JP3819718B2 - 災害情報相互通報システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば各戸(家庭)と例えば各市町村の役場等の公共機関との間でたとえば土砂災害に関する情報を相互にやり取りする土砂災害情報相互通報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば各戸(家庭)から公共機関としての例えば各市町村の役場等へ災害としての例えば土砂災害に関する情報を伝達する場合には、電話(携帯を含む)や、ファクス、あるいはパソコンでもって近くの土砂災害に関する情報を伝達している。そして、各市町村の役場では各戸(家庭)から集められた情報を、役場から自動車などに積んだ拡声器や、または、電話(携帯を含む)や、ファクス、パソコンを使って、各戸(家庭)へ土砂災害に関する必要な情報をフィードバックしている。しかも、必要に応じて避難場所へ避難するように対処している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の伝達手段としての電話(携帯を含む)の場合では、各戸(家庭)から役場へ集中して連絡されるため、回線不足となり、電話がつながらないことがあったり、また、呼び出しに時間がかかったり、さらに、通話時間が長くかかるという問題があった。また、従来の伝達手段としてのファクスの場合では、操作の煩雑さがあり、しかも、受信用紙不足がっあったりしてスムーズに連絡がとれなかったりする恐れがあった。さらに、従来の伝達手段としてのパソコンの場合では、高齢者が連絡するようなときには、表示文字の認識、操作等の面で、種々問題があり、高齢者に対しては不適であるという問題があった。
【0004】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、各戸に居ながら、付近の災害に関する情報を公共機関に簡潔に、かつ確実に知らせると共に、公共機関に集められた情報を一同に集約し、しかも、集約された必要な情報を即時に各戸へ知らせできるようにして、素早く、一度に相互の情報を簡潔に交換・共有して、早期の警戒避難体制(自主避難も含む)を支援し災害の防止を図るようにした土砂災害情報相互通報システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の土砂災害情報相互通報システムは、各戸または巡視者に送受信アンテナ部からなるパケット通信端末器(3)を備えた土砂災害情報連絡盤(5)を設置せしめると共に、公共機関に土砂災害情報相互通報装置(7)を設置せしめ、前記各戸または巡視者から土砂災害情報連絡盤(5)を用いて付近の土砂災害情報を、パケット通信端末器(3)からパケット通信網により、土砂災害情報相互通報装置(7)を経て公共機関に知らせ、この知らせられた土砂災害情報を前記土砂災害情報相互通報装置(7)で集約し、しかもこの集約された必要な土砂災害情報を公共機関からパケット通信網により、各戸または巡視者のパケット通信端末器(3)を経て土砂災害情報連絡盤(5)で受け取り、各戸または巡視者に必要な土砂災害情報を知らせるべく構成され、
前記土砂災害情報連絡盤(5)が、箱形状の構造をしており、この箱の上面に前記パケット通信端末器(3)が設けられ、箱の前面にインターフェイス基板部(13)が設けられ、このインターフェイス基板部(13)の中央から左右の一方側における上下面に予め設定した土砂災害に関する必要な複数の送信情報が表示され且つ送信情報を送信せしめ、この受信情報の危険度に応じて色別表示される照光式押ボタンスイッチからなる表示・送信手段(15)が設けられていると共にインターフェイス基板部(13)の中央から左右の他方側における上下面に予め設定した集約された土砂災害情報に関する必要な複数の受信情報が表示され且つ受信せしめ、この受信情報の危険度に応じて色別表示される照光式押ボタンスイッチからなる表示・受信手段(17)が設けられ、前記箱の側面に警報装置(19)、乾電池収納部(21)が備えられ、前記災害情報相互通報装置に土砂災害連絡盤設置状況、地域毎の受信履歴、受信概況、送信履歴を記憶せしめるメモリ(29、31、33、35)が設けられていると共に前記土砂災害情報相互通報装置に、災害監視・検知センサおよび/または雨量観測システムが接続されていることを特徴とするものである。
【0006】
したがって、各戸から災害情報連絡盤を用いて付近の土砂災害に関する情報が、パケット通信端末器からパケット通信網により、土砂災害情報相互通報装置を経て公共機関に知らせられる。この知らせられた土砂災害に関する情報は前記土砂災害情報相互通報装置で集約され、しかもこの集約された必要な情報は公共機関からパケット通信網により、パケット通信端末器を経て土砂災害情報連絡盤で受け取られ、各戸へ即時に知らせられる。
【0007】
而して、各戸と公共機関との間で、素早く、一度に相互の情報が簡潔に交換・共有されることにより、早期の警戒避難体制(自主避難も含む)が支援されて災害の防止が図られる。
【0008】
また、巡視者がパケット通信端末器を備えた土砂災害情報連絡盤を携帯することによって、巡視中の情報がその場で公共機関に知らせられる。この知らせられた土砂災害に関する情報は前記土砂災害情報相互通報装置で集約され、しかもこの集約された必要な情報は公共機関からパケット通信網により、パケット通信端末器を経て土砂災害情報連絡盤で受け取られ、各巡視者へ即時に知らせられる。
【0009】
各戸または巡視者から土砂災害情報連絡盤を用いて付近の災害に関する情報を知らせる場合、土砂災害情報連絡盤に備えられた表示・送信手段から予め設定した土砂災害に関する必要な複数の情報からを選択すると、必要な情報が表示され且つ送信されて、公共機関に知らせられる。また、土砂災害情報相互通報装置で集約され、しかもこの集約された必要な情報は表示・受信手段から予め設定した集約された必要な複数の情報から選択されて表示されるので、各戸と公共機関との間で、素早く、一度に相互の情報が簡潔に交換・共有されることにより、早期の警戒避難体制(自主避難も含む)が支援されて災害の防止が図られる。
【0010】
土砂災害情報連絡盤に、警報装置が備えられているから、公共機関から各戸へまたは巡視者へ土砂災害情報連絡盤を経て災害に関する必要な情報を知らせると、あるいは各戸へまたは巡視者から土砂災害情報連絡盤を使って公共機関へ災害に関する必要な情報を知らせると、警報装置が発せられて必要な情報が受信されてきたことがはっきりと確実にしることができる。
【0011】
前記各表示・送信手段および表示・受信手段が照光式押ボタンスイッチからなっているから、必要な照光式押ボタンスイッチを選択して押すことによって、必要な情報が簡単かつ容易に送信または受信される。
【0012】
土砂災害情報相互通報装置に、災害監視・検知センサおよび/または雨量観測システムが接続されているから、公共機関から各戸または巡視者へ土砂災害情報連絡盤をへて土砂災害に関する必要な情報を知らせる場合、災害監視・検知センサ、雨量観測システムで検出された情報も利用されて、より正確でかつ確実な土砂災害情報が知らせられる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1を参照するに、土砂災害情報相互通報システム1としては、各戸(家庭)にパケット通信端末器3を備えた土砂災害情報連絡盤5が設置されていると共に、公共機関としての例えば役場には災害情報相互通報装置としての土砂災害情報相互通報装置7が設置されている。前記各戸から土砂災害情報連絡盤5を用いて付近の災害に関する情報を、パケット通信端末器3からパケット通信網により、土砂災害情報相互通報装置7を経て公共機関に知らせ、この知らせられた災害に関する情報を前記土砂災害情報相互通報装置7で集約し、しかもこの集約された必要な情報を公共機関からパケット通信網により、パケット通信端末器3を経て土砂災害情報連絡盤5で受け取り、各戸(家庭)に知らせるようにしたものである。
【0015】
また、前記各戸(家庭)に設置された土砂災害情報連絡盤5以外に、屋外で使用すべく巡視者に同様のパケット通信端末器3を備えた土砂災害情報連絡盤5を携帯せしめるようになっている。
【0016】
また、前記土砂災害情報相互通報装置7には、例えば付近の音・振動をとらえる音響・振動センサなどの災害監視・検知センサ9、雨量観測システム11が例えば通信により接続されている。
【0017】
前記土砂災害情報連絡盤5としては、例えば図2に示されているように、箱形状の構造をしており、上面のほぼ中央部内にはパケット通信端末器3としての送受信アンテナ部が内蔵されている。前面にはインターフェイス基板部13が設けられており、このインターフェイス基板部13の中央部から右側における上下面には、例えば各戸(家庭)または巡視者から役場へ向けて予め設定した災害に関する必要な複数の送信情報が表示され且つ発信せしめる表示・送信手段15となっていると共に、インターフェイス基板部13の中央部から左側における上下面には、例えば役場から各戸(家庭)へ向けて予め設定した集約された必要な複数の受信情報が表示され且つ受信せしめる表示・受信手段17となっている。前記表示・受信手段15および表示・送信手段17は例えば照光式押ボタンスイッチのスイッチパネルからなっている。
【0018】
前記土砂災害情報連絡盤5の例えば右側における上部には、警報装置としてのブザー19が備えられていると共に、例えば右側における下部には、乾電池を収納せしめておく乾電池収納部21が設けられている。
【0019】
前記表示・受信手段15としては、例えば図3の右側に示されているように、上から下へ向けて複数の情報例えばつぎの5項目が予め表示されたスイッチパネルからなっている。
【0020】
A、「今、滝の様な大雨中」
B、「近くで山鳴り、倒木の音」
C、「がけ崩れ発生」
D、「流水・土砂流入」
E、「救助依頼!!」
前記表示・送信手段17例えば図3の左側に示されているように、上から下へ向けて複数の情報例えばつぎの5項目が予め表示されたスイッチパネルからなっている。
【0021】
F、「大雨・土砂災害に注意」
G、「近集落でがけ崩れ発生」
H、「付近で災害発生」
I、「避難準備を」
J、「避難せよ!!」
而して、各戸(家庭)や巡視者と公共機関との間で、素早く、一度に相互の情報が簡潔に交換・共有されることにより、早期の警戒避難体制(自主避難も含む)が支援されて、災害の防止を図ることができる。
【0022】
前記土砂災害情報相互通報装置7としては、例えば図4に示されているように、CPU23を備えており、このCPU23には種々のデータを入力せしめるためのキーボードのごとき入力装置25および種々のデータを出力せしめるためのCRTのごとき出力装置27が接続されている。また、前記各土砂災害連絡盤5、土砂災害監視・検知センサ9および雨量観測システム11が接続されている。
さらに、土砂災害連絡盤5が各戸(家庭)や巡視者に設置されている状況を、前記入力装置25から入力せしめて記憶せしめておく土砂災害連絡盤設置状況・メモリ29が接続されていると共に、地域毎の受信履歴・メモリ31、地域毎の受信概況・メモリ33、地域毎の送信履歴・メモリ35および地域毎の送信概況・メモリ37が接続されている。
【0023】
上記構成により、土砂災害情報相互通報装置7の土砂災害連絡盤設置状況・メモリ29には、予め入力装置25から各戸(家庭)または巡視者に土砂災害連絡盤5を設置した状況が例えば図5に示されているように、記憶されている。そして、各戸(家庭)または巡視者では図3に示されている土砂災害連絡盤5の右側におけるスイッチパネルを用いて、必要な災害情報すなわち、該当するスイッチをON例えば、C、D、EのスイッチをONせしめると点滅すると共に役場へ送信信号が送られる。土砂災害情報相互通報装置7では、送信信号を受け取ると、役場から各戸(家庭)へ受信確認信号が送られて各戸(家庭)または巡視者では点滅から点灯に切り替わり役場へ送られたことを確認することができる。そして、土砂災害情報相互通報装置7からの解除信号により、送受信全てのランプが消灯する。
【0024】
土砂災害情報相互通報装置7では各戸(家庭)または巡視者から送られてきた例えば、C、D、Eの情報を受け取ると、その情報が例えば図6に示されているような状態で地域毎の受信履歴・メモリ31にメモリされる。この地域毎の受信履歴・メモリ31にメモリされた地域毎の受信履歴を基にして、図7に示されているような状態の地域毎の受信概況に整理されて地域毎の受信概況・メモリ33にメモリされる。
【0025】
次に、この地域毎の受信概況・メモリ33にメモリされた地域毎の受信概況を基にして、各地域毎に送信すべき送信履歴が図8に示されているような状態に作成されて各地域毎の送信履歴・メモリ35にメモリされる。この各地域毎の送信履歴・メモリ35にメモリされた各地域毎の送信履歴を基にして、地域毎の土砂災害連絡盤5へ送信すると共に図9に示されているような状態の各地域毎の送信概況を作成して地域毎の送信概況・メモリ37にメモリされることになる。
【0026】
各地域毎の送信履歴が地域毎の土砂災害連絡盤5へ送信されると、図3に示されている土砂災害連絡盤5においてブザー19が鳴ると共に、左側における表示・受信手段17のスイッチパネルにおいて該当するスイッチパネル例えばH、I、Jが点滅する。この点滅されたスイッチパネル例えばH、I、Jを押すとブザー19がとまると同時に点滅から点灯に変わる。その結果、役場の方へ確認信号が送られる。各戸(家庭)または巡視者では点灯した情報を見てその情報を基にして素早く対策を講じることができる。
【0027】
前記表示スイッチの色は送受信情報の危険度に応じて色別表示を行うことができる。例えばA、B、F、Gは黄色、C、D、E、H、I、Jは赤色として色別表示を行うことができる。
【0028】
前記土砂災害連絡盤5を用いることにより、災害情報の収集および提供を可能にすることができる。しかも、土砂災害連絡盤5は、高齢者や年少者にも簡単に扱うことができ、また、小型で、軽量であるから、持ち運び容易である。さらに、災害情報の伝達を確実に行うことができる。
【0029】
前記土砂災害情報相互通報装置7を用いることにより、一元的な監視を行うことができ、各戸(家庭)または巡視者からの通報内容が一覧で確認できる。また、通報項目毎の集計ができ、と共にブロック毎(地域毎)の通報ができる。さらに、通報を受信および確認したことを監視できる。
【0030】
したがって、各家庭または巡視者から土砂災害情報連絡盤5を用いて付近の土砂災害に関する情報を、パケット通信端末器3からパケット通信網により、土砂災害情報相互通報装置7を経て公共施設に知らせることができる。この知らせられた土砂災害に関する情報は前記土砂災害情報相互通報装置7で集約され、しかもこの集約された必要な情報は公共施設からパケット通信網により、パケット通信端末器3を経て土砂災害情報連絡盤5で受け取られ、各家庭または巡視者へ即時に知らせることができる。
【0031】
而して、各家庭や巡視者と公共施設との間で、素早く、一度に相互の情報を簡潔に交換・共有せしめることにより、早期の警戒避難体制(自主避難を含む)を支援して土砂災害の防止を図ることができる。
【0032】
巡視者がパケット通信端末器3を備えた土砂災害情報連絡盤5を持参することによって、巡視中の情報をその場で公共施設に知らせることができる。この知らせられた土砂災害に関する情報は前記土砂災害情報相互通報装置7で集約され、しかもこの集約された必要な情報は公共施設からパケット通信網により、パケット通信端末器3を経て土砂災害情報連絡盤5で受け取られ、各巡視者へ即時に知らせることができる。
【0033】
各戸または巡視者から災害情報連絡盤を用いて付近の災害に関する情報を知らせる場合、災害情報連絡盤5に備えられた表示・送信手段15から予め設定した災害に関する必要な複数の情報からを選択すると、必要な情報が表示され且つ送信されて、公共機関に知らせられる。また、災害情報相互通報装置7で集約され、しかもこの集約された必要な情報は表示・受信手段17から予め設定した集約された必要な複数の情報から選択されて表示されるので、各戸と公共機関との間で、素早く、一度に相互の情報が簡潔に交換・共有されことにより、早期の警戒避難体制(自主避難を含む)を支援して土砂災害の防止を図ることができる。
【0033】
土砂災害情報連絡盤5に、警報装置としてのブザー19が備えられているから、公共機関から各戸または巡視者へ災害情報連絡盤5を経て災害に関する必要な情報を知らせると、ブザー19が発せられて必要な情報が受信されてきたことがはっきりと確実に知ることができる。
【0034】
前記各表示・送信手段15および表示・受信手段17が照光式押ボタンスイッチからなっているから、必要な照光式押ボタンスイッチを選択して押すことによって、必要な情報が簡単かつ容易に送信または受信される。災害情報相互通報装置7に、災害監視・検知センサ9および/または雨量観測システム11が接続されているから、公共機関から各戸または巡視者へ災害情報連絡盤5を経て災害に関する必要な情報を知らせる場合、災害監視・検知センサ9、雨量観測システム11で検出された情報も利用されて、より正確でかつ確実な災害情報を知らせることができる。
【0035】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0036】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、各家庭から土砂災害情報連絡盤を用いて付近の土砂災害に関する情報を、パケット通信端末器からパケット通信網により、土砂災害情報相互通報装置を経て公共施設に知らせることができる。この知らせられた土砂災害に関する情報は前記土砂災害情報相互通報装置で集約され、しかもこの集約された必要な情報は公共施設からパケット通信網により、パケット通信端末器を経て土砂災害情報連絡盤で受け取られ、各家庭へ即時に知らせることができる。
【0037】
而して、各家庭と公共施設との間で、素早く、一度に相互の情報を簡潔に交換・共有せしめることにより、早期の警戒避難体制(自主避難を含む)を支援して土砂災害の防止を図ることができる。
【0038】
巡視者がパケット通信端末器を備えた土砂災害情報連絡盤を持参することによって、巡視中の情報をその場で公共施設に知らせることができる。この知らせられた土砂災害に関する情報は前記土砂災害情報相互通報装置で集約され、しかもこの集約された必要な情報は公共施設からパケット通信網により、パケット通信端末器を経て土砂災害情報連絡盤で受け取られ、各巡視者へ即時に知らせることができる。
【0039】
各戸または巡視者から土砂災害情報連絡盤を用いて付近の災害に関する情報を知らせる場合、土砂災害情報連絡盤に備えられた表示・送信手段から予め設定した災害に関する必要な複数の情報からを選択すると、必要な情報が表示され且つ送信されて、公共機関に知らせられる。また、土砂災害情報相互通報装置で集約され、しかもこの集約された必要な情報は表示・受信手段から予め設定した集約された必要な複数の土砂災害情報から選択されて表示されるので、各戸と公共機関との間で、素早く、一度に相互の情報が簡潔に交換・共有せしめることにより、早期の警戒避難体制(自主避難を含む)を支援して土砂災害の防止を図ることができる。
【0040】
土砂災害情報連絡盤に、警報装置が備えられているから、公共機関から各戸へまたは巡視者へ土砂災害情報連絡盤を経て災害に関する必要な情報を知らせると、あるいは各戸または巡視者から土砂災害情報連絡盤を使って公共機関へ災害に関する必要な情報を知らせると、警報装置が発せられて必要な情報が受信されてきたことがはっきりと確実に知ることができる。
【0041】
前記各表示・送信手段および表示・受信手段が照光式押ボタンスイッチからなっているから、必要な照光式押ボタンスイッチを選択して押すことによって、必要な情報が簡単かつ容易に送信または受信される。しかも、土砂災害の危険度に応じて色別表示できるので、重要性を認識することができる。
【0042】
土砂災害情報相互通報装置に、災害監視・検知センサおよび/または雨量観測システムが接続されているから、公共機関から各戸または巡視者へ土砂災害情報連絡盤をへて災害に関する必要な情報を知らせる場合、災害監視・検知センサ、雨量観測システムで検出された情報も利用されて、より正確でかつ確実な災害情報を知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の土砂災害情報相互通報システムを示す構成図である。
【図2】 土砂災害情報連絡盤の斜視図である。
【図3】 土砂災害情報連絡盤におけるスイッチパネルの一例を示す図である。
【図4】 土砂災害情報相互通報装置の構成ブロック図である。
【図5】 土砂災害情報連絡盤設置状況・メモリにメモリされた設置状況の一例を示した図である。
【図6】 地域毎の受信履歴・メモリにメモリされた受信履歴の一例を示した図である。
【図7】 地域毎の受信概況・メモリにメモリされた受信概況の一例を示した図である。
【図8】 地域毎の送信履歴・メモリにメモリされた送信履歴の一例を示した図である。
【図9】 地域毎の送信概況・メモリにメモリされた送信概況の一例を示した図である。
【符号の説明】
1 土砂災害情報相互システム
3 パケット通信端末器
5 土砂災害情報連絡盤
7 土砂災害情報相互通報装置
9 土砂災害監視・検知センサ
11 雨量観測システム
13 インタフェイス基板部
15 表示・送信手段
17 表示・受信手段
19 ブザー(警報装置)
21 乾電池収納部
25 入力装置
27 表示装置
29 土砂災害情報連絡盤設置状況・メモリ
31 地域毎の受信履歴・メモリ
33 地域毎の受信概況・メモリ
35 地域毎の送信履歴・メモリ
37 地域毎の送信概況・メモリ
Claims (1)
- 各戸または巡視者に送受信アンテナ部からなるパケット通信端末器(3)を備えた土砂災害情報連絡盤(5)を設置せしめると共に、公共機関に土砂災害情報相互通報装置(7)を設置せしめ、前記各戸または巡視者から土砂災害情報連絡盤(5)を用いて付近の土砂災害情報を、パケット通信端末器(3)からパケット通信網により、土砂災害情報相互通報装置(7)を経て公共機関に知らせ、この知らせられた土砂災害情報を前記土砂災害情報相互通報装置(7)で集約し、しかもこの集約された必要な土砂災害情報を公共機関からパケット通信網により、各戸または巡視者のパケット通信端末器(3)を経て土砂災害情報連絡盤(5)で受け取り、各戸または巡視者に必要な土砂災害情報を知らせるべく構成され、
前記土砂災害情報連絡盤(5)が、箱形状の構造をしており、この箱の上面に前記パケット通信端末器(3)が設けられ、箱の前面にインターフェイス基板部(13)が設けられ、このインターフェイス基板部(13)の中央から左右の一方側における上下面に予め設定した土砂災害に関する必要な複数の送信情報が表示され且つ送信情報を送信せしめ、この送信情報の危険度に応じて色別表示される照光式押ボタンスイッチからなる表示・送信手段(15)が設けられていると共にインターフェイス基板部(13)の中央から左右の他方側における上下面に予め設定した集約された土砂災害情報に関する必要な複数の受信情報が表示され且つ受信せしめ、この受信情報の危険度に応じて色別表示される照光式押ボタンスイッチからなる表示・受信手段(17)が設けられ、前記箱の側面に警報装置(19)、乾電池収納部(21)が備えられ、前記土砂災害情報相互通報装置に土砂災害連絡盤設置状況、地域毎の受信履歴、受信概況、送信履歴を記憶せしめるメモリ(29、31、33、35)が設けられていると共に前記土砂災害情報相互通報装置に、災害監視・検知センサおよび/または雨量観測システムが接続されていることを特徴とする土砂災害情報相互通報システム。
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