JP2003251702A - 強化繊維基材の裁断方法およびプリフォームの製造方法ならびにその製造装置 - Google Patents

強化繊維基材の裁断方法およびプリフォームの製造方法ならびにその製造装置

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JP2003251702A
JP2003251702A JP2002055369A JP2002055369A JP2003251702A JP 2003251702 A JP2003251702 A JP 2003251702A JP 2002055369 A JP2002055369 A JP 2002055369A JP 2002055369 A JP2002055369 A JP 2002055369A JP 2003251702 A JP2003251702 A JP 2003251702A
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cutting
thermoplastic resin
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Haruhiko Tsuji
治彦 辻
Kosuke Yoshimura
康輔 吉村
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】移送・移載や、積層作業での基材の形態不良の
発生を防止し、かつ成形時にもほつれ防止の処置部が成
形不良や強度低下の原因とならない、強化繊維基材の裁
断方法およびこの裁断方法を用いたプリフォームの製造
方法・装置を提供する。 【解決手段】強化繊維基材を裁断する際に、予め定めら
れた裁断パターンに沿って熱可塑性樹脂材料を付与し、
その熱可塑性樹脂材料を加熱して強化繊維基材の組織を
固定した後に、裁断する。本発明のプリフォームの製造
方法およびその装置は、かかる裁断方法を用いたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維強化プラスチ
ック(以下、FRPという。)の基材の裁断方法に関
し、さらにはこの裁断方法を用いたプリフォーム成形部
材の製造方法ならびにその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりFRPは、ハンドレイアップ成
形法による人手作業や、半硬化状態の熱硬化性樹脂を含
浸させた中間基材(プリプレグ)を積層し、オートクレ
ーブ内で加圧加熱成形するなどの各種成形法により、一
般産業用途に広く適用されている。
【0003】しかし、最近では自動車など輸送機器部材
など、低コスト大量生産が必要な用途が増加し、成形サ
イクルの短縮・自動化などのより一層の生産性向上が望
まれている。
【0004】そのため、これまでのプリプレグを使用し
た成形方法よりも、大幅に成形サイクルが短縮できるR
TM(レジン・トランスファー・モールディング)、成
形型内を真空吸引して、樹脂の含浸を助けるVa−RT
M法 、RIM(レジン・インジェクション・モールデ
ィング)など、樹脂が未含浸の強化繊維基材を使用して
プリフォームを形成した後に樹脂を一括含浸させる成形
法が盛んになってきている。
【0005】その際の課題として、最終製品たるFRP
成形部材の形状とほぼ一致するサイズのプリフォームを
成形するために、樹脂が未含浸の強化繊維基材を裁断す
る中間作業がある。そして、FRPの成形作業時には、
積層前に強化繊維基材を所定の形状、大きさに裁断した
後、成形型上に順次積層している。この場合にプリプレ
グなどの樹脂が含浸された強化繊維基材では、繊維間に
含浸した樹脂により切断後も形態が安定している。その
ため、自動化に関しても、一般的な衣料用織物の裁断装
置と同様な装置を利用し、強化繊維に対応した切断刃ユ
ニットを使うことで、容易に実施できるので、航空宇宙
用途などでプリプレグの裁断装置が利用されている。
【0006】それに対して、樹脂が未含浸の(ドライ
の)強化繊維基材では、基材が柔軟で形態が変わり易
く、各繊維がプリプレグのように樹脂で繋がっていない
ため、切断後に端面の繊維がほつれ易く、切断した強化
繊維基材の移送時や積層作業時に、強化繊維基材の形態
不良が発生し易いという問題があった。
【0007】また、FRP成形部材を大量生産するには
裁断効率の高い裁断装置を備えた自動化装置を設ける試
みがあるが、上記理由のため、プリプレグの裁断装置と
同様の装置では端面のほつれ止めができないため、手作
業と同様に強化繊維基材の形態不良が発生し易かった。
このような裁断面のほつれ防止の問題を解決せんとする
従来技術としては、例えば特公平6−21417号公報
では、毛布などの裁断時に、裁断端面から少し間隔を置
いた位置の毛布表面にノズルで高温エアーを吹き付け、
裁断端面を熱融着することが提案されている。特開平4
−144585号公報では、衣料用織物の裁断ライン
に、ほつれ止め液を所定の幅で予めコーティングする工
程を実施した後、コーティングライン上を裁断すること
が、さらに、特開平8−158247号公報では、裁断
装置のカッターの後方近傍に、液状のほつれ止め剤を供
給するノズルを設置し、裁断時に、切断端面にほつれ止
め剤を塗布することが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術では、FRP用の強化繊維基材の裁断に関
しては、下記のような問題点があり適していない。
【0009】(1)一般的な強化繊維として、ガラス繊
維、アラミド繊維、炭素繊維などがあるが、そういった
強化繊維は衣料用合成繊維織物のように高温エアーで熱
融着させること自体が困難であること(例えば特公平6
−21417号公報)。
【0010】(2)裁断するライン上にほつれ止め液を所
定の幅で予めコーティングしておくことがあるが、ほつ
れ止め液が硬化し、切断面付近に帯状に残る。そのた
め、上記強化繊維基材に適用すると、成形時にほつれ止
め剤が積層間に帯状に残り、積層間の接着不良などの原
因となること(特開平4−144585号公報)。
【0011】(3)液状のほつれ止め剤を裁断直後に塗布
する場合には、繊維束内部にほつれ止め剤が含浸してし
まう。そのため、強化繊維基材に適用すると、成形時に
ほつれ止め剤が繊維に含浸した部分にはマトリックス樹
脂が含浸できないため、強度低下や成形不良などの原因
となること(特開平8−158247号公報)。
【0012】(4)また、裁断しながらほつれ止め液を塗
布する方法だと、強化繊維基材を裁断する際にテーブル
と密着させるために用いるカバーフィルムが使用できな
いため、裁断不良の原因となる(特開平8−15824
7号公報)。
【0013】(5)液状のほつれ止め剤を塗布する場合、
乾燥工程が余計に必要となるため、裁断作業の時間短縮
が図れないこと(特開平4−144585号公報、特開
平8−158247号公報)。
【0014】そのため、従来技術では強化繊維基材の裁
断において、切断端面のほつれ防止には適用できず、し
たがって、自動化や大量生産による生産性向上、製造コ
ストダウンを実現することは困難であった。
【0015】本発明は、これら従来技術の問題点を解決
すべくなされたものであって、強化繊維基材を裁断する
際に、裁断端面のほつれ防止の処置を施すことにより、
その後の移送・移載や、積層作業での基材の形態不良の
発生を防止し、かつ成形時にもほつれ防止の処置部が成
形不良や強度低下の原因とならない、強化繊維基材の裁
断方法およびこの裁断方法を用いたプリフォームの製造
方法ならびに製造装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、以下の方法や構成を採用する。すなわち、 (1)強化繊維基材を予め定められた裁断パターンに裁
断するに際し、前記裁断パターンに沿って前記強化繊維
基材上に熱可塑性樹脂材料を付与し、その熱可塑性樹脂
材料を加熱して強化繊維基材の組織を固定した後に、裁
断することを特徴とする強化繊維基材の裁断方法。
【0017】(2)強化繊維基材の組織を表層面に対し
て帯状に固定する(1)に記載の強化繊維基材の裁断方
法。
【0018】(3)熱可塑性樹脂材料として熱可塑性樹
脂粉末を用いる(1)に記載の強化繊維基材の裁断方
法。
【0019】(4)平均粒径が0.1〜1mmの範囲内
にある熱可塑性樹脂粉末を用いる(3)に記載の強化繊
維基材の裁断方法。
【0020】(5)強化繊維基材をその両面から加圧し
ながら加熱する(1)〜(4)のいずれかに記載の強化
繊維基材の裁断方法。
【0021】(6)強化繊維基材を、該基材の組織を固
定した後に冷却する(1)〜(5)のいずれかに記載の
強化繊維基材の裁断方法。
【0022】(7)強化繊維を基材として用いたプリフ
ォームを製造するに際し、シート状の強化繊維基材を供
給し、次に(1)〜(6)のいずれかに記載の強化繊維
基材の裁断方法により所定形状に切断した強化繊維基材
の型片を、プリフォーム成形型内に積層し、加熱するこ
とを特徴とするプリフォームの製造方法。
【0023】(8)強化繊維基材を裁断する手段と、強
化繊維基材にその強化繊維基材の裁断パターンに沿って
熱可塑性樹脂材料を付与する手段と、その熱可塑性樹脂
材料を加熱して前記強化繊維基材の組織を固定する手段
とを備えていることを特徴とする強化繊維基材の裁断装
置。
【0024】(9)シート状の強化繊維基材を供給する
手段と、請求項8に記載の強化繊維基材を裁断する手段
と、その強化繊維基材の型片を積層し加熱する手段とを
備えていることを特徴とする強化繊維を用いたプリフォ
ーム成形部材の製造装置。
【0025】(10)熱可塑性樹脂材料を付与する手段
が、熱可塑性樹脂材料を帯状に付与する手段である
(8)または(9)に記載の強化繊維基材の裁断装置。
【0026】(11)熱可塑性樹脂粉末を付与する手段
が、振動付与手段を含んでいる(10)に記載の強化繊
維基材の裁断装置。
【0027】(12)熱可塑性樹脂粉末を付与する手段
が、裁断パターンを有するスクリーンを含んでいる
(8)〜(11)のいずれかに記載の強化繊維基材の裁
断装置。
【0028】(13)強化繊維基材の組織を固定する手
段が、その強化繊維基材を両面から加圧する手段を含ん
でいる(8)〜(12)のいずれかに記載の強化繊維基
材の裁断装置。
【0029】(14)強化繊維基材の組織が固定された
強化繊維基材を冷却する手段を備えている(8)〜(1
3)のいずれかに記載の強化繊維基材の裁断装置。
【0030】(15)強化繊維基材の組織が固定された
強化繊維基材に、熱可塑性樹脂の粉体を散布する手段を
備えている(8)〜(14)のいずれかに記載の強化繊
維基材の裁断装置。
【0031】(16)(1)〜(6)のいずれかに記載
の裁断方法または(8)〜(15)のいずれかに記載の
裁断装置を用いて裁断してなる強化繊維基材型片。
【0032】(17)(1)〜(16)に記載の強化繊
維基材型片を自動車用に用いたプリフォーム成形部材。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好ましい実施の
形態をその一実施例の図面を参照して詳述する。本発明
の強化繊維基材を用いたプリフォームの製造装置を具体
化した実施例として、図1に製造ラインの概略斜視図を
示す。
【0034】図1に示すように、本発明の強化繊維基材
の裁断方法を含むプリフォームの製造装置は、シート状
の強化繊維基材1aを巻き出し供給する機構1と、強化
繊維基材上にほつれ止め用の熱可塑性樹脂材料を供給す
る機構2と、強化繊維基材上の熱可塑性樹脂材料を加熱
する機構3と、同時に加圧する機構4により熱可塑性樹
脂材料を強化繊維基材に熱融着させ、続いて冷却する機
構5と、強化繊維基材1aを所定の長さにカットする機
構6と、裁断パターンに沿って強化繊維基材を裁断する
機構7と、パターンカットした強化繊維基材型片を数枚
積層し加熱プレスするプリフォーム成形機構8から構成
される。
【0035】シート状の強化繊維基材1aを供給する機
構1は、ロール状に巻かれたシート状の強化繊維基材1
aをフリー回転で巻き出し供給する機構である。また、
巻き出し供給する機構部に駆動用のモータ等を取り付け
強制的に巻き出しできるようにしてもよい。
【0036】ほつれ止め用の熱可塑性樹脂材料を供給す
る機構2は、熱可塑性樹脂材料を蓄えるタンク2aと、
熱可塑性樹脂材料を帯状に供給するノズル2bと、図示
しない装置からの指令により裁断パターンに沿ってノズ
ル2bを移動させるX軸方向(強化繊維基材1aの幅方
向)移動機構2cと、これも図示しない装置からの指令
によりY軸方向(図の左右方向)に移動させるY軸方向
移動機構2dからなる構成が一般的であるが、Y軸方向
移動機構2dがない代わりに、強化繊維基材1aがY軸
方向に移動しても構わない。また、ノズル2bがZ軸方
向の移動機構を備えていても構わない、その他の構成で
あってももちろんよく、例えばノズル2bにブリッジ防
止の振動を与える振動付与機構を備えてもよい。
【0037】熱可塑性樹脂材料を熱融着させる加熱機構
3と加圧機構4は、基材を両面から加熱しながら加圧す
るホットニップロール3aと、基材を搬送する上ベルト
3bと、下ベルト3cで構成されている。この加熱加圧
手段の機構は、ホットニップロール3aは、上下にベル
トを用いたベルトプレス式でも、下のベルト3cと上の
ホットニップロール3aの組合せや、強化繊維基材1a
の次工程への受け渡しが可能であれば上下のホットニッ
プロール3aのみだけの構成であっても構わない。熱融
着用の加熱加圧手段としては、ホットニップロールの
他、アイロン状の固定ヒータープレートなど他の手段を
用いることもできる。ここで用いるベルト材質は、金属
製のスチールベルト(ステンレス製)が好ましいが、コ
ストや耐久性を加味して樹脂製のベルトなどでも構わな
い。ベルト形態も平滑な表面でも、メッシュ状やパンチ
ングメタル状になっていても、機能や性能を損なわなけ
れば構わない。また、ベルトやローラの表面には、融着
した樹脂等は剥がれやすくなるフッ素系コーティングな
どの非粘着処理が施されていることが好ましい。
【0038】強化繊維基材1aを冷却する機構5は、加
熱加圧機構3,4に連続して設けられており、強化繊維
基材1aに熱可塑性樹脂材料が融着した後、次工程に移
動するまでに基材を冷やすためのゾーンである。強制的
にニップロール5aを冷却する手段を備えたり、ホット
ニップロール3aとニップロール5a間の基材側のベル
ト部分を強制冷却する手段5bを備えることが好ましい
が、自然冷却による融着固化の方法をとってもよい。
【0039】本発明においては、このように一連の加熱
・加圧・冷却を備えたベルトプレス搬送装置12を用い
ることで、強化繊維基材を傷めずに搬送でき、強制冷却
する手段5を備えることで処理能力をアップし、ベルト
やローラに付着した余分な熱可塑性樹脂材料を容易に剥
がすことができる。
【0040】また、ホットニップロール3aに強化繊維
基材1aが搬送される前に、裁断パターンに沿って供給
されたほつれ止め用の熱可塑性樹脂材料を加熱し固着す
る予備加熱ヒータ9を備えることが好ましい。これによ
り振動等により熱可塑性樹脂材料が移動しないようにで
きる。
【0041】また、プリフォーム成形の前処理として、
強化繊維基材型片の積層間を部分的に、融着するための
熱可塑性樹脂材料を散布する装置10を加熱機構3の前
に備えることが好ましい。
【0042】所定の長さにカットする機構6は、強化繊
維基材1aの幅方向(X軸)に切断できる切断刃6a
と、受け刃6bが備わり、ほつれ止め処理された強化繊
維基材1aが所定の長さで送り出された時に切断する機
構である。カットする機構6は、丸刃を用いたタイプや
切断刃が走行するタイプの切断機構を用いても構わな
い。
【0043】上記裁断パターンに沿って裁断する機構7
は、本実施例では裁断刃7aと、この裁断刃をX,Y,
Z軸方向に移動する機構7bと、強化繊維基材1aを裁
断する際にテーブル上に密着させる吸引テーブル7cと
からなり構成されているが、その他の構成であってもも
ちろん構わない。また、裁断速度や裁断枚数によって
は、ドラム外周部に裁断パターンの切断刃を備え、ドラ
ム回転刃で強化繊維基材1aを裁断する手段であっても
構わない。また、裁断刃7aは、ナイフ状の固定式カッ
ターの他、上下振動式カッター、回転刃などの一般的な
構造および切断手段を適用できるが、裁断される強化繊
維の物性、織物やマットなど基材形態に併せて最適な切
断手段を用いることが望ましい。また、前記のカッター
についても、超音波カッターなどが適用できる。
【0044】プリフォーム成形機構8は、裁断ラインに
沿ってパターンカットした強化繊維基材型片を数枚積層
し、加熱プレスする装置である。
【0045】図2は、図1の装置の変形例の斜視図であ
り、図1のほつれ止め用の熱可塑性樹脂材料を供給する
機構2に代えて、シルクスクリーン11aを用いた熱可
塑性樹脂材料を供給する機構11を設けたものである。
図2に示したシルクスクリーンを用いた熱可塑性樹脂材
料を供給する機構11は、主に裁断パターンに開口され
たシルクスクリーン11aと、シルクスクリーンの上に
供給された熱可塑性樹脂材料を、裁断パターンの開口部
にかき落とすスクレーパー11bから構成されるが、熱
可塑性樹脂材料をシルクスクリーン11a上に自動供給
する装置やスクレーパー11bを移動する機構部を備え
ていてもよい。このような図2の態様のものにすると、
図1の態様のものに比べて熱可塑性樹脂材料を裁断パタ
ーンに供給する早さが向上する作用効果がある。
【0046】以上に説明した図1および図2の装置にお
いて、熱可塑性樹脂材料については、強化繊維基材の裁
断パターンに熱融着されて、裁断後の切断部分の繊維の
ほつれを防ぐほつれ止め機能の他、FRP成形時に、強
化繊維基材やマトリックス樹脂と一体化してFRP構造
体となっても、熱可塑性樹脂材料の融着固化したものに
起因する接着不良や局所的な低強度部分の発生などの不
具合が生じないことが好ましい。また、後述の実施例の
項の図3で説明する粉末供給ノズル13のように、ノズ
ルから供給される熱可塑性樹脂粉末を用いることで、粉
末粒度や供給量を少ない量で調整でき、強化繊維基材以
外の余分な樹脂をプリフォームに含むことはない。
【0047】熱可塑性樹脂フィルムのテープを熱融着し
て用いる場合には、フィルムが積層間に異物として局部
的に存在するため、強化繊維基材やマトリックス樹脂と
一体化して構造体となっても、熱可塑性樹脂フィルムテ
ープに起因する接着不良や局所的な強度低下が発生する
可能性があり、使用に適さない。
【0048】それに対して、熱可塑性樹脂粉末では、粉
末間隙にもマトリックス樹脂が含浸するため、強化繊維
基材やマトリックス樹脂と一体化し易く、接着不良や局
所的な低強度部分の発生などの不具合が生じ難く、FR
P成形に使用する強化繊維基材の切断面のほつれ止めに
適している。
【0049】以上の通り本発明においては、熱融着材料
として、熱可塑性樹脂粉末を用いるのが好ましいが、熱
可塑性樹脂の繊維からなる帯状の織物や編物でも同様に
ほつれ止め用途に使用することが可能である。
【0050】FRPのマトリックス樹脂としては、接着
性に関する熱可塑性樹脂粉末の材質面からいえば、ナイ
ロン、共重合ナイロン、塩化ビニエリデン、塩化ビニ
ル、ポリエステル、ポリウレタンなどが好ましい。
【0051】その中でも、一般的な熱硬化性樹脂との接
着性の点で共重合ナイロンが好適である。共重合ナイロ
ンの具体例としては、ナイロン6,ナイロン66、およ
び610の共重合ナイロンなどが好ましいが、前記に上
げていない材質のものであっても、前述のほつれ止め機
能やマトリックス樹脂との接着性などの性能が高いもの
であれば使用可能である。
【0052】また、熱可塑性樹脂粉末の目付量として
は、ほつれ止めする強化繊維基材やマトリックス樹脂、
FRP成形品に要求される強度などにより異なるが、1
〜50g/m2が好ましい。1g/m2未満であると強化
繊維基材の切断面のほつれ止め効果が充分に得られな
い。逆に、50g/m2を越えると強化繊維基材の切断
面のほつれ止め効果としては充分であるが、FRP成形
時に、樹脂の含浸を阻害し易く、接着不良や局所的な強
度低下が発生する可能性が高くなる。強化繊維基材に用
いられる強化繊維としては、高強度、高弾性率繊維が望
ましく、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、ポリアミド繊
維などが使用できるが、その他の材料であっても性能面
で良好な材料であれば使用可能である。
【0053】
【実施例】以下に本発明のより具体的な実施例を図1お
よび図2を用いて説明する。
【0054】本発明を図1の装置を用いて以下のように
実施した。まず、強化繊維基材1aとして、予めロール
状に巻いたシート状のガラス繊維からなる強化繊維織物
を巻き出し供給する機構1から引き出し、ベルトプレス
搬送装置12まで送り込み、強化繊維織物を搬送できる
ようにセットした。
【0055】続いて、強化繊維織物上にほつれ止め用の
熱可塑性樹脂粉末を供給する機構2または11により、
裁断パターンに沿って適量の熱可塑性樹脂粉末を強化繊
維織物上に供給した。粉末を供給する機構2の粉末供給
ノズル13の形状は、図3に示す。熱可塑性樹脂粉末1
3aを帯状に供給するため、ノズル幅13bとノズル高
さ(間隙)13cを調節する機構が設けられている。本
実施例では粉末供給幅を12mmに設定し、供給厚さと
なるノズルと織物の隙間を0.2mmとした場合、長さ
当たりの粉末供給量を0.1〜1.0m/gの範囲で供
給しほつれ止めを施した。また、粉末を織物の上へ帯状
にしっかりと供給するため、ノズル開口部13dはスリ
ット形状になっており、粉末のブリッジを防ぐことがで
き、出口に開閉シャッター13eを備えている。ノズル
の両側板13fは、供給された粉末が横に広がらない形
状になっている。ノズル出口の開閉シャッター13e
は、粉末を裁断パターンに供給する際に使用され、粉末
供給の始めと終わり以外に裁断パターンが交差する時な
どに開閉させて、粉末を過剰に供給することがないよう
に、機構2の移動機構2c,2d等と連動している。な
お、上記ほつれ止め用と仮固着用の熱可塑性樹脂粉末と
しては、共重合ナイロン粉末(ナイロン6)の粒度分布
が150〜300ミクロンのものを使用した。強化繊維
織物にベルトプレス搬送装置12を駆動し送りをかけ
て、予備加熱ヒータ9の下を通過することで熱可塑性樹
脂粉末を非接触で加熱し仮固着させた。次に、プリフォ
ーム成形時に必要な熱可塑性樹脂材料を散布する装置1
0によって、ほぼ均等に熱可塑性樹脂粉末を強化繊維織
物上に散布した。
【0056】その後、ベルトプレス搬送装置12を用い
て、ベルト越しにホットニップロール3aで熱可塑性樹
脂粉末を加熱、同時に加圧し、強化繊維織物に熱融着さ
せた。 続いて、強化繊維織物をベルト搬送する間に冷
却しながら、ベルトプレス搬送装置12から送り出され
た、熱可塑性樹脂粉末でほつれ止めと仮固着された強化
繊維織物を所定の長さに切断刃6aでカットした。
【0057】次に、ほつれ止め処理した強化繊維織物を
裁断する機構7のテーブル上に、数枚積層または一枚を
配置し、カバーフィルムを上に掛け吸引テーブル7c
で、吸引しながら裁断パターン通りに裁断した。
【0058】最後に、裁断パターンにカットした強化繊
維織物型片をプリフォーム成形装置8を用いて、数枚積
層したのち加熱プレスしてプリフォーム成形品を完成し
た。
【0059】その結果、裁断されたガラス繊維の強化繊
維織物は、ほつれ止め処理により、切断面のホツレや形
態崩れも発生せず、良好な切断面が得られた。また、裁
断後の移送においても、同様に切断面のホツレや形態崩
れは生じなかった。
【0060】熱可塑性樹脂粉末を熱融着することによる
ほつれ止め方法は、ほつれ止め剤(液)を塗布・乾燥さ
せる方法に比べて、約10分程度の短時間でできるた
め、裁断時間も短時間で実施できた。
【0061】また、強化繊維織物に散布しておいた仮固
着用の熱可塑性樹脂粉末により、積層したプリフォーム
成形品になっても、積層間が部分融着し形状を維持する
ため、次工程のFRP成形時に扱いやすくなった。さら
に、粉末供給ノズルには、粉末の供給量が多くなった場
合に、多く出過ぎた粉末の上部をかき取り調節するスク
レイパーのような役割する機能も付与してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は、強化
繊維の織物やマットからなる強化繊維基材を裁断する際
に、予め定められた裁断パターンに沿って熱可塑性樹脂
材料を付与し、その熱可塑性樹脂材料を加熱して強化繊
維基材の組織を固定した後に、裁断するものである。し
たがって、被裁断物の強化繊維基材を裁断する際に、事
前に裁断パターンに沿ってほつれ止め処理を確実に実施
したあとに裁断できるので、裁断された基材の裁断面の
ホツレや形態崩れが生じることがない。よって、次工程
およびその装置を簡素化することができ、作業時間も短
縮することが可能であるため、生産能力をアップするこ
とができる。
【0063】また、本発明の裁断方法に用いるほつれ止
め処理用の熱可塑性樹脂材料(粉末)は、供給量(目付
量)を調整できることで、FRP成形品内にそのまま一
体成形されても、強度低下や接着不良などの問題を生じ
難いため、FRP成形作業を大幅に効率化することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の裁断方法および装置が用いられている
プリフォームの製造装置の概略斜視図である。
【図2】図1の態様とは異なる態様の、本発明のプリフ
ォームの製造装置の概略斜視図である。
【図3】本発明の強化繊維基材の組織を固定する際に用
いる粉末供給ノズルの3方向図面である。
【符号の説明】
1:巻き出し供給する機構 1a:強化繊維基材 2:熱可塑性樹脂材料を供給する機構 2a:タンク 2b:ノズル 2c:X軸方向移動機構 2d:Y軸方向移動機構 3:加熱機構 3a:ホットニップロール 3b:上ベルト 3c:下ベルト 4:加圧機構 5:冷却機構 5a:ニップロール 5b:強制冷却する手段 6:切断機構 6a:切断刃 6b:受け刃 7:裁断機構 7a:裁断刃 7b:XYZ移動機構 7c:吸引テーブル 8:プリフォーム成形機構 9:予備加熱ヒータ 10:散布装置 11:熱可塑性樹脂材料を供給する機構 11a:シルクスクリーン 11b:スクレーパー 12:ベルトプレス搬送装置 13:粉末供給ノズル 13a:熱可塑性樹脂粉末 13b:ノズル幅 13c:ノズル間隙 13d:ノズル開閉シャッター 13e:ノズル側板

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強化繊維基材を予め定められた裁断パター
    ンに裁断するに際し、前記裁断パターンに沿って前記強
    化繊維基材上に熱可塑性樹脂材料を付与し、その熱可塑
    性樹脂材料を加熱して強化繊維基材の組織を固定した後
    に、裁断することを特徴とする強化繊維基材の裁断方
    法。
  2. 【請求項2】強化繊維基材の組織を表層面に対して帯状
    に固定する請求項1に記載の強化繊維基材の裁断方法。
  3. 【請求項3】熱可塑性樹脂材料として熱可塑性樹脂粉末
    を用いる請求項1に記載の強化繊維基材の裁断方法。
  4. 【請求項4】平均粒径が0.1〜1mmの範囲内にある
    熱可塑性樹脂粉末を用いる請求項3に記載の強化繊維基
    材の裁断方法。
  5. 【請求項5】強化繊維基材をその両面から加圧しながら
    加熱する請求項1〜4のいずれかに記載の強化繊維基材
    の裁断方法。
  6. 【請求項6】強化繊維基材を、該基材の組織を固定した
    後に冷却する請求項15のいずれかに記載の強化繊維基
    材の裁断方法。
  7. 【請求項7】強化繊維を基材として用いたプリフォーム
    を製造するに際し、シート状の強化繊維基材を供給し、
    次に請求項1〜6のいずれかに記載の強化繊維基材の裁
    断方法により所定形状に切断した強化繊維基材の型片
    を、プリフォーム成形型内に積層し、加熱することを特
    徴とするプリフォームの製造方法。
  8. 【請求項8】強化繊維基材を裁断する手段と、強化繊維
    基材にその強化繊維基材の裁断パターンに沿って熱可塑
    性樹脂材料を付与する手段と、その熱可塑性樹脂材料を
    加熱して前記強化繊維基材の組織を固定する手段とを備
    えていることを特徴とする強化繊維基材の裁断装置。
  9. 【請求項9】シート状の強化繊維基材を供給する手段
    と、請求項8に記載の強化繊維基材を裁断する手段と、
    その強化繊維基材の型片を積層し加熱する手段とを備え
    ていることを特徴とする強化繊維を用いたプリフォーム
    成形部材の製造装置。
  10. 【請求項10】熱可塑性樹脂材料を付与する手段が、熱
    可塑性樹脂材料を帯状に付与する手段である請求項8ま
    たは9に記載の強化繊維基材の裁断装置。
  11. 【請求項11】熱可塑性樹脂粉末を付与する手段が、振
    動付与手段を含んでいる請求項10に記載の強化繊維基
    材の裁断装置。
  12. 【請求項12】熱可塑性樹脂粉末を付与する手段が、裁
    断パターンを有するスクリーンを含んでいる請求項8〜
    11のいずれかに記載の強化繊維基材の裁断装置。
  13. 【請求項13】強化繊維基材の組織を固定する手段が、
    その強化繊維基材を両面から加圧する手段を含んでいる
    請求項8〜12のいずれかに記載の強化繊維基材の裁断
    装置。
  14. 【請求項14】強化繊維基材の組織が固定された強化繊
    維基材を冷却する手段を備えている請求項8〜13のい
    ずれかに記載の強化繊維基材の裁断装置。
  15. 【請求項15】強化繊維基材の組織が固定された強化繊
    維基材に、熱可塑性樹脂の粉体を散布する手段を備えて
    いる請求項8〜14のいずれかに記載の強化繊維基材の
    裁断装置。
  16. 【請求項16】請求項1〜6のいずれかに記載の裁断方
    法または請求項8〜15のいずれかに記載の裁断装置を
    用いて裁断してなる強化繊維基材型片。
  17. 【請求項17】請求項16に記載の強化繊維基材型片を
    自動車用に用いたプリフォーム成形部材。
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