JP3818364B2 - フイルタープレス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、円筒状のろ過室に原液を圧入し、多数の微細孔を有するろ過板からろ液を排出して濃縮脱水するフイルタープレスに関し、詳しくは、ケーキの排出時に、ろ過室に生成した脱水ケーキと排出部の壁面との接触負荷を減少させた装置とろ室容積を有効に使用できるフイルタープレスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一対の回転自在な多孔側壁でろ過室を形成し、ろ過室内に固定した規制板で区画するろ過室に、始端側の供給口から原液を圧入し、ろ過板と原液を供回りさせながら、多孔側壁と原液との間に発生する摩擦抵抗と、ろ過面に積層するケーキと原液との間にせん断摩擦抵抗力を発生させて脱水し、ろ過室の脱水ケーキを間歇的に終端側の取出口から取出す装置は、例えば、特公昭6335880号公報に記載し、図4に示すように公知である。そして、改良型として、類似するフイルタープレスを出願人が特願平11422745号で提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のフイルタープレスは多数並列すれば大容量処理が可能であり、広い設置スペースも必要とせず、ろ布などの消耗品も不用となるものであるが、ろ過室内部に固定式の規制板を設けて、脱水ケーキとろ材を回転させながら脱水するため、駆動トルクが非常に大きくなっていた。また、間歇的に脱水ケーキを排出するため、ケーキと出口壁面との接触圧力による滑り抵抗が大きくなり、ケーキの詰りなどが発生し、その部分に過大な負荷が生じていた。そして、ケーキ排出時にろ過室内にケーキが一部残留し、歩留まりが悪い状態であった。しかも、構造部材の強度を大きくする必要があり、駆動装置も大きいものを使用していた。この発明は、ろ過中のろ過室内に規制板を排除して、ケーキの取出口に工夫を施すことにより、ろ過面積とろ過容積を有効に活用して、従来の課題を解決したケーキの排出装置と洗浄装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明の要旨は、一対の微細孔を有するろ過板を駆動シャフトに止着して回転自在に配設し、このろ過板とその外周部に外環摺接させる外周ケーシングとでろ過室を形成し、ろ過室に原液の供給口と、ケーキの取出口を開設したろ過装置において、上記ケーキの取出口を外周ケーシングに開設し、この取出口に開閉装置と、取出口の外方にろ過室の内部に向って前進自在な削り出し装置を対設させると共に、開閉装置と削り出し装置の作動装置を連動させて、取出口の開閉装置を開放し、削り出し装置を微速前進させながらろ過室に生成したケーキを削り出すもので、回転するケーキを削り出し装置で徐々に削り出すことにより、ケーキ排出部の負荷が小さくなり、ろ過室の駆動機と構造部材の強度が小さくできる。そして、ろ過室内のケーキも完全に排出でき歩留まりも良好となるものである。なお、上記原液の供給口は、外周ケーシングに開口しても、あるいは、ろ過板の内周部に設けたボスに供給口を開口し、この供給口を駆動シャフトに穿設した原液供給路に連通してもよいものである。
【0005】
上記ケーキの取出口に配設して、作動装置を連動させた開閉装置と削り出し装置は、具体的には、上記開閉装置が、外周ケーシングに一端を枢着した閉止板と、揺動自在に配設したエアーシリンダーと、この閉止板とエアーシリンダーを連結したリンク杆とからなり、エアーシリンダーで閉止板を回動させて、ろ過室の取出口を開閉するものである。また、上記削り出し装置が、駆動機に連動連結した送りネジと、送りネジに一端を螺合した掻取り刃とからなり、駆動機を正逆転させて、掻取り刃をろ過室内に前進あるいは後退させるものである。そして、開閉装置と削り出し装置の作動装置を連動させて、取出口の開閉装置を開放し、削り出し装置を微速前進させながらろ過室に生成したケーキを削り出すもので、削り出し装置がろ過室外に設置してあるので、ろ過室に邪魔となるものがなく、ろ過面積とろ過容積が広くなるものである。なお、掻き取り刃の前進あるいは後退は、エアーシリンダーを用いてもよいものである。また、削り出し装置は、ドリルやスクリュー等の回転刃物であっても、あるいは、チェーンソー等の周回刃物であってもよいものである。なお、ろ過室の取出口の下方にホッパーを設け、このホッパーを吸引装置に連通させれば、ろ過室から排出したケーキを任意の場所に空気輸送が可能となるものである。
【0006】
そして、ろ過室の洗浄装置として、上記ろ過室の外周ケーシングに開口を設け、この開口に進退自在な洗浄装置を対設し、洗浄装置の先端部を外周ケーシングの開口に嵌挿してろ過室をシールすると共に、洗浄装置をろ過室内に前進させてろ過板を洗浄するもので、必要に応じて、ろ過室の内側からろ過板を洗浄し、ろ過面を再生するようにしたものである。具体的には洗浄装置が、先端部にシール部材と周部に洗浄ノズルを配設した洗浄管と、この洗浄管の後端に連結したエアーシリンダーとからなり、削り出し装置でろ過室のケーキを削り出した後、エアーシリンダーを作動して洗浄管をろ過室内に前進あるいは後退させ、洗浄ノズルから洗浄水を噴射して、ろ過板の微細孔の目詰まりを解消させるものである。なお、上記削り出し装置の掻取り刃の先端部に洗浄ノズルを配設して、掻取り刃をろ過室に前進あるいは後退させながらろ板のろ過面を洗浄してもよいものである。
【0007】
また、ろ過板に摺接する外周ケーシングの外周端を側板に連結して、ろ過室の前後にろ液室を形成し、このろ液室にろ材洗浄管を配設してろ過板の外周面から洗浄すれば、ろ過板の両面洗浄が行なえるものである。そして、脱水ケーキのケーキ洗浄を必要とする場合には,上記一方のろ液室に連結したろ液管に切替自在に洗浄水管と圧縮空気管を連結し、他方のろ液室に洗浄水の排液管を連結して、一方のろ液室に洗浄水を供給すれば、ろ過室に生成したケーキの洗浄が可能となり、洗浄廃液は他方のろ液室から排出されるものである。そして、圧縮空気を供給すれば、ケーキのエアーブローが行われ、ケーキの含水率を低下させることもできるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明に係る装置は上記のように構成してあり、ケーキの取出口を閉止板で閉塞し、停止させたろ過室の供給口から原液を圧入すれば、圧入圧力でろ過板の微細孔からろ液が分離され、ろ過板のろ過面にケーキ層が徐々に形成される。なお、原液の性状によりろ過室を回転させながら原液を圧入しても良いものである。やがて、ろ液を分離した原液は流動性を失い、ろ過室に脱水されたケーキが充満すると、ろ過室への原液の供給を中止する。次に、閉止板を回動させてろ過室のケーキの取出口を開放し、ろ過室を回転させながら掻き取り刃を開放したろ過室の取出口に前進させれば、ろ過室と一緒に回転するケーキを徐々に削り取り、ケーキをろ過室から排出することができる。したがって、ケーキを徐々に削り取るので、排出部とケーキの摩擦圧による負荷を軽減させることができるものである。そして、駆動シャフトの近傍まで前進させれば、ろ過室内のケーキを完全に排出でき、歩留まりも良好となる。ケーキを排出した後、掻き取り刃を後退させ、閉止板でろ過室の取出口を閉塞する。なお、必要に応じてケーキを任意な場所に空気輸送を行なってもよいものである。
【0009】
次に、ろ過室を停止させ、あるいは、ろ過板を回転させながら、外周ケーシングの開口から洗浄管をろ過室内に進出させ、洗浄ノズルから洗浄水を噴射して、ろ過板の微細孔とろ過板に付着する残滓をろ過室の内側から洗浄して洗い流す。同時に、ろ過室の外側のろ液室のろ材洗浄管から洗浄水を噴射すれば、ろ過板の微細孔の目詰り物をろ過室内に押し戻し、両面洗浄を行なって、ろ過板を再生させることができる。そして、再び、ケーキの取出口を閉止板で閉塞し、原液の供給を開始する。なお、化学プラントにおける生産プロセスにおいては、ろ過室に脱水されたケーキが充満してくると、ろ過室への原液の供給を停止して、ろ過室のろ液管に洗浄水管を接続すれば、一方のろ液室からろ過室の脱水ケーキに洗浄水を圧入することができる。そして、ケーキに含有する有効成分、或いは不用な成分を洗浄して分離させ、他方のろ液室に排出して排液管から排出する。ケーキ洗浄後、ろ液の排出管の洗浄水管を圧縮空気管に切替えれば、洗浄した脱水ケーキに圧縮空気が吹き込まれ、エアーブローを行ってケーキ水分を低下させることができる。
【0010】
【実施例】
この発明に係るフイルタープレスを図面に基づき詳述すると、図1はこの発明に係るフイルタープレスの概念図であって、多数の微細孔を有する一対の円板状のろ過板1が、その内周部に設けたボス2で駆動シャフト3に嵌着してある。駆動シャフト3の端部にはスプロケット4が止着してあり、スプロケット4に連動連結した駆動機5でろ過板1を回転させるようにしてある。ろ過板1の微細孔を有するろ過面は、メタルスクリーン(図示せず)を使用してあり、ろ過板1の外面を格子状のリブ6で補強してある。ろ過板1の外周部には外周ケーシング7が外環摺接させてあり、一対のろ過板1、1と外周ケーシング7で円筒状のろ過室8を形成している。この外周ケーシング7にはろ過室8に連通する原液の供給口9とケーキの取出口10が設けてあり、駆動機5を停止してろ過室8を静止させ、例えば、ろ過室8に原液を5〜10kg/cmの圧力で圧入して圧入圧でろ液をろ過板1のろ過面から排出し、原液中の固形物をろ過面に捕捉させケーキ層を形成させ、両面ろ過を行なって原液を脱水するようにしてある。なお、原液の性状によっては、ろ過板1をゆっくりと回転させてもよいもので、ろ過を行いながらろ過室8とともに濃縮原液を移動させ、ろ材の接触面とのズリ抵抗で原液の脱水を行うことができる。
【0011】
また、円環状の外周ケーシング7は、前後の側板11、11に連結されてろ過室8の両側にろ液室12が形成してあり、ろ過板1から分離されたろ液を流入させるようにしてある。そして、側板11の中心部に嵌着した軸受13が駆動シャフト3に支架てあり、側板11が図2に示すフレーム14に止着してあり、回転するろ過板1が静止する外周ケーシング7に摺接するようにしてある。図1に示すように、ろ液室12の底部の外周ケーシング7にはろ液管15が連結してある。なお、外周ケーシング7に設けたろ過室8に連通する原液の供給口9は、図3に示すように、ろ過板1の内周部のボス2に供給口2aを開口し、駆動シャフト3に穿設した原液供給路3aをろ過室8に連通させて、軸心部から原液を供給してもよいものである。そして、上記のろ過室8とろ液室12を交互に配列し、並列多室構成とすれば、原液の大容量処理が可能となり、占有スペースも小さくなるものである。
【0012】
図2はろ過室からのケーキの取出し装置の側面図であって、外周ケーシング7の取出口10には開閉装置16が設けてある。この開閉装置16は外周ケーシング7に基端部を枢着した閉止板17と、フレーム14に後端部を枢着したエアーシリンダー18が、その閉止板17の基端部とエアーシリンダー18のロッド18aをリンク杆19で連結した構造となっており、エアーシリンダー18のロッド18aを伸縮させて閉止板17を回動させ、外周ケーシング7の取出口10を開閉するようにしてある。また、図2に示すように、外周ケーシング7に枢着した閉止板17の先端外方に、ろ過室8の内部に向って削り出し装置20が対設してある。この削り出し装置20は、正逆転可能な駆動機21に連動連結した送りネジ22と、送りネジ22に後端部を螺合した掻取り刃23とから構成してあり、フレーム14に取付けた架台24に駆動機21と、軸受25で軸支した送りネジ22が支架されており、駆動機21と送りネジ22の端部に嵌着したスプロケット26が連動連結してある。また、掻取り刃23が送りネジ22と平行に設けてあり、掻取り刃23の後端部のメネジ23aが送りネジ22に螺合してある。減速駆動させた駆動機21を正逆転させて送りネジ22を回転させ、掻取り刃23を前進あるいは後退させるようにしてある。
【0013】
そして、開閉装置16のエアーシリンダー18と削り出し装置20の駆動機21が公知の制御回路で連動させてあり、エアーシリンダー18を作動して閉止板17を回動させて取出口10を開放した後、駆動機21を作動して、掻取り刃23を前進させ掻取り刃23を微速前進させながらろ過室8に進出させて、ろ過室8とともに回転しているケーキを徐々に削り取り、取出口10からケーキを削り出すようにしてある。なお、削り出し装置20の制御は、ケーキの削り取り部の回転速度に応じて任意に制御できるものであり、ろ材面に適正圧力で掻取り刃23を押付けることによりケーキの回収効果が向上するものである。なお、削り出し装置20は、図4に示すように、エアーシリンダー27を使用して、そのロッド27aを掻取り刃23に直接連結すれば、部品点数が少なくて済むものである。
【0014】
そして、図5に示すように、上記の削り出し装置20の代りに、後端に回転駆動機28aを直接連結したドリル、スクリュー等の回転刃物29の先端をろ過室8の取出口10に対設し、駆動機21aに連動連結した送りネジ22aに回転駆動機28aの一端を螺着して、回転刃物29をろ過室8内に前進させて、回転している回転刃物29の先端でケーキを削り取ってもよいものである。また、図6に示すように、上記の削り出し装置20の代りに、回転駆動機28bでエンドレス状に周回させるチエーンソー等の周回刃物30の一端をろ過室8の取出口10に対設し、この回転駆動機28bの一端を駆動機21bに連動連結した送りネジ22bに螺着して、周回刃物30をろ過室8内に前進させながら周回させて、ろ過室内のケーキを掻き取ってもよいものである。なお、符号24a、24bは駆動機21a、21bと送りネジ22a、22bの支持用の架台である。なお、図7に示すように、ろ過室8の取出口10の下方にホッパー31を設け、このホッパー31の底部とブロワーや真空ポンプ等の吸引装置32を配設した貯留タンク33を連通させれば、ろ過室8から破砕して排出したケーキを任意の場所に空気移送が可能となるものである。
【0015】
図8はろ過室の洗浄装置の要部縦断側面図であって、外周ケーシング7の上部に設けた開口7aにガイド管34が嵌着してあり、このガイド管34に案内されて進退自在な洗浄装置35が対設してある。図9に示すように、洗浄装置35は、先端部にOリング36と周部に多数の洗浄ノズル37…を配設した洗浄管38が、その先端部のOリング36をガイド管34に嵌挿してろ過室8をシールしている。この洗浄管38の後端部に洗浄水の供給管39が連結してあり、洗浄ノズル37に洗浄水を供給するようにしてある。なお、この発明の実施例ではシール部材としてOリング36を使用しているが、パッキン、メタルタッチ、あるいは樹脂でもよいものである。また、洗浄管38はその後端がエアーシリンダー40のロッド40aにジョイント41を介して垂下してあり、このエアーシリンダー40が外周ケーシング7の上部に立設したサポート杆42に支架されている。そして、ろ過室8のケーキ排出後、必要に応じて、エアーシリンダー40のロッド40aを伸張させ、洗浄管38をろ過室8内に前進させ、ろ過板1を回転させながら洗浄ノズル37から高圧水を噴射してろ過室8の内側からろ過板1を洗浄し、ろ過板1に付着している残滓を洗い流し、微細孔に加圧水を噴射するようにしてある。なお、符号43はシール部材、符号44はOリング36の固定用の皿ビスである。
【0016】
なお、図10及び図11に示すように、掻取り刃23のケーキ掻取り方向の背面を台形状に形成し、その傾斜部に多数の噴射ノズル45…を配設して、ケーキ排出後に噴射ノズル51から高圧水をろ過板1に噴射する構造とすれば、洗浄装置が簡単となるものである。また、図8に示すように、ろ液室12の側板11にろ材洗浄管45が止着してあり、ろ材洗浄管46の先端に設けた洗浄ノズル47から洗浄水を噴射して、ろ過室8の外側からろ過板1の微細孔の目詰まり物をろ過室8内へ洗い流すようにしてあり、ろ過板1の両面洗浄が行なえるようにしてある。ケーキ中に有効成分または不用な成分が含有される対象原液にあっては、図1に示すように、一方のろ液室12に連結したろ液管15に切替自在に洗浄水管48と圧縮空気管49が連結してあり、一方のろ液室12からろ過室8の生成したケーキに洗浄水を供給し、他方のろ液室12に排出し、ろ液室12の洗浄水の排液管50から抜出すようにしてもよいものである。そして、ケーキ洗浄を行なったケーキに圧縮空気を吹込めば、水分が排出させるものである。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、この発明に係るフイルタープレスは、ろ過室に生成したケーキの削り出し装置とろ過板の洗浄装置をろ過室外に設置したので、ろ過中のろ過室内に邪魔となる部材がなく、ろ過面積とろ過容積を有効に使用できるものである。即ち、従来のろ過室の内部に規制板を設けたフイルタープレスにあっては、ろ過板とともにケーキを回転させるための駆動トルクが非常に大きくなりケーキの排出時に、ケーキの詰りなどが発生し、その部分に過大な負荷が生じる恐れがあった。しかも、ケーキの一部が規制板に付着してろ室内に残留し、歩留まりが悪い状態であったものであるが、この発明にあっては、開閉装置と削り出し装置を連動させて、削り出し装置を微速前進させて、ろ過室に生成したケーキを回転させながら削り取るので、ケーキ排出部の負荷が小さくなり、ろ過室内のケーキも完全に排出されて歩留まりも良好となるものである。しかも、駆動トルクと構造部材の強度も小さくできるものである。
【0018】
上記の削り出し装置は回転刃物あるいは周回刃物としても、円筒状のろ過室の厚みが均一であり、ろ過室内のケーキを残すことなく排出できる。そして、ろ過室の取出口の下方にホッパーを設け、このホッパーを吸引装置に連通させれば、ろ過室から排出したケーキを任意の場所に空気輸送が可能となるものである。ろ過室外に洗浄装置を対設し、洗浄装置の先端部でろ過室をシールして、ケーキの排出後に洗浄装置をろ過室内に前進させ、ろ過板を回転させながらろ過室を洗浄するので、ろ過室での固液分離とケーキ排出等の邪魔となることが無く、ろ過圧力に対するシール機構も有するものである。
【0019】
ろ過性の良い原液では、掻取り装置の掻取り刃に洗浄ノズルを配設すれば、上記の洗浄装置が不用となり、洗浄装置の間素化が行なえるものである。また、ろ液室にもろ材洗浄管を配設したので、ろ過板の外周面からも洗浄できるので、ろ過板の両面洗浄によりろ材面の再生が容易となるものである。そして、一方のろ液室から洗浄水と圧縮空気を供給し、ろ過室に生成したケーキを洗浄して、他方のろ液室に排出すれば、ろ過室が円形で厚さが一定であり、ケーキ洗浄が均一に行なえるものである。ケーキに含有する有効成分、或いは不用な成分を分離して、ケーキの洗浄効果も良好となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に用いるフイルタープレスの概略縦断側面図である。
【図2】 この発明に係るフイルタープレスの縦断側面図である。
【図3】 この発明に係るろ過室への原液供給装置の他の実施例を示す要部縦断面図である。
【図4】 同じく、掻取り装置の駆動機の他の実施例を示す側面図である。
【図5】 同じく、掻取り装置の他の実施例を示す側面図である。
【図6】 同じく、掻取り装置の他の実施例を示す側面図である。
【図7】 同じく、排出したケーキの空気輸送装置の概略側面図である。
【図8】 同じく、ろ過室の洗浄装置の要部縦断側面図である。
【図9】 同じく、洗浄装置に用いる洗浄管の要部縦断側面図である。
【図10】 同じく、掻取り刃に噴射ノズルを配設した洗浄装置の他の実施例の側面図である。
【図11】 図10に示す、噴射ノズルを配設した掻取り刃の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ろ過板
2 ボス
2a 供給口
3 駆動シャフト
3a 原液供給路
7 外周ケーシング
7a 開口
8 ろ過室
9 供給口
10 取出口
11 側板
15 ろ液管
16 開閉装置
17 閉止板
18 エアーシリンダー
19 リンク杆
20 削り出し装置
21 駆動機
22 送りネジ
27 エアーシリンダー
29 回転刃物
30 周回刃物
31 ホッパー
32 吸引装置
35 洗浄装置
37 洗浄ノズル
38 洗浄管
40 エアーシリンダー
43 シール部材
45 洗浄ノズル
46 ろ材洗浄管
48 洗浄水管
49 圧縮空気管
50 排液管
51 噴射ノズル

Claims (14)

  1. 一対の微細孔を有するろ過板(1)を駆動シャフト(3)に止着して回転自在に配設し、このろ過板(1)とその外周部に外環摺接させる外周ケーシング(7)とでろ過室(8)を形成し、ろ過室(8)に原液の供給口(9)と、ケーキの取出口(10)を開設したろ過装置において、上記ケーキの取出口(10)を外周ケーシング(7)に開設し、この取出口(10)に開閉装置(16)と、取出口(10)の外方にろ過室(8)の内部に向って前進自在な削り出し装置(20)を対設させると共に、開閉装置(16)と削り出し装置(20)の作動装置(18、21)を連動させて、取出口(10)の開閉装置(16)を開放し、削り出し装置(20)を微速前進させながらろ過室(8)に生成したケーキを削り出すことを特徴とするフイルタープレス。
  2. 上記原液の供給口が、外周ケーシング(7)に開口した供給口(9)であることを特徴とする請求項1記載のフイルタープレス。
  3. 上記原液の供給口が、ろ過板(1)の内周部に設けたボス(2)に開口した供給口(2a)であり、この供給口(2a)が駆動シャフト(3)に穿設した原液供給路(3a)に連通してあることを特徴とする請求項1記載のフイルタープレス。
  4. 上記ケーキの取出口(9)の開閉装置(16)が、外周ケーシング(7)に一端を枢着した閉止板(17)と、揺動自在に配設したエアーシリンダー(18)と、この閉止板(17)とエアーシリンダー(18)を連結したリンク杆(19)とからなり、エアーシリンダー(18)で閉止板(17)を回動させて、ろ過室(8)の取出口(10)を開閉することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のフイルタープレス。
  5. 上記削り出し装置(20)が、駆動機(21)に連動連結した送りネジ(22)と、送りネジ(22)に一端を螺合した掻取り刃(23)とからなり、駆動機(21)を正逆転させて、掻取り刃(23)をろ過室(8)に前進あるいは後退させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のフイルタープレス。
  6. 上記掻取り刃(23)エアーシリンダー(27)のロッド(27a)に連結して、掻取り刃(23)をろ過室(8)に前進あるいは後退させることを特徴とする請求項5に記載のフイルタープレス。
  7. 上記削り出し装置が回転刃物(29)からなることを特徴とする請求項1記載のフイルタープレス。
  8. 上記削り出し装置が周回刃物(30)からなることを特徴とする請求項1記載のフイルタープレス。
  9. 上記ろ過室(8)の取出口(10)の下方にホッパー(31)を設け、ホッパー(31)を吸引装置(32)に連通させたことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のフイルタープレス。
  10. 上記ろ過室(8)の外周ケーシング(7)に開口(7a)を設け、この開口(7a)に進退自在な洗浄装置(35)を対設し、洗浄装置(35)の先端部を外周ケーシング(7)の開口(7a)に嵌挿してろ過室(8)をシールすると共に、洗浄装置(35)をろ過室(8)内に前進させてろ過板(1)を洗浄することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載のフイルタープレス。
  11. 上記洗浄装置(35)が、先端部にシール部材(43)と周部に多数の洗浄ノズル(37…)を配設した洗浄管(38)と、この洗浄管(38)の後端に連結したエアーシリンダー(40)とからなり、エアーシリンダー(40)を作動して、洗浄管(38)をろ過室(8)内に前進あるいは後退させることを特徴とする請求項10記載のフイルタープレス。
  12. 上記削り出し装置(20)の掻取り刃(23)に噴射ノズル(51)を配設したことを特徴とする請求項5または6に記載のフイルタープレス。
  13. 上記ろ過板(1)に摺接する外周ケーシング(7)の外周端を側板(11、11)に連結して、ろ過室(8)の前後にろ液室(12)を形成し、このろ液室(12)にろ材洗浄管(46)を配設してろ過板(1)の外周面を洗浄することを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載のフイルタープレス。
  14. 上記一方のろ液室(12)に連結したろ液管(15)に切替自在に洗浄水管(48)と圧縮空気管(49)を連結し、他方のろ液室(12)に洗浄水の排液管(50)を設けて、ケーキ洗浄を行なうことを特徴とする請求項13記載のフイルタープレス。
JP2001011104A 2001-01-19 2001-01-19 フイルタープレス Expired - Fee Related JP3818364B2 (ja)

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