JP3824563B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技に関する確率を設定することができる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、パチンコ機やパチスロ機などの遊技機は出玉率やペイアウト率を、所定数の段階で変更できるようにされている。このような変更は、遊技機筐体内部にある設定ボックスの切り替えスイッチを利用して行うことができる。この切り替えスイッチは、いわゆるキースイッチで構成され、キー操作による「ON」、「OFF」の切り替えによって、設定操作の有効、無効を切り替える方式をとっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、遊技機において出玉率やペイアウト率の設定は直接遊技の結果に影響するため、不正行為の対象とされやすい。キースイッチの場合、「ON」、「OFF」の切り替えのみで直ちにこれらの設定変更が可能な状態となるので不正行為を招き易いという問題があった。またスイッチを「ON」のままにしておくと、遊技機外部からでも設定を変える不正行為を容易に行うことができる場合があるので、遊技場側が設定操作を行う場合は、設定後に確実にスイッチを「OFF」の状態にする必要があった。
【0004】
そこで、本発明は、切り替えスイッチを確実に「OFF」の状態にして、設定が「ON」の状態で放置されることが無く、遊技に関する設定について不正行為を行いにくい遊技機を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0006】
本発明の第1の態様は、遊技に関する確率を設定するための確率設定部(30)を筐体内に備えた遊技機(1)であって、確率設定部は、確率設定部本体(400)と前記確率設定部本体に取り付けられるとともに確率の設定操作を有効化及び無効化する切り替えスイッチ(SW)と、切り替えスイッチを取り囲むように形成された枠部(35)と、枠部に備えられ移動することにより切り替えスイッチを覆うことが可能な扉(100)と、確率を切り替え設定する切り替え部(31)とを備えることを特徴とする遊技機により前記課題を解決する。ここに「遊技に関する確率」とは、プレイヤーが投じた遊技価値に対して遊技を通じてプレイヤーに戻される遊技価値の統計的な率をいう。たとえばパチンコの出玉率、スロットマシンにおけるペイアウト率等は遊技に関する確率である。
【0007】
この発明によれば切り替えスイッチは、枠部と扉とにより保護されているので、不正行為を招きにくい。
【0008】
本発明の第1の態様において、枠部(35)および扉(100)に関して、施錠装置(500)が設けられていることが好ましい。
【0009】
この発明によれば切り替えスイッチと施錠装置とは独立して設けられているので、遊技機の設定を変更するには、まず施錠装置を開錠してから切り替えスイッチを「ON」の状態に切り替える必要がある。したがって、設定変更可能な状態にするには二段階の操作を必要とするので、いわゆるキースイッチのようにキー操作のみにて直接設定を変更可能な状態にできる場合に比較して、不正操作を行いにくい。また、スイッチの電気的構成と施錠装置の機械的構成とが分離独立しているので、メンテナンスや故障の際の対応が容易なものとなる。また、スイッチ部分と施錠装置部分とで個別に取替えることができる。
【0010】
施錠装置(500)が設けられている上記本発明の第1の態様において、施錠装置(500)は、鍵(40)により回転される回転子(60)と、回転子の回転軸に平行に移動可能な障害部材(300)とを備え、扉が開状態では障害部材が回転子に衝突する位置にあることにより前記回転子の回転が規制され、障害部材は扉の閉鎖動作により確率設定部本体の直接の接触を受けて回転子との衝突が生じない位置まで移動されて、回転子の施錠位置までの回転の規制が解除されるように構成されることが好ましい。ここでいう「回転子」とは、鍵を回転することにより回転される部材であって、例えばデッドボルトのように回転の軸心から周方向に延設された棒状あるいは平板状の部材をいう。また、「障害部材」とは、回転子に位置的に重なる配置を取ることにより回転子の移動を妨げることができる部材をいう。
【0011】
この発明によれば障害部材は、確率設定部本体により、直接接触を受けて移動されるので、2以上の部材により構成されるものに比べて構造が簡単であり、誤作動が起こりにくい。したがって、製造コストの低減が可能となり、また使用に伴う故障の発生が少なく、動作の信頼性の高い長寿命の施錠装置を備えた遊技機を提供することができる。
【0012】
施錠装置(500)が設けられている上記本発明の第1の態様において、施錠装置(500)の鍵(40)は施錠位置でのみ抜き取りが可能に構成されることが好ましい。
【0013】
この発明によれば、扉が開かれた状態では、障害部材が回転子の回転を規制し、扉を閉じる動作により障害部材が移動されて、はじめて回転子の施錠位置までの回転が許容される。一方錠の鍵は施錠位置のみにて抜き取ることができるようにされている。したがって、この遊技機においては、施錠が完了しない限り鍵の抜き取りをすることができないので、施錠のし忘れを防止することができる。例えば遊技場の従業員が遊技確率の設定操作を行った後に施錠装置の施錠を忘れそうになっても、鍵を抜き取ることができないので、施錠のし忘れにすぐに気が付き、結果として施錠が確実に行われる。もって鍵のかけ忘れに乗じた不正行為の発生を未然に防止することができる。ここで、「施錠位置」とは、扉が閉鎖されている状態にて施錠装置がロックされる位置をいう。
【0014】
施錠装置(500)が設けられている上記本発明の第1の態様において、切り替えスイッチ(SW)の操作部(36)は、「ON」の状態と「OFF」の状態とでは異なる姿勢、及び/又は、位置をとり、扉(100)が閉鎖されている状態において操作部が「OFF」の姿勢、及び/又は、位置を取るときは、操作部の「OFF」から「ON」への姿勢、及び/又は、位置の変更は操作部と施錠装置(500)との衝突が発生して規制されることが好ましい。
【0015】
この発明によれば、扉が閉鎖中にはスイッチを「ON」とすることはできないので、遊技機外部から物を差し入れて確率の設定を変えようとする不正を防止することができる。
【0016】
施錠装置(500)が設けられている上記本発明の第1の態様において、切り替えスイッチ(SW)が「OFF」の状態においては、施錠装置(500)は切り替えスイッチの操作部(36)に接することがない位置にあり、前記切り替えスイッチが「ON」の状態においては、前記施錠装置が前記操作部と接触する位置にあることにより、前記扉の閉鎖が規制されることが好ましい。このように「ON」、「OFF」により姿勢を変える操作部を有するスイッチとしては、例えば押し込み方向に位置を変える押しボタンスイッチや、上下又は左右方向に位置を変えるトグルスイッチ、スライドスイッチ、ロッカースイッチ、ロータリースイッチ、及び、レバースイッチなどがある。
また、本発明の第1の態様では、遊技の進行中に実行する抽選で用いる確率を設定するための確率設定部(30)を筐体内に備えた遊技機において、確率設定部は、確率設定部本体(400)と、確率を切り替え設定する切り替え部(31)と、確率設定部本体に取り付けられるとともに、切り替え部による確率の設定操作を有効化及び無効化するための、「ON」の状態と「OFF」の状態とを移動させて切り替える操作部材(36)を有する切り替えスイッチ(SW)と、切り替えスイッチを取り囲むように形成された枠部(35)と、枠部に備えられ移動することにより切り替えスイッチを覆うことが可能な扉(100)と、扉が閉鎖されている状態にてロックさせる施錠装置(500)と、を備え、扉が閉鎖されている状態において、切り替えスイッチの操作部材の移動は操作部材と施錠装置との衝突が発生して規制され、切り替えスイッチが「OFF」の状態においては、施錠装置は切り替えスイッチの操作部材に接することがない位置にあり、切り替えスイッチが「ON」の状態においては、施錠装置が操作部材と接触する位置にあることにより、扉の閉鎖が規制されることが特に好ましい。
【0017】
この発明によれば、設定を変更できる状態のまま扉を閉じようとしても、錠とスイッチ操作部との衝突が発生するので扉を閉じることができない。したがって設定可能な状態のまま扉が閉じられて放置されるような事態が回避され、不正行為を未然に防ぐことができる。
【0018】
本発明の第2の態様は、遊技の進行中に実行する抽選で用いる確率を設定するための確率設定部(30)を筐体内に備えた遊技機であって、確率設定部は確率設定部本体(400)と、確率を切り替え設定する切り替え部(31)と、確率設定部本体に取り付けられるとともに切り替え部による確率の設定操作を有効化及び無効化するための、「ON」の状態と「OFF」の状態とを移動させて切り替える操作部(36)を有する切り替えスイッチ(SW)と、切り替えスイッチを取り囲むように形成された枠部(35)と、枠部に備えられ移動することにより切り替えスイッチを覆うことが可能な扉(100)と、扉が閉鎖されている状態にて鍵穴(53)に挿入した鍵(40)の操作によりロックさせる施錠装置(500)と、を備え、施錠装置は鍵穴に挿入したの操作により回転される回転子(60)と、回転子の回転軸に平行に移動可能な障害部材(300)とを有し、扉が開状態では障害部材が回転子に衝突する位置にあることにより回転子の回転が規制され、障害部材は扉の閉鎖動作により「OFF」状態にある切り替えスイッチの操作部材による直接の接触を受けて、回転子との衝突が生じない位置まで移動されて、回転子に対する、扉が閉鎖されている状態にて施錠装置がロックされる施錠位置までの規制が、解除されるように構成され、施錠装置の鍵穴に挿入された鍵は、上記施錠位置でのみ抜き取りが可能に構成されたことを特徴とする遊技機である。
【0019】
この発明によれば、障害部材は「OFF」状態の操作部材からの直接の接触により移動されて回転子との衝突状態が解除され、鍵の抜き取りが可能となる。すなわちスイッチが「OFF」の状態にならなければ、障害部材は回転子との衝突状態から解放されることはなく、鍵の抜き取りが不可能となっているので、簡素な構造にて鍵のかけ忘れを防止することができる。
【0020】
上記本発明の第1の態様又は第2の態様において、確率設定部(30)には固定手段(409、409a)により確率設定部を覆う蓋(401)が取り付けられており、切り替えスイッチ(SW)を覆う扉(100)にはその閉鎖位置において固定手段を覆う遮蔽部(102c)が設けられていることが好ましい。
【0021】
この発明によれば、不正行為を行おうとするものが、確率設定部の蓋を開けようとしても、蓋の固定手段が遮蔽部により覆われているので、不正行為の目的を果たすことが困難である。
【0022】
上記本発明の第1の態様又は第2の態様において、確率設定部(30)は筐体に第2の固定手段(412)にて取り付けられており、扉(100)にはその閉鎖位置において第2の固定手段を覆う第2の遮蔽部が設けられていることが好ましい。
【0023】
この発明によれば、不正行為を行おうとするものが、確率設定部を筐体から取り外そうとしても、確率設定部を筐体に固定している固定手段が第2の遮蔽部にて覆われているので目的を果たすことができない。
【0024】
上記本発明の第1の態様又は第2の態様において、筐体とその前面を覆うフロントドア(3)とには第2の施錠装置(700)が設けられ、扉(100)が開状態の時には扉とフロントドアとの位置的重なりが生じてフロントドアの閉鎖が規制されるように構成されことが好ましい。
【0025】
この発明によれば、扉が開状態の時にはフロントドアの閉鎖ができないので、第2の施錠装置の施錠をすることもできない。したがって、たとえ切り替えスイッチがオンのまま扉が開状態にされた場合であってもその状態にすぐに気がつくことができ、切り替えスイッチがオンのままに放置される状態が回避される。
【0026】
上記本発明の第1の態様又は第2の態様において、筐体とその前面を覆うフロントドア(3)とには第2の施錠装置(700)が設けられ、扉(100)が開状態の時には扉がフロントドアの第2の施錠装置の施錠動作を不能とする位置に配置されることにより第2の施錠装置の施錠が規制されるように構成することもできる。
【0027】
この発明によれば、扉が開状態の時に扉とフロントドアとの位置的重なりが生じてフロントドアの閉鎖が規制される上記構成の場合と同様に、扉が開状態の時には第2の施錠装置の施錠をすることができない。したがって、たとえ切り替えスイッチがオンのまま扉が開状態にされた場合であってもその状態にすぐに気がつくことができ、切り替えスイッチがオンのままに放置される状態が回避される。
【0028】
また、扉が開状態の時には扉がフロントドアの第2の施錠装置の施錠動作を不能とする位置に配置されることにより第2の施錠装置の施錠が規制される上記構成の変形として、遊技に関する確率を設定するための確率設定部(30)を筐体内に備えた遊技機(1)であって、確率設定部は確率設定部本体(400)と、確率設定部本体に取り付けられるとともに確率の設定操作を有効化及び無効化する切り替えスイッチ(SW)と、切り替えスイッチを取り囲むように形成された枠部(35)と、枠部に備えられ移動することにより切り替えスイッチを覆うことが可能な扉(100)と、枠部および扉に関して設けられた第1の施錠装置(500)と、確率を切り替え設定する切り替え部(31)とを具備し、第1の施錠装置は、鍵により回転される回転子(60)と、回転子の回転軸に平行に移動可能な障害部材(300)とを備え、開閉装置が開状態では、障害部材が回転子に衝突する位置にあることにより回転子の回転が規制され、障害部材は、扉の閉鎖動作により確率設定部本体の直接の接触を受けて、回転子との衝突が生じない位置まで移動されて、回転子の施錠位置までの回転の規制が解除されるように構成され、第1の施錠装置の鍵は施錠位置でのみ抜き取りが可能に構成され、さらに、筐体にはその前面を覆うフロントドアが取り付けられ、筐体とフロントドアとには第2の施錠装置(700)が設けられ、扉が開状態の時には扉とフロントドアとの位置的重なり得る状態が生じてフロントドアの閉鎖が規制されるように構成された遊技機として構成することもできる。
【0029】
このようにすれば、設定切り替えスイッチを覆う扉が開状態のままであると第1の施錠装置の鍵を抜き取ることができないと同時に、第2の施錠装置の施錠もできない。従って、2重に設定切り替えスイッチを覆う扉が開状態のままである事が喚起されるので、確実に切り替えスイッチがオンのままに放置される状態が回避される。
【0030】
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する実施の形態から明らかにされる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下本発明をスロットマシンに適用した場合につき、図面に示す実施形態に基づき説明する。
【0032】
<1.スロットマシンの外観>。
図1は、本発明の一実施形態に係るスロットマシン1の外観を示す斜視図である。スロットマシン1の筐体は、筐体本体2と筐体本体2の前面に取り付けられたフロントドア3とを備えている。フロントドア3の上段には、所定の情報をプレイヤーに提示する液晶表示装置9が設けられている。フロントドア3中段のパネル表示部11には、縦長長方形の3つの表示窓4a、4b、4cが設けられている。表示窓4a、4b、4cは、例えばアクリル樹脂等の透明な材料により形成されている。また、表示窓4a、4b、4c上には水平に3本、斜めに2本の入賞ラインL1〜L5が設けられている。各表示窓4a、4b、4cの内側には、各々の外周面に複数種類の図柄が描かれた3列の左・中・右リールR1、R2、R3が回転自在に設けられている。したがって、プレイヤーは、各表示窓4a、4b、4cを通して左・中・右リールR1、R2、R3の図柄を観察できる。
【0033】
表示窓4aの左側には補助表示部20が設けられている。補助表示部20は、各入賞ラインL1〜L5に各々対応する5個のLEDからなる。プレイヤーがメダルを投入し、あるいは、後述するベット操作を行うと、ベット数に応じた数の入賞ラインL1〜L5が有効となる。補助表示部20を構成する各LEDは、対応する入賞ラインL1〜L5が有効である場合に点灯し、無効である場合に消灯する。これによって、プレイヤーは、どの入賞ラインL1〜L5が有効であるかを知ることができる。また補助表示部20に加えて、リール窓とストップSWの中間に3つの表示部25a、25b、25cが設けられている。表示部25cは後述するペイアウト率設定操作の際、スロットマシン1に現在設定されているペイアウト率に関する段階の表示を行う。これについては後に詳しく説明する。
【0034】
表示窓4a、4b、4cの下方には、プレイヤーが遊技を実行するための各種操作部材が配置された操作装置12が設けられている。操作装置12は、メダル投入口5、スタートレバー6、左・中・右リールストップボタン7a,7b,7c、クレジットボタン8、BETボタン15、およびフロントドア錠挿入部13とを備える。
【0035】
メダル投入口5は、表示窓4cの下方に設けられており、メダルを投入できるようになっている。メダルを1枚投入すると入賞ラインL1が有効となり、メダルを2枚投入すると入賞ラインL1〜L3が有効となり、メダルを3枚投入すると入賞ラインL1〜L5が有効となる。さらに、プレイヤーが3枚を超えてメダルを投入すると、スロットマシン1は4枚以上のメダル数をクレジットとして貯留する。
【0036】
BETボタン15は、表示窓4aの左斜下に設けられている。BETボタン15は、プレイヤーが一回のゲームでベットするメダル数を指定するために用いられる。このBETボタン15をプレイヤーが操作することで、メダル投入口5からメダルを投入しなくても、貯留されたメダルをベットすることができる。このため、BETボタン15の操作によって指定されたメダル数に応じて、入賞ラインL1〜L5が適宜有効となる。BETボタン15の操作によって指定されたメダル数と有効となる入賞ラインL1〜L5との関係は、メダルを直接投入する場合と同じである。
【0037】
スタートレバー6は、BETボタン15の下方に設けられている。スタートレバー6は、プレイヤーがゲームの開始を指示するために用いられる。プレイヤーがスタートレバー6を押し下げると、リールR1、R2、R3が一斉に回転を開始し、表示窓4a、4b、4c内の図柄が可変表示となる。
【0038】
左・中・右リールストップボタン7a、7b、7cは、スタートレバー6の右横に設けられている。左・中・右リールストップボタン7a、7b、7cは、表示窓4a、4b、4c内で回転する3列の左・中・右リールR1、R2、R3をそれぞれ停止させるために用いられる。
【0039】
リールストップボタン7cの右側には、メダルをスロットマシン1に貯留するか否かを決定するためのクレジットボタン8が設けられている。プレイヤーがクレジットボタン8を操作することによりクレジットを有効とするか、または無効とするかを変更することができる。所定の場合、メダル払出口10aからメダルがプレイヤーに払い出され、メダル受皿10に貯留される。
【0040】
フロントドア3と筐体本体2とのの間には不図示の施錠装置が設けられ、遊技場等にてスロットマシン1がプレイヤーの遊技に供せられている間はこの施錠装置により施錠され、プレイヤーが筐体の内部に触れることができないようにされている。フロントドア錠挿入部13は、上記施錠装置の開閉を行なうための、鍵を差し入れる孔として設けられている。スロットマシンはホールに納入後、そのホール専用の施錠装置に付け替えられる事が多く、その付け替えられた施錠装置の鍵を通常「ハウスキー」と呼んでいる。従って上記鍵は通常の遊技上においては「ハウスキー」である。一方、メーカー出荷時についている施錠装置の鍵は、「台鍵」、「本体キー」と呼ばれている。
【0041】
<2.役とペイアウト率の設定>
スロットマシン1による遊技では、メダルの投入等によって有効にした入賞ラインL1〜L5に予め定められた図柄の組合せが揃うと、揃った図柄に対応した枚数のメダル払い出しが行われる。図柄の組合せは、遊技価値を与える「役」と無価値な「ハズレ」とに大別される。本実施形態の役として、複数種類の所定の役が定められている。これらの役は、遊技状態別に役毎にプレイヤーに付与される遊技価値が予め定められている。役には、1枚から15枚の払い出しが付与される役、入賞による払い出しのあるなしにかかわらず後述するビッグボーナスやレギュラーボーナス等の有利な遊技状態が付与される役、払い出しはないがメダルを投入することなく再度、同数のメダル投入条件で遊技が行える再遊技を付与される役がある。
【0042】
各種の役のうち、所定枚数のメダルの配当や再遊技が付与される等の比較的低い遊技価値に対応する役を総称して小役と呼ぶ。一方、所定の役が入賞すると、遊技状態がレギュラーボーナスと呼ばれる特定遊技状態に移行する。レギュラーボーナスでは、ジャックゲームを12回行うことができ、レギュラーボーナス期間は、ジャックゲームを12回行うか、最大8回入賞すると終了となる。ジャックゲームは、1枚のメダルをベットして中央の入賞ラインL1のみを有効にして行われる。ジャックゲームの役を構成する図柄が入賞ラインL1に揃うとスロットマシン1は15枚のメダル払い出しを行う。レギュラーボーナスの遊技状態では通常の遊技状態にはないジャックゲームが行われるので、通常の遊技状態と比較してレギュラーボーナスの遊技状態はプレイヤーにとって有利な遊技状態であるといえる。
【0043】
また、他の所定の役に入賞すると、遊技状態が通常の遊技状態からビッグボーナスと呼ばれる第2遊技状態に移行する。ビッグボーナス期間中は、レギュラーボーナスが最大3回分行えるのに加えて、小役を高当選確率状態での遊技を最大30回成立させることが可能である。ビッグボーナスは、レギュラーボーナスと比較してより有利な遊技状態である。
【0044】
スロットマシン1では、内部抽選を行い当選した役を構成する図柄が有効な入賞ラインL1〜L5上に揃うと入賞となる。内部抽選では、スタートレバーの操作タイミングで抽選を実行し、どの賞群に当選するかあるいはハズレとなるかを決定する。ここで、賞群とは、一または複数の役の集まりをいい、抽選の区分に対応している。つまり、賞群と役とが一対一に対応することもあれば、一つの賞群に複数の役が対応することもある。どの賞群にどのような確率で当選するかを規定しているのが賞群抽選テーブルである。通常プレイヤーにとり有利なものから不利なものへと6種類の賞群抽選テーブルが定められ、スロットマシン1の制御基板のROMに書き込まれている。従ってスロットマシン1に6種類の賞群抽選テーブルのうち、どの賞群抽選テーブルを適用するかにより、いわゆるペイアウト率を定めることができる。6種類の賞群テーブルにより定まる6段階のペイアウト率のいずれをスロットマシン1に適用するかについて、筐体内部にある設定装置を使用して適宜設定変更が可能である。
【0045】
<3.ペイアウト率設定装置>
図2はスロットマシン1のフロントドア3を開いて筐体本体2の内部を示す斜視図である。図に示されているように、筐体本体2の内部は上中下段の3部分に分けられている。上段には、スロットマシン1全体の制御を司るCPUや、ゲームの進行に必要なプログラム、データ、上記賞群抽選テーブル等のテーブル類を記憶したROM、RAMなどからなる制御装置が格納され、改変が行われないように封印されている。中段には前述した左・中・右リールR1、R2、R3が配置されている。また下段にはメダルを貯留し払い戻すためのホッパー22と電源装置を兼ねたペイアウト率設定装置30(以下においては単に「設定装置30」という。)が設けられている。
【0046】
図3は、設定装置30の外観を示す斜視図である。まず図3(a)を参照して、設定装置30は、内部に電源装置を格納した設定ボックス400を備える。設定ボックス400の正面側には、上から設定切り替えボタン31、開閉装置600、ヒューズホルダ33、及び主電源の「ON」、「OFF」の切り替えを行うメインスイッチ34が設けられている。開閉装置600の正面側には開閉装置600の施錠に預かる施錠装置の鍵穴53が示されている。図3(b)は、図3(a)において閉鎖されていた開閉装置600が開かれた状態を示す図である。開閉装置600は、設定ボックス400に取り付けられた枠部35と、枠部35に回動可能に取り付けられた扉100とを備えている。開閉装置600には施錠装置500が取り付けられており、この施錠装置500を開錠することにより扉100が開かれる。施錠装置500の構成については次項において詳しく説明する。
【0047】
開閉装置600の内部には、設定切り替えボタン31操作の有効/無効を切り替えるスイッチSWの操作部材36が設定ボックス400から筐体内に露出されている(ただし開閉装置600が開放されている状態)。
【0048】
スイッチSWはレバースイッチで構成されており、その操作部材36は、スイッチを「OFF」の状態から「ON」の状態とするためには、上方に押し上げられその位置に留まる。「OFF」の状態とするためには、操作部材36を「ON」の状態の位置から下方に押し下げる。押し下げられた操作部材36は押し下げられた位置に留まる。
【0049】
ペイアウト率の変更を行うには、まず施錠装置500の施錠を解いて、扉100を開放する。次いで、スイッチSWを「ON」としたままメインスイッチ34を「ON」にする。そうすると遊技機1の前面にある表示部25cに現時点の設定値が表示される。この状態にて設定切り替えボタン31押圧すると、設定切り替えボタン31を1回押圧するごとに6段階のペイアウト率が1ずつ切り替えられる。所定の設定段階にペイアウト率を切り替えた後は、スタートレバー6を
操作し、スイッチSWを「OFF」にすることにより、設定されたペイアウト率が確定し、表示部25cの表示は消灯される。その後、開閉装置600を閉じて施錠装置500により施錠を行う。
【0050】
上記ペイアウト率の設定を行うためにスイッチSWを「ON」の状態にすると、補助表示部20に現在設定されているペイアウト率に関する情報が表示される。従って、ペイアウト率を設定しようとするものは、補助表示部20に表示される情報を手がかりとして、設定切り替えボタン31を所定回数押圧することにより、スロットマシン1に所望のペイアウト率を設定することができる。補助表示部20におけるペイアウト率に関する情報の表示は、スイッチSWを「OFF」とすることにより非表示状態に切り替えられる。従ってスイッチSWを「OFF」に切り替えるのを忘れて「ON」の状態にしたままにしておくと、プレイヤーが現在設定されているペイアウト率を知ることとなるので不都合である。スロットマシン1は、SWが「ON」の状態ではゲームをすることが出来ないようにされてはいるが、一日のうちに複数回ペイアウト率の設定を変更することができないことも考えられるので、上記のような場合ペイアウト率を知ったプレイヤーにそのペイアウト率のままゲームをさせるか、あるいはそのゲーム機を使用できなくするかしかないからである。従って、ペイアウト率の設定作業の後、確実にSWを「OFF」の状態にする必要がある。
【0051】
また、本体2とフロントドア3とはハウスキーにより施錠されているとはいえ、ペイアウト率を設定する設定切り替えボタン31は、筐体内に露出しているので、この設定切り替えボタン31の操作を有効化するスイッチSWには不正行為の介入が及ばないよう、施錠装置500に厳重な構造及び管理が要求される。
【0052】
さらに設定ボックス400内に直接不正行為の手が及ばないような設定ボックス400の構造にすることも重要である。
【0053】
図4は、設定ボックス400の分解斜視図である。図の上部には開閉装置600の扉100、及び扉100に取り付けられる錠550を示すものであるがこれらについては図5の説明の項において詳しく述べる。
【0054】
図の下部には設定ボックス400の筐体、開閉装置600の枠部35、及びスイッチSW等が示されている。なお、電源装置の図示は省略されている。設定ボックス400の筐体は、3面を有する門型枠402と、左側面及び底面をカバーする断面「L」字状のL字部材403、及び四辺形平板状の右側面板401とを備えている。門型枠402は、正面部402a、上面部402b、及び奥側部402cを備えている。L字部材403は、左側面板403aと底面板403bとを備えている。左側面板403aの高さは、門型枠402の高さ、すなわち正面部402a、奥側部402cの高さより高く形成されており、設定ボックス400の上方に突出している。その突出部分には孔412が設けられている。
【0055】
L字部材403の底面板403bも門型枠402の幅より長く右側面側に設定ボックス400の外部に突出するよう形成されている。この突出部分にも孔410が設けられており、止めねじ、あるいはリベット等公知の固定手段が差し入れられてL字板403がスロットマシン1の筐体に固定される。底面板403bの2箇所、及び上面部402bの2箇所に右側面板401に接触するよう耳部が形成されている。これら4箇所の耳部にはそれぞれに孔405b、406b、407b、408bが形成されている。一方右側面板401の四隅にもこれらの孔に対応する位置に孔405a、406a、407a、408aが形成されている。これら各対応する孔に止めねじが差し入れられて、右側面板401がL字部材403及び門型枠402に固定される。さらに右側面板401の正面側寄りには第5の孔409が設けられている。
【0056】
門型枠402の正面部402aには開閉装置600の枠部35が、上下各2箇所ずつ計4箇所でリベット止めされている。さらに枠部35には、右側面板401に沿って奥側に延設された耳部35cが設けられ、耳部35cには小孔35dが形成されている。正面板401の孔409と小孔35dとは配置が一致されており、これらの孔に留めねじが差し入れられて、正面板401が枠部35に固定される。枠部35は上記したように門型枠402にリベット止めされているので、右側面板401は結果的には門型枠402に固定されることになる。
【0057】
正面部402aが枠部35に囲まれている部分には4角形の穴420とこの穴420の上下に小孔421a、421bと(いずれも不図示)が設けられている。スイッチSWは、上下に小孔39a´、39b´が設けられた小型平板38と、小型平板38に取り付けられたスイッチ操作部材36と、スイッチコネクタ37とを備えている。この小型平板38は正面部402aの裏面側に接触する。このとき門型枠402の正面に形成された穴420の上下の小孔421a、421bに小型平板38の小孔39a´、39b´が位置合わせされ、スイッチ操作部材36が穴420から枠部35内の正面側に露出される。そして各孔に留めねじ39a、39bが差し入れられて、小型平板38が門型枠402の正面部402aに取り付けられて、スイッチSWが設定ボックス400に固定される。
【0058】
<4.施錠装置>
図5は、施錠装置500の錠550を構成する各部品をその錠550を取り付けるべき扉100とともに示す分解斜視図である。図において、紙面右上奥側が扉100によって閉鎖される内部側、紙面左下手前側が外部側すなわちスロットマシン1の正面側を示す。また以下の説明においても外部側(スロットマシン1の正面側)からの視点を基準に正面、側面、及び裏面を定めるものとする。また扉から外部方向を手前側、内部方向を奥側と呼び、各部材の説明においても各部材が錠として組み立てられた姿勢を基準に、上記手前側、及び奥側を定める。
【0059】
図5に示されるように、錠550は、シリンダ50と、シリンダ50を挿入すべき孔が底面に設けられた外筒200と、シリンダ50及び外筒200を扉100に固定するナット70と、外筒200内に嵌めこまれるべき内筒300と、外筒200内に配置されて内筒300を扉100から離隔する方向(奥側)に押圧するコイルばね80と、シリンダ50の先端に止めねじ90により取り付けられる舌状部材60とを備えている。ここに「舌状部材」とは、シリンダに取り付けられて、回転子の回転面外周方向に延設された、棒状又は平板状の部材をいい、いわゆる「タング」や「デッドボルト」を含む概念である。
【0060】
本実施形態のスロットマシン1においては、外筒200と内筒300とはPOM(ポリオキシメチレン)のような比較的硬さと靱性の高いエンジニアリングプラスチックにて形成され、その他の部材は鋼、銅合金等の金属で形成されている。
【0061】
さらに図5を参照しつつ説明を続ける。扉100は、正面に向けて配置された正面板101と、正面板101の両側部に正面板101に直交する方向(奥側)に延設された側面板102a、102bとを備えている。側面版102aには、一旦正面板101と平行に折り返された後さらに奥側方向に折り返されて延設された遮蔽板102cが形成されている。
【0062】
正面板101の中央にはシリンダ50の外筒の断面形状(円形の両側部が切り欠かれ直線状をなしている。)よりやや大きな形状に形成された開口103が設けられている。開口103を挟んでその左右には一対の貫通孔104a、104bが設けられている。貫通孔104a、104bには、外筒200の底面に設けられた一対の凸部が扉100の奥側から嵌め入れられる。なお、扉に凸部、外筒に凹部を設けてもよい。このように構成した場合、扉に設けた貫通穴から外筒の樹脂に対する熱的イタズラを防止することができる。詳しくは外筒200に関する項において説明する。側面板102a、102bの下部にはそれぞれ一つの貫通孔105a、105b(貫通孔105bは図面に表されていない。)が設けられている。この一対の貫通孔105a、105bにリベット106a、106b(リベット106bは図面に表されていない。)が差し込まれ、扉100は枠部35(図4参照)に回動自在にリベット止めされる。シリンダ50の一端側(手前側)には鍔状の止め部51が設けられており、扉100に外部側から差し入れられたシリンダ50は、止め部51が扉100の正面に接触することにより位置決めされる。
【0063】
図6は、外筒200の(a)は裏面図、(b)は一部を破断した側面図、(c)は正面図である。また、図7において、(a)は図6(b)におけるVIIa−VIIa線断面図、(b)は図6(a)におけるVIIb−VIIb線断面図、(c)は図6(a)におけるVIIc−VIIc線断面図である。これらの図を参照しつつ以下に外筒200の構成について説明する。
【0064】
外筒200は全体として略臼形状をなしており、底面201と筒状の側面とを備え、底面201と対向する側の端面には、全面が開口された開口部201´が形成されている。底面201の中央には扉100に設けられた開口103と同一形状の開口203が形成されている。開口203の周囲には開口203の強度を補強するため及び、ナットで固定する際にナットを回す回数を少なくするためのリブ204が設けられている。一方開口203の両側には一対の凸部202a、202bが設けられている(図6(c)参照)。一対の凸部202a、202bは、扉100に設けられた一対の貫通孔104a、104b(図5参照)に嵌合すべき形状及び位置に形成されている。外筒200の筒状部内周面には、等間隔に(軸心から径方向に120°の角度毎に)3本の溝205a、205b、205cが形成されている。溝205a、205b、205cは外筒200の円筒の軸心に平行に形成されている。溝205a、205b、205cは、内筒300の外周面に等間隔に形成された3本の突片とはまりあって、内筒300を外筒200の内周面内に軸心方向に往復移動可能とする役割を有するものである。ここに「突片」とは、凸状に形成された条をいい、「リッジ」といわれることもある。これについても後に詳しく説明する。外筒200の底面201近傍には上記軸心に平行に2本のスリット206a、206bが軸心を挟んで対向する位置に形成されている。スリット206a、206bは、内筒300に形成された爪部と協働して内筒300の移動範囲を規制する。これら外筒200と内筒300との相互の関係についても後に詳しく述べる。
【0065】
一方外筒200の開口部201´近傍には周方向にスリット207が形成されている(図7(b)参照)。また、スリット207が形成されていない周部の開口側には切欠き部208が形成されている。なお、本明細書において「切り欠き」というときは、製造工程において実際に切り欠いて形成されるもの、及び、射出成型等の方法により一体に形成されるがあたかもその部分が切り欠いて形成されたように見えるものの双方を含む概念である。
【0066】
図8及び図9は内筒300を示している。図8において、(a)は裏面図、(b)は側面図、(c)は正面図、(d)は(a)に対して図で表された方向の側面図、(e)は他の角度から見た側面図である。また、図9において、(a)は図8(a)におけるIXa−IXa線断面図、(b)は図8(a)におけるIXb−IXb線断面図、(c)は図8(b)におけるIXc−IXc線断面図である。これらの図8及び図9を参照しつつ内筒300につき以下に説明する。
【0067】
内筒300は、手前側(扉側)の端面に開口302を、他の端面にも開口303を備えた筒状部301を有している(図8(d)参照)。筒状部301の外周には等間隔に(筒状部軸心から径方向に120°の角度毎に)3本の突片304a、304b、304cが形成されている。突片304a、304b、304cは筒状部301の軸心に平行に形成されている。これらの突片304a、304b、304cは、外筒200の内周面に等間隔に形成された3本の溝205a、205b、205cとはまりあって、内筒300を外筒200の内周面内に軸心方向に往復移動可能としている。
【0068】
さらに筒状部301には、軸心と平行に軸心方向略中央部から手前側(扉100側)に向けて一対のリード部305a、305bが設けられている。各リード部305a、305bは、それぞれ筒状部301の軸心方向略中央部から手前側(扉100側)に向けて軸心に平行で、手前側(扉100側)に開口する一対のスリットを形成することにより形成されている。なおリード部305a、305bの肉厚は筒状部301の肉厚より薄くされており、合成樹脂材料にて形成されていることと相俟って、リード部自由端側は、径方向の押圧力により容易に弾性変形される。リード部自由端先端部には爪部306a、306bが設けられている。爪部306a、306bは、筒状部301の外周面を含む円筒形の外方に一部が突出している。この突出部は、開口302側(手前側)の端面から奥側外方に向けて傾斜し、突出の終了部にて軸心方向に切り戻され、いわゆる「返し」を形成している。これら一対のリード部305a、305bの爪部306a、306bは、外筒200に形成された2本のスリット206a、206bに組み合され、返しがスリット206a、206bの先端に接触することにより、それ以上奥側への内筒300の移動が規制される。
【0069】
またさらに、筒状部301の内周において軸心方向中央からやや手前側(扉100側)寄りには、内周面から同心円状に軸心方向に延出される隔壁307が設けられている。隔壁307の中心部には筒状部301の円形断面と中心点を共有する中央開口308が設けられている。中央開口308の径の大きさはシリンダ50を貫通し得る程度に大きく、かつコイルばね80を止めることができる程度に小さく設定されている。
【0070】
隔壁307には奥側に止め部309、310が設けられている。この止め部309、310は所定条件の下、舌状部材60の回転を止めるためのものである。これについても後に詳しく説明する。
【0071】
さらに筒状部301には、周方向に窓311が設けられている。窓311の周方向の長さは周長の3分の1程度である。従って、3つある突片のうちひとつの突片304bは窓311により手前側と奥側とに分断されている(図8(e)参照)。窓311の周方向一端側は止め部310に略一致されている(図8(e)参照)。また窓311の軸心方向長さは円筒部301全体の3分の1程度であり、この一端側は隔壁307に一致されている(図9(b)参照)。さらに、筒状部301には、外筒200と同様に奥側に開口するに切欠き部312が形成されている。
【0072】
図10(a)〜(c)は、シリンダ50と、シリンダ50に止めねじ90にて取り付けられた舌状部材60とを示す(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は裏面図である。また図10(d)は、錠550の開閉を行うためシリンダ50と組み合わされて使用される鍵40の側面図である。ここではまずシリンダ50について図10(a)及び(b)を参照して説明する。シリンダ50は手前側から、扉100の正面に接触するべき止め部51と、外筒部56とを備えている。止め部51は、鍔状に形成され一面側が扉100の正面板101に接触する止め板52を備え、止め板52の中央部には鍵穴53が設けられている。鍵穴53の上部(図10(a)においては右側)には切り欠き53aが設けられている。また、止め板52の鍵穴53内周側には6個の凸部54a〜54fが形成されている。外筒部56の内部には外筒部56より僅かに長さが長いプラグ55が、格納されている。プラグ55は、不図示の弾性部材により手前側に押圧されており、その手前側外周部端面は止め板52に接触している。プラグ55の奥側端部は外筒部56の奥側に僅かに突出しており、その突出部分を舌状部材60の孔63(図11(a)参照)に差し入れて、止めねじ90により舌状部材60がプラグ55に固定される。シリンダ50の外筒部56は、対向する一対の平面部57、57とねじ結合部58と円筒部59とを有している。ねじ結合部58の外周面には所定の雄ねじ形状が切られている。
【0073】
図10(c)を参照して、舌状部材60は、先端62と先端62とは反対側に形成された止め端部61とを有している。なお、図10(a)では開錠状態の舌状部材60と、施錠状態の舌状部材60´とが同時に表されており、施錠状態の舌状部材各部の符号にはダッシュ(´)が付されて、開錠状態の各部と区別されている。
【0074】
図10(d)は、錠550の開閉を行うための鍵40を示す図である。鍵40は、使用者が鍵40を操作する際の手がかりとなる摘み部41と、錠550の内部に差し入れられる挿入筒42とを備えている。挿入筒42の先端には突起43が設けられている。また図では一点鎖線で示されるように挿入筒42の先端内面側にも突起43に対応して突起43iが設けられている。
【0075】
次にこの鍵40を使用して錠550を操作する方法について説明する。まず鍵40の突起43の位置を鍵穴53の切り欠き53aの位置に合わせシリンダ50内に挿入する。この状態においては、鍵40の挿入筒42先端はプラグ55の手前側端面に接触する。このとき鍵40を回そうとしても挿入筒42内面側に設けられた突起43iが止め板52の鍵穴53内周側に設けられた6個の凸部54a〜54fに止められ、それ以上の回転は規制される。一方鍵40を奥方向に押し込むと、鍵40の挿入筒42先端もさらに奥に進入するので、凸部54a〜54fにより突起43iが止められている状態が解かれ、鍵40は鍵穴53内を自由に回転可能となる。なお、プラグ55の手前側先端の中心部は鍵穴53の手前側面まで延出されている。この延出部は鍵穴53に鍵40の挿入筒42を差し込むことができる程度に他の部分より径が小さくされている。またその延出部先端面は止め板52の先端側面と略面一に形成されている。さらに施錠位置において鍵穴53の切り欠き53aと対応する位置には、切り欠き55iが設けられている。この切り欠き55iは鍵40の内面側突起43iとはめあわされて、鍵40の回転が確実にプラグ55に伝えられる。このようにして、鍵40の回転によりプラグ55も回転され、プラグ55の奥側先端に取り付けられた舌状部材60がプラグ55の軸心の周りに回転される。
【0076】
一方、鍵穴53の切り欠き53aは図に示されているとおり一箇所だけにあるので、鍵40の突起43をこの位置に合わせない限り鍵穴53内に挿入された鍵40を抜き取ることはできない。すなわち、鍵40は挿入位置(すなわち施錠位置)以外の角度では鍵穴53から抜き取ることはできない。
【0077】
次に、以上に説明した各部材により錠550を組み立てる方法について説明する。まず、外筒200の2つの凸部202a、202bを扉100の一対の貫通孔104a、104bに位置合わせをして差し入れる。この時、凸部202a、202bとそれに対応する貫通孔104a、104bの位置関係を中心から等距離でない位置に配置する事により、位置関係は一意に決せられ、組み立ての間違えがない。この状態において、外筒200の底面201は、扉100の奥側の面に接触する。また扉100に設けられた開口103は、外筒底面201の開口203と一致して、手前側から奥側に通じる通路を形成する。次にシリンダ50をこの通路の形状に合わせて、止め板52が扉100の正面板101に接触するまで差し入れる。ナット70の内周面にはシリンダ50の外筒部56にあるねじ結合部58の雄ねじ形状にねじ結合する雌ねじが切られている。このナット70をシリンダ70のねじ結合部58にねじ結合され、ナット70の手前側面を外筒200の開口203を覆うリブ204の奥側面に接触させて締め付ける。このようにして、ナット70により外筒200とシリンダ50とが扉100に固定される。
【0078】
次にコイルばね80を外筒200の内部に差し入れる。コイルばね80のコイル径は内筒300の内周部に隙間無く挿入できる程度に形成されているので、外筒200の内部にはゆとりを持って差し入れることができる。この状態においてはコイルばね80の内周側にシリンダ50が配置されている。
【0079】
次に内筒300を、外筒200内に挿入する。このとき内筒300の手前側(リード部305a、305bの自由端側)を扉100側に向けて挿入する。外筒200の内周面に形成された溝205a〜205cと、内筒300の外周面に形成された突片304a〜304cとの関係では、各溝と突片は円を3分割する位置に配置されているので3通りの組み合わせが考えられる。一方、外筒200のスリット206a、206bと内筒300のリード部305a、305bとの関係では、両者は各円筒上の対向する2ヶ所に設けられている。また、溝/突片とスリット/リード部とは円筒円周上の異なる位置に配置されている。したがって、外筒200と内筒300との位置関係は一意に決せられ、具体的には、外筒200の溝205a、205b、205cに対して、それぞれ内筒300の突片304c、304a、304bが対応されるように内筒300を外筒200内に挿入する。この際に内筒300の爪部306a、306bは、外筒200の内周面より外方に突出しているが、前述したように内筒300は合成樹脂にて形成されており、リード部305a、305bの肉厚は薄くされているので、リード部を内周側に弾性変形させて、内筒300を外筒200の内部へ容易に押し込むことができる。
【0080】
内筒300を外筒200内部へ深く押し込むと、開口302側端面が外筒200の底面201に接触し、リード部305a、305bの爪部306a、306bは、外筒200のスリット206a、206b内におさまり、押し込み中にリード部にあった弾性変形は解消される。この状態においては、外筒200の溝205a、205b、205cと、内筒300の突片304c、304a、304bとの協働により、内筒300は外筒200の内周面上を軸心方向に往復移動可能とされている。一方、上記押し付けによりコイルばね80は、内筒300の隔壁307と外筒200の底面201との間で圧縮されている。したがって押し付けを開放すると、コイルばね80の伸長方向の弾性が内筒300に働いて、内筒300は外筒200内で軸心方向奥側に押し戻される。そして爪部306a、306bの返しがスリット206a、206bの奥側の先端に接触して、内筒300の奥方向への移動は停止される。内筒300はこの停止位置から手前(扉100)方向への押圧を受けることにより、コイルばね80の弾性に抗して開口302側端面が外筒200の底面201に接触するまで軸心方向に平行に移動されることが可能である。さらにコイルばね80の弾性によりその逆方向の移動も可能とされている。
【0081】
この状態において内筒300の窓311と外筒200のスリット207、及び内筒300の切り欠き部312と、外筒200の切り欠き部208とは、周方向両端が一致している。また、内筒300の窓311に関して、コイルばね80の伸長状態においては、その手前側端面が外筒200のスリット207の手前側端面と面一となる。一方、コイルばね80の圧縮状態においては、その奥側端面が外筒200のスリット207の奥側端面と面一となる。すなわち窓311の軸心方向の長さは、外筒200にあるスリット207の軸心方向長さより、内筒300が外筒200内で軸心方向に往復動可能な距離の分だけ長い。したがって内筒300が軸心方向に往復動しても、外筒200のスリットから軸心方向に至る仮想線は、常に内筒300により遮られることがない。
【0082】
内筒300を外筒200内に収めた後は、舌状部材60をシリンダ50のプラグ55の奥側先端に止めねじ90にて固定する。このとき舌状部材60の先端62は、内筒300の窓311、及び外筒200のスリット207を貫通して外方に突出している。このようにして錠550を組み立てることができる。
【0083】
図11は、舌状部材60と内筒300の動きを裏面側の視点から示す斜視図である。(a)はプラグ55(図11では不図示)の軸心Xを回転軸として回転される舌状部材60を表している。図11(a)は舌状部材60の施錠状態における姿勢を示しており、この位置から図の矢印方向に先端62が回転されて施錠が解かれ開錠される。なお、符号63で示される部分はプラグ55の先端が差し入れられる舌状部材60に形成された孔である。孔63の形状及びそこに差し入れられるプラグ55先端の断面形状をこのように円形以外の形状にすることにより、舌状部材60に対するプラグ55の空転を防止することができる。
【0084】
図11(b)における矢印は内筒300の動きの方向を示すものである。図の上方への動きはコイルばね80の弾性によりもたらされ、下方への動きは外部からの押圧力によりもたらされる。なお、図11(b)ではよりよい理解を得るために、筒状部301の一部(図で窓311の上方)を破断して、隔壁307、及び、止め部309、310が顕になるように図示が行われている(図12についても同様)。
【0085】
図12は、内筒300と舌状部材60との配置の関係を示し、図の下方が手前(扉100)側にあたるものである。図12(a)は開錠位置の配置、(b)は開錠位置から施錠位置方向にキー操作したが、途中で舌状部材60が内筒300の止め部309、310に止められている状態の配置、(c)は施錠位置の配置を示す斜視図である。図12(a)の開錠状態においては、内筒300はコイルばね80により軸心Xの奥方向(図の上方)への押圧を受けて、最も奥側(図の上方)の位置に配置された状態にある。
【0086】
まず、図12(a)における状態から鍵40の突起43を鍵穴53の切り欠き53aに位置合わせして、鍵40を鍵穴53に挿入後、奥側に押圧しつつ裏面から見る時計回り方向に回転させると、鍵40の回転によりプラグ55及びその奥側先端に取り付けられた舌状部材60も時計回りに回転される。そして舌状部材60が図12(b)の位置まで回転されると、舌状部材の止め端部61は内筒300の止め部309に、舌状部材60の側面が内筒300の止め部310にそれぞれ接触して、それ以上の舌状部材60の時計回り方向への回転は規制される。すなわち内筒300がコイルばね80により押圧されて奥側に配置されているときは、舌状部材60との位置的重なり合いが発生して、舌状部材60の所定以上の回転が規制される。
【0087】
一方、コイルばね80により、図の上方に押圧されている内筒300を、外力により上記押圧力に抗して下方に押し込むと、内筒300の隔壁307上に設けられている止め部309、310は、舌状部材60の下面よりさらに下方に沈み込み、舌状部材60と、止め部309、310との位置的重なり合いは起こりえない状態となる。したがって、舌状部材60は施錠位置まで回転されることができる(図12(c)参照)。
【0088】
図13において、(a)は内筒300と舌状部材60との動きを模式的に示す図、(b)は開閉装置600に取り付けられた施錠装置500を示す断面図である。
【0089】
図13(a)において、内筒300は横向きの矢印で示される方向に往復動される。すなわち外力により押圧されて、扉側に押し付けられた状態が実線で示され、コイルばね80により奥側に押圧されている状態が鎖線で示されている。鎖線で示されている図に対応する符号にはダッシュ(´)が付されている。舌状部材60は、縦方向の矢印で示される方向に回転運動される。すなわち鍵40により開錠操作が行われると舌状部材60は矢印最下端に相当する位置まで回転される。このとき内筒300には外部から押圧力がかかっていないので、図において鎖線で示されている位置を取っている。この状態で、鍵40を施錠位置方向に回すと舌状部材60は止め部309´と位置的重なり合いを生じ、両者が接触した位置にて、それ以上の舌状部材60の施錠位置方向への回転は規制される。
【0090】
この状態において、内筒300の奥側(図の右側)端部が、設定ボックス400の正面部402aにて手前側(図の左方向)に押圧されると、コイルばね80が内筒300の隔壁307に圧縮されて、内筒300全体が手前側に移動される。その結果止め部309´と舌状部材60との位置的重なり合いは解消して止められている状態が解かれるので、舌状部材60は、施錠位置まで(図の矢印上端部まで)回転されることができる。かくして鍵40の突起43が、鍵穴53の切り欠き53aの位置まで戻され、鍵40を鍵穴53から抜き取ることが可能となる。このように施錠されない限り鍵を抜き取ることができないので、かぎのかけ忘れが防止される。
【0091】
図13(b)は開閉装置600に取り付けられた施錠装置500を示す断面図である。開閉装置600は、設定ボックス400の正面部402a取り付けられた枠部35(図では断面としての上部枠部35aと、下部枠部35bとが表されている。)下部枠部35bに回動可能に取り付けられた扉100とを備える。なお、上部枠部35aの内面側には、舌状部材60の先端62を受け入れることができる受け座603が形成されている。錠550は扉100に取り付けられている。錠550と受け座603とにより施錠装置500が構成される。図13(b)は、内筒300の奥側(図の右側)先端が設定ボックス400の正面部402aにより押圧を受けている状態を表しており、舌状部材60が受け座603内に配置されている。すなわちこの状態では施錠が行われており、錠550から鍵40を抜き取ることができる。なお、実際には、上記押圧は設定ボックス400の正面部402aが内筒300側に移動して行われるのではなく、不動の設定ボックス400の正面部402aに固定された下部枠部35bに回動可能に取り付けられた扉100が正面部402a側に近接してゆき、最終的には扉100が閉鎖されることにより達成される。
【0092】
このように、スロットマシン1のペイアウト率を設定可能とするスイッチSWの操作部を覆い隠す開閉装置600に設けた施錠装置500が施錠されない限りは鍵40を抜き取ることができないので、施錠のし忘れを防止することができる。
【0093】
図14は、正面部402aと扉100との間の距離が比較的長い場合の構成を示す図であり、(a)は施錠、(b)は開錠の状態を示している。このような場合、錠550の内筒300を長くしても良いが、1モデルの錠550を多くの場合に適用するには、正面部402aに例えば凸部610a、610bを設けて、凸部610a、610bの先端を内筒300の奥側先端に接触させるようにしてもよい。
【0094】
図15は、施錠装置500の受け座603を透視して示す図である。受け座603には舌状部材60の先端62を受け入れる開口620が形成されている。開口620の奥側縁部621は舌状部材60の回転面に沿った直線状に形成されている。一方、開口620の手前側縁部622は先端62の施錠側への移動に伴いやや奥側に寄せられるように形成されている。プラグ55先端に取り付けられている舌状部材60の先端62が受け座の開口620の手前側縁部622側に接触するように組み立て時の配置が行われる。このように構成した場合、鍵40による押し付け操作により、開錠位置から施錠位置への回転に伴い舌状部材60は、内筒300が扉側へ押し込まれるのとは反対側に移動されるので、開錠時に両者の間で発生していた位置的重なり合い状態を確実に解消することができる。
【0095】
<5.その他の不正行為防止装置>
図16は、図15の施錠装置500を設定ボックス400に取り付けた状態を示す図である。(a)は施錠状態を示し、(b)は開錠状態を示している。設定ボックス400においては、門型枠402及びL字部材403に右側面板401が5箇所に設けられた孔405a、406a、407a、408a、および409に差し入れられた留めねじにより固定されている(図4参照)。これらのうち、孔409に差し入れられた留めねじ409aは、図16(a)からも明らかなように、施錠状態においては、扉100に設けられた遮蔽板102cが留めねじ409aを隠蔽するので、右側面板401を取り外して、設定ボックス400内を不正に操作しようとする行為を防止することができる。しかも留めねじ409aは開錠状態では上記遮蔽が解かれて筐体内に露出されるので、修理改修にはなんら不都合は生じない。なお、設定ボックス400をスロットマシン1の筐体に取り付けているねじ(例えば図4の符号412であらわされる孔に差し入れられるねじ)を覆うように新たな遮蔽板を扉100に設けても良い。
【0096】
図17は、施錠装置500のシリンダ50と、スイッチSWの操作部材36との位置関係の一例を示す図である。なおこの図では、外筒200及び内筒300が省略されて表されている。前記したようにこのスイッチSWはレバースイッチとして構成されており、スイッチ「OFF」の状態から「ON」の状態とするには、レバースイッチ操作部材36を上方へ押し上げる。スイッチ「ON」の状態から「OFF」の状態とするには、レバースイッチ操作部材36を下方へ押し下げる。図17(a)は、「OFF」の状態の操作部材36の姿勢を示しており、この状態においてはスイッチ36とシリンダ50との位置的重なり合いは生じていない。
【0097】
図17(b)は、「ON」の状態の操作部材36の姿勢を示しており、この状態においてはスイッチ36とシリンダ50とは位置的重なり合いが生じるため、扉100を閉鎖することができない。すなわちペイアウト率が設定可能な状態では扉100を閉鎖することができないので、鍵40を施錠装置500から抜き取ることができない。従って、スイッチSWを「ON」のまま放置してしまうような状況が回避される。
【0098】
以上のような構成によりスイッチを「ON」のままに放置してしまうような状況が回避されるが、遊技機1の筐体フロントドア3と扉100との位置的関係を利用して、スイッチを「ON」のままに放置してしまうような状況を回避することもできる。以下にそのような構成に関する例につき説明する。
【0099】
図18は、フロントドア3及びその施錠装置、並びに筐体本体2内の設定装置30を示す斜視図である。フロントドアの施錠装置700(施錠装置700としては図示されていない。)は、フロントドア前面側に、フロントドア錠挿入部13が設けられ(必要なら図1参照)、そこからからハウスキーを差し入れて、開錠をすることができる。施錠装置700の構造について図21(a−1)により説明する。施錠装置700は、ハウスキーの操作により下方に移動される作用板710と作用板710に連続して上方、及び下方に延設される上部アーム702及び下部アーム705と、上部アーム702の上端の連結部材707に回動自由に取り付けられた爪部701と、下部アーム705の下端の連結部材711に回動自由に取り付けられた爪部706とを備えている。また爪部701と706とは、施錠装置のベースとなる部材への支点708及び712を有し、爪部701と706とはこれら支点708及び712の周りにも回動自由に取り付けられている。したがって、各アーム702、705と爪部701、706とはリンク機構を形成し、連結部材707、及び711は、ハウスキーで開錠する動作時は、爪部701、706に対して力点になり、フロントドア3を閉める動作時は作用点となる。
【0100】
一方筐体本体2の各爪部701、706に対応する位置には爪受け部703、704が取り付けられている。フロントドア3が「閉」の状態においては、各爪部701、706の返しが爪受け部703、704に止められて、フロントドア3と筐体本体2との施錠が確保される。
【0101】
フロントドア3を開放するには、フロントドア錠挿入部13にハウスキーを差し入れて所定方向に回動させる。そうすると、上下のアーム702、705が下方に移動され、上記リンク機構の作用により爪部701、706が支点708、712を軸に回転されることにより、爪部701、706の返しが爪受け部703、704からはずれて、フロントドア3が開放される。
【0102】
また、フロントドア3の「開」状態から「閉」とするには、フロントドア3を手動にて本体2側に押し込めばよい。そうすると、爪部701、706の下端が爪受け部703、704上を(図の左方向へ)スライドして行き閉鎖位置において爪部701、706の返しが爪受け部703、704にはまり込み、筐体本体2とフロントドア3との施錠がなされる(図21(a−1)〜(a−3)参照)。
【0103】
図19は、(a)は扉100が閉じられていて、フロントドア3が筐体本体2に対して「閉」におさまることができる状態、(b)は、扉100が開かれていて、フロントドアの一部に位置的に重なり合いを生じている状態を示す概略平面図である。この(b)の状態においては、フロントドア3を筐体本体2側に押し込んで、フロントドア3の施錠をはかろうとしても、扉100がフロントドア3に衝突してそれ以上押し込む事はできないのでフロントドア3の施錠ができない。従って、扉100が開放状態ではフロントドア3の施錠ができず、これによって、設定スイッチSWが「ON」の状態に放置されるのを防止することができる。
【0104】
図20は、扉がフロントドアの一部に位置的に重なり合いを生じている他の一例を示す概略斜視図である。この場合には設定装置30が筐体内部に向かって右側に配置されている。このような配置であっても、扉100が開放状態にあると、扉100がちょうどフロントドア3と筐体本体2との間に挟まる状態となって、フロントドア3の施錠ができず、これによって、設定スイッチSWが「ON」の状態に放置されるのを防止することができる。
【0105】
図21は、扉がフロントドアの一部に位置的に重なり合いを生じているさらに他の一例を示す概略図である。先に説明したように、図の(a−1)〜(a−3)は、フロントドア3の開錠/施錠が行われる状態を示しており、この場合においては、扉100は閉鎖されている。
【0106】
これに対して、図の(b−1)〜(b−2)においては、扉100は開放された状態にあり、この状態では、フロントドア3を閉鎖しようとすると、フロントドアを閉める動作で作用板710が下方向に動こうとしている。しかし、遊技機筐体本体2に固定されている施錠装置ベース部材の切り欠き部に扉100が入っており、そのため扉100は上下に動くことができない。また扉100は、作用板710の切り欠き部にも入っているので、結果として、作用板710はフロントドア3が閉まるのに必要な下への移動がこれ以上できず、フロントドア3が閉まることができない。
【0107】
図22において、(b−1)〜(b−3)は扉100が閉鎖されている状態であり、フロントドア3の閉鎖動作によりフロントドア3の爪部701の返しが爪受け部703にはまり込んで、フロントドア3と筐体本体2との施錠が実現される様子を示している。これに対して図22の(a−1)〜(a−3)は、扉100が開放されており、フロントドア施錠装置700の爪の受け部703を扉100が覆って、爪部701の返しが爪の受け部703にかからない状態を説明する概略図である。このように構成しても扉100が「開」状態ではフロントドア3と筐体本体2との施錠が完了できず、これによって設定スイッチSWが「ON」の状態に放置されるのを防止することができる。
【0108】
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う遊技機もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。例えば以下に示す変形例は当然に本発明の技術的範囲に包含されるものと理解すべきものである。
【0109】
<6.変形例>
1.図17において、スイッチSWの操作部材36は、施錠装置500のシリンダ50と位置的重なり合いを生じる例に付いて説明したが、外筒200と位置的に重なり合うよう構成してもよい。ただしこの場合には、内筒先端部がスイッチSWに押し込まれて施錠されていないにもかかわらず鍵の抜き取りが可能となることが無い様、操作部材36は内筒300とは位置的重なり合いをおこさない配置を取ることが好ましい。また、その機能だけの別体を扉に設けても良い。
2.図14における凸部610aを「OFF」状態のスイッチSWの操作部として構成してもよい。このように構成した場合、スイッチSWが「OFF」状態のときのみ扉100を施錠でき、鍵40の抜き取りが可能となる。したがって施錠のし忘れ及びスイッチSWを「ON」のまま放置する状況を同時に回避することができる。
3.扉側(移動側)に受け座を設け、BOX側(固定側)に、施錠装置および障害部材を設けても良い。
4.以上の説明においては扉100は、枠部35にか移動可能に取り付けられている状態を説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば図23に示されるように、枠部35の両側面に上下方向の溝801、扉100の前記両側面に対応する部分に凸型の条802を設けて、扉100を枠部35に対して上下方向にスライドすることにより開閉動作を行ってもよい。扉100を縦方向にスライドさせるように構成した場合、設定スイッチSWの操作部材36は左右方向に「ON」、「OFF」を切り替えることができるように配置し、扉100の内部側に「L」字状部材803を取り付けるようにしてもよい。このように構成した場合、扉100が閉鎖の状態においては、設定スイッチSWの操作部材36を「OFF」から「ON」に切り替えようとしても、操作部材36が「L」字状部材803に衝突して、「ON」とすることができない。一方扉100を「開」の状態、すなわち下方又は上方にスライド移動させると、「L」字状部材803もそれに伴って移動するので、設定スイッチSWの操作部材36を「OFF」から「ON」に切り替えることができるようになる。従ってこのようにしても、扉100が閉鎖状態にあるときに設定スイッチSWの操作部材36を「OFF」から「ON」に切り替えることができないように構成することが可能となる。さらに上記構成において、上下方向を左右方向に置き換えて構成してもよい。
【0110】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の第1の態様によれば、切り替えスイッチは、枠部と扉とにより保護されているので、不正行為を招きにくい。
【0111】
本発明の第1の態様において、切り替えスイッチと施錠装置と独立して設けられていれば、遊技機の設定を変更するには、まず施錠装置を開錠してから切り替えスイッチを「ON」の状態に切り替える必要がある。したがって、設定変更可能な状態にするには二段階の操作を必要とするので、いわゆるキースイッチのようにキー操作のみにて直接設定を変更可能な状態にできる場合に比較して、不正操作を行いにくい。また、スイッチの電気的構成と施錠装置の機械的構成とが分離独立しているので、メンテナンスや故障の際の対応が容易なものとなる。また、スイッチ部分と施錠装置部分とで個別に取替えることができる。
【0112】
本発明の第1の態様において、障害部材、確率設定部本体により、直接接触を受けて移動されれば、2以上の部材により構成されるものに比べて構造が簡単であり、誤作動が起こりにくい。したがって、製造コストの低減が可能となり、また使用に伴う故障の発生が少なく、動作の信頼性の高い長寿命の施錠装置を備えた遊技機を提供することができる。
【0113】
本発明の第1の態様において、扉が開かれた状態では、障害部材が回転子の回転を規制し、扉を閉じる動作により障害部材が移動されて、はじめて回転子の施錠位置までの回転が許容される一方、錠の鍵は施錠位置のみにて抜き取ることができるように構成し得る。したがって、当該構成の遊技機においては、施錠が完了しない限り鍵の抜き取りをすることができないので、施錠のし忘れを防止することができる。例えば遊技場の従業員が遊技確率の設定操作を行った後に施錠装置の施錠を忘れそうになっても、鍵を抜き取ることができないので、施錠のし忘れにすぐに気が付き、結果として施錠が確実に行われる。もって鍵のかけ忘れに乗じた不正行為の発生を未然に防止することができる。
【0114】
本発明の第1の態様において、扉が閉鎖されている状態で、切り替えスイッチの操作部材の移動が操作部材と施錠装置との衝突が発生して規制されれば、扉が閉鎖中にはスイッチを「ON」とすることはできないので、遊技機外部から物を差し入れて確率の設定を変えようとする不正を防止することができる。
【0115】
本発明の第1の態様において、切り替えスイッチが「OFF」の状態の時に、施錠装置は切り替えスイッチの操作部材に接することがない位置にあり、切り替えスイッチが「ON」の状態の時に、施錠装置が操作部材と接触する位置にあることにより、扉の閉鎖が規制されれば、設定を変更できる状態のまま扉を閉じようとしても、錠とスイッチ操作部材との衝突が発生するので扉を閉じることができない。したがって設定可能な状態のまま扉が閉じられて放置されるような事態が回避され、不正行為を未然に防ぐことができる。
【0116】
本発明の第2の態様によれば、障害部材は「OFF」状態の操作部材からの直接の接触により移動されて回転子との衝突状態が解除され、鍵の抜き取りが可能となる。すなわち簡素な構造にて鍵のかけ忘れを防止することができる。
【0117】
本発明の第1の態様又は第2の態様において、確率設定部には固定手段により確率設定部を覆う蓋が取り付けられ、切り替えスイッチを覆う扉にはその閉鎖位置において固定手段を覆う遮蔽部が設けられれば、不正行為を行おうとするものが、確率設定部の蓋を開けようとしても、蓋の固定手段が遮蔽部により覆われているので、不正行為の目的を果たすことが困難である。
【0118】
本発明の第1の態様又は第2の態様において、確率設定部は筐体に第2の固定手段にて取り付けられており、扉にはその閉鎖位置において第2の固定手段を覆う第2の遮蔽部が設けられれば、不正行為を行おうとするものが、確率設定部を筐体から取り外そうとしても、確率設定部を筐体に固定している固定手段が第2の遮蔽部にて覆われているので目的を果たすことができない。
【0119】
本発明の第1の態様又は第2の態様において、筐体とその前面を覆うフロントドアとに第2の施錠装置が設けられ、扉が開状態の時には扉とフロントドアとの位置的重なりが生じてフロントドアの閉鎖が規制されれば、扉が開状態の時にはフロントドアの閉鎖ができないので、第2の施錠装置の施錠をすることもできない。したがって、たとえ切り替えスイッチがオンのまま扉が開状態にされた場合であってもその状態にすぐに気がつくことができ、切り替えスイッチがオンのままに放置される状態が回避される。
【0120】
本発明の第1の態様又は第2の態様において、筐体とその前面を覆うフロントドアとに第2の施錠装置が設けられ、扉が開状態の時には扉がフロントドアの第2の施錠装置の施錠動作を不能とする位置に配置されることにより第2の施錠装置の施錠が規制されるように構成できる。当該構成とすれば、扉が開状態の時には第2の施錠装置の施錠をすることができない。したがって、たとえ切り替えスイッチがオンのまま扉が開状態にされた場合であってもその状態にすぐに気がつくことができ、切り替えスイッチがオンのままに放置される状態が回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】スロットマシンの外観を示す斜視図である。
【図2】スロットマシンのフロントドアを開いて筐体の内部を示す斜視図である。
【図3】設定装置の外観を示す斜視図である。
【図4】設定装置の分解斜視図である。
【図5】錠を構成する各部品を示す分解斜視図である。
【図6】外筒の(a)は裏面図、(b)は一部を破断した側面図、(c)は正面図である。
【図7】(a)は図6(b)におけるVIIa−VIIa線断面図、(b)は図6(a)におけるVIIb−VIIb線断面図、(c)は図6(a)におけるVIIc−VIIc線断面図である。
【図8】内筒の(a)は裏面図、(b)は側面図、(c)は正面図、(d)は(a)に対して図で表された方向の側面図、(e)は他の角度から見た側面図である。
【図9】(a)は図8(a)におけるIXa−IXa線断面図、(b)は図8(a)におけるIXb−IXb線断面図、(c)は図8(b)におけるIXc−IXc線断面図である。
【図10】シリンダに取り付けられた舌状部材の(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は裏面図である。(d)は鍵を示す図である。
【図11】(a)は舌状部材、(b)は内筒の動きの方向を示す斜視図である。
【図12】外筒、内筒、及び舌状部材の配置の関係を示し、(a)は開錠位置、(b)は開錠位置から施錠位置にキー操作して、途中で舌状部材が内筒に止められた位置、(c)は施錠位置の3者の配置を示す斜視図である。
【図13】(a)は内筒と舌状部材の動きを模式的に示す図、(b)は開閉装置に取り付けられた施錠装置を示す断面図である。
【図14】固定部と扉との間の距離が比較的長い場合の構成を示す図である。
【図15】施錠装置の受け座を透視して示す図である。
【図16】図15の施錠装置を設定装置に取り付けた状態を示す図である。
【図17】 施錠装置のスイッチ操作部との位置関係の一例を示す図である。
【図18】フロントドア及びその施錠装置、並びに筐体内スイッチボックスを示す斜視図である。
【図19】扉がフロントドアの一部に位置的に重なり合いを生じている状態を示す概略平面図である。
【図20】扉がフロントドアの一部に位置的に重なり合いを生じている他の一例を示す概略斜視図である。
【図21】扉がフロントドアの一部に位置的に重なり合いを生じているさらに他の一例を示す概略図である。
【図22】フロントドア施錠装置の爪の受け部を扉が覆って、爪がかからない状態を説明する概略図である。
【図23】開閉装置が閉の状態では切り替えスイッチが「ON」の状態になり得ない他の一例を示す図である。
【符号の説明】
SW スイッチ(切り替えスイッチ)
1 スロットマシン(遊技機)
3 フロントドア
30 設定装置(確率設定部)
31 切り替え部
35 枠部
36 操作部材(操作部)
40 鍵
60 舌状部材(回転子)
100 扉(閉鎖部)
102c 遮蔽部
300 内筒(障害部材)
400 設定ボックス(確率設定部本体)
401 蓋
409 孔(固定手段)
409a 止めねじ(固定手段)
412 孔(第2の固定手段)
500 施錠装置
700 フロントドア施錠装置(第二の施錠装置)

Claims (3)

  1. 遊技の進行中に実行する抽選で用いる確率を設定するための確率設定部を筐体内に備えた遊技機であって、
    前記確率設定部は、
    確率設定部本体と、
    前記確率を切り替え設定する切り替え部と、
    前記確率設定部本体に取り付けられるとともに、前記切り替え部による前記確率の設定操作を有効化及び無効化するための、「ON」の状態と「OFF」の状態とを移動させて切り替える操作部材を有する切り替えスイッチと、
    前記切り替えスイッチを取り囲むように形成された枠部と、
    前記枠部に備えられ移動することにより前記切り替えスイッチを覆うことが可能な扉と、
    前記扉が閉鎖されている状態にてロックさせる施錠装置と、を備え
    前記扉が閉鎖されている状態において、前記切り替えスイッチの前記操作部材の移動は該操作部材と前記施錠装置との衝突が発生して規制され、
    前記切り替えスイッチが前記「OFF」の状態においては、前記施錠装置は前記切り替えスイッチの前記操作部材に接することがない位置にあり、前記切り替えスイッチが前記「ON」の状態においては、前記施錠装置が前記操作部材と接触する位置にあることにより、前記扉の閉鎖が規制されることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技の進行中に実行する抽選で用いる確率を設定するための確率設定部を筐体内に備えた遊技機であって、
    前記確率設定部は、
    確率設定部本体と、
    前記確率を切り替え設定する切り替え部と、
    前記確率設定部本体に取り付けられるとともに、前記切り替え部による前記確率の設定操作を有効化及び無効化するための、「ON」の状態と「OFF」の状態とを移動させて切り替える操作部材を有する切り替えスイッチと、
    前記切り替えスイッチを取り囲むように形成された枠部と、
    前記枠部に備えられ移動することにより前記切り替えスイッチを覆うことが可能な扉と、
    前記扉が閉鎖されている状態にて鍵穴に挿入した鍵の操作によりロックさせる施錠装置と、を備え、
    前記施錠装置は、前記鍵穴に挿入したの操作により回転される回転子と、前記回転子の回転軸に平行に移動可能な障害部材とを有し、前記扉が開状態では、前記障害部材が前記回転子に衝突する位置にあることにより前記回転子の回転が規制され、前記障害部材は、前記扉の閉鎖動作により前記「OFF」状態にある前記切り替えスイッチの前記操作部材による直接の接触を受けて、前記回転子との衝突が生じない位置まで移動されて、前記回転子に対する、前記扉が閉鎖されている状態にて前記施錠装置がロックされる施錠位置までの前記規制が、解除されるように構成され、
    前記施錠装置の前記鍵穴に挿入された鍵は、前記施錠位置でのみ抜き取りが可能に構成されたことを特徴とする遊技機。
  3. 前記確率設定部には、固定手段により前記確率設定部を覆う蓋が取り付けられており、前記切り替えスイッチを覆う扉にはその閉鎖位置において前記固定手段を覆う遮蔽部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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