JP3824928B2 - 蓄電装置および車両駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の蓄電池を直列接続した棒状の蓄電池モジュールを所定間隔を隔てて複数列に配置する蓄電装置及び蓄電装置を備えた車両駆動装置に係り、特に低温環境下や高温環境下で使用される場合にも適正な温度に維持することのできる蓄電装置及び車両駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境への影響等の観点から、駆動源として二次電池(バッテリ)を備えたハイブリッド車や電気自動車が注目されている。これらの車両にバッテリを搭載するにあたっては、複数のバッテリを直列に接続して棒状のバッテリモジュールを形成し、これらのバッテリモジュールを保温性の高い強化樹脂製のケースに収容したバッテリボックスが用いられる場合がある。
【0003】
ところで、前記バッテリボックスの温度が必要以上に上昇すると、バッテリの性能に影響が出るおそれがある。そこで、従来においては、ケースに直接冷却風を送り込んで冷却する方法や、ケースの外周リム部にヒートパイプを配設して、このヒートパイプによりケース内の熱を外部に放出させることで、バッテリモジュールを構成する各バッテリを冷却させていた。なお、この種の技術として、特開2000−294301号公報、特開2001−76771号公報に開示されたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来においては、以下のような問題があった。
近年、バッテリに求められる出力要求は益々増加の傾向にある。この要求に応えるようにバッテリの容量の増大したり個数を増加した場合には、それに伴いバッテリ作動時等に発生する熱量も増大し、バッテリの温度、ひいてはバッテリボックスの温度も上昇する。
しかし、従来においては、ケースに直接冷却風を送り込む方法では、ケース内に冷却通路を設けなければならず、バッテリボックス内のスペースが大きくなり、また、冷却風は通路途中でバッテリとの熱交換で温度が変わってしまうためバッテリ間に温度バラツキが発生する。一方、ケース外周リム部にヒートパイプを配設した方式では、バッテリで発生した熱量はケースを介して間接的にヒートパイプに伝達されるため、放熱性が十分高いとは言えず、上述のようにバッテリボックスを高い出力要求に応えるような構造にした場合に十分冷却することができなくなるおそれがある。
【0005】
一方、低温環境下でバッテリボックスが使用される場合、バッテリの温度が適正温度より低下するとその性質上出力が低下するため、バッテリボックスを加温する必要がある。しかし、上述したようにバッテリボックスの冷却性能を高めることが要請されており、単純に保温材で覆ったりケースに加温装置を取り付ける等でバッテリボックスを加温する構造とすると、上述した冷却性能を確保する要請に反するという問題があった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、容量の大きい蓄電池や多くの蓄電池を搭載した場合にも適用できる放熱性に優れた蓄電装置及び車両駆動装置を提供することを一の目的とする。
また、本発明は、低温環境下や高温環境下で使用される場合にも蓄電池の温度を適正範囲内に維持することのできる蓄電装置及び車両駆動装置を提供することを他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以下に示す発明は上記課題を解決するためになされたものであり、請求項1に記載した発明である蓄電装置(例えば、実施の形態におけるバッテリボックス10)は、複数の蓄電池(例えば、実施の形態におけるバッテリ13)を直列接続した棒状の蓄電池モジュール(例えば、実施の形態におけるバッテリモジュール12)を所定間隔を隔てて複数列に配置して、前記蓄電池モジュール間にヒートパイプ(例えば、実施の形態におけるヒートパイプ17)を配置する蓄電装置であって、前記蓄電池モジュールの表面を絶縁チューブ(例えば、実施の形態における絶縁チューブ40)で被覆し、この蓄電池モジュールが収容される丸穴を同心軸に有し、外形が六角形状である金属製スリーブ(例えば、実施の形態における金属製スリーブ30)を設けるとともに、前記ヒートパイプが収容される丸穴を同心軸に有し、外形が菱形状である金属製スリーブ(例えば、実施の形態における金属製スリーブ32)を設け、前記ヒートパイプと電池モジュールを、接触または前記金属製スリーブの薄肉部分を介して近接させたことを特徴とする。
【0008】
このように構成すると、前記蓄電池モジュールはヒートパイプと直接的に熱の授受を行うため熱伝達性能を高めることができ、ヒートパイプを介して蓄電池モジュールから外部に熱を放出することができる。また、ヒートパイプを介して外部から蓄電池モジュールに熱を供給することができる。前記蓄電池モジュールとヒートパイプとは、熱伝導性の良い金属スリーブ内に収容されているため、ヒートパイプが加温または冷却された場合に金属スリーブの温度も短時間で均一化され、この金属スリーブにより蓄電池モジュールの温度を周囲から均一化することができ、蓄電池モジュールの温度バラツキを抑えることができる。さらに、絶縁チューブにより蓄電池モジュールとヒートパイプとの絶縁を確保しているため、漏洩電流が蓄電池モジュールからヒートパイプに流れるおそれを無くすことができる。
【0009】
なお、ヒートパイプは蓄電池モジュールの軸方向に沿って配置することが好ましい。このようにすると、蓄電池モジュールの軸方向から冷却または加温を行うことができるため、伝熱性をさらに高めることができる。また、ヒートパイプとしては、その内部にブライン等の伝熱媒体と、網状のウィックとを備えた構造のものが熱伝達の観点から好ましい。
【0010】
また、請求項2に記載した発明である蓄電装置は、前記金属スリーブの外側に樹脂製のケース(例えば、実施の形態におけるケース35)を設けたことを特徴とする。
このように構成すると、上述したヒートパイプ及び金属スリーブにより伝熱性を高めるとともに、樹脂製のケースにより蓄電装置の保温性を高めることができる。
【0011】
また、請求項3に記載した発明である蓄電装置は、前記ヒートパイプは前記蓄電池モジュールの端部から延出する延出部(例えば、実施の形態における延出部18)を備え、該延出部に発熱体(例えば、実施の形態における抵抗発熱体14)を設けたことを特徴とする。
このように構成すると、前記発熱体で発生させた熱をヒートパイプから蓄電池モジュールに伝達することができるため、低温環境下においても蓄電池を適正温度までより短時間で加温することができる。
【0012】
また、請求項4に記載した発明である蓄電装置は、前記ヒートパイプの延出部(例えば、実施の形態における延出部18,19)を覆う断熱カバー(例えば、実施の形態における断熱カバー34,36)を設けたことを特徴とする。
このように構成すると、ヒートパイプから放出される熱を断熱カバー内に保持することで周囲に拡散することを防止できるため、蓄電装置の周囲に機器を配置した場合にこれらの機器に不要な熱を与えるおそれを無くすことができる。また、断熱カバー内に蓄えた熱をヒートパイプにより蓄電池モジュールに供給することで、さらに効率的に伝熱することができる。
【0013】
また、請求項5に記載した発明である車両駆動装置(例えば、実施の形態における車両駆動装置20)は、車両の駆動軸を駆動して推進力を出力若しくは補助する駆動源(例えば、実施の形態におけるモータ23またはエンジン)と、電気エネルギーによって駆動軸を回転駆動すると共に、駆動源の出力または車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換するモータ(例えば、実施の形態におけるモータ23)と、変換された電気エネルギーを蓄電する蓄電装置(例えば、実施の形態におけるメインバッテリ部11)を備えた車両駆動装置において、蓄電装置は、複数の蓄電池(例えば、実施の形態におけるバッテリ13)が直列接続され所定間隔を隔てて複数列に配置される棒状の蓄電池モジュール(例えば、実施の形態におけるバッテリモジュール12)と、蓄電池モジュール間に配置されるヒートパイプ(例えば、実施の形態におけるヒートパイプ17)と、前記蓄電池モジュールが収容される丸穴を同心軸に有し、外形が六角形状である金属製スリーブ(例えば、実施の形態における金軸製スリーブ30)と、前記ヒートパイプが収容される丸穴を同心軸に有し、外形が菱形状である金属製スリーブ(例えば、実施の形態における金軸製スリーブ32)と、を備え、前記ヒートパイプと電池モジュールを、接触または前記金属製スリーブの薄肉部分を介して近接させ、前記ヒートパイプは前記蓄電池モジュールの端部から延出する延出部を備え、該延出部に発熱体(例えば、実施の形態における抵抗発熱体14)を設け、前記発熱体は前記モータの回生電流により発熱させるよう蓄電装置と並列に接続したことを特徴とする。
【0014】
このように構成すると、上述したように前記蓄電池モジュールはヒートパイプと直接的に熱の授受を行うことができるため、ヒートパイプを介して蓄電池モジュールから外部に熱を効果的に放出することができる。また、低温環境下においては、前記モータで発生する回生電流により変換された電気エネルギーを用いて蓄電装置の加温を行うことで、この蓄電装置の加温を蓄電装置の充電と並行して行うことができる。また、発熱体として抵抗値の高い抵抗発熱体を用いることで蓄電装置を短時間で適正な温度まで加温することができるため、蓄電装置の充電満了時には車両駆動等にほぼ十分な電力を出力することができ、車両走行時の利便性を高めることができる。また、前記蓄電池モジュールの各列が所定間隔を隔てて配置されているので、蓄電池モジュールの各列ごとに適度に放熱することにより、蓄電池モジュールが過度に加温されることを防止でき適度な温度を維持することができる。ここで、前記発熱体をフィルム状に形成して、前記発熱体を前記ヒートパイプに巻き付けるようにすれば、場所をとらずに低コストかつ簡易な作業で設置できる。
【0015】
また、この場合において、各蓄電池モジュールは、前記ヒートパイプを取り囲むように配置すると、これら蓄電池モジュールは前記ヒートパイプから同様に熱の受け渡しを行うことができるため、それぞれの蓄電池モジュール間での温度バラツキを低減することができ、それぞれの蓄電池モジュールの温度を均一化することができる。さらに、蓄電装置に冷却ファンを取り付けて、このファンにより冷却風をヒートパイプに吹き付けることで、ヒートパイプを介して蓄電池モジュールをさらに効果的に冷却することができる。この場合、冷却ファンはヒートパイプの上端側に取り付けることが伝熱性の点から好ましい。また、冷却風を効率的にヒートパイプに供給できるようにフィンを形成しておくことが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態におけるバッテリボックス10を示す斜視図である。このバッテリボックス10は、複数のバッテリ13(バッテリセル)を直列接続して棒状に形成した複数のバッテリモジュール12と、これらのバッテリモジュール12を加温および冷却するためのヒートパイプ17と、前記バッテリモジュール12及びヒートパイプ17を収容する金属製のスリーブ30,32と、これらのバッテリモジュール12、ヒートパイプ17,スリーブ30,32を収容する強化樹脂製のケース35とを備えている。
【0017】
図2は図1の矢印A方向の要部拡大図である。同図に示したように、それぞれのバッテリモジュール12は、外形が六角形状で丸い穴を同心軸に設けた金属製のスリーブ30に内接するようにして前記スリーブ30に収容されている。この状態で、水平方向には、各スリーブ30同士の隣合う辺が当接するように複数列(本実施の形態においては3列)に配置される。このため、水平方向に隣合うバッテリモジュール12同士が当接し、水平方向の配置スペースがコンパクトになっている。一方、垂直方向には、隣合うスリーブ30の頂点同士が接するように複数段(本実施の形態においては7段)に配置される。このため、垂直方向に隣合うバッテリモジュール12同士は所定間隔を隔てて配置され、各バッテリモジュール12ごとに適度に放熱できるようにしている。なお、上述した水平方向と垂直方向の配置関係が逆であってもよい。
【0018】
そして、垂直方向に隣合うスリーブ30間に形成される菱形状の空間部には、菱形状の金属製のスリーブ32,33が交互に挿入されている。前記スリーブ32は、外形が菱形状でヒートパイプの外径と略同一の丸穴を同心軸上に設けた筒状のスリーブになっており、このスリーブ32にヒートパイプ17が内接するように収容されており、このヒートパイプ17が垂直方向に隣合うバッテリモジュール12と直接接触或いはスリーブ30,32の薄肉部分を介して近接するように配置されている。このようにしたため、前記バッテリモジュール12はヒートパイプ17と直接熱の授受を行うことができ、効率的に熱伝達を行うことができる。また、ヒートパイプ17及びバッテリモジュール12の周囲には、金属製のスリーブ30、32、33が設けられているため、伝熱性が高まるとともに周方向に均一的に熱伝達できる。また、その周囲に樹脂製のケース35を設けているため、バッテリボックス10の保温性を高めることができる。なお、保温性の観点から、前記ケース35は強化樹脂で形成することが好ましい。また、本実施の形態においては、組み付けを容易にするため、各スリーブ30,32、33を別々の部材で構成したが、これらのいくつか、または全体が一体化したものを用いても良い。
【0019】
次にバッテリボックス10を図1の側面方向から見た場合について説明する。図3は図1のバッテリモジュール12の側面図である。前記バッテリモジュール12は、側面を絶縁チューブ40で覆われ、この絶縁チューブ40によりヒートパイプ17とバッテリモジュール12との短絡が防止される。そして、バッテリモジュール12には、各バッテリ13の軸方向に沿って温度センサ15が取り付けてあり、ヒートパイプ17に接触するバッテリモジュール12の温度を測定できるようにしている。この温度センサ15は後述する制御回路部(ECU)24に接続され、温度センサ15で測定したバッテリモジュール12の温度がECU24に伝達される。
さらに、本実施の形態においては、各バッテリモジュール12同士を直列に接続することでメインバッテリ部11を構成し、車両を駆動するのに十分な電力を供給できるようにしている。また、各バッテリモジュール12には、同じ大きさの電流が流れるため、各バッテリモジュール12の容量バラツキや温度バラツキを抑えることができる。
【0020】
ヒートパイプ17を図1の側面方向から見た場合について説明する。ヒートパイプ17は内部に中空部を有し、この中空部を区画する内壁面にウィック(図示せず)を備えるとともに、中空部にブラインなどの伝熱媒体(図示せず)を封入している。ヒートパイプ17内に封入されたブラインは通常液状に保持されるとともに、熱エネルギーを受けると気化するようにしている。そして、ヒートパイプ17は、前記バッテリモジュール12よりも軸方向の長さが長く、ケース35の両面から延出する延出部18,19を備えている。図4(a)は図1のヒートパイプ17の側面図であり、図4(b)は該ヒートパイプ17の正面図である。同図に示したように、ヒートパイプ17の延出部18には、フィルム状に形成された抵抗発熱体14が巻き付けられている。このように、前記抵抗発熱体14をフィルム状に形成したため、場所をとらずに低コストかつ簡易な作業で設置することができる。また、前記抵抗発熱体14は、モータシステム駆動回路部(PDU)22に介装されており、車両の回生エネルギーを利用して発熱できるようにしている。これについては詳細を後述する。
【0021】
図5および図6は、それぞれ図1のケース35正面および背面に断熱カバー34、36を取り付けた状態を示す斜視図である。このように断熱カバー34,36を設けたことで、ヒートパイプ17からの熱が周囲に拡散することを防止できるため、バッテリボックス10の周囲に機器を配置した場合にこれらの機器に不要な熱を与えるおそれを無くすことができる。また、断熱カバー34、36内に蓄えた熱をヒートパイプ17によりバッテリモジュール12に供給することで、熱の利用効率を高めることができる。
【0022】
また、図6に示したように、断熱カバー36の上面側には冷却ファン37が取り付けてあり、この冷却ファン37からヒートパイプ17の延出部19に冷却風を供給可能としている。さらに、前記断熱カバー36内であって、前記ケース35の背面には、図18に示したように、冷却用のフィン(冷却フィン)41が板状に形成されており、このフィン41により冷却風を効率的にヒートパイプ17の延出部19に供給できるようにしている。本実施の形態においては、ヒートパイプ17の延出部19に広い面積のフィン41を設けることで、放熱面積を大きく確保して冷却能力を高めている。また、前記冷却ファン37は前記ECU24に接続され、このECU24により駆動制御されるようになっている。
【0023】
本実施の形態においては、図5に示したように、バッテリボックス10を所定の角度αだけ傾斜させて車両内に配置している。これにより、ヒートパイプ17は、抵抗発熱体14が設けられた延出部18を下側にして蒸発部(高温部)となるようにし、冷却ファン37が配置された延出部19を上側にして凝縮部(低温部)になるように傾斜して配置され、詳細を後述するようにヒートパイプ17内のブラインによる伝熱性能を高めることができる。この角度αは、ブラインの伝熱性能を考えると垂直またはこれに近い角度が望ましいが、バッテリボックス10の配置時の安定性や配置場所等の要因により適宜調整することができる。
【0024】
そして、図7に示すように、前記バッテリボックス10と、バッテリボックス10とダッシュボード付近のエアコン吹き出し部38との間には、バッテリボックス10に設けたヒートパイプ17とは別に設けられるヒートパイプ42が設けられている。すなわち、前記ヒートパイプ42の一端部が前記エアコン吹き出し部38に臨むように配置されるとともに、ヒートパイプ42の他端部が冷却フィン41への接続を介して前記ヒートパイプ17の延出部19に臨むように配置されている。これにより、エアコン使用時において、バッテリの発熱エネルギーをヒートパイプ17を介してバッテリボックス10から取り出して、ヒートパイプ17の延出部19から冷却フィン41を介してヒートパイプ42へ伝達し、エアコン吹き出し部38と熱交換を行って効果的に冷却することができる。
【0025】
図8は本発明の実施の形態における車両駆動装置20の概略を示すブロック図である。図8に示したように、車両駆動装置20は、主として、メインバッテリ部11と、加温システム駆動回路部21と、モータシステム駆動回路部22と、モータ23と、制御回路部(ECU)24とにより構成されている。さらに、バッテリ車両駆動装置20は、メインバッテリ部11を構成する各バッテリモジュール12の温度Tbを検出するための温度センサ15や、メインバッテリ部11の残容量SOCを検出するための電流センサ25や、全電流Ichgを検出するための電流センサ26や、全電圧Vchg検出用の電圧センサ27や、モータ23の回転数Neを検出する回転センサ28といったセンサ群を備えている。
【0026】
図10は、図8における加温システム駆動回路部21と、PDU22と、モータ23とを具体的に示す回路図である。前記モータ23は、車両の駆動軸(図示せず)に連結され、前記メインバッテリ部11からの電力により前記駆動軸を回転させて、車両を走行させるものである。なお、前記車両がハイブリッド車の場合には、前記駆動軸はに接続されており、モータ23は前記エンジンを駆動補助する。
また、車両の減速時に駆動輪側からモータ23に駆動力が伝達されると、モータ23は発電機として機能し、いわゆる回生制動力を発生する。これにより、車体の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収する。
【0027】
本実施の形態におけるモータ23は、界磁として永久磁石を利用する永久磁石式のブラシレスモータとされており、前記モータ23に接続された前記モータシステム駆動回路部(PDU、Power Drive Unit)22から供給される3相交流電力により駆動制御される。前記PDU22は、IGBT等のスイッチング素子等から構成されるPWMインバータを備えており、前記PDU22に接続された制御回路部24から出力されるトルク指令に基づいて、メインバッテリ部11から出力される直流電力を3相交流電力に変換してモータ23へ供給する。
【0028】
また、前記モータ23が回生制動力を発生したときには、前記PDU22は、制御回路部24からの指令に基づいて、モータ23の3相交流電力を、直流電力に変換してメインバッテリ部11に供給する。
本実施の形態においては、メインバッテリ部11を加温する加温システム駆動回路部21が前記PDU22に接続されている。これにより、前記モータ23により変換された電気エネルギーを用いてメインバッテリ部11の加温を行うことができるため、該メインバッテリ部11の加温処理をメインバッテリ部11の充電処理と並行して行うことができる。
【0029】
PDU22は、スイッチング素子Q1〜Q6の他に、転流ダイオードD1〜D6、平滑コンデンサCを備えたPWMインバータを備えている。このPDU22の構成については、従来と同様であるため詳細を省略する。
【0030】
図11は図8におけるメインバッテリ部11と加温システム駆動回路部21とをより具体的に示す回路図である。上述したように、メインバッテリ部11を構成するバッテリモジュール12同士がそれぞれ直列に接続されるとともに、バッテリモジュール12を構成するバッテリ13もそれぞれ直列に接続されているため、複数列のバッテリモジュール12を構成する各バッテリ13に均一な電流を流すことができるとともに、各バッテリ13に容量バラツキや劣化度合バラツキが生じることを防止することができる。
【0031】
そして、上述したように、各バッテリモジュール12を構成するバッテリ13を加温するために、各ヒートパイプ17ごとに抵抗発熱体14が設けられている。図11に示すように、各抵抗発熱体14(14a、14b…14n)は、メインバッテリ部11を構成する各バッテリモジュール12(12a、12b…12n)に対して並列に接続されている。これにより、前記各バッテリモジュール12の内部抵抗値を極力抑えることで前記各バッテリモジュール12の効率良いエネルギーの出入を維持することができるとともに、抵抗値の高い抵抗体を抵抗発熱体14として用いることができるため、加温効果を高めることができる。
【0032】
そして、各抵抗発熱体14には、IGBTからなるスイッチング素子Qn(Qna、Qnb…Qnn)が直列に接続されている。各スイッチング素子Qnは前記制御回路部24に接続されており、前記制御回路部24により各スイッチング素子Qnの開閉制御を行うようにしている。上述したように、各バッテリモジュール12には、温度Tbを検出する温度センサ15が設けられ、該温度センサは前記制御回路部24に接続されている。このようにしたため、各バッテリモジュール12の温度に応じてスイッチング素子Qnの開閉制御を行うことにより、各抵抗発熱体14における発熱量を制御して加温制御することで各バッテリモジュール12を適正温度まで加温することができる。加えて、各バッテリモジュール12の温度バラツキを短時間で収束させることが可能となる。
【0033】
前記制御回路部24は、上述したセンサ群に接続され、これらのセンサ群からの入力値に基づいて、各抵抗発熱体14に接続したスイッチング素子Qnを開閉するため、短時間にバッテリは適正作動温度域まで加温できる。温度バラツキを生じているバッテリ間での温度収束に対しても効果を有する。なお、前記制御回路部24は、バッテリモジュール12加温中に過放電若しくは過充電となることを防止するとともに適正な残容量SOCを確保するために、前記スイッチング素子Qnを開閉制御して、各バッテリモジュール12の加温に使う電流(すなわち各抵抗発熱体14に流れる電流)と、各バッテリモジュール12へ回生される電流との配分を調整している。また、前記制御回路部24内には、タイマ29が設けてあり、このタイマ29により各処理を行う時間が調整されている(詳細は後述する)。
【0034】
このように構成されたバッテリボックス10及び車両駆動装置20における作用について説明する。まず、メインバッテリ部11からの電力により車両が走行駆動される駆動モードの場合について図10を用いて説明する。前記モータ23のU相に電流が流入する場合について説明する。なお、この駆動モードにおいては、コンタクタ16はONになっており、スイッチング素子Q1、Q4、Q6のスイッチがONになるとともに、スイッチング素子Q2、Q3、Q5がOFFになっている。
【0035】
この駆動モードにおいて、電流は、メインバッテリ部11の正極からコンタクタ16を介してスイッチング素子Q1を通り、モータ23のU相に流入する。この電流は、モータ23のV相及びW相に分岐して流れ、それぞれスイッチング素子Q4及びQ6を通ってメインバッテリ部11の負極に戻っている。なお、スイッチング素子Q1〜Q6のONとOFFを切り替えることで、電流をモータ23のV相やW相に向けて流すように切り替えることができる。なお、V相及びW相に電流が流入する場合も同様である。
【0036】
この状態から回生モードに移行した場合について説明する。このときには、スイッチング素子Q1〜Q6のすべてをOFFにする。これにより、メインバッテリ部11からモータ23への電流の流れを遮断することができる。一方、モータ23で生じた電流(例えばU相に流れる電流)は、上述したように、モータ23のV相及びW相に分岐して、転流ダイオードD3及びD5を介してメインバッテリ部11の正極側に向かう。加えて、本実施の形態においては、回生モードにおいて、スイッチング素子QnをONにすることにより、対応する抵抗発熱体14に前記電流を流して発熱させることができる。これにより、前記抵抗発熱体14を覆ったバッテリ13を加温することができる。なお、前記抵抗発熱体14に流れた電流は、転流ダイオードD2を介してモータ23のU相に戻る。
【0037】
図9は前記車両駆動装置20による処理を示すメインフローチャートである。まず、ステップS100に示すように、上述した各種センサにより、モータ回転数Ne、回生電流(全電流)Ichg、回生電圧(全電圧)Vchg、各バッテリモジュール12の温度Tb、各バッテリモジュール12への回生電流Ibと、各バッテリモジュール12への加温時間Tを検出して、これらの検出値を制御回路部24に送信する。そして、ステップS102に示すように、制御回路部24において、前記回生電流Ibに基づいて残容量SOCを算出する。そして、ステップS104に示すように、回生電流Ichgを前記残容量SOCに基づいてバッテリモジュール12の電流Ibと抵抗発熱体14の電流Irとに配分する。それから、各バッテリモジュール12の加温制御を行い、メインフローの処理を終了する。
【0038】
上述した各処理を図12〜図16に基づいてより詳細に説明する。図12は、各抵抗発熱体14への電流、電力及び冷却ファン37への電力を算出するフローである。図12のステップS110に示したように、各バッテリモジュール12に接続した温度センサ15により、x(x=1,2…n)番目のバッテリモジュール12(以下、バッテリモジュール12x、と言う)の温度Tb_t(x)を検出する。そして、この温度が、バッテリモジュール12xの適正温度である目標設定温度Tb_sより小さいかどうかを判定する。
【0039】
判定結果が「YES」の場合、すなわち、バッテリモジュール12xの温度Tb_t(x)が目標設定温度Tb_sより小さい場合には、ステップS112に進む。ステップS112は、Tb_t(x)とTb_sとの差分に基づき、x番目の抵抗発熱体14xを加熱するために必要となる回生電力増加量ΔPchg(x)、電流増加量ΔIchg(x)を(1)式および(2)式に示すように算出する。
ΔPchg(x)=K1×(Tb_s−Tb_t(x))……(1)式
ΔIchg(x)=K2×(Tb_s−Tb_t(x))……(2)式
ここで、K1,K2は定数である。なお、回生電力増加量ΔPchg(x)、電流増加量ΔIchg(x)は、温度差ΔTbとの関係特性により差分が所定値になるまでは徐々に回生電力増加量及び電流増加量が増加し所定値以上で一定の値になるよう予め設定しメモリに記憶させたテーブルT1により算出してもよい。このように、回生電力増加量ΔPchg(x)、電流増加量ΔIchg(x)を求めた後、再びステップS110の処理に戻って上述した一連の処理を行う。
【0040】
また、判定結果が「NO」の場合、すなわち、目標設定温度Tb_sと同じかそれより大きい場合には、バッテリモジュール12xを加温する必要がないため、ステップS114に示したように、抵抗発熱体14xへの回生電力増加量ΔPchg(x)と、電流増加量ΔIchg(x)の値をそれぞれ0に設定する。そして、ステップS116に示したように、Tb_t(x)とTb_sとの差分ΔTb_clを算出する。それから、ステップS118に示したように、各バッテリモジュール12xごとの温度差の合計ΣΔTb_clに、係数K3を乗じて、冷却ファン37のデューティーを算出して、図6の処理を終了する。なお、これらの処理は、各バッテリモジュール12ごとに行う(以下のフローチャートにおいても同様)。
【0041】
また、図13は回生量の補正制御を行うためのフローである。図13のステップS120に示すように、各バッテリモジュール12xに流れている電流の総和ΣIb(x)から、残容量SOCを算出する。残容量SOCに基づいて各バッテリモジュール12xに流すことができる最大電流Ib_maxが決まるため、ステップS122に示すように、SOCが所定値を超えると徐々に小さくなり上限値になると零になる関係特性を示したテーブルT2から、残容量SOCに基づいてIb_maxの読み込みを行う。そして、ステップS124に示すように、先ほど読み込んだ最大電流Ib_maxの値をバッテリモジュール12xに流す電流Ib_s1に代入する。次に、ステップS126に示すように、各抵抗発熱体14xに流す回生増加量ΔPchg(x)と、電流増加量ΔIchg(x)のそれぞれの総和をΔPchgと、Ir_sとして算出する。そして、ステップS128に示すように、モータ23で回生させる電流Ichg_sと、電力Pchg_s1を、上述したIb_s1とIr_sの和、Pb_s1とΔPchgの和として算出する。
【0042】
それから、ステップS130に示すように、現時点(時刻t)での電圧値Vchg_tと電流値Ichg_tを電流センサ25と電圧センサ27により検出して、現時点における電力Pchg_tをこれらの積として算出する。そして、ステップS132に示すように、要求された電力量Pchg_s1と現時点での電力量Pchg_tの差分から、補正量Pchg_mを算出する。その後、ステップS134に示すように、補正量Pchg_mに基づいてモータ23における回生補正量を制御する。それから、ステップS136に示すように、所定時間経過したかを前記タイマ29により判定を行い、判定結果が「YES」である場合は図13の処理を終了し、判定結果が「NO」である場合はステップS120に戻り、再び上述した処理を行う。
【0043】
また、図14はモータ23における回転数による補正制御を行うためのフローである。図14のステップS140に示すように、回転センサ28により検出したモータ23の回転数Neを読み込む。次に、ステップS142に示すように、回転数が所定値になるまで徐々に増加し所定以上で一定になる関係特性を示したテーブルT3から回転数Neに基づいて最大電力量Pchg_maxの読み込みを行う。そして、ステップS144に示すように、最大電力量Pchg_maxを現時点での電圧値Vchg_tで割って、最大電流値Ichg_maxを算出する。それから、ステップS146に示すように、要求電流値Ichg_sが最大電流値Ichg_maxより大きいかどうかを判定し、判定結果が「YES」である場合はステップS148に進み、要求電流値Ichg_sを最大電流値Ib_maxに置き換える補正処理を行う。判定結果が「NO」である場合はこのような補正処理を行う必要が無いため、後述するステップS160の処理に進む。
【0044】
S148の処理を行った後には、ステップS150に示すように、バッテリ13の残容量SOCに基づいて最小電流値Ib_minの値を関係特性テーブルT4から読み込む。この最小電流値Ib_minとは、バッテリモジュール12からの放電を防止する等のために、バッテリモジュール12に流す最小限の電流のことであり、SOCが所定値以下に下降すると零から徐々に増加するように設定されている。そして、ステップS152に示すように、回生要求電流値Ichg_sと抵抗体への要求電流値Ir_sの差分が最小電流値Ib_minより大きいかどうかを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS154に進む。ステップS154では、最小電流値Ib_minをバッテリモジュール12に流す要求電流値Ib_sに代入して、バッテリモジュール12に確実に最小電流値Ib_min分電流が流れるようにしておく。判定結果が「NO」である場合はステップS156に進む。この場合には、ステップS156に示すように、全要求電流値Ichg_sと抵抗発熱体要求電流値Ir_sの差分で前記最小電流値Ib_minを確保できているため、この差分を補正することなくバッテリ要求電流値Ib_sに代入する処理を行って、ステップS160の処理に進む。一方、ステップS154の処理を行った後は、ステップS158に示すように、全要求電流値Ichg_sと最小電流値Ib_minの差分を抵抗発熱体要求電流値Ir_sに代入して、ステップS160の処理に進む。そして、ステップS160では所定時間経過したかどうかをタイマ29により判定し、判定結果が「YES」である場合は図8の処理を終了し、判定結果が「NO」である場合はステップS140に戻って再び上述した処理を行う。
【0045】
また、図15は抵抗発熱体14xに流す電流のデューティーを算出するフローである。図15のステップS170に示すように、上述した最大電流値Ir_maxや抵抗発熱体要求電流値Ir_sや電流増加量ΔIchg(x)や、総電流増加量ΣΔIchg(x)のそれぞれの値の読み込みを行う。Ir_maxは抵抗発熱体14xに流すことのできる最大電流値で、材質等により定められる。そして、ステップS172に示すように、抵抗発熱体14xに流す電流に基づいて、スイッチング素子QnxのデューティーD_h(x)を(3)式により算出する。
Figure 0003824928
ここで、K4は係数である。また、デューティーD_h(x)は1(100%)以下の値が算出される。
【0046】
それから、ステップS174に示すように、回生・発電制御を行える状態かどうかを判定し、判定結果が「YES」である場合はステップS176に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS170に戻って再び上述した処理を行う。ステップS176では、各抵抗発熱体14x用のスイッチング素子Qnxのスイッチング制御を行う。そして、ステップS178に示すように、所定時間経過したかどうかを判定し、判定結果が「YES」である場合は図15の処理を終了し、判定結果が「NO」である場合はステップS170に戻って再び上述した処理を行う。
【0047】
また、図16はメインバッテリ部11に流す電流のデューティーを算出するフローである。図16のステップS180に示すように、上述したバッテリ要求電流値Ib_sやバッテリ最大電流値Ib_maxの読み込みを行う。Ib_maxはバッテリモジュール12xに流すことのできる最大電流値で、材質等により定められる。そして、ステップS182に示すように、メインバッテリ部11に流す電流量に基づいて、スイッチング素子Q1〜Q6のデューティーD_bを(4)式により算出する。
D_b=K5×(Ib_s/Ib_max)……(4)式
ここで、K5は係数である。また、デューティーD_bは1(100%)以下の値が算出される。
【0048】
それから、ステップS184に示すように、回生・発電制御を行える状態かどうかを判定し、判定結果が「YES」である場合はステップS186に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS180に戻って再び上述した処理を行う。ステップS186では、メインバッテリ部11用のスイッチング素子Q1〜Q6のスイッチング制御を行う。そして、ステップS188に示すように、所定時間経過したかどうかを判定し、判定結果が「YES」である場合は図10における処理を終了し、判定結果が「NO」である場合はステップS180に戻って再び上述した処理を行う。なお、図12から図16に示した処理は、それぞれ並行して行い、これにより制御時間の短縮を図っている。
【0049】
このようにしたため、バッテリモジュール12を加温する場合には、ヒートパイプ17の延出部18(下端部)に設けられた抵抗発熱体14に電流が供給されると、この抵抗発熱体14が発熱し、ヒートパイプ17の延出部18内に封入されたブラインを加熱して気化させる。この気化したブラインは、ヒートパイプ17の上端側(延出部19側)に向かって上昇しつつ、周囲に設けられたバッテリモジュール12を加温するのである。一方、バッテリモジュール12を冷却する場合には、ヒートパイプ17の延出部19(上端部)側に配置された冷却ファン37により前記延出部19内のブラインを冷却して液化させる。この液化したブラインは、ヒートパイプ17の下端側(延出部18側)に向かって下降しつつ戻り、気化(蒸発)から液化(凝縮)迄の一工程サイクルを終える。バッテリモジュール12を加温している間は前述の工程サイクルが繰り返される。上述したように、ヒートパイプ17及びバッテリモジュール12は熱伝導性の良い金属スリーブ30,32に収容されているため、ヒートパイプ17が加温または冷却された場合に金属スリーブ30,32の温度も短時間で均一化され、この金属スリーブ30,32によりバッテリモジュール12の温度を周囲から均一化することができ、バッテリモジュール12の温度バラツキを抑えることができる。さらに、絶縁チューブ40によりバッテリモジュール12とヒートパイプ17との絶縁を確保しているため、漏洩電流がバッテリモジュール12からヒートパイプ17に流れるおそれを無くすことができる。また、抵抗発熱体は絶縁被膜されているので、抵抗発熱体14に流れる加温のための電流がヒートパイプ17に流れることはない。
【0050】
以上説明したように、本実施の形態においては、前記各バッテリモジュール12を構成するバッテリ13の内部抵抗値を極力抑えることで前記複数のバッテリ13において効率良くエネルギーを出入させることができるとともに、抵抗値の高い抵抗体を抵抗発熱体14として用いることができるため、加温効果を高めることができる。また、各バッテリモジュール12の温度を検出する温度センサ15を設けて、制御回路部24により加温制御することで、各バッテリモジュール12を構成するバッテリ13を適正温度まで加温することができる。
【0051】
また、各バッテリ13を短時間で適正な温度まで加温することができるため、各バッテリ13の充電満了時には車両駆動等にほぼ十分な電力を出力することができ、車両走行時の利便性を高めることができる。また、前記各バッテリ13を短時間で加温することができるため、バッテリ13ごとの温度バラツキが発生しにくくなるとともに、メインバッテリ部11の充電完了後には、加温のための電流をメインバッテリ部11に供給する必要がほとんど無くなるため、メインバッテリ部11の過充電を防止することができる。
【0052】
なお、バッテリとしては、リチウムイオンバッテリ、ニッケル水素バッテリ、鉛バッテリ、ニッケルカドミウムバッテリ等のいわゆる二次電池に適用することができる。
【0053】
また、バッテリボックス10としては上述した構成に限られない。図17は本発明の第2の実施の形態のバッテリボックス10を示す。なお、前実施の形態において示した部材と同様の部材については、同一の番号を付してその説明を省略する。この実施の形態においては、第1の実施の形態における左右のヒートパイプ17の一方を一段上下にずらして交互に配置したものである。この実施の形態によれば、バッテリモジュール12の上下方向にヒートパイプ17が配置されることになるため、バッテリボックス10を上下方向に温度バラツキが生じ易い環境に配置される場合であっても、より均等に冷却または加熱を行えるという利点がある。なお、ヒートパイプ17の配置形態としては、これに限らず、各バッテリモジュール12に少なくとも一つのヒートパイプ17が接するように配置すればよい。また、図19に示したように、各ヒートパイプ17毎に冷却フィン41を設けてもよい。この場合に、図20に示したように、ヒートパイプ17へ向かう冷却風の通過を阻害しない様に各冷却フィン41の向きをバッテリボックス10の端面に略対向するようにして、冷却フィン41をヒートパイプ17に取り付けてもよい。なお、この場合においては、ヒートパイプ17の延出部19がL字状になっているため、冷却フィン41は端面に対してやや傾斜して配置されている。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載した発明によれば、前記蓄電池モジュールはヒートパイプと直接的に熱の授受を行うため、蓄電池モジュールから外部に熱を効果的に放出することができるとともに、外部から蓄電池モジュールに熱を供給することができる。また、ヒートパイプが加温または冷却された場合に金属スリーブの温度も短時間で均一化され、この金属スリーブにより蓄電池モジュールの温度を周囲から均一化することができ、蓄電池モジュールの温度バラツキを抑えることができる。さらに、余分な電流が蓄電池モジュールからヒートパイプに流れるおそれを無くすことができる。
【0055】
また、請求項2に記載した発明によれば、伝熱性を高めるとともに蓄電装置の保温性を高めることができる。
また、請求項3に記載した発明によれば、低温環境下においても蓄電池の性能を適正温度の場合と同様に確保することができ、蓄電装置の耐久性をさらに向上することができる。
また、請求項4に記載した発明によれば、蓄電装置の周囲に機器を配置した場合にこれらの機器に不要な熱を与えるおそれを無くすことができるとともに、熱の利用効率を高めることができる。
【0056】
また、請求項5に記載した発明によれば、蓄電池モジュールから外部に熱を効果的に放出することができる。また、蓄電装置の加温を蓄電装置の充電と並行して行うことができる。また、発熱体として抵抗値の高い抵抗発熱体を用いることで蓄電池モジュールの各列ごとに適度に放熱することができるため、車両走行時の利便性を高めることができる。また、蓄電池モジュールが過度に加温されることを防止でき適度な温度を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第1の実施の形態におけるバッテリボックスを示す斜視図である。
【図2】 図1のバッテリモジュールを挿入した六角柱スリーブ及びヒートパイプを挿入した菱形スリーブを示す正面図である。
【図3】 図1のバッテリモジュールに温度センサを取り付けた状態を示す側面図である。
【図4】 図1のヒートパイプの延出部に抵抗発熱体を巻き付けた状態を示す側面図及び正面図である。
【図5】 図1のケース正面に断熱カバーを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図6】 図1のケース背面に断熱カバーを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図7】 図1のバッテリボックスを車両に搭載した状態を示す概略説明図である。
【図8】 本発明の実施の形態における車両駆動装置の概略を示すブロック図である。
【図9】 図8の車両駆動装置による処理を示すメインフローチャートである。
【図10】 図8のモータ及びモータシステム駆動回路部の詳細を示す回路図である。
【図11】 図8のメインバッテリ部及び加温システム駆動回路部の詳細を示す回路図である。
【図12】 図9のサブフローチャートである。
【図13】 図9のサブフローチャートである。
【図14】 図9のサブフローチャートである。
【図15】 図9のサブフローチャートである。
【図16】 図9のサブフローチャートである。
【図17】 本発明のバッテリボックスの変形例を示す正面図及びその要部拡大図である。
【図18】 図1のバッテリボックスの斜視図である。
【図19】 本発明のバッテリボックスの変形例を示す斜視図である。
【図20】 本発明のバッテリボックスの変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 バッテリボックス
11 メインバッテリ部
12 バッテリモジュール
13 バッテリ
14 抵抗発熱体
17 ヒートパイプ
18、19 延出部
20 車両駆動装置
23 モータ
30、32,33 スリーブ
34,36 断熱カバー
35 ケース
40 絶縁チューブ

Claims (5)

  1. 複数の蓄電池を直列接続した棒状の蓄電池モジュールを所定間隔を隔てて複数列に配置して、前記蓄電池モジュール間にヒートパイプを配置する蓄電装置であって、前記蓄電池モジュールの表面を絶縁チューブで被覆し、この蓄電池モジュールが収容される丸穴を同心軸に有し、外形が六角形状である金属製スリーブを設けるとともに、前記ヒートパイプが収容される丸穴を同心軸に有し、外形が菱形状である金属製スリーブを設け、前記ヒートパイプと電池モジュールを、接触または前記金属製スリーブの薄肉部分を介して近接させたことを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記金属スリーブの外側に樹脂製のケースを設けたことを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記ヒートパイプは前記蓄電池モジュールの端部から延出する延出部を備え、該延出部に発熱体を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の蓄電装置。
  4. 前記ヒートパイプの延出部を覆う断熱カバーを設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の蓄電装置。
  5. 車両の駆動軸を駆動して推進力を出力若しくは補助する駆動源と、電気エネルギーによって駆動軸を回転駆動すると共に、駆動源の出力または車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換するモータと、変換された電気エネルギーを蓄電する蓄電装置を備えた車両駆動装置において、蓄電装置は、複数の蓄電池が直列接続され所定間隔を隔てて複数列に配置される棒状の蓄電池モジュールと、蓄電池モジュール間に配置されるヒートパイプと、前記蓄電池モジュールが収容される丸穴を同心軸に有し、外形が六角形状である金属製スリーブと、前記ヒートパイプが収容される丸穴を同心軸に有し、外形が菱形状である金属製スリーブと、を備え、前記ヒートパイプと電池モジュールを、接触または前記金属製スリーブの薄肉部分を介して近接させ、前記ヒートパイプは前記蓄電池モジュールの端部から延出する延出部を備え、該延出部に発熱体を設け、前記発熱体は前記モータの回生電流により発熱させるよう蓄電装置と並列に接続したことを特徴とする車両駆動装置。
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