JP2935406B2 - カーペットのすべり止め加工方法 - Google Patents

カーペットのすべり止め加工方法

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JP2935406B2
JP2935406B2 JP13144694A JP13144694A JP2935406B2 JP 2935406 B2 JP2935406 B2 JP 2935406B2 JP 13144694 A JP13144694 A JP 13144694A JP 13144694 A JP13144694 A JP 13144694A JP 2935406 B2 JP2935406 B2 JP 2935406B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーペットの製造時に
おいて、その裏面にすべり止めゴム層を加工する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】タフティングマシンを用いて基布にタフ
トすることによって製造されたカーペットにすべり止め
加工を施す場合、玄関マットのような面積の小さいカー
ペットにおいては、金型内に未加硫ゴムを配設し、その
上にカーペットを重ね合わせて圧熱することにより裏面
にすべり止めゴム層を形成することができるが、居間等
に敷設する幅や長さが数メートル以上の大型のカーペッ
トにおいては、金型を使用してのすべり止め加工を施す
ことができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、このような大
型カーペットの場合には、通常、その裏面に二次基布に
よって裏張りした構造のまま使用しているのが現状であ
り、床面等の敷設面に対するフィット性が悪いという問
題点がある。このため、大型カーペットの製造後に、そ
の裏面にすべり止めゴム層を加工することも考えられる
が、大きな面積を有するこのようなカーペットの取扱い
が困難である上に、製造装置とは別にすべり止めゴム層
の塗布装置を必要として設備費が高くつくばかりでな
く、広い設置場所を必要とし、さらに、すべり止めゴム
層の塗布作業に手間と時間を要して生産能率が悪くな
り、また、精度のよい塗布が困難である等の問題点が生
じる。
【0004】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは広幅で長尺のカーペ
ットの製造工程中において、搬送中のカーペットの裏面
に簡単な手段により容易に且つ精度よく薄肉のすべり止
めゴム層を連続形成するカーペットのすべり止め加工方
法を提供するにある。
【0005】上記目的を達成するために、本発明のカー
ペットのすべり止め加工方法は、長尺シート状一次基布
にタフトしてなるカーペット主体をコーティングロール
上に連続的に搬送して該コーティングロールにより一次
基布の裏面に接着剤を塗布したのち、長尺シート状二次
基布を一次基布の裏面に重ね合わせるように供給して上
記接着剤により二次基布を一次基布の裏面に貼着しなが
らテンター側に送り込み、このテンターによってカーペ
ット主体の両側端耳部を保持しながら該カーペット主体
を搬送すると共にその搬送途上で二次基布の裏面にゴム
ラテックスを吹き付けてすべり止めゴム層を形成するこ
とを特徴とするものである。
【0006】
【作用】タフティングマシンによって製造されたカーペ
ット主体を裏貼り工程(バッキング工程)へ供給する。
その際、カーペット主体の裏面にコーティングロールに
より接着剤を塗布し、さらに、テンターによって該カー
ペット主体を幅方向に張りを付与しながら長さ方向に一
定の速度でもって搬送する。テンターは表面に多数のピ
ンを長さ方向に小間隔毎に突設してなる巡回無端ベルト
からなり、カーペット主体の両側端耳部の下面に長さ方
向に配設されてそのピンをカーペット本主の耳部下面に
突きさしてカーペット主体を強制的に搬送するものであ
る。
【0007】このテンターによる搬送始端側でカーペッ
ト主体と略同一幅を有する長尺シート状の二次基布をカ
ーペット主体の裏面に重ね合わせるようにして供給し、
上記接着剤によって接着させたのちテンター側に送り込
む。カーペット主体の下面に貼着した二次基布は両側テ
ンター間の空間に露出しており、その空間を利用して下
方から二次基布の下面にゴムラテックスを吹き付ける。
【0008】その吹き付け手段としては、上周部に長さ
方向に一定間隔毎にノズルを穿設してなるパイプを使用
し、このパイプをカーペット主体の下方に幅方向に配設
して該パイプにゴムラテックスを圧送することにより搬
送中のカーペット主体に貼着した二次基布の下面にノズ
ルから均一に吹き付け、しかるのち、加熱乾燥させるこ
とによって薄いすべり止め層を形成するものである。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面について説明す
ると、合成樹脂テープヤーン等の偏平糸条によって平織
された織布、或いは適宜厚みを有する不織布よりなる一
次基布1aにタフティングマシン(図示せず)によってタ
フト糸によるパイル柄模様1bをタフトし、カーペット主
体1を製造する。一次基布1aとしては、幅が数メートル
以上の大幅で長尺シート状のものをロール巻きしてお
き、これをタフティングマシンに繰り出してパイルをタ
フトするものである。
【0010】こうしてタフティングマシンにより一次基
布1aにタフトされたカーペット主体1は次に裏貼り工程
(バッキング工程)に供給され、該工程において二次基
布を裏貼りされる。この工程における搬送始端側には、
無端状のベルト2aの表面に先端が尖鋭な一定長さの多数
のピン2bを小間隔毎に突設してなるプレテンター2がカ
ーペット主体1の送り出し経路上における両側端耳部の
下方に沿って配設してあり、ベルト2aを掛け渡した前後
スプロケットホイール2c、2dの回転によって両ベルト2
a、2aの突設ピン2bをカーペット主体1の両側端耳部下
面に突き刺して、カーペット主体1に幅方向に張りを付
与した状態で該カーペット主体1を長さ方向に前方に向
かって強制的に搬送する。
【0011】プレテンター2の前方にはカーペット主体
1の一次基布1aの下面に全幅に亘って摺接するコーティ
ングロール3が配設され、このコーティングロール3 に
よって該コーティングロール3上を通過する一次基布1a
の下面全面に接着剤4を塗布する。接着剤4はSBR
(スチレンブタジエンゴム)を主体とし、この未加硫の
ラテックスに充填剤として適量の炭酸カルシウムと発泡
剤とを混合してなる液状ゴムであり、この液状ゴムを液
槽5内に入れて該液槽5に回転自在に架設した上記コー
ティングロール3に付着させ、該ロール3の回転により
一次基布1aの下面に塗布して、液槽5の前端縁に装着し
ているドクターナイフ6により余分な塗布量を除去し、
一次基布1aの下面に一定厚みの接着剤層4aを設ける。
【0012】液槽5の前方近傍部にはカーペット主体1
の下面に接するようにしてガイドローラ7が回転自在に
配設されてあり、このガイドローラ7を介して薄い不織
布からなる二次基布8をカーペット主体1の下面に接着
剤層4aを介して重ね合わせ状態で貼着する。二次基布8
は一次基布1aと同幅で同じく長尺シート状に形成されて
あり、これをロール巻きしてなるものを連続的に繰り出
しながらカーペット主体1の下面に貼着するものであ
る。
【0013】さらに、上記ガイドローラ7の前方近傍部
にはカーペット主体1の搬送経路上における該カーペッ
ト主体1の両側端耳部の下方に沿ってテンター9、9が
配設されている。このテンター9の構造は上記プレテン
ター2と同様に、無端状の長尺ベルト9aの表面に先端が
尖鋭な多数のピン9bを小間隔毎に突設してあり、このベ
ルト9aを前後スプロケットホイール9c、9d間に掛け渡し
て前側スプロケットホイール9dをモータ駆動により回転
させ、両ベルト9a、9aの突設ピン9bをカーペット主体1
の両側端耳部下面に基布1a、8の両側端部を貫通して突
き刺し、カーペット主体1に幅方向に張りを付与した状
態で該カーペット主体1を長さ方向に前方に向かって強
制的に搬送するものである。なお、このテンター9はプ
レテンター2の長さよりも長く形成されている。
【0014】このテンター9によってカーペット主体1
が搬送される途上で、テンター9、9間に露出している
カーペット主体1の下面に向かってSBRよりなる未加
硫のゴムラテックスが吹き付けられ、二次基布8の下面
に薄いすべり止め層10が設けられる。ゴムラテックス10
a の吹き付け手段としては、上周部に長さ方向に一定間
隔毎にノズル12を穿設してなるパイプ11を使用し、この
パイプ11をテンター9、9による搬送始端側におけるカ
ーペット本体の下方に幅方向に配設して、該パイプ11に
連結、連通した供給管13を通じてゴムラテックス10a を
圧送することにより搬送中のカーペット本体1に貼着し
た二次基布8の下面にノズル12からゴムラテックスを均
一に吹き付けて上述したようにすべり止め層10を形成す
るものである。
【0015】こうして、下面にすべり止め層10を加工さ
れたカーペット主体1は、テンター9、9による搬送途
上でプレヒータ14により上記接着剤層4aとすべり止め層
10の表層部を予備乾燥されたのち、テンター9、9から
前方に送り出し、その近傍部に配設しているドライヤー
等によって加熱、乾燥させる。さらに、乾燥処理後、カ
ーペット主体1をカッタ(図示せず)側へ連続的に搬送
し、該カッタによって所定長さ毎に切断してカーペット
を製造するものである。
【0016】このようにして製造されたカーペットは図
3に示すように、接着剤層4aによってパイル柄模様1bが
一次基布1aに固定されていると共に下面にすべり止め層
10を設けた二次基布8による裏張りが強固なものとな
る。なお、二次基布8に対するゴムラテックス10a の吹
き付け手段としては、複数個の上向きノズル12を穿設し
てなるパイプ11を使用することなく、複数本のノズルを
テンタ9、9間の下方に所定間隔毎に配設したものであ
ってもよい。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明のカーペットのすべ
り止め加工方法によれば、長尺シート状一次基布にタフ
トしてなるカーペット主体をコーティングロール上に連
続的に搬送して該コーティングロールにより一次基布の
裏面に接着剤を塗布したのち、長尺シート状二次基布を
一次基布の裏面に重ね合わせるように供給して上記接着
剤により二次基布を一次基布の裏面に貼着しながらテン
ター側に送り込み、このテンターによってカーペット主
体の両側端耳部を保持しながら該カーペット主体を搬送
すると共にその搬送途上で二次基布の裏面にゴムラテッ
クスを吹き付けてすべり止めゴム層を形成することを特
徴とするものであるから、広幅で長尺のカーペット主体
の裏貼り工程中において、搬送中のカーペット主体の裏
面に簡単且つ能率よくすべり止め層を形成することがで
き、下面にすべり止め層を有するカーペットの量産化が
可能となるものである。
【0018】さらに、すべり止め層はカーペット主体の
一次基布の裏面に接着剤を介して接着した二次基布に設
けるものであるから、二次基布による裏張りが一層強固
になると共に薄肉のすべり止め層を吹き付けによって簡
単且つ精度よく連続形成することができ、床面等の施工
面に対してのフィット性が良好なカーペットを得ること
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施している装置の簡略縦断側面
図、
【図2】その簡略平面図、
【図3】製造されたカーペットの一部の拡大縦断側面
図。
【符号の説明】
1 カーペット主体 1a 一次基布 1b バイル柄模様 3 コーティングロール 4a 接着剤層 7 ガイドローラ 8 二次基布 9 テンター 10 すべり止め層 11 パイプ 12 ノズル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺シート状一次基布にタフトしてなる
    カーペット主体をコーティングロール上に連続的に搬送
    して該コーティングロールにより一次基布の裏面に接着
    剤を塗布したのち、長尺シート状二次基布を一次基布の
    裏面に重ね合わせるように供給して上記接着剤により二
    次基布を一次基布の裏面に貼着しながらテンター側に送
    り込み、このテンターによってカーペット主体の両側端
    耳部を保持しながら該カーペット主体を搬送すると共に
    その搬送途上で二次基布の裏面にゴムラテックスを吹き
    付けてすべり止めゴム層を形成することを特徴とするカ
    ーペットのすべり止め加工方法。
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