揮発性半導体記憶装置を情報記憶手段(ROM)に容易に用いることができる。
【0119】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、特定アドレスの反転や入れ替えを行うことにより、メモリバンクの論理的な配置を変更することができて、より少ないアドレス信号でより多くのメモリ容量の組み合わせ(容量比)を容易に実現することができる。よって、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、利便性を保ったままでのチップコスト削減や開発期間短縮にも大きく寄与する。
【0120】
また、特定アドレスの反転を制御回路にて行うことにより、チップ完成後またはチップ実装後のメモリ容量の組み合わせの変更を自由に行うことができる。これは、利便性を高めることに大きく寄与する。
【0121】
さらに、少ないアドレス信号にて多数の容量比を持つデュアルワークフラッシュメモリなどのフラッシュメモリを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1における不揮発性半導体記憶装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】図1のアドレス反転部の一例を示すブロック図である。
【図3】図1のアドレス制御回路の一例を示すブロック図である。
【図4】(a)および(b)はそれぞれ図1の不揮発性半導体記憶装置のメモリマップを示す図である。
【図5】本発明の実施形態2におけるアドレス反転部の動作の一例を示す図である。
【図6】図5のアドレス反転部による特定アドレスの入替え前と入替え後のメモリバンクの状態を示す図である。
【図7】図5のアドレス反転部を持つ不揮発性半導体記憶装置のメモリマップを示す図である。
【図8】図1のアドレス反転部とは別の例(実施形態3)を示すブロック図である。
【図9】従来の不揮発性半導体記憶装置の一例を示すブロック図である。
【図10】図9のアドレス制御回路の一例を示すブロック図である。
【図11】図9の不揮発性半導体記憶装置のメモリマップを示す図である。
【図12】デュアルワークフラッシュメモリを用いたシステム構成の一例を示すブロック図である。
【図13】図9の不揮発性半導体記憶装置とは別の例を示すブロック図である。
【図14】図13のアドレス制御回路の一例を示すブロック図である。
【図15】図13の不揮発性半導体記憶装置のメモリマップを示す図である。
【図16】本発明の不揮発性半導体記憶装置を情報機器に適用させた場合の情報機器の基本構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 不揮発性半導体記憶装置
11 入力バッファ
12 アドレス制御回路
13 コマンド認識部
14 書込み/消去制御回路
15〜17 デコーダ回路
19,19A,19B アドレス反転部
91 アドレスラッチ回路
92 バンクデコーダ
93 ラッチ回路
94 マルチプレクサ回路

Claims (7)

  1. 複数のメモリセルからなる複数のメモリバンクと、
    外部から入力されるコマンド信号を識別して識別信号を出力するコマンド認識手段と、
    該識別信号で指定されたコマンドを実行するための制御信号を生成する内部制御手段と、
    外部から入力される入力アドレス信号に基づいて、アクセス対象となる該複数のメモリバンクを任意に組み合せたメモリ領域に対して内部アドレス信号を生成するアドレス制御手段とを有し、
    該制御信号および内部アドレス信号に基づいて所定のメモリセルにアクセスする不揮発性半導体記憶装置において、
    該入力アドレス信号の特定ビットの論理値を反転または非反転して該アドレス制御手段に出力する第1アドレス反転手段を有し
    該第1アドレス反転手段は、該アドレス信号の論理値を反転させる論理反転手段と、該アドレス信号と同論理の出力および該論理反転手段出力の何れかに切り換える第1出力切換手段とを有し、該第1出力切換手段は、製造工程で形成される配線パターンにより出力の切り換えを行う不揮発性半導体記憶装置。
  2. 複数のメモリセルからなる複数のメモリバンクと、
    外部から入力されるコマンド信号を識別して識別信号を出力するコマンド認識手段と、
    該識別信号で指定されたコマンドを実行するための制御信号を生成する内部制御手段と、
    外部から入力される入力アドレス信号に基づいて、アクセス対象となる該複数のメモリバンクを任意に組み合せたメモリ領域に対して内部アドレス信号を生成するアドレス制御手段とを有し、
    該制御信号および内部アドレス信号に基づいて所定のメモリセルにアクセスする不揮発性半導体記憶装置において、
    該入力アドレス信号の特定ビットを他の特定ビットと入れ替えて該アドレス制御手段に出力する第2アドレス反転手段を有し
    該第2アドレス反転手段は、該入力アドレス信号の特定ビットを他の特定ビットと入れ替えるように切り換える第2出力切換手段を有し、該第2出力切換手段は、製造工程で形成される配線パターンにより出力の切り換えを行う不揮発性半導体記憶装置。
  3. 複数のメモリセルからなる複数のメモリバンクと、
    外部から入力されるコマンド信号を識別して識別信号を出力するコマンド認識手段と、
    該識別信号で指定されたコマンドを実行するための制御信号を生成する内部制御手段と、
    外部から入力される入力アドレス信号に基づいて、アクセス対象となる該複数のメモリバンクを任意に組み合せたメモリ領域に対して内部アドレス信号を生成するアドレス制御手段とを有し、
    該制御信号および内部アドレス信号に基づいて所定のメモリセルにアクセスする不揮発性半導体記憶装置において、
    該入力アドレス信号の特定ビットの論理値を反転または非反転して該アドレス制御手段に出力する第1アドレス反転手段を有し
    該第1アドレス反転手段は、該アドレス信号の論理値を反転させる論理反転手段と、該アドレス信号と同論理の出力および該論理反転手段出力の何れかに切り換える第1出力切換手段とを有し、該第1出力切換手段は、外部端子から入力される論理値に応じて出力を切り換える論理素子を有する不揮発性半導体記憶装置。
  4. 複数のメモリセルからなる複数のメモリバンクと、
    外部から入力されるコマンド信号を識別して識別信号を出力するコマンド認識手段と、
    該識別信号で指定されたコマンドを実行するための制御信号を生成する内部制御手段と、
    外部から入力される入力アドレス信号に基づいて、アクセス対象となる該複数のメモリバンクを任意に組み合せたメモリ領域に対して内部アドレス信号を生成するアドレス制御手段とを有し、
    該制御信号および内部アドレス信号に基づいて所定のメモリセルにアクセスする不揮発性半導体記憶装置において、
    該入力アドレス信号の特定ビットを他の特定ビットと入れ替えて該アドレス制御手段に出力する第2アドレス反転手段を有し
    該第2アドレス反転手段は、該入力アドレス信号の特定ビットを他の特定ビットと入れ替えるように切り換える第2出力切換手段を有し、該第2出力切換手段は、外部端子から入力される論理値に応じて出力を切り換える論理素子を有する不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記メモリバンクの記憶容量は総記憶容量の1/2n(nは自然数)である請求項1〜の何れかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 電気的に書き込みおよび消去可能なフラッシュメモリで構成された請求項1〜の何れかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 請求項1〜の何れかに記載の不揮発性半導体記憶装置を用いてメモリ動作を行う情報機器。
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