JP3822296B2 - プレス用緩衝シート材の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は230℃以下の温度、且つ3kgf/cm2以下の圧力で実施されるプレス工程で使用される緩衝シート材及びその製造方法に係り、特に圧縮弾性、耐収縮性、耐熱性、耐久性を有する緩衝シート材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、被プレス物体にプレスを施す際に、その被プレス物体の表面に凹凸がある場合には、仮にその凹凸が微細なものであっても、凸部に圧力が集中して被プレス物体が損傷したり、プレス精度が悪くなって全体に歪みが生じたりする問題があった。
【0003】
従って、従来もこの欠点を改善するためにプレス熱板と被プレス物体との間にゴム、プラスチック等の緩衝材を介在させ、これによって被プレス物体の凹凸を吸収していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、前述のプレス加工に使用されるゴム、プラスチック等の緩衝材は、230℃以下の温度で、3kgf/cm2以下の圧力でプレスした場合に、緩衝材の厚みが薄くなってしまい、それに伴い圧縮弾性が失われ、緩衝機能がなくなり、また面積(縦横の長さ)が減少してしまう場合もあり、この緩衝材を何回も繰り返して使用することが出来ず、プレス加工を繰り返すためには極めて数多くの緩衝材を用意しなければならないという問題があった。
【0005】
また、その他にプレス加工の際に加熱加圧すると、緩衝材の表面が化学分解や融解を生じたり、更に緩衝材がプレス熱板や被プレス物体に付着して剥離が困難になる問題等もあった。
【0006】
特に、最近になって大量生産されるようになって来た液晶表示装置を製造するに当たっては、液晶セルを構成する2枚のガラス基板を熱硬化性接着剤で貼り合わす工程で、1個の液晶セル乃至複数の液晶セルを重ねて加圧し、空気恒温槽中で加熱する方法が用いられるが、その精度を良くするためには液晶セル相互間乃至液晶セルとプレス用の加熱板との間に極めて精度及び性能の良い緩衝体を介在させる必要があった。
【0007】
そしてその目的を達成するためには、圧縮弾性、耐収縮性、耐熱性、耐久性に優れ、多数回の繰り返しにも充分耐えることが出来、多数回使用しても性能が変わらずに使用し得る緩衝材が望まれていた。
【0008】
本発明に係るプレス用緩衝シート材は、前述の従来の多くの問題点に鑑み開発された全く新しい技術であって、耐熱ゴム発泡シートの両面に耐熱プラスチックフィルムを積層して構成した特殊な緩衝シート材の技術を提供するものである。また、本発明は、前記緩衝シート材の製造方法の技術を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るプレス用緩衝シート材の製造方法の要旨は、耐熱性接着剤層が塗層されている耐熱プラスチックフィルムを、表面に微小な多数の窪みを有する耐熱ゴム発泡シートの両面に積層し、温度を常温に保ったプレス熱板で急激な加圧と除圧とを数回繰り返すことによって耐熱ゴム発泡シートと耐熱プラスチックフィルム間の空気を脱気し、前記プレス熱板で所定の圧力迄加圧しながら前記耐熱性接着剤が溶融硬化する温度まで加熱して該耐熱性接着剤層が完全に硬化した後、該プレス熱板を常温まで冷却して緩衝シート材を製造することを特徴としたプレス用緩衝シート材の製造方法である。
【0012】
本発明者は、230℃以下の温度で3kgf/cm2以下の圧力でプレスした場合に、化学的分解や溶解がなく、寸法変化即ち収縮性が極めて少なく、更に圧縮弾性率の比較的小さい素材としてフッ素ゴム、シリコンゴム等の耐熱ゴムに注目したが、この耐熱ゴムをそのまま緩衝材として使用した場合には、圧力3kgf/cm2以下のプレス工程には圧縮弾性率がまだ大きすぎるため、この耐熱ゴムを発泡膨張させてその内部に多くの微小な独立気泡を含む構造とすることで、厚力3kgf/cm2以下のプレス工程に適した数値まで圧縮弾性率の減少をはかった。
【0013】
また、発泡膨張の割合を変えることで異なる温度圧力や異なる被プレス物体のプレス工程において最適な緩衝効果を得ることを可能にした。
【0014】
この耐熱ゴムを発泡膨張させた耐熱ゴム発泡体を単体で緩衝材として用いた場合は、耐熱ゴム発泡体が被プレス物体表面や加圧板表面に粘着を生ずるために、このような粘着性がなく化学的分解や、融解がなく寸法変化が少ない例えばポリイミドフィルム、4フッ化エチレン樹脂フィルム、4フッ化・6フッ化プロピレン樹脂フィルム等の耐熱プラスチックフィルムを積層し、かつ両者を230℃以下の温度で強固に接着力を持つエポキシ系接着剤等の耐熱性接着剤で一体的に接着した耐熱ゴム発泡体・耐熱プラスチックフィルム貼合緩衝シートとすることで、粘着性の欠点を補った。
【0015】
この耐熱ゴム発泡体、耐熱プラスチックフィルム貼合緩衝シートは圧縮弾性、耐収縮性、耐熱性、耐久性に優れ、且つ被プレス物体表面や加圧板表面への粘着性がなく、多数回の繰り返し使用に充分耐えるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
図により本発明に係るプレス用緩衝シート材及びその製造方法についてその具体的実施例を説明すると、図1は本発明の製造方法を示す縦断面説明図、図2は本発明に係るプレス用緩衝シート材の縦断面説明図である。
【0017】
図1及び図2に於いて、本発明に係るプレス用緩衝シート材及びその製造方法を説明すると次の通りである。即ち、先ずフッ素ゴム、シリコンゴム等の耐熱ゴム発泡体の表皮部分を切断除去して外表面に微小な半球形の窪み1を多数持った厚さ0.1〜30mmの耐熱ゴム発泡シート2を形成する。
【0018】
一方で、例えばポリイミドフィルム、4フッ化エチレン樹脂フィルム、4フッ化・6フッ化プロピレン樹脂フィルム等の厚さ0.005〜0.2mmの耐熱性プラスチックフィルム3の片表面に、エポキシ系接着剤等の耐熱性接着剤を塗着乾燥させて耐熱性プラスチックフィルム3の片面に耐熱性接着剤層4を形成する。
【0019】
次に、前述の耐熱ゴム発泡シート2の両表面に耐熱性接着剤層4が当接されるように、耐熱ゴム発泡シート2の両表面に耐熱ゴム発泡シート2の縦横寸法より若干小さい縦横寸法に切断した耐熱性接着剤層4が当接されるように、耐熱ゴム発泡シート2の両表面に耐熱性プラスチックフィルム3を積層し、この状態のまま温度を常温に保っている上下のプレス熱板5,6内に挿入し、これ等のプレス熱板5,6で急激な加圧と除圧とを数回繰り返すことによって、耐熱ゴム発泡シート2と耐熱プラスチックフィルム3(耐熱性接着剤層4)との間に介在する空気をほぼ完全に脱気する。
【0020】
続いて、前記プレス熱板5,6で耐熱ゴム発泡シート2と耐熱プラスチックフィルム3とを3kgf/cm2以下の圧力で加圧しながら、230℃以下の温度で耐熱ゴム発泡シートと、耐熱プラスチックフィルム3との間に介在されている耐熱性接着剤層4が溶融硬化するまで加熱する。該耐熱性接着剤層4が完全に硬化した後で該上下のプレス熱板5,6を常温まで冷却し、プレス熱板5,6を開いて本発明に係る耐熱ゴム発泡シート2の両表面に耐熱プラスチックフィルム3が一体的に積層接着された図2に示すようなプレス用緩衝シート材7を製造することが出来る。
【0021】
前述のプレス用緩衝シート材7を製造するに当たって、耐熱ゴム発泡体の表皮部分を切断除去して外表面に微小な半球形の窪み1を設けて耐熱ゴム発泡シート2を形成する理由は、後からの工程でこの耐熱ゴム発泡シート2の両表面に耐熱プラスックフィルム3を積層して両者を加熱加圧しながら一体的に接着する際に、耐熱ゴム発泡体の表皮は比較的平滑な粘着性のある表面であってスベリが生じないので、接着面の気泡混入や反りや皺を発生しやすいため、発泡体の表皮を切断除去して外表面に多数の微小な半球形の窪み1が存在して空気を介在させることによって、耐熱ゴム発泡シート2の表面と耐熱プラスックフィルム3との間にすべり現象を発生させ、両者をなじませながら徐々に密接させ、両者の接着面に気泡が混入したり、反りや皺を発生することを防止するためである。
【0022】
また、窪み1内に存在している空気は最終的に前述のようなプレス熱板5,6による急激な加圧と除圧とを数回繰り返すことによって、ほぼ完全に除去することが出来る。
【0023】
更に、前述のように、耐熱プラスチックフィルム3の表面に耐熱性接着剤層4を形成させた後で、耐熱プラスチックフィルム3を耐熱ゴム発泡シート2の両表面に加熱加圧して接着する理由は次の通りである。即ち、耐熱ゴム発泡シート2の表面に耐熱プラスックフィルム3を積層して接着する際に、接着工程内で始めてこれ等のいずれかに接着剤を塗布しながら、両者を接着しようとすると、接着剤を極めて均一に塗着することが比較的困難であり、かつ接着剤と両者との間に気泡が混入され、全体の完全な接着が困難であると共に、皺が生じ易い問題があるからである。
【0024】
本発明に於いては、予め耐熱プラスチックフィルム3の表面に耐熱性接着剤層4を形成した後で、耐熱プラスチックフィルム3を耐熱ゴム発泡シート2に積層し、かつプレス熱板5,6で急激な加圧と除圧とをすることによって両者間の空気を完全に脱気し、更にその後からプレス熱板5,6で加熱加圧しながら耐熱性接着剤層4を溶融硬化させ、耐熱プラスチックフィルム3を耐熱ゴム発泡シート2に接着するので、これ等の両者間に気泡等が混入され、接着不良や皺が発生することを完全に防止出来る。
【0025】
前述のように、プレス熱板5,6に耐熱ゴム発泡シート2と耐熱プラスチックフィルム3とを積層しながら投入したり、或いは両者が完全に接着された後でこれ等のプレス熱板5,6から取り出す作業を実施する際に、接着剤が硬化する高い温度で行わずに、常温で行うのは、急激な温度変化によって、耐熱ゴム発泡シート2と耐熱プラスチックフィルム3とが部分的に熱膨張したり、熱収縮して、両者間に気泡が混入されたり、反りや皺が生じたりすることを防止するためである。
【0026】
さらに、前述のように、耐熱ゴム発泡シート2の縦横寸法より若干小さい縦横寸法に切断した耐熱プラスチックフィルム3を積層するのは、耐熱プラスチックフィルム3の耐熱接着剤層4どうしが接して耐熱ゴム発泡シート2の表面と耐熱プラスチックフィルム3との間のすべり現象を妨害し、両者間の気泡混入や、接着不良や反りや皺の発生を防ぐためである。
【0027】
〔実施例1〕
ポリオール加硫型の二元系のフッ素ゴムを、2.7倍の割合で発泡膨張させたフッ素ゴム発泡体の表皮を切断除去して両面に微小な半球型の窪みを多数持つ0.5mm厚のシートを得る。次に0.025mm厚のポリイミドフィルムの片面にエポキシ系接着剤溶液を均一に塗布乾燥して0.02mm厚のエポキシ系接着剤層を形してポリイミド接着フィルムを得る。
【0028】
続いてポリイミド接着フィルム2枚をフッ素ゴム発泡体シートの縦横寸法よりも最低10〜20mm以上小さく切断し、それぞれの接着剤層の面がフッ素ゴム発泡体シートに接するようにフッ素ゴム発泡シートの両面に合わせた状態で積層する。
【0029】
熱板温度常温のプレスで1kgf/cm2の圧力で加圧直後に、急激な除圧と加圧とを数回すみやかに繰り返すことにより脱気したのち、1kgf/cm2の圧力を保持しつつプレス熱板の温度を160℃に昇温する。1時間160℃を保持したのち、プレス熱板の温度を常温まで冷却し、かつ除圧して0.5mm厚のフッ素ゴム発泡体にポリイミドフィルムを貼合したシートを得た。このシートの物性は次のとおりであった。
【0030】
見掛け密度 0.85g/cm3
10%圧縮時の圧縮応力 1.33kgf/cm2
加熱後の寸法変化 縦マイナス0.16% 横マイナス0.16%
(加熱条件:加熱空気中180℃×12H)
加熱圧縮永久歪み 16.7%
(圧縮条件:10% 加熱条件:加熱空気中180℃×1.5H)
加熱圧縮後の10%圧縮時の圧縮応力 1.03kgf/cm2
(圧縮条件:10% 加熱条件:加熱空気中180℃×1.5H)
【0031】
〔比較例1〕
4フッ化エチレン樹脂の微細な繊維を固めた0.55mm厚のシートの物性は次のとおりであった。
【0032】
見掛け密度 0.51g/cm3
10%圧縮時の圧縮応力 1.01kgf/cm2
加熱後の寸法変化 縦マイナス1.93% 横プラス0.33%
(加熱条件:加熱空気中180℃×12H)
加熱圧縮永久歪 22.5%
(圧縮条件:10% 加熱条件:加熱空気中180℃×1.5H)
加熱圧縮後の10%圧縮時の圧縮応力 2.30kgf/cm2
(圧縮条件:10% 加熱条件:加熱空気中180℃×1.5H)
【0033】
〔比較例2〕
ポリオール加硫型の二元系のフッ素ゴムを2.7倍の割合で発泡膨張させたフッ素ゴム発泡体の表皮を切断除去して得た0.5mm厚シートの物性は次の通りであった。但し、加熱圧縮永久歪測定の際に加圧板への粘着がみられ、プレス工程での緩衝材としての利用には適さなかった。
【0034】
見掛け密度 0.66g/cm3
10%圧縮時の圧縮応力 1.02kgf/cm2
加熱後の寸法変化 縦マイナス0.50% 横マイナス0.24%
(加熱条件:加熱空気中180℃×12H)
加熱圧縮永久歪 5.4%
(圧縮条件:10% 加熱条件:加熱空気中180℃×1.5H)
加熱圧縮後の10%圧縮時の圧縮応力 0.73kgf/cm2
(圧縮条件:10% 加熱条件:加熱空気中180℃×1.5H)
【0035】
前記実施例及び比較例の物性測定方法について詳述すると次の通りである。
【0036】
〔見掛け密度〕
体積6cm3の試験片3個の重量を測定し、それぞれの試験片の1cm3あたりの重量を算出し、その平均値とした。
【0037】
〔10%圧縮時の圧縮応力〕
(1)シートを20×20mmに切断したものを積み重ね11.1mmの高さとしたものを試験片として用いた。実施例1はそのまま重ね、比較例1及び2はシートどうしが固着してブロック化することで物性が変わらないようシート間に0.025mmのポリイミドフィルムを挟んだ。
【0038】
(2)試験片を元の高さの10%圧縮したときの応力を測定した。(3)圧縮の速度は3mm/分とした。(4)測定は25℃の室内で行った。(5)試験片は3個作成し、測定値は3個の平均値とした。
【0039】
(6)10%歪で圧縮を停止後20秒後の応力を読み取った。(7)圧縮歪の増加にかかわらず応力が0.39kgf/cm2付近で一定となり増加しない領域がある。これは多数枚のシートが密着していく過程であり、密着が終了してはじめて応力が増加する。このため、この領域を脱した直後の0.40kgf/cm2の応力における高さを以てその試験片の高さとした。
【0040】
〔加熱寸法変化〕
(1)シートを150×150mmに切断し、図3の如く縦及び横方向にそれぞれ互いに平行に3本の直線を50mm間隔になるように記入し、縦及び横方向について、それぞれ3本の直線の長さを測定し、その平均値を求めその加熱前後の変化率を算出した。(2)加熱は空気恒温槽中で180℃×12時間実施した。
【0041】
〔加熱圧縮永久歪
10%圧縮時の圧縮応力に用いた試験片を3mm厚の鉄板に高さ10mmのスペーサー2本の間に置き、3mm厚の鉄板をかぶせ、高さ10mmとなるまで鉄板を3ヵ所万力で締める。この状態で空気恒温槽で180℃×1.5時間加熱し、開圧1時間室温に放置後の高さ(0.40kgf/cm2荷重)を測定し元の高さとの百分率を算出した。3個の試験片の平均値を用いた。
【0042】
〔加熱圧縮後の10%圧縮時の圧縮応力〕
加熱圧縮永久歪で用いた試験片の10%圧縮時の圧縮応力を測定した。3個の試験片の平均値を用いた。
【0043】
本発明に係るプレス用緩衝シート材及びその製造方法は、上述の構造と作用とを有するので、次のような多大な効果を有している。
【0044】
(1)本発明に係るプレス用緩衝シート材は、前述のように耐熱ゴム発泡シートの両面に耐熱プラスチックフィルムを積層接着して一体的に構成したので、プレス熱板で加熱加圧した際に、化学分解や熱融解したり、或いはその表面がプレス熱板や被プレス物表面に付着することを防止出来る。(2)また、本発明に係るプレス用緩衝シート材には、皺や歪がなく、その肉厚が均一に保たれているので、極めて精度及び性能の良いプレス加工を実施することが出来る。
【0045】
(3)特に精度の高いプレス接合を要求される液晶セルの製造の際のガラス基板の貼り合わせ等に有効である。(4)本発明のプレス用緩衝シート材は、前述の構造を有するので、全体の腰が強く、プレス工程での作業性が優れている。
【0046】
(5)本願のプレス用緩衝シート材は、プレス加工に使用した場合には、圧力及び熱による厚みの方向及び巾方向の収縮の割合が極めて少ないので、一枚の緩衝シート材を多数回使用することが出来る。(6)本発明の方法を実施した場合には、耐熱ゴム発泡シートと耐熱プラスチックフィルムとの間に気泡が全く介在せず、かつ皺や歪の全く存在しない均一な緩衝シートを大量に生産することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造方法を示す縦断面説明図である。
【図2】 本発明に係るプレス用緩衝シート材の縦断面説明図である。
【図3】 プレス用緩衝シートの加熱寸法変化を示す説明図である。
【符号の説明】
1…半球形状の窪み
2…耐熱ゴム発泡シート
3…耐熱プラスチックフィルム
4…耐熱性接着剤層
5,6…プレス熱板
7…プレス用緩衝シート材

Claims (1)

  1. 耐熱性接着剤層が塗層されている耐熱プラスチックフィルムを、表面に微小な多数の窪みを有する耐熱ゴム発泡シートの両面に積層し、温度を常温に保ったプレス熱板で急激な加圧と除圧とを数回繰り返すことによって耐熱ゴム発泡シートと耐熱プラスチックフィルム間の空気を脱気し、前記プレス熱板で所定の圧力迄加圧しながら前記耐熱性接着剤が溶融硬化する温度まで加熱して該耐熱性接着剤層が完全に硬化した後、該プレス熱板を常温まで冷却して緩衝シート材を製造することを特徴としたプレス用緩衝シート材の製造方法。
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