JP2010140588A - ヘッドスライダおよび記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スライダ本体に対する潤滑剤の付着を抑制することができるヘッドスライダおよび記憶装置を提供する。
【解決手段】フロントレール33で溝42a、42bの底面と記憶媒体との距離は増大する。その結果、潤滑剤分子と空気分子との衝突が多く発生し、空気分子は潤滑剤分子を弾き飛ばす。しかも、溝42a、42b内に溜まった空気は溝42a、42bより空気流出側の空気軸受け面36に流れ、空気軸受け面36での気圧は増大する。その結果、空気軸受け面36と記憶媒体との間で空気分子の数は増大するため、潤滑剤分子と空気分子との衝突が多くなる。加えて、溝42a、42bを形成することで空気軸受け面36の面積は減少する。ヘッドスライダ22に対する潤滑剤分子の付着は抑制される。さらに、スライダ幅方向に隔てて配置される1対の溝に基づき良好な浮力のバランスが実現され、ヘッドスライダ22は安定的に浮上することができる。
【選択図】図2
【解決手段】フロントレール33で溝42a、42bの底面と記憶媒体との距離は増大する。その結果、潤滑剤分子と空気分子との衝突が多く発生し、空気分子は潤滑剤分子を弾き飛ばす。しかも、溝42a、42b内に溜まった空気は溝42a、42bより空気流出側の空気軸受け面36に流れ、空気軸受け面36での気圧は増大する。その結果、空気軸受け面36と記憶媒体との間で空気分子の数は増大するため、潤滑剤分子と空気分子との衝突が多くなる。加えて、溝42a、42bを形成することで空気軸受け面36の面積は減少する。ヘッドスライダ22に対する潤滑剤分子の付着は抑制される。さらに、スライダ幅方向に隔てて配置される1対の溝に基づき良好な浮力のバランスが実現され、ヘッドスライダ22は安定的に浮上することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えばハードディスク駆動装置(HDD)といった記憶装置に組み込まれるヘッドスライダに関する。
HDDでは磁気ディスクは表面に所定の膜厚で潤滑剤を保持する。磁気ディスクの回転に基づき磁気ディスクの表面で気流が生成される。その結果、浮上ヘッドスライダは所定の浮上高さで磁気ディスクの表面から浮上する。浮上ヘッドスライダは媒体対向面で磁気ディスクの表面に向き合う。このとき、浮上ヘッドスライダ上の電磁変換素子は磁気ディスクに対して磁気情報の書き込みおよび読み出しを実施する。
特開平9−204625号公報
特開2001−503903号公報
特開2007−220188号公報
浮上ヘッドスライダの浮上中、磁気ディスクの表面から潤滑剤は蒸発する。蒸発した潤滑剤分子は媒体対向面に付着する。潤滑剤分子が媒体対向面に溜まると、浮上ヘッドスライダおよび磁気ディスクの間で距離は増大してしまう。磁気情報の書き込みや読み出しの精度は低下する。しかも、媒体対向面から潤滑剤の塊が磁気ディスクに落下すると、浮上ヘッドスライダは塊に衝突してしまう。ヘッドクラッシュが引き起こされる。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、スライダ本体に対する潤滑剤の付着を抑制することができるヘッドスライダおよび記憶装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、ヘッドスライダは、ベース面を規定するスライダ本体と、前記スライダ本体の空気流入側で前記ベース面から立ち上がり、頂上面で空気軸受け面を規定するフロントレールと、前記フロントレールに形成されて前記空気軸受け面の空気流出端よりも空気流入側で空気流出端を規定し、前記スライダ本体のスライダ幅方向に隔てて配置される少なくとも1対の溝とを備えることを特徴とする。
こうしたヘッドスライダではフロントレールに少なくとも1対の溝が形成される。溝が形成されない場合に比べて溝の底面と記憶媒体との距離は増大する。距離の増大に基づき潤滑剤分子と空気分子との衝突が多くなり、空気分子は潤滑剤分子を弾き飛ばす。その結果、記憶媒体との距離が増大する溝の底面への潤滑剤分子の付着は抑制される。しかも、溝内に溜まる気流は溝より空気流出側の空気軸受け面に流れる。その結果、溝より空気流出側で正圧すなわち浮力はこれまで以上に増大する。浮力の増大に基づき空気軸受け面および記憶媒体の間で空気分子の数は増大する。その結果、空気軸受け面に対する潤滑剤分子の付着は抑制される。加えて、溝が形成されない場合に比べて空気軸受け面の面積は減少する。その結果、空気軸受け面に対する潤滑剤分子の付着は抑制される。さらに、空気軸受け面ではスライダ幅方向に隔てて1対の溝が配置される。溝より空気流出側で浮力は増大する。スライダ幅方向に良好な浮力のバランスが実現される。ヘッドスライダは安定的に浮上することができる。
以上のように、ヘッドスライダおよび記憶装置はスライダ本体に対する潤滑剤の付着を抑制することができる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
図1は本発明に係る記憶装置の一具体例すなわちハードディスク駆動装置(HDD)11の内部構造を概略的に示す。このHDD11は筐体すなわちハウジング12を備える。ハウジング12は箱形のベース13およびカバー(図示されず)から構成される。ベース13は例えば平たい直方体の内部空間すなわち収容空間を区画する。ベース13は例えばAl(アルミニウム)といった金属材料から鋳造に基づき成形されればよい。カバーはベース13の開口に結合される。カバーとベース13との間で収容空間は密閉される。カバーは例えばプレス加工に基づき1枚の板材から成形されればよい。
収容空間には、記憶媒体としての1枚以上の磁気ディスク14が収容される。磁気ディスク14はスピンドルモータ15の回転軸に装着される。スピンドルモータ15は例えば5400rpmや7200rpm、10000rpm、15000rpmといった高速度で磁気ディスク14を回転させることができる。ここでは、例えば磁気ディスク14は垂直磁気記録ディスクに構成される。すなわち、磁気ディスク14上の記録磁性膜では磁化容易軸は磁気ディスク14の表面に直交する垂直方向に設定される。
収容空間にはキャリッジ16がさらに収容される。キャリッジ16はキャリッジブロック17を備える。キャリッジブロック17は、垂直方向に延びる支軸18に回転自在に連結される。キャリッジブロック17には、支軸18から水平方向に延びる複数のキャリッジアーム19が区画される。キャリッジブロック17は例えば押し出し成型に基づきAl(アルミニウム)から成型されればよい。
個々のキャリッジアーム19の先端にはヘッドサスペンション21が取り付けられる。ヘッドサスペンション21はキャリッジアーム19の先端から前方に延びる。ヘッドサスペンション21の先端にはフレキシャが張り合わせられる。フレキシャにはいわゆるジンバルばねが区画される。こうしたジンバルばねの働きで浮上ヘッドスライダ22はヘッドサスペンション21に対してその姿勢を変化させることができる。後述されるように、浮上ヘッドスライダ22にはヘッド素子すなわち電磁変換素子が搭載される。
磁気ディスク14の回転に基づき磁気ディスク14の表面で気流が生成されると、気流の働きで浮上ヘッドスライダ22には正圧すなわち浮力および負圧が作用する。浮力および負圧とヘッドサスペンション21の押し付け力とが釣り合うことで磁気ディスク14の回転中に比較的に高い剛性で浮上ヘッドスライダ22は浮上し続けることができる。
こういった浮上ヘッドスライダ22の浮上中にキャリッジ16が支軸18回りで回転すると、浮上ヘッドスライダ22は磁気ディスク14の半径線に沿って移動することができる。その結果、浮上ヘッドスライダ22上の電磁変換素子は最内周記録トラックと最外周記録トラックとの間でデータゾーンを横切ることができる。こうして浮上ヘッドスライダ22上の電磁変換素子は目標の記録トラック上に位置決めされる。
キャリッジブロック17には例えばボイスコイルモータ(VCM)23といった動力源が接続される。このVCM23の働きでキャリッジブロック17は支軸18回りで回転することができる。こうしたキャリッジブロック17の回転に基づきキャリッジアーム19およびヘッドサスペンション21の揺動は実現される。
[第1実施形態]
図2は本発明の第1実施形態に係る浮上ヘッドスライダ22を示す。この浮上ヘッドスライダ22は、例えば平たい直方体に形成される基材すなわちスライダ本体25を備える。スライダ本体25の空気流出側端面には絶縁性の非磁性膜すなわち素子内蔵膜26が積層される。この素子内蔵膜26に前述の電磁変換素子27が組み込まれる。スライダ本体25は例えばAl2O3−TiC(アルチック)といった硬質の非磁性材料から形成される。素子内蔵膜26は例えばAl2O3(アルミナ)といった比較的に軟質の絶縁非磁性材料から形成される。スライダ本体25は媒体対向面28で磁気ディスク14に向き合う。媒体対向面28には平坦なベース面29すなわち基準面が規定される。磁気ディスク14が回転すると、スライダ本体25の前端から後端に向かって媒体対向面28には気流31が作用する。
図2は本発明の第1実施形態に係る浮上ヘッドスライダ22を示す。この浮上ヘッドスライダ22は、例えば平たい直方体に形成される基材すなわちスライダ本体25を備える。スライダ本体25の空気流出側端面には絶縁性の非磁性膜すなわち素子内蔵膜26が積層される。この素子内蔵膜26に前述の電磁変換素子27が組み込まれる。スライダ本体25は例えばAl2O3−TiC(アルチック)といった硬質の非磁性材料から形成される。素子内蔵膜26は例えばAl2O3(アルミナ)といった比較的に軟質の絶縁非磁性材料から形成される。スライダ本体25は媒体対向面28で磁気ディスク14に向き合う。媒体対向面28には平坦なベース面29すなわち基準面が規定される。磁気ディスク14が回転すると、スライダ本体25の前端から後端に向かって媒体対向面28には気流31が作用する。
媒体対向面28には、前述の気流31の上流側すなわち空気流入側でベース面29から立ち上がる1筋の壁体すなわちスカート32が形成される。スカート32はベース面29の空気流入端に沿ってスライダ幅方向に延びる。スカート32は、スカート32より空気流出側に向かって塵埃といったごみの進入を規制する。同様に、媒体対向面28にはスカート32より気流31の下流側すなわち空気流出側でベース面29から立ち上がる1筋のフロントレール33が形成される。フロントレール33はスカート32に沿ってスライダ幅方向に延びる。スカート32の空気流出端およびフロントレール33の空気流入端は所定の間隔で隔てられる。
媒体対向面28には、フロントレール33より空気流出側でベース面29から立ち上がるリアセンターレール34が形成される。図3を併せて参照し、リアセンターレール34は、スライダ本体25の空気流入端に規定されるスライダ幅方向の中央位置およびスライダ本体25の空気流出端に規定されるスライダ幅方向の中央位置を結ぶ前後方向中心線L上に配置される。同様に、フロントレール33より空気流出側でベース面29から左右1対のリアサイドレール35、35が立ち上がる。リアセンターレール34およびリアサイドレール35、35は素子内蔵膜26に至る。リアサイドレール35、35の間にリアセンターレール34が配置される。ここでは、リアサイドレール35、35はリアセンターレール34の側端に接続される。
フロントレール33およびリアセンターレール34の頂上面にはいわゆる空気軸受け面(ABS)36、37が規定される。空気軸受け面36、37の空気流入端は段差でステップ面38、39にそれぞれ接続される。ステップ面38、39は空気軸受け面36、37よりも一段低いレベルで広がる。ここでは、ステップ面38はフロントレール33の空気流入端でスライダ幅方向に延びる。気流31の流れが入ると、段差の働きで空気軸受け面36、37には比較的に大きな正圧すなわち浮力が生成される。しかも、フロントレール33の後方すなわち背後には大きな負圧が生成される。これら浮力および負圧のバランスに基づき浮上ヘッドスライダ22の浮上姿勢は確立される。
リアサイドレール35、35の空気流入端はリアセンターレール34の空気流入端よりも空気流入側に規定される。リアサイドレール35、35には、その輪郭に沿って連続して広がる囲み壁41、41がそれぞれ形成される。囲み壁41はリアサイドレール35の空気流入端に沿って少なくとも広がる。囲み壁41、41の後端はリアセンターレール34に接続される。リアサイドレール35の頂上面はステップ面39よりもさらに一段低いレベルで広がる。ここでは、スカート32の頂上面、空気軸受け面36、37および囲み壁41の頂上面は同一の仮想平面に沿って広がる。
フロントレール33の空気軸受け面36には1対の溝42a、42bが形成される。溝42a、42bは前後方向中心線Lを挟んでスライダ幅方向に相互に隔てて配置される。溝42a、42b同士の間で空気軸受け面36には溝42cがさらに形成される。溝42cは例えば前後方向中心線L上に配置される。各溝42a〜42cは空気軸受け面36の対応の空気流出端よりも空気流入側で空気流出端を規定する。同時に、各溝42a〜42cは空気軸受け面36の対応の空気流入端よりも空気流出側で空気流入端を規定する。こうして各溝42a〜42cは空気軸受け面36で囲まれる。空気軸受け面36で溝42a〜42cの輪郭は例えば四角形に規定される。ただし、輪郭は多角形や円形で規定されてもよい。ここでは、溝42a〜42cの底面はリアサイドレール35の頂上面を含む仮想平面に沿って広がる。
空気軸受け面37の空気流出側でリアセンターレール34には電磁変換素子27が埋め込まれる。電磁変換素子27は例えば読み出し素子と磁気記録ヘッドすなわち書き込み素子とを備える。読み出し素子にはトンネル接合磁気抵抗効果(TuMR)素子が用いられる。TuMR素子では磁気ディスク14から作用する磁界の向きに応じてトンネル接合膜の抵抗変化が引き起こされる。こういった抵抗変化に基づき磁気ディスク14から情報は読み出される。書き込み素子にはいわゆる単磁極ヘッドが用いられる。単磁極ヘッドは薄膜コイルパターンの働きで磁界を生成する。この磁界の働きで磁気ディスク14に情報は書き込まれる。電磁変換素子27は素子内蔵膜26の表面に読み出し素子の読み出しギャップや書き込み素子の書き込みギャップを臨ませる。ただし、空気軸受け面37の空気流出側で素子内蔵膜26の表面には硬質の保護膜が形成されてもよい。こういった硬質の保護膜は素子内蔵膜26の表面で露出する読み出しギャップや書き込みギャップを覆う。保護膜には例えばDLC(ダイヤモンドライクカーボン)膜が用いられればよい。
ここで、浮上ヘッドスライダ22は、前後方向中心線Lに沿って0.85mmの前後方向長さ、0.70mmのスライダ幅、および、0.23mmの厚みを有する。すなわち、浮上ヘッドスライダ22はいわゆるフェムト(FEMTO)スライダを構成する。空気軸受け面36、37からベース面29の深さは例えば2.0μm〜4.0μmの範囲に設定される。空気軸受け面36、37からステップ面38、39の深さは例えば100nm〜250nmの範囲に設定される。同様に、空気軸受け面36、37からリアサイドレール35の頂上面および溝42a〜42cの底面の深さは例えば1.0μm〜2.0μmの範囲に設定される。
こうした浮上ヘッドスライダ22では、空気軸受け面37に比べて空気軸受け面36で大きな正圧すなわち浮力が生成される。その結果、スライダ本体25はピッチ角αの傾斜姿勢で維持される。ここで、ピッチ角αとは、気流31の流れ方向に沿ったスライダ本体前後方向の傾斜角をいう。その一方で、空気軸受け面36、37ではスライダ幅方向に均等に浮力が生成される。その結果、ロール角βの変動は著しく抑制される。スライダ本体25では一定のロール角βが維持される。ここで、ロール角βとは、気流31の流れ方向に直交するスライダ幅方向の傾斜角をいう。こうした傾斜姿勢の確立時に、電磁変換素子27の書き込み素子は磁気ディスク14に2値情報を書き込む。同様に、電磁変換素子27の読み出し素子は磁気ディスク14から2値情報を読み出す。
こういったHDD11では、磁気ディスク14の表面から空気中に潤滑剤は蒸発する。気流31の働きで、空気中の潤滑剤分子は浮上ヘッドスライダ22の媒体対向面28に付着する。ここで、発明者は、磁気ディスク14および浮上ヘッドスライダ22の間に存在する空気分子に着目した。こうした空気分子は空気中の潤滑剤分子に衝突し、潤滑剤分子を弾き飛ばす。すなわち、空気分子との衝突に基づき浮上ヘッドスライダ22への潤滑剤分子の付着は抑制される。したがって、磁気ディスク14および浮上ヘッドスライダ22の間に空気分子が多く存在すればするほど潤滑剤分子の付着は妨げられる。ここで、磁気ディスク14および浮上ヘッドスライダ22の間で気圧が増大すればするほど、空気分子の数は増大する。同時に、磁気ディスク14および浮上ヘッドスライダ22の間の距離が増大すればするほど、空気分子の数は増大する。その結果、空気分子および潤滑剤分子の衝突の可能性は高まる。加えて、例えば空気軸受け面36の面積が減少すればするほど、空気軸受け面36に対する潤滑剤分子の付着量は減少する。
発明者はシミュレーションに基づき本発明の効果を検証した。検証にあたって具体例1および比較例1に係る浮上ヘッドスライダ22が用意された。具体例1には前述の浮上ヘッドスライダ22が用いられた。比較例1では前述の浮上ヘッドスライダ22で溝42a〜42cの形成が省略された。その結果、比較例1に係る空気軸受け面36の面積は具体例1に係る空気軸受け面36の面積に比べて増大する。磁気ディスク14の回転数は10000rpmに設定された。浮上ヘッドスライダ22の浮上量は8.5nmに設定された。ピッチ角αは140μradに設定された。スキュー角は5度に設定された。具体例1および比較例1で同一の浮上姿勢が確立された。このとき、前述の図3の断面線Dに沿った各位置で浮上ヘッドスライダ22および磁気ディスク14の間に規定される気圧の分布が算出された。
図4は、断面線Dに沿って規定される位置Xごとに算出される気圧の分布を示すグラフである。横軸は浮上ヘッドスライダ22の空気流入端「0(ゼロ)」から位置Xまでの距離[mm]を示す。縦軸はHDD11内の気圧[atm]を示す。ただし、算出される気圧から1atmを引いた値を示す。すなわち大気圧すなわち1atmが基準ゼロとされる。比較例1では空気軸受け面36の空気流入端で急激に気圧が増大する。その後、空気軸受け面36の空気流入端から空気流出端に向かうにつれて気圧は増大していく。その一方で、具体例1では溝42aの空気流入端で急激に気圧は減少する。ただし、溝42aの形成領域Aで比較例1に比べて気圧は減少するものの、溝42aより空気流入側および空気流出側で比較例1に比べて大きな気圧が生成される。
図5は、断面線Dに沿って規定される位置Xごとに算出される潤滑剤分子付着の抑制率の分布を示すグラフである。縦軸は、空気分子の存在を考慮しない場合の潤滑剤分子の付着レート[nm/時間]に対して、空気分子の存在を考慮した場合の潤滑剤分子の付着レート[nm/時間]の比率[%]を示す。比率が小さければ小さいほど、潤滑剤分子の付着は抑制される。なお、空気分子の影響を考慮しない場合は、例えば気圧がゼロの場合や磁気ディスク14および浮上ヘッドスライダ22の間の距離がゼロの場合が想定される。付着レートは、単位時間あたりに浮上ヘッドスライダ22に付着する潤滑剤分子の膜厚で示される。
その結果、具体例1では溝42aの形成領域Aで比率は著しく向上する。前述のように、形成領域Aで気圧が減少するものの、磁気ディスク14との距離の増大による影響が大きいものと考えられる。その一方で、溝42aよりも空気流入側および空気流出側の空気軸受け面36で比率は向上する。前述のように、溝42aより空気流入側および空気流出側で比較例1に比べて大きな気圧が生成されることが要因と考えられる。以上のことから、比較例1に比べて具体例1では空気軸受け面36に潤滑剤分子は付着しにくいことが確認された。
以上のような浮上ヘッドスライダ22では、空気軸受け面36に溝42a〜42cが形成される。その結果、溝42a〜42cが形成されない場合に比べて溝42a〜42cの底面と磁気ディスク14との距離は増大する。しかも、溝42a〜42c内に溜まる気流31は溝42a〜42cより空気流出側の空気軸受け面36に受け止められる。その結果、溝42a〜42cより空気流出側で気圧は増大する。加えて、溝42a〜42cが形成されない場合に比べて、溝42a〜42cの形成に基づき空気軸受け面36の面積は減少する。こうした3つの要因に基づき浮上ヘッドスライダ22に対する潤滑剤分子の付着は抑制される。さらに、空気軸受け面36では前後方向中心線Lを挟んで相互に反対側に1対の溝42a、42bが配置される。溝42a、42bより空気流出側で浮力は増大する。スライダ幅方向に良好な浮力のバランスが実現される。浮上ヘッドスライダ22は安定的に浮上することができる。
[第2実施形態]
図6は本発明の第2実施形態に係る浮上ヘッドスライダ22aを示す。前述の浮上ヘッドスライダ22と均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。この浮上ヘッドスライダ22aでは、各溝42a、42b内に低レベル面51a、51bがそれぞれ形成される。低レベル面51a、51bは空気軸受け面36よりも低いレベルで広がる。図7を併せて参照し、低レベル面51a、51bは、溝42a、42b内の空気流出側で空気軸受け面36に段差で接続される。低レベル面51a、51bは、空気軸受け面36を含む仮想平面に平行に規定される。ここでは、空気軸受け面36から低レベル面51a、51bまでの深さは、空気軸受け面36からステップ面38までの深さと同一に設定される。
図6は本発明の第2実施形態に係る浮上ヘッドスライダ22aを示す。前述の浮上ヘッドスライダ22と均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。この浮上ヘッドスライダ22aでは、各溝42a、42b内に低レベル面51a、51bがそれぞれ形成される。低レベル面51a、51bは空気軸受け面36よりも低いレベルで広がる。図7を併せて参照し、低レベル面51a、51bは、溝42a、42b内の空気流出側で空気軸受け面36に段差で接続される。低レベル面51a、51bは、空気軸受け面36を含む仮想平面に平行に規定される。ここでは、空気軸受け面36から低レベル面51a、51bまでの深さは、空気軸受け面36からステップ面38までの深さと同一に設定される。
こうした浮上ヘッドスライダ22aによれば、前述の浮上ヘッドスライダ22と同様の作用効果が実現される。加えて、浮上ヘッドスライダ22aでは、溝42a、42bの空気流出側で空気軸受け面36に段差で接続される低レベル面51a、51bが規定される。その結果、溝42a、42b内に溜まる気流31は、低レベル面51a、51bとの間に規定される段差の働きで空気軸受け面36に作用する。その結果、前述の浮上ヘッドスライダ22に比べて、溝42a、42bより空気流出側の空気軸受け面36で一層大きな浮力が生成される。その結果、空気軸受け面36すなわち浮上ヘッドスライダ22aに対する潤滑剤分子の付着は抑制される。
[第3実施形態]
図8は本発明の第3実施形態に係る浮上ヘッドスライダ22bを示す。前述の浮上ヘッドスライダ22、22aと均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。この浮上ヘッドスライダ22bでは、スライダ幅方向に規定される溝42a、42bの空気流入端の幅が、スライダ幅方向に規定される溝42a、42bの空気流出端の幅よりも大きく規定される。図9を併せて参照し、ここでは、スライダ幅方向に規定される溝42a、42bの幅は空気流入端から空気流出端に向かうにつれて減少する。なお、溝42a〜42cの空気流入端や空気流出端は、必ずしも前後方向中心線Lに直交する方向に沿って規定されなくてもよい。
図8は本発明の第3実施形態に係る浮上ヘッドスライダ22bを示す。前述の浮上ヘッドスライダ22、22aと均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。この浮上ヘッドスライダ22bでは、スライダ幅方向に規定される溝42a、42bの空気流入端の幅が、スライダ幅方向に規定される溝42a、42bの空気流出端の幅よりも大きく規定される。図9を併せて参照し、ここでは、スライダ幅方向に規定される溝42a、42bの幅は空気流入端から空気流出端に向かうにつれて減少する。なお、溝42a〜42cの空気流入端や空気流出端は、必ずしも前後方向中心線Lに直交する方向に沿って規定されなくてもよい。
こうした浮上ヘッドスライダ22bによれば、前述の浮上ヘッドスライダ22、22aと同様の作用効果が実現される。加えて、溝42a、42bでは空気流入端よりも空気流出端の幅が小さく規定されることから、溝42a、42bの空気流入端から溝42a、42b内に流れ込む気流31の密度は溝42a、42bの空気流出端で高められる。その結果、前述の浮上ヘッドスライダ22、22aに比べて、溝42a、42bよりも空気流出側の空気軸受け面36で一層大きな浮力が生成される。空気軸受け面36すなわち浮上ヘッドスライダ22に対する潤滑剤分子の付着は一層大きく抑制される。
前述と同様に、発明者はシミュレーションに基づき本発明の効果を検証した。検証にあたって前述の具体例1および比較例1に加えて具体例2、3が用意された。具体例2、3には浮上ヘッドスライダ22a、22bがそれぞれ用いられた。前述と同様の条件でシミュレーションが実施された。その結果、図10に示されるように、具体例1に比べて、具体例2では溝42aより空気流出側で一層大きな浮力が生成される。同様に、具体例2に比べて、具体例3では溝42aより空気流出側で一層大きな浮力が生成される。その一方で、図11に示されるように、具体例2、3では低レベル面51a、51bで比率は具体例1に比べてやや悪化するものの、比較例よりも良好な比率が算出された。同時に、気圧の増大に基づき溝42aよりも空気流出側の空気軸受け面36で比率は具体例1よりもさらに向上する。したがって、具体例2、3では具体例1に比べて潤滑剤分子は空気軸受け面36に一層付着しにくいことが確認された。図12は具体例1〜3および比較例1における比率の平均値を示すグラフである。具体例1〜3では比較例1に比べて軒並み30%前後比率が向上することが確認された。
[第4実施形態]
図13は本発明の第4実施形態に係る浮上ヘッドスライダ22cを示す。前述の浮上ヘッドスライダ22と均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。この浮上ヘッドスライダ22cでは、溝42a、42bは空気軸受け面36の空気流入端に沿って形成される。溝42a、42bの空気流出端は空気軸受け面36の空気流入端に接続される。同時に、溝42a、42bの空気流入端はステップ面38に接続される。ここでは、ステップ面38はその中央位置で空気軸受け面36で2つに分断される。こうして溝42a、42bは空気軸受け面36およびステップ面38で囲まれる。ここでは、図14を併せて参照し、溝42a、42bの輪郭は前後方向中心線Lを挟んで左右対称に規定されればよい。なお、空気軸受け面36で溝42cの形成は省略される。
図13は本発明の第4実施形態に係る浮上ヘッドスライダ22cを示す。前述の浮上ヘッドスライダ22と均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。この浮上ヘッドスライダ22cでは、溝42a、42bは空気軸受け面36の空気流入端に沿って形成される。溝42a、42bの空気流出端は空気軸受け面36の空気流入端に接続される。同時に、溝42a、42bの空気流入端はステップ面38に接続される。ここでは、ステップ面38はその中央位置で空気軸受け面36で2つに分断される。こうして溝42a、42bは空気軸受け面36およびステップ面38で囲まれる。ここでは、図14を併せて参照し、溝42a、42bの輪郭は前後方向中心線Lを挟んで左右対称に規定されればよい。なお、空気軸受け面36で溝42cの形成は省略される。
こうした浮上ヘッドスライダ22cによれば、溝42a、42bの底面と磁気ディスク14との距離はこれまで以上に増大する。しかも、溝42a、42b内に溜まる気流31は溝42a、42bよりも空気流出側の空気軸受け面36に作用する。その結果、溝42a、42bより空気流出側の空気軸受け面36で浮力は増大する。加えて、溝42a、42bの形成に基づき空気軸受け面36の面積は減少する。こうした3つの要因に基づき空気軸受け面36すなわち浮上ヘッドスライダ22cに対して潤滑剤分子の付着は抑制される。さらに、空気軸受け面36では前後方向中心線Lを挟んで相互に反対側に1対の溝42a、42bが配置される。溝42a、42bより空気流出側で浮力は増大する。スライダ幅方向に良好な正圧のバランスが実現される。浮上ヘッドスライダ22cは安定的に浮上することができる。
[第5実施形態]
図15は本発明の第5実施形態に係る浮上ヘッドスライダ22dを示す。前述の浮上ヘッドスライダ22〜22cと均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。この浮上ヘッドスライダ22dでは溝42a、42c内に前述の低レベル面51a、51bがそれぞれ形成される。図16を併せて参照し、低レベル面51a、51bは溝42a、42bの空気流出端に沿ってそれぞれ広がる。こうした浮上ヘッドスライダ22dによれば、前述の浮上ヘッドスライダ22cと同様の作用効果が実現される。加えて、前述の浮上ヘッドスライダ22cに比べて、低レベル面51a、51bとの間に規定される段差の働きで一層大きな浮力が空気軸受け面36に作用する。その結果、空気軸受け面36すなわち浮上ヘッドスライダ22dに対する潤滑剤分子の付着は一層抑制される。
図15は本発明の第5実施形態に係る浮上ヘッドスライダ22dを示す。前述の浮上ヘッドスライダ22〜22cと均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。この浮上ヘッドスライダ22dでは溝42a、42c内に前述の低レベル面51a、51bがそれぞれ形成される。図16を併せて参照し、低レベル面51a、51bは溝42a、42bの空気流出端に沿ってそれぞれ広がる。こうした浮上ヘッドスライダ22dによれば、前述の浮上ヘッドスライダ22cと同様の作用効果が実現される。加えて、前述の浮上ヘッドスライダ22cに比べて、低レベル面51a、51bとの間に規定される段差の働きで一層大きな浮力が空気軸受け面36に作用する。その結果、空気軸受け面36すなわち浮上ヘッドスライダ22dに対する潤滑剤分子の付着は一層抑制される。
前述と同様に、発明者はシミュレーションに基づき本発明の効果を検証した。検証にあたってHDD11には具体例4、5および比較例2に係る浮上ヘッドスライダ22が用意された。具体例4、5には前述の浮上ヘッドスライダ22c、22dがそれぞれ用いられた。比較例2では前述の浮上ヘッドスライダ22cで溝42a、42bの形成が省略された。ただし、溝42a、42bの形成領域はステップ面38で規定された。その結果、比較例2に係る空気軸受け面36の面積は具体例4、5に係る空気軸受け面36の面積と等しく設定された。HDD11では磁気ディスク14の回転数は10000rpmに設定された。浮上ヘッドスライダ22の浮上量は9.3nmに設定された。ピッチ角αは121μradに設定された。スキュー角は5度に設定された。具体例4、5および比較例2で同一の浮上姿勢が確立された。
このとき、前述の断面線Dに沿って潤滑剤分子付着の低減率の分布が算出された。その結果、図17に示されるように、具体例4、5では比較例2に比べて溝42aの形成領域Aで良好な比率が算出された。形成領域Aで気圧が減少するものの、磁気ディスク14および溝42aの底面の距離の増大による影響が大きいものと考えられる。その一方で、具体例5では低レベル面51aに基づき磁気ディスク14との距離の減少に基づき比率は比較例2に比べて悪化するものの、溝42aよりも空気流出側の空気軸受け面36で比較例2に比べて比率は部分的に大きく向上する。比較例2に比べて具体例4、5では空気軸受け面36に潤滑剤分子は付着しにくいことが確認された。図18は具体例4、5および比較例2における比率の平均値を示すグラフである。具体例4、5では比較例2に比べて15%前後比率が向上することが確認された。
[変形例]
以上のような浮上ヘッドスライダ22〜22dでは、空気軸受け面36から溝42a〜42cの底面までの深さは、空気軸受け面36からベース面29までの深さに等しく設定されてもよい。このとき、空気軸受け面36から低レベル面51a、51bまでの深さは、空気軸受け面37からサイドリアレール35の頂上面までの深さに等しく設定されてもよい。同様に、空気軸受け面36から溝42a〜42cの底面までの深さは、空気軸受け面36からステップ面38までの深さに等しく設定されてもよい。また、浮上ヘッドスライダ22c、22dの溝42a、42bで空気流出端の幅より空気流入端の幅が大きく設定されてもよい。その他、浮上ヘッドスライダ22bでは低レベル面51a、51bの形成が省略されてもよい。また、浮上ヘッドスライダ22〜22dでは、溝42a、42bはそれぞれフロントレール33の側端で開放されてもよい。
以上のような浮上ヘッドスライダ22〜22dでは、空気軸受け面36から溝42a〜42cの底面までの深さは、空気軸受け面36からベース面29までの深さに等しく設定されてもよい。このとき、空気軸受け面36から低レベル面51a、51bまでの深さは、空気軸受け面37からサイドリアレール35の頂上面までの深さに等しく設定されてもよい。同様に、空気軸受け面36から溝42a〜42cの底面までの深さは、空気軸受け面36からステップ面38までの深さに等しく設定されてもよい。また、浮上ヘッドスライダ22c、22dの溝42a、42bで空気流出端の幅より空気流入端の幅が大きく設定されてもよい。その他、浮上ヘッドスライダ22bでは低レベル面51a、51bの形成が省略されてもよい。また、浮上ヘッドスライダ22〜22dでは、溝42a、42bはそれぞれフロントレール33の側端で開放されてもよい。
11 記憶装置(ハードディスク駆動装置)、14 記憶媒体(磁気ディスク)、22 ヘッドスライダ(浮上ヘッドスライダ)、25 スライダ本体、29 ベース面、33 フロントレール、36 空気軸受け面、38 ステップ面、42a〜42c 溝、51a、51b 低レベル面。
Claims (6)
- ベース面を規定するスライダ本体と、
前記スライダ本体の空気流入側で前記ベース面から立ち上がり、頂上面で空気軸受け面を規定するフロントレールと、
前記フロントレールに形成されて前記空気軸受け面の空気流出端よりも空気流入側で空気流出端を規定し、前記スライダ本体のスライダ幅方向に隔てて配置される少なくとも1対の溝とを備えることを特徴とするヘッドスライダ。 - 請求項1に記載のヘッドスライダにおいて、前記溝の空気流入端のスライダ幅方向の幅は前記溝の空気流出端のスライダ幅方向の幅よりも大きいことを特徴とするヘッドスライダ。
- 請求項1または2に記載のヘッドスライダにおいて、前記フロントレールの空気流入端に形成されて、前記空気軸受け面より低く、前記溝の底面より高く広がり、前記空気軸受け面に段差で接続されるステップ面を備えることを特徴とするヘッドスライダ。
- 請求項3に記載のヘッドスライダにおいて、前記溝の空気流出端は前記空気軸受け面の空気流入端に接続され、前記溝の空気流入端は前記ステップ面の空気流出端に接続されることを特徴とするヘッドスライダ。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のヘッドスライダにおいて、前記溝内の空気流出側で前記空気軸受け面よりも低いレベルで広がり、前記空気軸受け面に段差で接続される低レベル面をさらに備えることを特徴とするヘッドスライダ。
- 記憶媒体と、
前記記憶媒体に向き合わせられるヘッドスライダとを備え、
前記ヘッドスライダは、ベース面を規定するスライダ本体と、前記スライダ本体の空気流入側で前記ベース面から立ち上がり、頂上面で空気軸受け面を規定するフロントレールと、前記フロントレールに形成されて前記空気軸受け面の空気流出端よりも空気流入側で空気流出端を規定し、前記スライダ本体のスライダ幅方向に隔てて配置される少なくとも1対の溝とを備えることを特徴とする記憶装置。
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