JP3822824B2 - 媒体検知方法および装置ならびに印字装置 - Google Patents
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Description
技術分野
本発明は、プリンタ、プロッタ等の印字装置における用紙等の印字媒体の検知に関し、特に印字位置の誤差補正に関する。
背景技術
従来、大判のプリンタ、プロッタにおいては、オペレータが、印字媒体を装置にセットした後、印字キャリッジに設けられた媒体センサにより媒体の幅を検知し、その後、媒体を内部へ取り込み、その先端を所定位置で検知するのが一般的である。その場合、図3(a)に示すように、媒体センサは、プラテン20(図1)と媒体14の反射率の差を検出するよう構成されている。この構成では、任意の媒体を検知できるように、センサのスポットを大きくして、その径を2〜3mmに設定している。
また、図3(b)に示すように、直接物体を検知できるように、媒体14の真上にセンサを設けたものもある。これは、LED31からの光が媒体14上で拡散した拡散光をレンズ32および遮光筒33を介して検知するため、媒体14の真上で検知が行える。そのため、用紙の状態の影響を受けにくく、スポット径も1mm程度まで小さくすることが可能であり、高精度の媒体検知が行える。
図3(a)の構成は、印字媒体からの反射光を検知する構成であるためほとんどの媒体を検知することができる半面、センサのスポット径を大きくしたために、読みとり位置の精度が低下してしまう。
これに対し、図3(b)の構成では、センサスポットを小さくできるので読みとり位置のばらつきを0.5mm以下に低減できる半面、クリアフィルム等の完全に光を透過してしまう媒体は検知できないという欠点がある。
したがって、本発明の目的は、より広範囲な種類の印字媒体を高精度に読み取ることができる媒体検知方法および装置ならびに印字装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、印字媒体の種別を判別することができる印字装置を提供することにある。
発明の開示
本発明による媒体検知方法は、印字媒体上を走査しながら印字媒体の端部位置を検知する、印字装置用の媒体検知方法であって、光透過率の比較的低い印字媒体について高精度の媒体検知が行える第1の媒体センサと、光透過率の高い媒体であっても検知可能であるが低精度である第2の媒体センサとにより、光透過率の比較的低い基準媒体を走査することにより、前記基準媒体の端部位置を検知し、これらの端部位置の値の差を補正値として算出し、任意の印字媒体の検知時、その印字媒体が前記第1の媒体センサで検知困難な印字媒体であるとき、前記第2の媒体センサにより媒体検知を行い、その結果得られた端部位置を前記補正値で補正するものである。
本発明により、媒体の種類によらず、高精度な媒体(端部位置)の検知が可能となる。
上記方法を実施するための、本発明による媒体検知装置は、印字媒体上を走査しながら印字媒体の端部位置を検知する、印字装置用の媒体検知装置であって、光透過率の比較的低い印字媒体について高精度の媒体検知が行える第1の媒体センサと、光透過率の高い媒体であっても検知可能であるが低精度である第2の媒体センサと、光透過率の比較的低い基準媒体を前記第1および第2の媒体センサで走査することにより、前記基準媒体の端部位置を検知する手段と、この求められた端部位置の値の差を求める手段と、この差を補正値として不揮発的に記憶する記憶手段と、前記第1の媒体センサで検知困難な印字媒体の検知時、前記第2の媒体センサにより媒体検知を行い、その結果得られた端部位置を前記補正値で補正する補正手段とを備えたことを特徴とする。
この媒体検知装置において、印字媒体に対して光を斜めに照射する光源と、印字媒体の拡散光を印字媒体の直上から検知する、前記第1の媒体センサとしての第1の光学センサと、前記光源からの光が印字媒体で斜め上方向に反射される反射光を受ける、前記第2の媒体センサとしての第2の光学センサとを1つのハウジング46内に収納した媒体検知ユニットを用いることが好ましい。この媒体検知ユニットは印字キャリッジに取り付ければ、それ専用の走査手段を別途設ける必要がない。また、既存のリニアスケールを用いて媒体センサの移動位置を確認することができる。
与えられた印字媒体について、前記第1の光学センサの予め定めた大きさのセンサ出力が得られる前記光源の第1の駆動レベルと、前記第2の光学センサの予め定めた大きさのセンサ出力が得られる前記光源の第2の駆動レベルとを求め、これら第1および第2の駆動レベルの差に基づいて、当該印字媒体の種類を判別する媒体判別手段を備えてもよい。
さらに、この判別結果に基づいて、判別された印字媒体の種類に応じて印字モードを設定する印字モード設定手段を設けてもよい。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明による媒体検知装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1に本発明を利用したインクジェット式のラージフォーマットプリンタの印字ユニット部の概略の外観図を示す。但し、本発明はインクジェット記録方式の装置に限定されるものではない。
図1において、キャリッジ12は、4個のカラーのヘッド10を搭載し、キャリッジモータによる無端ワイヤの駆動によりガイドレール(いずれも図示せず)に沿って、キャリッジ移動方向(Y)に往復移動する。ガイドレールに沿って設けられたリニアスケール62の規則的なストライプパターンまたはスリットを、キャリッジ12に搭載されたリニアスケールセンサ61が検知することにより、キャリッジ12(ひいては媒体センサ18)の現在の位置が分かるようになっている。キャリッジ12の位置認識に関しては、リニアスケール62の利用の他、ロータリエンコーダ、キャリッジモータの駆動パルス数監視などによっても行うことが可能である。なお、図中、13はエンジンコントローラ(図示せず)からヘッド10へ電力および各種信号を供給するフラットケーブルを示す。このフラットケーブル13はプレート11の内部から外側へ導出されている。
一方、ヘッド10による印字が行われる媒体14は、プラテン20上を、搬送モータ63の駆動により、搬送ローラ16およびピンチローラ15(図2)を介して、キャリッジ移動方向とほぼ直角な用紙搬送方向(X)に搬送される。プラテン20(図2)の下部には吸引ファン19(図2)が配置され、プラテン20に設けられた通気孔(図示せず)を介して、媒体14をプラテン20の表面に吸引することができる。媒体14の搬送経路内に設けられた媒体センサ17は用紙セットの有無を検知するためのものである。
ここで、用紙のロードシーケンスについて説明する。図2に示すように、オペレータは、搬送ローラ16とピンチローラ15の加圧を解除し、その間に媒体14をセットする。プリンタは、本体に設けられた媒体センサ17により媒体14がセットされたことを検知したら、吸引ファン19により媒体14のプラテン20への吸引を開始する。オペレータは、媒体14のセットが完了したら再び搬送ローラ16を加圧し、ロードシーケンスを開始させる。次にキャリッジ12を主走査方向に移動させ、キャリッジ12上の媒体センサ18により、媒体の右端、左端を検知する。次にキャリッジ12を媒体のほぼ中央まで移動させ、媒体を後ろ方向(図2の左側)に送りながら、媒体センサ18で媒体の先端を検知し、媒体を印字開始できる定位置に移動させスタンバイとなる。1バンド印字すると媒体14をキャリッジ12の移動方向に対して垂直の方向に1バンド分だけ移動する。その繰り返しで媒体1枚の印字を完了する。
次に、媒体センサ18として使用できる媒体検知ユニット21の詳細構成を図4に示す。図中、41は、媒体14表面に対して約40〜45度の角度で光を照射する発光ダイオード(LED)、42は、媒体14を直接検知するための凸レンズ、43は外来光を遮るためと検知対象部を絞るための遮光筒、44は、媒体14を検知するためのフォトダイオードである。また、45は、発光ダイオード41からの光の内、媒体により反射された反射光を検知するためのフォトトランジスタである。これらの部品(41〜45)は1つのハウジング内に収納されている。
図5に、本実施の形態におけるプリンタの制御ブロック図を示す。図5を参照しながら、画像データの入力から印字ヘッド10へのデータ転送までを説明する。
画像入力制御部201は、外部インターフェイスを介して画像データの入力を受け付ける。画像入力制御部201は、直ちに、MPU204に対しDMAリクエスト(REQ1)を出力する。MPU204は、これに応答して入力画像データを画像メモリ202にDMA転送するとともに、DMAアクノリッジ(ACK1)を画像入力制御部201に返送する。
また、MPU204は、印字を開始するために、ヘッド制御部203に画像データを転送する。画像データの転送を受けたヘッド制御部203は、キャリッジ12の移動に同期してリニアスケールセンサ61から入力されるリニアスケール信号のカウント値に基づき、印字データを印字ヘッド(図1の10)に転送するとともに、印字パルスをヘッド10に与えることにより印字を行う。ヘッド制御部203内の画像データが無くなれば、ヘッド制御部203は、画像データの要求をMPU204に対して行う(DMA2)。なお、キャリッジ12の移動に関連してその基準位置を定めるホームポジションセンサ210がプロッタ内の所定位置に装備されている。
MPU204は、駆動制御部206を介して、印字媒体を搬送するための搬送モータ63、およびキャリッジを往復移動するためのキャリッジモータ208を駆動する。
215は、図4に示した媒体検知ユニット21を用いる媒体センサ回路であり、その詳細回路は図6を参照して後述する。ユーザによる指示およびユーザに対する表示等は、操作パネル211を介して行われる。
以上のMPU204による制御はプログラムメモリ205に格納された制御プログラムに従って実現される。
図6に、図4の媒体検知ユニット21を用いた媒体センサ回路215の構成例を示す。
発光ダイオード41は、MPU204の出力信号5cにより、リニアに光量を調整することができる。また、フォトダイオード44の出力は、電流増幅回路52により電流増幅され、信号5aとしてMPU204のアナログポートに入力される。フォトトランジスタ45の出力は、信号5bとしてMPU204の他のアナログポートに入力される(5b)。
次に、フォトトランジスタ45の読みとり補正方法について説明する。まず、光透過率の比較的低い基準媒体をセットし、センサ補正モードを実行する。ここで、基準媒体とは、読み取り補正のために用いる印字媒体であるが、白色の普通紙でかまわない。このセンサ補正モードの処理手順を図9のフローチャートに示す。
センサ補正モードを開始すると、まず、キャリッジを基準媒体上に移動させ(S11)、LED41を点灯させる(S12)。センサ44に接続された電流増幅回路52の出力信号5aが、予め定めた基準電流Miに達するまでLED41の光量(点灯電流すなわちLED駆動レベル)を1ステップずつ増加させていく(S13,S14)。次に、プラテン上へキャリッジを移動させ(S15)、プラテン上での信号5aの電流Piを検知する(S16)。その後、当該用紙端の位置Ry0を求める(S17)。すなわち具体的には、図7(a)に示すように、スレッショルド値を(Mi+Pi)/2とし、信号5aを監視しながら、用紙端を横切るようにキャリッジを走査する。この際、信号5aが当該スレッショルド値を横断した時点のリニアスケール62の値を求める。この値に基づいて当該用紙端の位置Ry0が決まる。
次に、キャリッジを同じ基準媒体上に移動させ(S18)、LEDを点灯させる(S19)。そこで、フォトトランジスタ45の出力信号5bが予め定めた基準電流TMiに達するまで光量を1ステップずつ増加させていく(S20,S21)。TMiの値はMiと同じであってもよい。その後、キャリッジをプラテン上へ移動させ(S22)、プラテン上での信号5bの電流TPiを検知する(S23)。図7(a)(b)から分かるように、両センサの出力波形は用紙端における信号変化の傾斜が異なるために、検知される位置にずれが生じていることが分かる。そこで、同じ用紙端について、用紙端位置Ry1を検知する(S24)。具体的には、図7(b)に示すように、スレッショルド値を(TMi+TPi)/2とし、信号5bを監視しながら、用紙端を横切るようにキャリッジを走査する。この際、信号5bが当該スレッショルド値を横切った時点のリニアスケール62の値を求める。この値に基づいて当該用紙端の位置Ry1が求まる。最後に、用紙端の位置Ry0とRy1の差分Diff0を不揮発的にメモリ(図示せず)に記憶する(S25)。このようにして、センサ補正値が求められる。
オペレータが普通紙等、フォトダイオード44で検知できる対象物に関しては、上記Ry0の検知と同じシーケンスでLED41の光量を決定し、媒体の幅、先端位置の検知を行う。
次に、このようにして求められたセンサ補正値を基に用紙端検知を行う処理の手順を、図10のフローチャートにより説明する。これは、特に、クリアフィルム等、センサ(フォトダイオード)44で読めない対象物がセットされた場合に有用である。
まず、キャリッジを検知対象の媒体上に移動させ(S31)、LEDをフル点灯させる(S32)。そこで、センサ44に基づく電流増幅回路52の出力信号5aが基準電流Mi以上であるか否かを調べる(S33)。Mi以上であれば、光透過率の低い媒体であると判断し、上記センサ44による高精度な位置Ry0の検知シーケンスを実行する。すなわち、LEDを再点灯させた後(S34)、センサ44からの出力信号5aが基準電流Miに達するよう光量を増加させる(S35,S36)。ついで、プラテン上へキャリッジを移動させ(S37)、プラテン上での信号5aの電流Piを検知する(S38)。そこで、前述した手法により当該用紙端の位置Ry0を検知する(S39)。
ステップS33でセンサ44からの出力信号5aが基準電流Mi未満である場合には、媒体の透過率が高いと判断し、上記センサ45による精度の低い位置Ry1の検知シーケンスを実行する。すなわち、LEDを再点灯させ(S40)、センサ45の出力信号5bが基準電流TMiに達するまで光量を増加させる(S41,S42)。その後、キャリッジをプラテン上に移動させ(S43)、電流TPiを検知する(S44)。そこで、前述した手法により用紙端位置Ry1を検知する。この結果求まった用紙端位置Ry1に上記補正値Diff0を加算することにより、補正した用紙端位置すなわち高精度の用紙端位置Ry0が得られる(S46)。
なお、図9に示したセンサ補正モードの実行は、工場出荷時に行ってもよいし、出荷後にオペレータの指示に基づいて行ってもよい。場合によっては、普通紙をセットしたときに、プリンタ本体が自動的に実行することも考えられる。
次に、この検知装置が媒体による透過度の違いを検知できることから、この検知装置の応用として、普通紙、第二原図(半透明)、クリアフィルム(透明)等を判別することが考えられる。それにより、印字モードを自動的に判断するシステムも容易に実現することができる。この原理を図8により説明する。
図8(a)に示すように、媒体上でのフォトダイオード44からの出力信号5aが前記Miに達するLED電流Liaの値(LED駆動レベル)は、媒体の種類により大きく変動する。図の例では、普通紙、第二原図、クリアフィルムの順に大きくなっていることが分かる。特にクリアフィルムの場合は、LEDをフル点灯させてもMiまで達しない。これに対し、図8(b)に示すように、フォトトランジスタ45の出力信号5bが前記Tmiに達するLED電流Libの値は、媒体の種類によって大きく変わることがない。これらの結果として、図8(c)に示すように、LED電流LiaとLED電流Libの差電流Diは、媒体によって大きく異なる(Di1<Di2<Di3)。すなわち、普通紙の場合のDi1と比較して、第二原図のDi2は大きく、クリアフィルムのDi3はさらに大きい。
このような両センサの特性に基づいて媒体の種別を判別することができる。さらにこの判別結果に基づいて、たとえば、普通紙の場合は、標準(カラー標準)、第二原図の場合はモノクロ高精細、クリアフィルムの場合はカラー高精細(およびインク乾燥時間の付加)という具合に、その媒体に即した印字モードを自動的に決定することができる。
図11および図12に、媒体種類を判別する媒体判別処理のフローチャートを示す。
まず、キャリッジを媒体上に移動させ(S51)、LEDを点灯させる(S52)。そこで、フォトトランジスタ45の出力信号5bが基準光量TMiに達するまで光量を1ステップずつ増加させていく(S53,S54)。この間に、LEDがフル点灯に達したら(S55,Yes)、媒体検知不良と判断する(S56)。
基準光量TMiに達した後、そのときのLED電流値(Lib)を記憶する。そこで、LEDを再点灯させ(S58)、フォトダイオード44からの出力信号5aが基準光量Miに達するまで光量を1ステップずつ増加させていく(S59,S60)。この間に、LEDがフル点灯に達したら(S61,Yes)、ステップS62に移行する。
ステップS62では、この時点のLED電流値(Lia)を記憶する。
図12に移り、両電流値の差の絶対値|Lib−Lia|が予め定めたスレッショルド値D1,D2の間の値であれば(S63,Yes)、その媒体は第二原図であると判断する(S64)。前記差の絶対値がスレッショルド値D2より大きければ(S65,Yes)、その媒体はフィルムであると判断する(S66)。いずれでもなければ、普通紙と判断する(S67)。 印字モードを自動設定としている場合には、このようにして判別された媒体の種類に応じて、予め定められた対応する印字モードでの印字が可能となる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、種々の変形、変更が可能である。例えば、ユーザによっては、使う媒体が上記のような基準のものと違う場合も考えられる。その場合は、媒体毎に値Diの範囲(またはスレッショルド値)を割り当て、対応する印字モードをプリンタ本体に記憶させることにより、LED駆動レベルと媒体種類(および印字モード)の対応関係をカスタマイズすることも考えられる。
また、上記フローチャートに示した順次のステップの順序は必ずしも上記のとおりではなくてもよい。
産業上の利用可能性
本発明によれば、広範囲な種類の媒体を高精度に読み取る検知装置を実現できる。また、媒体の透過率の違いを検知できるため、媒体の種類を判別することができ、さらに媒体ごとに最適な印字モードを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明を利用したインクジェット式のラージフォーマットプリンタの印字ユニット部の概略の外観図である。
図2は、図1のプリンタの媒体の経路を示す概略側面図である。
図3は、従来の媒体センサの構成を示す図である。
図4は、本発明の実施の形態において用いる媒体検知ユニットの構成を示す図である。
図5は、本実施の形態におけるプリンタの制御ブロック図である。
図6は、図4の媒体検知ユニット21を用いた媒体センサ回路215の構成例を示す回路ブロック図である。
図7は、図4の媒体検知ユニットの出力信号例を示す波形図である。
図8は、本発明の応用例における、媒体種類を自動的に判断する原理の説明図である。
図9は、本発明の実施の形態におけるセンサ補正モードの処理手順を示すフローチャートである。
図10は、図9の処理で得られたセンサ補正値を基に用紙端検知を行う処理の手順を示すフローチャートである。
図11は、媒体種類を判別する媒体判別処理のフローチャートである。
図12は、図11に続く媒体判別処理のフローチャートである。
本発明は、プリンタ、プロッタ等の印字装置における用紙等の印字媒体の検知に関し、特に印字位置の誤差補正に関する。
背景技術
従来、大判のプリンタ、プロッタにおいては、オペレータが、印字媒体を装置にセットした後、印字キャリッジに設けられた媒体センサにより媒体の幅を検知し、その後、媒体を内部へ取り込み、その先端を所定位置で検知するのが一般的である。その場合、図3(a)に示すように、媒体センサは、プラテン20(図1)と媒体14の反射率の差を検出するよう構成されている。この構成では、任意の媒体を検知できるように、センサのスポットを大きくして、その径を2〜3mmに設定している。
また、図3(b)に示すように、直接物体を検知できるように、媒体14の真上にセンサを設けたものもある。これは、LED31からの光が媒体14上で拡散した拡散光をレンズ32および遮光筒33を介して検知するため、媒体14の真上で検知が行える。そのため、用紙の状態の影響を受けにくく、スポット径も1mm程度まで小さくすることが可能であり、高精度の媒体検知が行える。
図3(a)の構成は、印字媒体からの反射光を検知する構成であるためほとんどの媒体を検知することができる半面、センサのスポット径を大きくしたために、読みとり位置の精度が低下してしまう。
これに対し、図3(b)の構成では、センサスポットを小さくできるので読みとり位置のばらつきを0.5mm以下に低減できる半面、クリアフィルム等の完全に光を透過してしまう媒体は検知できないという欠点がある。
したがって、本発明の目的は、より広範囲な種類の印字媒体を高精度に読み取ることができる媒体検知方法および装置ならびに印字装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、印字媒体の種別を判別することができる印字装置を提供することにある。
発明の開示
本発明による媒体検知方法は、印字媒体上を走査しながら印字媒体の端部位置を検知する、印字装置用の媒体検知方法であって、光透過率の比較的低い印字媒体について高精度の媒体検知が行える第1の媒体センサと、光透過率の高い媒体であっても検知可能であるが低精度である第2の媒体センサとにより、光透過率の比較的低い基準媒体を走査することにより、前記基準媒体の端部位置を検知し、これらの端部位置の値の差を補正値として算出し、任意の印字媒体の検知時、その印字媒体が前記第1の媒体センサで検知困難な印字媒体であるとき、前記第2の媒体センサにより媒体検知を行い、その結果得られた端部位置を前記補正値で補正するものである。
本発明により、媒体の種類によらず、高精度な媒体(端部位置)の検知が可能となる。
上記方法を実施するための、本発明による媒体検知装置は、印字媒体上を走査しながら印字媒体の端部位置を検知する、印字装置用の媒体検知装置であって、光透過率の比較的低い印字媒体について高精度の媒体検知が行える第1の媒体センサと、光透過率の高い媒体であっても検知可能であるが低精度である第2の媒体センサと、光透過率の比較的低い基準媒体を前記第1および第2の媒体センサで走査することにより、前記基準媒体の端部位置を検知する手段と、この求められた端部位置の値の差を求める手段と、この差を補正値として不揮発的に記憶する記憶手段と、前記第1の媒体センサで検知困難な印字媒体の検知時、前記第2の媒体センサにより媒体検知を行い、その結果得られた端部位置を前記補正値で補正する補正手段とを備えたことを特徴とする。
この媒体検知装置において、印字媒体に対して光を斜めに照射する光源と、印字媒体の拡散光を印字媒体の直上から検知する、前記第1の媒体センサとしての第1の光学センサと、前記光源からの光が印字媒体で斜め上方向に反射される反射光を受ける、前記第2の媒体センサとしての第2の光学センサとを1つのハウジング46内に収納した媒体検知ユニットを用いることが好ましい。この媒体検知ユニットは印字キャリッジに取り付ければ、それ専用の走査手段を別途設ける必要がない。また、既存のリニアスケールを用いて媒体センサの移動位置を確認することができる。
与えられた印字媒体について、前記第1の光学センサの予め定めた大きさのセンサ出力が得られる前記光源の第1の駆動レベルと、前記第2の光学センサの予め定めた大きさのセンサ出力が得られる前記光源の第2の駆動レベルとを求め、これら第1および第2の駆動レベルの差に基づいて、当該印字媒体の種類を判別する媒体判別手段を備えてもよい。
さらに、この判別結果に基づいて、判別された印字媒体の種類に応じて印字モードを設定する印字モード設定手段を設けてもよい。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明による媒体検知装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1に本発明を利用したインクジェット式のラージフォーマットプリンタの印字ユニット部の概略の外観図を示す。但し、本発明はインクジェット記録方式の装置に限定されるものではない。
図1において、キャリッジ12は、4個のカラーのヘッド10を搭載し、キャリッジモータによる無端ワイヤの駆動によりガイドレール(いずれも図示せず)に沿って、キャリッジ移動方向(Y)に往復移動する。ガイドレールに沿って設けられたリニアスケール62の規則的なストライプパターンまたはスリットを、キャリッジ12に搭載されたリニアスケールセンサ61が検知することにより、キャリッジ12(ひいては媒体センサ18)の現在の位置が分かるようになっている。キャリッジ12の位置認識に関しては、リニアスケール62の利用の他、ロータリエンコーダ、キャリッジモータの駆動パルス数監視などによっても行うことが可能である。なお、図中、13はエンジンコントローラ(図示せず)からヘッド10へ電力および各種信号を供給するフラットケーブルを示す。このフラットケーブル13はプレート11の内部から外側へ導出されている。
一方、ヘッド10による印字が行われる媒体14は、プラテン20上を、搬送モータ63の駆動により、搬送ローラ16およびピンチローラ15(図2)を介して、キャリッジ移動方向とほぼ直角な用紙搬送方向(X)に搬送される。プラテン20(図2)の下部には吸引ファン19(図2)が配置され、プラテン20に設けられた通気孔(図示せず)を介して、媒体14をプラテン20の表面に吸引することができる。媒体14の搬送経路内に設けられた媒体センサ17は用紙セットの有無を検知するためのものである。
ここで、用紙のロードシーケンスについて説明する。図2に示すように、オペレータは、搬送ローラ16とピンチローラ15の加圧を解除し、その間に媒体14をセットする。プリンタは、本体に設けられた媒体センサ17により媒体14がセットされたことを検知したら、吸引ファン19により媒体14のプラテン20への吸引を開始する。オペレータは、媒体14のセットが完了したら再び搬送ローラ16を加圧し、ロードシーケンスを開始させる。次にキャリッジ12を主走査方向に移動させ、キャリッジ12上の媒体センサ18により、媒体の右端、左端を検知する。次にキャリッジ12を媒体のほぼ中央まで移動させ、媒体を後ろ方向(図2の左側)に送りながら、媒体センサ18で媒体の先端を検知し、媒体を印字開始できる定位置に移動させスタンバイとなる。1バンド印字すると媒体14をキャリッジ12の移動方向に対して垂直の方向に1バンド分だけ移動する。その繰り返しで媒体1枚の印字を完了する。
次に、媒体センサ18として使用できる媒体検知ユニット21の詳細構成を図4に示す。図中、41は、媒体14表面に対して約40〜45度の角度で光を照射する発光ダイオード(LED)、42は、媒体14を直接検知するための凸レンズ、43は外来光を遮るためと検知対象部を絞るための遮光筒、44は、媒体14を検知するためのフォトダイオードである。また、45は、発光ダイオード41からの光の内、媒体により反射された反射光を検知するためのフォトトランジスタである。これらの部品(41〜45)は1つのハウジング内に収納されている。
図5に、本実施の形態におけるプリンタの制御ブロック図を示す。図5を参照しながら、画像データの入力から印字ヘッド10へのデータ転送までを説明する。
画像入力制御部201は、外部インターフェイスを介して画像データの入力を受け付ける。画像入力制御部201は、直ちに、MPU204に対しDMAリクエスト(REQ1)を出力する。MPU204は、これに応答して入力画像データを画像メモリ202にDMA転送するとともに、DMAアクノリッジ(ACK1)を画像入力制御部201に返送する。
また、MPU204は、印字を開始するために、ヘッド制御部203に画像データを転送する。画像データの転送を受けたヘッド制御部203は、キャリッジ12の移動に同期してリニアスケールセンサ61から入力されるリニアスケール信号のカウント値に基づき、印字データを印字ヘッド(図1の10)に転送するとともに、印字パルスをヘッド10に与えることにより印字を行う。ヘッド制御部203内の画像データが無くなれば、ヘッド制御部203は、画像データの要求をMPU204に対して行う(DMA2)。なお、キャリッジ12の移動に関連してその基準位置を定めるホームポジションセンサ210がプロッタ内の所定位置に装備されている。
MPU204は、駆動制御部206を介して、印字媒体を搬送するための搬送モータ63、およびキャリッジを往復移動するためのキャリッジモータ208を駆動する。
215は、図4に示した媒体検知ユニット21を用いる媒体センサ回路であり、その詳細回路は図6を参照して後述する。ユーザによる指示およびユーザに対する表示等は、操作パネル211を介して行われる。
以上のMPU204による制御はプログラムメモリ205に格納された制御プログラムに従って実現される。
図6に、図4の媒体検知ユニット21を用いた媒体センサ回路215の構成例を示す。
発光ダイオード41は、MPU204の出力信号5cにより、リニアに光量を調整することができる。また、フォトダイオード44の出力は、電流増幅回路52により電流増幅され、信号5aとしてMPU204のアナログポートに入力される。フォトトランジスタ45の出力は、信号5bとしてMPU204の他のアナログポートに入力される(5b)。
次に、フォトトランジスタ45の読みとり補正方法について説明する。まず、光透過率の比較的低い基準媒体をセットし、センサ補正モードを実行する。ここで、基準媒体とは、読み取り補正のために用いる印字媒体であるが、白色の普通紙でかまわない。このセンサ補正モードの処理手順を図9のフローチャートに示す。
センサ補正モードを開始すると、まず、キャリッジを基準媒体上に移動させ(S11)、LED41を点灯させる(S12)。センサ44に接続された電流増幅回路52の出力信号5aが、予め定めた基準電流Miに達するまでLED41の光量(点灯電流すなわちLED駆動レベル)を1ステップずつ増加させていく(S13,S14)。次に、プラテン上へキャリッジを移動させ(S15)、プラテン上での信号5aの電流Piを検知する(S16)。その後、当該用紙端の位置Ry0を求める(S17)。すなわち具体的には、図7(a)に示すように、スレッショルド値を(Mi+Pi)/2とし、信号5aを監視しながら、用紙端を横切るようにキャリッジを走査する。この際、信号5aが当該スレッショルド値を横断した時点のリニアスケール62の値を求める。この値に基づいて当該用紙端の位置Ry0が決まる。
次に、キャリッジを同じ基準媒体上に移動させ(S18)、LEDを点灯させる(S19)。そこで、フォトトランジスタ45の出力信号5bが予め定めた基準電流TMiに達するまで光量を1ステップずつ増加させていく(S20,S21)。TMiの値はMiと同じであってもよい。その後、キャリッジをプラテン上へ移動させ(S22)、プラテン上での信号5bの電流TPiを検知する(S23)。図7(a)(b)から分かるように、両センサの出力波形は用紙端における信号変化の傾斜が異なるために、検知される位置にずれが生じていることが分かる。そこで、同じ用紙端について、用紙端位置Ry1を検知する(S24)。具体的には、図7(b)に示すように、スレッショルド値を(TMi+TPi)/2とし、信号5bを監視しながら、用紙端を横切るようにキャリッジを走査する。この際、信号5bが当該スレッショルド値を横切った時点のリニアスケール62の値を求める。この値に基づいて当該用紙端の位置Ry1が求まる。最後に、用紙端の位置Ry0とRy1の差分Diff0を不揮発的にメモリ(図示せず)に記憶する(S25)。このようにして、センサ補正値が求められる。
オペレータが普通紙等、フォトダイオード44で検知できる対象物に関しては、上記Ry0の検知と同じシーケンスでLED41の光量を決定し、媒体の幅、先端位置の検知を行う。
次に、このようにして求められたセンサ補正値を基に用紙端検知を行う処理の手順を、図10のフローチャートにより説明する。これは、特に、クリアフィルム等、センサ(フォトダイオード)44で読めない対象物がセットされた場合に有用である。
まず、キャリッジを検知対象の媒体上に移動させ(S31)、LEDをフル点灯させる(S32)。そこで、センサ44に基づく電流増幅回路52の出力信号5aが基準電流Mi以上であるか否かを調べる(S33)。Mi以上であれば、光透過率の低い媒体であると判断し、上記センサ44による高精度な位置Ry0の検知シーケンスを実行する。すなわち、LEDを再点灯させた後(S34)、センサ44からの出力信号5aが基準電流Miに達するよう光量を増加させる(S35,S36)。ついで、プラテン上へキャリッジを移動させ(S37)、プラテン上での信号5aの電流Piを検知する(S38)。そこで、前述した手法により当該用紙端の位置Ry0を検知する(S39)。
ステップS33でセンサ44からの出力信号5aが基準電流Mi未満である場合には、媒体の透過率が高いと判断し、上記センサ45による精度の低い位置Ry1の検知シーケンスを実行する。すなわち、LEDを再点灯させ(S40)、センサ45の出力信号5bが基準電流TMiに達するまで光量を増加させる(S41,S42)。その後、キャリッジをプラテン上に移動させ(S43)、電流TPiを検知する(S44)。そこで、前述した手法により用紙端位置Ry1を検知する。この結果求まった用紙端位置Ry1に上記補正値Diff0を加算することにより、補正した用紙端位置すなわち高精度の用紙端位置Ry0が得られる(S46)。
なお、図9に示したセンサ補正モードの実行は、工場出荷時に行ってもよいし、出荷後にオペレータの指示に基づいて行ってもよい。場合によっては、普通紙をセットしたときに、プリンタ本体が自動的に実行することも考えられる。
次に、この検知装置が媒体による透過度の違いを検知できることから、この検知装置の応用として、普通紙、第二原図(半透明)、クリアフィルム(透明)等を判別することが考えられる。それにより、印字モードを自動的に判断するシステムも容易に実現することができる。この原理を図8により説明する。
図8(a)に示すように、媒体上でのフォトダイオード44からの出力信号5aが前記Miに達するLED電流Liaの値(LED駆動レベル)は、媒体の種類により大きく変動する。図の例では、普通紙、第二原図、クリアフィルムの順に大きくなっていることが分かる。特にクリアフィルムの場合は、LEDをフル点灯させてもMiまで達しない。これに対し、図8(b)に示すように、フォトトランジスタ45の出力信号5bが前記Tmiに達するLED電流Libの値は、媒体の種類によって大きく変わることがない。これらの結果として、図8(c)に示すように、LED電流LiaとLED電流Libの差電流Diは、媒体によって大きく異なる(Di1<Di2<Di3)。すなわち、普通紙の場合のDi1と比較して、第二原図のDi2は大きく、クリアフィルムのDi3はさらに大きい。
このような両センサの特性に基づいて媒体の種別を判別することができる。さらにこの判別結果に基づいて、たとえば、普通紙の場合は、標準(カラー標準)、第二原図の場合はモノクロ高精細、クリアフィルムの場合はカラー高精細(およびインク乾燥時間の付加)という具合に、その媒体に即した印字モードを自動的に決定することができる。
図11および図12に、媒体種類を判別する媒体判別処理のフローチャートを示す。
まず、キャリッジを媒体上に移動させ(S51)、LEDを点灯させる(S52)。そこで、フォトトランジスタ45の出力信号5bが基準光量TMiに達するまで光量を1ステップずつ増加させていく(S53,S54)。この間に、LEDがフル点灯に達したら(S55,Yes)、媒体検知不良と判断する(S56)。
基準光量TMiに達した後、そのときのLED電流値(Lib)を記憶する。そこで、LEDを再点灯させ(S58)、フォトダイオード44からの出力信号5aが基準光量Miに達するまで光量を1ステップずつ増加させていく(S59,S60)。この間に、LEDがフル点灯に達したら(S61,Yes)、ステップS62に移行する。
ステップS62では、この時点のLED電流値(Lia)を記憶する。
図12に移り、両電流値の差の絶対値|Lib−Lia|が予め定めたスレッショルド値D1,D2の間の値であれば(S63,Yes)、その媒体は第二原図であると判断する(S64)。前記差の絶対値がスレッショルド値D2より大きければ(S65,Yes)、その媒体はフィルムであると判断する(S66)。いずれでもなければ、普通紙と判断する(S67)。 印字モードを自動設定としている場合には、このようにして判別された媒体の種類に応じて、予め定められた対応する印字モードでの印字が可能となる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、種々の変形、変更が可能である。例えば、ユーザによっては、使う媒体が上記のような基準のものと違う場合も考えられる。その場合は、媒体毎に値Diの範囲(またはスレッショルド値)を割り当て、対応する印字モードをプリンタ本体に記憶させることにより、LED駆動レベルと媒体種類(および印字モード)の対応関係をカスタマイズすることも考えられる。
また、上記フローチャートに示した順次のステップの順序は必ずしも上記のとおりではなくてもよい。
産業上の利用可能性
本発明によれば、広範囲な種類の媒体を高精度に読み取る検知装置を実現できる。また、媒体の透過率の違いを検知できるため、媒体の種類を判別することができ、さらに媒体ごとに最適な印字モードを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明を利用したインクジェット式のラージフォーマットプリンタの印字ユニット部の概略の外観図である。
図2は、図1のプリンタの媒体の経路を示す概略側面図である。
図3は、従来の媒体センサの構成を示す図である。
図4は、本発明の実施の形態において用いる媒体検知ユニットの構成を示す図である。
図5は、本実施の形態におけるプリンタの制御ブロック図である。
図6は、図4の媒体検知ユニット21を用いた媒体センサ回路215の構成例を示す回路ブロック図である。
図7は、図4の媒体検知ユニットの出力信号例を示す波形図である。
図8は、本発明の応用例における、媒体種類を自動的に判断する原理の説明図である。
図9は、本発明の実施の形態におけるセンサ補正モードの処理手順を示すフローチャートである。
図10は、図9の処理で得られたセンサ補正値を基に用紙端検知を行う処理の手順を示すフローチャートである。
図11は、媒体種類を判別する媒体判別処理のフローチャートである。
図12は、図11に続く媒体判別処理のフローチャートである。
Claims (7)
- 印字媒体の端部位置を検知する、印字装置用の媒体検知方法であって、
光透過率の比較的低い印字媒体について高精度の媒体検知が行える第1の媒体センサと、光透過率の高い媒体であっても検知可能であるが低精度である第2の媒体センサとにより、光透過率の比較的低い基準媒体を走査することにより、それぞれ、前記基準媒体の端部位置を検知し、
これらの端部位置の値の差を補正値として算出して記憶しておき、
前記第2の媒体センサにより任意の印字媒体の検知を行うときは、その結果得られた端部位置を前記補正値で補正する
ことを特徴とする媒体検知方法。 - 印字媒体の端部位置を検知する、印字装置用の媒体検知装置であって、
光透過率の比較的低い印字媒体について高精度の媒体検知が行える第1の媒体センサと、
光透過率の高い媒体であっても検知可能であるが低精度である第2の媒体センサと、
光透過率の比較的低い基準媒体を前記第1および第2の媒体センサで走査することにより、前記基準媒体の端部位置を検知する手段と、
この求められた端部位置の値の差を求める手段と、
この差を補正値として不揮発的に記憶する記憶手段と、
前記第2の媒体センサにより任意の媒体検知を行うときは、その結果得られた端部位置を前記補正値で補正する補正手段と、
を備えた媒体検知装置。 - 印字媒体に対して光を斜めに照射する光源と、
印字媒体の拡散光を印字媒体の直上から検知する、前記第1の媒体センサとしての第1の光学センサと、
前記光源からの光が印字媒体で斜め上方向に反射される反射光を受ける、前記第2の媒体センサとしての第2の光学センサと、
を有することを特徴とする請求の範囲2記載の媒体検知装置。 - 前記光源と、第1の光学センサと、第2の光学センサとを1つのハウジング内に収納した媒体検知ユニットを有する請求の範囲3記載の媒体検知装置。
- 与えられた印字媒体について、前記第1の光学センサの予め定めた大きさのセンサ出力が得られる前記光源の第1の駆動レベルと、前記第2の光学センサの予め定めた大きさのセンサ出力が得られる前記光源の第2の駆動レベルとを求め、これら第1および第2の駆動レベルの差に基づいて、当該印字媒体の種類を判別する媒体判別手段を備えた請求の範囲3記載の媒体検知装置。
- 請求の範囲5記載の媒体検知装置を用い、判別された印字媒体の種類に応じて印字モードを設定する印字モード設定手段を備えた印字装置。
- 印字媒体の端部位置を検知する機能を備えた印字装置であって、
光透過率の比較的低い印字媒体について高精度の媒体検知が行える第1の媒体センサと、
光透過率の高い媒体であっても検知可能であるが低精度である第2の媒体センサと、
光透過率の比較的低い基準媒体を前記第1および第2の媒体センサで走査することにより、前記基準媒体の端部位置を検知する手段と、
この求められた端部位置の値の差を求める手段と、
この差を補正値として不揮発的に記憶する記憶手段と、
前記第2の媒体センサにより媒体検知を行うときは、その結果得られた端部位置を前記補正値で補正する補正手段と、
を備えたことを特徴とする印字装置。
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