JP3825214B2 - 浮上ヘッドスライダ - Google Patents

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    • G11B5/6082Design of the air bearing surface

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆるハードディスク駆動装置(HDD)といった記録ディスク駆動装置に用いられる浮上ヘッドスライダに関し、特に、スライダ本体の媒体対向面に規定される空気軸受け面と、空気軸受け面の空気流入側で空気軸受け面より高い頂上を規定する吸着防止突起とを備える浮上ヘッドスライダに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばハードディスク駆動装置(HDD)の分野では、磁気ディスクの静止時に磁気ディスクの表面に磁気ヘッドスライダすなわち浮上ヘッドスライダを接触させるコンタクトスタートストップ(CSS)といった制御方法は広く知られる。このCSSでは、磁気ディスクの表面に形成される潤滑油膜と浮上ヘッドスライダとの間に作用する吸着力を抑制するにあたって、例えば特開平11−191277号に開示されるように、浮上ヘッドスライダの空気軸受け面に形成される吸着防止突起が広く用いられる。こうした吸着防止突起は、磁気ディスクの表面と浮上ヘッドスライダとの接触面積を減少させ、潤滑油膜から浮上ヘッドスライダに作用する吸着力を弱める働きを実現する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、HDDの分野では、磁気ディスクの回転を引き起こすスピンドルモータとしていわゆるホールレスモータが主流となりつつある。このホールレスモータでは、ロータの回転位置(角度)を検出することなくロータの回転は制御される。その結果、回転開始時に回転軸がわずかに逆回転してしまうことがある。こうした磁気ディスクの逆回転は前述の吸着防止突起回りで浮上ヘッドスライダを傾かせる。浮上ヘッドスライダは吸着防止突起に加えて空気軸受け面の空気流出端で磁気ディスクの表面に接触してしまう。こうして空気軸受け面の空気流出端と磁気ディスクとの間で接触が引き起こされると、メニスカス効果などによって潤滑油膜から浮上ヘッドスライダに作用する吸着力は著しく増加する。スピンドルモータのトルクは減少傾向にあり、吸着力の増大は磁気ディスクの回転開始を妨げる。
【0004】
こうした吸着力の増大を抑制するにあたって、前述の特開平11−191277号に開示されるように、空気軸受け面の空気流出端で切り欠きを形成することが提案される。しかしながら、こうした切り欠きの形成は浮上ヘッドスライダの加工工程の増加を招いてしまう。しかも、空気軸受け面の減少に応じて浮上ヘッドスライダの浮上量は変化してしまうことが考えられる。
【0005】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、製造工程の簡略化を実現しつつも、磁気ディスクといった記録媒体の静止時に記録媒体から作用する吸着力を十分に抑制することが可能な浮上ヘッドスライダを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1発明によれば、スライダ本体の媒体対向面に規定される空気軸受け面と、空気軸受け面の空気流入側で空気軸受け面よりも高い頂上を規定する吸着防止突起と、頂上面で空気軸受け面を規定し、媒体対向面のベース面上に所定の厚みで広がるレールと、空気軸受け面の空気流入端でレールの頂上面に形成される段差とを備え、前記レールはスライダ本体の空気流出端に向かってスライダ幅方向に先細ることを特徴とする浮上ヘッドスライダが提供される。
【0007】
こうした浮上ヘッドスライダによれば、例えば磁気ディスクといった記録ディスクの静止時、スライダ本体は記録ディスクの表面に対して吸着防止突起で支持される。したがって、空気軸受け面と記録ディスクの表面とは接触しない。その結果、空気軸受け面が記録ディスクの表面に接触する場合に比べて、記録ディスクの表面に対するスライダ本体の接触面積は減少する。記録ディスクの表面に広がる潤滑油や水分からスライダ本体に作用する吸着力(メニスカス効果)は弱められることができる。
【0008】
例えば記録ディスクの逆回転といった場面では、前述の吸着防止突起に加えてスライダ本体の空気流出端でスライダ本体は記録ディスクの表面に接触する。しかしながら、スライダ本体の空気流出端では、レールの先細りに応じて空気軸受け面の面積は減少していく。スライダ本体と記録ディスクの表面との間で接触面積の増大は抑制される。したがって、記録ディスクの表面に広がる潤滑油膜や水分から大きな吸着力がスライダ本体に伝わることは阻止される。スライダ本体と記録ディスクの表面との間に大きな吸着力や摩擦力は生じることはなく、吸着力や摩擦力の増大に起因する記録ディスクの回転不良は回避されることができる。記録ディスクに加えられる駆動トルクが小さくても、記録ディスクは正常どおりに回転し始めることができる。
【0009】
記録ディスクが回転し始めると、スライダ本体は、記録ディスクの表面に沿って生成される気流を媒体対向面で受ける。このとき、気流は段差を伝って空気軸受け面に導かれる。こうした段差の働きを通じて空気軸受け面では大きな正圧すなわち浮力が生成される。こうして生成される浮力は、記録ディスクの表面からスライダ本体を浮き上がらせる。段差の働きによれば、前述のようなレールの先細りに応じて空気軸受け面の面積が減少しても、空気軸受け面で生成される正圧すなわち浮力の変動は極力抑制されることができる。
【0010】
一般に、前述のレールは、基板上に所定の厚みで積層される材料層から削り出される。削り出しにあたって、レールの輪郭を規定する例えばレジスト膜が材料層の表面に形成される。前述のようにスライダ幅方向にレール全体が先細れば、レジスト膜の形状を調整するだけで空気軸受け面の面積を減少させることが可能となる。空気軸受け面の空気流出端を小さく形成するにあたって、新たな加工工程が加えられる必要はない。製造工程の増大や複雑化を招くことなく、比較的に簡単に空気軸受け面の縮小化は実現されることができる。
【0011】
また、第2発明によれば、スライダ本体の空気流入側で媒体対向面に規定される前方空気軸受け面と、スライダ本体の空気流出側で媒体対向面に規定される後方空気軸受け面と、後方空気軸受け面の空気流入側で少なくとも後方空気軸受け面よりも高い頂上を規定する吸着防止突起と、頂上面で後方空気軸受け面を規定し、媒体対向面のベース面上に所定の厚みで広がるレールと、後方空気軸受け面の空気流入端でレールの頂上面に形成される段差とを備え、前記レールはスライダ本体の空気流出端に向かってスライダ幅方向に先細ることを特徴とする浮上ヘッドスライダが提供される。
【0012】
こうした浮上ヘッドスライダによれば、前方空気軸受け面および後方空気軸受け面で正圧すなわち浮力が生成されることができる。したがって、大きな正圧すなわち浮力が比較的に簡単に生成されることができる。特に、こうした浮上ヘッドスライダでは、大きな正圧に釣り合う負圧が媒体対向面で生成されることが望ましい。こうした大きな正圧と負圧とによれば、浮上ヘッドスライダは、安定した浮上量で記録ディスクの表面から浮上し続けることができる。その他、こうした浮上ヘッドスライダによれば、前述の第1発明に係る浮上ヘッドスライダによって達成される作用効果と同様な作用効果が実現されることができる。
【0013】
さらに、第3発明によれば、スライダ本体の媒体対向面でベース面から立ち上がり、所定の厚みでスライダ本体の空気流出端に向かって延びるレール本体と、レール本体の空気流出端に一体に形成され、レール本体の頂上面よりもスライダ幅方向に狭い頂上面を規定しつつレール本体の厚みに等しい高さでベース面から立ち上がる細柱体と、連続するレール本体および細柱体の頂上面で規定される空気軸受け面と、空気軸受け面の空気流入端でレール本体の頂上面に形成される段差と、空気軸受け面の空気流入側で少なくとも空気軸受け面よりも高い頂上を規定する吸着防止突起とを備えることを特徴とする浮上ヘッドスライダが提供される。
【0014】
こうした浮上ヘッドスライダによれば、前述の第1および第2発明と同様に、吸着防止突起の働きによって、空気軸受け面が記録ディスクの表面に接触する場合に比べて、記録ディスクの表面に対するスライダ本体の接触面積は減少する。記録ディスクの表面に広がる潤滑油や水分からスライダ本体に作用する吸着力(メニスカス効果)は弱められることができる。
【0015】
例えば記録ディスクの逆回転といった場面では、前述の吸着防止突起に加えてスライダ本体の空気流出端でスライダ本体は記録ディスクの表面に接触する。しかしながら、スライダ本体の空気流出端では、スライダ幅方向に狭い細柱体の頂上面で空気軸受け面は規定される。狭い空気軸受け面が実現される。スライダ本体と記録ディスクの表面との間で接触面積の増大は抑制される。したがって、前述と同様に、スライダ本体と記録ディスクの表面との間に大きな吸着力や摩擦力は生じることはなく、吸着力や摩擦力の増大に起因する記録ディスクの回転不良は回避されることができる。
【0016】
記録ディスクが回転し始めると、スライダ本体は、記録ディスクの表面に沿って生成される気流を媒体対向面で受ける。このとき、気流は段差を伝って空気軸受け面に導かれる。こうした段差の働きを通じて空気軸受け面では大きな正圧すなわち浮力が生成される。こうして生成される浮力は、記録ディスクの表面からスライダ本体を浮き上がらせる。段差の働きによれば、前述のようなレールの先細りに応じて空気軸受け面の面積が減少しても、空気軸受け面で生成される正圧すなわち浮力の変動は極力抑制されることができる。
【0017】
一般に、前述のレール本体および細柱体は、基板上に所定の厚みで積層される材料層から同時に削り出されることができる。空気軸受け面の空気流出端を小さく形成するにあたって、新たな加工工程が加えられる必要はない。製造工程の増大や複雑化を招くことなく、比較的に簡単に空気軸受け面の縮小化は実現されることができる。
【0018】
さらにまた、第4発明によれば、スライダ本体の空気流入側で媒体対向面のベース面から立ち上がるフロントレールと、フロントレールの頂上面で規定される前方空気軸受け面と、スライダ本体の空気流出側で媒体対向面のベース面上に所定の厚みで広がるレール本体と、レール本体の空気流出端に一体に形成され、レール本体の頂上面よりもスライダ幅方向に狭い頂上面を規定しつつレール本体の厚みに等しい高さでベース面から立ち上がる細柱体と、連続するレール本体および細柱体の頂上面で規定される後方空気軸受け面と、後方空気軸受け面の空気流入端でレール本体の頂上面に形成される段差と、後方空気軸受け面の空気流入側で少なくとも後方空気軸受け面よりも高い頂上を規定する吸着防止突起とを備えることを特徴とする浮上ヘッドスライダが提供される。
【0019】
こうした浮上ヘッドスライダによれば、前方空気軸受け面および後方空気軸受け面で正圧すなわち浮力が生成されることができる。したがって、大きな正圧すなわち浮力が比較的に簡単に生成されることができる。しかも、フロントレールの背後では、比較的に簡単に大きな負圧が生成されることができる。こうして大きな正圧と大きな負圧とが生成されれば、浮上ヘッドスライダは、安定した浮上量で記録ディスクの表面から浮上し続けることができる。その他、こうした浮上ヘッドスライダによれば、前述の第3発明に係る浮上ヘッドスライダによって達成される作用効果と同様な作用効果が実現されることができる。
【0020】
以上のような第1〜第4発明に係る浮上ヘッドスライダでは、空気軸受け面(少なくとも後方空気軸受け面)よりも低い位置から吸着防止突起は立ち上がることが望ましい。こうした構成によれば、空気軸受け面(前方空気軸受け面および後方空気軸受け面)に吸着防止突起が形成される場合に比べて、十分な高さの吸着防止突起が実現されることができる。こうして十分な高さが確保されれば、記録ディスクの表面とスライダ本体との間で確実にメニスカス効果は抑制されることができる。反対に吸着防止突起が低いと、記録ディスクの表面で広がる潤滑油や水分が吸着防止突起を伝ってスライダ本体に作用し、スライダ本体に作用するメニスカス効果が十分に抑制されることはできない。
【0021】
以上のような浮上ヘッドスライダは、例えばハードディスク駆動装置(HDD)を始めとする磁気ディスク駆動装置のほか、光磁気ディスク駆動装置やその他の様々な記録ディスク駆動装置や記録媒体駆動装置に組み込まれて使用されてもよい。ただし、記録媒体の形状はディスクに限定される必要は必ずしもない。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
【0023】
図1は記録ディスク駆動装置の一具体例としてのハードディスク駆動装置(HDD)10の内部構造を示す。HDD10のハウジング11には、スピンドルモータ12に装着される磁気ディスク13と、磁気ディスク13に対向する浮上ヘッドスライダ14とが収容される。スピンドルモータ12は回転軸回りで磁気ディスク13を駆動する。スピンドルモータ12には例えばホールレスモータが採用される。
【0024】
浮上ヘッドスライダ14は、支軸15回りで揺動することができるキャリッジアーム16の先端に固着される。磁気ディスク13に対する情報の書き込みや読み出しにあたっては、磁気回路から構成されるアクチュエータ17によってキャリッジアーム16は揺動駆動され、その結果、浮上ヘッドスライダ14は磁気ディスク13の半径方向に移動する。この移動によって浮上ヘッドスライダ14は磁気ディスク13上の所望の記録トラックに位置決めされる。ハウジング11の開口は、ハウジング11との間に密閉された収容空間を形成するカバー(図示せず)によって閉鎖される。
【0025】
図2は浮上ヘッドスライダ14の構造を詳細に示す。この浮上ヘッドスライダ14は、媒体対向面すなわち浮上面21で磁気ディスク13に対向するスライダ本体22を備える。浮上面21には、磁気ディスク13が回転した際に磁気ディスク13の表面に沿って生成される気流の上流側すなわち空気流入側でベース面23から立ち上がる1筋のフロントレール24が形成される。このフロントレール24は、ベース面23上に所定の厚みH(=1.5〜2.0μm程度)で広がりつつ、スライダ本体22の空気流入端に沿ってスライダ幅方向に延びる。同様に、浮上面21には、気流の下流側すなわち空気流出側でベース面23から立ち上がる1対のリアレール25a、25bが形成される。リアレール25a、25bは、気流の流通路26を間に挟んでスライダ幅方向に配列される。各リアレール25a、25bは、ベース面23上にフロントレール24と同一の厚みHで広がりつつ、スライダ本体22の空気流出端に向かって延びる。
【0026】
フロントレール24の頂上面には、スライダ幅方向に延びる1筋の前方空気軸受け面27が規定される。前方空気軸受け面27の空気流入端ではフロントレール24の頂上面に段差28が形成される。この段差28は、例えば図2から明らかなように、空気流出端を除く前方空気軸受け面27の周囲に満遍なく形成されてもよい。こうして段差28が形成されると、フロントレール24の頂上面には、前方空気軸受け面27よりも低いレベルで広がる低レベル面29が規定される。磁気ディスク13の回転時、磁気ディスク13の表面に沿って生成される気流は低レベル面29から段差28を伝って前方空気軸受け面27に導かれる。段差28の働きを通じて前方空気軸受け面27では大きな正圧すなわち浮力が生成される。
【0027】
2つのリアレール25a、25bの頂上面には、気流の流通路26を間に挟んでスライダ幅方向に配列される第1および第2後方空気軸受け面31a、31bがそれぞれ規定される。第1後方空気軸受け面31aの空気流入端ではリアレール25aの頂上面に段差32が形成される。同様に、第2後方空気軸受け面31bの空気流入ではリアレール25bの頂上面に段差33が形成される。段差33は、例えば図2に示されるように、第2後方空気軸受け面31bの周囲に沿って空気流出端に向かって延びてもよい。こうして段差32、33が形成されると、2つのリアレール25a、25bの頂上面には、第1および第2後方空気軸受け面31a、31bよりも低いレベルでそれぞれ広がる低レベル面34、35が規定される。磁気ディスク13の回転時、磁気ディスク13の表面に沿って生成される気流は低レベル面34、35から段差32、33を伝って第1および第2後方空気軸受け面31a、31bに導かれる。段差32、33の働きを通じて第1および第2後方空気軸受け面31a、31bでは大きな正圧すなわち浮力が生成される。第1および第2空気軸受け面31a、31bには、スライダ幅方向に延びる1筋の溝36、37がそれぞれ形成される。
【0028】
この浮上ヘッドスライダ14では、2つの後方空気軸受け面31a、31bに比べて前方空気軸受け面27で大きな正圧すなわち浮力が生成される。したがって、スライダ本体22が磁気ディスク13の表面から浮上すると、スライダ本体22はピッチ角αの傾斜姿勢で維持されることができる。ここで、ピッチ角αとは、気流の流れ方向に沿ったスライダ本体前後方向の傾斜角をいう。しかも、第1後方空気軸受け面31aは第2後方空気軸受け面31bに比べて小さく形成される。したがって、スライダ本体22の浮上面21に気流が作用すると、第1後方空気軸受け面31aに比べて第2後方空気軸受け面31bに大きな浮力が生成される。スライダ本体22が磁気ディスク13の表面から浮上すると、スライダ本体22はロール角βの傾斜姿勢で維持されることができる。ここで、ロール角βとは、気流の流れ方向に直交するスライダ幅方向の傾斜角をいう。
【0029】
こうして小さく形成された第1後方気軸受け面31aでは、スライダ本体22に埋め込まれた磁気ヘッド素子の書き込みおよび読み出しギャップ38が露出する。前述のピッチ角αおよびロール角βの働きによって、磁気ヘッド素子のギャップ38付近でスライダ本体22と磁気ディスク13の表面との距離は最も小さくなる。したがって、磁気ヘッド素子は、効率的に磁気情報を磁気ディスク13に書き込んだり、効率的に磁気情報を磁気ディスク13から読み出したりすることができる。磁気ヘッド素子には、例えば、導体コイルパターンを利用した薄膜磁気ヘッドといった書き込み素子や、磁気抵抗効果(MR)素子や巨大磁気抵抗効果(GMR)素子といった読み取り素子が採用されればよい。
【0030】
フロントレール24のスライダ幅方向両端には、スライダ本体22のベース面23から立ち上がって、空気流出端に向かって延びる1対のサイドレール41が接続される。こうしたサイドレール41によれば、磁気ディスク13の回転時にフロントレール24に正面から衝突する気流はフロントレール24のスライダ幅方向両端を回り込んでフロントレール24の背後に入り込むことはできない。したがって、第1空気軸受け面27に沿ってフロントレール24を通過する気流は容易にディスク面鉛直方向に広がることができる。こうした気流の急激な広がりに基づき負圧は生成される。この負圧が前述の浮力にバランスすると、スライダ本体22の浮上量は規定される。1対のサイドレール41と1対のリアレール25a、25bとの間には、フロントレール24をスライダ幅方向両側から迂回する気流を流通路26に導く間隙42が形成される。サイドレール41は、フロントレール24の低レベル面29と同一なレベルで広がる頂上面を規定する。
【0031】
図2から明らかなように、フロントレール24やサイドレール41には、低レベル面29やサイドレール41の頂上面から立ち上がる前後1対ずつの吸着防止突起(パッド)43、44が形成される。各吸着防止突起43、44は、前方空気軸受け面27や第1および第2後方空気軸受け面31a、31bよりも高い頂上面を規定する。
【0032】
前方の吸着防止突起43は、スライダ本体22の空気流入端にできる限り近接した位置に配置される。その一方で、後方の吸着防止突起44は、スライダ本体22の空気流出端から空気流入側に偏倚した位置に配置される。こうした配置によれば、前述のようにスライダ本体22が浮上中にピッチ角αの傾斜姿勢に維持されても、後方の吸着防止突起44と磁気ディスク13との衝突を確実に回避しつつ最大限に磁気ヘッド素子の書き込みおよび読み出しギャップ38を磁気ディスク13に近づけることが可能となる。
【0033】
図3から明らかなように、リアレール25aは空気流出端に向かって先細る。すなわち、リアレール25aは、スライダ本体22の空気流出側でベース面23上に所定の厚みHで広がるレール本体46と、レール本体46の空気流出端に一体に形成されて、レール本体46の厚みHに等しい高さでベース面23から立ち上がる細柱体47とを備える。細柱体47は、スライダ幅方向に規定されるレール本体46の基準幅W1よりも小さい狭小幅W2で形成される。第1後方空気軸受け面31aは、レール本体46の頂上面と、この頂上面に連続する細柱体47の頂上面とにわたって規定される。
【0034】
磁気ディスク13の静止中、例えば図4に示されるように、浮上ヘッドスライダ14のスライダ本体22は磁気ディスク13の表面に支持される。このとき、スライダ本体22は4つの吸着防止突起43、44で磁気ディスク13の表面に接触する。前方空気軸受け面27並びに第1および第2後方空気軸受け面31a、31bと磁気ディスク13との接触は回避される。したがって、空気軸受け面27、31a、31bで磁気ディスク13の表面に接触する場合に比べて、スライダ本体22と磁気ディスク13との接触面積は著しく減少する。その結果、磁気ディスク13の表面に広がる潤滑剤すなわち潤滑油膜からスライダ本体22に作用する吸着力(メニスカス効果)は著しく弱められる。
【0035】
しかも、この浮上ヘッドスライダ14では、前方空気軸受け面27や第1および第2後方空気軸受け面31a、31bから落差h(=250nm程度)で落ち込んだ低レベル面29やサイドレール41の頂上面から吸着防止突起43、44は立ち上がる。したがって、吸着防止突起43、44には十分な高さD(=200nm〜300nm程度)が確保されることができる。例えば空気軸受け面上に吸着防止突起が形成される場合には、30nm程度までしか吸着防止突起の高さを確保することはできない。このように吸着防止突起が低いと、優れた潤滑作用を発揮する膜厚10nm〜20nm程度の潤滑油膜に対してメニスカス効果は十分に抑制されることはできない。
【0036】
HDD10が情報の書き込み指令や読み出し指令を受け取ると、スピンドルモータ12は磁気ディスク13を回転させる。磁気ディスク13の回転に応じて磁気ディスク13の表面に沿って気流が生じると、この気流が前方空気軸受け面27並びに第1および第2後方空気軸受け面31a、31bに作用し、スライダ本体22は磁気ディスク13の表面から浮上することができる。スライダ本体22の浮上中、磁気ディスク13の表面に対向するヘッド素子は、読み出しおよび書き込みギャップ38を通じて情報の書き込みや読み出しを実現する。
【0037】
一般に、スライダ本体22は、キャリッジアーム16の先端にサスペンションすなわち支持ばね51を介して支持される。キャリッジアーム16の働きによってスライダ本体22の動きは規制される一方で、支持ばね51の働きによってわずかな動きは許容される。いま、磁気ディスク13が回転し始めると、磁気ディスク13の表面は順方向NORに移動する。このとき、スライダ本体22には、前方の吸着防止突起43を支点にモーメントM1が働く。こうしたモーメントM1は、前方の吸着防止突起43を支点にスライダ本体22を前のめりに傾かせようとする。しかしながら、前方の吸着防止突起43はスライダ本体22の空気流入端に配置されることから、モーメントM1の働きに拘わらずスライダ本体22の傾きは阻止される。
【0038】
これまで、スピンドルモータ12の起動時に回転軸すなわち磁気ディスク13は逆回転することはなかった。なぜなら、これまで主流であったスピンドルモータでは、ホール素子を用いて回転軸すなわちロータの回転位置が検出され、検出された回転位置に応じてきめ細かくロータの回転が制御されたからである。磁気ディスク13の回転開始時に、ロータ側の磁石とステータ側のコイルとの間で相対位置関係が検知され、検知された結果に応じてコイルが通電されることから、ロータの逆回転を阻止する制御が実現されることができた。
【0039】
いわゆるホールレスモータでは、ホース素子を省略することによってモータの小型化が図られている。こうしたホールレスモータでは、起動時にロータ側の磁石とステータ側のコイルとの間で相対位置関係が検出されることなくコイルは通電されることから、ロータとステータとの相対位置関係によってはロータすなわち回転軸が逆回転してしまうことがある。
【0040】
こうして回転開始時に磁気ディスク13が逆回転すると、図4から明らかなように、磁気ディスク13の表面は逆方向REVに移動する。スライダ本体22には、後方の吸着防止突起44を支点に逆向きにモーメントM2が働く。こうしたモーメントM2が作用すると、スライダ本体22は後方の吸着防止突起44を支点に傾きやすい。なぜなら、前述したように、後方の吸着防止突起44は、空気流出端から空気流入側に大きく偏倚して配置されるからである。こうしてスライダ本体22が磁気ディスク13上で傾くと、スライダ本体22の空気流出端が磁気ディスク13の表面に接触してしまう。
【0041】
本発明に係る浮上ヘッドスライダ14では、磁気ディスク13の逆回転時に空気流出端が磁気ディスク13の表面に接触しても、細柱体47の頂上面の働きによってスライダ本体22と磁気ディスク13の表面との間では接触面積の増大は抑制される。しかも、第1および第2後方空気軸受け面31a、31bに形成される溝36、37は、スライダ本体22と磁気ディスク13の表面との間で接触面積の一層の減少を実現する。したがって、磁気ディスク13の表面に広がる潤滑油膜や水分から大きな吸着力がスライダ本体22に伝わることは阻止される。スライダ本体22と磁気ディスク13の表面との間に大きな吸着力や摩擦力は生じることはなく、吸着力や摩擦力の増大に起因する磁気ディスク13の回転不良は回避されることができる。スピンドルモータ12のトルクが小さくても、磁気ディスク13は正常どおりに回転し始めることができる。
【0042】
本発明者は、磁気ディスク13の表面でスライダ本体22を動かし始める際に必要とされる力を実測してみた。この力は、磁気ディスク13の表面に広がる潤滑油膜からスライダ本体22に作用する摩擦力すなわち吸着力に相当する。この摩擦力の実測にあたって3通りのスライダ本体22が用意された。各スライダ本体22では、リアレール25aの狭小幅はW2=200μm、150μm、100μmに各々設定された。ただし、リアレール25aの基準幅はいずれのスライダ本体22でもW1=200μmに設定された。各スライダ本体22ごとに、膜厚t=15nmおよびt=20nmの潤滑油膜に対して摩擦力は測定された。図5から明らかなように、潤滑油膜の膜厚の大きさに拘わらずリアレール25aすなわち細柱体47の狭小幅W2が小さくなるほど摩擦力は小さくなることが確認された。
【0043】
ここで、以上のような浮上ヘッドスライダ14の製造方法を簡単に説明する。まず、周知のとおり、表面にアルミナ膜が積層されたアルチック製のウェハー表面に多数の磁気ヘッド素子を形成する。磁気ヘッド素子は、1スライダ本体22に切り出される1ブロックごとに形成される。直径5インチのウェハーでは、例えば100x100=10000個のスライダ本体22が切り出されることができる。形成された磁気ヘッド素子はアルミナ膜によって覆われる。こうしてウェハー上では、厚み50μm程度のアルミナ保護膜に埋め込まれた磁気ヘッド素子が形成される。
【0044】
こうして磁気ヘッド素子が形成されると、前述のブロックが一列に並んだウェハーバーがウェハーから切り出される。切り出されたウェハーバーの切断面にはスライダ本体22の浮上面21が形作られる。その後、ウェハーバーから各ブロックごとにスライダ本体22は切り出される。
【0045】
浮上面21を形成するにあたって、図6(a)に示されるように、ウェハーバーの切断面52に、膜厚5nm程度の第1DLC(ダイヤモンドライクカーボン)層53がスパッタリングなどによって形成される。この第1DLC層53は、膜厚2nm程度のSi密着層またはSiC密着層を介して切断面52に積層される。こうした密着層は例えばスパッタリングなどによって形成されればよい。第1DLC層53は切断面52すなわちスライダ本体22の浮上面21を保護する保護膜として機能する。この第1DLC層53に、再びSi密着層またはSiC密着層を介して第2DLC層54が積層される。第2DLC層54の膜厚は例えば30〜40nm程度に設定される。
【0046】
図6(b)に示されるように、第2DLC層54の表面には、吸着防止突起43、44の輪郭を象ったフォトレジスト55が形成される。反応性イオンエッチング(RIE)が実施されると、フォトレジスト55の周囲で第2DLC層54および密着層は削り取られていく。その結果、フォトレジスト55の下方では、図6(c)に示されるように、第2DLC層54から吸着防止突起43、44の先端部分は削り出される。
【0047】
次に図7(a)に示されるように、露出した第1DLC層53の表面には、前方空気軸受け面27や第1および第2後方空気軸受け面31a、31bの輪郭を象ったフォトレジスト56が形成される。イオンミルが実施されると、フォトレジスト56の周囲で第1DLC層53および密着層やウェハーバーの本体すなわちアルチックは削り取られていく。その結果、フォトレジスト56の下方では、図7(b)に示されるように、前方空気軸受け面27や第1および第2後方空気軸受け面31a、31bの輪郭は削り出されていく。第1および第2後方空気軸受け面31a、31bの輪郭を削り出すにあたって、溝36、37が同時に形成されてもよい。
【0048】
こうして空気軸受け面27、31a、31bが削り出されると、吸着防止突起43、44は同時に完成する。イオンミルにあたって、第2DLC層54から削り出された吸着防止突起43、44の先端部分がフォトレジスト55、56によって覆われれば、吸着防止突起43、44の先端は削り取られることはない。したがって、吸着防止突起43、44では、規定とおりにD=200nm〜300nm程度の高さは確保される。
【0049】
次に図8(a)に示されるように、ウェハーバーの切断面52には、フロントレール24、サイドレール41およびリアレール25a、25bの輪郭を象ったフォトレジスト58が形成される。フォトレジスト58は、削り出された空気軸受け面27、31a、31bや吸着防止突起43、44を覆う。続いてイオンミルが実施されると、フォトレジスト58の周囲でウェハーバーの本体すなわちアルチックはさらに深く削り取られていく。その結果、フォトレジスト58の下方では、図8(b)に示されるように、フロントレール24、サイドレール41およびリアレール25a、25bは削り出される。
【0050】
このとき、リアレール25aでは、レール本体46および細柱体47は同時に削り出される。第1後方空気軸受け面31aの空気流出端を小さく形成するにあたって、新たな加工工程が加えられる必要はない。したがって、製造工程の増大や複雑化を招くことなく、比較的に簡単に第1後方空気軸受け面31aの縮小化は実現されることができる。
【0051】
フォトレジスト58が除去されると、フロントレール24やサイドレール41、リアレール25a、25bの頂上面には、頂上面で第1DLC層53を露出させる前方空気軸受け面27や第1および第2後方空気軸受け面31a、31bに加えて、頂上面で第2DLC層54を露出させる吸着防止突起43、44が現れる。各空気軸受け面27、31a、31bの空気流入端には段差28、32、33が規定される。こうして浮上面21は完成する。
【0052】
なお、以上のような浮上ヘッドスライダ14では、前述のようにリアレール25aが空気流出端に向かって先細るだけでなく、同時にリアレール25bが空気流出端に向かって先細ってもよい。また、例えば図9に示されるように、前述のような2つのリアレール25a、25bに代えて単一のリアレール61が用いられてもよい。こうした単一のリアレール61は例えばスライダ本体22のスライダ幅方向中央に配置されればよい。さらに、以上のような浮上ヘッドスライダ14は、前述のようなハードディスク駆動装置(HDD)を始めとする磁気ディスク駆動装置のほか、光磁気ディスク駆動装置やその他の様々な記録ディスク駆動装置や記録媒体駆動装置に組み込まれて使用されてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、製造工程の簡略化を実現しつつも、磁気ディスクといった記録媒体の静止時に記録媒体から作用する吸着力を十分に抑制することが可能な浮上ヘッドスライダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ハードディスク駆動装置(HDD)の構造を概略的に示す平面図である。
【図2】 本発明に係る浮上ヘッドスライダの構造を概略的に示す拡大斜視図である。
【図3】 スライダ本体の浮上面の様子を示す平面図である。
【図4】 磁気ディスクの静止時に磁気ディスクの表面に接触するスライダ本体の様子を概略的に示す側面図である。
【図5】 スライダ幅方向に規定されるリアレールの大きさW2と摩擦力との相関関係を示すグラフである。
【図6】 浮上面の形成工程を概略的に示すウェハーバーの一部拡大断面図である。
【図7】 浮上面の形成工程を概略的に示すウェハーバーの一部拡大断面図である。
【図8】 浮上面の形成工程を概略的に示すウェハーバーの一部拡大断面図である。
【図9】 他の実施形態に係る浮上ヘッドスライダの構造を概略的に示す平面図である。
【符号の説明】
10 記録ディスク駆動装置としてのハードディスク駆動装置(HDD)、14,14a 浮上ヘッドスライダ、21 媒体対向面としての浮上面、22 スライダ本体、23 媒体対向面のベース面、25a,25b リアレール、27前方空気軸受け面、31a 後方空気軸受け面、32 段差、43,44 吸着防止突起、46 レール本体、47 細柱体、61 リアレール。

Claims (2)

  1. スライダ本体の空気流入側で媒体対向面に規定される前方空気軸受け面と、スライダ本体の空気流出側で媒体対向面に規定される後方空気軸受け面と、後方空気軸受け面の空気流入側で少なくとも後方空気軸受け面よりも高い頂上を規定する吸着防止突起と、頂上面で後方空気軸受け面を規定し、媒体対向面のベース面上に所定の厚みで広がるレールと、後方空気軸受け面の空気流入端でレールの頂上面に形成される段差とを備え、前記レールはスライダ本体の空気流出端に向かってスライダ幅方向に先細ることを特徴とする浮上ヘッドスライダ。
  2. 請求項1に記載の浮上ヘッドスライダにおいて、頂上面で前記前方空気軸受け面を規定し、媒体対向面のベース面上に所定の厚みで広がるフロントレールと、フロントレールの頂上面に形成されて前記前方空気軸受け面に接続される段差と、フロントレールの頂上面に規定されて、前記後方空気軸受け面および前記前方空気軸受け面よりも低いレベルで広がる低レベル面とを備え、前記吸着防止突起は低レベル面から立ち上がることを特徴とする浮上ヘッドスライダ。
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