JP3823105B2 - エネルギ供給評価システム - Google Patents

エネルギ供給評価システム Download PDF

Info

Publication number
JP3823105B2
JP3823105B2 JP2003371464A JP2003371464A JP3823105B2 JP 3823105 B2 JP3823105 B2 JP 3823105B2 JP 2003371464 A JP2003371464 A JP 2003371464A JP 2003371464 A JP2003371464 A JP 2003371464A JP 3823105 B2 JP3823105 B2 JP 3823105B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
usage
power
heat
amount
time zone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003371464A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005137143A (ja
Inventor
成 野波
好江 土井
俊明 遠座
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2003371464A priority Critical patent/JP3823105B2/ja
Publication of JP2005137143A publication Critical patent/JP2005137143A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3823105B2 publication Critical patent/JP3823105B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、電力や熱等のエネルギ需要を推定し、エネルギ需要者への複数のエネルギ供給形態に対する使用料金等の使用コストを評価するエネルギ供給評価システムに関する。
従来、一般家庭において消費されるエネルギは、電力会社やガス会社から電力、都市ガス等の形態で供給され、夫々個別に消費されていた。ところで、最近はCO排出量の削減や省エネルギを志向した分散型エネルギシステムの開発が活発であり実用化も進んでおり、一般家庭、集合住宅、オフィスなどにおいても電力消費地で発電を行う分散型発電システムの利用が今後急速に進展するものと考えられる。特に、熱電併給可能なガスエンジンコージェネレーションシステム等は、電力のみならず、ガスエンジンの発生する熱エネルギを同時に有効利用できるため、全体的なエネルギ効率の高さで注目を集めている。このように一般家庭内におけるエネルギ供給の形態が多様化したことにより、家庭内のエネルギ需要傾向とエネルギ供給形態の整合性によってエネルギコスト及びCO排出量等の環境コストが大幅に改善される余地が生じた。従って、家庭内のエネルギ需要傾向を正確に把握することにより、エネルギコスト及びCO排出量等の環境性に最適なエネルギ供給形態を選択できることになる。
家庭内のエネルギ需要の推定手法としては、例えば下記の特許文献1に開示された推定手法のように、エネルギ消費者の行動スケジュールと、その行動に付随する機器のエネルギ消費量から、家庭内のエネルギ消費量(需要)を推定する手法が提案されている。例えば、図9に例示するような行動スケジュール表に、家庭の構成員毎のスケジュールを入力した行動スケジュールデータ、更に、図10に例示するように行動に付随する機器及びそのエネルギ消費量を網羅したデータを作成する。
また、家庭内のエネルギ需要に対して、現在のエネルギ使用量を表示することで、エネルギ消費の削減を促すことで、省エネルギ促進を図る装置も、下記特許文献2等に提案されている。
特開2003−125535号公報 特開2003−132119号公報
しかしながら、上記従来の推定手法では、非常に多くのエネルギ消費機器の登録を行う必要があり、また、エネルギ消費者の行動スケジュールを把握することは困難であるため、一般的な行動データ(例えば、NHK放送文化研究所が調査した国民生活時間調査報告書等)を用いることが多く、推定結果としての出力であるエネルギ使用量が、消費者が過去に経験した使用量と乖離していることもあり、信憑性に疑いが出ることもある。
また、従来の省エネルギ促進では、現在の特定のエネルギ種別につき、エネルギ使用量を表示するに止まり、電力や熱等の複数種のエネルギ需要を簡易に推定し、エネルギ需要者の複数のエネルギ供給形態に対する使用料金等の使用コストを評価するエネルギ供給評価システムは、存在していなかった。このため、例えば、専ら電力会社から電力供給を受ける従来のエネルギ供給形態と、熱電併給システムを導入して都市ガス等を使用してエネルギ需要者側で発電するエネルギ供給形態の具体的な比較検討が、エネルギ需要者毎に簡易に行うことが極めて困難であった。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、上記問題点を解消し、複数のエネルギ供給形態を比較評価可能なエネルギ供給評価システムを提供すること、更に、評価に要するデータ入力を簡素化でき、且つ、評価結果の信憑性の高いエネルギ供給評価システムを提供することにある。
この目的を達成するための本発明に係るエネルギ供給評価システムの第一の特徴構成は、エネルギ需要者に対し電力と熱を発生可能なエネルギ媒体と電力の両方が外部から供給される場合において、電力需要と熱需要に対するエネルギ供給形態として、前記エネルギ媒体が電力と熱の何れか一方だけを発生する第1エネルギ供給形態と、前記エネルギ媒体が電力と熱の両方を発生する第2エネルギ供給形態の夫々の使用コストを評価するエネルギ供給評価システムであって、1日の時間帯別の電力使用量を所定の第1入力データに基づいて推定する電力使用量推定手段と、1日の時間帯別の熱使用量を所定の第2入力データに基づいて推定する熱使用量推定手段と、前記第1エネルギ供給形態における、推定された1日の電力使用量と熱使用量を賄うために外部から供給される1日の電力と前記エネルギ媒体の各必要供給量を算出し、前記使用コスト評価用の所定の評価値を算出する第1評価値算出手段と、前記第2エネルギ供給形態における、推定された1日の電力使用量と熱使用量を賄うために外部から供給される1日の電力と前記エネルギ媒体の各必要供給量を算出し、前記使用コスト評価用の所定の評価値を算出する第2評価値算出手段と、を備えており、前記電力使用量推定手段が、1日を分割してなる複数の時間帯の内、前記エネルギ需要者の1日の生活パターンに基づいて定まる電力使用量の多い複数の第1特徴時間帯と電力使用量の少ない複数の第2特徴時間帯における各電力使用量を、任意の1日につき前記第1入力データに基づき推定する時間帯別使用量推定手段と、前記時間帯別使用量推定手段が推定した複数の時間帯別電力使用量に基づいて前記任意の1日の全ての時間帯における電力使用量の変動パターンを推定する使用量パターン推定手段と、1年を分割してなる複数の期間の内の前記任意の1日が属する特定期間の電力累積使用量を、前記使用量パターン推定手段が推定した前記変動パターンに基づいて算出する期間電力使用量算出手段と、前記特定期間の電力累積使用量の過去の実績値と前記期間電力使用量算出手段が算出した電力累積使用量とを比較してその誤差を算出する電力累積使用量比較手段と、推定した前記時間帯別電力使用量の全てまたは一部に対する修正入力、或いは、前記誤差に基づいて、前記電力使用量の変動パターンの推定量を修正する電力推定修正手段と、を備えてなる点にある。
上記エネルギ供給評価システムの第一の特徴構成によれば、電力使用量推定手段と熱使用量推定手段が推定した1日の時間帯別の電力使用量と熱使用量に基づいて、第1評価値算出手段が、例えば、外部からの電力供給で内部の電力需要を賄い、外部からのエネルギ媒体の供給で内部の熱需要を賄う熱エネルギを発生する第1エネルギ供給形態におけるエネルギの使用コスト評価値を計算し、第2評価値算出手段が、外部からの電力供給と外部からのエネルギ媒体の供給で発生した電力の両方で内部の電力需要を賄い、外部からのエネルギ媒体の供給で内部の熱需要を賄う熱エネルギを発生する第2エネルギ供給形態におけるエネルギの使用コスト評価値を計算するので、両方のエネルギ供給形態におけるエネルギの使用コスト評価値を簡単に比較することができ、エネルギ需要者のエネルギ需要傾向に適合した経済的或いは環境適合性の高いエネルギ供給形態を選択できるエネルギ供給評価システムを提供できる。
また、上記エネルギ供給評価システムの第一の特徴構成によれば、一般的な家庭における典型的な1日の電力需要曲線(パターン)の有するピーク需要(第1特徴時間帯の時間帯別電力使用量)とボトム需要(第2特徴時間帯の時間帯別電力使用量)について、各ピーク需要及びボトム需要を推定するための所定の入力データを入力するだけで、時間帯別使用量推定手段が各ピーク需要及びボトム需要を推定し、使用量パターン推定手段がその間の時間帯の時間帯別電力使用量を補間するので、エネルギ需要者の各構成員の1日の行動スケジュールを細かく入力する必要が無く、1日の電力使用量の変動パターンを推定できる。更に、期間電力使用量算出手段が、推定された1日の変動パターンから特定期間の電力累積使用量を算出し、電力累積使用量比較手段が過去の実績値と比較してその誤差を表示し、また、電力推定修正手段が、時間帯別使用量推定手段が推定した各ピーク需要及びボトム需要を修正可能に構成されているので、操作者が入力データを修正して再入力するのではなく、算出された誤差に基づき、推定した各ピーク需要及びボトム需要をマニュアルまたは自動で修正することで、再度誤差の計算を行い、最終的に当該誤差を無くすことができるので、過去の実績値と齟齬のない信憑性の高い1日の時間帯別電力使用量を簡単に推定することができる。これは、1日の電力使用量の推定において、期間全体の推定誤差における1日の第1及び第2特徴時間帯(特に、第1特徴時間帯)の時間帯別電力使用量のバラツキが大きく影響していることに着目して、当該特徴時間帯における各ピーク需要及びボトム需要を修正することで、1日の電力使用量の変動パターンの推定を補正し、期間全体の電力累積使用量の実績値からの乖離を防ぐようにしている。
同エネルギ供給評価システムの第二の特徴構成は、上記第一の特徴構成に加えて、前記第2評価値算出手段は、前記第2エネルギ供給形態において、推定された1日の時間帯別の熱使用量を供給可能に前記エネルギ媒体が電力と熱を発生する場合の、1日の電力と熱の時間帯別の発生量と、それに要する外部から供給される前記エネルギ媒体の時間帯別の使用量を算出する熱電併給パターン算出手段を備えている点にある。
上記エネルギ供給評価システムの第二の特徴構成によれば、時間帯別に変化する熱使用量に対して適時にエネルギ損失の少ない効率的な熱供給が可能な熱電併給パターンが得られるので、より最適化された形で、第2エネルギ供給形態におけるエネルギの使用コスト評価値を計算できる。この結果、第1エネルギ供給形態においては、時間帯別に変化する電力使用量と熱使用量に対して、適時に外部から電力とエネルギ媒体が供給されることに対応でき、両方のエネルギ供給形態におけるエネルギの使用コスト評価値をより対等に比較することができる。
同エネルギ供給評価システムの第三の特徴構成は、上記第一または第二の特徴構成に加えて、前記電力推定修正手段に対して、推定した前記時間帯別電力使用量が、前記第1特徴時間帯と前記第2特徴時間帯の1つを指定して修正された場合に、他の前記第1特徴時間帯と第2特徴時間帯の前記時間帯別電力使用量が、修正された前記時間帯別電力使用量の修正量と、前記第1特徴時間帯と前記第2特徴時間帯の各電力使用量のバラツキ程度の違いとに応じて自動的に修正される点にある。
上記エネルギ供給評価システムの第三の特徴構成によれば、第1特徴時間帯と第2特徴時間帯を指定して1つの時間帯別電力使用量を修正するだけで、過去の実績値と齟齬のない信憑性の高い1日の電力使用量を簡単に推定することができ、より一層入力操作の簡素化が図れる。また、一般家庭における時間帯別の電力使用量のバラツキ程度の統計データに基づくことで、より信憑性の高い推定結果が得られる。
同エネルギ供給評価システムの第四の特徴構成は、上記第一乃至第三の何れかの特徴構成に加えて、前記電力推定修正手段は、前記電力累積使用量比較手段が算出した前記誤差に基づいて、推定した前記時間帯別電力使用量の内、電力使用量のバラツキ程度の大きい前記第1または第2特徴時間帯ほど大きな修正量で、前記誤差をなくすように前記時間帯別電力使用量を修正し、修正した前記時間帯別電力使用量を前記使用量パターン推定手段に再出力する点にある。
上記エネルギ供給評価システムの第四の特徴構成によれば、一般的な家庭における典型的な1日の電力需要曲線(パターン)の有するピーク需要(第1特徴時間帯の時間帯別電力使用量)とボトム需要(第2特徴時間帯の時間帯別エネルギ使用量)について、各ピーク需要及びボトム需要を推定するための所定の入力データを入力するだけで、時間帯別使用量推定手段が各ピーク需要及びボトム需要を推定し、使用量パターン推定手段がその間の時間帯の時間帯別電力使用量を補間するので、エネルギ需要者の各構成員の1日の行動スケジュールを細かく入力する必要が無く、1日の電力使用量の変動パターンを推定できる。更に、期間電力使用量算出手段が、推定された1日の変動パターンから特定期間の電力累積使用量を算出し、電力累積使用量比較手段が過去の実績値と比較してその誤差を算出し、また、電力推定修正手段が、入力データの再入力を伴わずに算出された誤差に基づき、推定した各ピーク需要及びボトム需要を修正することで、使用量パターン推定手段、期間電力使用量算出手段、電力累積使用量比較手段が同じ処理を繰り返し、再度誤差の計算を行い、最終的に当該誤差を無くすことができるので、過去の実績値と齟齬のない信憑性の高い1日の時間帯別電力使用量を簡単に推定することができる。これは、第一乃至第三の何れかの特徴構成と同様に、1日の電力使用量の推定において、期間全体の推定誤差における1日の第1及び第2特徴時間帯(特に、第1特徴時間帯)の時間帯別電力使用量のバラツキが大きく影響していることに着目して、当該特徴時間帯における各ピーク需要及びボトム需要を修正することで、1日の電力使用量の変動パターンの推定を補正し、期間全体の電力累積使用量の実績値からの乖離を防ぐようにしている。また、第四の特徴構成では、電力推定修正手段が、最終的に当該誤差が無くなるまで、自動的に時間帯別電力使用量を修正するので、操作者は入力データを入力するだけの手間で過去の実績値と齟齬のない信憑性の高い1日の電力使用量を簡単に推定することができる。また、電力推定修正手段による修正が、一般家庭における時間帯別の電力使用量のバラツキ程度の統計データに基づくことで、より信憑性の高い推定結果が得られる。
同エネルギ供給評価システムの第五の特徴構成は、上記第一乃至第四の何れかの特徴構成に加えて、前記時間帯別使用量推定手段が推定した前記複数の第1特徴時間帯と前記複数の第2特徴時間帯の前記時間帯別電力使用量に基づいて、前記特定期間以外の他の期間の電力使用量の変動パターンを推定する第2使用量パターン推定手段を備えている点にある。
上記エネルギ供給評価システムの第五の特徴構成によれば、1回の電力使用量の推定処理で1年間の各期間における電力使用量の変動パターンを推定することができる。従って、当該推定結果に基づいて年間を通して最適なエネルギ供給形態の選択が可能となる。
同エネルギ供給評価システムの第六の特徴構成は、上記第五の特徴構成に加えて、前記第2使用量パターン推定手段は、前記特定期間以外の他の期間と前記特定期間の平均気温の差に基づいて、前記第1特徴時間帯と前記第2特徴時間帯の前記時間帯別電力使用量を補正し、補正後の複数の前記時間帯別電力使用量に基づいて前記他の期間の1日における全ての時間帯の電力使用量の変動パターンを推定する点にある。
上記エネルギ供給評価システムの第六の特徴構成によれば、エネルギ供給評価対象の家庭の存在する地域の平均気温データを入力するだけ、或いは、予め入力しておくことで、1回の電力使用量の推定処理で1年間の各期間における電力使用量の変動パターンを推定することができる。
同エネルギ供給評価システムの第七の特徴構成は、上記第一乃至第六の何れかの特徴構成に加えて、前記時間帯別使用量推定手段は、前記複数の第1特徴時間帯と前記複数の第2特徴時間帯の前記時間帯別電力使用量を各別に導出する前記所定の第1入力データの一部または全部を変数とする回帰式を備えている点にある。
上記エネルギ供給評価システムの第七の特徴構成によれば、例えば、一般家庭における時間帯別の電力使用量の統計データに基づいて導出された各第1特徴時間帯と第2特徴時間帯の時間帯別電力使用量を与える回帰式を用いることで信憑性の高い推定結果が得られる。
同エネルギ供給評価システムの第八の特徴構成は、上記第七の特徴構成に加えて、前記時間帯別使用量推定手段が備える前記回帰式は、前記特定期間が空調機器を使用しない中間期である場合の回帰式である点にある。
上記エネルギ供給評価システムの第八の特徴構成によれば、特定期間が空調機器を使用しない中間期であるため、空調機器の種類や使用頻度によって電力需要のバラツキが大きい夏期や冬期を避けて特定期間の電力需要を推定することで、統計データや過去の実績値との齟齬のない信憑性の高い推定結果が得られる。
同エネルギ供給評価システムの第九の特徴構成は、上記何れかの特徴構成に加えて、前記所定の第1入力データは、前記エネルギ需要者の家族構成、昼間の在宅者の有無または数、床面積に関するデータと、前記特定期間における累積電力使用量の実績値を含み、前記所定の第2入力データは、前記エネルギ需要者の家族構成、昼間の在宅者の有無または数、床面積に関するデータと、前記特定期間における前記エネルギ媒体の累積使用量の実績値を含む点にある。
上記エネルギ供給評価システムの第九の特徴構成によれば、第1及び第2入力データとして取得しやすいデータを使用することで、全ての家庭において、簡単な入力操作だけで過去の実績値と齟齬のない信憑性の高い1日の電力使用量及び熱使用量を簡単に推定することができる。
同エネルギ供給評価システムの第十の特徴構成は、上記何れかの特徴構成に加えて、前記熱使用量推定手段が、厨房熱使用量推定手段と、給湯熱使用量推定手段と、暖房熱使用量推定手段とを備えてなり、前記厨房熱使用量推定手段は、1日の厨房に係る総熱使用量を、前記第2入力データの一部を変数とする回帰式により算出し、前記給湯熱使用量推定手段は、1日の給湯に係る総熱使用量を、空調機器を使用しない中間期における前記エネルギ媒体の使用量実績値と、推定対象期間と前記中間期の平均気温または平均水温データと、前記1日の厨房に係る総熱使用量に基づいて算出し、前記暖房熱使用量推定手段は、1日の暖房に係る総熱使用量を、前記電力使用量推定手段が推定した前記中間期と暖房を使用する冬期の1日の暖房に係る総電気使用量の差に基づいて算出する点にある。
上記エネルギ供給評価システムの第十の特徴構成によれば、一般家庭における熱需要を、厨房熱使用量、給湯熱使用量、及び、暖房熱使用量(冬期のみ)に分けることで、より一般家庭の生活実態に即した熱需要の推定が可能となる。具体的には、熱需要に対するエネルギ媒体として一般家庭に供給されている都市ガスを想定した場合、厨房熱使用量は、年間を通してガス使用量に換算した場合にほぼ一定であり、概ねエネルギ需要者の家族構成とガス炊飯器を使用するか否かに依存して定まるという知見に基づき、暖房を使用しない中間期のガス使用量の実績値から、厨房熱使用量を差し引くと、中間期における給湯熱使用量のガス使用量に換算した値が得られる。この結果、エネルギ媒体の使用量実績値と乖離しない正確な熱需要推定が可能となる。また、給湯熱使用量は気温または水温との相関が非常に高いため、中間期以外の期間についてもほぼ正確な給湯熱使用量の推定が可能となる。更に、厨房熱使用量、給湯熱使用量の1日の時間帯別の変動パターンは一般家庭でほぼ共通しているため、その標準的な変動パターンを使用することで、中間期における過去の実績値と齟齬のない信憑性の高い1日の時間帯別の熱使用量を推定できる。更に、暖房熱需要の発生する冬期については、電力使用量推定手段が、暖房による電力使用量の増加を仮定して推定した冬期における1日の時間帯別の電力使用量を、その増分を電力需要ではなく熱需要と見た場合に、エネルギ媒体の供給によって賄われる熱需要に変換することが可能となるので、電力使用量の推定手法を用いて1日の時間帯別の暖房熱使用量を推定することができ、中間期以外の期間についても、過去の実績値と齟齬のない信憑性の高い1日の時間帯別の熱使用量を推定できる。以上より簡単な入力データの入力操作によって過去の実績値と齟齬のない信憑性の高い1日の時間帯別電力使用量と熱使用量を簡単に推定することができるので、信憑性の高い評価が可能なエネルギ供給評価システムを提供できる。
この目的を達成するための本発明に係るエネルギ供給評価プログラムの特徴構成は、上記第一乃至第十の特徴構成のエネルギ供給評価システムの各手段を所定のコンピュータ上でソフトウェア処理により実現させるためのプログラムステップを含む点にある。
上記エネルギ供給評価プログラムの特徴構成によれば、そのエネルギ供給評価プログラムを所定のコンピュータにインストールすることで、上記第一乃至第十の特徴構成のエネルギ供給評価システムを当該コンピュータ上で実現することができ、上記第一乃至第十の特徴構成のエネルギ供給評価システムの作用効果を発揮することができる。
本発明に係るエネルギ供給評価システム(以下、適宜「本発明システム」という。)の実施の形態につき、図面に基づいて説明する。
本発明システム10は、電力と熱を発生可能なエネルギ媒体と電力の両方が外部から供給されているエネルギ需要者、例えば、一般家庭に、営業マン(操作者)が訪問して、簡単な入力操作により各家庭の電力需要と熱需要をその場で推定し、その需要を賄うために、後述する第1エネルギ形態を用いる場合と、後述する第2エネルギ形態を用いる場合と、夫々の場合における使用コスト評価用の所定の評価値を試算し、当該家庭へ提示することによって最適なエネルギ供給形態を推奨する、支援ツールとして利用可能な形態となっている。尚、本実施形態では、エネルギ媒体としては都市ガスを想定し、所定の評価値としては電力及び熱の使用料金(ガス料金と電気料金の合計)を用いることとする。
ここで、第1エネルギ供給形態では、例えば図1(a)に示すように、住宅2内で使用される電力負荷4の電力需要は、専ら外部の系統電源3からの第2電力P2によって賄われ、更に、熱需要の一つである給湯負荷7へは、都市ガスの供給を受けたガス給湯器6’によって熱供給が賄われている。
一方、第2エネルギ供給形態では、都市ガスの供給を受けて熱電併給システム1によって電力と熱の両方を発生し、電力需要を、外部から供給された電力と熱電併給システム1によって発生した電力の両方とで賄っている。熱電併給システム1は、図1(b)に示すように、エネルギ需要者の住宅2内に設けられており、熱電併給システム1が発生する第1電力P1は、系統電源3から供給される第2電力P2と系統連系して、住宅2内で使用される電力負荷4に供給される。尚、発電システム1は通常屋外に設置されるので、当該屋外も上記住宅2内に含まれるものとする。一方、熱電併給システム1の排熱は熱交換器5を介して熱媒体である水を加熱し、加熱された水(湯)は蓄熱手段の一種である貯湯槽6に貯湯され、住宅2内の給湯カラン、浴槽、床暖房等の熱端末機器等の給湯負荷7に供給される。また、貯湯槽6に貯湯された湯は、熱電併給システム1が停止状態において設定温度以下になると都市ガスを燃料とするボイラ8によって加熱され、また、熱電併給システム1が運転状態であっても、熱電併給システム1が発生する熱エネルギ以上の熱需要(給湯需要)がある場合は、ボイラ8が稼働する構成となっている。更に、貯湯槽6内には電気ヒータ9が設けられ、熱電併給システム1が発生する第1電力P1に余剰電力が発生した場合に、電気ヒータ9を作動させて貯湯槽6内の湯を加熱する構成となっている。ここで、電力負荷4で消費される電力P3と給湯負荷7で消費される熱が、夫々エネルギ需要者における電力需要と熱需要である。
図2に示すように、本発明システム10は、電力使用量推定手段11、熱使用量推定手段12、第1評価値算出手段13、第2評価値算出手段14を備えて構成されており、第2評価値算出手段14には熱電併給パターン算出手段15が設けられている。上記各手段11〜15は、ノートブックパソコンやPDA(Personal Digital Assistants)等の携帯型の汎用コンピュータ16上に、コンピュータ16のハードウェア資源(CPUや各種記憶装置等)及びソフトウェア資源(OS、各種ドライバ、データベース管理ソフト等)を使用してソフトウェア処理により実現される機能的手段である。
まず、本発明システム10の各手段11から15の基本的な機能及び動作について説明する。
操作者がコンピュータ16上で本発明システム10を起動すると、コンピュータ16の表示画面上に第1入力データ、及び第2入力データの入力画面を表示する。操作者が訪問先の家庭のエネルギ供給評価のための属性情報を聞き採り、該属性情報に基づいて第1入力データ、及び第2入力データをコンピュータ16に付属の入力用デバイスを用いて入力画面から入力すると、電力使用量推定手段11は第1入力データに基づいて後述する電力使用量推定処理を行い、更に、熱使用量推定手段12は第2入力データに基づいて後述する熱使用量推定処理を行い、例えば図3に示すような、1日における時間帯別電力使用量、及び熱使用量を夫々推定する。ここで、所定の第1入力データ、及び第2入力データの共通データを、訪問先の家庭の家族構成(家族数N(人))と、昼間の在宅者の有無(在宅者有り:X=1、無し:X=0)、床面積(S(m))の3種類とすることで、殆ど全ての訪問先において直ぐに入力可能なデータとなり、更に、第1入力データに、特定期間における累積電力使用量の実績値を、第2入力データに、特定期間における累積熱使用量の実績値を含むことにし、予め、本発明システム10の記憶領域内に例えば前記共通データの内容別に幾つかパターン化して登録しておき、前記共通データの入力によって該当する実績値を呼び出すことで、簡単な入力操作だけで過去の実績値と齟齬のない信憑性の高い1日の電力使用量及び熱使用量を簡単に推定することができる。
第1評価値算出手段13は、電力使用量推定手段11及び電力使用量推定手段12が推定した1日における時間帯別電力使用量、及び熱使用量から1日の総電力使用量と総熱使用量を算出し、更に、1日の総熱使用量から要するガス容量を求めて、予め本発明システム10の記憶領域に記憶された電力単価とガス単価を積算し、両方を加算して、第1エネルギ供給形態における電力及び熱の使用料金を求める。
ここで、電力単価を1kWhあたり24円、ガス単価を1mあたり111円とし、1日あたりの総熱使用量は30000Wh、1日あたりの総電力使用量は75kWhと推定されたとし、更に、1日あたりの総熱使用量を全てガスによって賄っているとすると、1日あたりの総ガス使用量は2.3m(30000Wh×3600×0.238/11000/1000)となり、第1エネルギ供給形態における1日あたりの電力及び熱の使用料金は2055円(電力料金=75kWh×24円、ガス料金=2.3m×111円)となる。
第2評価値算出手段14は、第2エネルギ供給形態における電力及び熱の使用料金を算出するのにあたり、熱電併給パターン算出手段15が、推定された1日における時間帯別電力使用量、及び熱使用量から、熱電併給システム1の運転計画を決定し、ガスの時間帯別の使用量を算出する。運転計画の決定方法について、図4に例示する処理フローと図3に例示した1日における時間帯別電力使用量と、1日における時間帯別熱使用量の推定結果を用いて説明する。尚、説明の簡単のため、図3(b)で示す1日における時間帯別熱使用量を全て熱電併給システム1で賄うものと仮定する。
例えば、熱需要が一番ピークに達する時刻と時間帯別熱使用量を、1日における時間帯別熱使用量の推定結果から求める(S1)。ここで、図3(a)において、熱需要がピークになるのは21時で、その時の時間帯別熱使用量は1400Whである。図3(b)では熱使用量の単位として電力量と同じWhを用いている。次に、熱需要が発生するまでに蓄熱できるよう、熱電併給システム1による蓄熱予定時刻、つまり運転予定時刻を決定する(S2)。この際、発電量の多い時に蓄熱すると省エネルギ効果が大きいため、電力使用量が多いと推定されている時間帯を順に選ぶ。図3(b)において、熱電併給システム1による運転がまだ計画されておらず、21時以前であり、尚且つ、電力使用量が多いと推定されている時間帯は20時であるため、20時に熱電併給システム1による電力の供給を行う予定を立てる。ここで、熱電併給システム1の発電効率を20%とすると、発電量と発熱量の比は1対4となるため、熱電併給システム1の出力が1000Wである場合の1時間あたりの発熱量は4000Whとなる。つまり、20時において4000Whの蓄熱を行う計画となる。更に、同様にして、9時、19時、8時と運転計画を立て、蓄熱計画量が16000Whとなり20時における熱需要量1400Whを満たした時点で処理S2を終了する。そして、熱電併給システム1による一日の蓄熱計画量の合計が推定されている一日の熱使用量の合計を満たしたか、又は、推定されている一日の電力使用量と熱電併給システム1による発電計画量の差が所定の値、例えば700Wを下回るまで、処理S1、S2を繰り返す(S3)。
以上のように、熱電併給システム1の運転計画が決定された後、第2評価算出手段14は、電力使用量推定手段11が推定した1日の電力使用量の合計と、運転計画によって決定した熱電併給システム1による発電計画量の差に電気単価を積算して電気料金を算出し、熱電併給システム1による運転計画から熱電併給システム1の運転に必要なガス使用量を求めガス単価を積算しガス料金を算出する。そして、両方を加算して、第2エネルギ供給形態における電力及び熱の使用料金を求める。
ここで、電力単価を1kWhあたり24円、ガス単価を1mあたり111円とし、1日あたりの総熱使用量は30000Wh、1日あたりの総電力使用量は75kWhと推定したとすると、1日あたりの熱電併給システム1による発電計画量は8000Wh(蓄熱計画量は8000×4=32000Wh)となり、熱電併給システム1の運転計画に要する1日あたりのガス量は3.1m(8000Wh×5×3600×0.238/11000/1000)となるため、第2エネルギ供給形態における1日あたりの電力及び熱の使用料金は1952円(電力料金=67kWh×24円、ガス料金=3.1m×111円)となる。
第1評価値算出手段13、第2評価値算出手段14により、上述のようにして算出された第1、第2エネルギ供給形態における1日あたりの電力及び熱の使用料金から、例えば、1ヶ月あたりの第1、第2エネルギ供給形態における電力及び熱の使用料金の差額を求め、並べてコンピュータ16上に表示することによって、操作者は、エネルギ需要者である一般家庭に対し熱電併給システム1を導入することにより第2エネルギ供給形態への移行を推奨することができる。尚、上記具体例では、熱使用に対する熱供給は全て熱電併給システム1によって蓄熱される熱によって賄えることとしたが、熱需要の一部、例えば給湯需要だけが熱電併給システム1によって供給可能とした場合、その給湯需要に対してのみ運転計画を立て、他の熱需要については、第1エネルギ供給形態と同様に都市ガス料金を算出すればよい。
ここで、電力使用量推定手段1によって行われる、1日の時間帯別の電力使用量を所定の第1入力データに基づいて推定する電力使用量推定処理について下記に詳述する。
電力使用量推定手段11は、図5に示すように、データ入力手段21、時間帯別使用量推定手段22、使用量パターン推定手段23、期間電力使用量算出手段24、電力累積使用量比較手段25、電力推定修正手段26、第2使用量パターン推定手段27、及び、データ記憶手段28を備えて構成されている。
データ入力手段21は、操作者がコンピュータ16上で本発明システム10を起動すると、コンピュータ16の表示画面上に第1入力データの入力画面を表示する。操作者が第1入力データをコンピュータ16に付属の入力用デバイスを用いて入力画面から入力すると、入力された第1入力データは、一旦、コンピュータ16の記憶装置に設けられたデータ記憶手段28に記憶された後、電力使用量推定手段11による電力使用量推定処理が起動される。
時間帯別使用量推定手段22は、第1入力データの入力により電力使用量推定手段11の推定処理が起動されると、該第1入力データに基づいて、電力使用量の多い第1特徴時間帯の時間帯別エネルギ使用量(電力量Wh)であるピーク需要と、電力使用量の少ない第2特徴時間帯の時間帯別電力使用量(電力量Wh)であるボトム需要を推定する。ここで、本発明システム10では、1日を1時間毎の24の時間帯に分割し、第1特徴時間帯として、起床時間後の2〜3時間、正午前後の2〜3時間、午後7時前後の2〜3時間の各時間範囲に含まれる3つの時間帯tP1〜tP3を設定し、第2特徴時間帯として、起床時間前の2〜3時間、午前10時前後2〜3時間、午後3時前後の2〜3時間の各時間範囲に含まれる3つの時間帯tB1〜tB3を設定する。図6に一般的な家庭における1日の電力使用量の変動パターンと各時間帯tP1〜tP3、tB1〜tB3の関係を例示する。従って、時間帯別使用量推定手段22は、朝、昼、夜の3つのピーク需要と、早朝、朝、昼の3つのボトム需要を夫々推定する。ここで、第1特徴時間帯tP1〜tP3及び第2特徴時間帯tB1〜tB3の設定基準となる標準的な家庭の1日の生活パターンとしては、家族構成員が、朝6時〜7時頃に起床して、朝食を取って外出し、昼間の在宅者は正午前後に昼食を取り、夕方に外出者が帰宅して夕食を取るという標準的なものを想定している。
各時間帯tP1〜tP3、tB1〜tB3における時間帯別電力使用量(Wh)の推定値を夫々EP1〜EP3、EB1〜EB3とすると、各時間帯別電力使用量(Wh)は、下記の数1の回帰式で与えられる。ここで、朝と昼のボトム需要EB2、EB3は略等しいと仮定している。数1中のS,N,Xは、上記第1入力データの一部である。尚、S、N、Xは後述する熱使用量推定手段12においても第2入力データの一部と共通して使用される。
(数1)
P1=6.58×S+207×N−896
P2=4.13×S+186×N+154×X−850
P3=7.48×S+171×N―680
B1=1.2×S+11.2×N+146
B2=EB3=8.48×S+147×N+115×X−1152
数1において、第1入力データが、S=100(m)、N=4(人)、日中在宅者あり(X=1)とすると、各ピーク需要とボトム需要は夫々、EP1=592Wh、EP2=464Wh、EP3=754Wh、EB1=311Wh、EB2=EB3=401Whとなる。
本発明システム10では、1年を1月毎の12の期間に分割し、電力需要の推定対象となる1日の属する期間を特定期間と定義している。そこで、数1の回帰式は、その特定期間として、暖房や冷房等の空調機器を使用しない中間期(例えば、5月や10月)における、種々の家族構成、日中在宅者の有無、床面積の多数の家族における電力需要の実測データを基に一般的な手法で導出された回帰式を用いる。このように中間期の回帰式を用いることで、冷暖房による電力使用量のバラツキの影響を抑えた高精度の推定が可能となる。尚、電力需要の推定対象となる1日を仮想的に中間期にしているのであって、営業マンが実際に各家庭を訪問する時期が必ずしも中間期である必要はない。
使用量パターン推定手段23は、時間帯別使用量推定手段22が推定した各時間帯別電力使用量EP1〜EP3、EB1〜EB3に基づいて、電力需要の推定対象となる1日の全ての時間帯における時間帯別電力使用量を、隣接する2つの第1及び第2特徴時間帯tP1〜tP3、tB1〜tB3の時間帯別電力使用量間を下記要領で補間して、1日の電力使用量の変動パターンを推定する。
具体的には、夜の第1特徴時間帯tP3から早朝の第2特徴時間帯tB1までの補間は、時間帯別電力使用量EP3とEB1の差分ΔEを、図7に示すように、以下の割合で、各中間の時間帯に配分して各中間時間帯の時間帯別電力使用量を算出する。第1特徴時間帯tP3から1時間後に差分ΔEの5%、2時間後に差分ΔEの25%、3時間後に差分ΔEの35%、4時間後に差分ΔEの20%、それ以降第2特徴時間帯tB1までは、残りの差分ΔEの15%を均等に配分する。
早朝の第2特徴時間帯tB1から朝の第1特徴時間帯tP1までの補間は、時間帯別電力使用量EB1とEP1の差分ΔEを、以下の割合で、各中間の時間帯に配分して各中間時間帯の時間帯別電力使用量を算出する。第1特徴時間帯tP1の1時間前に差分ΔEの80%、それ以前の第2特徴時間帯tB1から第1特徴時間帯tP1の1時間前までは、残りの差分ΔEの20%を均等に配分する。
朝の第1特徴時間帯tP1から朝の第2特徴時間帯tB2までの補間は、時間帯別エネルギ使用量EP1とEB2の差分ΔEを、以下の割合で、各中間の時間帯に配分して各中間時間帯の時間帯別電力使用量を算出する。第1特徴時間帯tP1から1時間後に差分ΔEの0%(これは、第1特徴時間帯tP1が2時間であることを意味する。)、2時間後に差分ΔEの80%、3時間後に差分ΔEの20%を配分する。
朝の第2特徴時間帯tB2から昼の第1特徴時間帯tP2までの補間は、時間帯別電力使用量EB2とEP2の差分ΔEを、以下の割合で、各中間の時間帯に配分して各中間時間帯の時間帯別電力使用量を算出する。第1特徴時間帯tP2の1時間前に差分ΔEの90%、2時間前に差分ΔEの10%を配分する。昼の第1特徴時間帯tP2から昼の第2特徴時間帯tB3までの補間は、時間帯別電力使用量EP2とEB3の差分ΔEを、以下の割合で、各中間の時間帯に配分して各中間時間帯の時間帯別電力使用量を算出する。第1特徴時間帯tP2から1時間後に差分ΔEの90%、2時間後に差分ΔEの10%を配分する。この結果、昼間の在宅者がいて昼のピーク需要EP2が存在すると、朝の第2特徴時間帯tB2から昼の第2特徴時間帯tB3までは、昼の第1特徴時間帯tP2を挟んで対称な山形のパターンとなる。
昼の第2特徴時間帯tB3から夜の第1特徴時間帯tP3までの補間は、時間帯別電力使用量EB3とEP3の差分ΔEを、以下の割合で、各中間の時間帯に配分して各中間時間帯の時間帯別電力使用量を算出する。第1特徴時間帯tP3の1時間前に差分ΔEの60%、2時間前に差分ΔEの25%、3時間前に差分ΔEの15%を配分する。
以上の補間処理により1日の全ての時間帯における電力使用量の変動パターンが求められる。
期間電力使用量算出手段24は、時間帯別使用量推定手段22と使用量パターン推定手段23が算出した1日の各時間帯別電力使用量、つまり、1日の全ての時間帯における電力使用量の変動パターンから、特定期間の電力累積使用量を算出する。計算方法は、単純に24の時間帯別電力使用量の総和を求めて、特定期間の日数を乗じて求める。
電力累積使用量比較手段25は、第1入力データの一部として予めデータ記憶手段28に入力された当該エネルギ需要者の特定期間の電力累積使用量の過去の実績値と期間電力使用量算出手段24が算出した電力累積使用量とを比較してその誤差を算出する。算出された誤差は、コンピュータ16上の推定中間結果表示画面上に、例えば、電力累積使用量の過去の実績値と推定値と並べて表示するか、電力累積使用量の過去の実績値と推定値と誤差率(=誤差/実績値×100%)を並べて表示する。ここで、当該誤差表示とともに、図6に示すような1日の電力使用量の変動パターンの推定結果を同画面上にあわせてグラフ表示する。
操作者が本発明システム10をコンピュータ16上で起動して第1入力データの入力操作を行うと、本発明システム10の時間帯別使用量推定手段22、使用量パターン推定手段23、期間電力使用量算出手段24、電力累積使用量比較手段25が上記要領で中間的な推定結果を算出し、その中間推定結果がその推定誤差とともにコンピュータ16上の画面上に表示される。そこで、電力推定修正手段26は、コンピュータ16上の画面上に、修正入力画面を表示する。操作者は、修正入力画面上から、第1特徴時間帯tP1〜tP3と第2特徴時間帯tB1〜tB3の何れか1つ、又は全ての時間帯を指定してその時間帯の時間帯別電力使用量の修正量を入力する。操作者は、表示された誤差から推測される適切な修正量を入力する。修正量の入力は推定された時間帯別電力使用量に対する増減率(修正量/推定された時間帯別エネルギ使用量×100%)を入力しても構わない。
本発明システム10では、第1特徴時間帯tP1〜tP3と第2特徴時間帯tB1〜tB3における時間帯別電力使用量のバラツキ程度の指標として、予め多数の家庭における各時間帯の時間帯別電力使用量データの、中間期、夏期、冬期の夫々における標準偏差を求め、データ記憶手段28に記憶している。電力推定修正手段26は、中間期の標準偏差の割合に応じて、指定された時間帯における修正量から、指定されていない他の第1特徴時間帯と第2特徴時間帯の時間帯別電力使用量の修正量を算出する。本実施形態において使用する第1特徴時間帯tP1〜tP3と第2特徴時間帯tB1〜tB3における標準偏差に基づく修正量の割合は、夫々順番に、0.27、0.14、0.28、0.14、0.17、0.17、である。例えば、第1特徴時間帯tP2を指定してある修正量で修正した場合、第1特徴時間帯tP3の修正量はその2倍になり、第2特徴時間帯tB1の修正量は同じになる。
尚、電力推定修正手段26は、コンピュータ16上の画面上に、修正入力画面を表示する際に、上記修正量の割合(%表示)を上記増減率(%表示)の参考値として同画面上に表示しても構わない。
電力推定修正手段26が1つの時間帯の時間帯別電力使用量の修正を受け付け、残りの5つの時間帯の時間帯別電力使用量の修正量を算出し、これら修正後の時間帯別電力使用量を、使用量パターン推定手段23に入力して、1日の電力使用量の変動パターンの推定処理(補間処理)を再度実行する。次いで、電力累積使用量比較15、期間電力使用量算出手段24、及び、電力推定修正手段26が、初回処理と同じ要領で再度中間的な推定結果を算出し、その中間推定結果がその推定誤差とともにコンピュータ16上の画面上に表示される。操作者は、これを推定誤差が一定の微小範囲内(例えば、±5%以内)に収まるまで繰り返す。
推定誤差が上記一定の微小範囲内に収まり、操作者がその中間期の推定結果を確認すると、第2使用量パターン推定手段27が起動され、中間期以外の期間について中間期と同様の推定処理が実行される。第2使用量パターン推定手段27は、推定対象期間が冬期の場合に、時間帯別使用量推定手段22が推定した中間期の各時間帯別電力使用量EP1〜EP3、EB1〜EB3に対する温度補正量AP1〜AP3、AB1〜AB3(Wh/℃)を、下記の数2の回帰式を用いて導出する。数2中のS,N,Xは、数1中の第1入力データと同じである。尚、温度補正量は、温度差が大きいほど暖房量が増えるので、補正量は増加量となる。
(数2)
P1=1.423×S+0.672×N+1.068
P2=(0.439×S+0.206×N+0.827)×X
P3=1.025×S+0.481×N+0.765
B1=0.163×S+0.076×N+0.122
B2=AB3=(0.373×S+0.185×N+0.279)×X
第2使用量パターン推定手段27は、特定期間の平均気温(例えば15℃)と推定対象期間(冬期)の平均気温を、データ記憶手段28から読み出し、その温度差を上記各温度補正量AP1〜AP3、AB1〜AB3に乗じた値が、中間期の各時間帯別電力使用量EP1〜EP3、EB1〜EB3に対する補正量ΔEP1〜ΔEP3、ΔEB1〜ΔEB3となる。
数2において、第1入力データが、S=100(m)、N=4(人)、日中在宅者あり(X=1)、推定対象期間(冬期)の平均気温11℃とすると、各ピーク需要とボトム需要の補正量(増加量)は夫々、ΔEP1=588Wh、ΔEP2=180Wh、ΔEP3=421Wh、ΔEB1=67Wh、ΔEB2=ΔEB3=158Whとなる。
推定対象期間が夏期の場合も同様に行う。時間帯別使用量推定手段22が推定した中間期の各時間帯別電力使用量EP1〜EP3、EB1〜EB3に対する温度補正量BP1〜BP3、BB1〜BB3(Wh/℃)を、下記の数3の回帰式を用いて導出する。数3中のS,N,Xは、数1中の第1入力データと同じである。尚、温度補正量は、温度差が大きいほど冷房量が増えるので、補正量は増加量となる。
(数3)
P1=2.24×S+55.2×N−813
P2=(27.1×S+668×N−9841)×X
P3=41×S+1008×N−14860
B1=4.82×S+119×N−1749
B2=BB3=(21.3×S+525×N−7743)×X
第2使用量パターン推定手段27は、特定期間の平均気温(例えば15℃)と推定対象期間(夏期)の平均気温を、データ記憶手段28から読み出し、その温度差を上記各温度補正量BP1〜BP3、BB1〜BB3に乗じた値が、中間期の各時間帯別電力使用量EP1〜EP3、EB1〜EB3に対する補正量ΔEP1〜ΔEP3、ΔEB1〜ΔEB3となる。
数3において、第1入力データが、S=100(m)、N=4(人)、日中在宅者あり(X=1)、推定対象期間(夏期)の平均気温30℃とすると、各ピーク需要とボトム需要の補正量(増加量)は夫々、ΔEP1=50Wh、ΔEP2=610Wh、ΔEP3=921Wh、ΔEB1=108Wh、ΔEB2=ΔEB3=480Whとなる。
以上、冬期及び夏期夫々の各期間につき、上記要領で導出した補正量ΔEP1〜ΔEP3、ΔEB1〜ΔEB3を、中間期の各時間帯別電力使用量EP1〜EP3、EB1〜EB3に加算して、各期間の時間帯別電力使用量が求まる。
第2使用量パターン推定手段27は、導出した中間期以外の期間の各時間帯tP1〜tP3、tB1〜tB3の時間帯別電力使用量を、使用量パターン推定手段23に入力すると、使用量パターン推定手段23は中間期と同様の補間式で1日の全ての時間帯の時間帯別電力使用量を算出する。これにより、1年の全期間における全ての時間帯における電力使用量の変動パターンが求められる。
次に、熱使用量推定手段12によって行われる、1日の時間帯別の熱使用量を所定の第2入力データに基づいて推定する熱使用量推定処理について説明する。
熱使用量推定手段12は、図8に示すように、データ入力手段31、厨房熱使用量推定手段32、給湯熱使用量推定手段33、暖房熱使用量推定手段34、及び、データ記憶手段35を備えて構成されている。
データ入力手段31は、操作者がコンピュータ16上で本発明システム10を起動すると、コンピュータ16の表示画面上に第2入力データの入力画面を表示する。操作者が第2入力データを入力画面から入力すると、第2入力データは、一旦、コンピュータ16の記憶装置に設けられたデータ記憶手段24に記憶された後、熱使用量推定手段12による熱使用量推定処理が起動される。
厨房熱使用量推定手段32は、第2入力データの入力により熱使用量推定手段12の熱使用量推定処理が起動されると、該第2入力データの一部に基づいて、1日の厨房に係る総熱使用量LKを数4に示す回帰式から推定する。ここで、本実施形態では、電力と熱を両方発生可能なエネルギ媒体として都市ガスを想定しているので、1日の厨房に係る総熱使用量LK(Wh)は、家族構成や、例えばガス炊飯器の有無などに依存する1日の厨房に係る都市ガス(エネルギ媒体)の推定使用量G(m)を用いて算出できる。数4中のNは第2入力データの家族構成(家族数(人))で、Zはガス炊飯器の有無(ガス炊飯器有り:Z=1、無し:Z=0)である。
(数4)
=G×11000×1000/0.238/3600
=(0.93×N+1.0×Z+2.7)/30
数4において、第2入力データがN=4(人)、ガス炊飯器有り(Z=1)とすると、L=3175Whとなる。
また、ここで数4の回帰式も、数1の回帰式と同様に、その特定期間を暖房や冷房などの空調機器を使用しない、例えば5月や10月といった中間期としており、種々の家族構成などにおける熱需要の実測データを基に一般的な手法で導出された回帰式を用いる。
給湯熱使用量推定手段33は、厨房熱使用量推定手段32が1日の厨房に係る総熱使用量LK(Wh)を導出すると、その1日の厨房に係る総熱使用量LKを用いて、給湯に係る総熱使用量L(Wh)を推定する。ここで、中間期における1日のガス(エネルギ媒体)の使用量実績値をG(m)とし、第1入力データの一部として予めデータ記憶手段35に記憶されているとすると、中間期においては空調機器の使用による暖房熱使用量はなく、更に、1日の厨房に係る総熱使用量LKは年間を通してほぼ一定であるという経験則から、中間期における1日の給湯に係る総熱使用量Lは、数5のように、1日のガス(エネルギ媒体)の使用量実績値G(m)から1日の熱使用総量を求め、厨房に係る総熱使用量L(Wh)との差を求めることで、導出することができる。
(数5)
=G×11000×1000/0.238/3600−L
数5において、推定した1日の厨房に係る総熱使用量がL=3175Whで、中間期における1日のガス(エネルギ媒体)の使用量実績値がG=2.3mとすると、中間期における給湯に係る総熱使用量は、L=26.4kWhとなる。
更に、給湯に係る総熱使用量Lは、中間期以外の期間について、数5にて導出した中間期における1日の給湯に係る総熱使用量をLWMとし、中間期の月平均気温をP(℃)、推定対象期間の属する月の平均気温をP(℃)とすると、数6のように推定することができる。
(数6)
=LWM×(33−P)/(33−P
ここで、中間期における1日の給湯に係る総熱使用量をLWM=26.4kWh、中間期の月平均気温がP=15(℃)とし、推定対象期間(冬期)の平均気温がP=11(℃)とすると、給湯に係る総熱使用量はL=32.3kWhとなる。また、推定対象期間(夏期)の平均気温がP=30(℃)とすると、給湯に係る総熱使用量はL=4.4kWhとなる。
尚、厨房に係る総熱使用量、給湯に係る総熱使用量の1日の時間帯別の変動パターンは一般家庭でほぼ共通しているため、その標準的な変動パターンを使用することで、中間期における1日の時間帯別の熱使用量を推定することができる。つまり、予め、熱使用量推定手段12のデータ記憶手段35に、過去の実績データから求めた標準的な変動パターンを登録しておき、厨房熱使用量推定手段32と、給湯熱使用量推定手段33が推定した中間期における1日の厨房、及び給湯に係る総熱使用量を用いることで、熱使用量推定手段12は、中間期における1日の時間帯別の熱使用量を推定する。
暖房熱使用量推定手段34は、1日の暖房に係る総熱使用量を算出するため、電力使用量推定手段1が前記数2の回帰式を用いて推定した中間期の各時間帯別電力使用量に対する特定期間(冬期)における温度補正量(Wh/℃)を用いて、まず、暖房熱発生に要した電気機器による各時間帯別電力使用量EHX(Wh)を求める。次に、数7に示すようにして、求めた電気機器による各時間帯別電力使用量と電気機器のエネルギ消費効率から、1日の暖房に係る総熱使用量LHX(Wh)を算出する。尚、時間帯別電力使用量EHX、及び熱使用量LHXにおいて、X=P1〜P3、B1〜B3であり、前述の各時間帯tP1〜tP3、tB1〜tB3に対応する。
(数7)
HX=EHX×α
α=電気機器のエネルギ消費効率
ここで、第1入力データ、第2入力データの共通データが、S=100(m3)、N=4(人)、日中在宅者あり(X=1)、特定対象期間(冬期)の平均気温11℃とすると、各ピーク時、ボトム時における暖房熱発生に要した電気機器による時間帯別電力使用量は夫々、EHP1=588Wh、EHP2=180Wh、EHP3=421Wh、EHB1=67Wh、EHB2=EHB3=158Whとなり、更に、電気機器のエネルギ効率を4.0とすると、1日の暖房に係る時間帯別熱使用量LHXは夫々、LHP1=2.35kWh、LHP2=720Wh、LHP3=1.68kWh、LHB1=268Wh、LHB2=LHB3=632Whとなるため、1日の暖房に係る総熱使用量は、L=5.66kWhとなる。
以上のようにして、厨房熱使用量推定手段32、給湯熱使用量推定手段33、暖房熱使用量推定手段34は、中間期、冬期、夏期といった特定期間における1日の厨房、給湯、暖房にかかる総熱使用量を夫々推定する。
熱使用量推定手段12は、厨房熱使用量推定手段32、給湯熱使用量推定手段33、暖房熱使用量推定手段34が夫々推定した1日の総熱使用量に基づいて、1日の全ての時間帯別の熱使用量を推定する。厨房熱使用量、給湯熱使用量の時間帯別の1日の変動パターンは一般家庭でほぼ共通している。そのため、過去の実績データ等から、標準的な厨房熱、及び給湯熱の1日の変動パターンを時間帯別に熱使用量の割合で表し、予めデータ記憶手段35に記憶しておき、その標準的な変動パターンに沿って、推定された厨房熱や給湯熱の1日の総熱使用量を各時間帯別に割り当てることで、1日の時間帯別の厨房熱使用量、及び給湯熱使用量を求めることができる。次に、前述のようにして求めた1日の時間帯別の厨房、給湯の時間帯別熱使用量、更には、暖房熱使用量推定手段34が推定した1日の暖房の時間帯別熱使用量を全て時間帯別に加算し、1日の時間帯別熱使用量を簡単に求めることができる。尚、この際に、1日の暖房の時間帯別熱使用量を、ガス使用によるガス機器によって全て熱供給した場合に換算することで、厨房、給湯、暖房に係る全ての熱使用に対する供給を都市ガスにて賄っていることにすることができる。
以下に、別の実施形態につき説明する。
〈1〉上記実施形態において、第2使用量パターン推定手段27は、夏期及び冬期の期間の時間帯別エネルギ使用量については、特段、過去の実績値と乖離しているか否かの確認を行わなかったが、夏期または冬期の実績値が存在する場合は、夏期または冬期の各1つの期間で中間期と同様の修正を行ってもよい。この場合、第2使用量パターン推定手段27は、使用量パターン推定手段23が算出した1日の全ての時間帯の時間帯別電力使用量を期間電力使用量算出手段24に入力し、電力累積使用量比較手段25が、中間期の場合と同様に、予めデータ記憶手段28に入力された当該エネルギ需要者の中間期以外の期間の電力累積使用量の過去の実績値と期間電力使用量算出手段24が算出した電力累積使用量とを比較してその誤差を算出する。算出された誤差は、コンピュータ16上の推定中間結果表示画面上に、例えば、電力累積使用量の過去の実績値と推定値と並べて表示するか、電力累積使用量の過去の実績値と推定値と誤差率(=誤差/実績値×100%)を並べて表示する。ここで、当該誤差表示とともに、図2に示すような1日の電力使用量の変動パターンの推定結果を同画面上にあわせてグラフ表示する。
そこで、操作者は、電力推定修正手段26がコンピュータ16上の画面上に表示する修正入力画面上から、第1特徴時間帯tP1〜tP3と第2特徴時間帯tB1〜tB3の何れかを1つの時間帯を指定してその時間帯の時間帯別電力使用量の修正量を入力する。操作者は、表示された誤差から推測される適切な修正量を入力する。修正量の入力は推定された時間帯別電力使用量に対する増減率(修正量/推定された時間帯別電力使用量×100%)を入力しても構わない。
電力推定修正手段26は、夏期または冬期の標準偏差の割合に応じて、指定された時間帯における修正量から、指定されていない他の第1特徴時間帯と第2特徴時間帯の時間帯別電力使用量の修正量を算出する。本実施形態において使用する第1特徴時間帯tP1〜tP3と第2特徴時間帯tB1〜tB3における標準偏差に基づく冬期の修正量の割合は、夫々順番に、0.382、0.147、0.237、0.128、0.106、0.106、であり、夏期の修正量の割合は、夫々順番に、0.134、0.264、0.376、0.055、0.172、0.172、である。
電力推定修正手段26が1つの時間帯の時間帯別電力使用量の修正を受け付け、残りの5つの時間帯の時間帯別電力使用量の修正量を算出し、これら修正後の時間帯別電力使用量を、時間帯別使用量推定手段22に入力して、推定処理を再度実行する。使用量パターン推定手段23、電力累積使用量比較15、期間電力使用量算出手段24、及び、電力推定修正手段26が同じ要領で再度中間的な推定結果を算出し、その中間推定結果がその推定誤差とともにコンピュータ16上の画面上に表示される。操作者は、中間期の場合と同様に、これを推定誤差が一定の微小範囲内(例えば、±5%以内)に収まるまで、繰り返す。
このようにして、冬期または夏期の1期間の各時間帯別電力使用量が実績値と符合するように修正されると、先に算出した温度補正量AP1〜AP3、AB1〜AB3またはBP1〜BP3、BB1〜BB3を修正後の各時間帯別電力使用量に基づいて修正し、実績値との調整を行わなかった他の期間について、修正後の温度補正量AP1〜AP3、AB1〜AB3またはBP1〜BP3、BB1〜BB3を用いて、再計算を実行する。
〈2〉上記実施形態において、第2使用量パターン推定手段27は、中間期(特定期間)において、推定誤差が上記一定の微小範囲内に収まってから、起動され、誤差が微小範囲内に収まった時間帯別使用量推定手段22が推定した中間期の各時間帯別電力使用量EP1〜EP3、EB1〜EB3に基づいて、中間期以外の期間について中間期と同様の推定処理が実行する形態であった。これに代えて、第2使用量パターン推定手段27は、最初に、時間帯別使用量推定手段22が中間期(特定期間)の各時間帯別電力使用量EP1〜EP3、EB1〜EB3を推定した後、後続処理に係る各手段23〜26が起動する前に起動して、他の期間について、平均気温の差による温度補正を行い各時間帯別電力使用量EP1〜EP3、EB1〜EB3を推定し、任意の期間につき、中間期と同様の一連の処理を実行可能に構成するのも好ましい。この場合、中間期について、推定結果の修正処理を行わずに、任意の期間につき、電力使用量の推定処理を行うことができる。
〈3〉上記実施形態において、操作者は、電力推定修正手段26がコンピュータ16上の画面上に表示する修正入力画面上から、第1特徴時間帯tP1〜tP3と第2特徴時間帯tB1〜tB3の何れかを1つの時間帯を指定してその時間帯の時間帯別電力使用量の修正量を入力し、他の第1特徴時間帯と第2特徴時間帯については修正量が自動的に算出される構成であったが、第1特徴時間帯と第2特徴時間帯の時間帯別電力使用量を夫々マニュアル操作で修正できるようにしても構わない。マニュアル操作で修正可能とすることで、家庭毎の特殊事情を考慮した電力需要の推定が可能となる。また、自動修正機能とマニュアル修正機能を任意に組み合わせても構わない。
〈4〉上記実施形態では、操作者は、電力推定修正手段26がコンピュータ16上の画面上に表示する修正入力画面上から、第1特徴時間帯tP1〜tP3と第2特徴時間帯tB1〜tB3の何れかを1つの時間帯を指定してその時間帯の時間帯別電力使用量の修正量を入力し、他の第1特徴時間帯と第2特徴時間帯については修正量が自動的に算出される構成であったが、操作者が修正量を入力せずに、時間帯別使用量推定手段22に時間帯別電力使用量修正手段を設けて、この時間帯別電力使用量修正手段が、上記の第1特徴時間帯tP1〜tP3と第2特徴時間帯tB1〜tB3における標準偏差に基づく修正量の割合を用いて、推定誤差がなくなるように全ての第1特徴時間帯と第2特徴時間帯について、全て自動的に時間帯別電力使用量の修正量を算出するように、構成するのも好ましい。尚、修正アルゴリズムは基本的に上記実施形態における操作者が行う場合の処理手順と同じであっても構わない。
〈5〉上記実施形態において用いる第1特徴時間帯tP1〜tP3及び第2特徴時間帯tB1〜tB3は、予め標準的な家庭の生活パターンに基づいて固定的に設定したものを用いても構わないし、或いは、操作者の入力操作によって標準設定を随時変更可能な形態であっても構わない。後者の場合、各特徴時間帯の変更は、入力データの入力時、或いは、修正入力の入力時に行うようにすればよい。例えば、標準設定で使用した起床時間が、電力供給評価対象の家庭の起床時間と大きな齟齬がある場合等において有効に機能する。
〈6〉上記実施形態において、第1及び第2入力データに共通の入力データとして、訪問先の家庭の家族構成(家族数N(人))と、昼間の在宅者の有無(在宅者有り:X=1、無し:X=0)、床面積(S(m))の3種類としたが、該入力データは、上記実施形態のものに限定されるものではない。例えば、家族構成を単に人数だけではなく、例えば、職業や大人・子供の区別等の属性情報を付加してもよい。また、昼間の在宅者の有無ではなく、人数であっても構わない。更に、早朝の第2特徴時間帯tB1のボトム需要に影響する電力消費機器、例えば、冷蔵庫の台数やヒータ付き便座、水槽、就寝中に点灯している照明数等、少なくとも就寝中に電力消費を停止させない機器の種類と台数等も、必要に応じて入力データに追加しても構わない。
〈7〉上記実施形態では、朝と昼の第2特徴時間帯tB2、tB3を区別せずに同じ回帰式を用いて、時間帯別電力使用量は同じであると想定したが、夫々別々の独立した回帰式を用いてもよい。更に、上記実施形態では、昼間の在宅者の有無に拘わらず、図2に例示するような1日の電力使用量の変動パターンを想定して、第1特徴時間帯tP1〜tP3と第2特徴時間帯tB1〜tB3を設定したが、昼間の在宅者の有無によって、使用する第1特徴時間帯tP1〜tP3と第2特徴時間帯tB1〜tB3の数を増減させて、その中間時間帯の時間帯別電力使用量の補間処理を異ならせても構わない。
〈8〉上記実施形態では、1日の電力使用量の変動パターンは、期間を通して共通に使用して特定期間の電力累積使用量を算出したが、週日と週末に分けて、1日の電力使用量の変動パターンを推定するようにしてもよい。つまり、週日と週末で入力データが異なる場合は、週日と週末の夫々について、各時間帯tP1〜tP3、tB1〜tB3の時間帯別電力使用量を推定して、1日の電力使用量の変動パターンを導出しても構わない。更に、週日と週末で個別の回帰式を設けても構わない。
〈9〉上記実施形態では、第1及び第2入力データの一部の入力は操作者が訪問先で入力する形態を例示したが、訪問先が予め顧客データの登録がなされた需要者の場合、既存の顧客データベースにアクセスして必要な入力データを取得するようにしてもよい。この場合、顧客データベースからの入力データの取得は、コンピュータ16に設けられた所定のデータ通信手段によって実行する。当該入力データの取得を訪問先等で行う場合は、上記データ通信手段として、PHS(Personal Handyphone System)回線、その他の無線ディジタルパケット通信網等を利用して、顧客データベースを備えたサーバ装置とデータ送受信可能なものを使用する。
〈10〉上記実施形態では、給湯熱需要を、厨房熱使用量を中間期における総熱使用量の実測値から差し引くことで推定したが、給湯熱需要量についても独自の回帰式を設けて推定し、実測値との間で補正を行い推定しても構わない。
〈11〉上記実施形態に用いた回帰式や補間方法、及び、それらで使用する係数等は一例であって、上記実施形態の値に限定されるものではない。また、1日を構成する時間帯も1時間に限定されるものではなく、例えば、30分或いは2時間であっても構わない。更に、1年を構成する期間も1ヶ月に限定されるものではなく、例えば、2ヶ月であっても構わない。
〈12〉上記実施形態では、電力と熱を発生可能なエネルギ媒体としては都市ガスを想定したが、当該エネルギ媒体は、都市ガス以外のものであっても構わない。例えば、太陽光エネルギであっても構わない。この場合、熱の発生は、太陽熱を直接用いても、また、太陽光発電による電力を熱エネルギに変換して間接的に発生しても構わない。尚、当該エネルギ媒体が太陽光エネルギの場合は、エネルギの使用料金を0として、使用コスト評価用の所定の評価値を試算すればよい。
本発明に係るエネルギ供給評価システムにおけるエネルギ供給形態を説明する図 本発明に係るエネルギ供給評価システムの一実施形態を示すブロック構成図 本発明に係るエネルギ供給評価システムの電力使用量推定手段と、熱使用量推定手段による推定処理の一例を示す説明図 本発明に係るエネルギ供給評価システムの熱電併給パターン算出手段による運転計画決定の処理フロー図 本発明に係るエネルギ供給評価システムの電力使用量推定手段の一実施形態を示すブロック構成図 家庭内の一日の電力使用量の変動パターンを示す説明図 本発明に係るエネルギ供給評価システムの使用量パターン推定手段による補間処理の一例を説明する図 本発明に係るエネルギ供給評価システムの熱使用量推定手段の一実施形態を示すブロック構成図 従来のエネルギ需要の推定手法で使用される行動スケジュール表の一例を示す説明図 従来のエネルギ需要の推定手法で使用されるエネルギ消費機器の登録データの一例を示す説明図
符号の説明
1: 熱電併給システム
2: エネルギ需要者の住宅
3: 系統電源
4: 電力負荷
5: 熱交換器
6: 貯湯槽
6’: ガス給湯器
7: 給湯負荷
8: ボイラ
9: 電気ヒータ
10: 本発明システム
11: 電力使用量推定手段
12: 熱使用量推定手段
13: 第1評価値算出手段
14: 第2評価値算出手段
15: 熱電併給パターン算出手段
16: コンピュータ
21、31: データ入力手段
22: 時間帯別使用量推定手段
23: 使用量パターン推定手段
24: 期間電力使用量算出手段
25: 電力累積使用量比較手段
26: 電力推定修正手段
27: 第2使用量パターン推定手段
28、35: データ記憶手段
32: 厨房熱使用量推定手段
33: 給湯熱使用量推定手段
34: 暖房熱使用量推定手段
P1: 第1特徴時間帯(朝のピーク需要時)
P2: 第1特徴時間帯(昼のピーク需要時)
P3: 第1特徴時間帯(夜のピーク需要時)
B1: 第2特徴時間帯(早朝のボトム需要時)
B2: 第2特徴時間帯(朝のボトム需要時)
B3: 第2特徴時間帯(昼のボトム需要時)
P1: 時間帯別エネルギ使用量(朝のピーク需要)
P2: 時間帯別エネルギ使用量(昼のピーク需要)
P3: 時間帯別エネルギ使用量(夜のピーク需要)
B1: 時間帯別エネルギ使用量(早朝のボトム需要)
B2: 時間帯別エネルギ使用量(朝のボトム需要)
B3: 時間帯別エネルギ使用量(昼のボトム需要)

Claims (11)

  1. エネルギ需要者に対し電力と熱を発生可能なエネルギ媒体と電力の両方が外部から供給される場合において、電力需要と熱需要に対するエネルギ供給形態として、前記エネルギ媒体が電力と熱の何れか一方だけを発生する第1エネルギ供給形態と、前記エネルギ媒体が電力と熱の両方を発生する第2エネルギ供給形態の夫々の使用コストを評価するエネルギ供給評価システムであって、
    1日の時間帯別の電力使用量を所定の第1入力データに基づいて推定する電力使用量推定手段と、
    1日の時間帯別の熱使用量を所定の第2入力データに基づいて推定する熱使用量推定手段と、
    前記第1エネルギ供給形態における、推定された1日の電力使用量と熱使用量を賄うために外部から供給される1日の電力と前記エネルギ媒体の各必要供給量を算出し、前記使用コスト評価用の所定の評価値を算出する第1評価値算出手段と、
    前記第2エネルギ供給形態における、推定された1日の電力使用量と熱使用量を賄うために外部から供給される1日の電力と前記エネルギ媒体の各必要供給量を算出し、前記使用コスト評価用の所定の評価値を算出する第2評価値算出手段と、を備えており、
    前記電力使用量推定手段が、1日を分割してなる複数の時間帯の内、前記エネルギ需要者の1日の生活パターンに基づいて定まる電力使用量の多い複数の第1特徴時間帯と電力使用量の少ない複数の第2特徴時間帯における各電力使用量を、任意の1日につき前記第1入力データに基づき推定する時間帯別使用量推定手段と、
    前記時間帯別使用量推定手段が推定した複数の時間帯別電力使用量に基づいて前記任意の1日の全ての時間帯における電力使用量の変動パターンを推定する使用量パターン推定手段と、
    1年を分割してなる複数の期間の内の前記任意の1日が属する特定期間の電力累積使用量を、前記使用量パターン推定手段が推定した前記変動パターンに基づいて算出する期間電力使用量算出手段と、
    前記特定期間の電力累積使用量の過去の実績値と前記期間電力使用量算出手段が算出した電力累積使用量とを比較してその誤差を算出する電力累積使用量比較手段と、
    推定した前記時間帯別電力使用量の全てまたは一部に対する修正入力、或いは、前記誤差に基づいて、前記電力使用量の変動パターンの推定量を修正する電力推定修正手段と、を備えてなることを特徴とするエネルギ供給評価システム。
  2. 前記第2評価値算出手段は、前記第2エネルギ供給形態において、推定された1日の時間帯別の熱使用量を供給可能に前記エネルギ媒体が電力と熱を発生する場合の、1日の電力と熱の時間帯別の発生量と、それに要する外部から供給される前記エネルギ媒体の時間帯別の使用量を算出する熱電併給パターン算出手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のエネルギ供給評価システム。
  3. 前記電力推定修正手段に対して、推定した前記時間帯別電力使用量が、前記第1特徴時間帯と前記第2特徴時間帯の1つを指定して修正された場合に、他の前記第1特徴時間帯と第2特徴時間帯の前記時間帯別電力使用量が、修正された前記時間帯別電力使用量の修正量と、前記第1特徴時間帯と前記第2特徴時間帯の各電力使用量のバラツキ程度の違いとに応じて自動的に修正されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエネルギ供給評価システム。
  4. 前記電力推定修正手段は、前記電力累積使用量比較手段が算出した前記誤差に基づいて、推定した前記時間帯別電力使用量の内、電力使用量のバラツキ程度の大きい前記第1または第2特徴時間帯ほど大きな修正量で、前記誤差をなくすように前記時間帯別電力使用量を修正し、修正した前記時間帯別電力使用量を前記使用量パターン推定手段に再出力することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のエネルギ供給評価システム。
  5. 前記時間帯別使用量推定手段が推定した前記複数の第1特徴時間帯と前記複数の第2特徴時間帯の前記時間帯別電力使用量に基づいて、前記特定期間以外の他の期間の電力使用量の変動パターンを推定する第2使用量パターン推定手段を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のエネルギ供給評価システム。
  6. 前記第2使用量パターン推定手段は、前記特定期間以外の他の期間と前記特定期間の平均気温の差に基づいて、前記第1特徴時間帯と前記第2特徴時間帯の前記時間帯別電力使用量を補正し、補正後の複数の前記時間帯別電力使用量に基づいて前記他の期間の1日における全ての時間帯の電力使用量の変動パターンを推定することを特徴とする請求項に記載のエネルギ供給評価システム。
  7. 前記時間帯別使用量推定手段は、前記複数の第1特徴時間帯と前記複数の第2特徴時間帯の前記時間帯別電力使用量を各別に導出する前記所定の入力データの一部または全部を変数とする回帰式を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のエネルギ供給評価システム。
  8. 前記時間帯別使用量推定手段が備える前記回帰式は、前記特定期間が空調機器を使用しない中間期である場合の回帰式であることを特徴とする請求項に記載のエネルギ供給評価システム。
  9. 前記所定の第1入力データは、前記エネルギ需要者の家族構成、昼間の在宅者の有無または数、床面積に関するデータと、前記特定期間における累積電力使用量の実績値を含み、
    前記所定の第2入力データは、前記エネルギ需要者の家族構成、昼間の在宅者の有無または数、床面積に関するデータと、前記特定期間における前記エネルギ媒体の累積使用量の実績値を含むことを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1項に記載のエネルギ供給評価システム。
  10. 前記熱使用量推定手段が、厨房熱使用量推定手段と、給湯熱使用量推定手段と、暖房熱使用量推定手段とを備えてなり、
    前記厨房熱使用量推定手段は、1日の厨房に係る総熱使用量を、前記第2入力データの一部を変数とする回帰式により算出し、
    前記給湯熱使用量推定手段は、1日の給湯に係る総熱使用量を、空調機器を使用しない中間期における前記エネルギ媒体の使用量実績値と、推定対象期間と前記中間期の平均気温または平均水温データと、前記1日の厨房に係る総熱使用量に基づいて算出し、
    前記暖房熱使用量推定手段は、1日の暖房に係る総熱使用量を、前記電力使用量推定手段が推定した前記中間期と暖房を使用する冬期の1日の時間帯別電気使用量の差に基づいて算出することを特徴とする請求項1〜請求項9の何れか1項に記載のエネルギ供給評価システム。
  11. 請求項1〜請求項10の何れか1項に記載のエネルギ供給評価システムの各手段を所定のコンピュータ上でソフトウェア処理により実現させるためのプログラムステップを含むエネルギ供給評価プログラム。
JP2003371464A 2003-10-31 2003-10-31 エネルギ供給評価システム Expired - Lifetime JP3823105B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003371464A JP3823105B2 (ja) 2003-10-31 2003-10-31 エネルギ供給評価システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003371464A JP3823105B2 (ja) 2003-10-31 2003-10-31 エネルギ供給評価システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005137143A JP2005137143A (ja) 2005-05-26
JP3823105B2 true JP3823105B2 (ja) 2006-09-20

Family

ID=34648108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003371464A Expired - Lifetime JP3823105B2 (ja) 2003-10-31 2003-10-31 エネルギ供給評価システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3823105B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007219912A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Osaka Gas Co Ltd エネルギ供給評価システム
JP2007249290A (ja) * 2006-03-13 2007-09-27 Osaka Gas Co Ltd 課金料金算出システム
AU2007347697B2 (en) * 2006-08-08 2012-08-30 Pvt Solar, Inc. Topologies, systems and methods for control of solar energy supply systems
JP5653629B2 (ja) * 2010-01-26 2015-01-14 大阪瓦斯株式会社 エネルギー消費量推定システム
JP5042341B2 (ja) * 2010-06-08 2012-10-03 中国電力株式会社 水力発電計画調整装置、水力発電計画調整方法、及びプログラム
JP5042342B2 (ja) * 2010-06-08 2012-10-03 中国電力株式会社 電力需要計画調整装置、電力需要計画調整方法、及びプログラム
JP5603811B2 (ja) * 2011-03-11 2014-10-08 大阪瓦斯株式会社 エネルギー消費量予測システム
JP6134253B2 (ja) * 2013-11-07 2017-05-24 東京瓦斯株式会社 エネルギー消費量予測システムおよびエネルギー消費量予測方法
JP6425263B2 (ja) * 2014-12-02 2018-11-21 Kddi株式会社 起床相当行動の発生を判定可能な起床相当行動判定装置、プログラム及び方法
JP6756520B2 (ja) * 2016-05-18 2020-09-16 大和ハウス工業株式会社 試算装置及び試算方法
JP2018041222A (ja) * 2016-09-06 2018-03-15 株式会社東芝 電力使用量予測装置及び電力使用量予測方法
CN111626509B (zh) * 2020-05-27 2022-09-09 国网河南省电力公司经济技术研究院 一种区域新能源有效供给能力的评价方法和系统
CN111756036B (zh) * 2020-06-23 2022-01-04 深圳市明成售电有限公司 一种电力节电容量的评估系统
CN112069442B (zh) * 2020-08-04 2023-09-12 国网山东省电力公司电力科学研究院 基于热电联产机组供热替代的燃煤压减量计算方法及系统
CN115497263B (zh) * 2022-09-21 2023-11-28 金卡智能集团股份有限公司 燃气检测方法和设备

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0886243A (ja) * 1994-09-16 1996-04-02 Tokyo Gas Co Ltd コージェネレーション・システムの運転制御方法
JP3640262B2 (ja) * 1994-12-28 2005-04-20 東京瓦斯株式会社 コージェネレーション・システムにおける運用計画設定方法
JP3690611B2 (ja) * 1995-01-20 2005-08-31 東京瓦斯株式会社 コージェネレーション・システムにおける運用計画設定方法
JPH11328152A (ja) * 1998-05-14 1999-11-30 Toshiba Corp 省エネ効果計算装置
JP4327325B2 (ja) * 2000-03-27 2009-09-09 大阪瓦斯株式会社 熱電併給プラントの最適運転制御システム
JP2002190309A (ja) * 2000-12-22 2002-07-05 Osaka Gas Co Ltd コジェネレーション装置の運転制御システム
JP2002286289A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 Osaka Gas Co Ltd コージェネレーション装置およびそのユーザー支援システムならびにユーザー支援システム付きコージェネレーション装置
JP4889167B2 (ja) * 2001-08-09 2012-03-07 大阪瓦斯株式会社 コジェネレーション装置の運転計画方法
JP4623893B2 (ja) * 2001-09-21 2011-02-02 大阪瓦斯株式会社 集合住宅用のエネルギー消費量演算装置、並びに、集合住宅用のエネルギー消費量演算プログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2003125535A (ja) * 2001-10-11 2003-04-25 Shimizu Corp 需要量測定による電力料金単価変更システム
JP2003132119A (ja) * 2001-10-25 2003-05-09 Mitsubishi Electric Corp 省エネルギ対策支援システムおよびその方法ならびにその方法を実行させるプログラム
JP2003141216A (ja) * 2001-10-31 2003-05-16 Toshiba Corp 運転計画評価システム
WO2003075427A1 (fr) * 2002-03-06 2003-09-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif de reglage pour systeme de fourniture d'energie reparti
JP4367695B2 (ja) * 2003-02-28 2009-11-18 大阪瓦斯株式会社 コージェネレーションシステム
JP2004287921A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Osaka Gas Co Ltd エネルギ提供手段の運用支援システム
JP2005045899A (ja) * 2003-07-28 2005-02-17 Hitachi Ltd 電力取引システムおよび電力取引方法
JP4213013B2 (ja) * 2003-10-14 2009-01-21 大阪瓦斯株式会社 家庭用エネルギ需要推定システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005137143A (ja) 2005-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200034939A1 (en) Energy budget manager
Wei et al. Approaches to cost-effective near-net zero energy new homes with time-of-use value of energy and battery storage
JP3823105B2 (ja) エネルギ供給評価システム
US11361129B2 (en) System and method for building gross energy load change modeling with the aid of a digital computer
JP2007219912A (ja) エネルギ供給評価システム
US20140018971A1 (en) Computer implemented electrical energy hub management system and method
US20120130924A1 (en) System and method for analyzing energy use
US11416658B2 (en) System and method for estimating always-on energy load of a building with the aid of a digital computer
US11409926B2 (en) System and method for facilitating building net energy consumption reduction with the aid of a digital computer
JP5801980B2 (ja) 試算装置及び試算方法
JP2010016989A (ja) 発電システム
Georges et al. A general methodology for optimal load management with distributed renewable energy generation and storage in residential housing
JP5113563B2 (ja) 電力消費量推定システム
JP6293291B2 (ja) 消費電力推定装置、機器管理システム、消費電力推定方法及びプログラム
JP5653629B2 (ja) エネルギー消費量推定システム
Wilczynski et al. Assessment of the thermal energy flexibility of residential buildings with heat pumps under various electric tariff designs
JP4213013B2 (ja) 家庭用エネルギ需要推定システム
Maljković et al. The pitfalls of shared metering: Does the self-interest in district heating systems cause tragedy of the commons
Matar Residential Energy Efficiency Investment and Demand Response Under Different Electricity Pricing Schemes: A Physical-Microeconomic Approach
Milani Dutch Business case study: household’s electricity self-consumption and load flexibility through smart storage and energy flows management
MILANI Dutch Business case study: Household’s electricity self-consumption maximisation through smart storage and energy
Wang Robust Optimal Energy Consumption Scheduling of Heating Ventilation and Air Conditioning in Smart Grid
Jackson CHEAPER: A novel, mixed integer, linear program to minimize commercial building electricity costs under real-time conditions
Yaseen Optimising Power Consumption For Smart Home Communities
Matar Embedding an economic agent in building energy models: Internalizing behavioural and energy efficiency decisions

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060208

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20060208

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20060303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060530

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060626

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3823105

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120630

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120630

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150630

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term