JP2003141216A - 運転計画評価システム - Google Patents

運転計画評価システム

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JP2003141216A
JP2003141216A JP2001335380A JP2001335380A JP2003141216A JP 2003141216 A JP2003141216 A JP 2003141216A JP 2001335380 A JP2001335380 A JP 2001335380A JP 2001335380 A JP2001335380 A JP 2001335380A JP 2003141216 A JP2003141216 A JP 2003141216A
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JP2001335380A
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English (en)
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Akimoto Kamiya
昭基 神谷
Kazue Nagata
一衛 永田
Toshihiro Yamada
利広 山田
Yasuo Goshima
安生 五嶋
Masanori Yukitomo
雅徳 行友
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エネルギ発生機器の計画運転計算コスト、運転
実績コスト、関連する計画値データとプロセスデータを
利用者に表示することにより運転計画効果を評価するこ
とができるようにする。 【解決手段】エネルギ発生機器の運転特性およびエネル
ギ単価等に関する情報により構成される最適化モデルを
記憶する最適化モデル記憶手段28と、この最適化モデ
ル記憶手段28から最適化モデルを取込み、エネルギ発
生機器の計画運転計算コスト等に関する運転計画を決定
する運転計画手段と、エネルギ発生機器における現在の
エネルギ流量と最適化モデル記憶手段28に記憶された
エネルギ単価とに基づいて運転実績コストを算出する運
転実績コスト算出手段27と、この運転実績コスト算出
手段27により算出した運転実績コストに基づく運転計
画と運転計画手段22によって決定した計画運転計算コ
ストに基づく運転計画とを比較し、最適化モデルを用い
た運転計画効果の評価を行う運転計画評価手段30とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエネルギ発生機器の
運転最適化の評価システムに係り、特に精度のよい最適
運転効果の評価を可能とする運転計画評価システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保存、省エネルギや省コスト
の要請により、エネルギ需要家側に蒸気熱と電力を同時
に発生できるコジェネレーション設備を導入したエネル
ギ発生機器システムが開発されている。
【0003】図5は、このようなエネルギ発生機器シス
テムの機器構成の一例を示す系統図である。この図5に
示すエネルギ発生機器システムAにおいては、変電設備
1により、電力系統2から受電された電力101が負荷
設備3へ供給されるようになっている。コジェネレーシ
ョン設備4は燃料設備5から燃料102の供給を受け、
電力103と蒸気熱104とを発生する。ボイラ6は燃
料設備5から燃料102の供給を受け、蒸気熱104を
発生する。コジェネレーション設備4により発生された
電力103は、負荷設備3に供給される。コジェネレー
ション設備4とボイラ6とにより発生された蒸気熱10
4は、負荷設備3に供給される。
【0004】負荷設備3は電力負荷設備7および蒸気負
荷設備8により構成される。電力負荷設備7は、例え
ば、電動機、事務照明などである。また、蒸気負荷設備
8は、例えば半導体基板の洗浄、暖房などである。
【0005】このような図5に示したエネルギ発生機器
システムAに対する従来の運転計画評価システムとし
て、例えば特開平11−328152号公報等において
開示されたシステムが知られている。この運転計画評価
システムは、図6に示すように、過去の手動運転の実績
コストを記憶する手動運転実績記憶手段11と、最適運
転の実績コストを記憶する最適運転実績記憶手段12
と、これら手動運転実績コストと最適運転実績コストと
の差を記憶するコスト差処理記憶手段13とを備えてい
る。また、エネルギ発生機器の運転時に手動運転とする
指令を与える手動運転選択手段14と、自動的に最適運
転とする指令を与える最適運転選択手段15と、これら
の場合のコスト評価を行うコスト評価手段16とを備え
た構成されている。
【0006】この運転計画評価システムでは、手動運転
選択手段14または最適運転選択手段15により選択さ
れた運転モードと以下の処理によりコスト評価が行われ
る。運転コストとは、例えば、消費燃料量または電力量
のコストである。
【0007】
【数1】 ただし、ΔC(S):コスト差処理記憶手段13に記憶
される手動運転と最適運転の運転状態Sに対応するコス
ト差、Cma(S):手動運転実績記憶手段11に記憶
される運転状態Sに対応する手動運転の実績コスト、C
oa(S):最適運転実績記憶手段12に記憶される運
転状態Sに対応する最適運転の実績コスト、S:ある運
転状態、C:最適運転コスト、C:手動運転コス
ト、C:現在の実績運転コスト、M:手動運転モード
を表す。
【0008】手動運転実績記憶手段11は予め、それぞ
れの運転状態S(例えばエネルギ発生機器出力0%,2
5%,50%,75%または100%である運転状態)
に対応する手動運転の実績コストCma(S)を記憶す
る。
【0009】最適運転実績記憶手段12は予め、それぞ
れの運転状態S(例えばエネルギ発生機器出力0%,2
5%,50%,75%または100%である運転状態)
に対応する最適運転の実績コストCoa(S)を記憶す
る。
【0010】コスト差処理記憶手段13はそれぞれの運
転状態S(例えばエネルギ発生機器出力0%,25%,
50%,75%または100%である運転状態)に対応
する手動運転の実績コストCma(S)と最適運転の実
績コストCoa(S)との差ΔC(S)を式(1)に計
算し、その結果を記憶する。
【0011】手動運転選択手段14により手動運転が選
択された場合、手動運転モードM=1となり、最適運転
選択手段15により最適運転が選択された場合、手動運
転モードM=0となる。
【0012】コスト評価手段16は現在の運転実績コス
トCと現在の運転状態に対応するコスト差ΔC(S)
をコスト差処理記憶手段13より入力し、式(2)によ
り、最適運転コストCと手動運転コストCを計算
し、コスト評価を行う。すなわち、最適運転コストC
が手動運転コストCよりも小さければ小さいほど、最
適運転の効果が大きい。また、最適運転コストCoが手
動運転コストCmよりも大きければ大きいほど、最適運
転の効果が小さい。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の方法による処理では、過去の手動運転実績コストと最
適運転実績コストとに基づいて、現状の最適運転効果を
評価している。しかし、エネルギ発生機器の出力が現状
と過去で同様な場合であっても、機器の経年変化などの
運転環境により、過去の運転コストと現状の運転コスト
が同様になることはまれである。
【0014】したがって、上述した従来の評価方法で
は、必ずしも精度よく評価することができない。
【0015】また、機器経年変化などの運転環境を加味
して過去の運転コストを現状の運転コストに合わせるた
めの調整を行うと、調整するための作業が発生し、利用
者の負担となる。
【0016】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、利用者の負担を軽減し、精度よく最適運転効
果を評価することができる運転計画評価システムを提供
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明では、エネルギ発生機器の運
転計画を評価する運転計画評価システムにおいて、前記
エネルギ発生機器の運転特性およびエネルギ単価等に関
する情報により構成される最適化モデルを記憶する最適
化モデル記憶手段と、この最適化モデル記憶手段から前
記最適化モデルを取込み、前記エネルギ発生機器の計画
運転計算コスト等に関する運転計画を決定する運転計画
手段と、前記エネルギ発生機器における現在のエネルギ
流量と前記最適化モデル記憶手段に記憶されたエネルギ
単価とに基づいて運転実績コストを算出する運転実績コ
スト算出手段と、この運転実績コスト算出手段により算
出した運転実績コストに基づく運転計画と前記運転計画
手段によって決定した計画運転計算コストに基づく運転
計画とを比較し、最適化モデルを用いた運転計画効果の
評価を行う運転計画評価手段とを備えたことを特徴とす
る運転計画評価システムを提供する。
【0018】請求項2に係る発明では、エネルギ発生機
器の運転計画を評価する運転計画評価システムにおい
て、前記エネルギ発生機器の運転特性およびエネルギ単
価等に関する情報により構成される最適化モデルを記憶
する最適化モデル記憶手段と、この最適化モデル記憶手
段から前記最適化モデルを取込み、前記エネルギ発生機
器の計画運転計算コスト等に関する運転計画を決定する
運転計画手段と、前記エネルギ発生機器の手動運転ルー
ルを記憶する手動運転ルール記憶手段と、この手動運転
ルール記憶手段に記憶された手動運転ルールと前記運転
特性および前記エネルギ単価とに基づいて手動運転時の
手動運転計算コストを算出する手動運転計算コスト算出
手段と、前記運転計画手段によって決定した計画運転計
算コストに基づく運転計画と前記手動運転計画コスト算
出手段によって算出した手動運転計算コストに基づく運
転計画とを比較し、手動運転ルールによる運転計画の評
価を行う運転計画評価手段とを備えたことを特徴とする
運転計画評価システムを提供する。
【0019】請求項3に係る発明では、エネルギ発生機
器の運転計画を評価する運転計画評価システムにおい
て、前記エネルギ発生機器の運転特性およびエネルギ単
価等に関する情報により構成される最適化モデルを記憶
する最適化モデル記憶手段と、前記エネルギ発生機器に
おける現在のエネルギ流量と最適化モデル記憶手段に記
憶されたエネルギ単価とに基づいて運転実績コストを算
出する運転実績コスト算出手段と、前記エネルギ発生機
器の手動運転ルールを記憶する手動運転ルール記憶手段
と、この手動運転ルール記憶手段に記憶された手動運転
ルールと前記運転特性および前記エネルギ単価とに基づ
いて手動運転時の手動運転計算コストを算出する手動運
転計算コスト算出手段と、前記運転実績コスト算出手段
によって算出した運転実績コストに基づく運転計画と前
記手動運転計画コスト算出手段によって算出した手動運
転計算コストに基づく運転計画とを比較し、前記最適化
モデルの精度評価を行う運転計画評価手段とを備えたこ
とを特徴とする運転計画評価システムを提供する。
【0020】請求項4に係る発明では、請求項1から3
までのいずれかに記載の運転計画評価システムにおい
て、評価モード入力手段を備え、利用者の要求により、
任意な組み合わせにより、計画運転効果を評価可能とす
ることを特徴とする運転計画評価システムを提供する。
【0021】請求項5に係る発明では、請求項1から4
までのいずれかに記載の運転計画評価システムにおい
て、手動運転か、計画運転かを判断するための運転モー
ドを入力する運転モード入力手段を備え、運転モードに
応じた計画運転効果を評価可能とすることを特徴とする
運転計画評価システムを提供する。
【0022】請求項6に係る発明では、請求項1から5
までのいずれかに記載の運転計画評価システムにおい
て、エネルギ需要計画を入力するエネルギ需要計画入力
手段を備え、エネルギ需要計画、最適化モデルおよび手
動運転ルールに基づいてエネルギ発生機器の運転を決定
することにより、需要計画による計画運転効果を評価可
能とすることを特徴とする運転計画評価システムを提供
する。
【0023】請求項7に係る発明では、請求項1から6
までのいずれかに記載の運転計画評価システムにおい
て、手動ルール入力手段を備え、任意な手動運転ルール
による計画運転効果を評価可能とすることを特徴とする
運転計画評価システムを提供する。
【0024】請求項8に係る発明では、請求項1から7
までのいずれかに記載の運転計画評価システムにおい
て、評価結果を記憶する評価結果記憶手段を備え、利用
者に過去の評価結果を表示可能とすることを特徴とする
運転計画評価システムを提供する。
【0025】請求項9に係る発明では、請求項1から8
までのいずれかに記載の運転計画評価システムにおい
て、運転計画手段により決定された運転計画により、エ
ネルギ発生機器を制御する運転計画制御手段を備えたこ
とを特徴とする運転計画評価システムを提供する。
【0026】請求項10に係る発明では、請求項1から
9までのいずれかに記載のシステムを実行する手順によ
り構成されたプログラムを提供する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る運転計画評価
システムの一実施形態について、図1〜図4を参照して
説明する。なお、エネルギ発生機器システムAについて
は、図5をそのまま参照して説明する。
【0028】図1は本実施形態による運転計画評価シス
テムのシステム構成を示す系統図である。図1に示すよ
うに、本実施形態の運転計画評価システムBは、エネル
ギ需要計画入力手段21と、運転計画を決定するための
運転計画手段22と、後述する評価モードを入力するた
めのキーボード等の評価モード入力手段23と、手動運
転ルール入力手段24と、入力したルールを記憶するた
めの手動運転ルール記憶手段25とを備える。
【0029】また、手動運転ルールを入力するための手
動運転計算コスト算出手段26と、運転実績コストを算
出する運転実績コスト算出手段27とを備える。さら
に、最適化モデルを予め記憶する最適化モデル記憶手段
28と、運転モードを手動入力するための運転モード入
力手段29と、これら各手段からの入力に基づいて運転
計画を評価する運転計画評価手段30と、その評価結果
を記憶する評価結果記憶手段31とを備える。また、運
転計画手段22からの指令によりエネルギ発生機器シス
テムAを制御するための運転計画制御手段32を備え
る。
【0030】なお、図5に示すように、エネルギ発生機
器システムAにおいては、変電設備1が電力系統2より
受電された電力101を負荷設備3へ供給する。コジェ
ネレーション設備4は燃料設備5から燃料102の供給
を受け、電力103と蒸気104とを発生する。ボイラ
6は燃料設備5から燃料102の供給を受け、蒸気10
4を発生する。コジェネレーション設備4により発生さ
れた電力130は負荷設備3としての電力負荷設備7に
供給される。また、コジェネレーション設備4とボイラ
6とにより発生された蒸気104は負荷設備3としての
蒸気負荷設備8により供給される。
【0031】図2は、コジェネレーション設備4の構成
例を示す図である。この図2に示すように、コジェネレ
ーション設備4としては、ガスタービン9、発電機10
a、排熱回収ボイラ10bとを備えたものを適用し、ガ
スタービン9からの排熱105により排熱回収ボイラ1
0bで蒸気104を発生させ、排熱回収ボイラ10bか
らガスタービン9に再噴射蒸気106の供給が行われる
ようにしている。
【0032】以下、上記構成に基づく運転計画の評価に
ついて詳細に説明する。
【0033】図1において、運転計画手段22は、下記
の式(3a)〜(3m)により与えられる最適化問題を
解くことにより、例えば、運転コストが最小となるよう
に、エネルギ発生機器システムAの運転計画115を決
定する。
【0034】
【数2】
【0035】式(3a)〜(3m)の記号について説明
すると、以下の通りである。
【0036】添字{z}は第z時点を表し、例えば、F
{z}は時点zにおける燃料設備5から供給される燃料
流量102を表す。Eは現時点(z=1)から第n時点
(z=n)までの合計コスト、M{z}は時点zのコス
トである。
【0037】θMFは燃料F(102)の単価、σMP
は変電設備1を流れる系統電力の単価、Pは変電設備1
を流れる電力である。Pclはコジェネレーション設備
4の発生電力、Hclはコジェネレーション設備4の発
生蒸気流量、Hblはボイラ6の発生蒸気流量、F
コジェネ燃料流量、Fはボイラ燃料流量である。
【0038】a,…,fはコジェネレーション設備
4の発生電力Pclと発生蒸気流量Hclの燃料F
算パラメータである。
【0039】a,…,cはボイラ6の発生蒸気流量
blの燃料F換算パラメータ、Pは電力負荷設備
7の電力負荷、Hは蒸気負荷設備8の蒸気負荷であ
る。
【0040】Pmaxは変電設備1を流れる電力の上限
値、Pcl min,Pcl maxはそれぞれコジェネレ
ーション設備4の発生電力下限値、上限値である。
【0041】Hcl min,Hcl maxはそれぞれコ
ジェネレーション設備4の発生蒸気流量下限値,上限値
である。
【0042】Hbl min,Hbl maxはそれぞれボ
イラ6の発生蒸気流量下限値,上限値を表している。
【0043】式(3a)は目的関数に関する式で、式
(3b)〜式(3m)は制約条件に関する式である。式
(3b)は燃料設備5から供給される燃料流量F(10
2)と変電設備1を流れる電力P(101)とをコスト
Mに換算するものである。
【0044】式(3c)はコジェネレーション設備4の
発生電力Pcl(103)、発生蒸気流量Hcl(10
4)とコジェネレーション設備4の燃料F(102)
との関係を近似したものである。
【0045】式(3d)はボイラ6の発生蒸気流量H
bl(104)と燃料F(102)との関係を近似し
たものである。
【0046】式(3f)と(3g)は負荷需給バランス
に関する制約条件式であり、式(3h)は最大契約電力
を表す。
【0047】式(3i)〜(3m)はコジェネレーショ
ン設備4およびボイラ6の運転範囲を表す。
【0048】以上の式(3a)〜(3m)は、図1に示
す最適化モデル記憶手段28に記憶され、エネルギ発生
機器システムAの運転特性111とエネルギ単価(11
2)、すなわちθMFとσMPにより構成される最適化
モデルとして運転計画手段22、手動運転コスト算出手
段26、運転実績コスト算出手段27等に出力される。
【0049】なお、以上の説明では、時点zをz=1,
…,nとし、現時点からn時間先までの負荷計画を対象
としたが、電力負荷Pl{z}(7)および蒸気負荷H
s{ z}(8)には、運転計画手段22および手動運転
計算コスト算出手段26に、エネルギ需要計画入力手段
21からエネルギ需要計画(信号)113として、また
は、エネルギ発生機器システムAから現在のエネルギ需
要(信号)114として入力される場合がある。この点
は、下記の(4)〜(7)式の説明においても同様であ
る。
【0050】また、エネルギ需要計画入力手段21は、
キーボード付きのCRTにより構成され、利用者がキー
ボード付きのCRTで時点zをz=1,…,nとし、現
時点からn時間先までの負荷計画Pl{z}とH
s{z}とを入力する。エネルギ発生機器システムAか
ら現在のエネルギ需要(信号)114として入力される
場合、n=1となり、この場合には、Pl{1}とH
s{1}とは現在の負荷となる。
【0051】運転計画手段22は、与えられる電力負荷
l{z},z=1,…,n(7)と蒸気負荷H
s{z},z=1,…,n(8)とにより、最適化モデ
ル記憶手段28からエネルギ発生機器の運転特性111
とエネルギ単価112として入力される式(3a)〜
(3m)に示される最適化問題を解くことにより、与え
られる目的関数(式(3a))が最小となるように、運
転計画を計算し、運転計画(信号)115および計画運
転コスト(信号)116を運転計画評価手段30および
運転計画制御手段32に出力する。すなわち、運転計画
手段22はコジェネレーション設備4およびボイラ6の
運転出力Pcl{z},Hcl{z},H
bl{ z}と、コジェネレーション設備4の燃料F
c{z}およびボイラ6の燃料F {z}とにおけるz
=1,…,nを決定し、計画運転コスト116(M
{z},z=1,…,n)を計算する。
【0052】式(3a)〜(3m)に示される非線形問
題を解く手段としては、例えばNUOPT−モデリング
言語を使用することができる。NUOPT−モデリング
言語は、線形計画、整数計画、2次計画、一般の非線形
計画問題をシームレスにモデリングし、解く環境を提供
するものであり、数式に近い自然な形で問題記述ができ
るほか、自動微分機能により、大規模で複雑な非線形計
画問題に対しても精度の高いアルゴリズムを適用するこ
とが可能な言語である。
【0053】以上で求めた計画運転コスト116をM
{z} ,z=1,…,nとし、前記の計画運転コスト
116を含めた運転計画115をM{z} ,P
cl{z} ,Hcl{z} ,Hbl{z} ,F
c{z} とFb{z} ,z=1,…,nとすると、
これらの計画運転コスト116を含めた運転計画115
は運転計画手段22より運転計画評価手段30と運転計
画制御手段32に出力される。
【0054】次に、手動運転計算コスト算出手段26に
おいては、手動運転ルール入力手段24からの手動運転
ルール(信号)117に基づき、例えば「コジェネレー
ション設備4が電力出力優先かつ蒸気出力優先運転」さ
れるとして、手動運転計算コスト118が算出される。
手動運転ルール117は、下記の如く定められる。
【0055】[コジェネ運転ルール]
【数3】
【0056】[ボイラ運転ルール]式(4a)および
(4b)より、不足の蒸気分を供給する。
【0057】
【数4】
【0058】[変電設備運転ルール]式(4c)および
(4d)より、不足の電力を供給する。
【0059】
【数5】
【0060】[手動運転計算コスト]
【数6】
【0061】手動運転計算コスト算出手段26は、与え
られる電力負荷Pl{z},z=1,…,n(7)と蒸
気負荷Hs{z},z=1,…,n(8)とに基づき、
最適化モデル記憶手段28からエネルギ発生機器の運転
特性(式(3b)〜(3e))とエネルギ単価112と
を入力し、かつ手動運転ルール記憶手段25から手動運
転ルール117(式(4)〜(6))を入力して式
(7)を計算する。これにより、手動運転計算値11
9、すなわちコジェネレーション設備4およびボイラ6
の運転出力Pcl{z},Hcl{z}
bl{z}、ならびにコジェネレーション設備4の燃
料Fc{z}およびボイラ6の燃料Fb{z}(ただし
z=1,…,n)を計算し、手動運転計算コスト118
(M{z},z=1,…,n)を計算する。
【0062】以上で計算された手動運転計算コスト11
8をM{z} mc,z=1,…,nとし、前記の計画運
転コスト116を含めた手動運転計算値119をM
{z} ,Pcl{z} mc,Hcl{z} mc,H
bl{z} mc,Fc{z} mc,Fb{z} mc,z
=1,…,nとすると、これらの手動運転計算コスト1
18を含めた手動運転計算値119は手動運転計算コス
ト算出手段26より運転計画評価手段30に出力され
る。
【0063】手動運転ルール入力手段24はエネルギ発
生機器システムAに関する手動運転ルール117の作成
または修正し、キーボード付きのCRTにより構成され
る。
【0064】ここで、式(4)〜(6)により示される
ような手動運転ルール117が予め作成され、これらの
手動運転ルール117が予め手動運転ルール記憶手段2
5に記憶されている場合の手動運転ルール入力手段24
の作用について説明する。
【0065】キーボード付きのCRTにより構成される
手動運転ルール入力手段24によって、手動運転ルール
117の修正要求を行うと、手動運転ルール記憶手段2
5に記憶されている式(4)〜(6)のような手動運転
ルール117がCRT画面に表示される。
【0066】ここで、例えば利用者が「コジェネレーシ
ョン設備4の電力出力優先、蒸気出力優先」から「コジ
ェネレーション設備4が電力出力優先とボイラ6が蒸気
出力優先運転」に修正したいとすると、利用者はCRT
画面に表示されている式(4)〜(6)を次のような式
(4)´〜(6)´に変更することにより手動運転ルー
ル117を変更する。
【0067】変更された手動運転ルール117は手動運
転ルール入力手段24から手動運転ルール記憶手段25
に出力され、変更された手動運転ルール117により、
手動運転ルール記憶手段25に記憶されている手動運転
ルール117が更新される。
【0068】[コジェネ運転ルール]式(5a)´と
(5b)´より、不足の蒸気分を供給する。
【0069】
【数7】
【0070】[ボイラ運転ルール]
【数8】
【0071】[変電設備運転ルール]式(4b)´と
(4c)´より、不足の電力を供給する。
【0072】
【数9】
【0073】運転実績コスト算出手段27はエネルギ発
生機器システムAよりプロセス入力120を、と最適化
モデル記憶手段28よりエネルギ単価112を入力し、
式(3b)より、運転実績コスト121(M)を算出す
る。
【0074】この場合、式(3b)における燃料設備5
から供給される燃料流量(102)Fと変電設備1を流
れる電力Pは、プロセス入力120のデータであり、燃
料Fの単価θMFと変電設備1を流れる系統電力の単価
σMPは最適化モデル記憶手段28より入力されるエネ
ルギ単価112である。
【0075】運転実績コスト算出手段27は以上の様に
算出した運転実績コスト121と評価に必要なプロセス
実績データを運転実績値127として運転計画評価手段
30に出力される。
【0076】運転計画評価手段30は、例えばCRT画
面により構成され、評価モード入力手段23、は例えば
CRTキーボードにより構成される。
【0077】図3は、運転計画評価手段30により表示
される評価画面を示す。この図3において、横軸は時間
(z)を、縦軸はコストM、コジェネ燃料F、コジェ
ネ蒸気流量Hcl、コジェネ発生電力Pcl、ボイラ燃
料F、ボイラ蒸気流量H と変電設備電力Pを表
す。
【0078】図3に示したように、それぞれのデータの
実線は運転計画値115(計画運転計算コスト11
6)、一点鎖線は運転実績値122(運転実績コスト1
21)、2点鎖線は手動運転計算値119(手動運転計
算コスト118)を表している。運転計画値115(計
画運転計算コスト116)、一点鎖線は運転実績値12
2(運転実績コスト121)、2点鎖線は手動運転計算
値119(手動運転計算コスト118)は、それぞれ、
運転計画手段22、運転実績コスト算出手段27と手動
運転計算コスト算出手段26より運転計画評価手段30
に入力される。
【0079】運転計画評価手段30には、評価モード入
力手段23から評価モード123が入力され、運転モー
ド入力手段29から運転モード124が入力される。そ
して、運転計画評価手段30は、入力される評価モード
123と運転モード124とにより、例えば以下のよう
な表示を行う。
【0080】・評価モード123が1の場合:運転モー
ド124の指定にしたがって、表示する。 ・評価モード123が2の場合:運転実績値122と運
転計画値115のみ表示する。 ・評価モード123が3の場合:運転計画値115と手
動運転計算値119のみ表示する。 ・評価モード123が4の場合:運転実績値122と手
動運転計算値119のみ表示する。 ・評価モード123が5の場合:運転実績値122、運
転計画値115と手動運転計算値119を表示する。 ・運転モード124が計画運転の場合:運転実績値12
2、運転計画値115と手動運転計算値119を表示す
る。 ・運転モード124が手動運転の場合:運転実績値12
2と運転計画値115のみ表示する。
【0081】運転計画制御手段32は例えば、図4に示
したように、制御モード選択部33と制御部34とによ
り構成される。制御モード選択部33は、以下の2種類
の運転モード124を利用者により選択可能とする。
【0082】・計画運転:運転計画制御手段32の制御
部34は運転計画手段22により決定された運転計画1
15に基づいて、エネルギ発生機器システムAのコジェ
ネレーション設備4およびボイラ6の制御を行う。 ・手動運転:運転計画制御手段32の制御部34は制御
を行わない。手動により、エネルギ発生機器システムA
の制御を行う。
【0083】利用者が運転計画制御手段32により、以
上のような運転モード124を選択した場合、同運転モ
ード124は、運転計画制御手段32の制御モード選択
部33から運転モード入力手段29により、運転計画評
価手段30に出力される。
【0084】次に、運転計画制御手段32により、計画
運転という運転モード124に選択された場合の制御部
34の作用について説明する。
【0085】一般的に、蒸気負荷設備8側で安定な蒸気
圧力の供給が望まれている。
【0086】ここでは、コジェネレーション設備4とし
て、図2に示したように、蒸気再噴射方式を使用したガ
スタービン9、排熱回収ボイラ10bと発電機10aと
により構成されるものとする。この場合、一般的に、コ
ジェネレーション設備4の再噴射蒸気106(Hcr
と燃料102(F)とを制御することにより、コジェ
ネレーション設備4の発生電力103(Pcl)と発生
蒸気104(Hcl)の圧力または流量を制御すること
ができる。
【0087】さらに、ボイラ104はドラムタイプボイ
ラとすると、一般的に、このボイラ6の燃料102(F
)を制御することにより、ボイラ6の発生蒸気104
(H bl)の圧力または流量を制御することができる。
【0088】また、運転計画制御手段32の制御部34
は下記のルールによりコジェネレーション設備4の再噴
射蒸気106(Hcr)と燃料102(F)およびボ
イラ6の燃料102(F)を制御することにより、運
転計画手段22により決定された運転計画115に基づ
いて、エネルギ発生機器システムAのコジェネレーショ
ン設備4およびボイラ6の制御を行う。
【0089】次に、運転計画制御手段32の制御部34
において設定される制御ルールについて説明する。
【0090】(1)運転計画115により、コジェネレ
ーション設備運転δc{z}=1かつボイラ運転δ
b{z}=1なら、下記のように制御する。 a)運転計画制御手段32の制御部34は、コジェネレ
ーション設備4の再噴射蒸気106(Hcr)と燃料1
02(F)の操作により、コジェネレーション設備4
の発生電力103(Pcl)が最適電力Pcl{z}
に、また発生蒸気104(Hcl)の圧力が蒸気負荷設
備8の蒸気負荷により要求されている蒸気圧力設定値に
なるように制御する。 b)運転計画制御手段32の制御部34はボイラ6の燃
料102(F)の操作により、ボイラ発生蒸気104
(Hbl)の流量がHbl=(Hbl{z} /H
cl{z} )Hclになるように制御する。
【0091】これにより、運転計画制御手段32の制御
部34は蒸気負荷設備8に供給される蒸気104の圧力
を制御しながら、コジェネレーション設備4の発生電力
103(Pcl)が最適電力Pcl{z} に、またボ
イラ6およびコジェネレーション設備4の発生蒸気比率
(Hbl/Hcl)が最適比率(Hbl{z} /H
cl{z} )になるように制御することができる。
【0092】(2)運転計画115によりコジェネレー
ション設備運転δc{z}=1かつボイラ停止δ
b{z}=0なら、下記のように制御する。 a)運転計画制御手段32の制御部34はコジェネレー
ション設備4の再噴射蒸気106(Hcr)と燃料10
2(F)の操作により、コジェネレーション設備10
4の発生電力103(Pcl)が最適電力Pcl{z}
に、また発生蒸気104(Hcl)の圧力が蒸気負荷
設備8により要求されている蒸気圧力設定値になるよう
に制御する。 b)運転計画制御手段32の制御部34はボイラ6を停
止する。
【0093】(3)運転計画115によりコジェネレー
ション設備停止δc{z}=0かつボイラ運転δ
b{z}=1なら、下記のように制御する。 a)運転計画制御手段32の制御部34はコジェネレー
ション設備4を停止する。 b)運転計画制御手段32の制御部34はボイラ6の燃
料102(F)の操作により、ボイラ発生蒸気104
(Hbl)の圧力が蒸気負荷設備8により要求されてい
る蒸気圧力設定値になるように制御する。
【0094】以上の制御に必要な制御入出力125は図
1に示したように、運転計画制御手段32からエネルギ
発生機器システムAに入出力される。
【0095】評価結果記憶手段31は、運転計画評価手
段30から図3に示される運転計画115、運転実績値
122と手動運転計算値119を評価データ126とし
て入力し、記憶する。運転計画評価手段30は利用者の
要求により、評価結果記憶手段31に記憶されている過
去の運転計画115、運転実績値122および手動運転
計算値119を評価データ126として入力し、図3に
示した形式で表示する。
【0096】以上の説明では、コストとは例えば、燃料
と電力購入金額を表しているが、燃料と電力購入金額、
CO削減、エネルギ削減を考慮した運転計画を実施す
る場合、式(3b)の代わりに、次式(3b)´が用い
られる。
【0097】
【数10】 ここで、α,β,γは重み付けパラメータ、θMFは燃
料Fの単価、σMPは変電設備1を流れる系統電力の単
価である。
【0098】θCFは燃料FのCO換算パラメータ、
σCPは電力のCO換算パラメータ、θOFは燃料F
の石油換算パラメータ、σOPは電力の石油換算パラメ
ータである。
【0099】この場合、α,β,γθMF,σMP,θ
CF,σCP,θOF,σOPは、エネルギ単価112
として最適化モデル記憶手段28に記憶される。
【0100】以上のように構成された本実施例の運転計
画評価システムBによると、以下の効果が奏される。
【0101】エネルギ発生機器の運転特性およびエネル
ギ単価等に関する情報により構成される最適化モデルを
記憶する最適化モデル記憶手段28と、この最適化モデ
ル記憶手段28から最適化モデルを取込み、エネルギ発
生機器の計画運転計算コスト等に関する運転計画を決定
する運転計画手段と、エネルギ発生機器における現在の
エネルギ流量と最適化モデル記憶手段28に記憶された
エネルギ単価とに基づいて運転実績コストを算出する運
転実績コスト算出手段27と、この運転実績コスト算出
手段27により算出した運転実績コストに基づく運転計
画と運転計画手段22によって決定した計画運転計算コ
ストに基づく運転計画とを比較し、最適化モデルを用い
た運転計画効果の評価を行う運転計画評価手段30とを
備え、エネルギ発生機器の計画運転計算コスト、運転実
績コスト、関連する計画値データとプロセスデータを利
用者に表示することにより運転計画効果を評価すること
ができる。
【0102】エネルギ発生機器の運転特性およびエネル
ギ単価等に関する情報により構成される最適化モデルを
記憶する最適化モデル記憶手段28と、この最適化モデ
ル記憶手段28から最適化モデルを取込み、エネルギ発
生機器の計画運転計算コスト等に関する運転計画を決定
する運転計画手段22と、エネルギ発生機器の手動運転
ルールを記憶する手動運転ルール記憶手段25と、この
手動運転ルール記憶手段25に記憶された手動運転ルー
ルと運転特性およびエネルギ単価とに基づいて手動運転
時の手動運転計算コストを算出する手動運転計算コスト
算出手段26と、運転計画手段22によって決定した計
画運転計算コストに基づく運転計画と手動運転計画コス
ト算出手段26によって算出した手動運転計算コストに
基づく運転計画とを比較し、手動運転ルールによる運転
計画の評価を行う運転計画評価手段30とを備え、エネ
ルギ発生機器の計画運転計算コスト、手動運転計算コス
ト、関連する計画値データと手動運転計算データを利用
者に表示することにより、実プロセスが運転されていな
い場合でも運転計画効果を評価することできる。
【0103】エネルギ発生機器の運転特性およびエネル
ギ単価等に関する情報により構成される最適化モデルを
記憶する最適化モデル記憶手段28と、エネルギ発生機
器における現在のエネルギ流量と最適化モデル記憶手段
28に記憶されたエネルギ単価とに基づいて運転実績コ
ストを算出する運転実績コスト算出手段27と、エネル
ギ発生機器の手動運転ルールを記憶する手動運転ルール
記憶手段25と、この手動運転ルール記憶手段25に記
憶された手動運転ルールと運転特性およびエネルギ単価
とに基づいて手動運転時の手動運転計算コストを算出す
る手動運転計算コスト算出手段26と、運転実績コスト
算出手段27によって算出した運転実績コストに基づく
運転計画と手動運転計画コスト算出手段26によって算
出した手動運転計算コストに基づく運転計画とを比較
し、最適化モデルの精度評価を行う運転計画評価手段3
0とを備え、エネルギ発生機器の運転実績コスト、手動
運転計算コスト、関連するプロセスデータと手動運転計
算データを利用者に表示することにより、最適計画計算
実行されていない場合でも、最適化モデルの評価するこ
とができる。
【0104】また、前記構成に加え、評価モード入力手
段23を備え、利用者の要求により、任意な組み合わせ
によって計画運転効果を評価可能とすることで、利用者
の要求により、プロセスの運転状態と利用者の利用目的
に応じて、計画運転効果や最適化モデルを評価すること
ができる。
【0105】また、手動運転か、計画運転かを判断する
ための運転モードを入力する運転モード入力手段29を
備え、運転モードに応じた計画運転効果を評価可能とす
ることにより、計画運転か、手動運転により、適切な評
価データを利用者に提供することができる。
【0106】エネルギ需要計画を入力するエネルギ需要
計画入力手段21を備え、エネルギ需要計画、最適化モ
デルおよび手動運転ルールに基づいてエネルギ発生機器
の運転を決定することにより、需要計画による計画運転
効果を評価可能とすることで、計画運転効果や最適化モ
デルの評価に必要な負荷需要を任意に入力することがで
き、プロセス運転中でない時でも、また将来の負荷需要
により、計画運転効果や最適化モデルを評価することが
できる。
【0107】手動ルール入力手段24を備え、任意な手
動運転ルールによる計画運転効果を評価可能とすること
により、手動運転ルールをプロセス運転方法に合わせ
て、任意に設定することができ、色々な手動運転ルール
を変えながら、プロセス運転中でない時でも計画運転効
果を評価することができる。
【0108】評価結果を記憶する評価結果記憶手段31
を備え、利用者に過去の評価結果を表示可能とすること
で、機器の経年変化により影響や過去の運転データと比
較しながら、計画運転効果を評価することができる。
【0109】運転計画手段22により決定された運転計
画によってエネルギ発生機器を制御する運転計画制御手
段32を備えたことにより、計画運転効果を確認しなが
ら、運転計画により、エネルギ発生機器を制御すること
ができる。
【0110】なお、本発明においては、上記のシステム
を実行する手順により構成されたプログラムとして実施
することが可能であり、それにより既存設備等の多くの
プラントに有効に利用することができる。
【0111】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、新たな
評価モデルを作成する必要なく、計画運転に使用されて
いる最適化モデルを使用して、計画運転効果の評価を行
うことができる効果がある。また、最適運転システムの
効果を上げるために、最適化モデルが通常よく調整され
ているので、この調整されている最適化モデルを使用し
て最適運転効果を評価することにより、高い評価精度が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す運転計画評価システ
ムの構成図。
【図2】前記実施形態におけるコジェネレーション設備
の構成例を示す図。
【図3】前記実施形態における運転計画評価手段の表示
例を示す図。
【図4】前記実施形態における運転計画制御手段を示す
図。
【図5】エネルギシステムの設備機器構成例を示す図。
【図6】従来の運転計画評価システムを示す図。
【符号の説明】
1 変電設備 2 電力系統 3 負荷設備 4 コジェネレーション設備 5 燃料設備 6 ボイラ 7 電力負荷設備 8 蒸気負荷設備 9 ガスタービン 10a 発電機 10b 排熱回収ボイラ 11 手動運転実績記憶手段 12 最適運転実績記憶手段 13 コスト差処理記憶手段 14 手動運転選択手段 15 最適運転選択手段 16 コスト評価手段 21 エネルギ需要計画入力手段 22 運転計画手段 23 評価モード入力手段 24 手動運転ルール入力手段 25 手動運転ルール記憶手段 26 手動運転計算コスト算出手段 27 運転実績コスト算出手段 28 最適化モデル記憶手段 29 運転モード入力手段 30 運転計画評価手段 31 評価結果記憶手段 32 運転計画制御手段 33 制御モード選択部 34 制御部 101 電力 102 燃料 103 電力 104 蒸気熱 105 排熱 106 再噴射蒸気 111 運転特性 112 エネルギ単価 113 エネルギ需要計画(信号) 114 エネルギ需要(信号) 115 運転計画 116 計画運転コスト(信号) 117 手動運転ルール(信号) 118 手動運転計算コスト 119 手動運転計算値 120 プロセス入力 121 運転実績コスト 122 一点鎖線は運転実績値 123 評価モード 124 運転モード 125 制御入出力 126 評価データ 127 運転実績値 A エネルギ発生機器システム B 運転計画評価システム
フロントページの続き (72)発明者 山田 利広 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 五嶋 安生 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 行友 雅徳 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エネルギ発生機器の運転計画を評価する
    運転計画評価システムにおいて、前記エネルギ発生機器
    の運転特性およびエネルギ単価等に関する情報により構
    成される最適化モデルを記憶する最適化モデル記憶手段
    と、この最適化モデル記憶手段から前記最適化モデルを
    取込み、前記エネルギ発生機器の計画運転計算コスト等
    に関する運転計画を決定する運転計画手段と、前記エネ
    ルギ発生機器における現在のエネルギ流量と前記最適化
    モデル記憶手段に記憶されたエネルギ単価とに基づいて
    運転実績コストを算出する運転実績コスト算出手段と、
    この運転実績コスト算出手段により算出した運転実績コ
    ストに基づく運転計画と前記運転計画手段によって決定
    した計画運転計算コストに基づく運転計画とを比較し、
    最適化モデルを用いた運転計画効果の評価を行う運転計
    画評価手段とを備えたことを特徴とする運転計画評価シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 エネルギ発生機器の運転計画を評価する
    運転計画評価システムにおいて、前記エネルギ発生機器
    の運転特性およびエネルギ単価等に関する情報により構
    成される最適化モデルを記憶する最適化モデル記憶手段
    と、この最適化モデル記憶手段から前記最適化モデルを
    取込み、前記エネルギ発生機器の計画運転計算コスト等
    に関する運転計画を決定する運転計画手段と、前記エネ
    ルギ発生機器の手動運転ルールを記憶する手動運転ルー
    ル記憶手段と、この手動運転ルール記憶手段に記憶され
    た手動運転ルールと前記運転特性および前記エネルギ単
    価とに基づいて手動運転時の手動運転計算コストを算出
    する手動運転計算コスト算出手段と、前記運転計画手段
    によって決定した計画運転計算コストに基づく運転計画
    と前記手動運転計画コスト算出手段によって算出した手
    動運転計算コストに基づく運転計画とを比較し、手動運
    転ルールによる運転計画の評価を行う運転計画評価手段
    とを備えたことを特徴とする運転計画評価システム。
  3. 【請求項3】 エネルギ発生機器の運転計画を評価する
    運転計画評価システムにおいて、前記エネルギ発生機器
    の運転特性およびエネルギ単価等に関する情報により構
    成される最適化モデルを記憶する最適化モデル記憶手段
    と、前記エネルギ発生機器における現在のエネルギ流量
    と最適化モデル記憶手段に記憶されたエネルギ単価とに
    基づいて運転実績コストを算出する運転実績コスト算出
    手段と、前記エネルギ発生機器の手動運転ルールを記憶
    する手動運転ルール記憶手段と、この手動運転ルール記
    憶手段に記憶された手動運転ルールと前記運転特性およ
    び前記エネルギ単価とに基づいて手動運転時の手動運転
    計算コストを算出する手動運転計算コスト算出手段と、
    前記運転実績コスト算出手段によって算出した運転実績
    コストに基づく運転計画と前記手動運転計画コスト算出
    手段によって算出した手動運転計算コストに基づく運転
    計画とを比較し、前記最適化モデルの精度評価を行う運
    転計画評価手段とを備えたことを特徴とする運転計画評
    価システム。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれかに記載の
    運転計画評価システムにおいて、評価モード入力手段を
    備え、利用者の要求により、任意な組み合わせにより、
    計画運転効果を評価可能とすることを特徴とする運転計
    画評価システム。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかに記載の
    運転計画評価システムにおいて、手動運転か、計画運転
    かを判断するための運転モードを入力する運転モード入
    力手段を備え、運転モードに応じた計画運転効果を評価
    可能とすることを特徴とする運転計画評価システム。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれかに記載の
    運転計画評価システムにおいて、エネルギ需要計画を入
    力するエネルギ需要計画入力手段を備え、エネルギ需要
    計画、最適化モデルおよび手動運転ルールに基づいてエ
    ネルギ発生機器の運転を決定することにより、需要計画
    による計画運転効果を評価可能とすることを特徴とする
    運転計画評価システム。
  7. 【請求項7】 請求項1から6までのいずれかに記載の
    運転計画評価システムにおいて、手動ルール入力手段を
    備え、任意な手動運転ルールによる計画運転効果を評価
    可能とすることを特徴とする運転計画評価システム。
  8. 【請求項8】 請求項1から7までのいずれかに記載の
    運転計画評価システムにおいて、評価結果を記憶する評
    価結果記憶手段を備え、利用者に過去の評価結果を表示
    可能とすることを特徴とする運転計画評価システム。
  9. 【請求項9】 請求項1から8までのいずれかに記載の
    運転計画評価システムにおいて、運転計画手段により決
    定された運転計画により、エネルギ発生機器を制御する
    運転計画制御手段を備えたことを特徴とする運転計画評
    価システム。
  10. 【請求項10】 請求項1から9までのいずれかに記載
    のシステムを実行する手順により構成されたプログラ
    ム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004349082A (ja) * 2003-05-21 2004-12-09 Sekisui Chem Co Ltd コジェネレーションシステム
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