JP5603811B2 - エネルギー消費量予測システム - Google Patents
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Description
コミュニティのエネルギー消費量をコンピュータの演算処理によって予測するエネルギー消費量予測システムであって、
情報が入力される入力手段である第1入力部及び第2入力部と、
情報を記憶する記憶手段であるエネルギー消費量記憶部と、
情報を演算する演算手段である状況判定部及びエネルギー消費量予測部と、
情報を出力する出力手段である予測結果出力部と、を備え、
前記第1入力部に、前記コミュニティに含まれる消費グループまたは当該消費グループに属する構成員のスケジュールが入力され、
前記第2入力部に、前記消費グループで単位時間に消費されたエネルギー消費量である宅内エネルギー消費量が入力され、
前記状況判定部は、前記第1入力部に入力される前記スケジュールを解析することで、前記単位時間の前記消費グループの在宅人数を求め、当該在宅人数を示す成分が含まれる状況パラメータを生成し、
前記エネルギー消費量記憶部は、前記状況判定部から得られる前記状況パラメータと、前記第2入力部に入力される前記宅内エネルギー消費量と、を関連付けて記憶し、
前記エネルギー消費量予測部は、将来のある単位時間における前記消費グループの状況パラメータである予測単位時間状況パラメータを、前記状況判定部から取得して、当該予測単位時間状況パラメータに近似する状況パラメータが関連付けられた前記宅内エネルギー消費量を、前記エネルギー消費量記憶部から選択的に読み出して合算することで、当該ある単位時間に前記コミュニティが消費すると予測されるエネルギー消費量であるコミュニティ内エネルギー消費量を求め、
前記予測結果出力部は、前記コミュニティのエネルギー消費量の予測結果として、前記エネルギー消費量予測部の演算により求められる前記コミュニティ内エネルギー消費量を出力することを特徴とするエネルギー消費量予測システムを提供する。
情報を記憶する記憶手段である来客時増加量記憶部と、をさらに備え、
前記状況判定部が、前記第1入力部に入力される前記スケジュールを解析することで、前記消費グループへの来客人数を求め、当該来客人数を示す成分が含まれる前記状況パラメータを生成するものであり、
前記来客時増加量演算部は、来客人数が0人である第1の状況パラメータが関連付けられた宅内エネルギー消費量と、来客人数がn人(nは自然数)であり来客人数以外が前記第1の状況パラメータに近似する第2の状況パラメータが関連付けられた宅内エネルギー消費量と、を前記エネルギー消費量記憶部から選択的に読み出すとともに、これらの宅内エネルギー消費量の差分を求めることで、n人の来客があるときに増加すると予測されるエネルギー消費量である来客時増加量を求め、
前記来客時増加量記憶部は、前記来客時増加量演算部が求めた前記来客時増加量に、少なくとも来客人数のn人を示す成分を関連付けて記憶し、
前記エネルギー消費量予測部は、
前記消費グループの前記予測時間状況パラメータを前記状況判定部から取得し、
来客人数が1人以上である予測時間状況パラメータについては、関連付けられた成分が当該予測時間状況パラメータに近似する来客時増加量を前記来客時増加量記憶部から選択的に読み出すとともに、当該来客人数を除く当該予測時間状況パラメータに近似し来客人数が0人である状況パラメータが関連付けられた前記宅内エネルギー消費量を、前記エネルギー消費量記憶部から選択的に読み出し、
来客人数が0人である予測時間状況パラメータについては、当該来客人数を除く当該予測時間状況パラメータに近似し来客人数が0人である状況パラメータが関連付けられた前記宅内エネルギー消費量を、前記エネルギー消費量記憶部から選択的に読み出し、
読み出した前記来客時増加量及び前記宅内エネルギー消費量を合算することで、前記コミュニティ内エネルギー消費量を求めることが好ましい。
前記エネルギー消費量予測部が、ある消費グループの来客時増加量を前記来客時増加量記憶部から選択的に読み出す際、当該ある消費グループの前記来客時増加量が前記来客時増加量記憶部内に存在しなければ、前記エネルギー消費量記憶部に記憶されている前記宅内エネルギー消費量の平均値が当該ある消費グループと近似する他の消費グループの来客時増加量を、前記来客時増加量記憶部から選択的に読み出すことが好ましい。
最初に、エネルギー消費量予測システムの構成例について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係るエネルギー消費量予測システムの構成例を示すブロック図である。エネルギー消費量予測システム1は、世帯または世帯に属する構成員のスケジュールが入力される第1入力部11と、世帯の所定の単位時間(例えば、1分や1時間など)のエネルギー消費量である「宅内エネルギー消費量」が入力される第2入力部12と、気象に関するデータである「気象データ」が入力される第3入力部13と、第1入力部11に入力されるスケジュールと第3入力部13に入力される気象データとを解析することで各世帯における任意の単位時間の状況を判定して判定結果である「状況パラメータ」を生成する状況判定部14と、状況判定部14が生成する状況パラメータと第2入力部12に入力される宅内エネルギー消費量とを関連付けて記憶するエネルギー消費量記憶部15と、エネルギー消費量記憶部15に記憶されている宅内エネルギー消費量に基づいて世帯に来客がある時に増加すると予測されるエネルギー消費量である「来客時増加量」を求める来客時増加量演算部16と、来客時増加量演算部16が求めた来客時増加量を記憶する来客時増加量記憶部17と、状況判定部14が生成する状況パラメータに応じてエネルギー消費量記憶部15から選択的に読み出した宅内エネルギー消費量と来客時増加量記憶部17から選択的に読み出した来客時増加量とに基づいて単位時間にコミュニティ全体が消費すると予測される「コミュニティ内エネルギー消費量」を求めるエネルギー消費量予測部18と、エネルギー消費量予測部18が求めたコミュニティ内エネルギー消費量をコミュニティ全体のエネルギー消費量の予測結果として出力する予測結果出力部19と、を備える。
次に、図1に示したエネルギー消費量予測システム1の動作例について、図面を参照して説明する。なお、図1に示したエネルギー消費量予測システム1は、「コミュニティ内エネルギー消費量の予測動作」と、その準備動作である「宅内エネルギー消費量の記憶動作」及び「来客時増加量の演算及び記憶動作」と、を行う。なお、それぞれの動作は、独立して実行可能であるが、少なくとも2つの動作が何らかのタイミングに同期して実行されても良い。
図4は、図1のエネルギー消費量予測システムによる宅内エネルギー消費量の記憶動作例を示すフローチャートであり、以下の文中の各ステップ#11〜#14は、図4内の各ステップを表す。なお、図4は、エネルギー消費量予測システム1が、各世帯のある1つの単位時間の宅内エネルギー消費量をそれぞれ記憶する動作を示すものであり、繰り返し行われる。
図5は、図1のエネルギー消費量予測システムによる来客時増加量の演算及び記憶動作例を示すフローチャートであり、以下の文中の各ステップ#21〜#25は、図5内の各ステップを表す。なお、図5は、エネルギー消費量予測システム1が、所定のタイミングで定期的に来客時増加量を求める場合の1回分の動作を示すものであり、繰り返し行われる。
図6は、図1のエネルギー消費量予測システムによるコミュニティ全体のエネルギー消費量の予測動作例を示すフローチャートであり、以下の文中の各ステップ#31〜#37は、図6内の各ステップを表す。なお、図6は、エネルギー消費量予測システム1が、1つの予測単位時間におけるコミュニティ全体のエネルギー消費量を求めて出力する場合の動作を示すものであり、所定のタイミングや外部(例えば、コミュニティのエネルギー媒体の処理を制御するシステムなど)からの要請に応じて、繰り返し行われる。
なお、来客時増加量演算部16が、世帯成分が異なる状況パラメータを近似しないものと判断する(世帯毎に来客時増加量を求める)とともに、エネルギー消費量予測部18が、世帯成分が異なる予測単位時間状況パラメータと状況パラメータ及び来客時増加量とを、近似しないものと判断しても良い。この場合、来客時増加量演算部16が、来客時増加量を精度良く求めることが可能になるが、来客時増加量が求められない世帯が生じ得る。
11: 第1入力部
12: 第2入力部
13: 第3入力部
14: 状況判定部
15: エネルギー消費量記憶部
16: 来客時増加量演算部
17: 来客時増加量記憶部
18: エネルギー消費量予測部
19: 予測結果出力部
Claims (8)
- コミュニティのエネルギー消費量をコンピュータの演算処理によって予測するエネルギー消費量予測システムであって、
情報が入力される入力手段である第1入力部及び第2入力部と、
情報を記憶する記憶手段であるエネルギー消費量記憶部と、
情報を演算する演算手段である状況判定部及びエネルギー消費量予測部と、
情報を出力する出力手段である予測結果出力部と、を備え、
前記第1入力部に、前記コミュニティに含まれる消費グループまたは当該消費グループに属する構成員のスケジュールが入力され、
前記第2入力部に、前記消費グループで単位時間に消費されたエネルギー消費量である宅内エネルギー消費量が入力され、
前記状況判定部は、前記第1入力部に入力される前記スケジュールを解析することで、前記単位時間の前記消費グループの在宅人数を求め、当該在宅人数を示す成分が含まれる状況パラメータを生成し、
前記エネルギー消費量記憶部は、前記状況判定部から得られる前記状況パラメータと、前記第2入力部に入力される前記宅内エネルギー消費量と、を関連付けて記憶し、
前記エネルギー消費量予測部は、将来のある単位時間における前記消費グループの状況パラメータである予測単位時間状況パラメータを、前記状況判定部から取得して、当該予測単位時間状況パラメータに近似する状況パラメータが関連付けられた前記宅内エネルギー消費量を、前記エネルギー消費量記憶部から選択的に読み出して合算することで、当該ある単位時間に前記コミュニティが消費すると予測されるエネルギー消費量であるコミュニティ内エネルギー消費量を求め、
前記予測結果出力部は、前記コミュニティのエネルギー消費量の予測結果として、前記エネルギー消費量予測部の演算により求められる前記コミュニティ内エネルギー消費量を出力することを特徴とするエネルギー消費量予測システム。 - 前記状況判定部が、前記消費グループを識別する成分が含まれる前記状況パラメータを生成することを特徴とする請求項1に記載のエネルギー消費量予測システム。
- 情報を演算する演算手段である来客時増加量演算部と、
情報を記憶する記憶手段である来客時増加量記憶部と、をさらに備え、
前記状況判定部が、前記第1入力部に入力される前記スケジュールを解析することで、前記消費グループへの来客人数を求め、当該来客人数を示す成分が含まれる前記状況パラメータを生成するものであり、
前記来客時増加量演算部は、来客人数が0人である第1の状況パラメータが関連付けられた宅内エネルギー消費量と、来客人数がn人(nは自然数)であり来客人数以外が前記第1の状況パラメータに近似する第2の状況パラメータが関連付けられた宅内エネルギー消費量と、を前記エネルギー消費量記憶部から選択的に読み出すとともに、これらの宅内エネルギー消費量の差分を求めることで、n人の来客があるときに増加すると予測されるエネルギー消費量である来客時増加量を求め、
前記来客時増加量記憶部は、前記来客時増加量演算部が求めた前記来客時増加量に、少なくとも来客人数のn人を示す成分を関連付けて記憶し、
前記エネルギー消費量予測部は、
前記消費グループの前記予測時間状況パラメータを前記状況判定部から取得し、
来客人数が1人以上である予測時間状況パラメータについては、関連付けられた成分が当該予測時間状況パラメータに近似する来客時増加量を前記来客時増加量記憶部から選択的に読み出すとともに、当該来客人数を除く当該予測時間状況パラメータに近似し来客人数が0人である状況パラメータが関連付けられた前記宅内エネルギー消費量を、前記エネルギー消費量記憶部から選択的に読み出し、
来客人数が0人である予測時間状況パラメータについては、当該来客人数を除く当該予測時間状況パラメータに近似し来客人数が0人である状況パラメータが関連付けられた前記宅内エネルギー消費量を、前記エネルギー消費量記憶部から選択的に読み出し、
読み出した前記来客時増加量及び前記宅内エネルギー消費量を合算することで、前記コミュニティ内エネルギー消費量を求めることを特徴とする請求項1または2に記載のエネルギー消費量予測システム。 - 前記来客時増加量演算部が、前記消費グループ毎の前記来客時増加量を求めるものであり、
前記エネルギー消費量予測部が、ある消費グループの来客時増加量を前記来客時増加量記憶部から選択的に読み出す際、当該ある消費グループの前記来客時増加量が前記来客時増加量記憶部内に存在しなければ、前記エネルギー消費量記憶部に記憶されている前記宅内エネルギー消費量の平均値が当該ある消費グループと近似する他の消費グループの来客時増加量を、前記来客時増加量記憶部から選択的に読み出すことを特徴とする請求項3に記載のエネルギー消費量予測システム。 - 前記状況判定部が、前記単位時間が含まれる時間帯、前記単位時間が含まれる日の日付、前記単位時間が含まれる日の曜日、前記単位時間が含まれる日が平日及び休日のいずれであるか、の少なくとも一つを示す成分が含まれる状況パラメータを生成することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のエネルギー消費量予測システム。
- 前記状況判定部が、前記第1入力部に入力される前記スケジュールを解析することで、前記単位時間における前記消費グループの行動が定常的なものであるか非定常的なものであるかを判定し、その判定結果を示す成分が含まれる状況パラメータを生成することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のエネルギー消費量予測システム。
- 前記状況判定部が、前記単位時間の気象状態を示す成分が含まれる状況パラメータを生成することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のエネルギー消費量予測システム。
- 前記状況判定部が、前記第1入力部に入力される前記スケジュールを解析することで、前記単位時間における来客目的を判定し、その判定結果を示す成分が含まれる前記状況パラメータを生成することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のエネルギー消費量予測システム。
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