JP3444256B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JP3444256B2
JP3444256B2 JP2000013889A JP2000013889A JP3444256B2 JP 3444256 B2 JP3444256 B2 JP 3444256B2 JP 2000013889 A JP2000013889 A JP 2000013889A JP 2000013889 A JP2000013889 A JP 2000013889A JP 3444256 B2 JP3444256 B2 JP 3444256B2
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    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion
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    • G11B21/21Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is in operative position but stationary or permitting minor movements to follow irregularities in surface of record carrier with provision for maintaining desired spacing of head from record carrier, e.g. fluid-dynamic spacing, slider
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  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
に係り、特に流出端の浮上量の圧力依存性を低減した低
浮上スライダと、そのスライダを搭載した磁気ディスク
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気ディスク装置として、特開平
5−28682号公報には、磁気ヘッドスライダの製造
ばらつき、や動作中の外力や空気流に伴う外力等による
浮上量変動を低減するために、ヘッドスライダの空気流
方向よりも空気流入側にずらして荷重支点を設け、前記
荷重支点をずらしたことによる荷重配分の変化を補正す
るためのモーメントを前記荷重支点の廻りに付与する手
段を設けた磁気ヘッドが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ス
ライダへの荷重配分の変化が補正され、荷重がスライダ
の空気流入側に偏ってはいないので、起動停止方式であ
るContact Start and Stop (以下、CSS)時においても、
スライダの空気流入側の前縁が連続的に磁気ディスクに
擦れる、いわゆる”ツンノメリ”が生じることを低減で
き、ツンノメリによるスライダや磁気ディスクの損傷を
防止することが可能である。しかし、荷重配分の補正に
よって、サスペンションからスライダに付与される荷重
とモーメントとを磁気ディスク表面に垂直な力に合成し
た合力はスライダの空気流方向の中央点近傍に作用す
る。このため、浮上時の力の釣り合いから、必然的に浮
上時のスライダへの空気力の合力は、スライダの空気流
方向の中央点近傍に作用することが必要である。すなわ
ち、上記従来技術では、浮上時のスライダに作用する空
気力の合力が、スライダの空気流方向の中央点近傍に作
用するように、スライダの浮上レールや浮上パッド等の
浮上面の形状を設計することが必要であった。
【0004】この制約により、スライダに作用する空気
力の合力の内訳である、磁気ディスク対向面に作用する
正の圧力の合力である正圧力、負の圧力の合力である負
圧力の、それぞれの作用点の位置を対向面上で自由に配
置することが困難となるため、流出端浮上量変動のうち
半分強を占め、現状装置における流出端浮上量変動の最
大要因となっている、高度3000mまでの気圧低下に
よる流出端浮上量の低下を低減するスライダ浮上面形状
を設計することが困難であった。
【0005】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決することにあり、現状装置における流出端浮上量変
動の半分強を占める最大因子である、高度3000mま
での気圧低下による流出端浮上量の低下」を2nm以下
はもちろん、さらにゼロにまで低減でき、これにより流
出端浮上量10nmからさらに低浮上範囲の非接触浮上
スライダあるいは接触力を低減したコンタクトスライ
ダ、およびそれを搭載した磁気ディスク装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、スピンドル
に回転可能に取り付けられた磁気ディスクと、この磁気
ディスク表面に対向する対向面と、この対向面に設けら
れ、対向面に作用する正の圧力の合力である正圧力を発
生する浮上レールあるいは浮上パッド、テーパあるいは
ステップ、あるいはそれらの組み合わせからなる一面以
上の浮上面と、この一面あるいは複数の浮上面の、スラ
イダ走行方向の最前部である流入端と、スライダ走行方
向の最後部である流出端と、流入端と流出端の中点であ
るスライダ中央点と、スライダの流入端と流出端の距離
であるスライダ全長と、前記磁気ディスク上にデータを
記録/再生するための磁気ヘッドとを備えたスライダ
と、このスライダを支持して所定の押付荷重を付与する
サスペンションと、このサスペンションに取り付けられ
て前記スライダを磁気ディスク上に位置決めするための
キャリッジを有する磁気ディスク装置において、前記ス
ライダは、スライダ流入端から流出端に向けて窪む形状
に形成された逆ステップ状段差壁と、この逆ステップ状
段差壁の流出端側に形成され、浮上レールあるいは浮上
パッドから窪んだ、対向面に作用する負の圧力の合力で
ある負圧力を発生するブリード面を有し、前記サスペン
ションは、前記スライダの流入端の浮上量が小さくなる
向きで、スライダ全長の0.1倍と前記押付荷重の積より
概略大きい大きさのピッチングモーメントを、前記スラ
イダ中央点まわりに付与する機能を有し、前記スライダ
の、磁気ディスク表面に対向する対向面は、前記ピッチ
ングモーメントを前記押付荷重で割り算した値だけスラ
イダ中央点から流入端側にとった位置である等価荷重点
を有する構成とした。
【0007】より確実には、前記等価荷重点が、前記ス
ライダの逆ステップ状段差壁の、スライダ全長方向の平
均位置より流入端側にあるようにするか、あるいは、前
記スライダの磁気ディスクとの対向面は、前記正圧力の
作用点と、前記負圧力の作用点とを有し、前記等価荷重
点が、前記正圧力の作用点より前記流入端側に離れて位
置し、前記等価荷重点と前記正圧力の作用点との距離
が、スライダ全長の概略0.1倍より大きい構成とし
た。
【0008】さらに確実には、前記等価荷重点が、前記
スライダの流入端側から、前記スライダ全長の概略0.
3倍だけ流出端側へとった位置より流入端側に位置する
構成とすることにより達成できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明の実施例
を説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施例の磁気ディスク
装置の斜視図である。
【0011】信号を記録する磁気ディスク1がスピンド
ルモータ軸3に、複数枚積層固定されて回転する。この
回転する磁気ディスク1の各面上を、情報の記録再生を
行う磁気ヘッドを具備したスライダ2が、サスペンショ
ン4を介してキャリッジ5によって磁気ディスク1の概
略半径方向に移動する。なお、このキャリッジ5は、ボ
イスコイルモータ5bにて駆動される構成となっている
図2は、スライダ2とサスペンション4の組み立て体の
斜視図である。
【0012】サスペンション4は、サスペンション4に
設けられたマウント8の部分でキャリッジ5固定され
る。サスペンション4には、スライダに押付荷重を加え
るためのばね部9が設けられている。このばね部9の付
近を除いて、サスペンション4には、その剛性を高める
ためのフランジ10が設けられている。さらに、サスペ
ンション4の先端部側には、磁気ディスク1の側に突出
したピボット突起7が設けられている。このピボット突
起7をスライダ2の背面、すなわちスライダ2の磁気デ
ィスク1との対向面と反対側面に押し当てることによ
り、サスペンション4による押付荷重をスライダ1に付
与する。そしてスライダ1は、ピボット突起7との接触
点の周りに概ね自由にピッチイングおよびローリング運
動ができ、磁気ディスク1の面内方向には概ね固定され
るように、磁気ディスク1の表面に概ね平行な平面の薄
板の弾性部材で形成されたジンバル6を介して、サスペ
ンション4に固定されている。
【0013】図3はスライダ2の、磁気ディスク1との
対向面側の平面図である。
【0014】スライダ2の流入端15側に浮上パッド1
2a、12bが設けられ、流出端16側に、磁気ヘッド
11を備えたセンタパッド12cが設けられている。こ
れら浮上パッド12a、12b、センタパッド12cの
それぞれの流入端15側には、パッド面から数10nm程度
窪んだステップ部13a、13b、13cが設けられて
いる。また浮上パッド12a、12bの流出端16側に
は、流入端15から流出端16に向けて窪む形状に形成
された逆ステップ状段差壁40が形成されている。この
逆ステップ状段差壁40とセンタパッド12cによっ
て、パッド面から数100nm程度窪んだブリード面1
4が形成されている。この段差壁は、流入端側からスラ
イダ全長の0.2から0.4倍の位置に設けてある。
【0015】ここで、平面図である図3における流入端
15と流出端16との距離がスライダ全長と称してい
る。また、スライダ2のセンターライン41上の、スラ
イダ全長の中央点が、スライダ中央点42と称してい
る。
【0016】図4は浮上中のスライダ2と磁気ディスク
1の側面図で、図3のセンターライン41で切断した断
面図である。
【0017】図のように、スライダ2は、空気膜を介し
て磁気ディスク1の面上を概ね非接触に浮上するか、あ
るいはスライダ2のセンタパッド12cを磁気ディスク
1に極軽微に接触させながら走行する。スライダ2と磁
気ディスク1とが接触したときの両者の摩耗や損傷を防
止するために、磁気ディスク1の表面にはパーフルオロ
ポリエーテル潤滑剤20が塗布されている。
【0018】ここで本実施例においては、従来の通常の
場合と同様に、空気膜による浮上力が作用していない状
態において、スライダ2のディスクとの対向面がディス
ク面と概略平行となるように、サスペンション4の角度
と、ジンバル6とスライダ2との接合面が概略平行とな
るように形成されている。すなわち、浮上力が作用して
いない場合には、サスペンションに設けたにピボットか
らはスライダに力が作用しないようにジンバルに取り付
けられている。従って、ピボット位置をスライダの空気
流入端側にずらしても力が作用せず、ピボット位置には
モーメントは作用しない。具体的には、前記ジンバル6
のサスペンション4との接合面とスライダ2との接合面
との角度は、例えば0.5度程度以内すなわち0.00
87rad程度以内になるように製造、選別されている。
このとき、スライダ2がピッチング運動する方向に対す
るジンバル6のピッチング剛性は、例えば8gfmm/rad程
度であり、一方、スライダが浮上した際に発生する空気
膜によるピッチング剛性はその3桁大きい9000gfmm
/rad程度である。従って、浮上中のスライダ2に対し
て、ジンバル6によっては実質的にピッチングモーメン
トが作用しない構成となっている。
【0019】なお、ピボット7の位置は、スライダの流
入端側からスライダ全長の0.1〜0.3倍の位置に設
定する。最も良い位置はスライダ流入端側からスライダ
全長の0.2倍の位置とすると良い。
【0020】これら図3および図4に示すように、スラ
イダ2には、サスペンション4によりピボット突起7を
介して押付荷重21が押付荷重点17に付与されてい
る。そして本実施例の場合、通常行われるように、スラ
イダ2が磁気ディスク1上に浮上した状態で、サスペン
ション4によってスライダ2にモーメントが作用しない
ように、サスペンション4及びジンバル6の姿勢角が調
整されている。サスペンション4とジンバル6によりピ
ボット突起7まわりには、スライダ2に対してモーメン
トが付与されていないため、サスペンション4によって
スライダ2に付与される力およびモーメントを磁気ディ
スク1の表面に垂直な力に合成した合力である等価押付
荷重は、押付荷重21そのものとなる。また、等価押付
荷重のスライダ2への作用点である等価荷重点は、押付
荷重点17と同一である。そして、この押付荷重点17
および等価荷重点は、逆ステップ状段差壁40より、流
入端15側に位置している。
【0021】本発明は、上記のように浮上力が作用して
いるときは、スライダを前に倒れないように支持できる
が、浮上力が作用していない場合は、おおむねディスク
と平行になるように支持しているが、ジンバルのばね常
数等が小さいため外力が作用するとディスクとスライダ
が衝突し、両者を傷つける恐れがある。このため、浮上
力が作用しない状態では、図示していないランプ部に駐
機する方式(ロード、アンロード方式)の磁気ディスク
装置に適用できるものである。
【0022】また本実施例では、磁気ディスク1との対
向面に発生する大気圧以上の正の圧力の合力である正圧
力22が、正圧力作用点18に作用する。また、大気圧
以下の負の圧力の合力である負圧力23が、負圧力作用
点19に作用する。押付荷重点17および等価荷重点
は、正圧力作用点18より流入端15側にあり、押付荷
重点17と正圧力作用点18との距離は、流入端15と
流出端16の距離である、スライダ全長の概略0.1倍
より大きくなっている。ちなみに、本実施例では、押付
け荷重は3gf、負圧力は3gf、正圧力は6gf程度
である。
【0023】さらに本実施例では、押付荷重点17およ
び等価荷重点は、スライダ2の流入端15側から、スラ
イダ全長の略0.3倍だけ流出端16側へ取った位置よ
り流入端15側に位置している。
【0024】またスライダ2の、磁気ディスク1との対
向面の平面形状としては、図3の点線に示すような段差
壁形状としても良い。すなわち、逆ステップ状段差壁4
0a、40bの間に底壁面43を持つ窪み44を形成し
てもよい。この場合、逆ステップ状段差壁の位置として
は、逆ステップ状段差壁40aと40bを結んだ線とす
れば良く、今の場合、押付荷重点17および等価荷重点
は、この逆ステップ状段差壁40aと40bを結ぶ線よ
り、流入端15側に位置している。
【0025】なお、本発明のスライダの磁気ディスク1
との対向面に作用する圧力、正圧力22、正圧力作用点
18、負圧力23、負圧力作用点19は、以下の方法で
求めることができる。
【0026】まず、以下の方法で、対向面に作用する圧
力を求める。
【0027】第一の方法は、スライダ2の磁気ディスク
1との対向面の形状と、サスペンション4によってスラ
イダ2に付与される押付荷重およびモーメントと、その
作用点とを測定し、数値シミュレーションによって隙間
内の圧力分布を求める方法である。磁気ディスク1の表
面形状は、通常、平面と仮定することが可能である。
【0028】まず、スライダ2の磁気ディスク1との対
向面の平面と、高さ方向の形状の測定であるが、図3に
示す対向面の平面形状は、通常、測長光学顕微鏡、例え
ばユニオン光学製シグメット等で計測する。また、図4
に示すような、段差や溝の高さは、位相シフト干渉法を
用いた非接触3次元形状測定装置、例えばZYGO社製NewV
iew200等の、高さ方向でナノメートルオーダの分解
能を有する表面形状測定手法で測定する。
【0029】一例として、図3の点線に示すスライダの
磁気ディスクとの対向面形状の寸法の一部を以下に示
す。
【0030】スライダ全長:1.25mm スライダ幅:1.0mm ここで、スライダ幅とは、スライダ全長と直角方向の外
形寸法 ステップ段差:150nm ここでステップ段差とは、浮上パッド12a、12b、
センタパッド12cと、ステップ部13a、13b、1
3cとの間の段差の高さ ブリード深さ:1μm ここでブリード深さとは、浮上パッド12a、12b、
センタパッド12cと、ブリード面14との間の段差の
高さである。
【0031】得られたスライダ2の対向面の形状と、押
付荷重およびモーメント、その作用点より、浮上隙間内
の流れの数値シミュレーションプログラム、例えば磁気
ディスク装置スライダ専用のプログラムであるカリフォ
ルニア大学バークレー校CML(Computer Mechanics Labor
atory)製「CML Air Bearing Design Program」を用い
て、浮上隙間内の圧力分布を求める。「CML Air Bearin
g Design Program」は磁気ディスク業界のほぼ標準のス
ライダ浮上解析プログラムとなっており、このプログラ
ムを使用することにより、スライダの浮上特性について
は、業界内でほぼ共通の結果を得ることが可能である。
一部このプログラムを使用しないメーカがあり、そこで
は自社製の浮上解析プログラムを使用しているが、プロ
グラム間の差は最小浮上量の計算値において数nm以下程
度であるので、異なるプログラムを使用しても、概ね共
通の圧力分布の結果を得ることが可能である。
【0032】上記「CML Air Bearing Design Program」
等は、ナノメートルオーダの浮上隙間内の空気流を数値
解析する手法として、気体の運動方程式であるボルツマ
ン方程式に基づき、これを隙間形状が流れ方向になだら
かに変化すると仮定して簡略化して導出された分子気体
潤滑方程式を解く方法を用いている。この方法では、ス
ライダ2あるいは磁気ディスク1の表面粗さが浮上量と
比較して無視できる程度に小さい場合には、2nmとい
う非常に小さい浮上量においても高精度な圧力分布が得
られることを確認している。
【0033】次に第二の方法は、スライダ2の浮上隙間
の分布を計測により求めて、上記の数値シミュレーショ
ンによって、その隙間内の圧力分布を求める方法であ
る。第一の方法と同様に、磁気ディスク1の表面形状は
平面として良い。
【0034】まず、浮上隙間の分布の計測手順である
が、スライダ2の磁気ディスク1との対向面の形状を、
第一の方法と同様にして求める。次にスライダ2の浮上
量を、浮上テスタと呼ばれるスライダ浮上量測定設備、
例えばPhase Metrics社製DFHT等で測定する。スライダ
2の対向面の3点の浮上量を測定し、これと対向面の形
状とにより、浮上隙間の分布を知ることができる。
【0035】浮上テスタの測定原理としては、通常、レ
ーザ光干渉光強度法を用いており、スライダ2の浮上隙
間の任意の点での浮上量をナノメータオーダの分解能で
測定することができる。このレーザ光干渉光強度法を用
いた浮上テスターでは浮上量5nm以下程度の範囲で分解
能が劣化するが、浮上量ゼロまで高精度に計測可能な手
法として、マイケルソン干渉位相差法を用いた設備等が
ある。
【0036】以上より得られたスライダ2の浮上隙間分
布から、第一と同じく浮上隙間内の流れの数値シミュレ
ーションプログラムにより、浮上隙間内の圧力分布を求
めることができる。
【0037】図5(a)は、上述の分子気体潤滑方程式
を解く数値シミュレーションによってスライダ2の磁気
ディスク1との対向面に発生する圧力を求めた結果を、
図5(b)に示すスライダ2の磁気ディスク1との対向
面に対応させて図示したものである。数値シミュレーシ
ョンを実行するためには、図5(b)に示すスライダ2
の磁気ディスク1との対向面の形状および寸法の他に、
サスペンション4によってスライダ2に付与される押付
荷重およびモーメント、それらの作用点、スライダ2が
走行する磁気ディスク1の半径位置、磁気ディスク1の
回転数、大気圧、気温が必要である。今の場合の例で
は、それらは下記の通りである。
【0038】<計算条件> 押付荷重:概略3gf 押付荷重点:流入端15からスライダ全長の0.2倍だ
け流出端16側へ取った位置 モーメント:無し 半径位置:2.5"磁気ディスク装置の最内周 回転数:4200rpm 大気圧:1気圧 気温:25℃ 以上で求めた圧力分布より、大気圧以上の圧力と大気圧
との差圧の合力である正圧力22すなわちFP、および
正圧力作用点18すなわちXpは、例えば次の式(1)、お
よび式(2)で求めることができる。
【0039】
【数1】
【0040】
【数2】
【0041】ここで x:磁気ディスク1の表面に略平
行に取った平面座標ベクトル XP:x座標平面における正圧力の作用点ベクトル p:絶対圧力 pa:大気圧 A:x座標平面における、スライダ2の磁気ディスク1
の表面に対向する対向面のうち、大気圧pa以上の絶対
圧力pが発生している領域 また、大気圧以下の圧力と大気圧との差圧の合力である
負圧力23すなわちFN、および負圧力作用点19すな
わちXNは、例えば次の式(3)、および式(4)で求
めることができる。
【0042】
【数3】
【0043】
【数4】
【0044】ここで x:磁気ディスク1の表面に概略
平行にとった平面座標ベクトル XN:x座標平面における負圧力の作用点ベクトル p:絶対圧力 pa:大気圧 B:x座標平面における、スライダ2の磁気ディスク1
の表面に対向する対向面のうち、大気圧pa以下の絶対
圧力pが発生している領域 次に本実施例の作用を説明する。
【0045】まず本発明の目的である、高度3000m
までの気圧低下による浮上量低下を0〜2nmにするこ
とに対する、従来技術の問題点を説明する。
【0046】図6に従来のスライダの側面図を示す。サ
スペンション4によって押付荷重点17のまわりにモー
メントは付与されていないので、押付荷重点17と等価
荷重点とは同一の点であり、押付荷重点17は、スライ
ダ2の逆ステップ状段差壁の、スライダ全長方向の平均
位置41より流出端側にある。そして押付荷重点17、
正圧力作用点18、負圧力作用点19の3点は、スライ
ダ中央点近傍の概ね同じ位置にある。
【0047】押付荷重21と負圧力23の和は、いま正
圧力22と釣り合っており、等しい。この状態から雰囲
気圧力が低下すると、負圧力23と正圧力22が概略同
じ割合で減少するが、押付荷重22は一定であるので、
減少量は「押付荷重21+負圧力23」より正圧力22
の方が大きい。スライダを持ち上げる方向の力である正
圧力22の減少が大きいので、雰囲気圧力が減少する
と、スライダ2の浮上量が減少することが避けられな
い。前述のように、浮上量20nmの装置において、高
度3000mまでの気圧低下による浮上量低下」は6n
mである。
【0048】これに対して本実施例によれば、押付荷重
点17は、スライダ2の逆ステップ状段差壁40の、ス
ライダ全長方向の平均位置41より流入端15側にあ
る。このとき、負圧力作用点19は逆ステップ段差壁4
0の流出端16側に形成されるブリード面14に生じる
ので、必然的に、負圧力作用点19は、逆ステップ段差
壁40のスライダ全長方向の平均位置41より流出端1
6側に位置することになる。力の釣り合いから、正圧力
作用点18は押付荷重点17と負圧力作用点18に挟ま
れた位置にあるので、必然的に、負圧力作用点19は正
圧力作用点18より流出端16側に離れて位置すること
になる。
【0049】また本実施例によれば、押付荷重点17
は、正圧力作用点18より流入端15側にあり、押付荷
重点17と正圧力作用点18との距離は、流入端15と
流出端16の距離であるスライダ全長の概略0.1倍より
大きくなっている。このため、押付荷重21、正圧力2
2と釣り合うために、必然的に、負圧力作用点19は正
圧力作用点18より流出端16側に離れて位置すること
になる。
【0050】上記何れの場合にも、正圧力作用点18が
流出端16から離れ、逆に負圧力作用点19が流出端1
6に近づく配置となる。これにより、流出端16に対す
る正圧力22の減少の影響が弱まり、負圧力23の絶対
値の減少の影響が強まる。負圧力23の絶対値の減少は
スライダ2を浮上させる方向に作用するので、雰囲気圧
力が減少しても、流出端16と磁気ディスク1との隙間
である浮上量が減少することを防止することができる。
さらに、正圧力作用点18と負圧力作用点19との間の
距離を調節することにより、あるいは等価荷重点すなわ
ち今の場合押付荷重点17と正圧力作用点18との間の
距離を調節することにより、高度3000mまでの気圧
低下による浮上量低下を概略ゼロにすることが原理的に
可能である。
【0051】この作用をより定量的に検討するために、
図5の計算において押付荷重点の位置を変化させて、等
価荷重点と正圧力作用点18との距離に対する、高度3
000mまでの気圧低下による浮上量低下を計算した結
果を図7に示す。図7より、本実施例では、等価押付力
の作用点と一致する押付荷重点17と、正圧力作用点1
8との距離がスライダ全長の概略0.1倍より大きいの
で、高度3000mまでの気圧低下による浮上量低下
は,略2nm以下である。
【0052】以上のように、本実施例によれば、高度3
000mまでの気圧低下による浮上量低下」を2nm以
下からさらにゼロにまで低減できるので、浮上量10n
mからさらに低浮上範囲の非接触浮上スライダ、あるい
は接触力を低減したコンタクトスライダ、およびそれを
搭載した磁気ディスク装置を提供することが可能であ
る。
【0053】ここで図7より、高度3000mまでの気
圧低下による浮上量低下は、押付荷重点17と正圧力作
用点18との距離がスライダ全長の0.3倍程度で概略
ゼロとなり、これを挟んでスライダ全長の0.2〜0.
4倍の範囲で絶対値が1nm以下となる。そして距離が
スライダ全長の0.5倍以上になると、高度3000m
までの気圧低下による浮上量低下は、2nm以上の浮上
量増加になってしまうことが予想される。すなわち、等
価荷重点と正圧力作用点18との距離は、スライダ全長
の0.1倍から0.5倍、望ましくは0.2倍から0.
4倍を選ぶのが良い。
【0054】またこのとき、本発明者らの設計では、等
価荷重点を流入端15からスライダ全長の0.3倍だけ流
出端16側へとった位置より流入端15側に配置する
と、比較的容易に、等価荷重点と正圧力作用点18との
距離をスライダ全長の0.1倍より大きくすることがで
きることがわかった。また逆に、等価荷重点と正圧力作
用点18との距離は、上記のようにスライダ全長の0.
5倍以下にすべきであるので、等価荷重点は、流入端1
5からスライダ全長の0.5倍だけスライダ前方外部へ
とった位置より前方へ設けることは不用である。すなわ
ち、必須条件ではないが、等価荷重点は、流入端15か
らスライダ全長の0.3倍だけ流出端16側へとった位
置と、流入端15からスライダ全長の0.5倍だけスラ
イダ前方外部へとった位置との間に設けることが、スラ
イダの設計上、望ましい。
【0055】次に、本発明の他の実施例を図8および図
9を用いて説明する。図8および図9は他の実施例のス
ライダ2と磁気ディスク1の側面図である。図8はスラ
イダ2に空気膜による浮上力が作用している浮上中の状
態を示している。図9は空気膜による浮上力が作用して
いない状態を示している。
【0056】本実施例は、図に示すようにジンバル6を
スライダの2の流出端側よりも突出して設け、浮上力が
作用していない状態では、ジンバル6によって空気流入
端側に倒れた状態で支持するようにしたものである。こ
の構成では、押付荷重点17が概略スライダ中央点、す
なわち、スライダ全長の概略半分の位置に設けている。
スライダ2の流入端15を磁気ディスク1側に押し下げ
る方向のピッチングモーメント24が、スライダ中央点
まわりに作用するように、ジンバル6に初期設定傾斜角
度が与えられている。そして、この押付荷重21とスラ
イダ中央点まわりのピッチングモーメント24を、磁気
ディスク1の表面に垂直な力に合成した合力である、等
価押付荷重26の作用点である等価荷重点25は、逆ス
テップ状段差壁40より流入端側にある。等価荷重点2
5は、正圧力作用点18より流入端15側にあり、等価
荷重点25と正圧力作用点18との距離が、スライダ全
長の概略0.1倍より大きくなっている。さらに、等価荷
重点25は、スライダ2の流入端15側からスライダ全
長の概略0.3倍だけ流出端16側へよった位置にあ
る。本実施例では、ジンバル6の初期設定傾斜角度によ
ってスライダ2にピッチングモーメント24を付与した
が、サスペンション4の初期傾斜角度によってピッチン
グモーメントを付与することも可能である。
【0057】本実施例によれば、押付荷重点17がスラ
イダ2の重心付近にあるので、キャリッジ5によってサ
スペンション4を磁気ディスク1の半径方向にシーク動
作させたとき、スライダ2が押付荷重点17の周りにヨ
ー運動をして、磁気ヘッド11が磁気ディスク1の半径
方向に振動して、シーク位置決め性能が劣化するという
問題点を防止することができる。
【0058】次に、本発明のさらに他の実施例を図10
および図11を用いて説明する。図10は他の実施例の
スライダ2とサスペンション4の組立て体の部分平面図
であり、図11は他の実施例のスライダ2と磁気ディス
ク1の側面図である。
【0059】サスペンション4にはピボット突起が設け
られていない。また、サスペンション4の先端部はジン
バルを兼用する構成となっている。すなわち、サスペン
ション4と一体のジンバル部27が設けられ、これによ
ってスライダ2に押付荷重21とピッチングモーメント
24とが付与されている。この押付荷重21とピッチン
グモーメント24を磁気ディスク1の表面に垂直な力に
合成した合力である等価押付荷重26の、スライダ2へ
の作用点である等価荷重点25は、逆ステップ状段差壁
40より流入端側にある。さらに、等価荷重点25は、
正圧力作用点18より流入端15側にあり、等価荷重点
25と正圧力作用点18との距離が、スライダ全長の概
略0.1倍より大きくなっている。さらに等価荷重点2
5は、スライダ2の流入端15側から、スライダ全長の
概略0.3倍だけ流出端16側へとった位置より流入端1
5側に位置している。
【0060】本実施例によれば、ピボット突起がないの
で、スライダ2に大きなシーク方向の力が作用しても、
ピボット突起とスライダ2との摩擦力によってピボット
突起とスライダ2の間に相対変位が残り、サスペンショ
ン4に対してスライダ2の位置がずれて、シーク位置決
め性能が劣化するという問題点を防止することができ
る。また、サスペンション4とジンバルが一体構造とな
っているため、ジンバルをサスペンションに固定する工
程が不要とな、製造工程数を低減できる。
【0061】次に、本発明の他の実施例を図12ないし
図14を用いて説明する。図12は他の実施例のスライ
ダ2を磁気ディスク1面上にロードおよびアンロードす
る機構の側面図、図13および図14は他の実施例のス
ライダ2と磁気ディスク1の側面図である。
【0062】低浮上化を進めるためには磁気ディスク1
の表面粗さを小さくすることが必須であり、スライダの
起動停止方式として、平滑磁気ディスクとスライダ2と
の大粘着力によって困難となったCSS(Contact Start an
d Stop)に代わって、近年ロード・アンロード機構が採用
され始めている。本実施例のロード・アンロード機構で
は、サスペンション4に設けられたタブ28を、磁気デ
ィスク1の外周端付近に設けたランプ29の斜面30に
乗り上げさせることにより、スライダ2を磁気ディスク
1からロードあるいはアンロードする。そしてこのと
き、負圧力が作用するスライダ2を確実に磁気ディスク
1から引き剥がすために、フック32がスライダ2の背
面に設けられている。フック32は、通常、ジンバル6
と一体部材で形成されるが、別部材としてスライダ2に
直接設けても良い。フック32は、サスペンション4に
設けられた穴あるいは切り欠き33を通ってサスペンシ
ョン4の上面に伸びており、図14に示すように、タブ
28がランプ29によって持ち上げられたとき、フック
32がサスペンション4の上面に引っかかってスライダ
2を持ち上げる。そして本実施例では、フック32によ
る持ち上げ力の作用点、すなわち持ち上げ力作用点34
が、スライダ2の流入端15から前記スライダ全長の概
略0.5倍だけ流出端16側へとった位置から、流出端1
6までの間に位置している。
【0063】本実施例によれば、負圧力作用点19が流
出端16近傍にあっても、フック32による持ち上げ力
作用点34を同じく流出端16の近傍に設けることがで
きるので、磁気ディスク1からスライダ2をアンロード
する際、スライダ2を概略水平に持ち上げることがで
き、スライダ2と磁気ディスク1との接触を防止するこ
とができるので、ロード・アンロード機構を用いた磁気
ディスク装置において、スライダ2や磁気ディスク1が
摩耗したり損傷したりすることを防止することができ
る。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、現状装
置における浮上量変動の大きな要因である、高度300
0mまでの気圧低下による浮上量低下を2nm以下はも
ちろん、さらにゼロにまで低減できる。従って、浮上量
10nmからさらに低浮上範囲の非接触浮上スライダあ
るいは接触力を低減したコンタクトスライダ、およびそ
れを搭載した磁気ディスク装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の磁気ディスク装置の斜視図
である。
【図2】スライダとサスペンションの組み立て体の斜視
図である。
【図3】スライダの、磁気ディスクとの対向面を示す平
面図である。
【図4】浮上中のスライダと磁気ディスクの側面図であ
る。
【図5】スライダの、磁気ディスクとの対向面に発生す
る圧力の数値シミュレーション結果を示す図である。
【図6】スライダの、磁気ディスクとの対向面を示す斜
視図である。
【図7】従来技術のスライダと磁気ディスクの側面図で
ある。
【図8】気圧低下による浮上量低下の特性図である。
【図9】本発明の第2の実施例のスライダと磁気ディス
クの側面図である。
【図10】本発明の第3の実施例のスライダとサスペン
ションの組み立て体の部分平面図である。
【図11】浮上中のスライダと磁気ディスクの側面図で
ある。
【図12】本発明の第4の実施例のロード・アンロード
機構の側面図である。
【図13】浮上中のスライダと磁気ディスクの側面図で
ある。
【図14】アンロード中のスライダと磁気ディスクの側
面図である。
【符号の説明】
1…磁気ディスク、2…スライダ、3…スピンドル、4
…サスペンション、5…キャリッジ、6…ジンバル、7
…ピボット突起、8…マウント、9…ばね部、10…フ
ランジ、11…磁気ヘッド、12a、12b…浮上パッ
ド、12c…センタパッド、13a、13b、13c…
ステップ部、14…ブリード面、15…流入端、16…
流出端、17…押付荷重点、18…正圧作用点、19…
負圧作用点、20…潤滑剤、21…押付荷重、22…正
圧力、23…負圧力、24…ピッチングモーメント、2
5…等価荷重点、26…等価押付力、27…ジンバル
部、28…タブ、29…ランプ、30…斜面、32…フ
ック、33…穴あるいは切り欠き。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 芳彦 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社 日立製作所 ストレージシステム 事業部内 (72)発明者 橋本 清司 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社 日立製作所 ストレージシステム 事業部内 (56)参考文献 特開 平4−298872(JP,A) 特開 平5−54582(JP,A) 特開 平5−28682(JP,A) 特開2000−156056(JP,A) 特開2000−173217(JP,A) 特開 平11−306705(JP,A) 特開 平10−283622(JP,A) 特開 平11−16141(JP,A) 特開2000−21111(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 21/16 - 21/26 G11B 5/56 - 5/60

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピンドルに回転可能に取り付けられた磁
    気ディスクと、この磁気ディスク表面に対向して、正圧
    力を発生する浮上レールあるいは浮上パッドと、流出端
    側の浮上レールあるいは浮上パッドに前記磁気ディスク
    上にデータを記録/再生するための磁気ヘッドとを備え
    たスライダと、このスライダを支持して所定の押付荷重
    を付与するサスペンションと、前記サスペンションに取
    り付けられて前記スライダを磁気ディスク上に位置決め
    するためのキャリッジを有する磁気ディスク装置におい
    て、 前記スライダは、スライダ流入端から流出端に向けて窪
    む形状に形成された逆ステップ状段差壁と、この逆ステ
    ップ状段差壁の流出端側に形成され、浮上レールあるい
    は浮上パッドから窪んだ、対向面に作用する負の圧力の
    合力である負圧力を発生するブリード面を有し、 前記サスペンションによって前記スライダに付与される
    力およびモーメントを磁気ディスク表面に垂直な力に合
    成した合力である等価押付荷重の、前記スライダへの作
    用点である等価荷重点が、前記スライダの逆ステップ状
    段差壁より流入端側に位置することを特徴とする磁気デ
    ィスク装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のディスク装置において、 前記スライダの磁気ディスクとの対向面は、前記正圧力
    の作用点と、前記負圧力の作用点とを有し、前記等価荷
    重点が、前記正圧力の作用点より前記流入端側に離れて
    位置し、前記等価荷重点と前記正圧力の作用点との距離
    が、スライダ全長の略0.1倍より大きいことを特徴と
    する磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のディスク装置において、 前記正圧力の作用点が、前記負圧の作用点より流入端側
    に離れて位置することを特徴とする磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のディスク装置において、 前記等価荷重点が、前記スライダの流入端側から、前記
    スライダ全長の概略0.3倍だけ流出端側へとった位置
    より流入端側に位置することを特徴とする磁気ディスク
    装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載のディスク装置において、 前記サスペンションは、スライダに接触し、その接触点
    を中心としてスライダがロールあるいはピッチ方向に運
    動可能なピボット突起を有し、このピボット突起と前記
    スライダとの接触点が、前記等価荷重点と略同じ点であ
    ることを特徴とする磁気ディスク装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載のディスク装置において、 前記サスペンションは、スライダに接触し、その接触点
    を中心としてスライダがロールあるいはピッチ方向に運
    動可能なピボット突起と、前記スライダにピボット突起
    の接触点まわりのピッチングモーメントを付与する手段
    とを備え、このピボット突起の接触点まわりのピッチン
    グモーメントと前記ピボット突起による押付荷重を磁気
    ディスク表面に垂直な力に合成した合力の、前記スライ
    ダへの作用点が、前記等価荷重点と略同じ点であること
    を特徴とする磁気ディスク装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載のディスク装置において、 前記サスペンションは弾性部材を介して前記スライダに
    押付荷重を付与し、この弾性部材によって前記スライダ
    に付与される力およびモーメントを磁気ディスク表面に
    垂直な力に合成した合力の、前記スライダへの作用点
    が、前記等価荷重点と略同じ点であることを特徴とする
    磁気ディスク装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載のディスク装置において、 信号を記録するデータゾーンを備えた磁気ディスクと、
    磁気ヘッドを具備したスライダと、このスライダを前記
    磁気ディスクのデータゾーン外周端付近に設けたロード
    ・アンロードゾーンへロード・アンロードする機構を有
    する磁気ディスク装置であり、スライダにはアンロード
    用のフックが設けられ、このフックは、前記スライダの
    流入端側から前記スライダ全長の略0.5倍の位置から
    前記流出端までの間に位置することを特徴とする磁気デ
    ィスク装置。
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