JP2009271974A - 接触型ヘッドスライダおよび記憶装置 - Google Patents

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    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion

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Abstract

【課題】高い安定性で摺動することができる接触型ヘッドスライダを提供する。
【解決手段】接触型ヘッドスライダ22は接触面47で例えば記憶媒体14の潤滑膜14aに受け止められる。記憶媒体14の回転に基づき接触面47は記憶媒体14の表面を摺動する。潤滑膜14aは接触面47に付着する。リアレール44には接触面47および空気軸受け面49a、49bの間に溝53a、53bが形成される。接触面47に付着する潤滑膜14aはいわゆるメニスカス効果に基づき溝53a、53b内に付着する。空気軸受け面49a、49bは接触面47よりも低いレベルで広がる。その結果、空気軸受け面49a、49bに潤滑膜14aの付着は回避される。こうして空気軸受け面49a、49bで確実に正圧すなわち浮力が生成される。接触型ヘッドスライダ22は高い安定性で記憶媒体14の表面を摺動することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばハードディスク駆動装置(HDD)といった記憶装置に組み込まれるヘッドスライダに関する。
記録密度の向上にあたって、HDDには、例えば磁気情報の記録時や磁気情報の再生時、磁気ディスクの回転中に磁気ディスクと接触する接触型ヘッドスライダが組み込まれる。接触型ヘッドスライダでは浮上面の空気流出端にリアレールが形成される。リアレールの頂上面には接触パッドが形成される。接触パッドの頂上面には接触面が規定される。接触面の空気流出端には電磁変換素子の先端が臨む。接触パッドの周囲でリアレールの頂上面にはいわゆる空気軸受け面が規定される。ヘッドサスペンションから接触型ヘッドスライダに作用する押し付け力と、気流の働きで空気軸受け面に作用する正圧とのバランスに基づき接触パッドは比較的に高い剛性で磁気ディスクの表面を摺動することができる。
特開平6−60329号公報
磁気ディスクの表面には潤滑膜が形成される。接触パッドが磁気ディスクの表面を摺動すると、接触面と空気軸受け面との間に形成される段差面には潤滑膜がはい上がる。いわゆるメニスカス効果が確立される。こうした潤滑膜はリアレールの頂上面で空気軸受け面に広がる。その結果、空気軸受け面では本来の正圧が生成されることができない。その結果、ヘッドサスペンションから作用する押し付け力と正圧とのバランスは崩れてしまう。接触型ヘッドスライダの摺動の安定性は損なわれる。接触型ヘッドスライダに組み込まれる電磁変換素子と磁気ディスクとの距離は変動する。こうして記録密度の向上は妨げられてしまう。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、高い安定性で摺動することができる接触型ヘッドスライダを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、接触型ヘッドスライダは、浮上面を規定するスライダ本体と、前記スライダ本体の空気流出側端面に形成される絶縁性の非磁性膜と、前記スライダ本体の空気流出側で前記浮上面に形成されて前記非磁性膜まで延びるリアレールと、前記リアレールに形成されて、前記リアレールの空気流出端まで延びる接触面と、前記非磁性膜に埋め込まれて、前記接触面に先端を露出させるヘッド素子と、前記リアレールに形成されて、前記接触面に並列に延びつつ前記接触面よりも低いレベルで広がる空気軸受け面と、前記接触面および前記空気軸受け面の間で前記リアレールに形成されて、前記リアレールの空気流出端に向かって延びる溝とを備えることを特徴とする。
こうした接触型ヘッドスライダは接触面で例えば記憶媒体の潤滑膜に受け止められる。記憶媒体の回転に基づき接触面は記憶媒体の表面を摺動する。潤滑膜は接触面に付着する。リアレールには接触面および空気軸受け面の間に溝が形成される。接触面に付着する潤滑膜はいわゆるメニスカス効果に基づき溝内に付着する。空気軸受け面は接触面よりも低いレベルで広がる。その結果、空気軸受け面に潤滑膜の付着は回避される。こうして空気軸受け面で確実に正圧すなわち浮力が生成される。接触型ヘッドスライダは高い安定性で記憶媒体の表面を摺動することができる。こうした接触型ヘッドスライダは記憶装置に組み込まれる。
以上のように、接触型ヘッドスライダは高い安定性で摺動することができる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
図1は記憶装置の一具体例すなわちハードディスク駆動装置(HDD)11の内部構造を概略的に示す。このHDD11は筐体すなわちハウジング12を備える。ハウジング12は箱形のベース13およびカバー(図示されず)から構成される。ベース13は例えば平たい直方体の内部空間すなわち収容空間を区画する。ベース13は例えばアルミニウムといった金属材料から鋳造に基づき成形されればよい。カバーはベース13の開口に結合される。カバーとベース13との間で収容空間は密閉される。カバーは例えばプレス加工に基づき1枚の板材から成形されればよい。
収容空間には記憶媒体としての1枚以上の磁気ディスク14が収容される。磁気ディスク14はスピンドルモータ15の回転軸に装着される。スピンドルモータ15は例えば3600rpmや5400rpm、7200rpm、10000rpm、15000rpmといった高速度で磁気ディスク14を回転させることができる。
収容空間にはキャリッジ16がさらに収容される。キャリッジ16はキャリッジブロック17を備える。キャリッジブロック17は、垂直方向に延びる支軸18に回転自在に連結される。キャリッジブロック17には、支軸18から水平方向に延びる複数のキャリッジアーム19が区画される。キャリッジブロック17は例えば押し出し成型に基づきアルミニウムから成型されればよい。
個々のキャリッジアーム19の先端にはヘッドサスペンション21が取り付けられる。ヘッドサスペンション21はキャリッジアーム19の先端から前方に延びる。ヘッドサスペンション21の先端にはいわゆるジンバルばね(図示されず)が接続される。ジンバルばねの表面に接触型ヘッドスライダ22は固定される。こうしたジンバルばねの働きで接触型ヘッドスライダ22はヘッドサスペンション21に対してその姿勢を変化させることができる。後述されるように、接触型ヘッドスライダ22にはヘッド素子すなわち電磁変換素子が搭載される。
磁気ディスク14の回転に基づき磁気ディスク14の表面で気流が生成されると、気流の働きで接触型ヘッドスライダ22には正圧すなわち浮力および負圧が作用する。浮力および負圧とヘッドサスペンション21の押し付け力とが釣り合うことで磁気ディスク14の回転中に比較的に高い剛性で接触型ヘッドスライダ22は磁気ディスク14の表面を摺動し続けることができる。
こういった接触型ヘッドスライダ22の摺動中にキャリッジ16が支軸18回りで回転すると、接触型ヘッドスライダ22は磁気ディスク14の半径線に沿って移動することができる。その結果、接触型ヘッドスライダ22上の電磁変換素子は最内周記録トラックと最外周記録トラックとの間でデータゾーンを横切ることができる。こうして接触型ヘッドスライダ22上の電磁変換素子は目標の記録トラック上に位置決めされる。
キャリッジブロック17には例えばボイスコイルモータ(VCM)24といった動力源が接続される。このVCM24の働きでキャリッジブロック17は支軸18回りで回転することができる。こうしたキャリッジブロック17の回転に基づきキャリッジアーム19およびヘッドサスペンション21の揺動は実現される。
図1から明らかなように、キャリッジブロック17上には、フレキシブルプリント基板(FPC)ユニット25が配置される。FPC基板ユニット25は、フレキシブルプリント基板26に実装されるヘッドIC(集積回路)27を備える。磁気情報の読み出し時には、このヘッドIC27から電磁変換素子の読み出しヘッド素子に向けてセンス電流は供給される。同様に、磁気情報の書き込み時には、ヘッドIC27から電磁変換素子の書き込みヘッド素子に向けて書き込み電流は供給される。ヘッドIC27には、収容空間内に配置される小型の回路基板28や、ベース13の底板の裏側に取り付けられるプリント配線基板(図示されず)からセンス電流や書き込み電流は供給される。
こうしたセンス電流や書き込み電流の供給にあたってフレキシャ29が用いられる。フレキシャ29は個々の接触型ヘッドスライダ22ごとに配置される。フレキシャ29は、例えばステンレス鋼といった金属薄板と、金属薄板上に順番に積層される絶縁層、導電層および保護層とを備えればよい。導電層は、金属薄板上で延びる配線パターンを構成する。導電層には例えば銅といった導電材料が用いられればよい。絶縁層および保護層には例えばポリイミド樹脂といった樹脂材料が用いられればよい。
フレキシャ29上の配線パターンは接触型ヘッドスライダ22に接続される。フレキシャ29はヘッドサスペンション21上に例えば接着剤に基づき貼り付けられればよい。フレキシャ29はヘッドサスペンション21からキャリッジアーム19に沿って後方に延びる。フレキシャ29は他端でフレキシブルプリント基板ユニット25に連結される。配線パターンはFPC基板ユニット25上の配線パターン(図示されず)に接続される。こうして接触型ヘッドスライダ22はフレキシブルプリント基板ユニット25に電気的に接続される。
図2は本発明の第1実施形態に係る接触型ヘッドスライダ22の構造を概略的に示す。この接触型ヘッドスライダ22は、例えば平たい直方体に形成されるスライダ本体31を備える。スライダ本体31の空気流出端面には絶縁性の非磁性膜すなわち素子内蔵膜32が積層される。この素子内蔵膜32に前述の電磁変換素子33が組み込まれる。スライダ本体31は例えばAl−TiC(アルチック)といった硬質材料から形成されればよい。素子内蔵膜32は例えばAl(アルミナ)といった軟質材料から形成されればよい。スライダ本体31は媒体対向面すなわち浮上面34で磁気ディスク14に向き合う。浮上面34には平坦なベース面35すなわち基準面が規定される。磁気ディスク14が回転すると、スライダ本体31の前端から後端に向かって浮上面34には気流36が作用する。
浮上面34には、前述の気流36の上流側すなわち空気流入側でベース面35から立ち上がる1筋のフロントレール37が形成される。このフロントレール37は、ベース面35上に所定の厚みで広がるレールベース38を備える。レールベース38は、ベース面35の空気流入端に沿ってスライダ幅方向に延びる。レールベース38の頂上面には左右1対のフロントパッド39a、39bが形成される。フロントパッド39a、39b同士はスライダ幅方向に間隔を空けて配置される。この間隔は前後方向中心線41に沿って延びる。前後方向中心線41はベース面35で空気流入端のスライダ幅方向中央位置と空気流出端のスライダ幅方向中央位置とを結ぶ。フロントパッド39a、39bの空気流入端には段差42が形成される。フロントパッド39a、39bの頂上面には前方空気軸受け面43a、43bが規定される。
同様に、浮上面34には、気流の下流側すなわち空気流出側でベース面35から立ち上がるリアレール44が形成される。リアレール44はスライダ幅方向の中央位置に配置される。リアレール44は、ベース面35上に前述のレールベース38と同一の厚みで広がるレールベース45を備える。レールベース45は前後方向中心線41に沿ってベース面35の空気流出端に向かって延びる。レールベース45は素子内蔵膜32まで延びる。レールベース45の頂上面にはレールベース45の空気流出端まで延びる接触パッド46が形成される。接触パッド46の空気流入端はレールベース45の空気流入端よりも空気流出側に規定される。接触パッド46の空気流入端の角には丸みが形成される。接触パッド46の頂上面には接触面47が規定される。電磁変換素子33の先端は接触面47で露出する。
リアレール44の頂上面には接触パッド46に並列に左右1対のリアパッド48a、48bが形成される。リアパッド48a、48bは前後方向中心線41に平行に延びる。リアパッド48a、48bはレールベース45の空気流入端から空気流出端まで延びる。リアパッド48a、48bの厚みは接触パッド46の厚みより小さく規定される。リアパッド48a、48bの頂上面には後方空気軸受け面49a、49bが規定される。後方空気軸受け面49a、49bは接触面47よりも低いレベルで広がる。後方空気軸受け面49a、49bの空気流入端には段差51が形成される。こうしてリアパッド48a、48bには、後方空気軸受け面49a、49bよりも空気流入側で、後方空気軸受け面49a、49bよりも低いレベルで広がる低レベル面52a、52bが規定される。
リアレール44では、接触面47および後方空気軸受け面49a、49bの間、すなわち、接触パッド46およびリアパッド48a、48bの間には左右1対の溝53a、53bが形成される。溝53a、53bは前後方向中心線41に平行に延びる。溝53a、53bは相互に平行に延びる。溝53a、53bはレールベース45の空気流出端まで延びる。溝53a、53bの空気流出端は素子内蔵膜32の空気流出側端面で開放される。溝53a、53bの内壁面は接触パッド46の側面およびリアパッド48a、48bの側面でそれぞれ規定される。溝53a、53bの底面はレールベース45の頂上面で規定される。
前述の電磁変換素子33はリアレール44に埋め込まれる。電磁変換素子33は読み出し素子および書き込み素子を備える。読み出し素子には、例えば、スピンバルブ膜やトンネル接合膜の抵抗変化を利用して磁気ディスク14から情報を読み出す巨大磁気抵抗効果(GMR)素子やトンネル接合磁気抵抗効果(TMR)素子が用いられればよい。書き込み素子には、例えば、薄膜コイルパターンで生成される磁界を利用して磁気ディスク14に情報を書き込む薄膜磁気ヘッドが用いられればよい。電磁変換素子33は接触面47の空気流出側で読み出しギャップや書き込みギャップを露出させる。
前方空気軸受け面43a、43b、接触面47および後方空気軸受け面49a、49bではスライダ本体31の表面に例えば保護膜(図示されず)が形成される。接触面47では保護膜は読み出しギャップや書き込みギャップに覆い被さる。保護膜には例えばDLC(ダイヤモンドライクカーボン)が用いられればよい。
以上のようなHDD11ではいわゆるコンタクトスタートストップ(CSS)方式が採用される。磁気ディスク14の静止時、接触型ヘッドスライダ22は、磁気ディスク14の表面に規定される所定の退避領域に受け止められる。このとき、磁気ディスク14が回転し始めると、磁気ディスク14の表面に沿って気流36が生成される。気流36は浮上面34に受け止められる。このとき、段差42、51の働きで前方空気軸受け面43a、43bおよび後方空気軸受け面49a、49bには比較的に大きな正圧すなわち浮力が生成される。しかも、フロントレール37の背後すなわち空気流出側には大きな負圧が生成される。これら浮力および負圧のバランスに基づき接触型ヘッドスライダ22の姿勢は確立される。
この接触型ヘッドスライダ22では後方空気軸受け面49a、49bに比べて前方空気軸受け面43a、43bで大きな正圧すなわち浮力が生成される。その結果、図3に示されるように、スライダ本体31はピッチ角αの傾斜姿勢で維持される。ここで、ピッチ角αとは、気流36の流れ方向に沿ったスライダ本体前後方向の傾斜角をいう。その一方で、左右の前方空気軸受け面43a、43bや左右の後方空気軸受け面49a、49bではそれぞれ均等に浮力が生成される。したがって、接触型ヘッドスライダ22ではロール角βの変動は著しく抑制される。すなわち、スライダ本体31では一定のロール角βが維持される。ここで、ロール角βとは、気流36の流れ方向に直交するスライダ幅方向の傾斜角をいう。
こうして接触型ヘッドスライダ22で傾斜姿勢が確立されると、接触パッド46は接触面47で磁気ディスク14の表面の潤滑膜14aに受け止められる。磁気ディスク14の回転に基づき接触パッド46は磁気ディスク14の表面を摺動する。接触パッド46は接触面47で潤滑膜14a上を摺動する。潤滑膜14aの働きで接触型ヘッドスライダ22では接触パッド46の摩耗はできる限り抑制される。電磁変換素子33の書き込み素子は磁気ディスク14に磁気情報を書き込む。同様に、電磁変換素子33の読み出し素子は磁気ディスク14から磁気情報を読み出す。
接触パッド46に付着する潤滑膜14aは、図4に示されるように、いわゆるメニスカス効果に基づき接触パッド46の側面に沿ってはい上がる。潤滑膜14aは溝53a、53b内に付着する。こうして溝53a、53b内に潤滑膜14aが保持されることから、リアパッド48a、48bでは後方空気軸受け面49a、49bに潤滑膜14aの付着は回避される。しかも、溝53a、53bはレールベース45の空気流出端で開放されることから、溝53a、53b内の潤滑膜14aは摺動に基づく掻き出し作用で溝53a、53b内から掻き出される。こうして後方空気軸受け面49a、49bで確実に正圧すなわち浮力が生成される。接触型ヘッドスライダ22は高い安定性で磁気ディスク14の表面を摺動することができる。
図5は本発明の第2実施形態に係る接触型ヘッドスライダ22aの構造を概略的に示す。この接触型ヘッドスライダ22aでは、フロントレール37およびリアレール44の間でリアレール44よりも空気流入側で浮上面34に補助レール55が形成される。補助レール55はリアレール44よりも空気流入側で前後方向中心線41に沿って形成される。補助レール55の空気流入端には切り欠き56が形成される。補助レール55の頂上面には補助空気軸受け面57が規定される。補助空気軸受け面57は後方空気軸受け面49a、49bと同一平面内に広がる。その他、前述の接触型ヘッドスライダ22と均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
こうした接触型ヘッドスライダ22aでは、気流36は補助レール55の補助空気軸受け面57に作用する。補助空気軸受け面57では正圧すなわち浮力が生成される。その一方で、補助レール55の背後すなわち空気流出側では切り欠き56内で負圧が生成される。その結果、リアレール44すなわち接触パッド46よりも空気流入側で気流36の密度は低下する。したがって、たとえ接触パッド46の接触面47に気流36が作用しても、接触面47および磁気ディスク14の表面の間で気流36の圧縮はできる限り回避される。接触面47で大きな正圧すなわち浮力は生成されない。接触型ヘッドスライダ22aは高い安定性で磁気ディスク14の表面を摺動することができる。
本発明に係る記憶装置の一具体例すなわちハードディスク駆動装置(HDD)の内部構造を概略的に示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る接触型ヘッドスライダの構造を概略的に示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る接触型ヘッドスライダの傾斜姿勢を概略的に示す側面図である。 接触パッドが磁気ディスクの表面を摺動する様子を概略的に示す部分拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る接触型ヘッドスライダの構造を概略的に示す斜視図である。
符号の説明
11 記憶装置(ハードディスク駆動装置)、14 記憶媒体(磁気ディスク)、22、22a 接触型ヘッドスライダ、31 スライダ本体、32 非磁性膜、33 ヘッド素子(電磁変換素子)、34 浮上面(媒体対向面)、37 フロントレール、44 リアレール、47 接触面、49a、49b 空気軸受け面(後方空気軸受け面)、53a、53b 溝、55 補助レール、57 補助空気軸受け面。

Claims (4)

  1. 浮上面を規定するスライダ本体と、
    前記スライダ本体の空気流出側端面に形成される絶縁性の非磁性膜と、
    前記スライダ本体の空気流出側で前記浮上面に形成されて前記非磁性膜まで延びるリアレールと、
    前記リアレールに形成されて、前記リアレールの空気流出端まで延びる接触面と、
    前記非磁性膜に埋め込まれて、前記接触面に先端を露出させるヘッド素子と、
    前記リアレールに形成されて、前記接触面に並列に延びつつ前記接触面よりも低いレベルで広がる空気軸受け面と、
    前記接触面および前記空気軸受け面の間で前記リアレールに形成されて、前記リアレールの空気流出端に向かって延びる溝とを備えることを特徴とする接触型ヘッドスライダ。
  2. 請求項1に記載の接触型ヘッドスライダにおいて、
    前記リアレールよりも空気流入側で前記浮上面に形成されるフロントレールと、
    前記リアレールおよび前記フロントレールの間で前記リアレールよりも空気流入側で前記浮上面に形成される補助レールと、
    前記補助レールの頂上面に形成される補助空気軸受け面とを備えることを特徴とする接触型ヘッドスライダ。
  3. 記憶媒体と、
    前記記憶媒体に向き合わせられる浮上面を規定するスライダ本体と、
    前記スライダ本体の空気流出側端面に形成される絶縁性の非磁性膜と、
    前記スライダ本体の空気流出側で前記浮上面に形成されて前記非磁性膜まで延びるリアレールと、
    前記リアレールに形成されて、前記リアレールの空気流出端まで延びる接触面と、
    前記非磁性膜に埋め込まれて、前記接触面に先端を露出させるヘッド素子と、
    前記リアレールに形成されて、前記接触面に並列に延びつつ前記接触面よりも低いレベルで広がる空気軸受け面と、
    前記接触面および前記空気軸受け面の間で前記リアレールに形成されて、前記リアレールの空気流出端に向かって延びる溝とを備えることを特徴とする記憶装置。
  4. 請求項3に記載の記憶装置において、
    前記リアレールよりも空気流入側で前記浮上面に形成されるフロントレールと、
    前記リアレールおよび前記フロントレールの間で前記リアレールよりも空気流入側で前記浮上面に形成される補助レールと、
    前記補助レールの頂上面に形成される補助空気軸受け面とを備えることを特徴とする記憶装置。
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