JP3821584B2 - 車椅子踏段付エスカレーター - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、多数の踏段が連結された搬送帯に、要時に複数が連結されて車椅子積載面を形成する車椅子用踏段が設けられた車椅子踏段付エスカレーターに関する。
【0002】
【従来の技術】
図28及び図29は、例えば特公平2−14278号公報に示された従来の車椅子踏段付エスカレーターを示す図で、図28は概念的側面図、図29は図28の車椅子踏段付エスカレーターにおける車椅子搬送状況を説明する主枠下端側乗降口箇所の拡大図である。
また、図30は主枠端部における水平移動区間の短いエスカレーターに、図29に示す構成を適用した場合の車椅子搬送状況を説明する図29相当図である。
【0003】
図において、1は傾斜して配置されたエスカレーターの主枠、2は主枠1の下端、3は主枠1の上端、4は主枠1の下端2及び上端3にそれぞれ形成された乗降口、5は乗降口4に設けられて主枠1中間部側に配置された櫛、6は多数の踏段7が無端状に連結されて主枠1を循環移動する搬送帯である。701は踏段7等の主枠1下端側縁部に設けられたライザーである。
【0004】
8は主枠1内に設けられて下端2寄り及び上端3寄りにそれぞれ配置された第一作動機構で、ラックとピニオンからなり電動機によって駆動される昇降装置9及び主枠1の長手と平行に配置されたローラチェン10により係合機構を形成した傾斜踏板駆動機構11によって構成されている。
【0005】
801は主枠1内に設けられて下端2寄り及び上端3寄りにそれぞれ配置されて第一作動機構8よりも主枠1下端2寄りに設けられた第二作動機構で、ラックとピニオンからなり電動機によって駆動される昇降装置809、主枠1の長手と平行に配置されたローラチェン10により係合機構を形成した連結腕駆動機構811及び連結腕駆動機構811よりも主枠1下端2寄りに設けられた車止め駆動機構812によって構成されている。
【0006】
12は搬送帯6の一部をなし踏段7の相互間に配置された傾斜車椅子用踏段であり、要時に上昇した第一作動機構8の傾斜踏板駆動機構11に係合して駆動される傾斜機構13の変位を介して傾斜可能となる傾斜踏み板14が設けられている。
【0007】
15は搬送帯6の一部をなし踏段7の相互間に配置されて傾斜車椅子用踏段12の主枠1の下端2側に配置された第一車椅子用踏段で、要時に上昇した第二作動機構801の連結腕駆動機構811に係合して駆動される進退機構16によって主枠1の下端側へ突出変位する連結腕17が設けられている。
【0008】
18は搬送帯6の一部をなし踏段7の相互間に配置されて第一車椅子用踏段15の主枠1の下端2側に配置された第二車椅子用踏段で、突出した第一車椅子用踏段15の連結腕17に支持されて第一車椅子用踏段15の傾斜移動により、第二車椅子用踏段18の基部から上昇して第一車椅子用踏段15の踏み板面位置に支持される上昇踏み板19が設けられている。
【0009】
20は第二車椅子用踏段18の主枠1下端2側に設けられた車止め片で、要時に上昇した第二作動機構801の車止め駆動機構812に係合して駆動される変位機構21によって上方に突出変位する。22は車椅子で、主として第一車椅子用踏段15及び第二車椅子用踏段18によって形成された車椅子積載面23に搭載されて搬送される。
【0010】
従来の車椅子踏段付エスカレーターは上記のように構成されて、通常時には第一作動機構8及び第二作動機構801が下降位置に、傾斜車椅子用踏段12の傾斜踏み板14は水平位置に、第一車椅子用踏段15の連結腕17は引退位置に、また第二車椅子用踏段18の上昇踏み板19及び車止め片20は下降位置にそれぞれ配置される。
【0011】
この状態で搬送帯6が主枠1内を循環運転されて踏段7、傾斜車椅子用踏段12、第一車椅子用踏段15及び第二車椅子用踏段18により一般乗客が搬送される。なお、搬送帯6の循環運転により第一車椅子用踏段15等の全部の踏段は、上昇運転の場合に下端2側の乗降口4から水平移動し、次いで傾斜角度が漸増する漸増傾斜移動する。
【0012】
次いで、一定傾斜角度による一定傾斜移動して上端3側の乗降口4に近づくと傾斜角度が漸減する漸減傾斜移動する。その後に上端3側の乗降口4へ水平移動して循環移動する。なお、下降運転のときには全部の踏段が上昇運転の場合と逆の順序で循環移動する。
【0013】
そして、車椅子22を上昇搬送する場合、すなわち車椅子22を下端2側の乗降口4から上端3側の乗降口4へ搬送するときには、車椅子踏段付エスカレーターの車椅子運転スイッチ(図示しない)により車椅子運転に切り換えられる。これによって搬送帯6が上昇運転される。
【0014】
そして、傾斜車椅子用踏段12、第一車椅子用踏段15及び第二車椅子用踏段18が、図29に示すように主枠1の下端2側の乗降口4に移動したときに搬送帯6を停止する。この状態で第一作動機構8及び第二作動機構801が上昇して、傾斜踏板駆動機構11が傾斜車椅子用踏段12の傾斜機構13に、連結腕駆動機構811が第一車椅子用踏段15の進退機構16に、車止め駆動機構812が第二車椅子用踏段18の変位機構21にそれぞれ係合する。
【0015】
そして、傾斜踏板駆動機構11が付勢されて傾斜踏み板14の固定が解除され、連結腕駆動機構811が付勢されて連結腕17が突出して第二車椅子用踏段18の上昇踏み板19を支持する。上昇踏み板19及び第一車椅子用踏段15により車椅子積載面23が形成され、また傾斜踏み板14が傾斜可能な状態となる。そして、車椅子積載面23に車椅子22が搭載され、その後に車止め駆動機構812が付勢されて変位機構21を介して車止め片20が突出する。
【0016】
そして、車椅子踏段付エスカレーターが上昇運転されて、主枠1の上端3側に車椅子22が到達すると主枠1の上端3側の第一作動機構8及び第二作動機構801が上昇する。そして、主枠1の上端3側において詳細な説明を省略するが、傾斜踏板駆動機構11、連結腕駆動機構811及び車止め駆動機構812により主枠1の下端2側とは逆の動作が行われる。これにより傾斜踏み板14、連結腕17、上昇踏み板19及び車止め片20が車椅子22を搬送する前の状態に戻って車椅子踏段付エスカレーターが通常状態に復帰する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の車椅子踏段付エスカレーターにおいて、主枠1の下端2寄り及び上端3寄りにそれぞれ傾斜踏板駆動機構11、連結腕駆動機構811及び車止め駆動機構812の三つの駆動機構が設けられている。このため、これらの駆動機構の配置のために主枠1内に駆動機構に対応した設置スペースが必要になる。
【0018】
また、上昇踏み板19及び第一車椅子用踏段15により車椅子積載面23が形成されるが、第一車椅子用踏段15の連結腕17が突出して第二車椅子用踏段18の上昇踏み板19を支持する際にも、上昇踏み板19及び第一車椅子用踏段15が同一平面に配置される必要がある。このため、主枠1端部の水平移動部分が短い標準形のエスカレーターを車椅子踏段付エスカレーターに改造する場合に次に述べる不具合が生じる。
【0019】
すなわち、図30に示すように第二車椅子用踏段18及び第一車椅子用踏段15が同一平面に配置された状態で連結腕17を突出させる。これにより、上昇踏み板19及び第一車椅子用踏段15の両者が連結されるが、この連結によって上記両者が同一平面に保持されるので、第一車椅子用踏段15が移動して漸増傾斜移動部に達すると乗降口4の櫛5よりも主枠1端部寄りにある上昇踏み板19は櫛5によって上昇動作が阻止される。
【0020】
さらに、乗降口4には車椅子22が待機する平面スペースがないため、図29に示すように第二車椅子用踏段18が櫛5から外方に移動するまで第一車椅子用踏段15が水平移動するように、主枠1端部の水平移動部分を標準形のエスカレーターよりも長くすることが必要になる。したがって、車椅子踏段付エスカレーターの長手に対応して設置所要スペースが長くなるという問題点があった。
【0021】
この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、通常エスカレーターにおける乗降口近くの各踏段の水平移動区間に対応した長さの主枠によって構成できる車椅子踏段付エスカレーターを得ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わる車椅子踏段付エスカレーターにおいては、多数の踏段が無端状に連結されて主枠内を循環移動する搬送帯と、主枠の下端側へ変位する連結腕が設けられて踏段の相互間に配置された第一車椅子用踏段と、踏段の相互間に配置されて第一車椅子用踏段の主枠の下端側に配置され、上昇変位する上昇踏み板が設けられて、上昇変位した上昇踏み板が突出変位した連結腕に支持されて第一車椅子用踏段の踏み板面とにより車椅子積載面を形成する第二車椅子用踏段と、主枠の乗降口寄りに設けられた作動機構と、この作動機構に設けられて連結腕の機構に係合して連結腕を突出位置に変位させる連結腕駆動機構及び上昇踏み板に係合して上昇踏み板を上昇位置に変位させる上昇踏み板押上体と、作動機構に設けられて連結腕駆動機構及び上昇踏み板押上体をそれぞれの作動位置に上昇させる昇降装置とが設けられる。
【0023】
また、この発明に係わる車椅子踏段付エスカレーターにおいては、多数の踏段が無端状に連結されて主枠内を循環移動する搬送帯と、主枠の下端側へ変位する連結腕が設けられて踏段の相互間に配置された第一車椅子用踏段と、踏段の相互間に配置されて第一車椅子用踏段の主枠の下端側に配置され、上昇変位する上昇踏み板及び突出変位する車止め片が設けられて、上昇変位した上昇踏み板が突出変位した連結腕に支持されて第一車椅子用踏段の踏み板面とにより車椅子積載面を形成する第二車椅子用踏段と、主枠の乗降口寄りに設けられた作動機構と、この作動機構に設けられて連結腕の機構に係合して連結腕を突出位置に変位させる連結腕駆動機構、上昇踏み板に係合して上昇踏み板を上昇位置に変位させる上昇踏み板押上体及び車止め片の機構に係合して車止め片を突出位置に変位させる車止め駆動機構と、作動機構に設けられて連結腕駆動機構、上昇踏み板押上体及び車止め駆動機構をそれぞれの作動位置に上昇させる昇降装置とが設けられる。
【0024】
また、この発明に係わる車椅子踏段付エスカレーターにおいては、一つの作動機構に設けられて、踏段の相互間に配置されて第一車椅子用踏段の主枠の上端側に配置されて要時に傾斜する傾斜踏板が設けられた傾斜車椅子用踏段の傾斜機構に係合する傾斜踏板駆動用機構を作動位置に上昇させると共に、第一車椅子用踏段及び第二車椅子用踏段のいずれかの係合機構に対向する駆動機構を作動位置に上昇させる昇降装置が設けられる。
【0025】
また、この発明に係わる車椅子踏段付エスカレーターにおいては、一つの作動機構に設けられて、第二車椅子用踏段の係合機構に対向する駆動機構を第一上昇位置からなる作動位置に上昇させ、かつ第二車椅子用踏段の他の係合機構に対向する駆動機構を第一上昇位置よりも上方の第二上昇位置からなる作動位置に上昇させる昇降装置が設けられる。
【0026】
また、この発明に係わる車椅子踏段付エスカレーターにおいては、第二上昇位置に上昇して第二車椅子用踏段の上昇踏み板を車椅子積載面形成位置に上昇させる昇降装置が設けられる。
【0027】
また、この発明に係わる車椅子踏段付エスカレーターにおいては、踏段の相互間に配置されて第一車椅子用踏段の主枠の上端側に配置されて要時に傾斜する傾斜踏板が設けられた傾斜車椅子用踏段を設け、作動機構に設けられた昇降装置の動作を介して、傾斜車椅子用踏段の傾斜用機構に係合する傾斜踏板駆動用機構を第一上昇位置に上昇させて傾斜車椅子用踏段の通過動作を介して傾斜用機構を作動させる第一動作と、作動機構に設けられて第二車椅子用踏段が対向して停止した状態で第二車椅子用踏段に設けられた上昇踏み板の保持装置に係合する駆動機構を第二上昇位置に上昇させて駆動機構を付勢し保持装置を作動させる第二動作と、この第二動作後に第三上昇位置に上昇して上昇踏み板を車椅子積載面形成位置に上昇させ、かつ第二車椅子用踏段に設けられた車止め片の機構に係合し車止め片を作動させる車止め駆動機構を付勢する第三動作とが行われる。
【0028】
また、この発明に係わる車椅子踏段付エスカレーターにおいては、踏段の相互間に配置されて第一車椅子用踏段の主枠の上端側に配置されて要時に傾斜する傾斜踏板が設けられた傾斜車椅子用踏段を設け、作動機構に設けられた昇降装置の動作を介して、傾斜車椅子用踏段の傾斜用機構に係合する傾斜踏板駆動用機構を第一上昇位置に上昇させて傾斜車椅子用踏段の通過動作を介して傾斜用機構を作動させる第一動作と、作動機構に設けられて第一車椅子用踏段が対向して停止した状態で第一車椅子用踏段に設けられた連結腕の機構に係合して連結腕を突出位置に変位させる連結腕駆動機構を第二上昇位置に上昇させて連結腕駆動機構を付勢し連結腕を作動させる第二動作とが行われるる。
【0029】
また、この発明に係わる車椅子踏段付エスカレーターにおいては、作動機構に形成されて作動機構の基部及び昇降板の両者の一方に設けられたカムと、上記両者の他方に設けられてカムに対応して配置されて昇降板の基部に対する少なくとも第一上昇位置に対応した第一上昇検出器及び第二上昇位置に対応した第二上昇検出器とによって構成された昇降位置検出機構が設けられる。
【0030】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図21は、この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1は車椅子踏段付エスカレーターの概念的側面図、図2は図1の主枠の下端側箇所の拡大図、図3は図2のA部拡大図、図4は図2における車椅子搬送の第一状況を説明する図、図5は図1における第二作動機構の拡大斜視図、図6は図5の左側面図、図7は図5の昇降装置箇所の斜視図、図8は図5の駆動機構箇所の拡大斜視図、図9は図1における第一作動機構の駆動機構箇所の拡大斜視図、図10は図4の第二作動機構箇所の拡大右側面図、図11は図4の第一作動機構箇所の拡大右側面図、図12は図10の上昇踏み板の底面図である。
【0031】
また、図13は図10のB−B線拡大断面図、図14は図13のC−C線断面図、図15は図13の保持機構の動作状態を示す図13相当図、図16は図2における車椅子搬送の第二状況を説明する図、図17は図16の車椅子積載面の状態を説明する図、図18は図16の第二作動機構箇所の拡大右側面図、図19は図1の主枠の上端側箇所における車椅子搬送の第一状況を説明する拡大図、図20は図1の主枠の上端側箇所における車椅子搬送の第二状況を説明する拡大図、図21は図19のAA部拡大図である。
【0032】
図において、1は傾斜して配置されたエスカレーターの主枠、2は主枠1の下端、3は主枠1の上端、4は主枠1の下端2及び上端3にそれぞれ形成された乗降口、5は乗降口4に設けられて主枠1中間部側に配置された櫛、6は多数の踏段7が無端状に連結されて主枠1を循環移動する搬送帯である。また、701は踏段7等の主枠1下端側縁部に設けられたライザーである。
【0033】
8は主枠1内に設けられて下端2寄り及び上端3寄りにそれぞれ配置された第一作動機構であり、ラック24とピニオン25からなり上下方向に案内される昇降板26が昇降電動機27によって駆動される昇降装置9及び昇降板26に設けられて主枠1の長手と平行に配置されて駆動電動機28によって駆動されるローラチェン10により係合機構を形成した連結腕駆動機構29によって構成されている。
【0034】
801は主枠1内に設けられて下端2寄り及び上端3寄りにそれぞれ配置されて第一作動機構8よりも主枠1下端2寄りに設けられた第二作動機構で、ラック24とピニオン25からなり上下方向に案内される昇降板26が昇降電動機27によって駆動される昇降装置809、昇降板26に設けられて主枠1の長手と平行に配置されて駆動電動機28によってローラチェン10により係合機構を形成した保持装置駆動機構30、保持装置駆動機構30と同様に構成された車止め駆動機構812及び昇降板26に設けられて後述する上昇踏み板を押し上げる上昇踏み板押上体31によって構成されている。
【0035】
32は第一作動機構8、第二作動機構801に設けられた昇降位置検出機構で、昇降板26に設けられたカム33、作動機構の基部に設けられた取付体34、取付体34に装着されてカム33に押圧されるスイッチからなる下降検出器35、下降検出器35と同様に配置されて下降検出器35よりも上方に設けられた第一上昇検出器36及び進退機構上昇検出器361、下降検出器35と同様に配置されて第一上昇検出器36及び進退機構上昇検出器361よりも上方に設けられた第二上昇検出器37によって構成されている。
【0036】
15は搬送帯6の一部をなし踏段7の相互間に配置された第一車椅子用踏段で、歯車機構からなり要時に上昇した第一作動機構8の連結腕駆動機構29に係合して駆動される進退機構16及び進退機構16によってラック機構を介して主枠1の下端側へ突出変位する連結腕17が設けられている。
【0037】
18は搬送帯6の一部をなし踏段7の相互間に配置されて第一車椅子用踏段15の主枠1の下端2側に配置された第二車椅子用踏段、181は第二車椅子用踏段18に設けられた上昇踏み板で、第二作動機構801の上昇踏み板押上体31に係合し、昇降装置809の動作によって第二車椅子用踏段18の基部から上昇位置に変位する。そして、突出した第一車椅子用踏段15の連結腕17に支持されて第一車椅子用踏段15の踏み板面位置に配置される。
【0038】
38は第二車椅子用踏段18に設けられた保持装置で、第二作動機構801の保持装置駆動機構30に係合する係合機構39を形成する歯車機構からなり回動軸に固定されて周壁に切欠部40を有する回動体41及び第二車椅子用踏段18の基部から突設されて回動体41の周壁内に配置された係止片42によって構成されている。
【0039】
20は第二車椅子用踏段18の主枠1下端2側に設けられた車止め片で、要時に上昇した第二作動機構801の車止め駆動機構812に係合して駆動される変位機構21によって上方に突出変位する。43は上昇踏み板181の下面に設けられて第二作動機構801の上昇踏み板押上体31に押圧される押圧体、22は車椅子で、主として第一車椅子用踏段15及び第二車椅子用踏段18によって形成された車椅子積載面23に搭載されて搬送される。
【0040】
上記のように構成された車椅子踏段付エスカレーターにおいて、通常時には第一作動機構8及び第二作動機構801の昇降板26が図2に示すように下降位置に配置される。そして、この状態では第一作動機構8の連結腕駆動機構29、第二作動機構801の保持装置駆動機構30が第一車椅子用踏段15の進退機構16、第二車椅子用踏段18の変位機構21等に係合しない位置に配置される。
【0041】
また、図2に示す状態では図3に示すようにカム33によって下降検出器35が押圧されて昇降板26が下降していることが検出される。また、第一車椅子用踏段15の連結腕17は引退位置に、また第二車椅子用踏段18の上昇踏み板181及び車止め片20は下降位置にそれぞれ配置される。
【0042】
また、第二車椅子用踏段18に設けられた保持装置38は回動体41の周壁が係止片42に対向した図13及び図14に示す位置に配置される。この配置によって図4に示す状態において上昇踏み板181が第二車椅子用踏段18の基部に対して下降位置に保持されて、第二車椅子用踏段18の基部から上昇踏み板181が離れる方向へ変位することが阻止される。
【0043】
この状態で搬送帯6が主枠1内を循環運転されて踏段7、第一車椅子用踏段15及び第二車椅子用踏段18により一般乗客が搬送される。なお、搬送帯6の循環運転により第一車椅子用踏段15等の全部の踏段は、上昇運転の場合に下端2側の乗降口4から水平移動し、次いで傾斜角度が漸増する漸増傾斜移動する。
【0044】
次いで、一定傾斜角度による一定傾斜移動して上端3側の乗降口4に近づくと傾斜角度が漸減する漸減傾斜移動する。その後に上端3側の乗降口4へ水平移動して循環移動する。なお、下降運転のときには全部の踏段が上昇運転の場合と逆の順序で循環移動する。
【0045】
そして、車椅子22を上昇搬送する場合、すなわち車椅子22を下端2側の乗降口4から上端3側の乗降口4へ搬送するときには、車椅子踏段付エスカレーターの車椅子運転スイッチ(図示しない)により車椅子運転に切り換えられる。これによって、搬送帯6が上昇運転されて第一車椅子用踏段15が漸増傾斜移動区域に移動し第一作動機構8に対向し、第二車椅子用踏段18が水平移動区域に配置されて第二作動機構801に対向した位置で停止する。
【0046】
この状態で、図4に示すように第一車椅子用踏段15は第二車椅子用踏段18よりも上昇した位置に配置される。そして、第一作動機構8が上昇し、すなわち昇降装置9が動作して昇降板26が上昇し、カム33に進退機構上昇検出器361が押圧されて連結腕駆動機構29が進退機構上昇位置に配置される。これにより、連結腕駆動機構29のローラチェン10が進退機構16に係合する。
【0047】
また、第二車椅子用踏段18が第二作動機構801に対向した状態で、第二作動機構801が上昇し、すなわち昇降装置809が動作して昇降板26が上昇し、カム33に第一上昇検出器36が押圧されて保持装置駆動機構30が第一上昇位置に配置される。この状態で保持装置駆動機構30のローラチェン10が係合機構39に係合して図4に示す状態となる。
【0048】
そして、図4の状態において、保持装置駆動機構30の駆動電動機28が付勢されてローラチェン10が動作し、第二車椅子用踏段18の係合機構39が駆動されて保持装置38の回動体41が回動する。これにより、回動体41の切欠部40が係止片42に対向した図15に示す位置に配置される。この配置によって図4に示す状態において第二車椅子用踏段18の基部に対する上昇踏み板181の保持が解除される。
【0049】
次に、上昇踏み板181の保持解除後に再度、昇降装置809が動作して昇降板26が上昇し、カム33に第二上昇検出器37が押圧されて保持装置駆動機構30が第二上昇位置に配置される。この状態において、第二作動機構801の上昇踏み板押上体31に押圧体43が押圧されて上昇踏み板181が上昇して図16に示すように第一車椅子用踏段15の踏み面と一致する位置に配置される。
【0050】
そして、上昇踏み板181が上昇した状態で、連結腕駆動機構29の駆動電動機28が付勢されてローラチェン10が駆動されて、第一車椅子用踏段15の進退機構16が動作し、連結腕17が主枠1の下端2側へ突出する。これによって、上昇した上昇踏み板181が連結腕17によって支持されて第一車椅子用踏段15の踏み面に一致した状態で保持されて車椅子積載面23が形成される。
【0051】
次いで、形成された車椅子積載面23に下端2側の乗降口4から車椅子22が搭載され、その後に車止め駆動機構812の駆動電動機28が付勢されてローラチェン10が駆動されて、第二車椅子用踏段18の変位機構21が動作し、車止め片20が上方に突出変位して図16に示す状態となる。この車止め片20によって、車椅子積載面23上の車椅子22が主枠1下端方向へ変位することが阻止される。そして、図16に示す状態において第一作動機構8及び第二作動機構801が下降し、それぞれカム33によって下降検出器35が押圧されて昇降板26の下降が検出される。
【0052】
これにより、図17に示す状態で搬送帯6が上昇運転されて上昇踏み板181と第一車椅子用踏段15の踏み面からなる車椅子積載面23が水平姿勢を保持して下端2側の乗降口4から水平移動し、次いで傾斜角度が漸増する漸増傾斜移動する。次いで、一定傾斜角度による一定傾斜移動して主枠1上端3側の乗降口4に近づくと傾斜角度が漸減する漸減傾斜移動する。
【0053】
そして、第二車椅子用踏段18が漸減傾斜移動区域にいる状態で主枠1上端3側の第二作動機構801に対向した位置で搬送帯6が停止し、またこの状態では第一車椅子用踏段15が主枠1上端3側の第一作動機構8に対向する。この状態において、車椅子積載面23から車椅子22が主枠1上端3側の乗降口4に降り立って車椅子22の上昇搬送が終了する。
【0054】
次いで、前述のように第一作動機構8が上昇して昇降板26が進退機構上昇位置に配置されて、連結腕駆動機構29のローラチェン10が進退機構16に係合する。また、前述のように第二作動機構801が上昇して昇降板26が第二上昇位置に配置されて、保持装置駆動機構30のローラチェン10が係合機構39に係合すると共に、車止め駆動機構812のローラチェン10が係合機構21に係合し、さらに上昇踏み板181の押圧体43が第二作動機構801の上昇踏み板押上体31によって押圧されて上昇踏み板181が支持されて図19に示す状態となる。
【0055】
そして、図19の状態において、連結腕駆動機構29の駆動電動機28が付勢されてローラチェン10が駆動されて、第一車椅子用踏段15の進退機構16が動作し、連結腕17が主枠1の上端3側へ引退する。これによって、上昇した上昇踏み板181と第一車椅子用踏段15の踏み面との連結が解除される。次いで、主枠1上端3側の第一作動機構8の昇降装置9が動作し昇降板26が下降し、カム33に下降検出器35が押圧されて昇降板26が下降位置に配置される。
【0056】
また、第二作動機構801の車止め駆動機構812の駆動電動機28が付勢されてローラチェン10が駆動されて、第二車椅子用踏段18の変位機構21が動作し、車止め片20が下方に引退する。次いで、第二作動機構801の昇降装置809が動作して昇降板26が下降し、カム33が第一上昇検出器36の下にきたところで一旦停止して再度上昇させ、カム33に第一上昇検出器36が押圧されて昇降板26が第一上昇位置に配置される。これによって、第二作動機構801の上昇踏み板押上体31に押圧体43が押圧されて支持されていた上昇踏み板181が支持されながら自重によって下降して第二車椅子用踏段18の基部に支持されて図20に示す状態となる。
【0057】
そして、上昇踏み板181が第二車椅子用踏段18の基部に支持された状態で、第二作動機構801の保持装置駆動機構30の駆動電動機28が付勢されてローラチェン10が動作し、第二車椅子用踏段18の係合機構39が駆動されて保持装置38の回動体41が回動する。これにより、回動体41の切欠部40が第二車椅子用踏段18基部の係止片42対向位置から変位し、保持装置38の回動体41周壁が係止片42に対向した図13及び図14に示す位置に配置される。これによって、上昇踏み板181が第二車椅子用踏段18の基部に結合されて、上昇踏み板181が下降、すなわち第二車椅子用踏段18の基部に接近した位置に保持される。
【0058】
次に再度第二作動機構801の昇降装置809が動作し、昇降板26が下降し、カム33に下降検出器35が押圧されて昇降板26が下降位置に配置されたことが検出される。これによって、車椅子踏段付エスカレーターが通常運転に復帰する。
なお、以上は車椅子22を主枠1下端2側の乗降口4から上端3側の乗降口4へ上昇搬送する場合について説明した。
【0059】
これに対して、車椅子22を主枠1上端3側の乗降口4から下端2側の乗降口4へ下降搬送するときに、第一作動機構8、第二作動機構801等の関連機器を、車椅子22の上昇搬送時とは逆に動作させる。これによって、詳細な説明を省略するが車椅子22の上昇搬送時と同様な作用を得ることができる。
【0060】
以上説明したように漸増傾斜移動区間又は漸減傾斜移動区間に、第一車椅子用踏段15及び第二車椅子用踏段18のいずれかが移動し停止して状態、すなわち、車椅子22の上昇搬送時には第二車椅子用踏段18の主枠1下端側の通常踏段7が、また下降搬送時には第一車椅子用踏段15の主枠1上端3側の通常踏段7が昇降口4の櫛5の下側に配置された状態で車椅子積載面23が形成される。したがって、主枠1端部寄りに通常のエスカレーターよりも長い各踏段の水平移動区間を設けることなく、車椅子22が乗降できる。
【0061】
これにより、主枠1の全長を増したり、主枠1の両端を支持する建築梁の間隔を増大したりすることが不要になる。したがって、車椅子踏段付エスカレーター設置の制約、また既設の通常エスカレーターを車椅子踏段付エスカレーターに改造する場合の制約を解消することができる。また、第一作動機構8、第二作動機構801が第一上昇位置、第二上昇位置に昇降し、第一車椅子用踏段15及び第二車椅子用踏段18に結合して連結腕17等による所要の作用が達成される。
【0062】
また、第一作動機構8、第二作動機構801の昇降装置の昇降板26の上下方向位置が昇降位置検出機構32によって検出される。このため、昇降板26に設けられた機器、部材が上下方向の所定位置に配置されないことによって生じる不具合を未然に防ぐことができる。
【0063】
また、昇降位置検出機構32が第一作動機構8、第二作動機構801に設けられるので、第一車椅子用踏段15、第二車椅子用踏段18側にカム33、下降検出器35等を設ける必要がない。したがって、構造を簡略化でき製造費を低減することができる。
【0064】
実施の形態2.
図22〜図27は、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図22は主枠の下端側における車椅子搬送の状況を説明する図であり前述の図2相当図、図23は図22における傾斜車椅子用踏段箇所の拡大右側面図、図24は図23における傾斜車椅子用踏段の踏み面の底面図、図25は図22に対応した主枠の上端側箇所における車椅子搬送の状況を説明する拡大図、図26は図22のAAA 部拡大図、図27は図22のAAAA部拡大図である。図において、前述の図1〜図21と同符号は相当部分を示す。
【0065】
12は搬送帯6の一部をなし踏段7の相互間に配置された傾斜車椅子用踏段で、第一車椅子用踏段15の主枠1上端3側に配置され、要時に上昇した第二作動機構801の車止め駆動機構812に係合する傾斜機構13により動作する保持装置38及び保持装置38によって常時は水平姿勢に保持される傾斜踏み板14が設けられている。3601は昇降位置検出機構32に設けられた傾斜保持解除上昇位置検出器で、下降検出器35と同様に配置されて下降検出器35と第一上昇検出器36の間又は下降検出器35と進退機構上昇検出器36の間に設けられている。
【0066】
上記のように構成された車椅子踏段付エスカレーターにおいて、通常時には第一作動機構8及び第二作動機構801の昇降板26が前述の図2に示すように下降位置に配置されて、前述の図1〜図21の実施の形態と同様に搬送帯6が主枠1内を循環運転される。
【0067】
そして、車椅子22を上昇搬送する場合、すなわち車椅子22を下端2側の乗降口4から上端3側の乗降口4へ搬送するときには、車椅子踏段付エスカレーターの車椅子運転スイッチ(図示しない)により車椅子運転に切り換えられる。これによって、第二作動機構801が上昇し、すなわち昇降装置809が動作して昇降板26が上昇し、カム33に傾斜保持解除上昇位置検出器3601が押圧されて車止め駆動機構812が傾斜保持解除上昇位置に配置されると共に、車止め駆動機構812の駆動電動機28が制動されてローラチェン10の動作が阻止される。
【0068】
この状態において、搬送帯6が上昇運転されて傾斜車椅子用踏段12が第二作動機構801の上を移動する。この移動中に図22に示す状態によって車止め駆動機構812のローラチェン10に傾斜機構13の第二鎖車132が係合して動作する。この傾斜機構13の第二鎖車132の動作を介して保持装置38が動作し、前述の上昇踏み板181の保持解除時の動作と同様に保持装置38による傾斜踏み板14の水平姿勢保持が解除される。なお、傾斜機構13の第二鎖車132はライザー701の下端よりも下側に出ているので、ライザー701が第二作動機構801に接触することはない。
【0069】
そして、水平姿勢保持が解除された傾斜踏み板14は自重で主枠1下端2側が下降した傾斜姿勢に傾斜可能な状態となる。その後は主枠1に設けられた傾斜踏み板14用の傾斜姿勢保持レール(図示しない)の案内によって主枠1下端側の踏段との段差を一定に保ちながら徐々に傾斜する。
【0070】
次に、第一車椅子用踏段15が第一作動機構8に対向し、第二車椅子用踏段18が第二作動機構801に対向した位置で停止する。そして、詳細な説明を省略するがこの状態で前述の図1〜図21の実施の形態の場合と同様に第一作動機構8、第二作動機構801等が動作して車椅子22が上昇搬送される。
【0071】
そして、搬送帯6が上昇運転されて傾斜車椅子用踏段12が主枠1上端3側の乗降口4に近づくと、傾斜踏み板14用の傾斜姿勢保持レール(図示しない)によって傾斜踏み板14が傾斜姿勢から水平姿勢に復帰する。また、主枠1上端3側の第一作動機構8が上昇し、すなわち昇降装置9が動作して昇降板26が上昇し、カム33に傾斜保持解除上昇位置検出器3601が押圧されて連結腕駆動機構29が傾斜保持解除上昇位置に配置されると共に、連結腕駆動機構29の駆動電動機28が制動されてローラチェン10の動作が阻止される。
【0072】
この状態において、搬送帯6が上昇運転されて傾斜車椅子用踏段12が第一作動機構8の上を移動する。この移動中に図25に示す状態によって連結腕駆動機構29のローラチェン10に傾斜機構13の第一鎖車131が係合して動作する。この傾斜機構13の第一鎖車131の動作を介して保持装置38が動作し、前述の上昇踏み板181の再保持時の動作と同様に保持装置38による傾斜踏み板14の水平姿勢保持が行われる。
【0073】
その後に搬送帯6が停止して第一車椅子用踏段15が主枠1上端3側の第一作動機構8に対向し、第二車椅子用踏段18が主枠1上端3側の第二作動機構801に対向した位置で停止する。
【0074】
そして、詳細な説明を省略するがこの状態で前述の図1〜図21の実施の形態の場合と同様に第一作動機構8、第二作動機構801等が動作して、車椅子積載面23から車椅子22が主枠1上端3側の乗降口4に降り立って車椅子22の上昇搬送が終了する。次いで、さらに前述の図1〜図21の実施の形態の場合と同様に第一作動機構8、第二作動機構801等が動作して、車椅子踏段付エスカレーターが通常運転に復帰する。
【0075】
以上説明したように漸増傾斜移動区間又は漸減傾斜移動区間に、第一車椅子用踏段15及び第二車椅子用踏段18のいずれかが移動し停止した状態、すなわち、車椅子22の上昇搬送時には第二車椅子用踏段18の主枠1下端側の通常踏段7が、また下降搬送時には第一車椅子用踏段15の主枠1上端3側の通常踏段7が昇降口4の櫛5の下側に配置された状態で車椅子積載面23が形成される。
【0076】
また、第一作動機構8、第二作動機構801が第一上昇位置、第二上昇位置に昇降し、第一車椅子用踏段15及び第二車椅子用踏段18に結合して連結腕17等による所要の作用が達成される。さらに、第一作動機構8、第二作動機構801の昇降装置の昇降板26の上下方向位置が昇降位置検出機構32によって検出される。したがって、詳細な説明を省略するが図22〜図27の実施の形態においても図1〜図21の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0077】
また、図22〜図27の実施の形態において、例えば第二作動機構801が主枠1下端2側において第一上昇位置に上昇して、傾斜機構13に係合して傾斜車椅子用踏段12の傾斜踏み板14の水平姿勢保持及び解除を行う。さらに、主枠1下端2側において第二作動機構801が第一上昇位置に上昇して、第二車椅子用踏段18の変位機構21に係合し、また第二上昇位置に上昇して上昇踏み板181を車椅子積載面23位置に配置する。
【0078】
これによって、前述の図28の車椅子踏段付エスカレーターの構成のように多くの作動機構数を設けることなく所要の作用を達成することができる。また、一つの作動機構が下降位置から第一上昇位置、第二上昇位置に変位して連結腕17等の車椅子積載用の機器、部材を動作させることができる。したがって、作動機構設置の所要スペースのための制約が少なく作動機構を容易に配置することができ、また、主枠1に余計なスペースを設ける必要がなく製作費を節減できる。
【0079】
実施の形態3.
前述の図22〜図27の実施の形態を応用して容易に次に述べるように車椅子踏段付エスカレーターを構成することができる。すなわち、第一作動機構8、第二作動機構801に設けられた昇降位置検出機構32に、図示を省略するが第二上昇検出器37よりも上方に第三上昇検出器を設けて第三上昇位置を検出する。そして、作動機構に設けられて傾斜車椅子用踏段12の傾斜機構13に係合する傾斜踏板駆動用機構を昇降装置9、昇降装置809の動作により、傾斜保持解除上昇位置検出器3601による傾斜保持解除上昇位置に上昇させる。
【0080】
これにより、傾斜車椅子用踏段12の作動機構位置通過動作を介して傾斜機構14を作動させ保持装置38による傾斜踏み板14の水平姿勢保持を解除する第一動作を行う。次いで、作動機構に設けられて第二車椅子用踏段18が作動機構に対向して停止した状態で、第二車椅子用踏段18に設けられた上昇踏み板181の保持装置38に連携する係合機構39を駆動する保持装置駆動機構30を昇降装置9、昇降装置809の動作により、第二上昇検出器37による第二上昇位置に上昇させる。
【0081】
そして、保持装置駆動機構30を付勢し保持装置38を作動させる第二動作を行う。
さらに、第二動作後に第三上昇検出器による昇降装置9、昇降装置809の動作により、第三上昇位置に上昇して上昇踏み板181を車椅子積載面23形成位置に上昇させ、かつ第二車椅子用踏段18に設けられた車止め片20の変位機構21に係合し車止め片181を作動させる車止め駆動機構812を付勢する第三動作とを行う。
【0082】
これによって、第一作動機構8、第二作動機構801等の一つの作動機構が下降位置から傾斜保持解除上昇位置、第一上昇位置〜第三上昇位置に変位し、傾斜車椅子用踏段12及び第二車椅子用踏段18の車椅子積載面23形成用の上昇踏み板181を動作させる。したがって、第一作動機構8等の設置の所要スペースのための制約が少なく第一作動機構8等を容易に配置することができ、また主枠1に余計なスペースを設ける必要がなく製作費を節減することができる。
【0083】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、多数の踏段が無端状に連結されて主枠内を循環移動する搬送帯と、主枠の下端側へ変位する連結腕が設けられて踏段の相互間に配置された第一車椅子用踏段と、踏段の相互間に配置されて第一車椅子用踏段の主枠の下端側に配置され、上昇変位する上昇踏み板が設けられて、上昇変位した上昇踏み板が突出変位した連結腕に支持されて第一車椅子用踏段の踏み板面とにより車椅子積載面を形成する第二車椅子用踏段と、主枠の乗降口寄りに設けられた作動機構と、この作動機構に設けられて連結腕の機構に係合して連結腕を突出位置に変位させる連結腕駆動機構及び上昇踏み板に係合して上昇踏み板を上昇位置に変位させる上昇踏み板押上体と、作動機構に設けられて連結腕駆動機構及び上昇踏み板押上体をそれぞれの作動位置に上昇させる昇降装置とを設けたものである。
【0084】
これによって、漸増傾斜移動区間又は漸減傾斜移動区間に、第一車椅子用踏段及び第二車椅子用踏段のいずれかが移動して停止した状態で車椅子積載面が形成される。したがって、主枠端部寄りに通常のエスカレーターよりも長い踏段の水平移動区間を設けることなく、車椅子が乗降できる。これにより、主枠の全長を増したり、主枠の両端を支持する建築梁の間隔を増大したりすることが解消される。したがって、車椅子踏段付エスカレーター設置の制約、また既設の通常エスカレーターを車椅子踏段付エスカレーターに改造する場合の制約を解消する効果がある。
また、作動機構が昇降装置によって第一上昇位置、第二上昇位置に昇降し、車椅子用踏段の駆動機構に係合して連結腕等による所要の作用が達成される。したがって、多くの作動機構を設けることなく所要の動作が得られて、構造を簡略化でき製造費を低減する効果がある。
【0085】
また、この発明は以上説明したように、多数の踏段が無端状に連結されて主枠内を循環移動する搬送帯と、主枠の下端側へ変位する連結腕が設けられて踏段の相互間に配置された第一車椅子用踏段と、踏段の相互間に配置されて第一車椅子用踏段の主枠の下端側に配置され、上昇変位する上昇踏み板及び突出変位する車止め片が設けられて、上昇変位した上昇踏み板が突出変位した連結腕に支持されて第一車椅子用踏段の踏み板面とにより車椅子積載面を形成する第二車椅子用踏段と、主枠の乗降口寄りに設けられた作動機構と、この作動機構に設けられて連結腕の機構に係合して連結腕を突出位置に変位させる連結腕駆動機構、上昇踏み板に係合して上昇踏み板を上昇位置に変位させる上昇踏み板押上体及び車止め片の機構に係合して車止め片を突出位置に変位させる車止め駆動機構と、作動機構に設けられて連結腕駆動機構、上昇踏み板押上体及び車止め駆動機構をそれぞれの作動位置に上昇させる昇降装置とを設けたものである。
【0086】
これによって、漸増傾斜移動区間又は漸減傾斜移動区間に、第一車椅子用踏段及び第二車椅子用踏段のいずれかが移動して停止した状態で車椅子積載面が形成される。したがって、主枠端部寄りに通常のエスカレーターよりも長い踏段の水平移動区間を設けることなく、車椅子が乗降できる。これにより、主枠の全長を増したり、主枠の両端を支持する建築梁の間隔を増大したりすることが解消される。したがって、車椅子踏段付エスカレーター設置の制約、また既設の通常エスカレーターを車椅子踏段付エスカレーターに改造する場合の制約を解消する効果がある。
また、作動機構が昇降装置によって第一上昇位置、第二上昇位置に昇降し、車椅子用踏段の駆動機構に係合して連結腕等による所要の作用が達成される。したがって、多くの作動機構を設けることなく所要の動作が得られて、構造を簡略化でき製造費を低減する効果がある。
【0087】
また、この発明は以上説明したように、一つの作動機構に設けられて、踏段の相互間に配置されて第一車椅子用踏段の主枠の上端側に配置されて要時に傾斜する傾斜踏板が設けられた傾斜車椅子用踏段の傾斜機構に係合する傾斜踏板駆動用機構を作動位置に上昇させると共に、第一車椅子用踏段及び第二車椅子用踏段のいずれかの係合機構に対向する駆動機構を作動位置に上昇させる昇降装置を設けたものである。
【0088】
これによって、一つの作動機構が下降位置から上昇位置に変位して傾斜車椅子用踏段の傾斜機構に係合して傾斜踏板の保持を解除し、また第一車椅子用踏段及び第二車椅子用踏段のいずれかの係合機構に対向する駆動機構が作動位置に上昇変位して連結腕等の車椅子積載用の部材を動作させる。したがって、作動機構設置の所要スペースのための制約が少なく作動機構を容易に配置することができ、また主枠に余計なスペースを設ける必要がなく製作費を節減する効果がある。
【0089】
また、この発明は以上説明したように、一つの作動機構に設けられて、第二車椅子用踏段の係合機構に対向する駆動機構を第一上昇位置からなる作動位置に上昇させ、かつ第二車椅子用踏段の他の係合機構に対向する駆動機構を第一上昇位置よりも上方の第二上昇位置からなる作動位置に上昇させる昇降装置を設けたものである。
【0090】
これによって、一つの作動機構が下降位置から第一上昇位置に変位して第二車椅子用踏段の係合機構に対向する駆動機構を作動位置に上昇させ、かつ第二上昇位置に変位して第二車椅子用踏段の他の係合機構に対向する駆動機構を作動位置に上昇させる。したがって、作動機構設置の所要スペースのための制約が少なく作動機構を容易に配置することができ、また主枠に余計なスペースを設ける必要がなく製作費を節減する効果がある。
【0091】
また、この発明は以上説明したように、第二上昇位置に上昇して第二車椅子用踏段の上昇踏み板を車椅子積載面形成位置に上昇させる昇降装置を設けたものである。
【0092】
これによって、一つの作動機構が下降位置から第二上昇位置に変位して第二車椅子用踏段の上昇踏み板を車椅子積載面形成位置に上昇させる。したがって、一つの作動機構により第二車椅子用踏段の係合機構に対向する駆動機構を作動位置に上昇させる動作及び上昇踏み板を上昇させる動作を行うことができる。このため、作動機構設置の所要スペースのための制約が少なく作動機構を容易に配置することができ、また主枠に余計なスペースを設ける必要がなく製作費を節減する効果がある。
【0093】
また、この発明は以上説明したように、踏段の相互間に配置されて第一車椅子用踏段の主枠の上端側に配置されて要時に傾斜する傾斜踏板が設けられた傾斜車椅子用踏段を設け、作動機構に設けられた昇降装置の動作を介して、傾斜車椅子用踏段の傾斜用機構に係合する傾斜踏板駆動用機構を第一上昇位置に上昇させて傾斜車椅子用踏段の通過動作を介して傾斜用機構を作動させる第一動作と、作動機構に設けられて第二車椅子用踏段が対向して停止した状態で第二車椅子用踏段に設けられた上昇踏み板の保持装置に係合する駆動機構を第二上昇位置に上昇させて駆動機構を付勢し保持装置を作動させる第二動作と、この第二動作後に第三上昇位置に上昇して上昇踏み板を車椅子積載面形成位置に上昇させ、かつ第二車椅子用踏段に設けられた車止め片の機構に係合し車止め片を作動させる車止め駆動機構を付勢する第三動作とを行うものである。
【0094】
これによって、一つの作動機構が下降位置から第一上昇位置〜第三上昇位置に変位し、傾斜車椅子用踏段及び第二車椅子用踏段の車椅子積載面形成用の部材を動作させる。したがって、作動機構設置の所要スペースのための制約が少なく作動機構を容易に配置することができ、また主枠に余計なスペースを設ける必要がなく製作費を節減する効果がある。
【0095】
また、この発明は以上説明したように、踏段の相互間に配置されて第一車椅子用踏段の主枠の上端側に配置されて要時に傾斜する傾斜踏板が設けられた傾斜車椅子用踏段を設け、作動機構に設けられた昇降装置の動作を介して、傾斜車椅子用踏段の傾斜用機構に係合する傾斜踏板駆動用機構を第一上昇位置に上昇させて傾斜車椅子用踏段の通過動作を介して傾斜用機構を作動させる第一動作と、作動機構に設けられて第一車椅子用踏段が対向して停止した状態で第一車椅子用踏段に設けられた連結腕の機構に係合して連結腕を突出位置に変位させる連結腕駆動機構を第二上昇位置に上昇させて連結腕駆動機構を付勢し連結腕を作動させる第二動作とを行うものである。
【0096】
これによって、一つの作動機構が下降位置から第一上昇位置及び第二上昇位置に変位し、傾斜車椅子用踏段及び第一車椅子用踏段の車椅子積載面形成用の部材を動作させる。したがって、作動機構設置の所要スペースのための制約が少なく作動機構を容易に配置することができ、また主枠に余計なスペースを設ける必要がなく製作費を節減する効果がある。
【0097】
また、この発明は以上説明したように、作動機構に形成されて作動機構の基部及び昇降板の両者の一方に設けられたカムと、上記両者の他方に設けられてカムに対応して配置されて昇降板の基部に対する少なくとも第一上昇位置に対応した第一上昇検出器及び第二上昇位置に対応した第二上昇検出器とによって構成された昇降位置検出機構を設けたものである。
【0098】
これによって、作動機構の昇降装置の昇降板の上下方向位置を昇降位置検出機構により検出することができ、昇降板に設けられた部材が上下方向の所定位置に配置されないことによって生じる不具合を未然に防ぐ効果がある。また、昇降位置検出機構が作動機構に設けられるので、第一車椅子用踏段等に昇降位置検出用の部材を設ける必要がない。したがって、構造を簡略化でき製造費を低減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、車椅子踏段付エスカレーターの概念的側面図。
【図2】 図1の主枠の下端側箇所の拡大図。
【図3】 図2のA部拡大図。
【図4】 図2における車椅子搬送の第一状況を説明する図。
【図5】 図1における第二作動機構の拡大斜視図。
【図6】 図5の左側面図。
【図7】 図5の昇降装置箇所の斜視図。
【図8】 図5の駆動機構箇所の拡大斜視図。
【図9】 図1における第一作動機構の駆動機構箇所の拡大斜視図。
【図10】 図4の第二作動機構箇所の拡大右側面図。
【図11】 図4の第一作動機構箇所の拡大右側面図。
【図12】 図10の上昇踏み板の底面図。
【図13】 図10のB−B線拡大断面図。
【図14】 図13のC−C線断面図。
【図15】 図13の保持機構の動作状態を示す図13相当図。
【図16】 図2における車椅子搬送の第二状況を説明する図。
【図17】 図16の車椅子積載面の形成状態を説明する図。
【図18】 図16の第二作動機構箇所の拡大右側面図。
【図19】 図1の主枠の上端側箇所における車椅子搬送の第一状況を説明する拡大図。
【図20】 図1の主枠の上端側箇所における車椅子搬送の第二状況を説明する拡大図。
【図21】 図19のAA部拡大図。
【図22】 この発明の実施の形態2を示す図で、主枠の下端側における車椅子搬送の状況を説明する図であって前述の図2相当図。
【図23】 図22における傾斜車椅子用踏段箇所の拡大右側面図。
【図24】 図23における傾斜車椅子用踏段の踏み面の底面図。
【図25】 図22に対応した主枠の上端側箇所における車椅子搬送の状況を説明する拡大図。
【図26】 図22のAAA 部拡大図。
【図27】 図22のAAAA部拡大図。
【図28】 従来の車椅子踏段付エスカレーターを示す概念的側面図。
【図29】 図28の車椅子踏段付エスカレーターにおける車椅子搬送状況を説明する主枠下端側乗降口箇所の拡大図。
【図30】 主枠端部における水平移動区間の短いエスカレーターに、図29に示す構成を適用した場合の車椅子搬送状況を説明する図29相当図。
【符号の説明】
1 主枠、2 下端側、4 乗降口、6 搬送帯、7 踏段、8 第一作動機構、801 第二作動機構、9 昇降装置、809 昇降装置、812 車止め駆動機構、12 傾斜車椅子用踏段、13 傾斜機構、14 傾斜踏板、15第一車椅子用踏段、17 連結腕、18 第二車椅子用踏段、181 上昇踏み板、20 車止め片、21 変位機構、23 車椅子積載面、26 昇降板、29 連結腕駆動機構、30 保持装置駆動機構、31 上昇踏み板押上体、32昇降位置検出機構、33 カム、36 第一上昇検出器、37 第二上昇検出器、38 保持装置。
Claims (8)
- 多数の踏段が無端状に連結されて主枠内を循環移動する搬送帯と、上記主枠の下端側へ変位する連結腕が設けられて上記踏段の相互間に配置された第一車椅子用踏段と、上記踏段の相互間に配置されて上記第一車椅子用踏段の上記主枠の下端側に配置され、上昇変位する上昇踏み板が設けられて、上昇変位した上記上昇踏み板が突出変位した上記連結腕に支持されて上記第一車椅子用踏段の踏み板面とにより車椅子積載面を形成する第二車椅子用踏段と、上記主枠の乗降口寄りに設けられた作動機構と、この作動機構に設けられて上記連結腕の機構に係合して上記連結腕を突出位置に変位させる連結腕駆動機構及び上記上昇踏み板に係合して上記上昇踏み板を上昇位置に変位させる上昇踏み板押上体と、上記作動機構に設けられて上記連結腕駆動機構及び上昇踏み板押上体をそれぞれの作動位置に上昇させる昇降装置とを備えた車椅子踏段付エスカレーター。
- 多数の踏段が無端状に連結されて主枠内を循環移動する搬送帯と、上記主枠の下端側へ変位する連結腕が設けられて上記踏段の相互間に配置された第一車椅子用踏段と、上記踏段の相互間に配置されて上記第一車椅子用踏段の上記主枠の下端側に配置され、上昇変位する上昇踏み板及び突出変位する車止め片が設けられて、上昇変位した上記上昇踏み板が突出変位した上記連結腕に支持されて上記第一車椅子用踏段の踏み板面とにより車椅子積載面を形成する第二車椅子用踏段と、上記主枠の乗降口寄りに設けられた作動機構と、この作動機構に設けられて上記連結腕の機構に係合して上記連結腕を突出位置に変位させる連結腕駆動機構、上記上昇踏み板に係合して上記上昇踏み板を上昇位置に変位させる上昇踏み板押上体及び上記車止め片の機構に係合して上記車止め片を突出位置に変位させる車止め駆動機構と、上記作動機構に設けられて上記連結腕駆動機構、上昇踏み板押上体及び車止め駆動機構をそれぞれの作動位置に上昇させる昇降装置とを備えた車椅子踏段付エスカレーター。
- 一つの作動機構に設けられて、踏段の相互間に配置されて第一車椅子用踏段の主枠の上端側に配置されて要時に傾斜する傾斜踏板が設けられた傾斜車椅子用踏段の傾斜機構に係合する傾斜踏板駆動用機構を作動位置に上昇させると共に、上記第一車椅子用踏段及び第二車椅子用踏段のいずれかの係合機構に対向する駆動機構を作動位置に上昇させる昇降装置を備えたことを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の車椅子踏段付エスカレーター。
- 一つの作動機構に設けられて、第二車椅子用踏段の係合機構に対向する駆動機構を第一上昇位置からなる作動位置に上昇させ、かつ上記第二車椅子用踏段の他の係合機構に対向する駆動機構を上記第一上昇位置よりも上方の第二上昇位置からなる作動位置に上昇させる昇降装置を備えたことを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の車椅子踏段付エスカレーター。
- 第二上昇位置に上昇して第二車椅子用踏段の上昇踏み板を車椅子積載面形成位置に上昇させる昇降装置を備えたことを特徴とする請求項4記載の車椅子踏段付エスカレーター。
- 踏段の相互間に配置されて第一車椅子用踏段の主枠の上端側に配置されて要時に傾斜する傾斜踏板が設けられた傾斜車椅子用踏段を設け、作動機構に設けられた昇降装置の動作を介して、上記傾斜車椅子用踏段の傾斜用機構に係合する傾斜踏板駆動用機構を第一上昇位置に上昇させて上記傾斜車椅子用踏段の通過動作を介して上記傾斜用機構を作動させる第一動作と、上記作動機構に設けられて第二車椅子用踏段が対向して停止した状態で上記第二車椅子用踏段に設けられた上昇踏み板の保持装置に係合する駆動機構を第二上昇位置に上昇させて上記駆動機構を付勢し上記保持装置を作動させる第二動作と、この第二動作後に第三上昇位置に上昇して上記上昇踏み板を車椅子積載面形成位置に上昇させ、かつ上記第二車椅子用踏段に設けられた車止め片の機構に係合し上記車止め片を作動させる車止め駆動機構を付勢する第三動作とを行うことを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の車椅子踏段付エスカレーター。
- 踏段の相互間に配置されて第一車椅子用踏段の主枠の上端側に配置されて要時に傾斜する傾斜踏板が設けられた傾斜車椅子用踏段を設け、作動機構に設けられた昇降装置の動作を介して、上記傾斜車椅子用踏段の傾斜用機構に係合する傾斜踏板駆動用機構を第一上昇位置に上昇させて上記傾斜車椅子用踏段の通過動作を介して上記傾斜用機構を作動させる第一動作と、作動機構に設けられて上記第一車椅子用踏段が対向して停止した状態で上記第一車椅子用踏段に設けられた連結腕の機構に係合して上記連結腕を突出位置に変位させる連結腕駆動機構を第二上昇位置に上昇させて上記連結腕駆動機構を付勢し上記連結腕を作動させる第二動作とを行うことを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の車椅子踏段付エスカレーター。
- 作動機構に形成されて上記作動機構の基部及び昇降板の両者の一方に設けられたカムと、上記両者の他方に設けられて上記カムに対応して配置されて上記昇降板の上記基部に対する少なくとも第一上昇位置に対応した第一上昇検出器及び第二上昇位置に対応した第二上昇検出器とによって構成された昇降位置検出機構を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一つに記載の車椅子踏段付エスカレーター。
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