JP3820099B2 - 光源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば内視鏡に照明光を供給する光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、内視鏡に照明光を供給する光源装置には内視鏡に接続された光伝送用のライトガイドケーブルのライトガイドコネクタ部が脱着可能に結合される出力コネクタであるコネクタ結合部と、光源ランプから出射された照明光をコネクタ結合部に結合されるライトガイドコネクタ部の入射端部に集光する照明光集光部とが設けられている。
【0003】
また、例えば特開昭58−75522号公報や、特開昭60−22112号公報には光源ランプから出射された照明光の特性を変換する複数のフィルタが並設されたターレット板を光源ランプとコネクタ結合部との間の光路内に介設した構成の光源装置が示されている。そして、ターレット板を回転駆動することにより、光源ランプとコネクタ結合部との間の光路内に介設されるフィルタを選択的に切換えることができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の多くの光源装置ではターレット板上のフィルタは固定状態で取付けられている。そのため、光源装置内のフィルタは交換できない場合が多い。また、光源装置内のフィルタの交換を行う場合にはメーカーで交換する方式で対応する場合が多い。
【0005】
また、ユーザー自らが光源装置内のフィルタの交換作業ができるフィルタ(以後ユーザーフィルタ)を設けたモデルもある。しかしながら、この場合であっても、光源装置内のスペース的な問題や、検出デバイスの増加による光源装置のコストアップ回避のため、光源装置内にフィルタが装着されているか否かを検知する検知機構は組み込まれていない場合が普通であるので、光源装置の使用時には光源装置内のユーザーフィルタの装着部位に実際にはユーザーフィルタが装着されていない場合でもターレット板の回転位置をユーザーフィルタの装着部位に選択することができる。このような場合には光源ランプから出射された照明光の特性を所望の状態に変換することができない問題がある。
【0006】
そのため、ユーザーフィルタの未装着時にはそのユーザーフィルタの装着用のスペースに遮光部材を設けるなどの手段を講じる必要があり、メーカーにとってはコストアップとなる問題がある。さらに、ユーザーにとってはフィルタ取り付け時にフィルタ取り付け作業とは別に遮光部材を取り除く等のわずらわしい作業を行わなければならないので、フィルタ取り付け時の作業手順が増える問題がある。
【0007】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、コストアップを抑えながら、ユーザーフィルタなどの特性変換手段の装着の有無を確実に検出することができる光源装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、照明光を発する光源部と、前記照明光の特性を変換する特性変換手段とを有する光源装置において、前記特性変換手段は、前記照明光の特性を変換する複数の特性変換部材と、前記照明光の光路内に前記特性変換部材を適宜選択的に挿脱可能な状態で保持する保持体とから構成し、前記保持体における前記照明光の光路内に挿入される前記特性変換部材の有無と、前記特性変換部材の位置検出とを行う検出手段を設けたことを特徴とする光源装置である。
そして、本請求項1の発明では、前記保持体における前記照明光の光路内に挿入される前記特性変換部材の有無と、前記特性変換部材の位置検出とを検出手段によって行うようにしたものである。
【0011】
請求項2の発明は、前記保持体は、回転部材によって形成されたものであることを特徴とする前記請求項1に記載の光源装置である。
そして、本請求項2の発明では、回転部材の保持体の回転によって照明光の光路内に特性変換部材を適宜選択的に挿脱可能な状態で保持するようにしたものである。
【0012】
請求項3の発明は、前記保持体は、複数の前記特性変換部材のうち少なくても一つが脱着可能に保持されるものであることを特徴とする前記請求項1または2に記載の光源装置である。
そして、本請求項3の発明では、ユーザーフィルタを含めたフィルタ類などの特性変換部材を搭載したターレットなどの保持体の原点検出デバイスである検出手段によって、ユーザーフィルタなどの特性変換部材の装着の有無も検出できる構造とする。これにより、検出デバイスを複数設けたり、取外された特性変換部材の装着部位に遮光部材を設ける等のコストアップを回避しながら確実にターレットなどの保持体の原点の検出と、ユーザーフィルタなどの特性変換部材の装着の有無の検出を行うことができるようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1乃至図7を参照して説明する。図1は本実施の形態の光源装置1を備えた内視鏡システム2全体の概略構成を示すものである。この内視鏡システム2は、例えば体腔内の観察および処置を行う内視鏡3と、この内視鏡3へ照明光を供給する光源装置1とにより主に構成されている。
【0014】
また、内視鏡3は、図1に示すように体腔内に挿入される細長い挿入部4と、この挿入部4の基端側の端部に形成された操作部(把持部)5と、この操作部5の上部に設けられた接眼部6と、操作部5の側面部に基端部が連結されたライトガイドケーブル7とにより主に構成されている。さらに、ライトガイドケーブル7の先端部には本実施の形態の光源装置1との接続用のライトガイドコネクタ部8が配設されている。このライトガイドコネクタ部8は、光源装置1の出力コネクタ(コネクタ結合部)9に接続されるようになっている。
【0015】
そして、光源装置1から供給される照明光は、内視鏡3内に設けられた図示しないライトガイドにより、ライトガイドコネクタ部8から内視鏡3の挿入部4まで導光され、挿入部4の先端側から被写体へ出射される。さらに、照明された被写体像は、挿入部4の先端側から内視鏡3に挿通する図示しないイメージガイドで導光され、接眼部6の図示しない光学系を介して観察、診断が出来るようになっている。
【0016】
なお、内視鏡3の接眼部6にはCCD等の撮像装置を内蔵したテレビカメラヘッド10が取り付けられている。このテレビカメラヘッド10はモニター等の表示装置に表示するテレビカメラシステム11に接続されている。そして、テレビカメラヘッド10からの撮像信号はテレビカメラシステム11に入力され、このテレビカメラシステム11により内視鏡3の被写体像を図示しないモニター画面に映し出し、観察、診断をすることができるようになっている。
【0017】
また、図2および図3は光源装置1の内部構成を示すものである。本実施の形態の光源装置1には照明光を発生させるメインランプ(光源ランプ)12が出力コネクタ9と離間対向する位置に配置されている。さらに、出力コネクタ9とメインランプ12との間にはメインランプ12からの出射光(放射光)を平行光に変換するための第1のレンズ13と、この平行光を出力コネクタ9内に挿入されたライトガイドコネクタ部8に入射するために再び集光して収束光に変換する為の第2のレンズ14とが順次配置されている。そして、これらの第1のレンズ13と、第2のレンズ14とによってメインランプ12から出射された照明光を出力コネクタ9に結合されるライトガイドコネクタ部8の入射端部8aに集光する照明光集光部15が形成されている。
【0018】
また、第1のレンズ13と、第2のレンズ14との間には出射光に分光特性の変換を可能とする複数のフィルタ類を搭載した回転円板によって形成されるターレット(保持体)16が配置されている。このターレット16は図4(B)に示すように光源装置1のランプベース17に立設されたモータ取付け板18に固定されたステッピングモータ19の回転軸20に固定されている。そして、このステッピングモータ19の動力によって回転軸20を介してターレット16が回転駆動されるようになっている。
【0019】
さらに、図4(A)に示すようにターレット16の板面には外周部位に照明光の特性を変換するフィルタ類などの複数の搭載物が搭載されている。このターレット16の搭載物には、メインランプ12からの出射光を内視鏡観察に最適な色に変換するための色補正フィルタ(特性変換部材)21と、出射光の減光を行なうための減光メッシュ(特性変換部材)22と、出射光をユーザーの好みの色、もしくは蛍光観察、赤外光観察等の特殊光観察に適した光に変換するユーザーフィルタ(特性変換部材)23と、メインランプ12に何らかの異常が生じ、点灯できなくなった時に代りに点灯する非常灯24とが設けられている。これら各種の搭載物はターレット16の周方向に沿って並設されている。
【0020】
また、ターレット16の板面にはユーザーフィルタ23を着脱可能に装着するユーザーフィルタ装着溝部25が形成されている。このユーザーフィルタ装着溝部25の周囲にはユーザーフィルタ固定ばね26が配設されている。そして、ユーザーフィルタ23はフィルタホルダ27に装着された状態でターレット16のユーザーフィルタ装着溝部25に挿入されたセット位置にセットされるとともに、ユーザーフィルタ装着溝部25にセットされたユーザーフィルタ23は固定ばね26によりターレット16に固定されるようになっている。これにより、ユーザーフィルタ23はユーザーによる交換が可能となっている。なお、フィルタホルダ27にはホルダ検出突起27aが外向きに突設されている。
【0021】
さらに、本実施の形態の光源装置1にはターレット16の回転位置を検出するターレット回転位置検出機構(検出手段)28が設けられている。このターレット回転位置検出機構28には光源装置1のランプベース17に取付けブラケット29を介して取付けられたフォトインタラプタ30が設けられている。このフォトインタラプタ30の先端部には位置検出用の検出部30aが突設されている。
【0022】
また、ターレット16の外周部位には原点位置検出用の原点検出突起31が外向きに突設されている。なお、フィルタホルダ27のホルダ検出突起27aはターレット16の回転時の原点検出突起31の回転軌道と対応する位置に配置されている。そして、フォトインタラプタ30はターレット16の原点検出突起31およびフィルタホルダ27のホルダ検出突起27aが確実にフォトインタラプタ30の検出部30aを通過できる位置に配置されている。
【0023】
また、本実施の形態の光源装置1には図5に示すようにターレット16の回転動作を制御するコントローラ32が設けられている。このコントローラ32には演算部32aと、メモリ32bとが内蔵されている。さらに、このコントローラ32にはステッピングモータ19と、フォトインタラプタ30と、電源スイッチ33と、フィルタ選択スイッチ34と、フィルタ交換スイッチ35とがそれぞれ接続されている。
【0024】
そして、コントローラ32によってターレット16の回転動作が制御されるようになっている。なお、図4(A)中で、O点はターレット16の回転中心位置、A点はターレット16の回転軌道中における照明光集光部15の光軸位置、B点はユーザーフィルタ23の交換位置である。ここで、照明光集光部15の光軸位置Aと、ユーザーフィルタ23の交換位置Bとはターレット16の回転方向に対して略180°離れた位置に配置されている。
【0025】
また、本実施の形態の光源装置1の筐体36にはターレット16の回転軌道におけるユーザーフィルタ23の交換位置Bの近傍位置にランプ交換扉37が配設されている。このランプ交換扉37は光源装置1の筐体36に開閉可能に取付けられている。
【0026】
そして、ターレット16の回転時にはターレット16の原点検出突起31がフォトインタラプタ30の検出部30aを横切ることによりフォトインタラプタ30の検出部30aが遮光され、この時点がターレット16の原点位置としてコントローラ32の演算部32aにより認識されるようになっている。さらに、コントローラ32のメモリ32bにはターレット16の原点位置から各ターレット16の搭載物までステップ数が登録されている。そのため、コントローラ32の演算部32aではこの情報を基にステッピングモータ19の動作を制御し、ターレット16を回転駆動して照明光集光部15の光軸位置Aにフィルタ類を停止させることが可能になる。
【0027】
また、ターレット16のユーザーフィルタ装着溝部25にはユーザーによりユーザーフィルタ23が装着されている状態と、未装着の状態とが有る。そして、本実施の形態ではターレット16の回転時にフィルタホルダ27のホルダ検出突起27aがフォトインタラプタ30の検出部30aを横切ることによりフォトインタラプタ30の検出部30aが遮光された場合にはターレット16のユーザーフィルタ装着溝部25にユーザーフィルタ23が装着されている状態として判断され、フォトインタラプタ30の検出部30aの遮光が起こらなかった場合にはユーザーフィルタ23は装着されていないと判断されるようになっている。これにより、ターレット16のユーザーフィルタ装着溝部25にはユーザーによりユーザーフィルタ23が装着されている状態と、未装着の状態とが検出されるようになっている。
【0028】
さらに、光源装置1の使用時には電源スイッチ33、フィルタ選択スイッチ34、フィルタ交換スイッチ35の操作に応じてコントローラ32によってステッピングモータ19の駆動状態が制御され、ターレット16の回転動作が次の通り制御されるようになっている。すなわち、電源スイッチ33のオン操作時には補正フィルタ21が照明光集光部15の光軸位置Aにセットされる位置までターレット16が回転されるようになっている。また、フィルタ選択スイッチ34のオン操作時にはユーザーフィルタ23が照明光集光部15の光軸位置Aにセットされる位置までターレット16が回転されるようになっている。さらに、フィルタ交換スイッチ35のオン操作時にはユーザーフィルタ23がランプ交換扉37の近傍位置に配置された交換位置Bにセットされる位置までターレット16が回転されるようになっている。
【0029】
次に、上記構成の本実施の形態の作用について説明する。本実施の形態の光源装置1の使用時にはコントローラ32によって光源装置1の内部のターレット16の回転動作が図6および図7のフローチャートにしたがって次の通り制御される。
【0030】
まず、最初のステップS1では光源装置1の電源スイッチ33がオン操作された状態か、否かが判断される。ここで、光源装置1の電源スイッチ33をオン操作して電源を投入した状態と判断された場合にはステップS2に進む。このステップS2ではコントローラ32のメモリ32bに記録されている前回使用時のターレット16の最終位置の情報が読み出される。そして、次のステップS3ではここでメモリ32bから読み出された前回使用時のターレット16の最終位置の情報を基に演算部32aからステッピングモータ19に駆動信号が出力される。このとき、ターレット16の原点検出突起31とフォトインタラプタ30との距離が近いと思われる方向に向けてターレット16の回転が開始され、次のステップS4に進む。
【0031】
このステップS4では、ターレット16の原点検出突起31がフォトインタラプタ30の検出部30aを遮光した状態が検出されたか、否かが判断される。そして、このターレット16の回転時にターレット16の原点検出突起31がフォトインタラプタ30の検出部30aを遮光した状態が検出されると次のステップS5に進み、コントローラ32の演算部32aではその地点をゼロ点と認識する。
【0032】
さらに、ターレット16はその後も回転を続ける。このターレット16の回転中に、次のステップS6でターレット16のユーザーフィルタ装着溝部25にユーザーフィルタ23が装着されている状態と、未装着の状態とを識別する作業が行われる。ここでは、フィルタホルダ27のホルダ検出突起27aでフォトインタラプタ30の検出部30aが遮光された場合にはユーザーフィルタ23は装着されていると認識され、遮光されなかった場合はユーザーフィルタ23は装着されていないと認識される。
【0033】
続いて、次のステップS7ではユーザーフィルタ23の有無の識別が終了したか、否かが検出される。このステップS7で、ユーザーフィルタ23の有無の識別が終了した状態が検出された場合には次のステップS8に進む。
【0034】
これらの検出作業が終了した後、ステップS8ではステッピングモータ19は検出された原点を基に決まったステップ数だけ回転し、照明光集光部15の光軸位置Aにターレット16上の色補正フィルタ21が中心位置を合わせた状態でセット(固定)される。これにより、色補正フィルタ21がランプ出射光に確実に挿入されるため内視鏡3の観察に適した特性を持つ光が出力コネクタ9から出射される。
【0035】
また、光源装置1の出力コネクタ9には内視鏡3のライトガイドケーブル7のライトガイドコネクタ部8の入射端部8aが接続される。この出力コネクタ9へのライトガイドコネクタ部8の接続時にはメインランプ12からの出射光(放射光)が第1のレンズ13で平行光に変換されたのち、この平行光が照明光集光部15の光軸位置Aにセットされているターレット16上の色補正フィルタ21を透過して分光特性が変換された状態で第2のレンズ14側に導光される。さらに、第2のレンズ14によって再び集光されて収束光に変換された照明光は出力コネクタ9内に挿入されたライトガイドコネクタ部8に入射される。これにより、内視鏡3のライトガイドケーブル7への照明光の供給が行われる。
【0036】
また、光源装置1の使用中は、図7のステップS9で、フィルタ選択スイッチ34がオン操作された状態か、否かが判断される。ここで、ユーザーが特殊な観察を行なう時などユーザーフィルタ23を使用する場合は、光源装置1のフィルタ選択スイッチ34がオン操作される。このステップS9で、フィルタ選択スイッチ34がオン操作された状態と判断された場合には続いて次のステップS10に進む。
【0037】
このステップS10では、ターレット16のユーザーフィルタ装着溝部25にユーザーフィルタ23が装着された状態か、否かが判断される。ここで、ターレット16のユーザーフィルタ装着溝部25にユーザーフィルタ23が装着された状態と判断された場合には続いて次のステップS11に進む。このステップS11ではステッピングモータ19が決まったステップ数回転する。これにより、ユーザーフィルタ23が照明光集光部15の光軸位置Aにセットされ、ランプ出射光に挿入される。そのため、この場合にはユーザーフィルタ23を介して内視鏡3のライトガイドケーブル7への照明光の供給が行われ、ユーザーフィルタ23を透過して分光特性が変換された状態の照明光での観察ができる。
【0038】
その後、再度、フィルタ選択スイッチ34が選択されるとステッピングモータ19が駆動されてターレット16が回転し、照明光集光部15の光軸位置Aにはユーザーフィルタ23に代えて色補正フィルタ21が再び挿入されることになる。なお、ユーザーフィルタ23が予めターレット16に装着されていない場合はフィルタ選択スイッチ34を押しても何も動作しない設計になっている。
【0039】
また、次のステップS12ではメインランプ12が消灯している状態か、否かが判断される。ここで、メインランプ12に何かしらの問題が生じ消灯してしまった時はメインランプ12が消灯している状態と判断される。この場合には続いて次のステップS13に進む。このステップS13ではコントローラ32の演算部32aからの情報を基にステッピングモータ19はコントローラ32のメモリ32bに予め記録されたステップ数だけ回転する。そして、ターレット16上の非常灯24がA点に来る位置で停止する。これにより、非常灯24が照明光集光部15の光軸位置Aにセットされるため、非常灯24からの出射光により最低限の処置を行なうことが出来る。
【0040】
また、ステップS12でメインランプ12が消灯している状態と判断されない場合(メインランプ12が点灯している状態と判断される場合)には、続いて次のステップS14に進む。このステップS14ではフィルタ交換スイッチ35がオン操作された状態か、否かが判断される。ここで、フィルタ交換スイッチ35がオン操作された状態と判断された場合には続いて次のステップS15に進む。このステップS15ではコントローラ32の演算部32aからの情報を基にステッピングモータ19が予め決められたステップ数回転し、ランプ交換扉37の付近であるユーザーフィルタ23の交換位置Bにユーザーフィルタ23が移動した時点でターレット16の回転が停止される。
【0041】
その後、光源装置1の電源を落とした後にランプ交換扉37を開け、ユーザーフィルタ23にアクセスすることが出来る。ここで、ユーザーフィルタ23はフィルタホルダ27に装着された状態でターレット16のユーザーフィルタ装着溝部25にバネ61により固定されている。よって、光源装置1の筐体36の外側に向かってフィルタホルダ27を引き抜くことによってフィルタホルダ27をターレット16のユーザーフィルタ装着溝部25から取り外すことが出来る。
【0042】
また、新しいユーザーフィルタ23を装着する場合は逆にランプ交換扉37の開口部分からフィルタホルダ27を回転軸20に向かって押し込むことにより、ターレット16のユーザーフィルタ装着溝部25に新しいユーザーフィルタ23を装着することができる。これにより、ターレット16のユーザーフィルタ装着溝部25のユーザーフィルタ23を交換し、出射光をユーザーの好みの色、もしくは蛍光観察、赤外光観察等の特殊光観察に適した光に変換するなどの他の任意の種類のユーザーフィルタ23に交換することができる。
【0043】
最後に、ランプ交換扉37を閉じることによりユーザーフィルタ23の交換作業は完了する。なお、フィルタ交換スイッチ35を新たに設ける代りにフィルタ選択スイッチ34を長押し時、もしくはダブルクリック時にはフィルタ交換動作に入るというようにフィルタ選択スイッチ34に複数の機能を持たせる構成にしても良い。
【0044】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の光源装置1ではユーザーフィルタ23を含めた複数のフィルタ類などの特性変換部材を搭載したターレット16の回転位置を検出するターレット回転位置検出機構28を設け、このターレット回転位置検出機構28のフォトインタラプタ30によって、ユーザーフィルタ23の装着の有無も検出できる構造としたものである。これにより、ターレット回転位置検出機構28の原点位置を検出する検出デバイスや、ユーザーフィルタ23の装着の有無を検出する検出デバイスなどをそれぞれ別個に設ける場合や、ターレット16のユーザーフィルタ装着溝部25から取外されたユーザーフィルタ23の装着部位に遮光部材を設ける等のコストアップを回避しながら確実にターレット16の原点の検出と、ターレット16のユーザーフィルタ装着溝部25へのユーザーフィルタ23の装着の有無の検出を行うことができる。したがって、本実施の形態では一つの検出デバイスであるターレット回転位置検出機構28のフォトインタラプタ30によってターレット16の原点検出、ユーザーフィルタ23の装着の有無を検出できるため、コストアップを抑えながらユーザーにとっても使い勝手が良い光源装置1を提供することができる。
【0045】
また、図8(A),(B)は第1の実施の形態の光源装置1の変形例を示すものである。本変形例では光源装置1の電源スイッチ33をOFF操作されてターレット16の回転が停止した際に図8(A)に示すように光源装置1の筐体36におけるランプ交換扉37側に向く部分にターレット16のユーザーフィルタ装着溝部25を設け、このユーザーフィルタ装着溝部25にユーザーフィルタ23を配置する構成にしたものである。この場合には、電源スイッチ33をOFFにするだけでユーザーフィルタ23の交換作業を行なうことが出来る。これにより、第1の実施の形態で使用したフィルタ交換スイッチ35等を省略することができるので、光源装置1の構成をさらに簡素化することができる。
【0046】
また、図9(A),(B)は本発明の第2の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図7参照)および第1の実施の形態の変形例(図8(A),(B)参照)の光源装置1の構成を次の通り変更したものである。
【0047】
すなわち、本実施の形態ではターレット16の回転位置を検出するターレット回転位置検出手段としてフォトインタラプタ30の代りに図9(B)に示すフォトリフレクタ41を用いている。さらに、本実施の形態ではターレット16全体に無反射コーティングを施し、原点検出部42、及びフィルタホルダ27のみ反射部材で構成している。
【0048】
なお、逆の構成、すなわちターレット16全体を反射部材で構成し、原点検出部42、及びフィルタホルダ27のみ無反射コーティングを施してもよく、この場合も同じ作用になる。
【0049】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態ではターレット16の回転位置を検出するターレット回転位置検出手段としてフォトリフレクタ41を用いているので、この場合はターレット16、フィルタホルダ27とも第1の実施の形態で使用した検出用突起部を省略することができる。そのため、ターレット16の小型化、光源装置1全体の小型化に貢献することが出来る。
【0050】
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
記
(付記項1) 照明光を発する光源部と前記照明光の特性変換手段を有する光源装置において、前記特性変換手段の有無を検出する手段を有することを特徴とする光源装置。
【0051】
(付記項2) 照明光を発する光源部と脱着可能な前記照明光の特性変換手段を有する光源装置において、前記特性変換手段の有無を検出する手段を有することを特徴とする光源装置。
【0052】
(付記項3) 照明光を発する光源部と複数の前記照明光の特性変換手段を移動可能な平面に設けた光源装置において、前記特性変換手段の有無検出と前記平面の位置検出を同一の検出手段により行うことを特徴とする光源装置。
【0053】
(付記項4) 照明光を発する光源部と複数の前記照明光の特性変換手段を回転可能な平面に設けた光源装置において、前記特性変換手段の有無検出と前記平面の位置検出を同一の検出手段により行うことを特徴とする光源装置。
【0054】
(付記項5) 照明光を発する光源部と複数の前記照明光の特性変換手段を回転可能な平面に設け、少なくても前記特性変換手段のうち一つは脱着可能とした光源装置において、前記脱着可能な特性変換手段の有無検出と前記平面の位置検出を同一の検出手段により行うことを特徴とする光源装置。
【0055】
(付記項1〜5の従来技術) 特開昭58−75522号公報、特開昭60−22112号公報。
【0056】
(付記項1〜5が解決しようとする課題) しかしながら従来のほとんどの光源装置はフィルタ交換の対応をしていないか、対応するとしてもメーカーでの交換が前提であった。またユーザー自らが交換できるフィルタ(以後ユーザーフィルタ)を設けたモデルであっても、スペース的な問題や検出デバイスの増加による光源装置のコストアップ回避のため、フィルタが装着されているか否かを検知することは行っておらず、ユーザーフィルタの装着の有無にかかわらずユーザーフィルタスペースを選択出来てしまった。そのためユーザーフィルタの未装着時にはそのスペースに遮光部材を設けるなどの手段をこうじる必要がありメーカーにとってはコストアップ、ユーザーにとってはフィルタ取り付け時に遮光部材を取り除く等わずらわしい作業を行わなければならなかった。
【0057】
(付記項1〜5の目的) 本発明は上記事情を考慮し、コストアップを抑えながら、ユーザーフィルタの装着の有無を確実に検出できる構造を提供することを目的としている。
【0058】
(付記項1〜5の課題を解決するための手段および作用) 本発明はユーザーフィルタを含めたフィルタ類を搭載したターレットの原点検出デバイスで、ユーザーフィルタの装着の有無も検出できる構造とする。
【0059】
この構造によれば検出デバイスを複数もつ、遮光部材を設ける等のコストアップを回避しながら確実にターレットの原点の検出、ユーザーフィルタ装着の有無の検出を行うことができる。
【0060】
(付記項1〜5の効果) 以上説明したように本発明によれば、一つの検出デバイスでターレットの原点検出、ユーザーフィルタ装着の有無を検出できるため、コストアップを抑えながらユーザーにとっても使い勝手が良い光源装置を提供することができる。
【0061】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、保持体における照明光の光路内に挿入される特性変換部材の有無と、特性変換部材の位置検出とを検出手段によって行うことができる。これにより、一つの検出デバイスでターレットの原点検出と、ユーザーフィルタ装着の有無を検出できるため、コストアップを抑えながら、ユーザーフィルタなどの特性変換手段の装着の有無を確実に検出することができる。
【0064】
請求項2の発明によれば、回転部材の保持体の回転によって照明光の光路内に特性変換部材を適宜選択的に挿脱可能な状態で保持することができる。
【0065】
請求項3の発明によれば、ユーザーフィルタを含めたフィルタ類などの特性変換部材を搭載したターレットなどの保持体の原点検出デバイスである検出手段によって、ユーザーフィルタなどの特性変換部材の装着の有無も検出できる構造とする。これにより、検出デバイスを複数設けたり、取外された特性変換部材の装着部位に遮光部材を設ける等のコストアップを回避しながら確実にターレットなどの保持体の原点の検出と、ユーザーフィルタなどの特性変換部材の装着の有無の検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の光源装置を備えた内視鏡システム全体の概略構成を示す斜視図。
【図2】 第1の実施の形態の光源装置の内部構成を示す平面図。
【図3】 第1の実施の形態の光源装置の内部構成を示す側面図。
【図4】 第1の実施の形態の光源装置におけるターレットの装着状態を示すもので、(A)は横断面図、(B)は同側面図。
【図5】 第1の実施の形態の光源装置のコントローラの接続状態を示す概略構成図。
【図6】 第1の実施の形態の光源装置の制御状態を説明するフローチャート。
【図7】 第1の実施の形態の光源装置の制御状態を説明するフローチャート。
【図8】 第1の実施の形態の光源装置の変形例を示すもので、(A)はターレットの装着状態を示す縦断面図、(B)は同側面図。
【図9】 本発明の第2の実施の形態を示すもので、(A)はターレットの装着状態を示す縦断面図、(B)は同側面図。
【符号の説明】
1 光源装置
12 メインランプ(光源ランプ)
15 照明光集光部
16 ターレット(保持体)
21 色補正フィルタ(特性変換部材)
22 減光メッシュ(特性変換部材)
23 ユーザーフィルタ(特性変換部材)
28 ターレット回転位置検出機構(検出手段)
30 フォトインタラプタ
Claims (3)
- 照明光を発する光源部と、前記照明光の特性を変換する特性変換手段とを有する光源装置において、
前記特性変換手段は、前記照明光の特性を変換する複数の特性変換部材と、前記照明光の光路内に前記特性変換部材を適宜選択的に挿脱可能な状態で保持する保持体とから構成し、
前記保持体における前記照明光の光路内に挿入される前記特性変換部材の有無と、前記特性変換部材の位置検出とを行う検出手段を設けたことを特徴とする光源装置。 - 前記保持体は、回転部材によって形成されたものであることを特徴とする前記請求項1に記載の光源装置。
- 前記保持体は、複数の前記特性変換部材のうち少なくても一つが脱着可能に保持されるものであることを特徴とする前記請求項1または2に記載の光源装置。
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