JP3825261B2 - ジョブキューへの割込制御方法および画像形成装置 - Google Patents
ジョブキューへの割込制御方法および画像形成装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複合機能を備えた画像形成装置におけるジョブキューへの割込制御方法と、当該制御方法を実施しうる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コピー、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、電子メール送信など各種機能を複合的に利用できる画像形成装置が多く開発されている。このような複合機能を備えた画像形成装置においては、入力されたジョブを順次メモリに蓄積してジョブキュー(ジョブの処理待ち行列)を作成し、これを先入れ先出しの原則で順に出力処理していく方式の制御が行われている。
【0003】
このような方式で制御される画像形成装置では、例えば先に入力されたプリントジョブが実行されている間に、後から来たユーザが割り込んでコピージョブを実行したいような場合がしばしば発生する。このような場合に対応できる割込制御方法として、従来、例えば特開昭64−21528号公報に開示された印字装置における割込制御方法が知られている。この割込制御方法では、後から来たユーザが操作パネルに設けた割込キーを操作することで、実行中のプリントジョブを一時的に中断して、割り込んだコピージョブを実行するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来のような割込制御方法は、割込キーの操作とほぼ同時に現在実行中のジョブを中断し、中断時点までの処理状況を記憶して実行中のジョブを待避させ、新しいジョブを割り込ませるようになっていたので、以下のような不都合が生じることとなる。
【0005】
すなわち、先のユーザの実行中のジョブがその終了まで残りわずかであっても、割込キーの操作によって先のジョブが強制的に中断されるため、先のユーザは、あと少しで実行中のジョブが終了すると思って待っていたにもかかわらず、後から割り込んだジョブが終了するまで、先のジョブの出力成果物を得ることができない。
【0006】
また、例えば画像形成装置がユーザに対して、入力されたジョブの予定所要時間や予定終了時刻を知らせるようになっている場合は、先のユーザが予定所要時間の経過後又は予定終了時刻になって出力成果物をとりにきても、後から割り込んだジョブのために先のジョブが中断されていて、先のユーザがさらに長時間、待たされるということも生じうる。
【0007】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、ジョブキューへの割込を可能としつつも、とくに先にジョブを入力したユーザに対して、できるだけ不満や不便を感じさせないようなジョブキューへの割込制御方法と、当該制御方法を好適に実施しうる画像形成装置を提供することを解決課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明のジョブキューへの割込制御方法は、ジョブキューに登録されたジョブの実行中に、実行中のジョブの処理を一時中断し、新たなジョブを割り込ませて実行させるための割込制御方法において、割込キーの操作を通じて新たなジョブとなるコピージョブの割り込み要求がなされたときに、実行中のジョブの処理を一時中断して新たなコピージョブを割り込ませるか、実行中のジョブの処理を終了させた後に新たなコピージョブを実行するか、のいずれかの選択を、コピージョブの原稿の読み込みが完了した時点での実行中のジョブの進捗状況に応じて行うことを特徴とする。
【0009】
この発明は、ジョブの実行中に割込キーが操作された場合、実行中のジョブを一時中断して新たなジョブの割り込みを許容するか、実行中のジョブの処理が終了した後に新たなジョブを実行するか、の選択を、実行中のジョブの進捗状況に応じて行うものである。実行中のジョブの処理があと少しで終了する場合には、実行中のジョブを優先させて処理することにより、実行中のジョブを登録した先のユーザが、後から割り込んだジョブのために長時間、出力成果物を得られないというような問題を解消して、ユーザに不満や不便をできるだけ感じさせないようにすることができる。そして、割り込もうとする新たなジョブがコピージョブである場合には、実行中のジョブの進捗状況に応じた選択を、新たなコピージョブの原稿の読み込みが完了した時点で行うように構成されている。この構成によれば、新たなコピージョブの原稿を読み取る時間、つまり印刷用のデータを生成して印刷の準備を終えるまでの間は、実行中のジョブの処理を継続させることができる。このように、割り込みを許容するか否かの選択を原稿の読み込みが完了した時点で行うことにより、印刷時間のロスタイムを減らして、先のユーザが、後からのコピージョブの割り込みに先んじて出力成果物を得る機会を増やすことができる。
【0010】
前記本発明のジョブキューへの割込制御方法において、割り込みを許容するか否かの選択は、以下のような基準で行うことができる。
【0011】
すなわち、実行中のジョブの進捗状況に応じた選択は、実行中のジョブの未処理のページ枚数を基準にして行われ、前記未処理のページ枚数が所定枚数以上であるときは新たなジョブの割り込みを許容し、前記未処理のページ枚数が所定枚数未満であるときは実行中のジョブの処理を優先させるようにする。この発明によれば、未処理のページ枚数を基準にするので、割り込みを許容するか否かの選択を、単純な判定処理プロセスで行うことができる。
【0012】
また、実行中のジョブの進捗状況に応じた選択は、実行中のジョブの処理が終了するまでの残り時間を基準にして行われ、前記残り時間が所定時間以上であるときは新たなジョブの割り込みを許容し、前記残り時間が所定時間未満であるときは実行中のジョブの処理を優先させるようにすることもできる。この発明によれば、例えば画像モード(モノクロプリントかカラープリントか、あるいは通常画質か高画質か、など)や印刷モード(片面プリントか両面プリントか、など)による処理時間の差異がある場合でも、その差異を考慮した残り時間を基準にすることができるので、ページ枚数を基準にして選択する場合に比べて、より的確かつ合理的に、割り込みを許容するか否かの選択を行うことができる。
【0014】
また、本発明の画像形成装置は、ジョブキューに登録されたジョブの実行中に、実行中のジョブの処理を一時中断し、新たなジョブを割り込ませて実行させるための割込制御機能を備えた画像形成装置であって、前記割込制御機能は、割込キーの操作を通じて新たなジョブとなるコピージョブの割り込み要求がなされたときに、実行中のジョブの処理を一時中断して新たなコピージョブを割り込ませるか、実行中のジョブの処理を終了させた後に新たなコピージョブを実行するか、のいずれかの選択を、コピージョブの原稿の読み込みが完了した時点での実行中のジョブの進捗状況に応じて行うように設定されていることを特徴とする。この発明によれば、前記したジョブキューへの割込制御方法を好適に実施するとができ、ユーザの不満や不便を減少させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の基本構成を示すブロック図である。この画像形成装置1は、ハードキー用スイッチ群21及び透明タッチパネル22並びにLCD(液晶ディスプレイ)23からなる入力・表示手段2と、キー入力コントローラ31及びLCD表示用コントローラ32からなる入力・表示制御手段3と、全体を制御する制御部4と、スキャナ51及びプリンタ52からなる画像形成手段5と、ROM61やRAM62からなる記憶手段6と、モデム71やインターフェース部72からなる外部機器接続手段7と、後処理部8とを備えている。
【0017】
入力・表示手段2は、図2に示すような操作パネル20を形成する。入力・表示手段2のうち、ハードキー用スイッチ群21及び透明タッチパネル22は、キー入力コントローラ31に接続されている。また、LCD23は、LCD表示用コントローラ32に接続されている。キー入力コントローラ31は、ハードキー用スイッチ群21や透明タッチパネル22から入力されるキー操作信号を制御部4に出力する。LCD表示用コントローラ32は、制御部4の指令に基づいて、表示すべき内容に対応した表示用データをLCD23に出力し、LCD23の画面上に表示用データに基づいた画像を表示させる。
【0018】
制御部4は、入力・表示手段2から入力された入力データを、キー入力コントローラ31を介して受け取り、画像形成手段5に対して出力する。また、画像形成手段5によって生成処理された各種データのうち、LCD23に表示すべきデータをLCD表示用コントローラ32に対して出力する。また、制御部4は、記憶手段6、外部機器接続手段7、後処理部8などと通信して、これらを制御する。
【0019】
スキャナ51は、原稿を読み取って画像データを生成するものであり、その具体的な構成は特に限定されるものではない。スキャナ51にて生成された画像データは、制御部4の制御によって、図示しない画像処理部により適宜画像処理された上で、プリンタ52に出力される。プリンタ52は、前記画像データを用紙に印刷するものである。このプリンタ52の具体的な構成も、特に限定されるものではない。
【0020】
ROM61には、表示用プログラム、座標変換プログラム、キー入力処理プログラム、機能実行プログラムなどの各種プログラムが格納されている。RAM62には、表示画像用メモリ、アイコン画像用メモリ、処理条件用メモリなどの各種記憶領域が設けられている。
【0021】
モデム71は、この画像形成装置1と外部の電話回線とを接続して、FAXデータや電子メールデータを送受信する。インターフェース部72は、この画像形成装置1を、情報端末であるPC(パーソナルコンピュータ)9などから形成されたLANに接続して、プリントジョブのデータや電子メールデータを送受信する。
【0022】
後処理部8は、印刷された用紙に対して、例えばステープル処理、パンチング処理、製本処理などの後処理を実施するものである。後処理の具体的な種類や内容は、この画像形成装置1の使用条件や用途によって適宜選択される。
【0023】
図2は、入力・表示手段2の具体的な構成例としての操作パネル20を示す。この操作パネル20は、例えばこの画像形成装置1におけるスキャナ51の近傍に備えられている。この操作パネル20の操作面は、略右側半分のハードキー部201と、略左側半分の表示部202とから構成される。
【0024】
ハードキー部201は、スタートキー211、テンキー212、クリアキー213、オールクリアキー214、及び複数個の条件キーを有する。スタートキー211は、表示部202に表示された条件で画像データの生成処理や出力処理を開始するためのキーである。テンキー212は、表示部202に表示される各種条件の入力画面に置数するためのキーである。クリアキー213は、テンキー212により入力した置数をゼロにしたり、直前の入力値を取り消したりするキーである。オールクリアキー214は、表示部202の表示内容を初期画面に戻したり、画像データの生成処理や出力処理が実行中であれば、その処理を中止させたりするキーである。
【0025】
条件キーとしては、この例では、例えばプリントモードキー215、スキャンモードキー216、コピーモードキー217、ジョブステイタスキー218、及びカスタムセッティングキー219が設けられている。プリントモードキー215は、画像データや文書データを印刷するためのキーであり、このキーを押すことでプリントモードに切り替わる。スキャンモードキー216は、スキャナ51を動作させるためのキーであり、例えばFAX送信やネットワークスキャン(スキャン画像の電子メールによる配信)を実行するために使用される。コピーモードキー217は、複写印刷を行うためのキーであり、このキーを押すことでコピーモードに切り替わる。ジョブステイタスキー218は、各種ジョブの実行状況を表示部202に表示させるためのキーである。カスタムセッティングキー219は、種々の実行条件を設定するためのキーである。
【0026】
これらの条件キーのうち、例えばプリントモードキー215には、その近傍に[オンライン]及び[データ]のランプ221が設けられている。これらのランプ221は、プリントモードの実行に際して、オンライン状態にあるか、データが転送されたか、などの状態を点灯によって報知する。同様に、スキャンモードキー216には、その近傍に[ライン]及び[データ]のランプ221が設けられている。これらのランプ221は、スキャンモードの実行に際して、ラインと接続した状態にあるか、データが読み込まれたか、などの状態を点灯によって報知する。
【0027】
表示部202は、各モードの入力内容や実行状態を表示するととともに、各種の実行条件を入力するためのものである。この例では、小型化及び省電力化、並びに高解像度の確保のためにLCD23が採用され、透明タッチパネル22とともに取り付けられている。ただし、表示用のディスプレイ装置は、必ずしもLCD23に限定されるものではない。この表示部202における表示形態の例について、図3〜図16を参照しつつ説明する。
【0028】
この画像形成装置1では、図3に示すように、表示画面の大部分を利用してジョブリストが表示されるようになっている。ジョブリストの右方及び下方には、透明タッチパネル22を利用した複数個のソフトキーが配置されている。この例では、表示部202の待ち受け画面が、プリントジョブについての待ちジョブリストになっている。この待ちジョブリストでは、実行中及び待機中のプリントジョブが、ジョブキューに登録された順番で一覧表示される。
【0029】
ジョブリストにおいては、まず最も左のカラム(column、表示画面を横方向に分割して形成される縦方向の並び)が、ジョブの実行順を示す番号カラム231となっている。ここには、上から例えば[1]、[2]、[3]…と各ジョブに対して付された番号が表示される。
【0030】
番号カラム231の右隣のカラムは、ジョブの種類を示すアイコンが表示されるアイコンカラム232となっている。図3の表示例では、4件のプリントジョブのうち、第1番目、第2番目及び第4番目のジョブについては、LAN内のPC9などから送信された印刷ジョブであることを示すプリントアイコンが表示され、第3番目のジョブについては、受信したFAXの印刷ジョブであることを示すFAX受信アイコンが表示されている。
【0031】
アイコンカラム232の右隣のカラムは、ユーザ/モードカラム233となっている。ここには、LAN内のPC9などから送信された印刷ジョブである場合はユーザ名が、受信したFAXの印刷ジョブである場合は送信元名が、それぞれ表示される。また、コピージョブの場合には、通常、その場でユーザ名は入力されないので、ユーザ名の替わりにコピーモードであることを示す文字が表示される。図3の表示例では、第1番目、第2番目及び第4番目のジョブについてはユーザ名が表示され、第3番目のジョブについては送信元のFAX番号が表示されている。
【0032】
ユーザ/モードカラム233の右隣のカラムは、セットタイムカラム234となっている。ここには、各ジョブがジョブキューに登録された日時が表示される。図3の表示例では、左側に時刻が表示され、右側に月日が表示されている。なお、画像形成装置1の使用環境によっては、月日の表示を省いてもよい。
【0033】
セットタイムカラム234の右隣のカラムは、ジョブ量カラム235となっている。ここには、各ジョブの総ページ数及び処理済みページ数が表示される。図3の表示例では、スラッシュで区切られた左側と右側にそれぞれ3桁の数字が表示され、左側に処理済みページ数、右側に総ページ数が表示されるようになっている。ジョブが実行される前は、左側の処理済ページ数は全て[000]となっている。例えば現在実行中である第1番目のジョブについては、左側の数字が[005]で、右側の数字が[015]であることから、現時点で総ページ数15枚のうち5枚の処理が済んでいることが確認できる。
【0034】
ジョブ量カラム235の右隣のカラムは、ステイタスカラム236となっている。ここには、現在、各ジョブが実行中であるか待機中であるかが、[JOBING]又は[WAITING ]の文字によって表示される。なお、実行中のジョブについて、例えばその番号カラム231を点滅させたり、表示色を変えたり、ジョブを表示する文字列を反転表示させたりできる場合には、ステイタスカラム236は必ずしも設けなくてもよい。
【0035】
ステイタスカラム236の右隣には、ジョブリストのページ数を表示するページスペース237が設けられている。図3の表示例では、ジョブリストが2ページ分登録されており、そのうちの先頭ページが現在、表示されていることを示す[1/2]が、このページスペース237に表示されている。ページスペース237の下方には、ジョブリストの表示ページを切り換えるためのソフトキーとして、ページ切換キー241が設けられている。ページ切換キー241は、上向きの矢印を表示するアップキー241aと下向きの矢印を表示するダウンキー241bとからなり、アップキー241aを押せば前ページに、ダウンキー241bを押せば次ページに、それぞれジョブリストの表示が切り換わる。図3に示すようにジョブリストの先頭ページが表示されている状態では、それ以前のページは無いので、アップキー241aは淡く表示されて操作無効になり、ダウンキー241bのみが濃く表示されて操作可能になる。ここでダウンキー241bを押すと、図4に示すような次ページが表示されて、ページ数の表示が[2/2]になる。図4に示す表示例では、全ページ数が2ページで、次ページが無いので、アップキー241aは濃く表示されて操作可能になり、ダウンキー241bは淡く表示されて操作無効になる。ジョブリストに第3ページ以降のページがあれば、アップキー241a及びダウンキー241bの双方が濃く表示されて操作可能になる。
【0036】
ジョブリストの右方には、表示されるジョブリストを、待ちジョブリストと終了ジョブリストとの間で切り換えるソフトキーとして、状態切換キー242が設けられている。状態切換キー242は、[JOB QUEUE ]の文字部分と[COMPLETE]の文字部分とに別れており、それぞれが表示状態を切り換えるキーになっている。図3及び図4の表示例では、待ちジョブリストを示す[JOB QUEUE ]の文字部分が網かけ表示になっており、表示中のジョブリストが待ちジョブリストであることが示されている。ここで[COMPLETE]の文字部分を押すと、図6に示すような終了ジョブリストが表示され、[COMPLETE]の文字部分が網かけ表示になる。終了ジョブリストでは、各ジョブの処理が終了した日時や、正常終了を示す[OK]または異常終了を示す[ERROR ]などの文字が表示される。
【0037】
ジョブリストの下方には、ジョブリストに表示するジョブを、ジョブの種類別に選択するためのソフトキーとして、複数個のジョブ種別表示キーが設けられている。ジョブ種別表示キーは、この例では左から、プリントジョブ表示キー243、メールジョブ表示キー244、FAX送信ジョブ表示キー245、全ジョブ表示キー246の順に配置されている。
【0038】
プリントジョブ表示キー243を選択すると、前記状態切換キー242が待ちジョブリストの表示になっている場合は、実行中及び待機中の全てのプリントジョブが表示され、状態切換キー242が終了ジョブリストの表示になっている場合は、処理が終了した全てのプリントジョブが表示される。
【0039】
メールジョブ表示キー244を選択すると、状態切換キー242が待ちジョブリストの表示になっている場合は、実行中及び待機中の全てのメール送信ジョブが表示され、状態切換キー242が終了ジョブリストの表示になっている場合は、処理が終了した全てのメール送信ジョブが表示される。図7に、メール送信ジョブの待ちジョブリストの表示例を示す。この表示例では、アイコンカラム232に電子メール送信を示すメールアイコンが表示され、ユーザ/モードカラム233には送信先のメールアドレスが表示されている。また、この表示例では、待ちジョブが2件しかないので、ページ切換キー241のアップキー241a及びダウンキー241bはいずれも淡く表示されて操作無効になっている。
【0040】
FAX送信ジョブ表示キー245を選択すると、状態切換キー242が待ちジョブリストの表示になっている場合は、実行中及び待機中の全てのFAX送信ジョブが表示され、状態切換キー242が終了ジョブリストの表示になっている場合は、処理が終了した全てのFAX送信ジョブが表示される。図8に、FAX送信ジョブの待ちジョブリストの表示例を示す。この表示例では、アイコンカラム232にFAX送信アイコンが表示され、ユーザ/モードカラム233には送信先のFAX番号が表示されている。
【0041】
全ジョブ表示キー246は、ジョブの種類に関係なく全てのジョブを表示するためのキーであって、これを選択すると、状態切換キー242が待ちジョブリストの表示になっている場合は、実行中及び待機中の全てのプリントジョブ、メールジョブ、FAX送信ジョブが表示され、状態切換キー242が終了ジョブリストの表示になっている場合は、処理が終了した全てのプリントジョブ、メールジョブ、FAX送信ジョブが表示される。
【0042】
前記4個のジョブ種別表示キーの右方には、さらに少し間隔を開けて、割込キー247が設けられている。この割込キー247は、現在実行中のジョブを一時中断して、別のジョブの割り込みを許容するためのキーである。この割込キー247は、実行中や待機中のジョブが少なくとも1件以上ある場合にのみ表示される。つまり、図4に示すように、ページ切換キー241によって待ちジョブリストの先頭ページ以外のページが表示されている場合でも、ジョブキューに1件以上の待ちジョブが登録されていれば必ず表示される。一方、図5に示すように、実行中や待機中のジョブが1件もない場合には、割込キー247は非表示又は淡く表示されて操作無効になる。
【0043】
この実施の形態に係る画像形成装置1の操作パネル20において、図3に示すような待ちジョブリストが表示されている状態で割込キー247を押し、コピーを割り込みで実行しようとすると、図9に示すような待ちジョブリストが表示される。すなわち、図3に示した待ちジョブリストの最上位の行に、割り込んだコピージョブの表示が挿入され、他の待ちジョブはそれぞれ一行ずつ繰り下がって表示される。この時点では、割り込んだコピージョブについての番号カラム231には、割り込みを示す[IN]という文字が表示され、先に登録されていた他のジョブの番号カラム231には、直前と同じ番号が付されている。これにより、新たに割り込んだコピージョブが、ジョブキューのいずれの位置に登録されるかが分かるようになっている。
【0044】
ただし、この時点では、割り込んだコピージョブについてのコピー条件の設定や原稿の読み込みはまだ完了していない。もし、割込キー247の操作と同時に現在実行中のジョブを中断すると、画像形成装置1のプリンタ52は、印刷処理を継続できるにもかかわらずその動作を停止することとなり、次の印刷データが準備されるまでの時間が無駄になる。そのため、所定のコピー条件が設定され、割り込んだコピージョブの原稿がスキャナ51により読み込まれてコピージョブの印刷データが生成されるまでの間は、割り込みの直前に実行されていた先のジョブ(図3の例ではユーザ[OKAMOTO ]の印刷ジョブ)は、そのまま継続して実行される。
【0045】
図9に示すような割り込み後のジョブリストが表示されて、所定時間が経過すると、このジョブリストの表示画面にオーバーレイして、図10に示すようなコピーモードの入力画面が表示される。コピーモードの入力画面は、ジョブリストの大部分に重なるように表示されるが、ジョブリストの番号カラム231とアイコンカラム232は、コピーモードの入力画面には隠れず、その左側に表示されたままになる。
【0046】
コピーモードの入力画面は、例えば以下のように構成される。すなわち、中央部には画像形成装置1の外観略図251が表示されて、原稿をセットすべきスキャナ51が[▼]で示される。上部には、[割込コピーできます。条件の入力又は原稿をセットしてください。]というメッセージが表示されて、割込処理を受け付けることをユーザに報知するとともに、コピーの準備をユーザに促す。右上部には、コピー枚数を示す数字(この例では1枚を表す[1])が表示される。画像形成装置1の外観略図251の左側には、特別機能キー252、片面/両面切換キー253、出力キー254などの条件入力キーが表示される。片面/両面切換キー253は、この例ではデフォルト値の[片面コピー]になっており、これを押すことで図12に示すように[両面コピー]に切り換わる。また、画像形成装置1の外観略図251の右側には、露光条件設定キー255、用紙選択キー256、倍率選択キー257などの条件入力キーが表示される。これらの条件入力キーは、この表示例では、デフォルト値として、自動露光、用紙は自動選択でA4、倍率は100%になっていることをそれぞれ示している。
【0047】
ここで、例えば用紙選択キー256を押すと、図11に示すように、コピーモードの入力画面は用紙選択画面に切り換わる。この用紙選択画面には、例えば画像形成装置1の用紙カセットの位置に対応して、サイズや向きの異なる複数種類の用紙を示す用紙キー258が表示され、現在選択されている用紙キー258の枠が太く表示される。
【0048】
図10に示すようなコピーモードの入力画面で、前記のような諸条件を入力して、原稿をスキャナ51にセットした後、図2に示した操作パネル20のスタートキー211を押すと、スキャナ51による原稿の読み込みが開始される。このとき、コピーモードの入力画面の上部には、図13に示すように、[割込コピーの読込中です。]というメッセージが表示される。そして、読み込みが完了すると、前記メッセージは、図14に示すように、[割込コピーの読込を完了しました。]という表示に切り換わる。
【0049】
こうして、割り込んだコピージョブの原稿がスキャナ51で読み込まれると、この時点で、割込時に実行中であった先のジョブ(ユーザ[OKAMOTO ]の印刷ジョブ)が一旦停止する。つまり、スキャナ51による原稿の読み込みが完了して、割り込んだコピージョブの印刷データが生成されるまでは、割込時に実行中であったジョブは継続して処理されることとなる。一旦停止された先のジョブの印刷データは、印刷実行用の画像メモリから待避し、処理分と未処理分とを区別した状態で、印刷待機用の画像メモリに記憶される。
【0050】
図14に示した原稿の読み込み完了を示す画面が所定時間表示された後は、図15に示すように、割り込んだコピージョブの実行開始を示すジョブリストが表示される。ここでは、割り込んだコピージョブが第1番目のジョブとなり、その番号カラム231に[1]が表示されて、ステイタスカラム236には実行中を示す[JOBING]の文字が表示される。一方、途中で一旦停止された先のジョブは、第2番目に繰り下がって[WAITING ]の表示になる。なお、割り込んだコピージョブが実行されている間は、ジョブリストの右下に配置された割込キー247は非表示又は淡く表示されて操作無効になる。
【0051】
その後、割り込んだコピージョブの印刷が終了すると、終了したコピージョブは、図6に示した終了ジョブリストに追加される。一方、待ちジョブリストは、図16に示すように、コピージョブが割り込む前の状態に戻り、割り込みによって停止されていた先のジョブの実行を再開する。先のジョブの実行が再開されて一定時間経過すると、再び割込キー247が表示されて、新たなジョブの割り込みを待ち受ける状態の表示になる。
【0052】
続いて、前記した一連の操作における割込制御の流れについて、図17〜図19のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0053】
まず、図17におけるステップ(以下、各ステップを「S」と略記する。)S1において、制御部4は、ジョブキューに待ちジョブ(実行中又は待機中のジョブ)が登録されているか否かを判定する。ここで待ちジョブがなければ、表示部202には、図5に示したような空白のジョブリストを表示する。
【0054】
S1にて待ちジョブがない場合は、S2に進み、FAX受信があったか否かを判定する。FAX受信があった場合は、S3に進み、FAXの受信データをメモリに格納する。その後、S4に進み、受信したFAXの印刷ジョブをジョブキューに登録し、S1に戻る。
【0055】
一方、S2でFAX受信がなかった場合は、S5に進み、PC9などから印刷ジョブを受信したか否かを判定する。受信していれば、S6に進み、この印刷ジョブをジョブキューに登録して、S1に戻る。印刷ジョブを受信していなければ、S7に進み、ジョブ種別表示キーが操作されたか否かを判定する。ジョブ種別表示キーが操作されていれば、例えば図7や図8に示したように、そのジョブ種別表示キーに対応したモードのジョブリストを表示部202に表示する。
【0056】
S7でジョブ種別表示キーが操作されていなければ、S9に進み、いずれかのジョブモードの条件キーが操作されたか否かを判定する。いずれかの条件キーが操作されていれば、S10に進み、プリントモード、スキャンモード、コピーモードなど、それぞれのモードに応じた条件を表示して、S1に戻る。
【0057】
S9でいずれの条件キーも操作されていなければ、S11に進み、いずれかのモード画面でスタートキー211が操作されたか否かを判定する。スタートキー211が操作されていれば、S12に進み、対応するモードの動作を開始した上でS1に戻る。
【0058】
一方、S11でスタートキー211が操作されていなければ、S13に進み、キー操作なしで所定時間が経過したか否かを判定する。所定時間が経過していれば、S14に進み、待機時のデフォルト画面を表示してS1に戻る。一方、S13で所定時間が経過していなければ、S1に戻る。
【0059】
S1において1件以上の待ちジョブがある場合は、S15に進み、表示部202に待ち受け画面の待ちジョブリスト(この例では、図3に示したプリントジョブの待ちジョブリスト)を表示するともに、割込キー247を表示する。そして、ここから図18に示すS16に進んで、割込キー247又はコピーモードキー217が操作されたか否かを判定する。
【0060】
S16で、割込キー247及びコピーモードキー217のいずれも操作されていなければ、S17に進み、他のジョブ種別表示キーが操作されたか否かを判定する。S17で、ジョブ種別表示キーが操作されていれば、そのジョブ種別表示キーに対応したモードのジョブリストを表示部202に表示するとともに、割込キー247を表示して、S16に戻る。
【0061】
一方、S17で、他のジョブ種別表示キーが操作されていなければ、S19に進み、他のハードキー(スタートキー211、テンキー212、クリアキー213、オールクリアキー214、各条件キーなど)が操作されたか否かを判定する。ハードキーが操作されていれば、S20に進み、その操作を無効にした上で、S16に戻る。
【0062】
一方、S19でハードキーが操作されていなければ、S21に進み、待ちジョブにプリントジョブがあるか否かを判定する。全ての待ちジョブがプリントジョブでなければ、S22に進み、現在表示されているモードのジョブリストで割込キー247を非表示とした上で、図17に示したS1に戻る。
【0063】
一方、待ちジョブにプリントジョブがあれば、S23に進み、キー操作なしで所定時間が経過したか否かを判定する。所定時間が経過していれば、S24に進み、待ち受け画面の待ちジョブリストを表示して、S16に戻る。
【0064】
S16で、割込キー247又はコピーモードキー217のいずれかが操作されれば、S25に進み、図9に示したように、プリントジョブの待ちジョブリスト上に割込位置を表示する。
【0065】
そして、S26に進み、割込キー247又はコピーモードキー217のいずれかが操作されてから所定時間が経過したか否かを判定する。所定時間が経過していない場合は、経過するまでこの処理を繰り返す。所定時間が経過すればS27に進み、プリントジョブの待ちジョブリストにオーバーレイして、図10に示したようなコピーモードの入力画面を表示する。この入力画面では、用紙や倍率などのコピー条件を入力するための条件入力キーを、デフォルト値で表示する。
【0066】
次に、S28に進み、割込キャンセルタイマーを所定のキャンセル時間にセットする。そして、S29に進み、ユーザに対してコピー条件の入力と原稿セットを促すメッセージを報知する。続いて、S30に進み、割込キャンセルタイマーをスタートさせ、S31に進んで、割込キャンセルタイマーのセット時間が経過したか、あるいはオールクリアキー214が押されたかを判定する。割込キャンセルタイマーのセット時間が経過するか、又はオールクリアキー214が押されたら、S32に進み、割込モードを解除して、S16に戻る。
【0067】
S31で割込キャンセルタイマーのセット時間が経過するまでに、オールクリアキー214以外のキーが押されたら、S33に進み、まずスタートキー211が押されたか否かを判定する。スタートキー211が押されていれば、S34に進み、スキャナ51に原稿がセットされているか否かを判定する。原稿がセットされていなければ、S35に進み、スキャナ51における読み込み動作を中止して、ユーザに原稿セットを促すメッセージを報知した後、S31に戻る。S34で原稿がセットされていれば、図19に示すS43に進む。
【0068】
S33で、スタートキー211が押されていなければ、S37に進み、コピー条件を入力するための条件入力キーが操作されたか否かを判定する。条件入力キーが操作されていればS38に進み、図11や図12に示したように、各条件入力キーに対応するコピー条件を選択可能に表示して、S31に戻る。
【0069】
また、S37で条件入力キーが操作されていなければ、S39に進み、テンキー212が操作されたか否かを判定する。テンキー212が操作されていればS40に進み、コピーモードの入力画面の右上部にテンキー212の数字を置数してコピー枚数を表示し、S31に戻る。
【0070】
さらに、S39でテンキー212が操作されていなければ、S41に進み、クリアキー213が操作されたか否かを判定する。クリアキー213が操作されていればS42に進み、コピー枚数の表示をクリアした上で、S31に戻る。一方、クリアキー213が操作されていなければ、そのままS31に戻る。
【0071】
S34で原稿がスキャナ51にセットされていれば、図19に示すS43に進んで、スキャナ51による原稿の読込動作を開始する。このとき、表示部202には、図13に示すように、割込コピーの読込中であることを示すメッセージが表示される。そして、S44に進み、全原稿の読み込みが完了したか否かを判定する。読み込みが完了していない段階では、S45にて、原稿がジャム(紙づまり)したか否かを判定する。原稿がジャムしていなければS44に戻るが、原稿がジャムしていればS46に進み、読込動作を中断する。そして、S47に進み、ユーザに原稿のジャムとその処理を促すメッセージを報知する。その後、S48に進み、原稿のジャムのリカバリーが完了したか否かを判定する。ジャムのリカバリーが完了していなければ、S48の判定処理を繰り返す。ジャムのリカバリーが完了していれば、S49に進み、読込動作を再開して、S44に戻る。
【0072】
S44で、原稿の読み込みが完了すれば、図14に示したように、読み込み完了を示す画面を表示部202に表示する。続いて、S50以下で、現在実行中のジョブへの割込処理を許容するかどうかの判定を行う。ここでの許容判定の処理の制御が、本発明の要部となる。割込の許容判定は、まずS50において、現在実行中のジョブの残り枚数が所定枚数以下であるか否かを判定する。ここでは、現在実行中のジョブが、あとどれくらいの時間で終了するかを判断するため、処理すべき用紙の枚数を基準にして、残り枚数が例えば5枚以下であるか否かによって判定することとなる。なお、ジョブの終了までに要する残り時間を合理的に判断するには、例えば画像モード(モノクロプリントかカラープリントか、あるいは通常画質か高画質か、など)や印刷モード(片面プリントか両面プリントか、など)による処理時間の差異を考慮して、処理に長時間を要するモードであれば、判定の基準となる枚数を少なくするなどの加減を行ってもよい。また、用紙の枚数でなく、モードに応じて算出される残り時間を基準にして判定してもよい。
【0073】
S50において、現在実行中のジョブの残り枚数が所定枚数以下(あるいは残り時間が所定時間以下)でなければ、S51に進み、現在実行中のジョブを中断する。そして、S52に進み、現在実行中のジョブの処理状況を印刷待機用の画像メモリに記憶した上で、S53に進み、現在実行中のジョブを待避させて、S55に進む。
【0074】
S50において、現在実行中のジョブの残り枚数が所定枚数以下(あるいは残り時間が所定時間以下)であれば、S54に進み、現在実行中のジョブが終了しているか否かを判定する。この判定処理は、実行中のジョブが終了するまで繰り返され、終了したと判定された時点でS55に進む。
【0075】
S55では、割り込んだコピージョブを、プリントジョブの待ちジョブリストの最上位に登録し、割り込んだコピージョブの番号カラム231に改めて[1]の番号を付す。そして、S56に進み、コピーモードの入力画面を閉じて、図15に示したような待ちジョブリストを表示する。その後、S57に進み、割り込んだコピージョブの印刷処理を開始して、S58に進む。
【0076】
S58では、割り込んだコピージョブが終了したか否かを判定する。終了していない段階では、S59にて、用紙がジャムしたか否かを判定する。用紙がジャムしていなければS58に戻るが、用紙がジャムしていればS60に進み、印刷動作を中断する。そして、S61に進み、ユーザに用紙のジャムとその処理を促すメッセージを報知する。その後、S62に進み、用紙のジャムのリカバリーが完了したか否かを判定する。ジャムのリカバリーが完了していなければ、S62の判定処理を繰り返す。ジャムのリカバリーが完了していれば、S63に進み、割り込んだコピージョブの印刷動作を再開して、S58に戻る。
【0077】
S58で、割り込んだコピージョブの印刷が終了すれば、S64に進み、割り込んだコピージョブを終了ジョブリストに移管する。次いで、S65に進み、割り込んだコピージョブを開始する際に、先のジョブの中断があったか否かを判定する。中断がなければ、S66に進み、割り込んだコピージョブを待ちジョブリストから消去し、次のジョブを先頭にして表示する。その後、S67に進み、次のジョブから印刷処理を開始して、図18に示したS16に戻る。
【0078】
一方、S65にて、割り込んだコピージョブを開始する際に、先のジョブの中断があれば、S68に進み、中断したジョブの処理状況を印刷待機用の画像メモリから読み出す。そして、S69に進み、割り込んだコピージョブを待ちジョブリストから消去し、中断していたジョブを先頭にして表示する。その後、S70に進み、中断していたジョブの印刷処理を再開して、図18に示したS16に戻る。
【0079】
こうして、ジョブキューに登録されたジョブの実行中に新たなジョブの割り込み要求がなされた場合に、実行中のジョブの進捗状況に応じて、実行中のジョブの処理を一時中断して新たなジョブを割り込ませるか、実行中のジョブの処理を終了させた後に新たなジョブを実行するか、のいずれかを選択する割込制御が行われる。
【0080】
なお、本発明において、前記実施の形態に示した表示パネル20の各種キー配列や、表示部202におけるジョブリスト等の表示例は、あくまでも入力・表示手段2を形成するための一例であって、キー配列や表示形態等はこれらに限定されるものではない。
【0081】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明のジョブキューへの割込制御方法は、新たなジョブの割り込み要求がなされたときに、実行中のジョブの処理を一時中断して新たなジョブを割り込ませるか、実行中のジョブの処理を終了させた後に新たなジョブを実行するか、のいずれかの選択を、実行中のジョブの進捗状況に応じて行うものであるため、新たなジョブの割り込み要求がなされた場合でも、実行中のジョブの処理があと少しで終了する場合には、実行中のジョブを優先させて処理することができる。
【0082】
実行中のジョブの進捗状況は、実行中のジョブの未処理のページ枚数や、実行中のジョブの処理が終了するまでの残り時間を基準にすることができるが、残り時間を基準にすれば、より的確に、割り込みを許容するか否かの選択を行うことができる。
【0083】
また、割り込みを許容するか否かの選択を、原稿の読み込みが完了した時点で行うことにして、それまでは実行中のジョブの処理を継続させることにすれば、印刷時間のロスタイムを減らして、先のユーザが早く出力成果物を得る機会を増やすことができる。
【0084】
このように、割り込みを許容するか否かの選択を合理的な基準で行うことにより、実行中のジョブを登録した先のユーザが、後から割り込んだジョブのために長時間、出力成果物を得られないというような問題を解消して、ユーザに不満や不便をできるだけ感じさせないようにすることができる。
【0085】
また、本発明の画像形成装置は、新たなジョブの割り込み要求がなされたときに、実行中のジョブの処理を一時中断して新たなジョブを割り込ませるか、実行中のジョブの処理を終了させた後に新たなジョブを実行するか、のいずれかの選択を、実行中のジョブの進捗状況に応じて行う割込制御機能を有するので、前記したジョブキューへの割込制御方法を好適に実施するとができ、ユーザの不満や不便を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の基本構成を示すブロック図である。
【図2】前記画像形成装置における操作パネルの構成例を示す正面図である。
【図3】前記操作パネルの表示部における表示例を示す図であり、待ち受け画面としてプリントジョブの待ちジョブリストが表示された状態を示す図である。
【図4】前記操作パネルの表示部における表示例を示す図であり、図3の状態からダウンキーを押して、待ちジョブリストの次ページが表示された状態を示す図である。
【図5】前記操作パネルの表示部における表示例を示す図であり、プリントジョブの待ちジョブが1件もないときの表示状態を示す図である。
【図6】前記操作パネルの表示部における表示例を示す図であり、プリントジョブの終了ジョブリストが表示された状態を示す図である。
【図7】前記操作パネルの表示部における表示例を示す図であり、メール送信ジョブの待ちジョブリストが表示された状態を示す図である。
【図8】前記操作パネルの表示部における表示例を示す図であり、FAX送信ジョブの待ちジョブリストが表示された状態を示す図である。
【図9】前記操作パネルの表示部における表示例を示す図であり、図3の状態から割込キーを押して、待ちジョブリストにコピージョブを割り込ませた状態を示す図である。
【図10】前記操作パネルの表示部における表示例を示す図であり、図9のジョブリストにオーバーレイして、コピーモードの入力画面が表示された状態を示す図である。
【図11】前記操作パネルの表示部における表示例を示す図であり、図10の状態で用紙選択キーを押して、用紙選択画面が表示された状態を示す図である。
【図12】前記操作パネルの表示部における表示例を示す図であり、図10の状態で片面/両面切換キーを押して、両面コピーモードに切り換わった状態を示す図である。
【図13】前記操作パネルの表示部における表示例を示す図であり、コピージョブの原稿を読み込んでるときの表示状態を示す図である。
【図14】前記操作パネルの表示部における表示例を示す図であり、コピージョブの原稿の読み込みが完了したときの表示状態を示す図である。
【図15】前記操作パネルの表示部における表示例を示す図であり、割り込んだコピージョブの実行開始を示すジョブリストが表示された状態を示す図である。
【図16】前記操作パネルの表示部における表示例を示す図であり、割り込んだコピージョブの処理が終了して、中断されていた先のジョブの処理が再開されたときの表示状態を示す図である。
【図17】本発明による割込制御の流れを示すフローチャートであり、待ち受け状態から割込キーが表示されるまでの処理の流れを示す図である。
【図18】本発明による割込制御の流れを示すフローチャートであり、割込キーが表示されてから、割り込んだコピージョブの原稿が読み込まれるまでの処理の流れを示す図である。
【図19】本発明による割込制御の流れを示すフローチャートであり、原稿が読み込まれたコピージョブの実行処理と、中断された先のジョブの再開処理の流れを示す図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 入力・表示手段
20 操作パネル
247 割込キー
3 入力・表示制御手段
4 制御部
5 画像形成手段
51 スキャナ
52 プリンタ
6 記憶手段
7 外部機器接続手段
8 後処理部
Claims (2)
- ジョブキューに登録されたジョブの実行中に、実行中のジョブの処理を一時中断し、新たなジョブを割り込ませて実行させるための割込制御方法において、割込キーの操作を通じて新たなジョブとなるコピージョブの割り込み要求がなされたときに、実行中のジョブの処理を一時中断して新たなコピージョブを割り込ませるか、実行中のジョブの処理を終了させた後に新たなコピージョブを実行するか、のいずれかの選択を、コピージョブの原稿の読み込みが完了した時点での実行中のジョブの進捗状況に応じて行うことを特徴とするジョブキューへの割込制御方法。
- ジョブキューに登録されたジョブの実行中に、実行中のジョブの処理を一時中断し、新たなジョブを割り込ませて実行させるための割込制御機能を備えた画像形成装置であって、前記割込制御機能は、割込キーの操作を通じて新たなジョブとなるコピージョブの割り込み要求がなされたときに、実行中のジョブの処理を一時中断して新たなコピージョブを割り込ませるか、実行中のジョブの処理を終了させた後に新たなコピージョブを実行するか、のいずれかの選択を、コピージョブの原稿の読み込みが完了した時点での実行中のジョブの進捗状況に応じて行うように設定されていることを特徴とする画像形成装置。
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