JP5801980B2 - 試算装置及び試算方法 - Google Patents
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Description
また、本発明の他の目的は、系統電力の単価について複数の料金プランが設定されているときに上記エネルギー関連システムの有無に応じて最適な料金プランを提示することである。
上記の試算装置によれば、電力自給システムを建物に対して設置する場合、当該システムの利用形態を考慮してエネルギー使用料金を試算することが可能となる。具体的に説明すると、蓄電装置を設置するかどうか、また設置した場合には蓄電装置の容量や蓄放電時間を反映して電気料金を精度よく試算することが可能となる。すなわち、上記の試算装置であれば、エネルギー関連システムの有無を反映して建物でのエネルギー使用料金を精度よく試算することが可能となる。
上記の構成によれば、蓄電装置と発電装置を併用したときの電気料金を精度よく試算することが可能となる。
上記の試算装置によれば、電力相互供給システムを建物に対して設置する場合、当該システムの利用形態を考慮してエネルギー使用料金を試算することが可能となる。具体的に説明すると、電気自動車の利用時間、電気自動車への充電時間、及び、電気自動車から建物へ電力を供給する時間を反映して電気料金を精度よく試算することが可能となる。すなわち、上記の試算装置であれば、エネルギー関連システムの有無を反映して建物でのエネルギー使用料金を精度よく試算することが可能となる。
上記の構成によれば、系統電力の単価について複数の料金プランが設定されているときに、それぞれの料金プランに対して電気料金を試算し、試算結果を料金プラン間で比較することにより最適な料金プランを特定することが可能となる。すなわち、上記の構成であれば、系統電力の単価について複数の料金プランが設定されているときにエネルギー関連システムの有無に応じて最適な料金プランを提示することが可能となる。
上記の構成によれば、電力単価のピーク値を電力需要の統計データから特定し、そのピーク値に基づいて、料金プランがダイナミックプライシングに設定されたときの電気料金を試算する。すなわち、上記の構成であれば、料金プランがダイナミックプライシングに設定されたときの電気料金を適切に試算することが可能となる。
また、前述の課題は、本発明の第二の試算方法によれば、コンピュータを用いて建物において使用されるエネルギーの使用料金を試算する試算方法であって、前記コンピュータが、前記建物の仕様に関する候補をユーザに提示する工程と、前記コンピュータが、前記候補に対するユーザの採用結果を示すデータを前記コンピュータ内の記憶部から読み出して前記採用結果に応じた前記使用料金を試算する工程と、を備え、前記候補をユーザに提示する工程では、前記コンピュータが、電力を蓄電するとともに蓄電した電力を前記建物内の負荷に向けて放電する蓄電装置を備えた電力自給システムの設置の有無を前記候補として提示し、前記採用結果として前記電力自給システムの設置が有ることを示すデータが前記記憶部に記憶されているとき、前記使用料金を試算する工程では、前記コンピュータが、前記蓄電装置の容量及び前記蓄電装置の運転スケジュールのうちの少なくとも一方の情報を示すデータを前記記憶部から読み出して前記少なくとも一方の情報を入力情報として前記使用料金を試算することにより解決される。
また、前述の課題は、本発明の第三の試算方法によれば、コンピュータを用いて建物において使用されるエネルギーの使用料金を試算する試算方法であって、前記コンピュータが、前記建物の仕様に関する候補をユーザに提示する工程と、前記コンピュータが、前記候補に対するユーザの採用結果を示すデータを前記コンピュータ内の記憶部から読み出して前記採用結果に応じた前記使用料金を試算する工程と、を備え、前記候補をユーザに提示する工程では、前記建物から電力を受け取って走行する電気自動車と前記建物との間で相互に電力を供給し合う電力相互供給システムの設置の有無を前記候補として提示し、前記採用結果として前記電力相互供給システムの設置が有ることを示すデータが前記記憶部に記憶されているとき、前記使用料金を試算する工程では、前記コンピュータが、前記電気自動車の利用時間、前記電気自動車への充電時間及び前記電気自動車から前記建物へ電力を供給する時間のうちの少なくとも一つの時間を示すデータを前記記憶部から読み出して前記少なくとも一つの時間を入力情報として前記使用料金を試算することにより解決される。
上記の方法によれば、電力管理システム、電力自給システム、電力相互供給システムのうち、少なくとも一つのシステムを建物に対して設置する場合、当該システムの利用形態を考慮してエネルギー使用料金を精度よく試算することが可能となる。
また、本発明によれば、系統電力の単価について複数の料金プランが設定されているときに、エネルギー関連システムの有無に応じて最適な料金プランを提示することが可能となる。
先ず、本実施形態に係る試算装置及び試算方法について概説する。
本実施形態に係る試算装置(以下、本装置)1は、例えば、住宅会社の営業支援ツールとして利用され、図1に示すように、住宅における光熱費、特に、住宅において使用される電力の年間使用料金(年間電気料金)の試算結果をユーザに対して提示するものである。ここで、ユーザとは、年間電気料金の試算結果を利用する者であり、具体的には、住宅の購入やリフォームを検討している顧客、あるいは、後述するHEMS、蓄電池システム及びV2H等のエネルギー関連システムの導入を検討している顧客等である。
また、年間電気料金とは、1年単位で算出した電気料金、1月単位で算出した電気料金を12カ月分集計したもの、1日単位で算出した電気料金を365日分集計したもののうち、いずれであってもよい。
ユーザは、例えば住宅の購入やリフォームを検討する際に併せてエネルギー関連システムの導入の要否について検討するが、本装置1の特徴による電気料金の試算結果からエネルギー関連システムの導入の効果を確認した上で同システムの導入の要否を適切に判断することが可能となる。
換言すると、本実施形態に係る試算方法は、コンピュータを用いて電気料金を試算するものであり、具体的には、コンピュータ内に記録されたプログラムが読み込まれて実行されることで、電気料金を試算する処理が実行されることになる。
なお、上記の入力操作については、ユーザが直接行うこととしてもよく、あるいは、スタッフがユーザの意見を聞いたうえでユーザの代わりに行うこととしてもよい。
次に、本装置1の構成について説明する。
本装置1は、前述したように、スタッフが所有するパソコンPによって構成され、当該パソコンPのハードウェア構成を説明すると、図2に示すように、CPU10、ROM11、RAM12、ハードディスク13、入力機器14及び出力機器15が備えられている。CPU10は、ROM11やハードディスク13に記憶されているプログラムを読み込んで各種の処理を実行するものであり、当該プログラムの中には、電気料金を試算するプログラム(以下、試算プログラム)が含まれている。
ハードディスク13は、補助記憶装置の一つであり、その内部には、上述の試算プログラムをはじめとする各種プログラムや試算プログラムを実行するときに必要な各種データ(具体的には、後述の試算用データベース20)が記憶されている。なお、補助記憶装置については、ハードディスク13以外の媒体、例えば、SSD(Solid State Drive)やフラッシュメモリ等のパソコンPに着脱可能なメディアが用いられることとしてもよい。
出力機器15は、ユーザが入力操作を行うための入力画面や電気料金の試算結果を表示するディスプレイや、試算結果を紙等の媒体に印刷するプリンタによって構成される。
本装置1は、図3に示すように、電気料金試算に必要な情報をユーザに入力させるために住宅の仕様に関する候補をユーザに提示する候補提示部2と、候補提示部2が提示した候補に対してユーザが採用結果を示すために行う操作を受け付ける操作受付部3と、を有する。また、本装置1は、年間電気料金を試算する試算部4と、試算された年間電気料金をディスプレイ等の出力機器15を通じてユーザに通知する試算結果通知部5と、を有する。さらに、本装置1は、操作受付部3が受け付けたユーザ操作の内容を示すデータ等、電気料金試算用のデータを記憶する記憶部6を有する。これら本装置1の各構成要素(すなわち、候補提示部2、操作受付部3、試算部4、試算結果通知部5及び記憶部6)は、スタッフが保有するパソコンPの機能によって実現される。
候補提示部2は、パソコンPのCPU10、ROM11、RAM12、ハードディスク13、出力機器15及び上述の試算プログラムによって実現され、住宅の仕様に関する候補をユーザに提示する。
なお、図5に図示された候補については、あくまでも一例であり、図5に図示されたもの以外の候補が提示されてもよい。また、各仕様項目で提示される候補の個数については、図5に図示されたものと異なる個数であってもよい。さらに、本装置1による年間電気料金の試算に際して提示される電力会社の候補については、住宅の建設地域と紐付けされていて、提示された建設地域の候補を選択すると、当該地域において利用できる電力会社が自動的に限定されたうえで提示されることとしてもよい。あるいは、電力の自由化を反映し、住宅の建設地域に拘わらず全国の電力会社すべてを候補として提示することとしてもよい。
Home)の各システムについて、その設置の有無を候補としてユーザに提示する。
そして、一般に、HEMSが設置されたときの電力使用量が、HEMSが設置されない場合の電力使用量と比較して、最低5%削減されると設定されている。このため、HEMSの設置が有るという入力操作があったとき、本装置1は、設置が無いときよりも電力使用量が所定の削減率だけ少なくなることを前提として年間電気料金を試算する。
そして、本装置1は、上記のアドバイス情報にユーザがどの程度従うのかを考慮して電気料金を試算する。すなわち、本装置1による年間電気料金の試算については、ユーザがHEMSから通知されるアドバイス情報に従う度合いが反映されるようになっている。このため、候補提示部2は、図5に示すように、上記アドバイス情報に従う度合いに相当する節電関心度についての候補(図中、「省エネアドバイスに極力従う」、「省エネアドバイスにある程度従う」「省エネアドバイスにあまり従わない」と表記)を入力画面にて提示することになっている。
なお、発電装置の候補については、太陽電池や発電装置に限定されるものではなく、これら以外の発電装置、例えばガスエンジン式発電装置が候補として提示されることとしてもよい。
また、ユーザを含めて住宅の居住者が複数いる場合には、居住者別に電力消費パターンを入力することとしてもよい。
さらに、入力画面には、電力消費パターンに関するものとして図6に図示した項目以外の項目、例えば、外出時間(不在時間)や外出先など、電力消費に関わる生活スタイル情報を入力する欄が設けられ、かかる情報を基に年間電気料金を試算することとしてもよい。
具体的に説明すると、試算部4は、記憶部6から読み出した試算用データが示す情報をパラメータ化し、当該情報に対応した試算ルールを特定したうえで、得られたパラメータや計算ルールを所定の計算式に適用して年間電気料金を試算する。なお、パラメータ化の方法や年間電気料金の計算式については、特に制限されるものではなく、例えば住宅会社が設定したパラメータ化方法や計算式を利用することとしてもよい。
住宅関連データ21は、図5に図示した入力画面を通じて行われた入力操作を操作受付部3が受け付けることにより生成されるデータである。換言すると、住宅関連データ21は、候補提示部2が入力画面上で提示した候補に対するユーザの採用結果を示すデータに相当する。具体的に説明すると、図4に示すように、住宅関連データ21は、ユーザの採用結果を示す複数の条件データからなり、当該条件データには地域条件21A、電力会社条件21B、住宅設計条件21C、HEMS利用条件21D、節電関心度条件21E、蓄電池システム利用条件21F、V2H利用条件21G及び発電装置利用条件21Hが含まれている。
マスタ管理データ23は、図5の入力画面で提示された各種候補に関連付けされたデータであり、前述した試算プログラムがパソコンPにインストールされることにより生成されて記憶部6に記憶される。なお、マスタ管理データ23については、試算プログラムがインストールされた時点では初期(デフォルト)のデータが記憶されているが、ユーザが不図示の入力画面を通じて修正することにより書き換えて更新することが可能である。
また、本装置1では、余剰電力の買い取り単価が一定額であることとしているが、これに限定されるものではなく、発電装置の有無やその作動状態に応じて異なる額となるように設定されることとしてもよい。一例を挙げて説明すると、太陽光発電時に蓄電池から放電した場合の買い取り単価と、太陽光発電をしていない時に蓄電池から放電した場合の買い取り単価とが異なっていることとしてもよい。
なお、図9に図示された住宅構造データ31Cは、あくまでも一例であり、Q値に影響を及ぼす情報を示すデータであって図9に図示されたデータ以外のものを含むこととしてもよい。
具体的に説明すると、蓄電池データ31Eは、各蓄電池の型式別に用意されており、蓄電池の仕様及び運転条件について規定している。図11を参照しながら説明すると、蓄電池データ31Eは、蓄電池の容量、使用可能割合及び運転スケジュールを規定している。ここで、蓄電池の使用可能割合とは、蓄電池の容量に対して残りの蓄電量が何%になるまで放電することが可能であるかを示す指標である。また、蓄電池の運転スケジュールとは、1日における蓄電池の充電時間及び放電時間を規定したものであり、厳密には、充電開始時刻、充電終了時刻、放電開始時刻及び放電終了時刻を規定している。なお、これらの情報は、運転スケジュールを規定するための一例に過ぎず、例えば放電電力を使い尽くすまで放電を継続させるという運転スケジュールを設定する場合には、放電終了時刻を規定せずに放電を終了させる時点の蓄電量の残量を規定することになる。
なお、EVの利用スケジュールが平日と休日との間で異なる場合には、平日と休日とで別々に入力可能となっていることが望ましい。
なお、上述した内容は発電装置データ31Gが示す情報の一例であり、発電装置の種類に応じて適宜な内容に設定されたものとなっていればよい。
次に、本装置1により実行される年間電気料金の試算処理について説明する。
上記の試算処理は、例えば、ユーザやスタッフがパソコンPにて所定の操作(例えば、画面上で所定のアイコンをクリックする)を行って試算プログラムが起動することにより開始される。つまり、試算プログラムの起動に伴って、本装置1の各部、すなわち候補提示部2、操作受付部3、試算部4及び試算結果通知部5が作動する。
さらに、試算部4は、系統電力の単価について複数の料金プランが設定されている場合に、料金プラン別に年間電気料金を試算することが可能である。
次に、試算処理における年間電気料金の試算手順について説明する。なお、以下に説明する試算手順は、本実施形態の試算方法が適用される試算処理の流れに相当するものである。つまり、以下の説明は、本実施形態の試算方法に関するものである。
試算処理は、図15、16、17に示す手順にて進行し、先ず、図5や図6に図示した入力画面がパソコンPのディスプレイに表示されるところから始まる(S001)。本工程S001は、本装置1(より詳しくは候補提示部2)が住宅の建設地域に関する候補、利用する電力会社に関する候補、住宅仕様に関する候補をユーザに提示する工程に相当する。本工程S001において、本装置1は、HEMS、蓄電池システム及びV2Hの各システムについての設置の有無、並びに、発電装置の設置の有無を住宅仕様に関する候補として提示する。
以上の工程S019、S020で特定した蓄電池の容量及び運転スケジュールは、後の計算工程(具体的には、買電量及び売電量を算出する工程S024)において用いられる。
以上のような手順により、試算部4は、電力単価のピーク値CPPとその適用日数との対応関係を特定し、当該対応関係から料金プランがダイナミックプライシングに設定されたときの年間電気料金を試算する。
本実施形態の有効性について説明すると、第一に、HEMS、蓄電池システム及びV2Hの各エネルギー関連システムについて、設置の有無、並びに、設置する場合にはその利用形態を考慮して住宅での年間電気料金を試算する点である。このようにエネルギー関連システムの有無を反映して年間電気料金を試算する結果、年間電気料金を精度よく試算することが可能となる。
また、料金プランの中にダイナミックプライシングが含まれている場合であっても、本実施形態の構成であれば、電力単価のピーク値を電力需要の統計データから特定し、そのピーク値に基づいてダイナミックプライシングでの年間電気料金を試算することが可能である。
上記の実施形態では、本発明の試算装置及び試算方法について、一例を挙げて説明した。ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、上記の実施形態では、年間電気料金を試算してユーザに通知することとしたが、これに限定されるものではなく、1日あたりの電気料金、1週間あたりの電気料金、1ケ月あたりの電気料金、数年間における電気料金のいずれを試算することとしてもよい。
一方、HEMSの中には、住宅内の電力需給バランスに応じて住宅内の電気機器の運転状態を自動制御することが可能なものが存在する。かかるタイプのHEMSを候補として提示して当該HEMSの設置が有りという入力操作があったときには、電気機器に対する自動制御を実行するか否かを反映して電気料金を試算することとしてもよい。具体的には、電気機器に対する自動制御の実行の有無に応じた削減率を特定し、特定した削減率を電気料金試算用の入力情報として用いることとしてよい。
以上のように具体的な節電方法に対して削減率が設定されていれば、当該節電方法の採否に応じた電気料金を算出することが可能となる。
さらに、電力消費パターンのほか、各時間帯のガス使用量を示すガス消費パターンや各時間帯の給湯量を示す給湯パターンを入力情報として受け付けて、これらを反映して年間電気料金を試算することとしてもよい。
2 候補提示部
3 操作受付部
4 試算部
5 試算結果通知部
6 記憶部
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13 ハードディスク
14 入力機器
15 出力機器
20 試算用データベース
21 住宅関連データ(第1データ)
21A 地域条件
21B 電力会社条件
21C 住宅設計条件
21D HEMS利用条件
21E 節電関心度条件
21F 蓄電池システム利用条件
21G V2H利用条件
21H 発電装置利用条件
22 電力消費パターンデータ
23 マスタ管理データ(第2データ)
31A 地域環境データ
31B 単価データ
31C 住宅構造データ
31D 削減率テーブル
31E 蓄電池データ
31F EV利用データ
31G 発電装置データ
P パソコン
Claims (9)
- 建物において使用されるエネルギーの使用料金を試算する試算装置であって、
前記建物の仕様に関する候補をユーザに提示する候補提示部と、
該候補提示部が提示した前記候補に対するユーザの採用結果を示すデータを記憶する記憶部と、
該記憶部から前記採用結果を示すデータを読み出して前記採用結果に応じた前記使用料金を試算する試算部と、を備え、
前記候補提示部は、前記建物における電力使用量とともに該電力使用量を削減するためのアドバイス情報を通知する電力管理システムの設置の有無を前記候補として提示し、
前記採用結果として前記電力管理システムの設置が有ることを示すデータが前記記憶部に記憶されているとき、前記試算部は、ユーザが前記アドバイス情報に従う度合いに応じて変化するパラメータを示すデータを前記記憶部から読み出して前記パラメータを入力情報として前記使用料金を試算することを特徴とする試算装置。 - 建物において使用されるエネルギーの使用料金を試算する試算装置であって、
前記建物の仕様に関する候補をユーザに提示する候補提示部と、
該候補提示部が提示した前記候補に対するユーザの採用結果を示すデータを記憶する記憶部と、
該記憶部から前記採用結果を示すデータを読み出して前記採用結果に応じた前記使用料金を試算する試算部と、を備え、
前記候補提示部は、電力を蓄電するとともに蓄電した電力を前記建物内の負荷に向けて放電する蓄電装置を備えた電力自給システムの設置の有無を前記候補として提示し、
前記採用結果として前記電力自給システムの設置が有ることを示すデータが前記記憶部に記憶されているとき、前記試算部は、前記蓄電装置の容量及び前記蓄電装置の運転スケジュールのうちの少なくとも一方の情報を示すデータを前記記憶部から読み出して前記少なくとも一方の情報を入力情報として前記使用料金を試算することを特徴とする試算装置。 - 前記候補提示部は、前記建物の敷地内で電力を発電する発電装置の設置の有無を前記候補として更に提示し、
前記記憶部には、前記発電装置の設置が有るときの前記運転スケジュールを示すデータが記憶されており、
前記採用結果として前記電力自給システムの設置が有ることを示すデータ、及び、前記採用結果として前記発電装置の設置が有ることを示すデータが前記記憶部に記憶されているとき、前記試算部は、前記運転スケジュールを示すデータを前記記憶部から読み出し、前記発電装置の設置が有るときの前記運転スケジュールを入力情報として前記使用料金を試算することを特徴とする請求項2に記載の試算装置。 - 建物において使用されるエネルギーの使用料金を試算する試算装置であって、
前記建物の仕様に関する候補をユーザに提示する候補提示部と、
該候補提示部が提示した前記候補に対するユーザの採用結果を示すデータを記憶する記憶部と、
該記憶部から前記採用結果を示すデータを読み出して前記採用結果に応じた前記使用料金を試算する試算部と、を備え、
前記候補提示部は、前記建物から電力を受け取って走行する電気自動車と前記建物との間で相互に電力を供給し合う電力相互供給システムの設置の有無を前記候補として提示し、
前記採用結果として前記電力相互供給システムの設置が有ることを示すデータが前記記憶部に記憶されているとき、前記試算部は、前記電気自動車の利用時間、前記電気自動車への充電時間及び前記電気自動車から前記建物へ電力を供給する時間のうちの少なくとも一つの時間を示すデータを前記記憶部から読み出して前記少なくとも一つの時間を入力情報として前記使用料金を試算することを特徴とする試算装置。 - 前記記憶部は、商用電源から供給される電力の単価を示す単価データを前記単価に関して複数設定された料金プラン別に記憶しており、
前記試算部は、前記料金プラン別の前記単価データを前記記憶部から読み出して該単価データが示す前記単価を入力情報として前記使用料金を前記料金プラン別に試算することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の試算装置。 - 前記料金プランの中には、前記単価が1日の中で変動し、かつ、前記単価のピーク値が該ピーク値の適用日における前記商用電源に対する電力需要に応じて決定されるダイナミックプライシングが含まれており、
前記記憶部は、前記電力需要に関する統計データを記憶しており、
前記試算部は、前記記憶部から読み出した前記統計データに基づいて前記電力需要を予測し、前記電力需要の予測結果から前記ピーク値を特定し、特定した前記ピーク値を入力情報として前記料金プランが前記ダイナミックプライシングに設定されたときの前記使用料金を試算することを特徴とする請求項5に記載の試算装置。 - コンピュータを用いて建物において使用されるエネルギーの使用料金を試算する試算方法であって、
前記コンピュータが、前記建物の仕様に関する候補をユーザに提示する工程と、
前記コンピュータが、前記候補に対するユーザの採用結果を示すデータを前記コンピュータ内の記憶部から読み出して前記採用結果に応じた前記使用料金を試算する工程と、を備え、
前記候補をユーザに提示する工程では、前記コンピュータが、前記建物における電力使用量とともに該電力使用量を削減するためのアドバイス情報を通知する電力管理システムの設置の有無を前記候補として提示し、
前記採用結果として前記電力管理システムの設置が有ることを示すデータが前記記憶部に記憶されているとき、前記使用料金を試算する工程では、前記コンピュータが、ユーザが前記アドバイス情報に従う度合いに応じて変化するパラメータを示すデータを前記記憶部から読み出して前記パラメータを入力情報として前記使用料金を試算することを特徴とする試算方法。 - コンピュータを用いて建物において使用されるエネルギーの使用料金を試算する試算方法であって、
前記コンピュータが、前記建物の仕様に関する候補をユーザに提示する工程と、
前記コンピュータが、前記候補に対するユーザの採用結果を示すデータを前記コンピュータ内の記憶部から読み出して前記採用結果に応じた前記使用料金を試算する工程と、を備え、
前記候補をユーザに提示する工程では、前記コンピュータが、電力を蓄電するとともに蓄電した電力を前記建物内の負荷に向けて放電する蓄電装置を備えた電力自給システムの設置の有無を前記候補として提示し、
前記採用結果として前記電力自給システムの設置が有ることを示すデータが前記記憶部に記憶されているとき、前記使用料金を試算する工程では、前記コンピュータが、前記蓄電装置の容量及び前記蓄電装置の運転スケジュールのうちの少なくとも一方の情報を示すデータを前記記憶部から読み出して前記少なくとも一方の情報を入力情報として前記使用料金を試算することを特徴とする試算方法。 - コンピュータを用いて建物において使用されるエネルギーの使用料金を試算する試算方法であって、
前記コンピュータが、前記建物の仕様に関する候補をユーザに提示する工程と、
前記コンピュータが、前記候補に対するユーザの採用結果を示すデータを前記コンピュータ内の記憶部から読み出して前記採用結果に応じた前記使用料金を試算する工程と、を備え、
前記候補をユーザに提示する工程では、前記建物から電力を受け取って走行する電気自動車と前記建物との間で相互に電力を供給し合う電力相互供給システムの設置の有無を前記候補として提示し、
前記採用結果として前記電力相互供給システムの設置が有ることを示すデータが前記記憶部に記憶されているとき、前記使用料金を試算する工程では、前記コンピュータが、前記電気自動車の利用時間、前記電気自動車への充電時間及び前記電気自動車から前記建物へ電力を供給する時間のうちの少なくとも一つの時間を示すデータを前記記憶部から読み出して前記少なくとも一つの時間を入力情報として前記使用料金を試算することを特徴とする試算方法。
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