JP2005182883A - ヘッドスライダおよび磁気記憶装置 - Google Patents

ヘッドスライダおよび磁気記憶装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 浮上安定性に優れ高密度記録に適するとともに製造歩留まりの良好なヘッドスライダおよび磁気記憶装置を提供する。
【解決手段】 空気流入端10a側の近傍にフロントレール16、空気流出端10b側の近傍にリアセンターレール18、そのヘッドスライダ幅方向の両側にはリアサイドレール19が形成され、それぞれ空気ベアリング表面16a、18a、19aと、空気ベアリング表面より所定の段差だけ低いステップ面16b、18b、19bにより構成されている。空気ベアリング表面を所定の幅以上のステップ面にほぼ囲む構成とし、空気ベアリング表面およびステップ面を形成する際のパターニング用のフォトマスクの位置ずれに起因する空気ベアリング表面の面積変動を防止し、その結果浮上量変動を防止することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ハードディスク装置や光記憶装置に用いられる浮上方式のヘッドスライダおよび磁気記憶装置に関し、特に浮上安定性に優れたヘッドスライダおよび磁気記憶装置に関する。
磁気記憶装置、例えばハードディスク装置はコンピュータの外部磁気記憶装置や民生用ビデオ記憶装置に用いられており、近年動画等の多大なデータ量の情報を記録する機会の増加に伴って、大容量化、高速化、低コスト化のニーズが急速に高まっている。かかるニーズに対応して磁気記録媒体の高記録密度化、記録再生技術の開発が盛んに進められている。
記録再生技術では、磁気記録媒体の高記録密度化に対応して磁気ヘッドの書込み能力向上や浮上量低減が重要課題となっている。磁気ヘッドは、ヘッドサスペンションに支持されたヘッドスライダが、ディスク媒体の回転により生じた気流をその媒体対向面が受けて発生した浮力とヘッドサスペンションの媒体対向面に押しつける力とのバランスにより、数十nmのいわゆる浮上量を保持して記録再生動作を行う。浮力は、主として媒体対向面の最も高い面である空気ベアリング表面により生じる。すなわち空気ベアリング表面がディスク媒体面との間に気流を挟み増加した圧力により浮力を大きく受けることになる。浮上量は、ディスク媒体面から磁気ヘッドの磁気ヘッド素子までの距離であり、高密度記録化を図るためには、再生過程の際のスペーシングロスは浮上量と直接関連しているので浮上量を低減する程良い。すなわち、再生過程の際に、磁気ヘッド素子がディスク媒体の記録層から洩れる磁束をより多く拾うことができる。
特開2001−189067号公報
ところで、最近、ハードディスク装置では面記録密度が60Gbit/in2を超える装置が発表されている。かかる装置では十分なS/N比を得るために浮上量を十数nmに設定している。このような低い浮上量の場合は、浮上量変動に影響する様々な因子を、浮上量が数十nmであった従来と比較して極めて厳密に制御する必要が生じてきている。
浮上量変動の因子の一つとして、ヘッドスライダの媒体対向面を加工する際の空気ベアリング表面や空気ベアリング表面から一段低いステップ面の加工精度が問題になってきている。媒体対向面は、半導体プロセスとほぼ同様に、ウェハから切り出したウェハバーの媒体対向面にレジスト膜を塗布等し、空気ベアリング表面の形状をしたフォトマスクを用いて露光機によりパターニングする。この際、フォトマスクと被加工物との位置合わせを行うが数μm程度のずれが生じる。その結果、空気ベアリング表面の面積が変化すると所望の浮上量が得られず歩留りの悪化やハードディスク装置の使用時にヘッドクラッシュを起こす原因となるという問題が生じる。
上記の露光機の位置合わせ工程をずれの少ない手法に変更することも考えられるが、露光機のフォトマスクの位置合わせ機構や被加工物であるウェハバーの寸法制御、ウェハバーの固定ジグ等の見直しを行わなければならず極めて煩雑である。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、浮上安定性に優れ高密度記録に適するとともに製造歩留まりの良好なヘッドスライダおよび磁気記憶装置を提供することである。
本発明の一観点によれば、記録媒体から浮上し、該記録媒体に対向する媒体対向面を備えたヘッドスライダであって、前記媒体対向面の空気流入端側の近傍に形成された、第1の空気ベアリング表面と、該第1の空気ベアリング表面より低い第1のステップ面とを有するフロントレールと、前記媒体対向面の空気流出端側の近傍に形成された、第2の空気ベアリング表面と、該第2の空気ベアリング表面より低い第2のステップ面と、該第2の空気ベアリング表面の空気流出端側に形成されたヘッド素子とを有するリアレールとを備え、前記第1の空気ベアリング表面は第1のステップ面に略囲まれて形成されてなることを特徴とするヘッドスライダが提供される。
本発明によれば、フロントレールの第1の空気ベアリング表面が、第1の空気ベアリング表面より低い第1のステップ面に略囲まれているので、第1の空気ベアリング表面と第1のステップ面の位置が相対的にずれた場合であっても、第1のステップ面を形成する際に第1の空気ベアリング表面が研削されることを回避あるいは抑制することができ、第1の空気ベアリング表面の面積変動を抑制することができる。したがって、第1の空気ベアリング表面の面積と密接に関係するヘッドスライダの浮上量変動を抑制することができる。
フロントレールの空気ベアリング表面の面積変動量を抑制することにより、浮上安定性に優れたヘッドスライダを実現することができ、さらに浮上量を低減することが可能となるので高密度記録に適したヘッドスライダを実現することができる。また、製造条件の許容量を拡大することができるので製造容易化が図れ、製造歩留まりを向上することができる。
さらに、前記リアレールの前記第2の空気ベアリング表面が第2のステップ面に略囲まれて形成されてもよい。上述したフロントレールと同様の効果が得られる。また、前記媒体対向面の空気流出端側の近傍の幅方向両端に形成され、第3の空気ベアリング表面と、該第3の空気ベアリング表面より低い第3のステップ面とを有するリアサイドレールを更に備えてもよい。リアレールの両側に第3のステップ面に囲まれた第3の空気ベアリング表面を有するリアサイドレールを備えることにより、ロール方向(ヘッドスライダの中心を貫きヘッドスライダ長手方向に延出する軸の周りの回転方向)の浮上安定性が向上し、磁気記録媒体がディスク状媒体、例えば磁気ディスクである場合に内周と外周における浮上姿勢の制御性が高まる。
本発明の他の観点によれば、記録媒体と、前記記録媒体を回転させる媒体駆動手段と、上記いずれかのヘッドスライダと、前記ヘッドスライダを支持するヘッドサスペンションと、前記ヘッドサスペンションを支持すると共に、記録媒体の半径方向にヘッドスライダを移動するヘッド駆動手段が接続されたヘッドアクチュエータとを備えた磁気記憶装置が提供される。
本発明によれば、ヘッドスライダが浮上安定性に優れ、低浮上量化を図ることができるので、高密度記録が可能な磁気記憶装置を実現することができる。
本発明によれば、ヘッドスライダの空気ベアリング表面をステップ面で囲むことにより、浮上安定性に優れ高密度記録に適するとともに製造歩留まりの良好なヘッドスライダおよび磁気記憶装置を実現することができる。
以下図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係る第1の実施の形態のヘッドスライダがディスク媒体上を浮上する様子を模式的に示す図である。図1を参照するに、ヘッドスライダ10は、ヘッドサスペンション14に支持され図に示す矢印ROTの方向にディスク媒体11が回転により気流(矢印AIRで示す。)が生じ、ヘッドスライダ10の空気流入端10a側がディスク媒体面11aから高く、空気流出端10b側が低い姿勢で浮上する。ヘッドスライダ10は媒体対向面13の空気流出端10b側の近傍に記録再生を行うヘッド素子12が設けられている。このヘッド素子12とディスク媒体面11aとの距離、いわゆる浮上量FHが所望の量でかつ安定して保持されることにより、高記録密度で安定した記録再生特性が得られることになる。本発明は、ヘッドスライダ10の製造工程における加工誤差が生じても浮上量FH変動の小さいヘッドスライダ10を実現できるものである。
図2は、第1の実施の形態のヘッドスライダの斜視図である。図3は、図2に示すヘッドスライダの媒体対向面を示す図、図4は図3のX−X’線断面図である。図2〜図4を参照するに、ヘッドスライダ10は略直方体形状をしており、大きさは例えば長さ1.25mm×幅1.00mm×高さ0.30mmである。ヘッドスライダ10の材料は、例えばAl23・TiC(アルティック)を用いることができる。媒体対向面13の表面にはDLC(ダイヤモンドライクカーボン)の保護膜が形成されてもよい。また、ヘッド素子12が形成されている空気流出端10b側には、ヘッド素子12を覆うアルミナ膜15が数十μmの厚さで形成されている。
ヘッドスライダ10の媒体対向面13には空気流入端10a側の近傍にフロントレール16、空気流出端10b側の近傍にリアセンターレール18、そのヘッドスライダ幅方向の両側にはリアサイドレール19が形成されている。
フロントレール16は、ヘッドスライダ10の空気流入端10a側に幅方向に広がる空気ベアリング表面16aと、空気ベアリング表面16aより所定の段差、例えば約0.2μmだけ低いステップ面16bを有している。空気ベアリング表面16aは、媒体対向面13で最も高い面であり、その形状および寸法は浮上設計のパラメータ、例えば浮上量や浮上姿勢(ピッチ角、ロール角等)により適宜設定される。ステップ面16bは、空気ベアリング表面16aの空気流入端10a側、ヘッドスライダ幅方向の両側、および空気流出端10b側に、空気ベアリング表面16aを囲むように形成されている。
リアセンターレール18は、ヘッドスライダ10の空気流出端10b側で、ヘッドスライダ幅方向のほぼ中央に、空気ベアリング表面18aと、空気ベアリング表面18aより所定の段差だけ低いステップ面18bを有して形成されている。空気ベアリング表面18aの空気流出端10b側にはヘッド素子12が形成されている。ステップ面18bは、空気流入端10a側およびヘッドスライダ幅方向の両側に形成され、ヘッド素子12が形成されている空気流出端10b側以外に形成されている。ヘッド素子12は、リアセンターレール18に、例えばGMR再生素子と薄膜誘導型記録素子(微小なため詳細が図示されない。)がこの順に積層されて構成されている。なお、ヘッド素子12はGMR再生素子の替わりにTMR(Ferromagnetic Tunnel Junction Magneto Resistive)素子、バリスティックMR素子を用いることができる。薄膜誘導型記録素子はリング型ヘッドでもよく、垂直磁気記録媒体用の単磁極ヘッドでもよい。
リアサイドレール19は、ヘッドスライダ10の空気流出端10b側で、ヘッドスライダ10幅方向の両側に、空気ベアリング表面19aと、空気ベアリング表面19aより所定の段差だけ低いステップ面19bを有して形成されている。
また、フロントレール16のヘッドスライダ10幅方向両側には、空気流入端10a側から空気流出端10b側に延びるサイドレール20が設けられている。サイドレール20は、フロントレール16のステップ面16bの高さで形成され、ヘッドスライダ10幅方向の長さは例えば約30μmである。
フロントレール16の空気流出端10b側には溝21が形成されている。溝の深さは、空気ベアリング表面16aから例えば約2〜3μmに設定される。
次にヘッドスライダ10の浮上機構を説明する。まず、基本的な浮上機構は、ディスク媒体11が回転すると、ディスク媒体面11aに沿って気流が発生する。その気流がそれぞれのステップ面16b、18b、19bと空気ベアリング面16a、18a、19aとの段差に衝突後、空気ベアリング面16a、18a、19aに作用する。気流から受ける圧力と空気ベアリング面16a、18a、19aの積に相当する浮力が生じる。一方、溝21により負圧が生じ媒体対向面13方向の力(=浮力と反対方向の力)が生じて、浮力とのバランスにより所望の浮上量・浮上姿勢でヘッドスライダが浮上することになる。したがって、空気ベアリング面16a、18a、19aの面積変動は浮上量の変動を招くことになる。
より具体的には、流入した気流は、まずフロントレール16のステップ面16bと空気ベアリング表面16aの段差に衝突し、その衝突により圧縮されて圧力が増加した気流は空気ベアリング表面16aに圧力を及ぼし浮力が生じる。次いで、溝21に流れ込むと共にヘッドスライダ幅方向に広がって膨張することにより負圧が生じ、ディスク媒体面11a方向の力が生じる。さらに、フロントレール16と同様にリアセンターレール18とリアサイドレール19では、ステップ面18b、19bと空気ベアリング表面18a、19aの組み合わせにより浮力が生じる。フロントレール16において生じる浮力の方が、リアセンターレール18およびリアサイドレール19において生じる浮力よりも大きく、浮上姿勢は、図1に示したようにディスク媒体面11aを基準にすると、空気流入端10aが高く、空気流入端10bが低い、ディスク媒体面11aとのなす角(ピッチ角)が例えば200μradの浮上姿勢が形成されることになる。
フロントレール16では空気ベアリング表面16aの面積量を大きく設定し、リアセンターレール18およびリアサイドレール19の浮力より大きな浮力を得ている。なお、フロントレール16が発生する浮力を調整するためにフロントレール16の空気ベアリング表面16aの中央を切るステップ面16bが形成される。このステップ面は形成してもよく、形成しなくてもよい。一方、リアセンターレール18とリアサイドレール19では、フロントレール16と比較してディスク媒体面からの距離が短くなっているので、気流の圧力が増加しているので、フロントレール16よりも小なる割合の空気ベアリング面18a、19aの面積変動であっても、浮力に顕著に影響する。
また、ヘッドスライダ10幅方向の両側に形成されたリアサイドレール19は、ヘッドスライダ10がディスク媒体11の内周あるいは外周にある場合、すなわち気流がヘッドスライダ10に流入する角度(気流の流入方向とヘッドスライダ10の長手方向とがなす角度。)が変化してもヘッドスライダ10の浮上姿勢が所定の範囲のロール角を保持する働きを有している。したがって、それぞれのリアサイドレール19の浮力を所定の範囲に制御することにより浮上安定性が高まる。
上述したように、本実施の形態のヘッドスライダ10は、フロントレール16の空気ベアリング表面16aがステップ面16bに囲まれて形成されているので、後程ヘッドスライダの製造工程の説明において詳述するが、空気ベアリング表面を形成するためのフォトマスクの位置ずれが生じても、空気ベアリング表面の面積は変化しない。したがってフロントレール16の浮力変動が防止される。ここで、図3に示す空気ベアリング表面16a、18a、19aを囲むステップ面16b、18b、19bの幅(空気ベアリング表面とステップ面の境界部とステップ面の端部との距離)が最小となる部分、例えば幅X1〜X5は、後述する露光工程の位置ずれ量の点から1μm以上に設定され、好ましくは5μm以上、さらに好ましくは10μm以上である。これらの上限はそれぞれの位置により浮上量設計により適宜決定される。一例として幅X1とX2の上限は30μm、幅X3の上限は100μm、幅X4とX5の上限は50μmである。特にフロントレール16は空気ベアリング表面16aが長さ、幅共に他の空気ベアリング表面18a、19aよりも大きいので、空気ベアリング表面16aをステップ面16bで囲む効果は顕著なものである。
また、リアセンターレール18においては、空気ベアリング表面18aはヘッド素子12が形成されている空気流出端10b側を除いてステップ面18bに囲まれて形成され、ステップ面18bは、フロントレール16と同様に最小の幅の部分で1μm以上の幅に設定され、好ましくは5μm以上、さらに好ましくは10μm以上に設定される。
また、リアサイドレール19においても、フロントレール16と同様に、空気ベアリング表面19aがステップ面19bに囲まれて形成されている。ステップ面19bはフロントレール16と同様に最小の幅の部分で1μm以上の幅に設定され、好ましくは5μm以上、さらに好ましくは10μm以上である。ステップ面の幅をこのように設定することにより次に詳述する、空気ベアリング表面およびステップ面の形成工程におけるパターニングの位置ずれによる浮上量変動を抑制することができる。
次に、本実施の形態のヘッドスライダの製造方法を説明する。
図5および図6は本実施の形態のヘッドスライダの製造工程を示す図である。なお、図6(A)〜(D)は、1つのヘッドスライダとなるブロックの断面を示している。
まず図5(A)の工程では、アルティックのウェハ30の表面を覆うアルミナ膜15aを形成する。次いで、アルミナ膜15aの表面にGMR再生素子と薄膜誘導型記録素子を積層したヘッド素子12をマトリックス状に多数形成し、さらにヘッド素子12を覆うアルミナ膜15b(例えば膜厚5μm〜20μm)を形成する。アルミナ膜15bの替わりに窒化アルミニウム膜を用いてもよい。このようにしてウェハ30上には、多数のヘッド素子12が配列された状態で形成される。
次いで図5(B)の工程では、ウェハ30をヘッド素子12の一列毎に切断して、ヘッド素子12が配列したウェハバー31が形成される。ウェハバー31は、個々のヘッドスライダとなるブロック32がその幅方向に連なって形成されており、切断面のうち一方の面32aがヘッド素子12の向きにより決まる媒体対向面になり、他方の面32bがヘッドサスペンションに固着される面になる。
次いで図6(A)の工程では、切断面32aを研磨して平坦化後、切断面32a上に例えばネガ型のレジスト膜33を形成し、レジスト膜33のパターニングを行う。このパターニングは、空気ベアリング表面のパターンが写真製版されたフォトマスク34を、例えば縮小光学系露光装置を用いて所定の基準位置に位置合わせを行い、例えば紫外線を照射してレジスト膜33をマスク露光し、露光部33aと未露光部33bを形成する。
次いで図6(B)の工程では、浸漬現像装置などを用いてレジスト膜33を現像することにより未露光部33bを除去して、切断面32a上には空気ベアリング表面の形状をなす露光部33aが残る。次いでこの露光部33aをマスクとして、例えばRIE法により露光部33aに覆われた部分を残しブロック32(アルミナ膜15を含む。)を研削し、空気ベアリング表面35を形成する。研削量は、図3あるいは図4に示す空気ベアリング表面16a、18a、19aとステップ面16b、18b、19bとの段差の高さよりやや多めの量とする。後の工程で最終的に空気ベアリング表面35を研磨する量を確保するためである。なお、空気ベアリング表面35の研磨を行わない場合、研削量は段差の高さとすればよい。
次いで図6(C)の工程では、露光部33aのレジスト膜を除去し、新たにレジスト膜36を形成して、ステップ面のパターン、すなわち図2に示すフロントレール16、リアセンターレール18、およびリアサイドレール19のパターンが写真製版されたフォトマスク38を用いて、図6(A)の空気ベアリング表面35の形成工程と同様にしてフォトマスク38の位置合わせを行いレジスト膜36をマスク露光し現像する。
次いで図6(D)の工程では、残った露光部36aをマスクとして例えばRIE法により、レジスト膜36aに覆われた部分を残して図2に示す溝21の深さまで研削しステップ面39を形成する。このようにして、空気ベアリング表面35をほぼ囲むステップ面39が形成される。次いで、図示を省略するが、レジスト膜36aを除去し、空気ベアリング表面35を研磨して、磁気ヘッド素子12の先端部と空気ベアリング表面の段差量を調整して媒体対向面13の形状が形成されるヘッドスライダが完成する。さらにヘッドスライダはヘッドサスペンションに固定され、次いで品質検査が行われる。品質検査では所定の浮上量の範囲内に入っているかどうかの検査が行われ、合格したウェハロットのみが磁気記憶装置の部品として用いられる。
上述したレジスト膜のマスク露光工程において、空気ベアリング表面35を形成する際とステップ面39を形成する際に、フォトマスク34、38をそれぞれ位置を合わせる必要があり、数μm以上の位置ずれが発生するおそれがある。しかし、本実施の形態に係るヘッドスライダは、空気ベアリング表面用のフォトマスク34とステップ面用のフォトマスク38が相対的に位置ずれが発生した場合であっても、上述したように空気ベアリング表面35がステップ面39にほぼ囲まれているので、フォトマスク34、39の位置ずれにより空気ベアリング表面35の面積の増減がほぼ完全に抑制される。その結果、フォトマスク34、38の位置ずれによる浮上量変動をほぼ抑制することができる。
また、図6(D)に示すステップ面39を形成する研削の際に、フォトマスク38のずれによりレジスト膜36aがずれてパターニングされた場合であっても、空気ベアリング表面35が開口することをほぼ回避でき、ステップ面39を形成する際に空気ベアリング表面35が研削されることを防止することができる。
また、図6(D)の工程において、レジスト膜36aの開口部の側壁面36a−1がテーパ形状に形成された場合には、レジスト性能の劣化によりかかる部分のステップ面39は研削され、ステップ面39の端部が後退して所望の面積より小さいステップ面39が形成されてしまう。しかしこのような場合であっても、本実施の形態では、例えば図3に示す面積(長さおよび幅)の大きなフロントレール16の空気ベアリング表面16aは完全にステップ面16bに囲まれているので空気ベアリング表面16aが同時に研削されることはなく、このことによる浮上量変動を防止することができる。
これらのことより、浮上量変動の少ない高密度記録に適したヘッドスライダを実現することができる。また、製造歩留まりの良好なヘッドスライダを実現することができる。
なお、上記製造工程では図2に示す空気ベアリング表面16a、18a、19aおよびステップ面16b、18b、19bの個々の説明は省略したが、製造工程の説明から明らかなように、総ての空気ベアリング表面は図6(B)の工程で同時に形成され、総てのステップ面は図6(D)の工程で同時に形成される。したがって、それぞれの空気ベアリング表面16a、18a、19a、あるいはステップ面16b、18b、19bは同じ高さで平坦性良く形成することができる。もちろん必要に応じて別々に形成してもよく、空気ベアリング表面やステップ面の高さをそれぞれ異ならせてもよい。
次に、第1の実施の形態の変形例に係るヘッドスライダについて説明する。
図7は、第1の実施の形態の変形例に係るヘッドスライダの媒体対向面を示す図である。図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図7を参照するに、本変形例のヘッドスライダ50はリアセンターレール51の空気流出端10b側にステップ面51b−1が形成されている点以外は第1の実施の形態と同様に構成されている。リアセンターレール51は、ヘッドスライダ50の空気流出端10b側で、ヘッドスライダ50幅方向のほぼ中央に、空気ベアリング表面51aと、空気ベアリング表面51aより所定の段差だけ低いステップ面51bを有して形成されている。空気ベアリング表面51aの空気流出端10b側の側壁面にはヘッド素子12が形成されている。ステップ面51bは、空気ベアリング表面51aを囲むように、空気流入端10a側、ヘッドスライダ50幅方向の両側、およびに空気流出端10b側に形成されている。したがって、空気ベアリング表面51aを形成する位置のずれが空気流出端10b方向に生じても、ステップ面51b−1が形成されているので浮上量への影響をほぼ防止することができる。ステップ面51b−1の幅は、上述したように最も狭い箇所で1μm以上に設定され、好ましくは5μm以上、さらに好ましくは10μm以上である。
なお、本変形例のヘッドスライダ50を形成する際は、ヘッド素子12を覆うアルミナ膜15−1をステップ面51b−1の幅の分だけ厚く形成する。例えば空気流出端10b側のステップ面51b−1の幅が10μmの場合は、アルミナ膜15−1の膜厚を例えば30μmとする。アルミナ膜15−1の一部あるいは全部を窒化アルミニウム膜に置き換えてもよい。窒化アルミニウム膜(熱伝導率約100W/(m・K))は熱伝導度がアルミナ膜(熱伝導率約15W/(m・K))よりも高いので、薄膜誘導型記録素子からの発熱を容易に放熱し、熱膨張によるヘッド素子の先端部の突出やGMR再生素子の熱的ダメージを回避することができる。
リアセンターレール18にヘッド素子12が形成されたヘッドスライダ10、50を例に説明したが、本発明は2つのリアサイドレールの一方あるいは両方にヘッド素子12が形成されると共に、リアセンターレールが形成されないヘッドスライダにも同様に適用される。
次に、本実施の形態の実施例および本発明によらない変形例のヘッドスライダについて浮上量変動について説明する。これは、フォトマスクの位置ずれを仮定して浮上量に与える影響を計算機シミュレーションにより求めたものである。
[実施例]
本実施例のヘッドスライダは、図3に示す媒体対向面と同様の構成とした。媒体対向面の寸法を長さ1.25mm×幅1.00mmとし、フロントレール16、リアセンターレール18、リアサイドレール19の空気ベアリング表面16a、18a、19aの面積をそれぞれ0.16mm2、0.016mm2、0.016mm2とした。また、ステップ面の最小の幅、例えば図3に示すXを30μmとした。また、空気ベアリング表面とステップ面の段差を0.12μmとした。
[比較例]
本発明によらない比較例のヘッドスライダの媒体対向面を図8に示す構成とした。具体的には、図8を参照するに、本比較例のヘッドスライダは、空気流入端側近傍のフロントレールの幅方向両側にはステップ面が形成されておらず、空気ベアリング表面が両側の端面まで延在している。また、空気ベアリング表面の空気流出端側にはステップ面が形成されておらず、空気ベアリング表面から溝121になっている。また、リアセンターレール118およびリアサイドレール119の空気ベアリング表面はステップ面に囲まれていない構成となっている。また、空気ベアリング表面116a、118a、119aの面積は実施例とほぼ同様となっている。
そこで、上記の実施例および比較例のヘッドスライダの浮上量を市販の浮上量計算プログラムにより計算機シミュレーションを行った。シミュレーションの条件は、ステップ面のパターンがヘッドスライダ長手方向、および幅方向にずれが生じた場合、およびパターン幅が変動した場合を仮定し、ずれ量あるいは変動量が±3σ(σは標準偏差を示す。)でそれぞれ±4μm、±4μm、±2μmとした。なお、空気ベアリング表面のパターンは所定の位置に所定のパターン幅で形成されているとした。また、パターン幅の変動とは、縮小光学系露光装置が所定の縮小率からずれたような場合に生じる変動である。
図9は計算機シミュレーションにより得られた実施例および比較例に係るヘッドスライダの浮上量特性を示す図である。図中、縦軸の浮上量偏差3σは浮上量のバラツキを示す。
図9を参照するに、比較例と比較して、ステップ面の長手方向ずれ、幅方向ずれ、パターン幅変動にいずれの場合も、浮上量偏差3σが大幅に低減されていることが分かる。具体的には、ステップ面の長手方向ずれにおいては、比較例に対して実施例が約30%に低減されている。このことは、比較例は図8に示すようにフロントレール116の空気ベアリング表面116aが空気流出端100b側でステップ面を介することなく溝が形成されているのに対し、実施例は図3に示すように空気ベアリング表面16aの空気流出端10b側にステップ面16bが形成されていることに起因してこのような顕著な効果が生じていることが容易に分かる。また実施例のリアサイドレール19の空気流出端10b側のステップ面19bも同様に浮上量偏差の低減に寄与していることが分かる。
また、ステップ面の幅方向ずれにおいては、比較例に対して実施例が約10%に低減されている。このことは、比較例は図8に示すようにフロントレール116の空気ベアリング表面116aが幅方向の両側でステップ面を介することなくスライダ側壁面まで延在しているのに対し、実施例は図3に示すように空気ベアリング表面16aの幅方向の両側にステップ面16bが形成されていることに起因してこのような顕著な効果が生じていることが容易に分かる。また実施例のリアセンターレール18およびリアサイドレール19の空気流出端10b側のステップ面18b、19bも同様に浮上量偏差の低減に寄与していることが分かる。
さらに、パターン幅変動においては、比較例に対して実施例が約30%に低減されている。このことは、比較例は図8に示すように空気ベアリング表面116a、118a、119aがステップ面116b、118b、119bに囲まれていない部分あるのに対し、実施例は図3に示すように、空気ベアリング表面16a、18a、19aがステップ面16b、18b、19bにほぼ囲まれているとに起因してこのような顕著な効果が生じていることが容易に分かる。
(第2の実施の形態)
図10は、本発明の第2の実施の形態の磁気記憶装置の要部を示す図である。
図10を参照するに、本実施の形態の磁気記憶装置60は大略ハウジング61からなる。ハウジング61内には、スピンドル(図示されず)により駆動されるハブ62、ハブ62に固定され回転される磁気記録媒体63、アクチュエータユニット64、アクチュエータユニット64に取り付けられ磁気記録媒体63の半径方向に移動されるアーム65及びヘッドサスペンション66、およびヘッドサスペンション66に支持されたヘッドスライダ68が設けられている。
磁気記録媒体63は、面内磁気記録媒体または垂直磁気記録媒体を用いることができる。面内磁気記録媒体は、記録媒体の基板面に平行な磁化を有する記録層が、単層の強磁性層に限られず、複数の強磁性層の積層体でもよく、さらにいわゆる積層フェリ磁性構造、すなわち下部磁性層と上部磁性層が非磁性層(例えばRu膜(膜厚0.6nm〜0.9nm)を挟んで積層され、記録磁界が印加されていない状態で下部磁性層の磁化と上部磁性層の磁化とが互いに反平行に配置されている構造を有していてもよい。記録層の下地層としては、記録層の磁化が面内に配向するようなCr膜、Cr合金膜(添加元素として、W、Mo等を用いる)。
また、垂直記録媒体は記録媒体の基板面に垂直方向の磁化を有する垂直磁化膜を有する。記録層の下地層として、Co、Cr、Ru、Re、Ri、Hf、及びこれらの合金などの非磁性材料より構成される、例えばRu膜、RuCo膜、CoCr膜(膜厚2nm〜30nm)を用いることができる。
記録層には、面内および垂直磁気記録媒体のいずれもNi、Fe、Co、Ni系合金、Fe系合金、CoCrTa、CoCrPt、CoCrPt−Mを含むCo系合金からなる群のうちいずれかの材料から構成され、Mは、B、Mo、Nb、Ta、W、Cu及びこれらの合金から選択され、膜厚は3nm〜30nmから選択される。
本実施の形態の磁気記憶装置60は、ヘッドスライダ68に特徴がある。例えば、ヘッドスライダ68は第1の実施の形態およびその変形例に係るヘッドスライダである。
磁気記憶装置60の基本構成は、図10に示すものに限定されるものではない。本発明で用いる磁気記録媒体63は、磁気ディスクに限定されず光磁気ディスクであってもよい。
本実施の形態によれば、ヘッドスライダ毎の浮上量のばらつきが抑制されているため、生産歩留まりが向上すると共に、低い浮上量設計であってもヘッドクラッシュを回避することができ、高記録密度化を図ることができる。
なお、上記磁気記憶装置60は、非稼働時にヘッドスライダを磁気記録媒体63の領域外に待避させるランプロード・アンロード方式を用いてもよい。ヘッドサスペンションを係止するランプ部材等を設ければよい。
以上本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、第1の実施の形態の変形例では、フロントレール、リアセンターレール、リアサイドレールは、それぞれ空気ベアリング表面がステップ面に囲まれている場合を例にしたが、フロントレール、リアセンターレール、あるいはリアサイドレールに単独で空気ベアリング表面がステップ面に囲まれている構成を有していてもよい。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) 記録媒体から浮上し、該記録媒体に対向する媒体対向面を備えたヘッドスライダであって、
前記媒体対向面の空気流入端側の近傍に形成された、第1の空気ベアリング表面と、該第1の空気ベアリング表面より低い第1のステップ面とを有するフロントレールと、
前記媒体対向面の空気流出端側の近傍に形成された、第2の空気ベアリング表面と、該第2の空気ベアリング表面より低い第2のステップ面と、該第2の空気ベアリング表面の空気流出端側に形成されたヘッド素子とを有するリアレールとを備え、
前記第1の空気ベアリング表面は第1のステップ面に略囲まれて形成されてなることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記2) 前記リアレールの前記第2の空気ベアリング表面が第2のステップ面に略囲まれて形成されてなることを特徴とする付記1記載のヘッドスライダ。
(付記3) 前記第2の空気ベアリング表面は、空気流出端側を除いて第2のステップ面に囲まれて形成されてなることを特徴とする付記2記載のヘッドスライダ。
(付記4) 前記フロントレールの第1の空気ベアリング表面は、その周囲が第1のステップ面に完全に囲まれて形成されてなることを特徴とする付記1〜3のうち、いずれか一項記載のヘッドスライダ。
(付記5) 前記リアレールの第2の空気ベアリング表面は、その周囲が第2のステップ面に完全に囲まれて形成されてなることを特徴とする付記1〜4のうち、いずれか一項記載のヘッドスライダ。
(付記6) 前記媒体対向面の空気流出端側の近傍の幅方向両端に形成された、第3の空気ベアリング表面と、該第3の空気ベアリング表面より低い第3のステップ面とを有するリアサイドレールを更に備えることを特徴とする付記1〜5のうち、いずれか一項記載のヘッドスライダ。
(付記7) 前記第1または第2の空気ベアリング表面は、媒体対向面の面内方向において1μm以上の幅を有する第1または第2のステップ面に囲まれて形成されてなること特徴とする付記1〜6のうち、いずれか一項記載のヘッドスライダ。
(付記8) 記録媒体と、
前記記録媒体を回転させる媒体駆動手段と、
付記1〜7のうちいずれか一項記載のヘッドスライダと、
前記ヘッドスライダを支持するヘッドサスペンションと、
前記ヘッドサスペンションを支持すると共に、記録媒体の半径方向にヘッドスライダを移動するヘッド駆動手段が接続されたヘッドアクチュエータと、を備えた磁気記憶装置。
(付記9) 記録媒体から浮上し、該記録媒体に対向する媒体対向面を備えたヘッドスライダの製造方法であって、
基板上にヘッド素子を形成する工程と、
前記基板を短冊状に切り出してウェハバーを形成する工程と、
前記ウェハバーの切削面に前記媒体対向面を形成する工程とを備え、
前記媒体対向面を形成する工程は、
空気ベアリング表面となる切削面を覆うレジスト膜を形成する処理と、
前記レジスト膜をマスクとして切削面を研削し空気ベアリング表面を形成する処理と、
前記レジスト膜を除去し、前記空気ベアリング表面の全面を少なくとも覆うとともに、前記レジスト膜より所定の幅だけ延在する他のレジスト膜を形成する処理と、
前記他のレジスト膜をマスクとして切削面を研削しステップ面を形成する処理と、よりなることを特徴とするヘッドスライダの製造方法。
本発明に係る第1の実施の形態のヘッドスライダがディスク媒体上を浮上する様子を模式的に示す図である。 第1の実施の形態のヘッドスライダの斜視図である。 図2に示すヘッドスライダの媒体対向面を示す図である。 図3のX−X’線断面図である。 (A)および(B)は第1の実施の形態のヘッドスライダの製造工程(その1)を示す図である。 (A)〜(D)は第1の実施の形態のヘッドスライダの製造工程(その2)を示す図である。 第1の実施の形態の変形例に係るヘッドスライダの媒体対向面を示す図である。 比較例に係るヘッドスライダの媒体対向面を示す図である。 実施例および比較例に係るヘッドスライダの浮上特性を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の磁気記憶装置の要部を示す図である。
符号の説明
10、50、68 ヘッドスライダ
10a 空気流入端
10b 空気流出端
11 ディスク媒体
11a ディスク媒体面
12 ヘッド素子
13 媒体対向面
14 ヘッドサスペンション
15 アルミナ膜
16 フロントレール
16a、18a、19a、35 空気ベアリング表面
16b、18b、19b、39 ステップ面
18、51 リアセンターレール
19 リアサイドレール
20 サイドレール
30 ウェハ
31 ウェハバー
32 ブロック
33、36 レジスト膜
34、38 フォトマスク
60 磁気記憶装置

Claims (6)

  1. 記録媒体から浮上し、該記録媒体に対向する媒体対向面を備えたヘッドスライダであって、
    前記媒体対向面の空気流入端側の近傍に形成された、第1の空気ベアリング表面と、該第1の空気ベアリング表面より低い第1のステップ面とを有するフロントレールと、
    前記媒体対向面の空気流出端側の近傍に形成された、第2の空気ベアリング表面と、該第2の空気ベアリング表面より低い第2のステップ面と、該第2の空気ベアリング表面の空気流出端側に形成されたヘッド素子とを有するリアレールとを備え、
    前記第1の空気ベアリング表面は第1のステップ面に略囲まれて形成されてなることを特徴とするヘッドスライダ。
  2. 前記リアレールの前記第2の空気ベアリング表面が第2のステップ面に略囲まれて形成されてなることを特徴とする請求項1記載のヘッドスライダ。
  3. 前記第2の空気ベアリング表面は、空気流出端側を除いて第2のステップ面に囲まれて形成されてなることを特徴とする請求項2記載のヘッドスライダ。
  4. 前記媒体対向面の空気流出端側の近傍の幅方向両端に形成された、第3の空気ベアリング表面と、該第3の空気ベアリング表面より低い第3のステップ面とを有するリアサイドレールを更に備えることを特徴とする請求項1〜3のうち、いずれか一項記載のヘッドスライダ。
  5. 前記第1または第2の空気ベアリング表面は、媒体対向面の面内方向において1μm以上の幅を有する第1または第2のステップ面に囲まれて形成されてなること特徴とする請求項1〜4のうち、いずれか一項記載のヘッドスライダ。
  6. 記録媒体と、
    前記記録媒体を回転させる媒体駆動手段と、
    請求項1〜5のうちいずれか一項記載のヘッドスライダと、
    前記ヘッドスライダを支持するヘッドサスペンションと、
    前記ヘッドサスペンションを支持すると共に、記録媒体の半径方向にヘッドスライダを移動するヘッド駆動手段が接続されたヘッドアクチュエータと、を備えた磁気記憶装置。
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