JP7297004B2 - 電力供給システム及び、電力管理方法 - Google Patents

電力供給システム及び、電力管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の電力供給先を含む複合施設に電力を供給する電力供給システム及び、当該電力供給システムを用いた電力管理方法に関する。
近年、蓄電池や太陽電池等の分散型電源を備え、商用電力系統とも連系する電力供給システムが普及している。その中で、複数の電力供給先を含む複合施設に電力を供給する電力供給システムとして、高圧一括受電契約に必要な電力未満の電力で低圧一括受電契約を行う複合需要家施設における電力供給システム(90)であって、系統(80)から電力の供給を受ける一括受電盤(2)と、複合需要家施設による消費電力量を測定する上位メータ装置(1)と、一括受電盤(2)で受電された電力を複合需要家施設内の複数の需要家施設に供給する分電盤(4)と、複数の需要家施設に電力を供給可能な分散型電源(3)と、を有するものが公知である。
この電力供給システムは、一括受電を行うときに電気料金の低減を実現するためのものである。しかしながら、上記のシステムにおいては、電気料金の低減は、必ずしも、複合施設の所有者と、複合施設における複数の電力供給先の両方に分散型電源による自家発電の利益を供与できるものではなかった。
特開2017-17779号公報 特開2013-143815号公報
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、複数の電力供給先を含む複合施設に電力を供給する電力供給システム及び、電力管理方法において、複合施設の所有者と、複合施設における複数の電力供給先の両方に分散型電源による自家発電の利益を供与できる技術を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用する。すなわち、複数の電力供給先を含む複合施設に電力を供給する電力供給システムであって、
前記複数の電力供給先に電力を供給可能な分散型電源と、
系統から供給された電力および/または前記分散型電源から供給された電力を前記複数の電力供給先の各々に分散して供給する分電装置と、
前記分電装置を介して前記複数の電力供給先の各々に供給される電力を検知する電力検知手段と、
前記系統と前記分電装置との間で授受される電力を検知する系統電力検知手段と、
前記電力検知手段および前記系統電力検知手段によって検知される電力値に基づいて、前記分散型電源の充放電または発電に係る電力を制御する制御装置と、
前記電力検知手段および前記系統電力検知手段によって検知される電力値に基づいて、前記複数の電力供給先の各々に請求する電気料金と、前記複合施設の所有者に対する還元料金とを算出する管理装置と、
を備えること特徴とする、電力供給システムである。
これによれば、複数の電力供給先の各々に請求する電気料金を低廉に設定でき、複合施設の所有者に対しても還元料金を還元できるので、分散型電源による自家発電(または給電)のメリットを、複数の電力供給先と複合施設の所有者の両方に供与することが可能である。
また、本発明においては、前記管理装置は、前記検知手段により検知された前記複数の電力供給先の各々に供給した電力の量に基づいて、前記複数の電力供給先に請求する電気料金を算出する電気料金算出部を、備えるようにしてもよい。これによれば、分散型電源により供給される電力の電気料金を自動的に算出することができる。
また、本発明においては、前記電気料金算出部は、前記複数の電力供給先に系統から直接供給される電力に対して定められる電力の単価以下に設定された第一電力単価と、前記検知手段により検知された前記複数の電力供給先の各々に供給した電力の量と、に基づいて、前記複数の電力供給先に請求する電気料金を算出するようにしてもよい。これによれば、前記複数の電力供給先に系統から直接供給される電力に対して定められる電力の単価以下に設定された第一電力単価を用いて、分散型電源により供給される電力の電気料金を算出するので、より確実に、複数の電力供給先の各々に請求する電気料金を低廉に設定することができる。
また、本発明においては、前記電気料金算出部は、前記電力検知手段により検知された前記複数の電力供給先の各々に供給した電力の量と、前記第一電力単価との乗算によって前記電気料金を算出するようにしてもよい。これによれば、分散型電源により供給される電力の電気料金を、前記複数の電力供給先に系統から直接供給される電力に対して定められる電力の単価以下に設定された第一電力単価に、実際に複数の電力供給先に供給した電力の量に乗算することで算出するので、電気料金を、より確実に、電力の供給量に応じた低廉な料金に設定することができる。
また、本発明においては、前記管理装置は、前記電気料金と、系統から供給される電力の量と前記買電単価とから算出される電力調達料金と、に基づいて、前記還元料金を算出する還元料金算出部を、さらに備えるようにしてもよい。これによれば、管理装置の還元料金算出部によって、複数の電力供給先からの電気料金による収入と、系統からの電力調達料金と、に基づいて、設備所有者への還元料金を算出することができるので、より精度よく、還元料金を算出することが可能である。
また、本発明においては、記還元料金算出部は、前記電気料金の合計値から、前記電力調達料金及び、前記管理装置による管理の費用を含めた料金として定められた所定の管理料金を減算することによって、前記還元料金を算出するようにしてもよい。これによれば、より単純な演算でより精度よく、還元料金を算出することが可能である。
また、本発明においては、前記電力検知手段は、前記分電装置と前記分散型電源との間で授受される電力についても検知し、前記電力検知手段によって検知された、前記分散型電源から前記分電装置を介して前記複数の電力供給先に供給された電力の量に応じて、前記第一電力単価を変化させるようにしてもよい。これにより、例えば、分散型電源から複数の電力供給先に供給された電力が多いほど、第一電力単価を低廉に設定する等の運用が可能となる。その結果、複数の電力供給先において、分散型電源から供給された電力の比率を高めるインセンティブを生じさせることが可能となる。
また、本発明においては、前記分散型電源は、蓄電池を含むようにしてもよいし、蓄電池を含まないようにしてもよい。また、前記分散型電源は、太陽電池を含むようにしてもよい。また、風力発電機、所謂V2H(Vehicle to Home)に係る電源等
を含んでいてもよい。
また、本発明は、複数の電力供給先を含む複合施設に電力を供給する電力供給システムによる電力管理方法であって、
前記複数の電力供給先に電力を供給可能な分散型電源と、
系統から供給された電力および/または前記分散型電源から供給された電力を前記複数の電力供給先の各々に分散して供給する分電装置と、
前記分電装置を介して前記複数の電力供給先の各々に供給される電力を検知する電力検知手段と、
前記系統と前記分電装置との間で授受される電力を検知する系統電力検知手段と、
前記電力検知手段および前記系統電力検知手段によって検知される電力値に基づいて、前記分散型電源の充放電または発電に係る電力を制御する制御装置と、
を備える電力供給システムを用い、
前記電力検知手段および前記系統電力検知手段によって検知される電力値に基づいて、前記複数の電力供給先の各々に請求する電気料金と、前記複合施設の所有者に対する還元料金とを自動的に算出し、
前記複数の電力供給先に前記電気料金を課するとともに、前記複合施設の所有者に前記還元料金を還元することを特徴とする、電力供給システムによる電力管理方法であってもよい。
また、本発明は、前記電気料金は、前記複数の電力供給先に系統から直接供給される電力に対して定められる電力の単価以下に設定された第一電力単価と、前記検知手段により検知された前記複数の電力供給先の各々に供給した電力の量と、に基づいて、算出されることを特徴とする、上記の電力管理方法であってもよい。
また、本発明は、前記電気料金は、前記電力検知手段により検知された前記複数の電力供給先の各々に供給した電力の量と、前記第一電力単価との乗算によって前記電気料金を算出することを特徴とする、上記の電力管理方法であってもよい。
また、本発明は、前記還元料金は、前記電気料金と、系統から供給される電力の量と前記買電単価とから算出される電力調達料金と、に基づいて算出されることを特徴とする、上記の電力管理方法であってもよい。
また、本発明は、前記還元料金は、前記電気料金の合計値から、前記電力調達料金及び、前記管理装置による管理の費用を含めた料金として定められた所定の管理料金を減算することによって、算出されることを特徴とする、上記の電力管理方法であってもよい。
また、本発明は、前記分散型電源から前記分電装置を介して前記複数の電力供給先に供給された電力の量に応じて、前記第一電力単価を変化させることを特徴とする、上記の電力管理方法であってもよい。
なお、上記構成及び処理の各々は技術的な矛盾が生じない限り互いに組み合わせて本発明を構成することができる。
本発明によれば、複数の電力供給先を含む複合施設に電力を供給する電力供給システム及び、電力管理方法において、複数の電力供給先を含む複合施設の所有者と、複数の電力供給先の両方に分散型電源による自家発電の利益を供与することができる。
本発明の実施例における電力供給システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施例における管理装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施例における電力供給方法を実施する際の役務と料金の流れを示すブロック図である。 本発明の実施例における電力供給方法の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例における明細項目を示すテーブルである。 本発明の実施例における明細票の内容の例を示す図である。
<適用例>
以下、図面を参照して、本発明の適用例について説明する。図1は、本発明が適用可能な電力供給システム1のブロック図を示す。図1において、各ブロックを連結する実線は電力線を示しており、各ブロックを連結する破線は通信線(無線通信も含む)を示している。本適用例に係る電力供給システム1は、集合住宅1aに対して適用されることを前提としている。この場合、集合住宅1aは、複数の電力供給先を含む複合施設の一例である。また、太陽電池、風力発電機、所謂V2H(Vehicle to Home)に係る電源や蓄電池等の分散型電源を備えることを前提としている。
図1において、電力供給システム1は、系統3a、3bと電気的に繋がっている。そして、分散型電源による供給電力が、複数の電力供給先における消費電力より少なく、電力が不足する場合には、例えば系統3aから買電することが可能となっている。また、分散型電源による供給電力が、複数の電力供給先における消費電力より多い場合には、余剰の電力を例えば系統3bに余剰売電することが可能となっている。系統3a、3bは、所謂小売電気事業者であってもよいし、一般電気事業者であってもよい。また、系統3aと系統3bは異なる電気事業者であってもよいし、同一の電気事業者であってもよい。
また、電力供給システム1は、集合住宅1aの外部において、集合住宅1a内のシステムと通信可能に構成された管理装置2を有している。本適用例では、集合住宅1a内のシステムと管理装置2とは、LTEルータ6を介した無線通信が可能となっている。この管理装置2は、より具体的には、電力供給システム1の運営主体である管理会社によってクラウド上に備えられたサーバ装置であってもよい。しかしながら、管理装置2は、電力供給システム1において、集合住宅1a内のシステムとの間で情報の授受が可能とされていればよく、有線通信で繋がっていてもよく、必ずしもクラウド上に備えられたものでなくともよい。
また、電力供給システム1の複数の電力供給先としては、専有部12a、12b、12c・・・が想定されている。この専有部12a、12b、12c・・・は、例えば、集合住宅1aにおける各部屋(以下、入居者ともいう。)である。より具体的には、専有部12a、12b、12c・・・における負荷は、集合住宅1aの各部屋における電気製品等(不図示)である。また、集合住宅1aには、専有部12a、12b、12c・・・の他に共用部13が存在する。この共用部13は、集合住宅1aにおける共用部分であり、共用部13の負荷としては、例えば廊下や玄関の照明13aや、停電時等に予め接続しておいた電気製品へ自動で電力を供給可能にする特定負荷分電盤13b等が考えられる。専有部12a、12b、12c・・・及び共用部13には、各々スマートメータ11a、11b、11c・・・、11dが備えられており、専有部12a、12b、12c・・・及び共用部13において消費される電力を測定可能となっている。
また、電力供給システム1には、分散型電源として、蓄電池14と太陽電池15が備えられている。蓄電池14には充放電電圧を昇降させる双方向のDC/DCコンバータ及び、蓄電池の充放電に係る電圧の直流/交流を変換するDC/ACコンバータを含む蓄電池パワコン16が接続されている。蓄電池パワコン16から出力される電力は、スマートメータ11eによって測定される。一方、太陽電池15には太陽電池15の発電電圧を調整するDC/DCコンバータ、山登り法によるMPPT制御を行うための制御回路、太陽電池15の出力電圧の直流/交流を変換するDC/ACコンバータを含む太陽電池パワコン17が接続されている。太陽電池パワコン17は、蓄電池パワコン16とも電気的に繋がれており、太陽電池15で発電した電力を直接、蓄電池14に充電することが可能となっている。なお、本実施例において、蓄電池14と太陽電池15とが一体化した分散型電源を使用しても構わない。
このように、集合住宅1aに対して適用される電力供給システム1では、従来、集合住宅1aの所有者(設備所有者23)が、分散型電源による電力供給により、系統3aからの買電(電力調達)量を低減し、あるいは余剰売電により売電料金を取得することで利益を得ていたに過ぎず、集合住宅1aにおける入居者が直接その利益を得ることはなかった。
これに対し、本適用例では、図3に示すように、管理会社21は、電気時用者から調達した電力と分散型電源による電力とを組み合わせて低廉なコストで各入居者22(すなわち、図1における専有部12a、12b・・)に電力供給を行い、各入居者22からは、電気事業者20に支払っていた一般電気料金以下の料金である電気料金を徴収する。そして、管理会社21は、設備所有者23に対して、各入居者22から徴収した電気料金の合計額から、電気事業者に支払う電気調達料金と運用手数料を差し引いた額を前記差額の一部を還元する。
そうすることにより、入居者22、設備所有者23は各々、分散型電源による電力供給の利益を享受することが可能となる。
<実施例1>
以下、図面を参照して、本発明の実施例についてより詳細に説明する。
ここで、図1の説明に戻る。図1に示す電力供給システム1において、蓄電池パワコン16と太陽電池パワコン17とは、分散型電源用の第二分電盤10に接続されている。そして、第二分電盤10は各専有部12a、12b、12c・・・及び共用部13に電力を分電する第一分電盤9に接続されている。第一分電盤9は、親スマートメータ4a、4bを介して系統3a、3bと接続されている。また、第一分電盤9は、スマートメータ11a、11b、11c・・・11d、11eを介して、各専有部12a、12b、12c・・・及び共用部13(のコンセント)に接続されている。ここで、第一分電盤9及び第二分電盤10は、本実施例において分電装置を構成する。スマートメータ11a、11b、11c・・・11d、11eは本実施例において電力検知手段に相当する。親スマートメータ4a、4bは本実施例において系統電力検知手段に相当する。
これにより、太陽電池15で発電された電力及び、蓄電池14から放電された電力は、各専有部12a、12b、12c・・・及び共用部13に供給可能となっている。その際、各専有部12a、12b、12c・・・及び共用部13における負荷による消費電力が、蓄電池14、太陽電池15の分散型電源による供給電力より多い場合には、系統3aから買電されることで不足分が補充される。また、各専有部12a、12b、12c・・・及び共用部13における負荷による消費電力が、蓄電池14、太陽電池15の分散型電源による供給電力より少ない場合には、余剰分を系統3bへ余剰売電すること可能になっている。
スマートメータ11a、11b、11c・・・11d、11eによって測定された専有部12a、12b、12c・・・及び、共用部13における消費電力及び、スマートメータ11eで測定された蓄電池パワコン16の入出力電力の情報は、ゲートウェイ8c、ハブ7を介して制御装置としてのVPPコントローラ5に提供される。また、太陽電池パワコン17の出力電力の情報は、ゲートウェイ8a、ハブ7を介してVPPコントローラ5に提供される。また、親スマートメータ4a、4bで測定された系統3aからの買電量、系統3bへの余剰売電量もVPPコントローラ5に提供される。また、太陽電池パワコン17におけるMPPT制御の状態、太陽電池15の端末電流値、電圧値等の情報、蓄電池14における蓄電量等の情報も、ゲートウェイ8a及び8b、ハブ7を介してVPPコントローラ5に提供される。
VPPコントローラ5では、設備所有者(オーナー)による電力マネジメントの方針、電力取引市場価格と、各専有部12a、12b、12c・・・及び共用部13における消費電力、太陽電池15における発電量、蓄電池14における蓄電量等に基づいて、蓄電池パワコン16の入出力電力、系統3aからの買電量、系統3bへの余剰売電量等を制御する。
同様に、スマートメータ11a、11b、11c・・・11d、11eによって測定された専有部12a、12b、12c・・・及び共用部13における消費電力及び、蓄電池パワコン16からの入出力電力の情報は、ゲートウェイ8c、ハブ7、LTEルータ6を介して管理装置2にも提供される。同様に、親スマートメータ4a、4bで測定された系統3aからの買電量、系統3bへの余剰売電量も管理装置2にも提供される。さらに、太陽電池パワコン17におけるMPPT制御の状態、太陽電池15の端末電流、電圧値等の情報や、蓄電池14における蓄電量等の情報も、ゲートウェイ8a及び8b、ハブ7、LTEルータ6を介して管理装置2に提供される。なお、実施例において、系統3aからの買電量、系統3bへの余剰売電量の情報は、スマートメータから管理装置2に提供されるのではなく、電力事業者からの請求情報より取得されるようにしてもよい。
図2には、管理装置2の機能の詳細を示すブロック図を示す。図2に示すように、管理装置2内は、専有部12a、12b、12c・・・及び、共用部13における消費電力の情報から、専有部12a、12b、12c・・・に課する電気料金を算出する電気料金算出部2aを有する。また、管理装置2の運営主体である管理会社が、設備所有者に還元する還元料金を演算する還元料金算出部2bを有する。さらに、系統3aからの買電量に基づいて、系統3aに係る電気事業者に支払う買電料金を算出し、あるいは電気事業者からの買電料金の請求額を記憶する買電料金算出部2cを有するようにしてもよい。なお、管理装置2のハード構成は一般的なサーバ装置と同一であることから、ここでは説明は省略する。
図3は、本発明に係る電力供給システム1の運用の形態を示すブロック図である。図中、白矢印は、役務の流れを示し、ハッチングが施された矢印は、金の流れを示している。先ず、役務の流れについて説明する。図3のブロック図における前提として、集合住宅1aのオーナーである設備所有者23は、図1における管理装置2の運営主体である管理会社21に対して、一括受電委託(電力取引制御委託)をする。すなわち、設備所有者23は、集合住宅1aの入居者22や共有部分についての電力供給の管理と電気料金の徴収を一括して管理会社21に依頼する。
管理会社21は、各入居者22に対して分散型電源による電力を用いて電力供給を行う。各入居者22は、自ら消費した電力に応じた電気料金を管理会社21に支払う。そして、分散型電源から供給された電力が入居者22における消費電力より少ない場合には、管
理会社21は電気事業者20から不足分の電力を調達する。その場合、管理会社21は、電気事業者20に対して買電に係る買電料金を支払う。すなわち、管理会社21は、各入居者22に対して、電気事業者から調達した電力と分散型電源による電力とを組み合わせて電力供給を行う。
ここで、上述のように、入居者22は、管理会社21に対して電力供給量に応じた電気料金を支払うが、その際の電気料金単価(円/kWh)は、本実施例において第一電力単価に相当する。そして、この第一電力単価は、管理会社21により自由に定められるが、従前、入居者22が電気事業者20に支払っていた一般電気料金の単価(円/kWh)より低い額としてもよい。また、管理会社21は、設備所有者23には、自家消費還元として、入居者22から支払われる電気料金の合計(電気料金合計)から、電気事業者20から電力調達した電力についての買電料金と、管理装置2の稼働費用を含んだ、電力供給システム1の運用手数料を差し引いた額を支払う。この運用手数料は本実施例において管理料金に相当する。
このことで、入居者22は従来、電気事業者20の一般電気料金の単価に基づく電気料金を電気事業者20に支払っていたところ、分散型電源による電力供給に基づき、より安い電気料金を支払えば済むというメリットを享受できる。また、設備所有者23は、管理会社21に一括受電委託をすることで、自動的に自家消費還元を得ることができるというメリットを享受できる。一方、管理会社21は、電力供給システム1の運用手数料(すなわち、一括受電委託に係る手数料)を得ることができる。
図4は、本実施例における電力供給システム1を用いた電力管理方法の処理ステップを、各処理ステップの主体を明記しつつ説明したフローチャートである。以下、図4を用いて処理の流れについて説明する。本フローチャートでは、まず、集合住宅1aの各入居者22が電気を使用する(S101)。そうすると、集合住宅1aに備えられた電力供給システム1において、入居者22の消費電力が計測される(S102)。そうすると、管理装置2(クラウドシステム)の電気料金算出部2aにおいて、各入居者22の電気料金が算出される(S103)。より具体的には、各入居者22の消費電力量に電気料金単価(円/kWh)を乗じることによって算出される。そして、各入居者22に対して請求処理が行われる(S104)。それに対し、各入居者22は電気料金を支払う(S105)。
次に、管理装置2(クラウドシステム)において、収入管理が行われる(S106)。より具体的には、各入居者22からの該当月についての電気料金の支払いが完了したか否かが確認され、未収金の場合には、督促処理が行われる。また、管理装置2の買電料金算出部2cより、買電料金の情報が取得される(S107)。より具体的には、買電料金算出部2cに記憶された電気事業者20からの請求額を参照してもよいし、電気事業者20から買電した電力の量から買電料金を算出してもよい。そして、ステップS106において算出された収入額と、ステップS107において算出された買電料金とから、設備所有者23への還元額が計算される(S108)。そして、設備所有者23への支払い処理が行われる(S109)。そして、設備所有者23は自家消費還元に係る料金を受領する(S110)。
図5は、管理会社21において、設備所有者23に提出する明細書を作成する際のベースとなる明細リストの例である。ここで、ハッチングを施した項目は、設備所有者23への明細書に明記する項目である。まず、設備所有者23への明細書への明記事項としては、契約情報(氏名、物件名、契約No.等)、電気料金合計(円)、運用益・還元額(円)、還元率(%)が挙げられる。ここで、電気料金合計(円)は、集合住宅1aに請求する電気料金の合計額である。運用益・還元額(円)は、設備所有者23への還元額である。還元率(%)は、還元額(円)を電気料金合計(円)で除した値である。電気料金合計
(円)、運用益・還元額(円)、還元率(%)については、詳細情報として、月ごとの変化のグラフ等が掲載されるようにしてもよい。
上記の他、明細リストに記載される情報としては、電力調達価格(円)、運用手数料(円)、物件電気使用量合計(kWh)、電力調達量合計(kWh)、PV発電量(kWh)等が挙げられる。ここで、電力調達価格(円)は、買電金額、すなわち電気事業者20から調達した電力の金額である。運用手数料(円)は、管理会社21のランニングコスト、すなわち管理会社21の手数料である。物件電気使用量合計(kWh)は、集合住宅1aにおける電気消費量の合計値である。電力調達量合計(kWh)は、集合住宅1aにおいて買電した電力の合計値である。PV発電量(kWh)は太陽電池15における発電量である。
その他、明細リストに記載される情報として、さらに自家消費量(kWh)、自家消費率(%)、自家消費還元計算式、環境価値等も考えられる。自家消費量(kWh)は、物件電気使用量の合計から電力調達量合計を差し引いた量である。自家消費率(%)は、自家消費量(kWh)をPV発電量(kWh)で除した値である。自家消費還元計算式は、自家消費単価、自家消費還元率などの計算式である。環境価値は、自家消費の環境価値であり、例えば、CO2削減量などである。
また、図6には、設備所有者23向けの明細書の記載事項の例について示す。これは、所定期間、例えば半年間の運用実績を示すものである。図6に示した例では、電気料金合計(円)と、自家消費還元額(円)、自家消費還元率(%)、CO2削減量を記載する。そして、より詳細な情報として、毎月の還元額(円)と還元率(%)の記載をグラフ化して表示している。
ここで、還元額(円)及び、還元率(%)は、以下の式で算出される。

還元額(円)=電気料金合計(円)-電力調達料金(円)-運用手数料(円)・・(1)

還元率(%)=還元額(円)/電気料金合計(円)・・・・・・・・・・・・・(2)
また、運用手数料(円)は例えば、以下の式で算出されてもよい。

運用手数料(円)=基本料(円)+
(電気料金合計(円)-電力調達料金(円))×管理会社マージン率(%)・・・(3)
ここで、基本料は、集合住宅1aごとに設定され、主に戸数及び地域に依存する値である。
なお、本実施例においては、系統から調達する電力量を減少させ、自家消費率(%)を上昇させて電気料金を低廉にすることが望ましい。この為に、以下の施策が考えられる。(1)安価な深夜電力で充電し、昼間の買電量を減少させる。
安価な深夜電力を利用して、可能な限り蓄電池14の充電率を高めておくことで、専有部12a、12b、12c・・・、共用部13における消費電力に対して分散型電源からの電力供給の不足が生じることを抑制できる。
(2)太陽光発電による蓄電池の充電と夜間充電電力を組み合わせて、調達電力料金を減少させる。
太陽電池15の発電電力が余剰となる場合には、可能な限り蓄電池14に充電し、可能な限り、蓄電池14の充電率を高める。
(3)太陽光発電と需要予測と蓄電池制御で売電電力のピークカット。
日付や、曜日、日の出時刻、日の入り時刻、温度、湿度などのデータ、および、サー
バから取得される天気予報に基づいて、現在の時点から所定の時刻ごとに、専有部12a、12b、12c・・・、共用部13における消費電力を予測する。この予測消費電力に対して分散型電源による供給電力の不足を最小にするように、蓄電池14の充電率を制御し、買電電力の最大値を低減しピークカットする。これにより、電気事業者20との間の基本契約における最大消費電力を低く設定し、電気事業者20に支払う基本料金を削減する。
また、本実施例においては、自家消費電力量を増やすことが望ましい。この為には、以下の施策が考えられる。
(1)家電の制御を利用した低消費電力化
例えば、共用部13のエアコンの駆動制御や、自然冷媒ヒートポンプ給湯機を用いた低消費電力の給湯システムを用いることで、専有部12a、12b、12c・・・、共用部13における消費電力を抑制する。
(2)太陽光発電、風力発電機、所謂V2H(Vehicle to Home)に係る電源、蓄電池等を組み合わせて自家消費電力量を増やす
上記に加えて、太陽電池15等の発電電力が余剰となる場合には、可能な限り蓄電池14に充電し、可能な限り、蓄電池14の充電率を高める。系統3bへの売電を低減し、自家消費電力量を増やすことで、収益性は向上する。
また、本実施例においては、自家消費電力量の低下を防止することが望ましい。この為には、以下の施策が考えられる。
(1)遠隔モニタリングシステムで故障を検出・予測
管理会社21において、遠隔モニタリングシステムで電力供給システム1における故障を検出する。または、各スマートメータ11a、11b、11c・・・11d、11eの検出値の変化から故障を予測する。これにより、分散型電源からの供給電力が低下し、自家消費電力量が低下することを防止する。
また、本実施例においては、電気事業者20との基本契約料金を低下させることが重要である。この為には、以下の施策が考えられる。
(1)太陽光発電と需要予測と蓄電池制御でピークカット。
日付や、曜日、日の出時刻、日の入り時刻、温度、湿度などのデータ、および、サーバから取得される天気予報に基づいて、現在の時点から所定の時刻ごとに、専有部12a、12b、12c・・・、共用部13における消費電力を予測する。この予測消費電力に対して分散型電源による発電電力の不足を最小にするように、蓄電池14の充電率を制御することで、買電電力の最大値を低減しピークカットする。これにより、電気事業者との間の基本契約における最大消費電力を低く設定し、基本料金を削減する。
(2)時間によって、スマートメータの容量を変動させる
スマートメータ11a、11b、11c・・・11d、11eにおける設定を変更することで、柔軟に契約容量を変更することができる。従って、電力の需要予測を行い、調達電力量を予測し、時間によってスマートメータ11a、11b、11c・・・11d、11eの各々の容量を変動させる。これにより、常に必要最低限の容量で電気事業者20との契約を行うことができ、基本料金を削減することが可能となる。
また、本実施例において、自家消費電力量を多くするための利益分配方法の工夫点としては以下のものが考えられる。
(1)自家消費量によって、電気料金の割引率を変える
専有部(入居者)12a、12b、12c・・・に対する電気料金の請求額の割引率が、自家消費量が多いほど大きくなるような契約とする。これにより、入居者に、電力ピーク時の電力使用の抑制を啓蒙する。
(2)自家消費量・率を表示して、自家消費を促す。
また、入居者22に対し電気料金、電気使用量の連絡をする際には、自家消費量・率を表示するようにする。これにより、入居者22に、電力ピーク時の電力使用の抑制を啓蒙する。
(3)ポイント還元
入居者22が、自家消費量が多いほどより多くのポイントが得られるような運用とする。そして、ポイントの蓄積量に応じて値引き、景品がもらえるなどのポイント還元を行うことで、電力ピーク時の電力使用の抑制を啓蒙する。
その他、電力供給システム1の運用について以下のようなバリエーションが考えられる。
(1)機器寿命を延ばす。
複数の蓄電池14を使用する。これにより、各蓄電池14の充放電回数、充放電レートを減らす。
(2)親スマートメータ4a、4bとスマートメータ11a、11b、・・11eの遮断情報を検知し、故障個所(過電流、漏電)を判定する
(3)停電時、スマートメータ11a、11b、・・11eの容量を自動的に変更し、各入居者22が自立電源を使用する。
(4)入居者22のスケジュール情報を取得し、当該情報から需要予測を行い、自家消費量を向上させる制御を行う。
(5)消費電力の異常変化(不連続的な変化)から機器故障や入居者22の変化を推定する。
なお、上記の実施例においては、複数の電力供給先を有する複合施設として、集合住宅1aを例示したが、本発明の対象となる複合施設は集合住宅には限られない。例えば、共同オフィス、工業団地等も対象となる。また、上記の実施例においては分散型電源の例として、太陽電池を例示したが、本発明の対象となる分散型電源は太陽電池に限られない、風力発電装置、地熱発電装置、バイオマス発電装置等の他の電源装置も含まれる。
なお、以下には本発明の構成要件と実施例の構成とを対比可能とするために、本発明の構成要件を図面の符号付きで記載しておく。
<発明1>
複数の電力供給先(12a、12b・・・)を含む複合施設(1b)に電力を供給する電力供給システム(1)であって、
前記複数の電力供給先(12a、12b・・・)に電力を供給可能な分散型電源(14、15)と、
系統(3a)から供給された電力および/または前記分散型電源(14、15)から供給された電力を前記複数の電力供給先(12a、12b・・・)の各々に分散して供給する分電装置(9、10)と、
前記分電装置(9、10)を介して前記複数の電力供給先(12a、12b・・・)の各々に供給される電力を検知する電力検知手段(11a、11b、・・・11d)と、
前記系統(3a、3b)と前記分電装置(9、10)との間で授受される電力を検知する系統電力検知手段(4a、4b)と、
前記電力検知手段(11a、11b、・・・11d)によって検知される電力値に基づいて、前記分散型電源(14、15)の充放電または発電に係る電力を制御する制御装置(5)と、
前記電力検知手段(11a、11b、・・・11e)および前記系統電力検知手段(4a、4b)によって検知される電力値に基づいて、前記複数の電力供給先(12a、12b・・・)の各々に請求する電気料金と、前記複合施設(1b)の所有者に対する還元料金とを算出する管理装置(2)と、
を備えること特徴とする、電力供給システム。
<発明2>
複数の電力供給先(12a、12b・・・)を含む複合施設(1b)に電力を供給する電力供給システム(1)による電力管理方法であって、
前記複数の電力供給先(12a、12b・・・)に電力を供給可能な分散型電源(14、15)と、
系統(3a)から供給された電力および/または前記分散型電源(14、15)から供給された電力を前記複数の電力供給先(12a、12b・・・)の各々に分散して供給する分電装置(9、10)と、
前記分電装置(9、10)を介して前記複数の電力供給先(12a、12b・・・)の各々に供給される電力を検知する電力検知手段(11a、11b、・・・11d)と、
前記系統(3a、3b)と前記分電装置(9、10)との間で授受される電力を検知する系統電力検知手段(4a、4b)と、
前記電力検知手段(11a、11b、・・・11d)および前記系統電力検知手段(4a、4b)によって検知される電力値に基づいて、前記分散型電源(14、15)の充放電または発電に係る電力を制御する制御装置(5)と、
を備える電力供給システム(1)を用い、
前記電力検知手段(11a、11b、・・・11e)および前記系統電力検知手段(4a、4b)によって検知される電力値に基づいて、前記複数の電力供給先(12a、12b・・・)の各々に請求する電気料金と、前記複合施設(1b)の所有者に対する還元料金とを自動的に算出し、
前記複数の電力供給先(12a、12b・・・)に前記電気料金を課するとともに、前記複合施設(1b)の所有者に前記還元料金を還元することを特徴とする、電力供給システム(1)による電力管理方法。
1・・・電力供給システム
1a・・・集合住宅
2・・・管理装置
3a、3b・・・系統
4a、4b・・・親スマートメータ
5・・・VPPコントローラ
6・・・LTEルータ
7・・・ハブ
8a、8b、8c・・・ゲートウェイ
9・・・第一分電盤
10・・・第二分電盤
11a、11b、11c、11d、11e・・・スマートメータ
12a、12b、12c・・・専有部
13・・・共用部
14・・・蓄電池
15・・・太陽電池
16・・・蓄電池パワコン
17・・・太陽電池パワコン

Claims (12)

  1. 分散型電源と系統からの電力を分電装置を介して複数の電力供給先に供給する複合施設における電力を管理する管理装置であって、
    前記電力供給先の各々に供給される電力量を取得し、取得した電力量に基づいて前記電力供給先の各々の電気料金を算出する電気料金算出部と、
    前記系統と前記分電装置との間で授受される系統電力量を取得し、取得した系統電力量に基づいて買電料金を算出する買電料金算出部と、
    算出した前記電気料金と前記買電料金に基づいて、還元料金を算出する還元料金算出部と、
    を備え、
    前記還元料金算出部は、前記電力供給先の各々の電気料金の合計値から、前記買電料金及び、運用手数料を減算することによって、前記還元料金を算出し、
    前記還元料金算出部は、前記運用手数料を、前記複合施設の戸数および地域に応じて該複合施設毎に設定した基本手数料に基づいて算出することを特徴とする、管理装置。
  2. 前記還元料金は、前記複合施設における電力の管理による運用益であることを特徴とする、請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記還元料金算出部は、前記電力供給先の各々で消費される電力量に基づく電気料金の合計値と、前記系統から供給される電力量に基づく前記買電料金とによって、前記還元料金を算出することを特徴とする、請求項1または2に記載の管理装置。
  4. 前記複合施設の電力供給先には、各住戸に相当する専有部と、前記複合施設における共用部とが含まれ、
    前記電気料金算出部は、前記専有部の各々に課する電気料金を算出することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の管理装置。
  5. 前記電気料金算出部は、前記複数の電力供給先に系統から直接供給される電力に対して定められる電力の単価以下に設定された第一電力単価と、
    前記電力供給先の各々で消費される電力量と、に基づいて、前記電力供給先の各々に対する電気料金を算出することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の管理装置。
  6. 前記電気料金算出部は、前記電力供給先の各々で消費される電力量と、前記第一電力単価との乗算によって前記電気料金を算出することを特徴とする、請求項5に記載の管理装置。
  7. 前記分散型電源から前記分電装置を介して前記複数の電力供給先で消費される電力量に応じて、前記第一電力単価を変化させることを特徴とする、請求項5または6に記載の管理装置。
  8. 前記電気料金算出部により算出された前記電気料金に基づき、前記複数の電力供給先に対して請求処理を実施することを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の管理装置。
  9. クラウド上に備えられたサーバ装置により実現されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の管理装置。
  10. 分散型電源と系統からの電力を分電装置を介して複数の電力供給先に供給する複合施設における電力を管理する管理装置であって、
    前記電力供給先の各々に供給される電力量に基づいて前記電力供給先の各々の電気料金を算出する電気料金算出部を備え、
    前記電気料金算出部により算出された前記電気料金に基づき、前記複数の電力供給先に対して請求処理を実施し、
    前記電力供給先の各々の電気料金の合計値から、前記系統から供給される電力量に基づく買電料金及び、運用手数料を減算することによって、還元料金を算出し、
    前記運用手数料を、前記複合施設の戸数および地域に応じて該複合施設毎に設定した基本手数料に基づいて算出することを特徴とする管理装置。
  11. 分散型電源と系統からの電力を分電装置を介して複数の電力供給先に供給する複合施設における電力を管理する管理装置であって、
    前記電力供給先の各々に供給される電力量に基づいて前記電力供給先の各々の電気料金を算出する電気料金算出部と、
    前記系統と前記分電装置との間で授受される系統電力量に基づいて買電料金を算出する買電料金算出部と、
    算出した前記電気料金と前記買電料金に基づいて、前記複合施設における電力の管理による運用益を算出する運用益の算出部と、
    を備え、
    前記運用益の算出部は、前記電力供給先の各々の電気料金の合計値から、前記買電料金及び、運用手数料を減算することによって、前記運用益を算出し、
    前記運用益の算出部は、前記運用手数料を、前記複合施設の戸数および地域に応じて該複合施設毎に設定した基本手数料に基づいて算出することを特徴とする管理装置。
  12. 分散型電源と系統からの電力を分電装置を介して複数の電力供給先に供給する複合施設における電力管理方法であって、
    前記電力供給先の各々に供給される電力量を取得し、
    前記系統と前記分電装置との間で授受される系統電力量を取得し、
    取得した電力量に基づいて前記電力供給先の各々の電気料金を算出し、
    取得した系統電力量に基づいて買電料金を算出し、
    算出した前記電気料金と前記買電料金とに基づいて、還元料金を算出し、
    前記電力供給先の各々の電気料金の合計値から、前記買電料金及び、運用手数料を減算することによって、前記還元料金を算出し、
    前記運用手数料を、前記複合施設の戸数および地域に応じて該複合施設毎に設定した基本手数料に基づいて算出することを特徴とする電力管理方法。
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