JP3819584B2 - 戸 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアー、引き戸等として好適な戸に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の戸として以下の如きものは知られている。即ち、左右一対の縦框と、上下一対の横框と、これら縦框及び横框によって構成された枠に嵌められた鏡板とを有し、前記縦框と横框とが、それらの一方に設けられた嵌合凹所に他方に設けられた嵌合突起を接着剤を介して嵌合することにより連結されている戸において、鏡板が、表層の硬質層と中間部の軟質層とからなる中質繊維板(MDF)を少なくとも2枚貼り合わせた複合板によって構成されたものは知られている(実開平6−45062号参照)。
この戸は、鏡板が中質繊維板を少なくとも2枚貼り合わせた複合板によって構成されているので、反り等が少ないという利点がある。
【0003】
【発明の背景】
本発明者は、中質繊維板を少なくとも2枚貼り合わせた複合板を框に使用する方が、即ち、戸の外枠となる框に使用する方が、戸の反りの防止により効果があるのではないかと考えて実験を行なって、框を複合板とする方が鏡板を複合板とするより反り防止の点で効果的であるという結論を得た。
ところで、複合板からなる縦框と横框とを、それらの一方に設けられた嵌合凹所に他方に設けられた嵌合突起を接着剤を介して嵌合することにより連結して戸の枠を構成する場合において、複合板の中間部の軟質層に嵌合凹所を形成すると、戸を使用している間において戸に加わる衝撃等によって、嵌合突起が嵌合凹所の軟質層からなる内周面に当たって内周面を窪ませて嵌合凹所が徐々に大きくなり、框の連結部がガタ付くという欠点があることが判明した。また、戸の製造過程において接着剤が硬化するまでに複合板の中間部の軟質層に接着剤が滲み込んでしまい、接着剤が減少して嵌合突起と嵌合凹所内面との間に接着不良が発生することが判明した。
【0004】
【前記欠点を解消するための手段】
本発明は前記欠点を解消するために以下の如き手段を採用した。
請求項1の発明は、左右一対の縦框と、上下一対の横框と、これら縦框及び横框によって構成された枠に嵌められた鏡板とを有し、前記縦框と横框とが、それらの一方に設けられた嵌合凹所に他方に設けられた嵌合突起を接着剤を介して嵌合することにより連結されている戸において、前記縦框及び横框が表層の硬質層と中間部の軟質層とからなる中質繊維板を少なくとも2枚貼り合わせた複合板によって構成され、前記嵌合凹所が複合板の硬質層が重なった部分又は複合板の硬質層が重なった部分を含む部分に形成されているものである。
請求項2の発明は、前記嵌合突起が、一方の框の複合板の硬質層が重なった部分又は複合板の硬質層が重なった部分を含む部分に形成された嵌合凹所に接着剤を介して嵌合されたダボである請求項1記載のものである。
【0005】
【発明の効果】
本発明は前記した如き構成によって以下の如き効果を奏する。
請求項1及び2の発明によれば、嵌合凹所が複合板の硬質層が重なった部分又は複合板の硬質層が重なった部分を含む部分に形成されているので、嵌合突起が嵌合凹所に嵌まった状態で、嵌合突起が硬質層に密接して動きが規制されるので、框同士の連結を強固に行なうことが出来る。また、嵌合凹所の内面(内周面及び底面)に接着剤が浸透しにくい硬質層が表われることになるので、接着剤が嵌合凹所から抜け出す量が、嵌合凹所全体を軟質層に形成した場合に比較して少なくなり、接着剤が減少することに起因する接着不良を防止することが出来る。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
なお、この説明において、左とは図1左側を、右とは同図右側をいう。
【0007】
ドアー、引き戸等の戸1は、左右一対の縦框2と、上下一対の横框3と、これら縦框2及び横框3によって構成された枠に嵌められた鏡板4とを有している。前記縦框2及び横框3は、表層の硬質層6aと中間部の軟質層6bとからなる中質繊維板6を少なくとも2枚貼り合わせた複合板8によって構成されている。
前記鏡板4の素材は、木質系板・ガラス板等任意である。
【0008】
前記横框3の左右端面は、横框3に対向する縦框2の側面に整合当接するように切削加工されている。
図1及び図2に示すごとく、横框3の左右端部に、その端面側から上下2つの嵌合凹所10が形成されている。これら嵌合凹所10は、複合板8の硬質層6aが重なった部分A又は複合板8の硬質層6aが重なった部分Aを含む部分に形成されており、これら嵌合凹所10に接着剤を介してダボ11が長さの半分が突出するかたちで嵌合されている。前記ダボ11の突出部が嵌合突起12となされている。前記ダボ11の素材は、接着剤の滲み込みがほとんどない素材であれば任意である。
前記において、「嵌合凹所10が、複合板8の硬質層6aが重なった部分Aに形成されている」とは、硬質層6aが重なった部分Aから嵌合凹所10がはみ出さない状態で形成されている場合をいい、「嵌合凹所10が、複合板8の硬質層6aが重なった部分Aを含む部分に形成されている」とは、硬質層6aが重なった部分Aから嵌合凹所10がはみ出す状態(図2の状態)で形成されている場合をいう。
【0009】
前記縦框2の上下部の横框3に対向する部に、嵌合突起12に向かって開口する上下2つの嵌合凹所14が形成されている。これら嵌合凹所14は、複合板8の硬質層6aが重なった部分A又は複合板8の硬質層6aが重なった部分Aを含む部分に形成されており、これら嵌合凹所14に接着剤を介して前記嵌合突起12が嵌合されている。
前記において、「嵌合凹所14が、複合板8の硬質層6aが重なった部分Aに形成されている」とは、硬質層6aが重なった部分Aから嵌合凹所14がはみ出さない状態で形成されている場合をいい、「嵌合凹所14が、複合板8の硬質層6aが重なった部分Aを含む部分に形成されている」とは、硬質層6aが重なった部分Aから嵌合凹所14がはみ出す状態(図2の状態)で形成されている場合をいう。
【0010】
前記のごとき構成により、嵌合凹所10、14の内面(内周面及び底面)に硬質層6aが露出し、その硬質層6aによって嵌合突起12(ダボ11)の動きが規制されるので、縦框2と横框3との連結を強固に行なうことが出来る。
また、嵌合凹所10、14の内面(内周面及び底面)に接着剤が浸透しにくい硬質層6aが表われることになるので、接着剤が嵌合凹所10、14から抜け出す量が、嵌合凹所10、14の全体を軟質層6bに形成した場合に比較して少なくなり、接着剤が減少することに起因する接着不良を防止することが出来る。
【0011】
図3に示すごとく、鏡板4の外周縁部は、縦框2及び横框3の、鏡板4に対向する側部に形成された溝16に、接着剤を介して又は介さずに嵌合されている。
【0012】
【変形例等】
以下に変形例等について説明を加える。
(1)嵌合突起12を框の端部に切削加工を施して形成してもよい。即ち、嵌合突起12を框と一体ものとしてもよい。この場合、嵌合突起12は、複合板8の硬質層6aが重なった部分Aに、又は、複合板8の硬質層6aが重なった部分Aを含む部分に形成される。
(2)図示の戸1を上下に90度回転させて横向きとした状態で、戸1を使用することがあることは云うまでもない。
(3)複合板8は、中質繊維板6を3枚以上貼り合わせたものであってもよい。
(4)縦框2及び横框3によって構成された枠内を装飾桟等で区切って、その区切られた空間に鏡板を嵌めるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す中間省略の一部破砕正面図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】図1のIII−III線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 戸
2 縦框
2 横框
4 鏡板
6 中質繊維板
6a 硬質層
6b 軟質層
8 複合板
10 嵌合凹所
11 ダボ
12 嵌合突起
14 嵌合凹所
Claims (2)
- 左右一対の縦框と、上下一対の横框と、これら縦框及び横框によって構成された枠に嵌められた鏡板とを有し、前記縦框と横框とが、それらの一方に設けられた嵌合凹所に他方に設けられた嵌合突起を接着剤を介して嵌合することにより連結されている戸において、前記縦框及び横框が表層の硬質層と中間部の軟質層とからなる中質繊維板を少なくとも2枚貼り合わせた複合板によって構成され、前記嵌合凹所が複合板の硬質層が重なった部分又は複合板の硬質層が重なった部分を含む部分に形成されている戸。
- 前記嵌合突起が、一方の框の複合板の硬質層が重なった部分又は複合板の硬質層が重なった部分を含む部分に形成された嵌合凹所に接着剤を介して嵌合されたダボである請求項1記載の戸。
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JPH11264281A JPH11264281A (ja) | 1999-09-28 |
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1998
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