JP3824782B2 - 好気性汚水処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、畜産業や食品加工業などから排出される高濃度の有機性汚水の処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
有機性汚水の浄化処理には、活性汚泥を用いた方法が従来より用いられてきた。この方法は、有機性汚水に含まれる有機物の分解に寄与する有用微生物の集合体である活性汚泥を、活性汚泥中の有用微生物の活動に必要な酸素を供給するための曝気装置を備えた曝気槽内に蓄えておき、曝気槽内に汚水を添加して、活性汚泥中の有用微生物により汚水中の有機物を好気的(酸化)分解処理させるものである。被処理水はオーバーフローによって曝気槽外に排出され、沈降分離槽にて活性汚泥を沈降分離した上澄みを系外へ放流する。また、沈降分離された活性汚泥の一部は、曝気槽内の汚泥濃度を高める目的のため、曝気槽へと返送される。
【0003】
通常、曝気槽は箱型又は円筒型の容器が用いられ、曝気装置にはブロアなどで加圧した空気を曝気槽底部に設けた多孔質のブロックやパイプからなる散気装置に導入して、小さな気泡を発生させる構造のものが多く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
気泡が汚水中を上昇して水面に到達するまでの時間に気泡と汚水との気液接触によって汚水中に酸素が溶解するが、溶解する酸素量には限界がある。そのため、高濃度な汚水を多量に投入して高負荷状態とすると、活性汚泥中の有用微生物が汚水中の有機物を酸化分解するために必要とする酸素量が、汚水中に溶解した酸素量を上回り、曝気槽内は酸欠状態となってしまう。従って、汚水中に溶解する酸素量が、有機性汚水の浄化処理システムの能力を限定し、高負荷状態での運転を制限してしまう。そこで、汚水原水の濃度が高い場合には、予め水道水等を用いて希釈した後に曝気槽に添加する方法がよく用いられている。
【0005】
更に、酸素の汚水中への溶解効率が悪ければ、多量の空気を曝気槽内に供給する必要があり、過剰な空気は大きな気泡となって活性汚泥を巻き上げ、活性汚泥が被処理水と共にオーバーフローして曝気槽外へ流出してしまう。活性汚泥のオーバーフローが大きくなると曝気槽中の活性汚泥濃度が小さくなることにより、処理性能の低下に繋がる。通常は沈降分離槽を設けて活性汚泥を沈降分離して曝気槽へ返送しているが、この場合、沈降分離槽の負荷が大きくなる。
【0006】
また、有機性汚水中の有機物、酸素、活性汚泥の3者の混合・接触は、曝気による攪拌効果のみに頼っている形式のものがほとんどであり、十分な混合・接触が達成されているとは言い難く、局所的には酸素の行き届かない箇所も発生し曝気槽全体にわたって均一かつ有効な処理がなされているとは言い難い。
【0007】
同時に、十分な混合がなされなければ、曝気槽内に添加された高濃度の汚水原水が希釈されずに存在するため、局所的な酸化分解の阻害が発生し、高濃度汚水への対応が制限されると同時に、この局所的に汚水原水濃度の高い部分が酸化分解されることなく曝気槽外へ流出する恐れもある。
【0008】
本発明の目的は、高濃度の有機性汚水を高負荷状態で効率良く浄化処理するための好気性汚水処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる実情に鑑み、本発明者らは鋭意研究を行った結果、有機性汚水に微細な空気を混入させ、更に汚水と空気との接触効率を向上させることにより、高濃度有機性汚水を無希釈で浄化できることを見出し本発明を完成させた。
【0010】
すなわち上記課題を解決するため、本発明のうち、第1の発明の好気性汚水処理装置は、曝気槽下部に向って開口した流入口と該流入口より上部に10cm以上離れて形成されたオーバーフロー口との間によどみ部が設けられた縦型曝気槽と、曝気槽下部から空気を供給する散気装置と、曝気槽下部の取水口から取水した曝気槽内水を、曝気槽上部の流入口から曝気槽下方に向かって循環させ、空気の上昇流と向流接触せしめる循環ポンプとから構成されることを特徴とする。第2の発明の好気性汚水処理装置は、第1の発明における汚水の供給箇所が、上記取水口と上記流入口との間に位置することを特徴とする。第3の発明の好気性汚水処理装置は、第1又は2の発明における縦型曝気槽が、その上部に機械式消泡装置とオーバーフロー口の垂れ壁を備えていることを特徴とする。
【0011】
なお、本発明の処理対象となる有機性汚水として、畜産業や食品加工業から排出される2,000ppm以上の高濃度汚水が挙げられているが、これに限定されるものではなく、2,000ppm以下の有機性汚水に対しても使用することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
まず、第1の実施の形態を示す図1の装置は、円筒形状を有する縦型曝気槽1の下部に、曝気槽下部に向かって開口した取水口8を設けると共に、当該上部に、曝気槽下部に向かって開口した流入口9を設け、かつ取水口8と流入口9を循環ポンプ2で繋いで、曝気槽1内の処理汚水13が曝気槽1の下方に向かって循環するように構成されているものである。また、当該取水口8のやや上方位には外部の曝気ブロア3と連通せしめて散気管4が設置され、該曝気ブロア3により、散気管4を通して曝気槽1内に供給された空気が、上記曝気槽1の下方に向かって循環する処理汚水13と向流接触しながら曝気槽1を上昇するようになっている。この処理汚水13と空気が向流接触することにより、ガスホールドアップも増加し、酸素が効率良く溶解される。
【0013】
汚水受槽7の汚水原水14は、汚水注入ポンプ5により、流入口9と取水口8の間に設置された汚水注入口11より曝気槽1内に注入される。注入された汚水原水14は、循環された処理汚水13の下方流と空気の上昇流により効率良く攪拌されて、処理汚水13中に混合・希釈される。
【0014】
酸素を溶解し、かつ汚水原水14を溶解した処理汚水13は、取水口8から循環ポンプ2へ導かれたのち、再び流入口9より曝気槽1に循環されることを繰り返すことによって、好気的分解に必要な酸素を処理汚水13中に効率良く供給すると同時に、処理汚水13中の有機物、酸素、汚泥の3者の混合・接触が効率良く行われる。
【0015】
また、汚水原水14は、必ず一度は空気と接触することにより、十分な酸化分解処理がなされないまま曝気槽1外へ流出してしまうことを防ぐ。同時に、汚水原水14は処理汚水13中に均一に混合され希釈がなされるため、高濃度な汚水原水に対しても、予め希釈処理を行う必要がなくなる。
【0016】
また、曝気槽1上部の流入口9とオーバーフロー口10、すなわち処理汚水水面との間には10cm以上の距離をもったよどみ部16が設けてあり、このよどみ部16において処理汚水13中の活性汚泥は沈降・分離されて曝気槽1内に留り、被処理水15のみが系外へ排出されるようになっている。これにより、後工程に沈降分離槽を設置したり、沈降分離した汚水を返送するための設備が省略、又は小型化できる。
【0017】
因に、図1に示す装置を用いて酸素溶解速度を測定した結果は図2の通りであった。この結果から本発明装置を用いることにより、20℃の清水に対して、最大50kg−O2/m3・日の酸素溶解速度が得られ、また、そのときの酸素移動効率も15%と良好な値が得られることが明らかである。
【0018】
次に、第2の実施の形態を示す図3の装置は、図1に示すものと同じ構造の装置に、高濃度汚水処理においてしばしば問題となる泡20の発生の対策のため、更に機械式消泡装置21とオーバーフロー口10の垂れ壁22を設けたものである。
【0019】
因に、この装置を用いて、生ゴミ処理場から発生する生ゴミ汚水(BOD 40,000ppm)を処理したところ、約25kg−BOD/m3・日の容積負荷で、BOD 3,000ppmまで浄化処理できた。その後、被処理水は水道水で希釈して下水道に放流した。
【0020】
【発明の効果】
本発明の好気性汚水処理装置によれば、酸素を有機性汚水中に効率良く溶解させ、汚水中の有機物、酸素、活性汚泥の3者の混合・接触ならびに添加された汚水原水の循環汚水中への混合・希釈を十分に達成することが可能であり、高濃度の有機性汚水の無希釈・高負荷処理が可能となる。同時に、被処理水と活性汚泥の分離を行うことにより、沈降分離槽や活性汚泥の返送設備の省略、小型化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明好気性汚水処理装置の第1の実施の形態を示す概略断面説明図。
【図2】図1に示す装置を用いた酸素溶解速度及び酸素移動効率の測定結果を示すグラフ。
【図3】本発明好気性汚水処理装置の第2の実施の形態を示す概略断面説明図。
【符号の説明】
1:曝気槽
2:循環ポンプ
3:曝気ブロア
4:散気管
5:汚水注入ポンプ
7:汚水受槽
8:取水口
9:流入口
10:オーバーフロー口
11:汚水注入口
13:処理汚水
14:汚水原水
15:被処理水
16:よどみ部
20:泡
21:機械式消泡装置
22:垂れ壁
Claims (3)
- 曝気槽下部に向って開口した流入口と該流入口より上部に10cm以上離れて形成されたオーバーフロー口との間によどみ部が設けられた縦型曝気槽と、曝気槽下部から空気を供給する散気装置と、曝気槽下部の取水口から取水した曝気槽内水を、曝気槽上部の流入口から曝気槽下方に向かって循環させ、空気の上昇流と向流接触せしめる循環ポンプとから構成されることを特徴とする好気性汚水処理装置。
- 汚水の供給箇所が、上記取水口と上記流入口との間に位置することを特徴とする請求項1記載の好気性汚水処理装置。
- 縦型曝気槽が、その上部に機械式消泡装置とオーバーフロー口の垂れ壁を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の好気性汚水処理装置。
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1998
- 1998-06-18 JP JP17110298A patent/JP3824782B2/ja not_active Expired - Fee Related
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