JPH0886243A - コージェネレーション・システムの運転制御方法 - Google Patents

コージェネレーション・システムの運転制御方法

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JPH0886243A
JPH0886243A JP6222094A JP22209494A JPH0886243A JP H0886243 A JPH0886243 A JP H0886243A JP 6222094 A JP6222094 A JP 6222094A JP 22209494 A JP22209494 A JP 22209494A JP H0886243 A JPH0886243 A JP H0886243A
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JP
Japan
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load
prime mover
power load
power
excess
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Application number
JP6222094A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Takahashi
一喜 高橋
Tadashi Ishizaka
匡史 石坂
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/14Combined heat and power generation [CHP]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】コージェネレーション・システムを、時々刻々
と最適な運転方式により運用する。 【構成】発電量、買電量又は売電量、排熱量、補助熱源
への供給熱量の夫々を測定する測定手段により、ある時
間のコージェネレーション・システムの運転状態を測定
する手段と、上記測定値と、過去の運転実績、季節等の
データを基に、所定時間経過後の電力負荷を推定する手
段と、推定電力負荷に基づいて原動機の複数の運転方式
である、電力負荷追従運転、熱負荷追従運転、複数台定
格運転、1台部分負荷運転、原動機停止運転の夫々の運
転方式についてのエネルギシミュレーションを行う手段
と、エネルギシミュレーションの結果から各運転方式の
エネルギ消費量を算出する手段と、算出した夫々の運転
方式を比較して、エネルギ消費量、コスト等の最小化す
べき目的関数に合致する運転方式を選択する手段と、選
択した運転方式に基づいてシステムを運転する手段とか
ら成るコージェネレーション・システムの運転制御方法
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コージェネレーション
・システムの運転制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コージェネレーション・システムは、原
動機で発電機を駆動して電力を供給すると共に、原動機
の排熱を利用して熱供給も行う省エネルギシステムであ
り、従来の運転方式としては、原動機を電力負荷に追従
させて運転する電力負荷追従運転が一般的である。
【0003】しかし、例えば電力負荷に比較して熱負荷
が小さい時間帯における電力負荷追従運転では排熱を廃
棄する運転となるため、他の時間帯に得られる省エネル
ギ効果を相殺してしまう等、電力負荷追従運転だけでは
本来の省エネルギ性、経済的メリット等の有効性を発揮
させることができない。
【0004】そこで省エネルギ性、経済性等の向上を図
るべく、電力負荷、熱負荷等に対応して原動機の運転方
式を、電力負荷追従運転方式、熱負荷追従運転方式等の
複数の運転方式の中から選択して運用する試みが行われ
ている。このような運用方策の試みとしては、電力負
荷追従運転、熱負荷追従運転又は定格出力運転等の運転
方式の運用ルールを年間を通して予め設定した上で、年
間を通してのエネルギシミュレーションを行って経済性
等の比較検討を行うもの、コージェネレーション・シ
ステムを構成する各機器の性能特性を簡単な線形式で記
述して、エネルギ消費量を目的関数とする線形計画問題
に定式化し、これを解くことによりエネルギ消費量が最
小となる最適な運用を決定するもの等がある。(伊東弘
一・横山良平,「コージェネレーションの最適計画」,
1990年,産業図書株式会社 等参照)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
ような従来の試みは、いずれも単なるシミュレーション
であって、実際のコージェネレーションシステムについ
ての運転方式を時々刻々変化させて運用の最適化を図る
ものではない。また上述したものでは、シミュレーショ
ンとしても次のような課題がある。のように運転方式
を予め定めておくものでは、各時点において運転方式を
変更した場合の比較検討を行うことはできない。のよ
うに線形計画問題を解くものでは、システムの特性の全
てを簡単な線形式で表す必要があるため、原動機の部分
負荷特性等の非線形要素が強く現れる動作領域において
は、実態に合わない定式化となる恐れがあり、求めるべ
き結果によっては信頼性の面で問題が生じる可能性があ
る。また外気温度による原動機効率の変化や排熱の温度
レベルの変化等の細かい部分までを定式化すると、問題
のサイズが大きくなり、行列の反復計算を行う線形計画
法の性質上、解を求めるのに要する計算回数(時間)が
非常に大きくなり、実用的でない。従って実用上は上記
のような細かい点を省略しなければならず、精度的な問
題がある。本発明は、以上の課題を解決することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明では、発電量、買電量又は売電量、排熱
量、補助熱源への供給熱量の夫々を測定する測定手段に
より、ある時間のコージェネレーション・システムの運
転状態を測定する手段と、上記測定値と、過去の運転実
績、季節等のデータを基に、所定時間経過後の電力負荷
を推定する手段と、推定電力負荷に基づいて原動機の複
数の運転方式の夫々についてのエネルギシミュレーショ
ンを行う手段と、エネルギシミュレーションの結果から
各運転方式のエネルギ消費量を算出する手段と、算出し
た夫々の運転方式を比較して、最小化すべき目的関数に
合致する運転方式を選択する手段と、選択した運転方式
に基づいてシステムを運転する手段とから成るコージェ
ネレーション・システムの運転制御方法を提案する。
【0007】そして本発明では、上記方法において、最
小化すべき目的関数はエネルギ消費量や、エネルギ消費
量を賄うコストとすることを提案する。尚、コストは、
買電、売電、基本料金等を考慮する。
【0008】また本発明では、上記方法において、複数
の運転方式は、電力負荷追従運転、熱負荷追従運転、複
数台定格運転、1台部分負荷運転、原動機停止運転とす
ることを提案する。
【0009】そして本発明では、上記方法において、原
動機の電力負荷追従運転のエネルギシミュレーション
は、推定電力負荷を初期値として電力負荷に対応する原
動機負荷率を求めるステップと、求めた負荷率に応じて
発電及び排熱回収効率を計算するステップと、原動機の
排熱量を算出するステップと、排熱量と需要熱量とを比
較して過不足を判定するステップと、過不足が生じる場
合に原動機以外の機器による過不足解消運転を設定する
ステップと、過不足がない場合又は過不足解消運転を行
う場合における補機動力を計算するステップと、補機動
力の収束を判定するステップと、収束していない場合に
前回の補機動力との差を電力負荷に加えて再度、原動機
負荷率を求めるステップに移行するステップと、収束し
た場合に運転状態を保存してシミュレーションを終了す
るステップを有するものとすることを提案する。
【0010】また本発明では、上記方法において、原動
機の熱負荷追従運転のエネルギシミュレーションは、推
定電力負荷を初期値として電力負荷に対応する原動機負
荷率を求めるステップと、求めた負荷率に応じて発電及
び排熱回収効率を計算するステップと、原動機の排熱量
を算出するステップと、排熱量と需要熱量とを比較して
過不足を判定するステップと、過不足が生じる場合に、
能力の範囲内において原動機による過不足解消運転を設
定するステップと、過不足がない場合又は過不足解消運
転を行う場合において補機動力を含めた電力負荷を計算
するステップと、電力負荷の収束を判定するステップ
と、収束していない場合に再度、原動機負荷率を求める
ステップに移行するステップと、収束した場合に運転状
態を保存してシミュレーションを終了するステップを有
するものとすることを提案する。
【0011】また本発明では、上記方法において、原動
機の複数台定格運転のエネルギシミュレーションは、推
定電力負荷に応じて設定される運転台数の定格運転にお
いて、推定電力負荷及び需要熱量を賄う各機器の運転状
態を導出するステップを有するものとすることを提案す
る。
【0012】また本発明では、上記方法において、原動
機の1台部分負荷運転のエネルギシミュレーションは、
原動機の最低出力から70%程度の出力までの範囲にお
いて複数の動作点を設定すると共に、夫々の動作点にお
ける効率を設定し、推定電力負荷に応じて設定される原
動機の部分負荷運転において、推定電力負荷及び需要熱
量を賄う各機器の運転状態を導出するステップを有する
ものとすることを提案する。
【0013】また本発明では、上記方法において、原動
機停止運転のエネルギシミュレーションは、原動機停止
において、推定電力負荷及び需要熱量を賄う各機器の運
転状態を導出するステップを有するものとすることを提
案する。
【0014】
【作用】システムのある時点の運転状態を測定により求
めて、次の時点における電力負荷を推定し、この推定電
力負荷に基づいて、電力負荷追従運転、熱負荷追従運
転、複数台定格運転、1台部分負荷運転、原動機停止運
転の夫々の運転方式についてのエネルギシミュレーショ
ンを行い、このエネルギシミュレーションに基づいて、
最小化すべき目的関数に合致する運転方式を選択して次
の時点のシステムの運転を行うので、コージェネレーシ
ョンシステムを、その運転方式を時々刻々と最適な方式
に変化させて運用することができる。
【0015】複数のエネルギシミュレーションには、非
線形要素が強く出る原動機の動作領域である部分負荷運
転のシミュレーションを適数含めることにより、非線形
要素の影響も考慮することができる。
【0016】しかも、各エネルギシミュレーションは、
運転方式を設定した上でのシミュレーションであるか
ら、例えば、外気温度による効率変化及び最大出力の低
下や、排熱の温度レベルの変化、冷水ポンプ動力、排熱
回収ポンプ動力、冷却塔ファン動力等の細かい部分を含
めた精密なエネルギ計算が比較的容易に短時間で実行可
能である。
【0017】
【実施例】次に本発明を、実施例を表した添付図面を参
照して詳細に説明する。図1は本発明の運転制御方法の
基本的動作を表した流れ図であり、ステップS1ではシ
ステムの運転状態を測定する。測定項目は、発電量、買
電量又は売電量、排熱量、補助熱源への供給熱量等であ
り、これらはコージェネレーション・システムに既に設
置されている測定機器を利用したり、新たに容易に設置
して測定を行うことができる。次いでステップS2で
は、次の時点、例えば10分〜1時間程度の時間経過後
の電力負荷を推定する。この電力負荷の推定は、ステッ
プS1の測定値と、過去の運転実績や季節等の条件を考
慮して適宜の手法を利用して行うことができる。
【0018】このようにして次の時点の電力負荷を推定
した後、推定電力負荷に基づいて、各ステップS5,S
7,S9,S11,S13,S15において、夫々電力
負荷追従運転、熱負荷追従運転、複数台定格運転、1台
部分負荷運転(負荷:75%)、1台部分負荷運転(負
荷:50%)、1台部分負荷運転(負荷:25%)及び
原動機停止運転の各運転方式についてのエネルギシミュ
レーションを行い、運転状態を導出する。そしてこれら
の夫々のステップに続くステップS4,S6,S8,S
10,S12,S14,S16において、夫々の導出し
た運転状態におけるエネルギ消費量を算出する。この例
では、1台部分負荷運転は1台運転の最小出力に対応す
る25%から、非線形要素が強く現れる上限である75
%までの動作範囲において上述した3つの動作点を設定
しているが、動作点の数は適宜である。
【0019】以上のステップにより夫々の運転方式のエ
ネルギシミュレーションと、それらのエネルギ消費量の
算出を行った後、これらのデータに基づき、次のステッ
プS17において最小化すべき目的関数に合致する運転
方式の選択を行う。例えば、目的関数としてはエネルギ
消費量そのものとすることができ、この場合には、最も
省エネルギの運転方式を選択することとなる。また目的
関数としては、エネルギ消費量と関連のあるコストとす
ることができ、この場合には最も低コストの運転方式を
選択することとなる。尚、コストの算出では、買電、売
電、基本料金等を考慮して精緻な計算を行うことができ
る。またコストの算出は、夫々のエネルギシミュレーシ
ョン後のステップS4,S6,S8,S10,S12,
S14,S16において行うことができる。この他、目
的関数としては、エネルギ消費量と対応関係を有する適
宜の内容を選択することができる。
【0020】そしてステップS18において、選択され
た運転方式に基づくシステムの運転制御が行われ、次い
でステップS1に移行して、所定時間、例えば上述した
10分〜1時間程度毎に、以上の動作が繰返し行われ
る。
【0021】図2は電力負荷追従運転のエネルギシミュ
レーションの一例の基本的動作を表した流れ図であり、
まずステップS20において電力負荷の設定を行う。こ
の電力負荷の初期値は、上記ステップS2において推定
した電力負荷とし、また補機動力は最初の運転時は0と
するが、運転継続時には、前回の時点のシミュレーショ
ンにおいて収束した値を用いることにより、後述する収
束を早くすることができる。
【0022】ステップS21では推定電力負荷に基づき
原動機負荷率を算出する。原動機負荷率は、電力負荷を
n台の原動機に、例えば容量比例配分により割り振って
求める。ステップS22では、ステップS21で算出し
た原動機負荷率により、発電及び排熱回収効率を算出
し、次いでステップS23において排熱量を算出する。
【0023】ステップS24ではステップS23におい
て算出した排熱量と、需要熱量を比較する。この場合、
需要熱量は上記ステップS1における測定値に、時間遅
れ等の条件を加味して適宜の手法により算出することが
できる。比較の結果、排熱量が過剰の場合にはステップ
S25において過剰熱量を回収せずに廃棄する運転を行
い、また不足の場合にはステップS26において温水ボ
イラ等の補助熱源を運転して不足熱量を賄う。そして夫
々のステップを経て次のステップS27に移行する。一
方、排熱量と需要熱量とが等しい場合には、そのままス
テップS27に移行する。
【0024】ステップS27では、以上の運転を行うた
めの補機動力を算出し、次いでステップS28において
補機動力の収束を判定する。即ち、ステップS28で
は、ステップS27において算出した補機動力の値を、
前回のループにおけるステップS27での算出値と比較
し、これらの差が、予め設定している最小変動動力A、
例えば0.5kW以下である場合には、収束と判定し、
ステップS29において、この時の運転状態を保存して
エネルギシミュレーションを終了する。一方、上記補機
動力の差が上記Aよりも大きい場合には、収束していな
いと判定して、次のステップS30に移行し、このステ
ップS30において、これまでの電力負荷に補機動力の
差を加えて新たな電力負荷とし、次いでステップS20
に戻って、この値を電力負荷として設定して更にシミュ
レーションを継続する。
【0025】図3は熱負荷追従運転のエネルギシミュレ
ーションの一例の基本的動作を表した流れ図であり、ス
テップS31〜S35までのステップは、電力負荷追従
運転におけるステップS20〜S24までと同様であ
る。
【0026】ステップS35における比較の結果、排熱
量が過剰の場合にはステップS36において原動機負荷
を低下させる運転を行い、また不足の場合にはステップ
S37において原動機負荷を上昇させる運転を行う。勿
論、原動機負荷の変更は、能力範囲内において行い、能
力範囲を越える場合には補助熱源により対応させる。こ
うして夫々のステップを経て次のステップS38に移行
する。一方、排熱量と需要熱量とが等しい場合には、そ
のままステップS38に移行する。
【0027】ステップS38では、以上の運転を行う際
の電力負荷を、補機動力を加えて算出し、次いでステッ
プS39において電力負荷の収束を判定する。即ち、ス
テップS39では、ステップS38において算出した電
力負荷の値を、前回のループにおけるステップS38で
の算出値と比較し、差が、予め設定している最小変動電
力負荷B、例えば0.5kW以下である場合には、収束
と判定し、ステップS40において、この時の運転状態
を保存してエネルギシミュレーションを終了する。一
方、上記電力負荷の差が上記Bよりも大きい場合には、
収束していないと判定して、ステップS31に戻って、
今回の電力負荷の値をステップS31における電力負荷
として設定して更にシミュレーションを継続する。
【0028】図4は原動機の複数台定格運転のエネルギ
シミュレーションの一例の基本的動作を表した流れ図で
あり、ステップS41では上記ステップS2で推定した
推定電力負荷に応じて原動機の定格運転台数を設定す
る。この定格運転台数の設定は、対象とするコージェネ
レーション・システムに応じて適宜の手法を利用するこ
とができる。次いでステップS42において推定電力負
荷と需要熱量を賄う各機器の運転状態を導出し、この運
転状態を保存してシミュレーションを終了する。
【0029】図5は原動機の1台部分負荷運転のエネル
ギシミュレーションの一例の基本的動作を表した流れ図
であり、ステップS51では選択された動作点における
原動機の効率を設定する。即ち、この流れ図は図1のス
テップS9,S11,S13に対応するもので、動作点
は1台運転の最小出力に対応する25%から、非線形要
素が強く現れる上限である75%までの動作範囲におい
て設定した3点であり、夫々の動作点における原動機の
効率はデータテーブルとして記憶しておくこと等によ
り、夫々のステップS9,S11,S13において、選
択された原動機の部分負荷に応じて効率を導出し、設定
することができる。次いでステップS52では、設定さ
れた原動機の効率に基づき、推定電力負荷と需要熱量を
賄う各機器の運転状態を導出して保存し、シミュレーシ
ョンを終了する。
【0030】図6は原動機停止運転のエネルギシミュレ
ーションの一例の基本的動作を表した流れ図であり、ス
テップS61において、原動機停止において、推定電力
負荷及び需要熱量を賄う各機器の運転状態を導出してシ
ミュレーションを終了する。
【0031】上述したように、原動機の複数台定格運
転、1台部分負荷運転及び原動機停止運転のシミュレー
ションでは分岐及びループはなく、対象とするコージェ
ネレーション・システムにおいて予め設定されたこれら
の方式における具体的運転方法と、推定電力負荷及び需
要熱量に応じて一義的に運転状態を導出することができ
る。
【0032】以上のエネルギシミュレーションにより導
出した各運転方式における運転状態、即ち、発電量、買
電量又は売電量、排熱量、補助熱源への供給熱量、補機
の電力等に基づき、上述したステップS4,S6,S
8,S10,S12,S14,S16において適宜の手
法によりエネルギ消費量を算出することができる。ま
た、これらのステップでは、上述したとおり運転方式選
択の目的関数に応じて、エネルギ消費量に対応するコス
ト等の算出を行わせることができる。
【0033】次いでこれらのデータに基づき、上述した
とおり、次のステップS17において最小化すべき適宜
の目的関数に合致する運転方式の選択を行う。例えば、
目的関数としてはエネルギ消費量そのものとすることが
でき、この場合には、最も省エネルギの運転方式を選択
することとなる。また目的関数としては、エネルギ消費
量と関連のあるコストとすることができ、最も低コスト
の運転方式を選択することとなる。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上の通りであるので、以下に
示す効果がある。 単なるシミュレーションに留まっている従来技術とは
異なり、コージェネレーションシステムを、複数の運転
方式の中から夫々に対応するエネルギシミュレーション
により最適な方式を時々刻々と選択して最適な方式によ
り運用することができる。 エネルギシミュレーションには、非線形要素が強く出
る原動機の動作領域である部分負荷運転のシミュレーシ
ョンを適数含めることにより、非線形要素の影響も考慮
して最適な運転方式の選択を行うことができる。 エネルギシミュレーションは、運転方式を設定した上
でのシミュレーションであるから、外気温度による効率
変化や排熱の温度レベルの変化等の細かい部分を含めた
精密なエネルギ計算が比較的容易に短時間で実行可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の運転制御方法の基本的動作の一例を
表した流れ図である。
【図2】 電力負荷追従運転のエネルギシミュレーショ
ンの一例の基本的動作を表した流れ図である。
【図3】 熱負荷追従運転のエネルギシミュレーション
の一例の基本的動作を表した流れ図である。
【図4】 複数台定格運転のエネルギシミュレーション
の一例の基本的動作を表した流れ図である。
【図5】 1台部分負荷運転のエネルギシミュレーショ
ンの一例の基本的動作を表した流れ図である。
【図6】 原動機停止運転のエネルギシミュレーション
の一例の基本的動作を表した流れ図である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電量、買電量又は売電量、排熱量、補
    助熱源への供給熱量の夫々を測定する測定手段により、
    ある時間のコージェネレーション・システムの運転状態
    を測定する手段と、上記測定値と、過去の運転実績、季
    節等のデータを基に、所定時間経過後の電力負荷を推定
    する手段と、推定電力負荷に基づいて原動機の複数の運
    転方式の夫々についてのエネルギシミュレーションを行
    う手段と、エネルギシミュレーションの結果から各運転
    方式のエネルギ消費量を算出する手段と、算出した夫々
    の運転方式を比較して、最小化すべき目的関数に合致す
    る運転方式を選択する手段と、選択した運転方式に基づ
    いてシステムを運転する手段とから成るコージェネレー
    ション・システムの運転制御方法
  2. 【請求項2】 最小化すべき目的関数はエネルギ消費量
    であることを特徴とする請求項1記載のコージェネレー
    ション・システムの運転制御方法
  3. 【請求項3】 最小化すべき目的関数はエネルギ消費量
    を賄うコストであることを特徴とする請求項1記載のコ
    ージェネレーション・システムの運転制御方法
  4. 【請求項4】 エネルギシミュレーションを行う原動機
    の複数の運転方式は、電力負荷追従運転、熱負荷追従運
    転、複数台定格運転、1台部分負荷運転、原動機停止運
    転である請求項1記載のコージェネレーション・システ
    ムの運転制御方法
  5. 【請求項5】 原動機の電力負荷追従運転のエネルギシ
    ミュレーションは、推定電力負荷を初期値として電力負
    荷に対応する原動機負荷率を求めるステップと、求めた
    負荷率に応じて発電及び排熱回収効率を計算するステッ
    プと、原動機の排熱量を算出するステップと、排熱量と
    需要熱量とを比較して過不足を判定するステップと、過
    不足が生じる場合に原動機以外の機器による過不足解消
    運転を設定するステップと、過不足がない場合又は過不
    足解消運転を行う場合における補機動力を計算するステ
    ップと、補機動力の収束を判定するステップと、収束し
    ていない場合に前回の補機動力との差を電力負荷に加え
    て再度、原動機負荷率を求めるステップに移行するステ
    ップと、収束した場合に運転状態を保存してシミュレー
    ションを終了するステップを有することを特徴とする請
    求項4記載のコージェネレーション・システムの運転制
    御方法
  6. 【請求項6】 原動機の熱負荷追従運転のエネルギシミ
    ュレーションは、推定電力負荷を初期値として電力負荷
    に対応する原動機負荷率を求めるステップと、求めた負
    荷率に応じて発電及び排熱回収効率を計算するステップ
    と、原動機の排熱量を算出するステップと、排熱量と需
    要熱量とを比較して過不足を判定するステップと、過不
    足が生じる場合に、能力の範囲内において原動機による
    過不足解消運転を設定するステップと、過不足がない場
    合又は過不足解消運転を行う場合において補機動力を含
    めた電力負荷を計算するステップと、電力負荷の収束を
    判定するステップと、収束していない場合に再度、原動
    機負荷率を求めるステップに移行するステップと、収束
    した場合に運転状態を保存してシミュレーションを終了
    するステップを有することを特徴とする請求項4記載の
    コージェネレーション・システムの運転制御方法
  7. 【請求項7】 原動機の複数台定格運転のエネルギシミ
    ュレーションは、推定電力負荷に応じて設定される運転
    台数の定格運転において、推定電力負荷及び需要熱量を
    賄う各機器の運転状態を導出するステップを有すること
    を特徴とする請求項4記載のコージェネレーション・シ
    ステムの運転制御方法
  8. 【請求項8】 原動機の1台部分負荷運転のエネルギシ
    ミュレーションは、原動機の最低出力から70%程度の
    出力までの範囲において複数の動作点を設定すると共
    に、夫々の動作点における効率を設定し、推定電力負荷
    に応じて設定される原動機の部分負荷運転において、推
    定電力負荷及び需要熱量を賄う各機器の運転状態を導出
    するステップを有することを特徴とする請求項4記載の
    コージェネレーション・システムの運転制御方法
  9. 【請求項9】 原動機の停止運転のエネルギシミュレー
    ションは、原動機停止において、推定電力負荷及び需要
    熱量を賄う各機器の運転状態を導出するステップを有す
    ることを特徴とする請求項4記載のコージェネレーショ
    ン・システムの運転制御方法
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