JP2007220232A - ヘッド装置及びそれを有するディスク装置 - Google Patents

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
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Abstract

【課題】異なる使用環境に対する動作安定性と経済性に優れたヘッド装置及びそれを有するディスク装置を提供する。
【解決手段】ディスクに記録再生を施すヘッドと、当該ヘッドを支持して、回転する前記ディスクの表面から浮上するスライダと、前記スライダの前記ディスクに対向する媒体対向面に形成され、回転する前記ディスクによって形成される空気流と協同して前記スライダを浮上させる浮上力を生成すると共に前記スライダのピッチ角を規定する正圧部と、前記媒体対向面に形成され、前記空気流と協同して前記スライダの浮上を低下させる負圧部とを有し、前記空気流の流入端から流出端に向かう方向に沿った前記媒体対向面の長さをLとし、前記流入端から流出端に向かう方向に沿った前記正圧部と前記負圧部との最短距離をEとすると、(E/L)×100≧6を満足することを特徴とするヘッド装置を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、一般に、記録装置に係り、特に、ディスク装置における記録媒体としてのディスクに記録再生を施すヘッド装置に関する。本発明は、例えば、ハードディスク装置(Hard Disc Drive:HDD)におけるヘッド装置に好適である。
近年の電子機器の普及に伴ってHDDを様々な環境で安定して使用すると共に安価に提供する需要が増加している。HDDにおいてはスライダがディスクから浮上した状態でヘッドがディスクに記録再生を施す。ディスクが回転すると空気流が発生し、かかる空気流はスライダをディスク面から浮上させる浮力を生成する。一方、スライダを支持するサスペンションはスライダの浮力と対向する弾性力をスライダに加える。従来のHDDはかかる浮力(正圧)と弾性力(荷重)との釣り合い(即ち、正圧=荷重)により、スライダの浮上量を制御していた。
弾性力は一定であるのに対して正圧は空気の濃度、温度、湿度、粘性などの状態に敏感に変動する。このため、従来の構成では浮上量が安定しない虞がある。浮上量が大きすぎてヘッドがディスクから離れすぎると記録再生ができなくなる。浮上量が少なすぎるとスライダがディスクに衝突して両者又は一方が損傷したり、接触により記録されたデータが消去されたりする虞がある。そこで、最近ではスライダに負圧部を設けて正圧=負圧+荷重となるように構成することが提案されている。負圧は正圧と同様に空気の性質によって変動し、その変動量は正圧の変動量と相殺する。このため、空気の状態に影響されず浮上量を安定化することができるという利点がある。
負圧部は従来は正圧部(のうちピッチ角を規定する正圧部)に隣接して配置されていた。これは、かかる配置が負圧効果を高めることができると共に負圧を発生させやすいからである。このため、従来のスライダ10は、図6(a)に示すように、空気流入端IEから空気流出端OEに向かう方向(空気流の方向)Xにおいて負圧部16を第1の正圧部の直後に壁14を介して配置していた。図6(b)は、図6(a)の部分断面図である。なお、正圧部は、正圧効果を発揮する空気軸受け面(Air Bearing Surface:ABS)部12aとABS部の効果を高めるステップ部12bとを有する。正圧部は、最も空気流入端側に設けられてスライダ10のピッチ角を決定する第1の正圧部12Aと、最も空気流出端側(ヘッド20の近傍)に設けられてスライダ10の浮上量を決定する第3の正圧部12Cと、第1と第3の正圧部12A及び12Cの間に設けられてスライダ10のX方向から見た左右のバランスをとる一対の第2の正圧部12Bとから構成される。スライダ10の空気流出端OEに近い中央部分にはヘッド20が設けられる。
従来技術としては、例えば、特許文献1乃至3がある。
特開2000−21111号公報 特開2001−93250号公報 特開2001−202732号公報
しかし、第1の正圧部12Aの直後に負圧部16を設けると減圧時の浮上低下量が大きくなる。図6(c)は、スライダのディスク2からの浮上を示す概略断面図である。同図に示すように、スライダ10は常圧では実線で示すように浮上しているが、3,000mの高度においてはスライダ10は点線で示すように約2.5nm降下する。最近では多くの製造メーカーが3,000mまでの使用を保証しているが、この場合、浮上低下によりスライダ10がディスク2と衝突することを防止するために常圧における浮上量を2.5nm予め高めに設定しておかなければならない。一方、浮上量に反比例してヘッド20の記録再生が困難になり、それは歩留まりの低下として現れる。例えば、常圧で浮上量が2.5nm高めに設定された場合、記録再生動作を行えるヘッド20の歩留まりは低い。歩留まりの低下はHDDの高価格化をもたらす。
そこで、本発明は、異なる使用環境に対する動作安定性と経済性に優れたヘッド装置及びそれを有するディスク装置を提供することを例示的な目的とする。
本発明の一側面としてのヘッド装置は、ディスクに記録再生を施すヘッドと、当該ヘッドを支持して、回転する前記ディスクの表面から浮上するスライダと、前記スライダの前記ディスクに対向する媒体対向面に形成され、回転する前記ディスクによって形成される空気流と協同して前記スライダを浮上させる浮上力を生成すると共に前記スライダのピッチ角を規定する正圧部と、前記媒体対向面に形成され、前記空気流と協同して前記スライダの浮上を低下させる負圧部とを有し、前記空気流の流入端から流出端に向かう方向に沿った前記媒体対向面の長さをLとし、前記流入端から流出端に向かう方向に沿った前記正圧部と前記負圧部との最短距離をEとすると、(E/L)×100≧6を満足することを特徴とする。かかるヘッド装置は、正圧部から負圧部が上式で規定される所定距離だけ離れており、歩留まりが約10%改善する。
通常スライダには複数の正圧部が設けられている。これらは、最も流入端側に形成されてスライダのピッチ角を決定する上述の第1の正圧部と、最も流出端側に形成されてスライダの浮上量を決定する第3の正圧部と、第1及び第3の正圧部の間に配置されてスライダの流入端から流出端に向かう方向(第1の方向)から見て左右のバランスを取る第2の正圧部である。負圧部は第1及び第2の正圧部の間に形成される。また、ある実施例では、距離Eは、第1の方向に直交する第2の方向の媒体対向面の幅を半分にすると共に第1の方向に平行な直線上にある。
(E/L)×100≧10を満足すると、浮上低減量は約40%になり、歩留まりが10%乃至20%改善する。(E/L)×100≦40を満足することが好ましい。(E/L)が大きすぎると負圧が下がりすぎて空気の変化に対処できなくなったり、流入端から流出端までの浮上を安定にできなくなったりするためである。例えば、前記負圧部を規定する壁と前記一対の第2の正圧部とが結合され、単一の負圧部を形成してもよい。0.85mm≦L≦1.85mmを満足するロングフェムト型のスライダの場合に本発明は有効である。
上述のヘッド装置を有することを特徴とするディスク装置も本発明の一側面を構成する。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、異なる使用環境に対する動作安定性と経済性に優れたヘッド装置及びそれを有するディスク装置を提供することを提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の一実施例としてのHDD100について説明する。HDD100は、図1に示すように、筐体102内に、記録媒体としての一又は複数の磁気ディスク104と、ヘッドスタックアッセンブリ(Head Stack Assembly:HSA)110と、スピンドルモータ140と、クランプリング150とを収納する。ここで,図1は、HDD100の内部構造の概略平面図である。
筐体102は、例えば、アルミダイカストベースやステンレスなどから構成され、直方体形状を有し、内部空間を密閉する図示しないカバーが結合される。本実施形態の磁気ディスク104は高い面記録密度、例えば、85Gb/in以上を有する。磁気ディスク104は、その中央に設けられた孔を介してスピンドルモータ140のスピンドルに装着される。
HSA110は、磁気ヘッド部又はヘッド装置120と、サスペンション130と、キャリッジ132とを有する。
磁気ヘッド部120は、図2に示すように、スライダ121とヘッド122とを備える。
スライダ121は、略直方体に形成されるAl−TiC(アルチック)製であり、ヘッド122を支持して回転するディスク104の表面から浮上する。
ヘッド122は、スライダ121の空気流出端OE近傍に搭載され、ディスク122に記録再生を施す、読み出し及び書き込み用のヘッドである。ヘッド122は内蔵するAl(アルミナ)製のヘッド素子内蔵膜として形成される。ここで、図2は、磁気ヘッド部120の概略平面図である。
スライダ121及びヘッド122には、磁気ディスク104に対向する媒体対向面、即ち、浮上面123が規定される。磁気ディスク104の回転に基づき生成される気流AFは浮上面123に受け止められる。
スライダ121の浮上面123には、第1の正圧部124と、第2の正圧部125と、壁部126と、負圧部127と、第3の正圧部128と、壁部129とが形成される。
ここで、浮上面123において空気流入端IEから空気流出端OEまでの方向をX、X方向に直交する方向をY、X方向に沿った浮上面123の距離を長さL、Y方向に沿った浮上面123の距離を幅Wとする。なお、長さL及び幅Wは、より詳細には、浮上面123を図2のXY平面のように浮上面123に平行な面に投射した距離であり、浮上面123上に形成される段差の影響を受けない。直線Sは、幅Wを半分にすると共にX方向に平行な直線である。
本実施例では、スライダ121はロングフェムト(Long Femto)型で長さL、幅W及び奥行きHが、0.85mm≦L≦1.85mm、W=0.70mm、H=0.23mmを有する。
ロングフェムト型はフェムト型(0.85mm×0.70mm×0.23mm)に比べて奥行き(スライダの長手方向)が長いので後述するように距離Eを確保しやすい。また、フェムト型はウェハから切り出すときに大きめのサイズを削ることによって形成するため、フェムト型からロングフェムト型に変更しても1枚のウェハから切り出すことができる個数はフェムト型と同数にすることができる。その一方、ピコ(Pico)型(1.25mm×1.0mm×0.3mm)に比べて浮上面123の面積が半分に程度になっており、正圧量及び負圧量も大幅に減少し、浮上低下量も大きい。このため、本実施例のスライダ121はロングフェムト型に有効である。
第1の正圧部124、第2の正圧部125及び第3の正圧部128は、いずれも、回転するディスク104によって形成される気流AFと協同してスライダ121を浮上させる浮力(正圧)を発生させる機能を有する。
第1の正圧部124は、より詳細には、スライダ121のピッチ角を規定する。第1の正圧部124は、直線Sに関して対称な略直方体形状を有する。第1の正圧部124は、正圧効果を発揮するABS部124aとABS部124aによる浮力発生機能を高めるステップ部124bとを有する。ステップ部124bはABS部124aの空気流入端側に設けられる。
ABS部124aは空気流入端IE近傍に直線Sに関して左右一対円形に形成されると共にステップ部124bの直後に直線Sに関してほぼ対称に矩形状に形成される。ステップ部124bは空気流入端IEから直線Sに関してほぼ対称にY方向に亘って形成される。ABS部124aはステップ部124bよりも高さが高い。ABS部124aは、図6(a)に示す空気流入端IE近傍に形成されるABS部12aと比較すると矩形部の面積は減少している。これは、後述するように、負圧部127が離れているので面積が減ってもピッチ角を維持することができるからである。
なお、ABS部124aと壁部126との間であって、直線Sに関して略対称な領域は負圧部127と同じ高さを有する。
第2の正圧部125は、より詳細には、スライダ121のY方向のバランスを取る機能を有し、後述する直線Sに関して左右一対設けられる。かかる対はサイド島とも呼ばれる。第2の正圧部124は、正圧効果を発揮するABS部125aとABS部125aによる浮力発生機能を高めるステップ部125bとを有する。ステップ部125bはABS部125aの空気流入端側に設けられる。ABS部125aはABS部124aと形状や大きさは異なるが同一の高さを有する。ステップ部125bはステップ部124bと形状や大きさは異なるが同一の高さを有する。第2の正圧部125は、図6(a)に示す一対のサイド島12Bと略同じ位置に形成されている。これは、サイド島の機能を発揮する上でかかる位置が適しているからである。換言すれば、第2の正圧部125の位置はあまり移動することができない。
壁部126は、本実施例ではステップ部124bと同一の高さを有し、負圧部127を規定する。壁部16は、図6(a)においては三又であったが、本実施例では二又である。壁部126は第2の正圧部125のステップ部125bと結合しているが、両者は同じ高さであるから両者の境界を厳密に区別する必要はない。また、壁部126は、図2においてはABS部124aとも結合して略Y字形状を有するが、図3に示すように、ABS部124aと結合せずに略U字形状を有してもよい。ここで、図3は、図2に示す磁気ヘッド部120の変形例としての磁気ヘッド部120Aの概略平面図である。
負圧部(キャビティ部)127は、空気流AFと協同してスライダ121の浮上を低下させる機能を有し、第1の正圧部124と第2の正圧部125の間に形成される。負圧部127は、空気流入側と側面を塞ぐことによって負圧を発生させる。負圧部127は、ステップ部124a及び壁部126よりも高さが低い。実際に負圧効果を発揮する負圧部127の実効領域は壁部126で規定されたU字部に近い領域である。
負圧部127は、第1の正圧部124のABS部124aのOE側最後縁部の壁面と負圧部127のIE側最前縁部(壁部126のIE側の壁部分におけるOE側後縁部の壁面とのX方向に沿った距離をEとすると、本発明者は、図4に示すように、Eが増加するにしたがって従来の浮上低下量2.5nmが低下することを発見した。なお、本実施例では、距離Eは、ABS部124aと負圧部127の最短距離であり、直線S上にある。本実施例では、ABS部124aは壁部126との境界部がOE側に突出した凸部124aを有する。一方、負圧部127は壁部126との境界部がIE側に突出した凸部127aを有する。距離Eは凸部124aと凸部127a間の最短距離である。
ここで、図4は、Eと浮上低下量の減少の効果を説明するグラフである。浮上低下量は、高度3,000mにおけるHDD100の動作を保証するために、常圧位置の高さから3,000m高い高さに移動した場合のスライダ121の浮上低下量を示している。図4において、縦軸が浮上低下量(nm)であり、横軸が(E/L)×100(EのLに対する割合)(%)である。浮上低下量が1nm減少すると歩留まりは約10%向上すると言われている。従って、従来の浮上低下量2.50nmが1.50nmになれば十分歩留まり改善の効果がある。図4から、浮上低下量が1.50nmになるのはEがLの約6%以上になるときである。このことから本実施例においてEは数式1を満足する必要がある。
より好ましくは、Eは数式2を満足する。Eが10%以上になるとさほど効果に差は見られないEは10%程度であればよいからである。
数式2を満足すると、浮上低減量2.5nmは約1nmになり約40%減少する。図5(a)は、スライダ121の浮上低下量を示すグラフであり、IDはスライダ121のディスク内周側の浮上低下量を示し、ODはスライダ121のディスク外周側の浮上低下量を示している。図5(b)は、図6(a)に示すスライダ10の浮上低下量を示すグラフであり、IDはスライダ10のディスク内周側の浮上低下量を示し、ODはスライダ10のディスク外周側の浮上低下量を示している。図5(a)及び図5(b)において、縦軸は浮上低下量(nm)であり、横軸は高度(m)である。図5(b)を参照するに、高度0の位置から高度3,000mに気圧が変化すると従来型のスライダ10の浮上量はID及びOD共に約2.50nm低下する。一方、本発明を採用したスライダ121は、図5(a)に示すように、高度0の位置から高度3,000mに気圧が変化するとスライダ10の浮上量はIDが約0.70nm低下し、ODは約1.00nm低下するだけである。
それゆえに、従来型スライダにて設定されていた浮上低減量2.5nmを、本発明を採用したスライダでは約1nm以下に設定できるので、歩留まりを約10%乃至20%改善させることができる。従って、歩留まりが図6(a)に示す従来型のスライダの構造よりも改善するので、製造メーカーは3,000m保証を行いつつ、HDD100の低価格化を図ることができる。
スライダ121は、数式3を満足することが好ましい。これは、(E/L)が大きすぎると負圧が下がりすぎて空気の変化に対処できなくなるためである。
第3の正圧部128は、より詳細には、浮上量を得る機能を有し、ヘッド122に隣接してその空気流入端側に設けられる。第3の正圧部128は、正圧効果を発揮するABS部128aとABS部128aによる浮力発生機能を高めるステップ部128bとを有する。ステップ部128bはABS部128aの空気流入端側に設けられる。ABS部128aはABS部124aと形状や大きさは異なるが同一の高さを有する。ステップ部128bはステップ部124bと形状や大きさは異なるが同一の高さを有する。
壁部129は、空気流出端OE近傍に直線Sに関して左右対称に設けられている。壁部129は壁部126と同じ高さを有し、スライダ121の直線Sに関する左右のバランスを取る機能を有する。
HDDの起動方式は、停止時に磁気ヘッド部120がディスク104に接触するコンタクトスタートストップ方式であってもよいし、停止時に磁気ヘッド部120をディスク104から持ち上げてディスク104の外側にあるランプで磁気ヘッド部120をディスク104と非接触に保持し、起動時に保持部からディスク104上に落とすダイナミックローディング又はランプロード方式を採用してもよい。
ヘッド122は、図示しない導電コイルパターンで生起される磁界を利用して磁気ディスク104に2値情報を書き込む誘導書き込みヘッド素子(以下、「インダクティブヘッド素子」という。)と、磁気ディスク104から作用する磁界に応じて変化する抵抗に基づき2値情報を読み取る磁気抵抗効果(以下、「MR」という。)ヘッド素子とを有するMRインダクティブ複合ヘッドである。MRヘッド素子は、(CIP(Current in Plane)構造を利用したGMR、CPP(Current Perpendicular to Plane)構造を利用したGMRを含む)GMR(巨大磁気抵抗:Giant Magnetoresistive)、TMR(Tunneling Magnetoresistive)、AMR(anisotropic Magnetoresistive)等種類を問わない。
サスペンション130は、磁気ヘッド部120を支持すると共に磁気ヘッド部120に対して磁気ディスク104に抗して弾性力を加える機能を有し、例えばステンレス製のワトラス形サスペンションである。かかるサスペンションは磁気ヘッド部120を片持ち支持するフレキシャー(ジンバルばねその他の名称で呼ばれる場合もある)とベースプレートに接続されるロードビーム(ロードアームその他の名称で呼ばれる場合もある)とを有する。また、サスペンション130は磁気ヘッド部120にリード線などを介して接続される図示しない配線部も支持する。かかるリード線を介して、ヘッド122と配線部との間でセンス電流、書き込み情報及び読み出し情報が供給及び出力される。
キャリッジ132は、図示しないボイスコイルモータによって支軸134周りに揺動する。キャリッジ132は、アクチュエータ、断面がほぼE字形状であるためにEブロック、若しくは、アクチュエータ(AC)ブロックとも呼ばれる。キャリッジ132の支持部はアームと呼ばれ、支軸134の周りに回転又は揺動可能に設けられるアルミニウム製の剛体である。キャリッジ132には、配線部に制御信号及びディスク104に記録されるべき信号並びに電力を供給すると共にディスク104から再生された信号を受信するフレキシブル回路基板(FPC)が更に設けられている。
スピンドルモータ140は、例えば、10000rpmなどの高速で磁気ディスク104を回転する。クランプリング150は、ディスク104をスピンドルモータ140に固定する。
HDD100の動作において、スピンドルモータ140を駆動してディスク104を回転させる。ディスク104の回転に伴う空気流をスライダ121とディスク104との間に巻き込み微小な空気膜を形成する。かかる空気膜と第1乃至第3の正圧部124、125及び128により、スライダ121にはディスク面から浮上する浮力が作用する。一方、空気膜と負圧部126によりスライダ121には浮力を低下する負圧が発生する。また、サスペンション130はスライダの浮力と対向する方向に弾性押付力をスライダに加える。この結果、浮力(正圧)=負圧+弾性力の釣り合いが形成される。本実施例では負圧部126が第1の正圧部124(のABS部124a)から所定距離Eだけ離れているので3,000の高度差又は気圧差があってもスライダ121の浮上低下量は1.00nmでしかない。かかる条件を満足する磁気ヘッド部120を従来よりも歩留まりよく製造することができるので、3,000m保証したHDD100の製造の経済性を高め、低価格化の要請にも対応することができる。
上述の釣り合いにより、磁気ヘッド部120とディスク104との間が一定距離だけ離間する。次に、キャリッジ132を支軸134回りに回動させ、ヘッドをディスク104の目的のトラック上にシークさせる。書き込み時には、インターフェースを介して図示しないPCなどの上位装置から得たデータを受信し、これを変調してインダクティブヘッドに供給し、インダクティブヘッドを介して目的のトラックにデータを書き込む。読み出し時には、MRヘッドに所定のセンス電流が供給され、MRヘッドはディスク104の所望のトラックから所望の情報を読み出す。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されず、その要旨の範囲内で様々な変形及び変更が可能である。
本発明の一実施例としてのハードディスクドライブの内部構造を示す平面図である。 図1に示すハードディスクドライブの磁気ヘッド部の拡大平面図である。 図2に示す磁気ヘッド部の変形例の拡大平面図である。 図2における磁気ヘッド部の第1の正圧部と負圧部との距離と浮上低下量との関係を示すグラフである。 図5(a)は、本実施例の磁気ヘッド部の第1の正圧部と負圧部との距離と浮上低下量との関係を示すグラフである。図5(b)は、従来の磁気ヘッド部の第1の正圧部と負圧部との距離と浮上低下量との関係を示すグラフである。 図6(a)は、従来の磁気ヘッド部の拡大平面図である。図6(b)は、図6(a)に示すA-A線に沿った磁気ヘッド部の概略部分断面図である。図6(c)は、浮上低下量を説明するためのスライダの概略側面図である。
符号の説明
100 磁気ディスク装置(ハードディスクドライブ)
120 磁気ヘッド部(ヘッド装置)
122 ヘッド
124 第1の正圧部
125 第2の正圧部
126、129 壁部
127 負圧部
128 第3の正圧部

Claims (5)

  1. ディスクに記録再生を施すヘッドと、
    当該ヘッドを支持して、回転する前記ディスクの表面から浮上するスライダと、
    前記スライダの前記ディスクに対向する媒体対向面に形成され、回転する前記ディスクによって形成される空気流と協同して前記スライダを浮上させる浮上力を生成すると共に前記スライダのピッチ角を規定する正圧部と、
    前記媒体対向面に形成され、前記空気流と協同して前記スライダの浮上を低下させる負圧部とを有し、
    前記空気流の流入端から流出端に向かう方向に沿った前記媒体対向面の長さをLとし、前記流入端から流出端に向かう方向に沿った前記正圧部と前記負圧部との最短距離をEとすると、(E/L)×100≧6を満足することを特徴とするヘッド装置。
  2. (E/L)×100≧10を満足することを特徴とする請求項1記載のヘッド装置。
  3. (E/L)×100≦40を満足することを特徴とする請求項1記載のヘッド装置。
  4. 0.85mm≦L≦1.85mmを満足することを特徴とする請求項1記載のヘッド装置。
  5. 請求項1記載のヘッド装置を有することを特徴とするディスク装置。
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