JP3826333B2 - 軒先成型瓦屋根構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、成型瓦屋根の軒先を形成するための軒先成型瓦屋根構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の、軒先を形成する成型瓦屋根の構造としては、▲1▼成型瓦屋根本体をそのまま使用したもの、▲2▼成型瓦屋根本体に面戸をかぶせて形成したもの、等であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、▲1▼では軒先部分に成型瓦屋根の先端部分の裏面が露出し、外観が悪かった。▲2▼では軒先部分に成型瓦屋根の先端部分の裏面が露出しないものの、成型瓦屋根本体の形状に合致した面戸を成型(製造)するのは非常に難しく、かつ、面戸を取り付ける作業も熟練を要し、作業性が悪かった。このために、コストアップとなる欠点もあった。さらに、従来の成型瓦屋根を使用した軒先の軒樋は積雪による荷重により破壊されることが多く、また、ゴミ(枯葉等)の浸入により樋の機能を果たさなくなる欠点もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような欠点を除去するため、複数の山部と谷部とから左右方向に波状に形成した化粧面と、化粧面の上端部を略垂直に上方に突出し先端を化粧面と略平行に突出した上連結部と、化粧面の下端部を略垂直に下方に突出した軒先片とから形成し、化粧面と軒先片間には半径が60mm以上のアールに形成した親水層を形成した軒先成型瓦屋根と、断面略U字状で長尺状の軒樋とから形成し、軒先成型瓦屋根の山部の先端の垂直線と谷部の先端の垂直線間に軒樋の先端部が来るように形成した軒先成型瓦屋根構造を提案するものである。
【0005】
【実施例】
以下に、図面を用いて本発明に係る軒先成型瓦屋根構造について詳細に説明する。図1、図2、図3(a)、(b)は本発明に係る軒先成型瓦屋根構造の施工状態を示す説明図であり、Aは軒先成型瓦屋根、Bは成型瓦屋根、Cは成型瓦屋根取付具、Dは瓦桟、Eは断熱ボード、Fは親水性塗料あるいは親水性フィルム、Gは軒樋、Rは雨水、Sは雪、αは屋根下地、βは固定具である。
【0006】
さらに詳説すると、屋根下地αは、新築の躯体、あるいは既存の屋根(新生瓦、日本瓦、金属製横葺屋根、金属成型瓦屋根、瓦棒屋根、スレート屋根、石綿スレート屋根、石綿セメント屋根、等)と躯体とからなる既存屋根よりなるものである。勿論、防水シート(アスファルトルーフィング等)(一点鎖線で示す)も含むものである。なお、図1〜図3(a)、(b)では屋根下地αとして新築の躯体(垂木、野地板、防水シート)を形成したものを示すものである。
【0007】
また、図4(a)〜(e)、図5(a)〜(c)、および6(a)〜(h)は軒先成型瓦屋根Aを示す説明図、図7(a)〜(e)、図8(a)〜(d)は成型瓦屋根Bを示す説明図、図9(a)〜(f)は成型瓦屋根取付具Cを示す説明図、図10(a)〜(d)は断熱ボードEを示す説明図、図11(a)、(b)は成型瓦屋根Bの施工状態を示す説明図、図12(a)、(b)、図13(a)、(b)は施工順序を示す説明図である。
【0008】
軒先成型瓦屋根Aは図4(a)〜(e)、図5(a)〜(c)に示すようなものであり、図4(a)は斜視図、図4(b)は図4(a)の正面図、図4(c)は図4(a)の底面図、図4(d)は図4(a)のa−a部端面図、図4(e)は左右方向の連結状態を示す施工状態図である。また、図5(a)は図4(a)の右側面図、図5(b)は図4(a)のb−b部端面図、図5(c)は図4(a)のb−b部一部切り欠き拡大断面図である。
【0009】
さらに詳説すると、軒先成型瓦屋根Aは山部2、谷部3を複数個形成した化粧面1と、谷部3には中間山2a、左右方向の端部には右連結部4、左連結部5、上端部にはクランク状の上連結部6、固定具βの打設部となる上連結片7、下端部には裏面側に屈曲した軒先片8aを有する下連結部8を形成したものである。
【0010】
右連結部4と左連結部5は図4(e)に示すように連結され、雨が内部に浸入しないように形成したものである。また、右連結部4と左連結部5は少なくとも一山以上重ねて連結するものである。勿論、右連結部4と左連結部5間にパッキング材等の防水材を形成して防水性を向上することもできる。
【0011】
上連結部6の上連結片7は図1に示すように、瓦桟Dに固定具βにより固定される部分である。
【0012】
化粧面1と軒先片8a間には半径が60mm以上のアールを形成し、少なくともこのアール部分の化粧面1部分には親水層1aを形成するものである。
【0013】
親水層1aは親水性塗料あるいは親水性フィルムFを形成したものであり、図6(a)〜(f)に示すように形成したものである。なお、親水層1aは少なくとも下連結部8のアール部分に形成するものであり、その他にも化粧面1の下端部分、下連結部8全部、化粧面1と下連結部8全部、軒先成型瓦屋根A全体、等に形成しても良いものである。
【0014】
図6(a)〜(f)は軒先成型瓦屋根Aのアール部分の親水層1a部分を拡大した断面図であり、軒先成型瓦屋根Aの基材1b上に、(a)図は親水性塗料あるいは親水性フィルムFを形成したもの、(b)図は親水性塗料あるいは親水性フィルムFに細かい凹溝を複数条形成したもの、(c)図は硅砂等を散布し、表面に親水性塗料あるいは親水性フィルムFを塗布、あるいは貼着したもの、(d)図は親水性塗料あるいは親水性フィルムFに凸リブを複数条形成したもの、(e)、(f)図は凹凸を形成したものである。さらに、基材1bの素材としてプラスチック等を使用した場合に、帯電防止剤等の親水性を向上する材料を練り込んだものであれば、基材1bのみでも同様な効果が得られる。
【0015】
なお、親水性塗料あるいは親水性フィルムF等の親水性材料の特徴は、図6(g)に示すように、親水性が高いと、接触面と水滴(雨水R)の接触角θが小となり、図6(h)に示すように接触角θが大きくなると撥水性が高くなる。なお、親水性と言われる範囲は0°≦θ≦60°である。また、接触角θが小さくなれば水の体積が同じでも接触面との接触面積が大きくなり、斜面を水が流れる場合、接触面積が大きいほど抵抗が大きくなり、流速が遅くなる。そのために、軒先より雨水が飛び出しにくくなるものである。
【0016】
このために、降雨時には図2に示すように、雨水Rが流体の特性であるコアンダ効果、ティーポット効果により鉛直線イ方向より内側に回り込み、実線の矢印のように軒先成型瓦屋根Aの化粧面1−アール部分(親水層1a)−軒先片8aに沿って雨水Rが流下し、軒樋Gに速やかに集められるものである。また、軒樋Gの先端部G1 は2点鎖線の垂直線ロと点線の鉛直線イ間に形成されるものである。このように、軒樋Gの先端部G1 が2点鎖線の垂直線ロと点線の鉛直線イ間に形成されることにより、雨水Rの確実な集水、雪Sによる軒樋Gの破損の防止、枯葉等の侵入防止、等に有効である。
【0017】
図3(a)、(b)は積雪時の雪Sの状態を示すものであり、雪Sが図3(a)に示すように軒先より突出してくると、その重みと、軒先成型瓦屋根Aのアールにより、図3(b)に示すように落雪する。しかし、落雪時でも軒樋Gに雪Sがぶつからないために、軒樋Gの破損がないものである。勿論、降雪時にも軒樋G内に雪Sが浸入せず、軒樋Gの機能を阻害しないものである。
【0018】
軒先成型瓦屋根Aの基材1bの素材としては、金属薄板、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッチ鋼板(制振鋼板等)、(勿論、これらを各種色調に塗装したカラー板を含む)の一種をプレス成型、押出成型、ロール成型、等して所定形状に形成したもの、あるいは、樹脂材(プラスチック、FRP等)の成型品である。また、石綿スレート、石綿セメント等よりなる新生瓦、スレート、粘土の焼成品(日本瓦)よりなるものである。勿論、これらの複合材でも良いものである。
【0019】
一般部の成型瓦屋根Bは図7(a)〜(e)、図8(a)〜(d)に示すようなものであり、図7(a)は斜視図、図7(b)は図7(a)の正面図、図7(c)は図7(a)の底面図、図7(d)は図7(a)のc−c部端面図、図7(e)は左右方向の連結状態を示す施工状態図である。また、図8(a)は図7(a)の右側面図、図8(b)は図7(a)のd−d部端面図、図8(c)は図7(a)のd−d部一部切り欠き拡大断面図、図8(d)は上下方向の連結状態を示す施工状態図である。
【0020】
さらに詳説すると、成型瓦屋根Bは山部2、谷部3を複数個形成した化粧面1と、谷部3には中間山2a、左右方向の端部には右連結部4、左連結部5、上下端部にはクランク状の上連結部6、固定具βの打設部となる上連結片7、クランク状の下連結部8、後記する成型瓦屋根取付具Cの固定片13に固定される下連結片9とから形成したものである。
【0021】
右連結部4と左連結部5は図7(e)に示すように連結され、雨が内部に浸入しないように形成したものである。また、右連結部4と左連結部5は少なくとも一山以上重ねて連結するものである。勿論、右連結部4と左連結部5間にパッキング材等の防水材を形成して防水性を向上することもできる。
【0022】
上連結部6と下連結部8は図8(d)に示すように、上連結部6上に下連結部8が重ねられるように連結され、雨が内部に浸入しないように形成したものである。
【0023】
成型瓦屋根Bの素材としては、金属薄板、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッチ鋼板(制振鋼板等)、(勿論、これらを各種色調に塗装したカラー板を含む)の一種をプレス成型、押出成型、ロール成型、等して所定形状に形成したもの、あるいは、樹脂材(プラスチック、FRP等)の成型品である。また、石綿スレート、石綿セメント等よりなる新生瓦、スレート、粘土の焼成品(日本瓦)よりなるものである。勿論、これらの複合材でも良いものである。
【0024】
成型瓦屋根取付具Cは、図9(a)〜(f)に示すようなものであり、(a)図は斜視図、(b)図は正面図、(c)図は右側面図、(d)図はe−e部断面図、(e)図はf−f部断面図、(f)図はg−g部断面図である。さらに詳説すると、成型瓦屋根取付具Cは略垂直平面状の固定部10と、固定部10の下端を略水平に屈曲した立ち上がり片11と、立ち上がり片11の先端を下方に垂下した支持片12と、支持片12の先端を立ち上がり片11側に屈曲した固定片13と、固定片13と支持片12により形成された嵌合溝14と、固定部10に形成した固定孔15と、固定部10から立ち上がり片11間に形成した突起10aと、支持片12に形成した切り欠き12aとから形成したものである。
【0025】
固定部10は12(a)に示すように、屋根下地αに固定具βにより成型瓦屋根取付具Cを固定するためのものである。
【0026】
立ち上がり片11は軒先成型瓦屋根A、成型瓦屋根Bの高さと同等に形成し、成型瓦屋根Bの段差に対応するように形成したものである。
【0027】
支持片12は成型瓦屋根Bの下連結片9の長さと同等以上の長さに形成し、下連結片9を支持する部分である。
【0028】
固定片13と嵌合溝14は図13(a)、(b)に示すように成型瓦屋根Bの下連結片9を嵌合すると共に固定する部分である。なお、固定片13は成型瓦屋根Bの下連結片9を挿入後に、かしめることにより下連結片9を固定するものである。勿論、かしめはハンマーによる打設、つかみにより行うものである。
【0029】
突起10aは成型瓦屋根取付具Cの強度を向上するためのものであり、プレス成型時に一体に形成するものである。また、切り欠き12aは固定片13がかしめ易いように形成したものである。
【0030】
成型瓦屋根取付具Cの素材としては、金属薄板、例えばステンレス、鉄、アルミニウム、銅、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッチ鋼板(制振鋼板等)、(勿論、これらを各種色調に塗装したカラー板を含む)の一種をプレス成型、押出成型、ロール成型、等して所定形状に形成したものあるいは、樹脂材(プラスチック、FRP等)の押出成型品により形成しても良いものである。勿論、金属材と樹脂材(プラスチック、FRP等)の複合材でも良いものである。
【0031】
Dは瓦桟であり、軒先成型瓦屋根A、成型瓦屋根B、成型瓦屋根取付具Cを固定する下地であると共に、軒先成型瓦屋根A、成型瓦屋根Bの段差を吸収し、軒先片8a、上連結部6と下連結部8が荷重により潰れないように形成したものである。
【0032】
瓦桟Dの素材としては、木材、金属材(H形鋼、I形鋼、ミゾ形鋼、軽量ミゾ形鋼、リップ溝形鋼、等辺山形鋼、不等辺山形鋼、角形鋼(角パイプ)等)、樹脂材(プラスチック、FRP等)、等である。また、瓦桟Dの高さは成型瓦屋根Bの高さと同じか、それよりも高く形成するものである。
【0033】
断熱ボードEは図10(a)〜(d)に示すようなものであり、(a)図は斜視図、(b)図は断面図、(c)図は断面図、(d)図は施工状態の断面図である。その形状は傾斜して形成した傾斜面16と、傾斜面16に前記軒先成型瓦屋根A、成型瓦屋根Bの中間山2aと同一形状、同一ピッチで形成した凸部17と、高さの低い上側面18と、高さの高い下側面19とから形成したものであり、断熱材、防火材、防音材、遮音材、気密材、等の機能を有するものである。また、断熱ボードEは瓦桟D間にはめ込まれるように形成されるものであり、幅は瓦桟D間の幅(化粧面1の幅から瓦桟Dの幅を減じた長さ)と同じ幅で、下側面19の高さが瓦桟Dと同じ高さ、上側面18の高さが瓦桟Dの高さから成型瓦屋根Bの高さを減じた高さである。
【0034】
断熱ボードEの素材としては、例えばポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌレートフォーム、フェノールフォーム、塩化ビニルフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォーム、ユリアフォーム等、の合成樹脂発泡体からなるものである。また、芯材中には各種難燃材として軽量骨材(パーライト粒、ガラスビーズ、石膏スラグ、タルク石、シラスバルーン、水酸化アルミニウム等)、繊維状物(グラスウール、ロックウール、カーボン繊維、グラファイト等)を混在させ、耐火性、防火性を向上させることもできる。勿論、シージングボード、シージングインシュレーションボード、ケイ酸カルシウム板、炭酸カルシウム板、石膏ボード、パーライトセメント板、ロックウール板、スレート板、ALC板、PC板、その他の無機質軽量体、無機質軽量発泡体等、あるいはこれらの複合板よりなるものでも良い。
【0035】
さらに、上記芯材の表面、裏面をシート状物(金属板材、あるいはアスベスト紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔(Al、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシート、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不織布等の1種、または2種以上をラミネートしたもの、あるいは防水処理、難燃処理されたシート等)、あるいは板状物(合成樹脂発泡体板、ケイ酸カルシウム板、炭酸カルシウム板、石膏ボード、パーライトセメント板、ロックウール板、スレート板、ALC板、PC板、その他の無機質軽量体、無機質軽量発泡体等)、あるいはこれらの複合板よりなるもので被覆し、カナッペ構造、サンドイッチ構造に形成した断熱ボードEでも良いものである。
【0036】
また、凸部17は施工時に軒先成型瓦屋根A、成型瓦屋根Bの中間山2aと合致するようにして一体化し、施工後に成型瓦屋根Bがバタ付かないようにするのに有効である。
【0037】
以上説明したのは本発明に係る軒先成型瓦屋根構造の一実施例にすぎず、図14(a)〜(i)〜図21(a)、(b)に示すように形成することもできる。すなわち、図14(a)〜(i)は軒先成型瓦屋根A、成型瓦屋根Bのその他の実施例を示す断面図であり、特に(i)図は左連結部5内にパッキング材5aを形成したものである。
【0038】
図15(a)〜(l)は成型瓦屋根取付具Cのその他の例を示す説明図であり、特に(i)、(j)図は固定部10の先端に取付片20を形成し、瓦桟Dの側面でも取り付けを可能にした成型瓦屋根取付具Cであり、打設片20aは瓦桟Dに打設される部分である。また、(k)図は固定部10の先端に係合片21を形成し、軒先成型瓦屋根A、成型瓦屋根Bの上連結片7に係合するようにして施工性、取付強度を強化した成型瓦屋根取付具Cである。
【0039】
図16(a)〜(j)は断熱ボードEのその他の実施例を示す断面図であり、瓦桟Dを一体に形成することもできるものである。
【0040】
図17(a)、(b)は屋根下地αが新生瓦屋根23を用いた既存屋根22である場合を示すものであり、(a)図は新生瓦屋根23上に防水シートを形成した構造、(b)図は新生瓦屋根23上に直接形成した構造である。
【0041】
図18(a)、(b)は屋根下地αが瓦棒屋根24を用いた既存屋根22である場合を示すものであり、(a)図は瓦棒屋根24上に防水シートを形成した構造、(b)図は瓦棒屋根24上に直接形成した構造である。
【0042】
図19は成型瓦屋根取付具Cを使用しないで、直接、軒先成型瓦屋根A、成型瓦屋根Bを山部2部分で屋根下地αに固定具βにより固定するようにした構造である。
【0043】
図20(a)、(b)は瓦桟Dよりも固定部1が長い成型瓦屋根取付具Cを使用し、成型瓦屋根取付具Cを取り付けた後に固定部1を(a)図の矢印ハで示すように折り曲げ、(b)図に示すように固定具βで固定する成型瓦屋根取付具Cを使用した構造を示すものである。
【0044】
図21(a)、(b)は断熱ボードEを使用しない構造を示す施工状態説明図である。
【0045】
【発明の効果】
上述したように本発明に係る軒先成型瓦屋根構造によれば、▲1▼ゴミ(枯葉等)、雪による軒樋の排水路のつまりを防止してメンテナンスの手間が省ける。▲2▼落雪等による軒樋の破損を防止して耐久性を向上する。▲3▼積雪地域でも軒樋が使用できる。▲4▼軒樋が軒先成型瓦屋根の先端裏面の開口を隠し、軒先成型瓦屋根の先端裏面が外部から見えない。▲5▼軒樋の先端部が軒先成型瓦屋根の山部の先端の垂直線と谷部の先端の垂直線間に来るように形成されることにより、雨水の確実な集水と、雪による軒樋の破損を防止するものである。▲6▼屋根材にあって、コアンダ効果、ティーポット効果が有効に機能する形状と親水層を形成することで、上記効果を持続して発揮することができる。等の特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軒先成型瓦屋根構造の代表例を示す説明図である。
【図2】本発明に係る軒先成型瓦屋根構造の代表例を示す説明図である。
【図3】本発明に係る軒先成型瓦屋根構造の代表例を示す説明図である。
【図4】軒先成型瓦屋根の一例を示す説明図である。
【図5】軒先成型瓦屋根の一例を示す説明図である。
【図6】軒先成型瓦屋根の一例を示す説明図である。
【図7】成型瓦屋根の一例を示す説明図である。
【図8】成型瓦屋根の一例を示す説明図である。
【図9】成型瓦屋根取付具の一例を示す説明図である。
【図10】断熱ボードの一例を示す説明図である。
【図11】成型瓦屋根の施工状態を示す斜視図である。
【図12】本発明に係る軒先成型瓦屋根構造の施工順序を示す断面図である。
【図13】本発明に係る軒先成型瓦屋根構造の施工順序を示す断面図である。
【図14】軒先成型瓦屋根、成型瓦屋根のその他の例を示す説明図である。
【図15】成型瓦屋根取付具のその他の例を示す説明図である。
【図16】断熱ボードのその他の例を示す説明図である。
【図17】本発明に係る軒先成型瓦屋根構造のその他の実施例を示す説明図である。
【図18】本発明に係る軒先成型瓦屋根構造のその他の実施例を示す説明図である。
【図19】本発明に係る軒先成型瓦屋根構造のその他の実施例を示す説明図である。
【図20】本発明に係る軒先成型瓦屋根構造のその他の実施例を示す説明図である。
【図21】本発明に係る軒先成型瓦屋根構造のその他の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
A 軒先成型瓦屋根
B 成型瓦屋根
C 成型瓦屋根取付具
D 瓦桟
E 断熱ボード
F 親水性塗料あるいは親水性フィルム
G 軒樋
G1 先端部
R 雨水
S 雪
α 屋根下地
β 固定具
θ 接触角
イ 垂直線
ロ 垂直線
ハ 矢印
1 化粧面
1a 親水層
1b 基材
2 山部
2a 中間山
3 谷部
4 右連結部
5 左連結部
5a パッキング材
6 上連結部
7 上連結片
8 下連結部
8a 軒先片
9 下連結片
10 固定部
10a 突起
11 立ち上がり片
12 支持片
12a 切り欠き
13 固定片
14 嵌合溝
15 固定孔
16 傾斜面
17 凸部
18 上側面
19 下側面
20 取付片
20a 打設片
21 係合片
22 既存屋根
23 新生瓦屋根
24 瓦棒屋根
Claims (1)
- 複数の山部と谷部とから左右方向に波状に形成した化粧面と、該化粧面の上端部を略垂直に上方に突出し先端を化粧面と略平行に突出した上連結部と、化粧面の下端部を略垂直に下方に突出した軒先片とから形成し、化粧面と軒先片間には半径が60mm以上のアールに形成した親水層を形成した軒先成型瓦屋根と、断面略U字状で長尺状の軒樋とから形成し、軒先成型瓦屋根の山部の先端の垂直線と谷部の先端の垂直線間に軒樋の先端部が来るように形成したことを特徴とする軒先成型瓦屋根構造。
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