JP3826380B2 - チャンネル材支持金具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば形鋼のフランジ等にチャンネル材を固定する際に使用するチャンネル材支持金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、形鋼のフランジ等に部材を固定する金具として、当出願人が先に提案した特開2002-98266記載の配管用支持金具などがある。この支持金具は、側面略コ字形状に屈曲した金具本体の上板上面から、金具本体の内部に向けて突出する締付ネジを設けたもので、金具本体の内部に挿入した形鋼のフランジを、金具本体の下板と締付ネジとで挟着して金具本体をフランジに固定するものである。
【0003】
一方、チャンネル材や吊りボルトを固定するために、前記コ字形状の金具本体を改良したチャンネル支持金具が登録実用新案第3010982号に記載されている。この支持金具は、チャンネル材の開口部に金具本体の一端部を挿入できるように形成したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前者の配管用支持金具で用いる支持金具は、支持強度に優れ、使用勝手が良い支持金具として、古くから種々の目的で使用されており、他の連結部材を組み合わせることで配管から吊りボルトなど多くの部材を連結することが可能になっている。ところが、この支持金具は、支持強度を高めるために上下の板体を幅広に形成すると共に、板体の左右両側に補強用のリブを設けているので、この支持金具を用いてチャンネル材を連結する場合、支持金具の一部をチャンネル材の開口部に挿入することができない形状になっていた。
【0005】
そこで、後者のチャンネル支持金具が考案されている。この支持金具は、チャンネル材の開口部に挿入できるように、下板の幅を狭くすると共に、前記支持金具に設けていた補強リブを形成しない構成になっている。そのため、チャンネル材の開口部に挿入できるようにはなっているが、支持強度が低下することになり荷重が増加したり、締付けネジの締付けトルクが強過ぎたりすると、側面コ字形状の金具自体が次第に開いてしまうおそれがあった。
【0006】
しかも、チャンネル材の開口部に挿入するサイズに形成しているので、適応サイズが挿入部分のサイズに限定されてしまう。したがって、挿入部分の幅が狭い支持金具を開口部が広いタイプのチャンネル材に装着すると不安定になり、安全な固定が困難になり、他のサイズに対応できない不都合が生じていた。
【0007】
そこで本発明は上述の課題を解消すべく創出されたもので、チャンネル材の開口部分を利用してチャンネル材を形鋼のフランジ等に容易に連結することができしかも、優れた強度を有し、チャンネル材の異なるサイズにも適合させることが可能なチャンネル材支持金具の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく本発明の第1の手段は、板状金具を屈曲して側面略倒コ字状の金具本体1を設け、該金具本体1の屈曲部分1A近傍を切り欠いて造営材Pに係止する係止部2を設け、造営材Pに緊締する締付ネジ5を係止部2の上端にネジ止めし、一方、金具本体1の開放端部1B近傍を切り欠いてチャンネル材Qの開口部内に挿入する一対の挿入片3を対向するように設け、該挿入片3相互に着脱自在に架設して挿入片3を補強する補強金具4を設け、該挿入片3と補強金具4との接合部分に夫々嵌合する嵌合溝3A、4Aを設け、挿入片3の嵌合溝3Aに補強金具の嵌合溝4Aを嵌合すると共に、挿入片3の弾性拡開力で補強金具4を固定するように設けたことにある。
【0009】
第2の手段における補強金具4は、チャンネル材Qの開口部の幅に適合する長さの補強金具4を挿入片3に装着してチャンネル材Qの開口部内に挿入するものである。
【0010】
第3の手段は、吊りボルトRをネジ止めする連結孔4Bを補強金具4に設けたことを課題解消のための手段とする。
【0011】
本発明によると、一対の挿入片3とこの挿入片3に装着する補強金具4とにより支持強度を高め、また、補強金具4を交換することで、連結する部材のサイズや種類を変更できるようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。本発明支持金具は、金具本体1と補強金具4と締付ネジ5とで構成する(図1参照)。
【0013】
金具本体1は、板状金具を屈曲して側面略倒コ字状の金具本体1を設けたものである。図示の金具本体1は、正面略矩形状を成した金具本体1に、係止部2と挿入片3とを設けることで正面略コ字状に形成している。
【0014】
係止部2は、金具本体1の屈曲部分1A近傍を切り欠き、突出した部分を係止部2とする。そして、この係止部2を、H形鋼などの造営材PのフランジP1上面に係止した状態で、係止部2の上端にネジ止めした締付ネジ5を造営材Pに緊締するものである。
【0015】
一方、挿入片3は、金具本体1の開放端部1B近傍を切り欠いて突出した部分を挿入片3とするもので、この挿入片3をチャンネル材Qの開口部内に挿入する(図2参照)。図示の挿入片3は、一対の挿入片3を対向する相似形に設け、該挿入片3の上端縁に嵌合溝3Aを形成している(図1参照)。この嵌合溝3Aは、後述する補強金具4を嵌合する溝である。
【0016】
補強金具4は、挿入片3相互に着脱自在に架設して挿入片3を補強する金具である(図3参照)。図示の補強金具4は断面倒コ字状を成した金具に、前記挿入片3に形成した嵌合溝3Aに嵌合する嵌合溝4Aを形成している(図2参照)。これらの嵌合溝3A、4Aを嵌合する際に、挿入片3相互をつまんだ状態で嵌合溝3A、4A相互を嵌合させ、その後つまんだ挿入片3を離すことで、挿入片3の弾性拡開力が補強金具4を確実に固定するものである。このように固定された補強金具4を挿入片3ごとチャンネル材Qの開口部内に挿入し、前記締付ネジ5で緊締することで、造営材Pにチャンネル材Qを連結するものである。
【0017】
補強金具4は、サイズが異なるチャンネル材Qの開口部の幅に適合する長さに合わせて数種類用意しておくことで、チャンネル材Qのサイズに合わせて補強金具4を選択することができる。
【0018】
また、図4に示す補強金具4は、チャンネル材Qに代えて吊りボルトRを連結するタイプである。この補強金具4は、倒コ字状に屈曲した屈曲部分に吊りボルトRをネジ止めする連結孔4Bを補強金具4に設けている。図示の連結孔4Bはタップ立て加工を施しているが、連結孔4Bを貫通する吊りボルトRにナットをネジ止めしてもよい(図示せず)。さらに、開放端部を上向きにして幅広の係止片4Cを延長している。そして、挿入片3に固定した補強金具4を造営材PのフランジP1下面に装着し、締付ネジ5を締め付けて吊りボルトRを固定する(図5参照)。
【0019】
締付ネジ5は、係止部2の頂部に設けたネジ孔2Aにネジ止めしている(図2参照)。図示のネジ孔2Aは、タップ立て加工をして直接固定ネジ5をネジ止めできるように形成している。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、上述の如く構成したことにより、当初の目的を達成する。
【0021】
すなわち、金具本体1の屈曲部分1A近傍を切り欠いて造営材Pに係止する係止部2を設け、造営材Pに緊締する締付ネジ5を係止部2の上端にネジ止めし、一方、金具本体1の開放端部1B近傍を切り欠いてチャンネル材Qの開口部内に挿入する一対の挿入片3を対向するように設け、該挿入片3相互に着脱自在に架設して挿入片3を補強する補強金具4を設けたことにより、チャンネル材の開口部分を利用してチャンネル材を形鋼のフランジ等に容易に連結することができる。
【0022】
しかも、一対の挿入片3に補強金具4を架設して補強するので、優れた強度を有し、支持荷重が増加したり、締付けネジの締付けトルクが強くなり過ぎたりしたとしても、側面コ字形状の金具自体が次第に開いてしまうおそれは解消した。
【0023】
また、挿入片3と補強金具4との接合部分に夫々嵌合する嵌合溝3A、4Aを設け、挿入片3の嵌合溝3Aに補強金具の嵌合溝4Aを嵌合すると共に、挿入片3の弾性拡開力で補強金具4を固定することで、挿入片3と補強金具4とを一体化した状態で連結できる。この結果、補強金具4の装着状態を確実なものにできる。
【0024】
更に、補強金具4は、チャンネル材Qの開口部の幅に適合する長さの補強金具4を挿入片3に装着してチャンネル材Qの開口部内に挿入するものであるから、チャンネル材の異なるサイズにも充分適合させることが可能になった。
【0025】
そして、吊りボルトRをネジ止めする連結孔4Bを補強金具4に設けたことで、チャンネル材Qばかりでなく、吊りボルトRを造営材Pに連結することもできる。
【0026】
このように本発明によると、チャンネル材の開口部分を利用してチャンネル材を形鋼のフランジ等に容易に連結することができ、しかも、優れた強度を有し、チャンネル材の異なるサイズや吊りボルトにも使用することが可能になるなどといった有益な種々の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】 本発明の使用状態を示す側面図。
【図3】 本発明の実施例を示す分解斜視図。
【図4】 本発明の他の補強金具を示す斜視図。
【図5】 本発明の他の補強金具を使用した状態を示す要部側面図。
【符号の説明】
P 造営材 P1 フランジ
Q チャンネル材
R 吊りボルト
1 金具本体 1A 屈曲部分
1B 開放端部
2 係止部 2A ネジ孔
3 挿入片 3A 嵌合溝
4 補強金具 4A 嵌合溝
4B 連結孔
4C 係止片
5 締付ネジ
Claims (3)
- 板状金具を屈曲して側面略倒コ字状の金具本体を設け、該金具本体の屈曲部分近傍を切り欠いて造営材に係止する係止部を設け、造営材に緊締する締付ネジを係止部の上端にネジ止めし、一方、金具本体の開放端部近傍を切り欠いてチャンネル材の開口部内に挿入する一対の挿入片を対向するように設け、該挿入片相互に着脱自在に架設して挿入片を補強する補強金具を設け、該挿入片と補強金具との接合部分に夫々嵌合する嵌合溝を設け、挿入片の嵌合溝に補強金具の嵌合溝を嵌合すると共に、挿入片の弾性拡開力で補強金具を固定するように設けたことを特徴とするチャンネル材支持金具。
- 前記補強金具は、チャンネル材の開口部の幅に適合する長さの補強金具を前記挿入片に装着してチャンネル材の開口部内に挿入する請求項1記載のチャンネル材支持金具。
- 吊りボルトをネジ止めする連結孔を前記補強片に設けた請求項1記載のチャンネル材支持金具。
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- 2002-05-31 JP JP2002159511A patent/JP3826380B2/ja not_active Expired - Lifetime
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