JP3819518B2 - シリコン塗布装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はシリコンの塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シリコン樹脂(以下単にシリコンという)を基材(シート)に塗布するには噴霧方式で行い、液状のシリコンを圧力ノズルから噴射し、噴霧状態のシリコンをシートに吹き付けて行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、噴霧による塗布では、ノズルから出射されて生成する液滴が不均一であると、塗布状態にムラができ、塗布面を重ね合わせた場合の剥離性が悪い。
【0004】
また、噴霧されたシリコンが空中に舞うので塗布効率が悪く、回収ゾーンで回収しきれないシリコンは無駄になるだけでなく、そのものを作業者が吸い込むと衛生面での作業環境が悪化する。
【0005】
そこで、この発明の課題は、シリコンの塗布において、ムラの無い、剥離性の良い塗布面が得られ、塗布作業の際にも、作業者の衛生環境が良好な状態で行えるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、この発明は、基材をローラに通紙して供給口から巻き取り口に搬送する走行路の途中に、液状のシリコン樹脂に浸した塗布用のローラを備え、その塗布用のローラに基材を通紙することにより基材にシリコン樹脂を塗布するようにしたシリコン塗布装置において、前記供給口から巻き取り口に至るのに前記塗布用のローラをその上流側から下流側に一方向に走行する経路を基準経路とし、その基準経路とともに二次経路を設け、その二次経路は、基材を前記基準経路における塗布用のローラの下流側から上流側に通紙し、基材が塗布用のローラを通過した後、少なくとも一つの方向転換用ローラによって再び下流側に導かれるようになっており、この二次経路に基材を通紙させることにより、前記基準経路における基材の表裏を反転させることなく、基準経路で塗布される面の反対の面が塗布可能になっているようにしたものである。
【0007】
このようにしたことにより、塗布用のローラの面にはシリコンが均一に分布しており、シートにもローラの圧力がローラ面のどの場所でも均一にかかるので、シートの表面に塗布されたシリコンも微細な粒が均一に万遍なく広がり、塗布層の厚みも均一となる。従って、シートを折り畳んで重ね合わせたあとのその重ね合わせ面を剥がす際の剥離性も良い。
【0008】
また、前記供給口から巻き取り口に至るのに塗布用ローラをその上流側から下流側に一方向に走行する経路を基準経路とし、その基準経路とともに二次経路を設け、その二次経路は、基材を前記基準経路における塗布用ローラの下流側から上流側に通紙し、基材が塗布用ローラを通過した後、少なくとも一つの方向転換用ローラによって下流側に導かれるようにすれば、その二次経路に沿って基材を走行させることにより、塗布用のローラに対しては、前記基準経路における基材の表裏を反転させなくても、基準経路で塗布される面の裏面が塗布用のローラの面に接することになるので、その面が塗布できる。
【0009】
【実施の形態】
以下、図を参照してこの発明の実施の形態を説明し、従来例と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。この実施形態では塗布対象の基材を合成樹脂シート(以下、単にシートという)とし、噴霧ではなく、図1〜図3に示すような装置でシリコンを塗布した。
【0010】
この装置は、図1に示すように、鋼材で組まれた架台1に複数のローラ2、3a、3b、4、5および6a、6bを設け、シートmを各ローラに通紙させ、ローラ駆動によって走行させながら、その途中でシリコンSに浸された塗布用ローラ6aに通紙させて塗布するものである。各ローラは、図2に示すように、架台1の一側面に平行かつ水平に設けられている。
【0011】
図1において、架台1の左斜め上に設けられた入口ローラ2の位置がシートmの供給口11であり、その手前に図示しない供給リールがある。右斜め上には駆動ローラ3aと、それに接して対になって回転する従動ローラ3bが設けられており、この位置がシートmの巻き取り口12である。駆動ローラ3aは架台1の天板1aに設置されたモータMによってベルト3cで駆動される。また図の左右の側柱に設けられた4と5はともに方向転換用ローラである。
【0012】
そして、架台1の高さ方向中央の段に塗布用ローラ6aが設けられており、この塗布用ローラ6aは、図3に示すように、シリコンSを溜めた容器7の中にその回転軸より下方の部分が浸されている。この塗布用ローラ6aの上周面には、その塗布用ローラ6aを図示しない押圧機構の作用を受けて圧接する圧接ローラ6bがその軸を塗布用ローラ6aの軸に平行にして設けられている。
【0013】
このような装置でシートmに塗布を行うには、先ず、図1の左斜め上の供給口11の入口ローラ2にシートmを掛け、その入口ローラ2から側柱に沿ってシートmを下降させ、架台1の高さ方向中央付近に設けられた方向転換用のローラ4を介して水平方向に向かわせ、中央の塗布用ローラ6aと圧接ローラ6bの間に通紙する。
【0014】
そして、塗布用ローラ6aの下流側に取り出したシートmを図の右手の方向転換用ローラに掛け、上方に引き上げて図の右手斜め上の巻き取り口12に持ってくる。この位置で駆動ローラ3aとその従動ローラ3bの間に通紙させ、さらに図示しない巻き取りローラに巻き取らせる形をとる。
【0015】
上記のような経路でシートmをローラに掛け、図の駆動ローラ3aを作動させれば、供給口11から巻き取り口12へシートmが走行して行くが、その途中において、前記した塗布用ローラ6aの位置でシリコンSの塗布が行われる。シリコンSの塗布の際には、シートmの走行に連れて回転する塗布用ローラ6aの周面にシートmが面接し、ローラ6bで押圧され、ローラ6aの周面を濡らしているシリコンSがシートmに接することにより塗布が行われる。
【0016】
このような塗布の方法であると、噴霧の場合と違い、塗布用ローラ6aの面を濡らしているシリコンSがローラ6bの圧力によってシートmの表面に均一に万遍なく広げられ、塗布層の厚みも均一となるので、塗布後にシートmを折り畳んで重ね合わせた場合、その重ね合わせ面を剥がす際の剥離性も噴霧の場合により向上する。当然のことながら、作業者が噴霧状のシリコンを吸うということもない。
【0017】
ところで、上記のような装置でシートmに塗布する場合、シートmの塗布面を変える必要がある場合は、供給側のリールをひっくり返してセットし、改めて供給口11から通紙し直す必要があるが、その場合、シートmが巻き取られた重いリールをひっくり返すのは非常に重労働で手間も掛かる。
【0018】
そこで、第2の実施形態では、そのような供給側のリールをひっくり返さずとも、上記第1の実施形態での塗布面と反対の面に塗布できるような構成を考えた。
【0019】
そのための装置として、図4に示すように、上記第1の実施形態の装置において、その架台1の左右の側柱のそれぞれに8、9および10の方向転換用ローラを増設し、この方向転換用ローラ8、9、10を通紙する二次経路を設ける装置とした。この増設ローラ8、9、10も前記2〜5および6a、6bのローラのように、架台1の一側面に平行かつ水平に設けられている。図4ではその二次経路を走行するシートmを一点鎖線で示した。
【0020】
この二次経路は、前記した図1の経路を基準経路とすると、塗布用ローラ6a(6b)に対し、基準経路における下流側からシートmを通紙する。そして、塗布用ローラ6a(6b)を通過して基準経路における上流側に取り出されたシートmは基準経路の方向転換用ローラ4とその下に設けられた二次経路の方向転換用ローラ8の間に通紙され、その位置から側柱に沿って下降し、最下位の方向転換用ローラ9で水平方向に走行の向きを変え、右側柱の方向転換用ローラ10で再び上向きに走行方向を変え、前記基準経路の巻き取り口12の駆動ローラ3aとその対の従動ローラ3bに通紙されて図示しない巻き取りローラに巻き取られる。
【0021】
シートmをこの二次経路に沿って走行させて塗布を行うと、基準経路を使用する際の供給側リールの上下をひっくり返さなくても、塗布用ローラ6aに対しては基準経路における塗布面の反対側の面が接することになるので、その面が塗布できる。従って、供給側のリールの上下の姿勢は常に一定にしておけるので、基準経路において塗布する面と反対側の面を塗布する際に、重いリールをひっくり返す必要がない。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の装置では、基材をローラに通紙して供給口から巻き取り口に搬送する走行路の途中に液状のシリコン樹脂に浸した塗布用ローラを備え、そのローラに基材を通紙することにより基材に塗布するようにしたので、塗布用ローラの面にはシリコンが均一に分布しており、シートにもローラの圧力がローラ面のどの場所でも均一にかかるので、シートの表面に塗布されたシリコンも微細な粒が均一に万遍なく広がり、塗布層の厚みも均一となる。従って、シートを折り畳んで重ね合わせたあとのその重ね合わせ面を剥がす際の剥離性も良い。
【0023】
また、従来の塗布装置の基材の基準経路における塗布用ローラの下流側から上流側へ基材を通紙し、上流側に出てきた基材を方向転換用ローラで再び下流側に戻るような二次経路を設けたので、この二次経路に通紙すれば、基準経路で塗布する基材の裏面を基材を裏返すことなく、すなわち、供給リールの上下の姿勢をひっくり返さずに塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示す縦断正面図
【図2】第1の実施形態を示す縦断側面図
【図3】第1の実施形態を示す要部斜視図
【図4】第2の実施形態を示す縦断正面図
【符号の説明】
1 架台
2 入口ローラ
3a 駆動用ローラ
4、5、8、9、10 方向転換用ローラ
6a 塗布用ローラ
6b 圧接ローラ
7 容器
11 供給口
12 巻き取り口
m シート(基材)
S シリコン
Claims (1)
- 基材をローラに通紙して供給口から巻き取り口に搬送する走行路の途中
に、液状のシリコン樹脂に浸した塗布用のローラを備え、その塗布用のローラに基材を通紙することにより基材にシリコン樹脂を塗布するようにしたシリコン塗布装置において、
前記供給口から巻き取り口に至るのに前記塗布用のローラをその上流側から下流側に一方向に走行する経路を基準経路とし、その基準経路とともに二次経路を設け、その二次経路は、基材を前記基準経路における塗布用のローラの下流側から上流側に通紙し、基材が塗布用のローラを通過した後、少なくとも一つの方向転換用ローラによって再び下流側に導かれるようになっており、この二次経路に基材を通紙させることにより、前記基準経路における基材の表裏を反転させることなく、基準経路で塗布される面の反対の面が塗布可能になっていることを特徴とするシリコン塗布装置。
Priority Applications (1)
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JP06431697A JP3819518B2 (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | シリコン塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06431697A JP3819518B2 (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | シリコン塗布装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10249259A JPH10249259A (ja) | 1998-09-22 |
JP3819518B2 true JP3819518B2 (ja) | 2006-09-13 |
Family
ID=13254719
Family Applications (1)
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JP06431697A Expired - Fee Related JP3819518B2 (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | シリコン塗布装置 |
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JP2001079116A (ja) | 1999-09-14 | 2001-03-27 | Bridgestone Sports Co Ltd | マルチ−ピースソリッドゴルフボール |
-
1997
- 1997-03-18 JP JP06431697A patent/JP3819518B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10249259A (ja) | 1998-09-22 |
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