JP2766457B2 - 連続固液分離装置 - Google Patents

連続固液分離装置

Info

Publication number
JP2766457B2
JP2766457B2 JP6242153A JP24215394A JP2766457B2 JP 2766457 B2 JP2766457 B2 JP 2766457B2 JP 6242153 A JP6242153 A JP 6242153A JP 24215394 A JP24215394 A JP 24215394A JP 2766457 B2 JP2766457 B2 JP 2766457B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter medium
solid
liquid
fixed drum
pressurized gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6242153A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0871320A (ja
Inventor
鋭一 大石
雄二 竹田
洋司 富田
公康 恩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP6242153A priority Critical patent/JP2766457B2/ja
Publication of JPH0871320A publication Critical patent/JPH0871320A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2766457B2 publication Critical patent/JP2766457B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固液分離装置に係り、
更に詳しくは濾材表面の目詰まりを防止し常に清浄な状
態で固液の分離操作が連続してできる固液分離装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】微粉末等の夾雑物を分散含有した固液混
合流体から、固形分と液体分とを連続して分離する装置
としては、例えば特開昭61−249515号公報に記
載された図3〜図5に示す如き構成の固液分離装置が知
られている。この固液分離装置は、円筒形の濾材21の
両端をフランジ22a,22bにてシールし、内部を減
圧状態に保ちつつ前記濾材を回転させ、圧力差により貯
留槽9に貯留する固液混合流体10の液体分を吸引除去
することによって固形分を前記濾材表面に層状に堆積せ
しめ、側面部に沿って設けた掻き取り刃8によって堆積
したケーキ20を掻き取ることで、固形分と液体分とに
分離せしめるものである。
【0003】しかしながら、この装置は濾材表面に連続
して固形分のケーキを形成させる方式であるため、連続
的に吸引濾過している間に粒子の中の一部が濾材表面に
捕捉されず濾材内部にまで入り込み、それが連続気孔の
組織内に引っ掛かり目詰まりを起こし、徐々に圧力損失
が高くなり通気通液性が低下して固液分と液体分との分
離効率が悪くなる。このような現象を回避するため、掻
き取り刃による固形分の除去の際に、同時に濾材の表面
層の一部を極薄く削り取ることが行われているが、この
場合にも目詰まり部分が表面層とは限らず、また濾材は
削られていくため徐々に薄くなり、やがて使用出来なく
なり交換しなければならず、濾材自体の使用可能時間が
短く耐久性に問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述のような
事情に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、夾雑物を含む固液混合流体から固形分と液体分と
の分離を連続して行う装置において、濾材の目詰まりを
効果的に防止し、耐久性に優れた固液分離を行い得る固
液分離装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、円筒形
の外周面に多数の通気通液孔4を設けてなる固定ドラム
1に、円筒形の濾材2を具えた回転濾過体3が嵌合して
摺動回転し、負圧装置により前記固定ドラムの内部を減
圧状態に保つと共に、前記円筒形の濾材の内側も減圧状
態とすることにより、圧力差より固液混合流体の液体分
を吸引し前記濾材を通過せしめ前記固定ドラムの内部へ
と吸引したのち系外へと排出し、前記回転濾過体の濾材
表面に堆積した固形分を掻き取り刃8により除去する固
液分離装置であって、前記固定ドラムの外周面に濾材の
裏面に対し加圧気体を吹き付ける加圧気体噴出口を前記
掻き取り刃の先端部付近を指向するように配設すること
を特徴とする連続固液分離装置によって達成される。
【0006】本発明に用いる濾材は、円筒形をし好まし
くは比較的薄い圧力損失の小さなものである。また、濾
材の種類は特に限定されるものではないが、例えば金属
製の不織布、濾布、合成樹脂多孔質体等を挙げることが
でき、中でも金属製の不織布が液体に対する寸法安定性
に優れている点で好適である。本発明において、濾材は
固定ドラムと摺接してもよいが、濾材と固定ドラムとの
間は若干の隙間をもたせた方が濾材の濾過面を有効に使
用できるため好ましい。
【0007】本発明における固定ドラムの円筒形の外周
部には、該固定ドラムの内部と連通する多数の通気通液
孔を穿孔した部分と、加圧気体噴出口を設けた部分とか
らなり、また必要に応じそのいずれをも設けていない部
分を配してもよい。すなわち、回転する濾材は内側が減
圧状態で液体分を吸引する部分と、逆に内側が加圧状態
で外部に気体が噴出する部分とから構成されている。
【0008】本発明における加圧気体噴出口は、掻き取
り刃の先端部付近を指向して開口しているが、少なくと
も掻き取り刃先端部の上方部分に加圧気体が噴出するよ
うに開口するものである。加圧気体噴出口の具体的な構
造は、その目的を達するものであれば特に限定されるも
のではないが、例えば加圧気体の噴出する多数の噴射ノ
ズルを設ける方法、あるいは噴射ノズルを具備した溝部
を設ける方法等を挙げることができる。ただし本発明に
おいて、加圧気体噴出口から噴出する加圧気体は固定ド
ラム内部の減圧状態を妨害しないように構成するのが肝
要である。そのための方法としては、例えば噴射ノズル
や溝部の開口部の先端を濾材と摺接するよう固定ドラム
の外周面から突設する方法もあるが、円筒形濾材の内側
の長手方向に所定間隔で多数のリブを配設する方法が好
適である。リブを配設することで、噴射ノズルや溝部の
開口部の先端を濾材と摺接させなくてもよいため濾材の
裏面に疵付けることなく上記作用が得られると共に、濾
材自体を補強する作用も同時に得ることができる。
【0009】
【作用】固形分を堆積し回転する濾材は、掻き取り刃の
先端部直前において、加圧気体噴出口から噴射される加
圧気体が濾材の内側から外側へ通過するため、濾材中に
捕捉された小さな固形分が通過気体と共に濾材の外側へ
と押し出され濾材の目詰まりが未然に防止される。ま
た、噴出する気体により濾材表面に堆積する固形分が剥
離され、掻き取り刃による掻き取り作用がより円滑にな
り、従来の掻き取り刃のように濾材表面に強く押しつけ
なくてもよく、濾材表面に掻き取り刃による疵を付けた
り濾材を削り取る虞が極めて小さい。このため、濾材の
耐久性が従来品に比べ飛躍的に向上する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1は本発明の連続固形分離装置の一実
施例を示す要部の正面断面図で、図2はその側面断面図
である。本実施例の装置は、固定ドラム1と回転濾過体
2と固液混合流体10を貯留する貯留槽9と、掻き取り
刃8とを主要な構成部品とするものである。固定ドラム
1は、一方の端部が支持脚13で固定された固定軸11
で固定され、他端が支持脚14で固定され負圧装置(図
示せず)に接続した連通管12で固定されている。固定
ドラム1の円筒形部分には多数の通気通液孔4が穿孔さ
れている。
【0011】回転濾過体3は固定ドラム1と同芯の円筒
形の濾材2を具備し、固定ドラム1に嵌合し摺動する。
回転濾過体3は、片側端部にプーリー15が配設され、
この部分が固定軸11に回動自在に軸着している。プー
リー15は図示しない駆動装置で駆動され、該プーリー
15の回転に伴い濾材2もこれと一体で回転する。
【0012】本実施例において濾材2は金属製の不織布
で形成され、濾材2は補強用の多孔板缶体16により円
筒状に保持され、更に該金網状の缶体16は固定ドラム
1と摺動する多数のリブ17で補強されている。リブ1
7は該金網状の缶体16の内側の長手方向に所定間隔で
並列して配設されている。濾材2の両端部には固定ドラ
ム1と摺動し濾材2の内側と外側とをシールするための
シール材19が装着されている。
【0013】濾材2の下方には、固液混合流体10を貯
留する貯留槽9が配置され、固液混合流体10は供給口
18から供給される。
【0014】濾材2の内側を減圧することにより、吸引
される固液混合流体は濾材2で固体分と液体分とに濾別
される。このうち、液体分は濾材2を通過し更に通気通
液孔4を通過して固定ドラム1の内部に吸引された後、
連通管12を通り負圧装置を経由して系外に排出され
る。
【0015】一方、濾過された固体分は濾材2の表面に
層状に堆積しケーキ20を形成し、ケーキ20は濾材2
の回転に伴い空気中に移動し、含有する水分が空気と共
に吸引除去される。水分の少なくなったケーキは、掻き
取り刃8により濾材表面から掻き取られ除去される。
【0016】固定ドラム1には、隔壁6で内部と仕切ら
れた加圧気体噴出口としての溝部5が凹設されている。
溝部5には、加圧装置(図示せず)に接続し多数の噴射
ノズル7を配した管が配設されている。該溝部5は、掻
き取り刃8付近を指向して開口している。固定ドラム1
の円筒形部分のうち、溝部の回転方向前後には通気通液
孔を穿孔していない部分が設けられている。通気通液孔
を穿孔していない部分は、溝部5の回転方向の前方には
リブ17間の隙間と略々同じ幅で設け、溝部5の回転方
向の後方には固液混合流体10の液面のやや上方に当た
る位置まで設けている。
【0017】回転濾過体3に配設された隣接するリブ1
7同士で仕切られた空間のうち溝部5が開口している部
分の空間は加圧状態となり、この部分の加圧された気体
は固定ドラム1内へは殆ど流入することができないよう
構成したため、加圧気体は濾材を通過し外部へと噴出さ
れる。この通過気体の流れと共に、濾材中に捕捉された
微細な固形分は外へ押し出されるため、目詰まり現象が
未然に防止される。更に、外部へと噴出された気体は次
いで濾材表面に堆積するケーキ20を濾材表面から剥離
する作用し、掻き取り刃8によるケーキ20の除去は一
層容易且つ効率よく行うことができる。
【0018】
【発明の効果】本発明の装置は、掻き取り刃の付近を指
向するように開口した加圧気体噴出口を回転する円筒形
濾材の内側に配設しているため、濾材の内部から外部へ
と気体が通過噴出し、濾材内部に捕捉された微細な固形
分を外部へと押し出し、濾材の目詰まり現象を未然に防
止することができる。このため、濾材の耐久性が従来に
比べ飛躍的に長くなる。また、濾材表面に堆積し脱水さ
れた固形分は、掻き取り刃で掻き取られる直前に、濾材
の外部へ噴出する気体により濾材表面から剥離されるた
め、濾材表面に堆積するケーキの剥離除去を掻き残しが
殆どなく極めて効率よく行うことができる。
【0019】従って、本発明の連続固液分離装置は、濾
材の耐久性に優れているため、従来品にない長時間ある
いは長期間の連続運転が可能である。よって、本発明の
装置は、固液混合流体から固形分と液体分とを連続的に
分離する固液分離装置として極めて優れており、産業上
極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連続固液分離装置の一実施例の要部を
示す正面断面図である。
【図2】図1の装置の側面断面図である。
【図3】従来の固液分離装置の一例を示す斜視図であ
る。
【図4】従来の固液分離装置の一例を示す要部の側面断
面図である。
【図5】従来の固液分離装置の回転濾過体の一例を示す
正面断面図である。
【符号の説明】
1 固定ドラム 2 濾材 3 回転濾過体 4 通気通液孔 5 溝部 6 隔壁 7 噴射ノズル 8 掻き取り刃 9 貯留槽 10 固液混合流体 11 固定軸 12 連通管 13,14 支持脚 15 プーリー 16 多孔板缶体 17 リブ 18 供給口 19 シール材 20 ケーキ 21 濾材 22a,22b フランジ 23a,23b 側板 24 回転軸 25 中空回転軸 26 プーリー 28 スプリング 29 固形分 30 容器 31 ベルト 32 駆動輪 33 減速装置 34 モーター 35 パイプ 36 吸引ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−132513(JP,A) 実開 平5−44208(JP,U) 実公 昭31−12587(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 33/06 - 33/073 B01D 33/46 B01D 33/50

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夾雑物を含む固液混合流体から固形分と
    液体分との分離を連続して行う装置において、円筒形の
    外周面に多数の通気通液孔を設けてなる固定ドラムに、
    円筒形の濾材を具えた回転濾過体が嵌合して摺動回転
    し、負圧装置により前記固定ドラムの内部を減圧状態に
    保つと共に、前記円筒形の濾材の内側も減圧状態とする
    ことにより、圧力差より固液混合流体の液体分を吸引し
    前記濾材を通過せしめ前記固定ドラムの内部へと吸引し
    たのち系外へと排出し、前記回転濾過体の濾材表面に堆
    積した固形分を掻き取り刃により除去する固液分離装置
    であって、前記固定ドラムの外周面に濾材の裏面に対し
    加圧気体を吹き付ける加圧気体噴出口を前記掻き取り刃
    の先端部付近を指向するように配設することを特徴とす
    る連続固液分離装置。
  2. 【請求項2】 円筒形の濾材の内側に固定ドラムと摺動
    する多数のリブを、該濾材の長手方向に所定間隔で並列
    して配設している、請求項1記載の連続固液分離装置。
  3. 【請求項3】 固定ドラムの外周面における加圧気体噴
    出口の濾材回転方向の前後に所定幅で通気通液孔を穿孔
    していない部分を配した、請求項1または2記載の連続
    固液分離装置。
JP6242153A 1994-09-08 1994-09-08 連続固液分離装置 Expired - Fee Related JP2766457B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6242153A JP2766457B2 (ja) 1994-09-08 1994-09-08 連続固液分離装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6242153A JP2766457B2 (ja) 1994-09-08 1994-09-08 連続固液分離装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0871320A JPH0871320A (ja) 1996-03-19
JP2766457B2 true JP2766457B2 (ja) 1998-06-18

Family

ID=17085120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6242153A Expired - Fee Related JP2766457B2 (ja) 1994-09-08 1994-09-08 連続固液分離装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2766457B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100350702B1 (ko) * 1999-10-14 2002-08-28 부국환경 주식회사 슬러지 탈수기
KR20020028379A (ko) * 2000-10-09 2002-04-17 윤상진 침전물 자동 여과장치
KR100785973B1 (ko) * 2006-09-21 2007-12-14 현병선 고액분리장치
FI20175656A1 (en) * 2017-07-06 2019-01-07 Lappeenrannan Teknillinen Yliopisto Method and system for estimating the residual liquid content after a dewatering process
CN116272068B (zh) * 2023-05-11 2023-07-18 诸城市冠润环保科技有限公司 一种屠宰污水净化处理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0871320A (ja) 1996-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7037437B2 (en) Dual filter system for filtering of injector fluids
JPH11509771A (ja) 流体フィルタシステムの逆洗装置及び同方法
JPH07204419A (ja) 液体から固体粒子をろ過および逆洗する方法と装置
JP2756097B2 (ja) 濾過装置
JP2005138064A (ja) 濾過装置および該濾過装置に用いられる濾過袋
JP2766457B2 (ja) 連続固液分離装置
US4089781A (en) Method of and apparatus for regenerating a pressure filter
US3074556A (en) Fluid filtering mechanism
JP2006305430A (ja) 連続濾過装置
US5779901A (en) Self-declogging filtration device
JPH04251696A (ja) 連続加圧ろ過機
JP2954800B2 (ja) 固形体回収装置
JPH0694686B2 (ja) 高圧洗浄車
JP3781297B2 (ja) ろ過機におけるセイフティースクリーンの洗浄装置
JPS6410247B2 (ja)
JPS5855024A (ja) 流体を用いた連行微粒物質の除去方法および装置
JPH0775646B2 (ja) 脱水処理装置
JPH0838817A (ja) 濾過装置
JP2001000808A (ja) 濾過脱水装置
JPH0139805B2 (ja)
JP2696666B2 (ja) 加圧濾過装置
JPS6052850B2 (ja) 濾過装置および該濾過装置を用いた濾過方法
JPH0127844Y2 (ja)
JP3284165B2 (ja) フィルタ装置
JP3060821B2 (ja) 固液分離装置および固液分離方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees