JP3055564U - 襖材及びその襖材を用いた襖 - Google Patents

襖材及びその襖材を用いた襖

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JP3055564U
JP3055564U JP1998005405U JP540598U JP3055564U JP 3055564 U JP3055564 U JP 3055564U JP 1998005405 U JP1998005405 U JP 1998005405U JP 540598 U JP540598 U JP 540598U JP 3055564 U JP3055564 U JP 3055564U
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Inventor
宗之 辻本
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有限会社辻本襖材店
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剛性に優れ、外力により変形したり、破損し
たりし難く、且つ襖紙が太陽光線により変色することな
く、さらに襖紙の表面が汚れても容易に拭い消すことが
可能であって、襖としての美観を良好に保ち得る等の利
点を備えた襖材及びその襖材を用いた襖を提供するこ
と。 【解決手段】 本考案に係る襖材1は、方形平板状の襖
芯材2と、該襖芯材2の両面に接着する二枚の襖表材
3、3とから成り、該各襖表材3、3は、鋸屑等の木屑
にホルマリン含有量の少ない合成樹脂接着剤を混練した
混合物を薄板状に加圧成形した硬質の木屑圧縮板3aの
片面に、表面に合成樹脂薄膜3cを層成した合成樹脂コ
ート襖紙3dを接着して構成されており、この二枚の襖
表材3、3を、それぞれの合成樹脂コート襖紙3d、3
dを表側にして、上記襖芯材2の両面に合成樹脂接着剤
により一体的に加圧接着して構成されており、また、本
考案に係る襖11は、上記襖材1の周側に二本の縦枠
4、4と二本の横枠5、5を嵌着して構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、襖材及びその襖材を用いた襖の改良に関し、さらに詳しくは、剛性 に優れ、外力により変形したり、破損したりし難く、且つ襖紙が汚れたり、太陽 光線により変色したりするおそれがない等の利点を備えた襖材及びその襖材を用 いた襖に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の襖は、古くからは、組子襖と称して、四囲に設けた木枠の内部に複数本 の桟を縦横に配設し、その両面に襖紙を装設したものがよく知られており、また 、比較的最近では、積層襖と称して、平板状の合成樹脂発泡体やハニカム状(蜂 巣状)紙材により襖芯材を構成し、該芯材の両面に、例えば、耐水性高圧紙、ア ルミ箔及び襖紙を順次に貼合わせて構成した襖表材をそれぞれ一体的に積層接着 して襖材を構成し、その襖材の周側に縦枠及び横枠を嵌着して構成した積層襖が 提供されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
然しながら、上記従来の襖のうちの組子襖の場合は、四囲に設けた木枠内に複 数本の桟を縦横に手作業で組込んで製作しているため、厳密な寸法どりが要求さ れると共に、襖紙の装設作業等に熟練技術が必要であって、高能率的に多量生産 し難く、且つ安価に提供できないといった問題がある。
【0004】 また、後者の積層襖の場合は、比較的安価に、且つ能率的に量産できる利点は あるが、その反面、その襖表材は耐水性高圧紙、アルミ箔及び襖紙で構成されて いるため、剛性に乏しく、外力により変形したり、破損し易く且つ太陽光線によ り襖紙が変色したり、反りを生じ易く、美観が低下して商品価値に乏しく、耐用 命数も短いといった重大な問題がある。
【0005】 本考案は、上記の問題を解決することを課題として研究開発されたものであっ て、剛性に優れ、外力により変形したり、破損したりし難く、且つ襖紙が太陽光 線により変色することなく、さらに襖紙の表面が汚れても容易に拭い消すことが 可能であって、襖としての美観を良好に保ち得る等の利点を備えた襖材及びその 襖材を用いた襖を能率的に且つ安価に提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決し、その目的を達成する手段として、本考案は、方形平板状 の襖芯材と、該襖芯材の両面に接着する二枚の襖表材とから成り、該各襖表材は 、鋸屑等の木屑にホルマリン含有量の少ない合成樹脂接着剤を混練した混合物を 薄板状に加圧成形した硬質の木屑圧縮板の片面に、表面に合成樹脂薄膜を層成し た合成樹脂コート襖紙を接着して構成されており、この二枚の襖表材を、それぞ れの合成樹脂コート襖紙を表側にして、上記襖芯材の両面に合成樹脂接着剤によ り一体的に加圧接着して構成されていることを特徴とする襖材を提供するもので ある。
【0007】 また、本考案は、上記のように構成した襖材において、合成樹脂発泡体により 襖芯材を構成し、且つ木屑に針葉樹の木屑を用いて襖表材の木屑圧縮板を構成し た襖材、及びハニカム状のコア紙により襖芯材を構成し、且つ木屑に針葉樹の木 屑を用いて襖表材の木屑圧縮板を構成した襖材をそれぞれ提供するものである。
【0008】 さらに、上記の課題を解決し、その目的を達成する手段として、本考案は、方 形平板状の襖芯材と、該襖芯材の両面に接着する二枚の襖表材とから成り、該各 襖表材は、鋸屑等の木屑にホルマリン含有量の少ない合成樹脂接着剤を混練した 混合物を薄板状に加圧成形した硬質の木屑圧縮板の片面に、表面に合成樹脂薄膜 を層成した合成樹脂コート襖紙を接着して構成されており、この二枚の襖表材を 、それぞれの合成樹脂コート襖紙を表側にして、上記襖芯材の両面に合成樹脂接 着剤により一体的に加圧接着して襖材を構成し、この襖材の周側に二本の縦枠と 二本の横枠を嵌着して構成した襖を提供するものである。
【0009】 また、本考案は、上記のように構成した襖において、合成樹脂発泡体により襖 芯材を構成し、且つ木屑に針葉樹の木屑を用いて襖表材の木屑圧縮板を構成した 襖及びハニカム状のコア紙により襖芯材を構成し、且つ木屑に針葉樹の木屑を用 いて襖表材の木屑圧縮板を構成した襖を提供するものである。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案に係る襖材の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1 〜図3は本考案に係る襖材の第1の実施の形態で示しており、この襖材1は、一 枚の襖芯材2と該襖芯材2の両面に接着する二枚の襖表材3とから構成されてい る。
【0011】 而して、上記襖芯材2は、標準規格の襖の形状と広さを備えると共に、約8〜 15mm程度の厚みを備えた、若干硬質の合成樹脂発泡体により形成された長方形 の平板で構成されている。
【0012】 また、上記襖表材3は、この実施の形態では、針葉樹の鋸屑等からなる木屑に ホルマリンの含有量が少ない適量の合成樹脂接着剤を混練した混合物を加圧ロー ラに通して加圧成形し、充分に乾燥させた約2〜3mm厚の硬質の木屑圧縮板3a の片面に、襖紙3bの表面にウレタン樹脂等の合成樹脂薄膜3cを層成した合成 樹脂コート襖紙3dを接着して構成されており、上記襖芯材2と同形、同大に裁 断してある。
【0013】 上記のように構成した襖芯材2の両面に、図1に示すように、上記の2枚の襖 表材3、3をそれぞれの木屑圧縮板3aを内側にして、強力な合成樹脂接着剤に より貼合わせ、図示していないが、プレス機にかけて加圧し、襖芯材2の両面に 襖表材3、3を一体的に備えた襖材1を構成したものである。
【0014】 上記のように構成した襖材1は、襖芯材2が合成樹脂発泡体で構成されている ので軽量であることは勿論のこと、襖芯材2の両面に接着した襖表材3、3の硬 質の木屑圧縮板3a、3aが有する強い剛性及び木屑と合成樹脂接着剤が混練さ れたことにより生じる強い靭性によって著しく強化され、長期間使用しても外力 により変形したり、破損することがなく、且つ合成樹脂接着剤には公害を及ばな い程度のホルマリンが含有されているので、その殺菌作用により襖紙3bを虫喰 いから効果的に防止できる。
【0015】 また、襖紙3bの表面にはウレタン樹脂等の合成樹脂薄膜3cが層成されてい るので、表面が手垢等で汚れても容易に拭い消すことができ、襖紙3b自体は汚 損されることなく、襖紙の美観を良好に保ち得ると共に、太陽光線を受けても変 色することがない利点がある。
【0016】 次に、図4〜図6は本考案に係る襖材1の第2の実施の形態を示すもので、上 記第1の実施の形態と相違しているのは、襖芯材12をハニカム状(蜂の巣状) の紙材で構成した点のみであって、その他の構成は同一であるから同一部分には 同一符号が付してある。
【0017】 この実施の形態に係る襖材1の場合も、上記第1の実施の形態の奏する優れた 効果を奏し得るが、襖芯材12がハニカム状紙材で構成されている関係から、襖 表材3の接着作業性及び耐水性等において若干劣る面がある。
【0018】 さらに、図7及び図8は本考案に係る襖の第1の実施の形態及び第2の実施の 形態をそれぞれ示しており、第1の実施の形態の襖11は、前記した第1の実施 の形態の襖材1の周側に二本の縦枠4、4及び二本の横枠5、5を嵌着して構成 されており、また、第2の実施の形態の襖11は、前記した第2の実施の形態の 襖材1の周側に二本の縦枠4、4及び二本の横枠5、5を嵌着して構成されてい る。なお、図において、符号6は引き手を示している。
【0019】 上記第1、第2の実施の形態の襖11は、いづれも前記した第1、第2の実施 の形態の襖材1をそれぞれ使用して構成されているので、これらの襖11は、段 落
【0014】及び
【0015】で説明した襖材1の有用顕著な作用、効果を全 て備えており、襖11としての使用価値を著しく向上できるものである。
【0020】 なお、図示するのを省略したが、襖11の縦枠4、4及び横枠5、5の内側に は嵌挿溝が形設されていて、これらの嵌挿溝内に襖材1の左右の周縁及び上下の 周縁を嵌挿し、強力接着剤によって該嵌挿部の当接辺縁を接着するものである。
【0021】 以上、本考案の主要な実施の形態について説明したが、本考案は、これらの実 施の形態に限定されるものではなく、本考案の目的を達成でき且つ本考案の要旨 を逸脱しない範囲内で種々の設計変更が可能である。
【0022】
【考案の効果】
上記の説明から明らかなように、本考案に係る襖材を用いて作製した襖によれ ば、剛性、靭性、耐水性及び防虫性等に優れ、外力を受けても変形、破損し難く 、且つ襖紙が太陽光線等により変色することがなく、また、襖表材の表面が手垢 等で汚れても容易に拭い消すことが可能であって、襖としての美観を良好に保ち 得る等の多大な利点を備えた襖材及びその襖材を用いた襖を能率的且つ安価に提 供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る襖材の第1の実施の形態を示して
おり、襖芯材の両面に襖表材を接着する状態を示す1部
の拡大側面図である。
【図2】襖芯材の両面に襖表材を接着した1部の拡大側
面図である。
【図3】襖材の全体斜視図である。
【図4】本考案に係る襖材の第2の実施の形態を示して
おり、襖芯材の両面に襖表材を接着する状態を示す1部
の拡大側面図である。
【図5】襖芯材の両面に襖表材を接着した1部の拡大側
面図である。
【図6】襖材の全体斜視図である。
【図7】本考案に係る襖の第1の実施の形態を示す1部
切欠正面図である。
【図8】本考案に係る襖の第2の実施の形態を示す1部
切欠正面図である。
【符号の説明】
1 襖材 2 襖芯材 3 襖表材 3a 木屑圧縮板 3b 襖紙 3c 合成樹脂薄膜 3d 合成樹脂コート襖紙 4 縦枠 5 横枠 6 引き手 11 襖 12 襖芯材

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形平板状の襖芯材と、該襖芯材の両面
    に接着する二枚の襖表材とから成り、該各襖表材は、鋸
    屑等の木屑にホルマリン含有量の少ない合成樹脂接着剤
    を混練した混合物を薄板状に加圧成形した硬質の木屑圧
    縮板の片面に、表面に合成樹脂薄膜を層成した合成樹脂
    コート襖紙を接着して構成されており、この二枚の襖表
    材を、それぞれの合成樹脂コート襖紙を表側にして、上
    記襖芯材の両面に合成樹脂接着剤により一体的に加圧接
    着して構成されていることを特徴とする襖材。
  2. 【請求項2】 合成樹脂発泡体により襖芯材を構成し、
    且つ木屑に針葉樹の木屑を用いて襖表材の木屑圧縮板を
    構成した請求項1に記載の襖材。
  3. 【請求項3】 ハニカム状のコア紙により襖芯材を構成
    し、且つ木屑に針葉樹の木屑を用いて襖表材の木屑圧縮
    板を構成した請求項1に記載の襖材。
  4. 【請求項4】 方形平板状の襖芯材と、該襖芯材の両面
    に接着する二枚の襖表材とから成り、該各襖表材は、鋸
    屑等の木屑にホルマリン含有量の少ない合成樹脂接着剤
    を混練した混合物を薄板状に加圧成形した硬質の木屑圧
    縮板の片面に、表面に合成樹脂薄膜を層成した合成樹脂
    コート襖紙を接着して構成されており、この二枚の襖表
    材を、それぞれの合成樹脂コート襖紙を表側にして、上
    記襖芯材の両面に合成樹脂接着剤により一体的に加圧接
    着して襖材を構成し、この襖材の周側に二本の縦枠と二
    本の横枠を嵌着して構成した襖。
  5. 【請求項5】 合成樹脂発泡体により襖芯材を構成し、
    且つ木屑に針葉樹の木屑を用いて襖表材の木屑圧縮板を
    構成した請求項4に記載の襖。
  6. 【請求項6】 ハニカム状のコア紙により襖芯材を構成
    し、且つ木屑に針葉樹の木屑を用いて襖表材の木屑圧縮
    板を構成した請求項4に記載の襖。
JP1998005405U 1998-07-03 1998-07-03 襖材及びその襖材を用いた襖 Expired - Lifetime JP3055564U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113700183A (zh) * 2020-05-20 2021-11-26 福建和其祖林业科技有限公司 一种轻质建筑幕墙板及其制备方法

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