JP3818356B2 - 水酸基を有する化合物のシリル化法 - Google Patents

水酸基を有する化合物のシリル化法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒドロシラン化合物による水酸基を有する化合物の水酸基のシリル化法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、水酸基を有する化合物の水酸基をシリル化する方法としては、金属ロジウム、金属パラジウム、及び各種遷移金属錯体触媒等の存在下で、シリル化剤であるヒドロシラン化合物により水酸基を有する化合物をシリル化する方法が知られている((1)Advances in Organometallic Chemistry,Vol.19,1981,pp213−255,Academic Press.(2)Bull.Chem.Soc.Jpn.1989,62,2111)。これら含遷移金属触媒を用いる方法は、触媒自体が高価であるという問題点がある。また、反応後の含遷移金属触媒が水素を吸蔵するなど後処理の危険性の問題、更に、水酸基を有するアルケン、アルキン化合物との反応では不飽和結合の還元反応を併発するという問題があった。
【0003】
また、触媒として四級アンモニウムフルオライドの存在下、シリル化剤により水酸基をシリル化する方法が知られているが、四級アンモニウムフルオライドは高価であり、かつ四級アンモニウムフルオライドを用いた方法では水酸基を有する化合物に対して5〜20重量倍量の非プロトン性極性溶媒を使用しなければならず、反応あたりの得量が少なく、反応後には大量の溶剤の留去が必要となる(特開平7−822756号公報)。
【0004】
一方、金属アルコラートを触媒として用いる方法は、安価であり、かつ余分な還元反応の併発も起こらない有用な方法であるが、一般に反応性が低く、嵩高い置換基を有するシリル化剤では、シリル化反応が非常に進行しにくいという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点を解決したもので、高価な遷移金属触媒や四級アンモニウムフルオライドを用いることなく、また余分な還元反応を併発することなく、短時間でヒドロシラン類による水酸基を有する化合物の水酸基をシリル化する方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、触媒として金属アルコラート、補触媒として環状ポリエーテル化合物を用いることにより、実質的に無溶媒の条件下で、短時間に選択的にヒドロシラン類による水酸基を有する化合物の水酸基をシリル化することができることを見出し、本発明をなすに至った。
【0007】
即ち、本発明は、アルキルアルコール類、アルケニルアルコール類、アルキニルアルコール類、アミノアルコール類及びエポキシアルコール類から選ばれる水酸基を有する化合物の水酸基を、トリアルキルヒドロシラン、ジアルキルアリールヒドロシラン、アルキルジアリールヒドロシラン又はトリアリールヒドロシランによりシリル化する方法において、触媒として下記一般式(1)
ROM (1)
(式中、Rは1級、2級又は3級の炭素数1〜8のアルキル基を示し、MはLi,Na又はKを示す。)
で表される金属アルコラートと、補触媒として環状ポリエーテル化合物とを用いることを特徴とする水酸基を有する化合物のシリル化法を提供する。
【0008】
以下、本発明について更に詳しく説明する。
本発明においてシリル化反応が可能な水酸基を有する化合物は、アルコール性水酸基を1〜3個有する化合物であって、炭素数1〜10のアルキルアルコール類、アルケニルアルコール類、アルキニルアルコール類、アミノアルコール類、エポキシアルコール類から選ばれる種々の官能基を有する化合物が挙げられる。
【0009】
一方、上記水酸基含有化合物をシリル化するヒドロシラン化合物としては、特に下記一般式(2)で示されるものが挙げられる。
【0010】
R’nSiH(4-n) (2)
式中、R’は炭素数1〜20、特に1〜15の非置換又は置換一価炭化水素基又はオルガノオキシ基で、一価炭化水素基としては、アルキル基、アリール基や、これらアルキル基、アリール基の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子、アルコキシ基などで置換したものが挙げられる。オルガノオキシ基としては、アルコキシ基などが挙げられる。また、nは1,2又は3、特に2又は3が好ましい。なお、nが2又は3の場合、R’は互いに同一でも異なっていてもよい。
【0011】
ここで、アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、tert−ブチル、ヘキシル、オクチルなど炭素数1〜8のアルキル基が挙げられる。アリール基としては、フェニル基、アルキル基で置換されたフェニル基、ハロゲンで置換されたフェニル基、アルコキシ基で置換されたフェニル基などが挙げられる。フェニル基に置換されるアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、ヘキシル、オクチルなど炭素数1〜8のアルキル基が挙げられる。ハロゲンとしては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などが例示される。アルコキシ基を例示すると、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ヘキシロキシなど炭素数1〜8のものが挙げられる。
【0012】
このようなヒドロシラン類中で、トリアルキルヒドロシラン、ジアルキルアリールヒドロシラン、アルキルジアリールヒドロシラン、トリアリールヒドロシランが用いられる
【0013】
具体的には、トリアルキルヒドロシランとしては、ジエチルメチルヒドロシラン、トリエチルヒドロシラン、トリn−プロピルヒドロシラン、トリn−ブチルヒドロシラン、トリn−ヘキシルヒドロシラン、トリn−オクチルヒドロシラン、n−ブチルジメチルヒドロシラン、tert−ブチルジメチルヒドロシランなどが挙げられる。
【0014】
ジアルキルアリールヒドロシランとしては、フェニルジメチルヒドロシラン、フェニルジエチルヒドロシラン、フェニルジプロピルヒドロシラン、フェニルジオクチルヒドロシラン、p−メチルフェニルジメチルヒドロシラン、p−エチルフェニルジメチルヒドロシラン、p−ブチルフェニルヒドロシラン、p−オクチルフェニルジメチルヒドロシラン、p−フルオロフェニルジメチルヒドロシラン、o−クロロフェニルジメチルヒドロシラン、m−クロロフェニルジメチルヒドロシラン、p−クロロフェニルジメチルヒドロシラン、p−ブロモフェニルジメチルヒドロシラン、p−メトキシフェニルジメチルヒドロシラン、p−プロポキシフェニルジメチルヒドロシラン、p−ブトキシフェニルジメチルヒドロシランなどが例示される。
【0015】
アルキルジアリールヒドロシランとしては、メチルジフェニルヒドロシラン、エチルジフェニルヒドロシラン、プロピルジフェニルヒドロシラン、ブチルジフェニルヒドロシラン、オクチルジフェニルヒドロシラン、メチルジ(p−メチルフェニル)ヒドロシラン、メチルジ(p−エチルフェニル)ヒドロシラン、メチルジ(p−ブチルフェニル)ヒドロシラン、メチルジ(p−オクチルフェニル)ヒドロシラン、メチルジ(p−フルオロフェニル)ヒドロシラン、メチルジ(p−クロロフェニル)ヒドロシラン、メチルジ(p−ブロモフェニル)ヒドロシラン、メチルジ(p−メトキシフェニル)ヒドロシラン、メチルジ(p−エトキシフェニル)ヒドロシラン、メチルジ(p−ブトキシフェニル)ヒドロシランなどが挙げられる。
【0016】
トリアリールヒドロシランとしては、トリフェニルヒドロシラン、トリ(p−メチルフェニル)ヒドロシラン、トリ(p−エチルフェニル)ヒドロシラン、トリ(p−ブチルフェニル)ヒドロシラン、トリ(p−オクチルフェニル)ヒドロシラン、トリ(p−フルオロフェニル)ヒドロシラン、トリ(p−クロロフェニル)ヒドロシラン、トリ(p−ブロモフェニル)ヒドロシラン、トリ(p−メトキシフェニル)ヒドロシラン、トリ(p−エトキシフェニル)ヒドロシラン、トリ(p−ブトキシフェニル)ヒドロシランなどが挙げられる。
【0023】
本発明は、上記水酸基含有化合物の水酸基を上記ヒドロシラン化合物でシリル化するに際し、触媒として金属アルコラート、補触媒として環状ポリエーテル化合物の存在下にシリル化反応を行う。
【0024】
ここで、金属アルコラートとしては、下記一般式(1)
ROM (1)
(式中、Rは1級、2級又は3級の炭素数1〜8のアルキル基を示し、MはLi,Na又はKを示す。)
【0025】
金属アルコラートとしては、例えば、リチウムメチラート、ナトリウムメチラート、カリウムメチラート、リチウムエチラート、ナトリウムエチラート、カリウムエチラート、リチウム第3ブチラート、ナトリウム第3ブチラート、カリウム第3ブチラート、リチウムヘキシラート、ナトリウムヘキシラート、カリウムヘキシラート、リチウムオクチラート、ナトリウムオクチラート、カリウムオクチラートなどが挙げられる。
【0026】
金属アルコラートの添加量としては、ヒドロシラン化合物に対して0.001〜0.1当量程度が好ましく、特に0.005〜0.05当量の範囲が好ましい。また、金属アルコラートを添加する状態は、固体でも構わないが、アルコール溶液として添加する方が取り扱いの良さから好ましい。例えば、12%リチウムメチラートメタノール溶液、28%ナトリウムメチラートメタノール溶液、20%ナトリウムエチラートエタノール溶液などが挙げられる。
【0027】
一方、環状ポリエーテル化合物としては、12−クラウン−4−エーテル、ベンゾ−12−クラウン−4−エーテル、シクロヘキシル−12−クラウン−4−エーテル、ジベンゾ−12−クラウン−4−エーテル、ジベンゾ−14−クラウン−4−エーテル、ジ(tert−ブチルベンゾ)−14−クラウン−4−エーテル、ジシクロヘキシル−14−クラウン−4−エーテル、ジ(tert−ブチルシクロヘキシル)−14−クラウン−4−エーテル、15−クラウン−5−エーテル、ベンゾ−15−クラウン−5−エーテル、tert−ブチルベンゾ−15−クラウン−5−エーテル、2,3−ナフト−15−クラウン−5−エーテル、シクロヘキシル−15−クラウン−5−エーテル、tert−ブチルシクロヘキシル−15−クラウン−5−エーテル、2,3−デカリル−15−クラウン−5−エーテル、ジベンゾ−15−クラウン−5−エーテル、ジベンゾ−16−クラウン−5−エーテル、ジシクロヘキシル−15−クラウン−5−エーテル、ジシクロヘキシル−16−クラウン−5−エーテル、18−クラウン−6−エーテル、ベンゾ−18−クラウン−6−エーテル、tert−ブチルベンゾ−18−クラウン−6−エーテル、2,3−ナフト−18−クラウン−6−エーテル、シクロヘキシル−18−クラウン−6−エーテル、tert−ブチルシクロヘキシル−18−クラウン−6−エーテル、ジベンゾ−18−クラウン−6−エーテル、ジ(tert−ブチルベンゾ)−18−クラウン−6−エーテル、ジ(2,3−ナフト)−18−クラウン−6−エーテル、ジシクロヘキシル−18−クラウン−6−エーテル、ジ(tert−ブチルシクロヘキシル)−18−クラウン−6−エーテル、トリベンゾ−18−クラウン−6−エーテル、トリベンゾ−19−クラウン−6−エーテル、ジベンゾ−21−クラウン−7−エーテル、ジシクロヘキシル−21−クラウン−7−エーテル、トリベンゾ−21−クラウン−7−エーテル、ジベンゾ−24−クラウン−8−エーテル、ジシクロヘキシル−24−クラウン−8−エーテル、ジ(2,3−ナフト)−24−クラウン−8−エーテル、テトラベンゾ−24−クラウン−8−エーテル、ジベンゾ−30−クラウン−10−エーテル、ジシクロヘキシル−30−クラウン−10−エーテルなどが挙げられる。
【0028】
上記環状ポリエーテル化合物の添加量は、ヒドロシラン化合物に対して0.001〜0.1当量程度が好ましく、特に0.005〜0.05当量の範囲が好ましい。
【0029】
本発明のシリル化法は、上記水酸基含有化合物の水酸基1当量に対して上記シリル化剤のR’nSi基が0.1〜10当量、特に0.5〜5当量になるように反応させることにより、上記水酸基の水素原子がR’nSi基に置換したシリル化合物が得られるものであるが、この場合、反応方法としては、水酸基含有化合物と金属アルコラートと環状ポリエーテル化合物との混合物に上記シリル化剤を滴下する方法を採用することができるが、これに限定されるものではない。なお、溶媒は特に使用しなくてもよい。反応条件としては、50℃〜還流温度とすることができ、反応時間は通常2〜8時間である。また、反応は、窒素やアルゴン等の不活性気流下などにて行うことが好ましい。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、短時間で選択的に水酸基含有化合物をヒドロシラン類によりシリル化することができる。
【0031】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【0032】
[実施例1]
撹拌機、還流管、温度計、滴下ロートを備えたフラスコに、メタノールを6.41g(0.2mol)、ナトリウムメトキシド28%メタノール溶液を0.96g(0.005mol)、18−クラウン−6−エーテルを1.32g(0.005mol)入れ、窒素雰囲気、還流条件下、滴下ロートよりtert−ブチルジメチルシラン11.6g(0.1mol)を30分間かけて滴下した。tert−ブチルジメチルシランの滴下終了後、更に還流を6時間行った。還流中、2時間ごとに反応溶液をガスクロマトグラフィーにより分析し、tert−ブチルジメチルシランのtert−ブチルジメチルメトキシシランへの転化率を追跡した。還流6時間で反応はほぼ完結し、tert−ブチルジメチルシランのtert−ブチルジメチルメトキシシランへの転化率は99.1%であった。
【0033】
[実施例2]
撹拌機、還流管、温度計、滴下ロートを備えたフラスコに、エタノールを9.2g(0.2mol)、ナトリウムメトキシド28%メタノール溶液を0.96g(0.005mol)、18−クラウン−6−エーテルを1.32g(0.005mol)入れ、窒素雰囲気、還流条件下、滴下ロートよりtert−ブチルジメチルシラン11.6g(0.1mol)を30分間かけて滴下した。tert−ブチルジメチルシランの滴下終了後、更に還流を6時間行った。還流中、2時間ごとに反応溶液をガスクロマトグラフィーにより分析し、tert−ブチルジメチルシランのtert−ブチルジメチルエトキシシランへの転化率を追跡した。還流6時間で反応はほぼ完結し、tert−ブチルジメチルシランのtert−ブチルジメチルエトキシシランへの転化率は98.6%であった。
【0034】
[実施例3]
撹拌機、還流管、温度計、滴下ロートを備えたフラスコに、n−ブタノールを14.8g(0.2mol)、ナトリウムメトキシド28%メタノール溶液を0.96g(0.005mol)、18−クラウン−6−エーテルを1.32g(0.005mol)入れ、窒素雰囲気、還流条件下、滴下ロートよりtert−ブチルジメチルシラン11.6g(0.1mol)を30分間かけて滴下した。tert−ブチルジメチルシランの滴下終了後、更に還流を4時間行った。還流中、2時間ごとに反応溶液をガスクロマトグラフィーにより分析し、tert−ブチルジメチルシランのtert−ブチルジメチルブトキシシランへの転化率を追跡した。還流2時間で反応は完結し、tert−ブチルジメチルシランのtert−ブチルジメチルブトキシシランへの転化率は100%であった。
【0035】
[実施例4]
撹拌機、還流管、温度計、滴下ロートを備えたフラスコに、n−ヘキサノールを20.4g(0.2mol)、ナトリウムメトキシド28%メタノール溶液を0.96g(0.005mol)、18−クラウン−6−エーテルを1.32g(0.005mol)入れ、窒素雰囲気、還流条件下、滴下ロートよりtert−ブチルジメチルシラン11.6g(0.1mol)を30分間かけて滴下した。tert−ブチルジメチルシランの滴下終了後、更に還流を4時間行った。還流中、2時間ごとに反応溶液をガスクロマトグラフィーにより分析し、tert−ブチルジメチルシランのtert−ブチルジメチルヘキシロキシシランへの転化率を追跡した。還流4時間で反応は完結し、tert−ブチルジメチルシランのtert−ブチルジメチルヘキシロキシシランへの転化率は100%であった。
【0036】
[比較例1]
実施例1において、18−クラウン−6−エーテルを添加しないこと以外は実施例1と同じ条件にて反応を実施した。即ち、撹拌機、還流管、温度計、滴下ロートを備えたフラスコに、メタノールを6.41g(0.2mol)、ナトリウムメトキシド28%メタノール溶液を0.96g(0.005mol)を入れ、窒素雰囲気、還流条件下、滴下ロートよりtert−ブチルジメチルシラン11.6g(0.1mol)を30分間かけて滴下した。tert−ブチルジメチルシランの滴下終了後、更に還流を6時間行った。還流中、2時間ごとに反応溶液をガスクロマトグラフィーにより分析し、tert−ブチルジメチルシランのtert−ブチルジメチルメトキシシランへの転化率を追跡した。還流6時間でtert−ブチルジメチルシランのtert−ブチルジメチルメトキシシランへの転化率は10%程度であった。
【0037】
[比較例2]
実施例2において、18−クラウン−6−エーテルを添加しないこと以外は実施例2と同じ条件にて反応を実施した。即ち、撹拌機、還流管、温度計、滴下ロートを備えたフラスコに、エタノールを9.2g(0.2mol)、ナトリウムメトキシド28%メタノール溶液を0.96g(0.005mol)を入れ、窒素雰囲気、還流条件下、滴下ロートよりtert−ブチルジメチルシラン11.6g(0.1mol)を30分間かけて滴下した。tert−ブチルジメチルシランの滴下終了後、更に還流を6時間行った。還流中、2時間ごとに反応溶液をガスクロマトグラフィーにより分析し、tert−ブチルジメチルシランのtert−ブチルジメチルエトキシシランへの転化率を追跡した。還流6時間でtert−ブチルジメチルシランのtert−ブチルジメチルエトキシシランへの転化率は0%であった。
【0038】
[比較例3]
実施例3において、18−クラウン−6−エーテルを添加しないこと以外は実施例3と同じ条件にて反応を実施した。即ち、撹拌機、還流管、温度計、滴下ロートを備えたフラスコに、n−ブタノールを14.8g(0.2mol)、ナトリウムメトキシド28%メタノール溶液を0.96g(0.005mol)を入れ、窒素雰囲気、還流条件下、滴下ロートよりtert−ブチルジメチルシラン11.6g(0.1mol)を30分間かけて滴下した。tert−ブチルジメチルシランの滴下終了後、更に還流を6時間行った。還流中、2時間ごとに反応溶液をガスクロマトグラフィーにより分析し、tert−ブチルジメチルシランのtert−ブチルジメチルブトキシシランへの転化率を追跡した。還流6時間でtert−ブチルジメチルシランのtert−ブチルジメチルブトキシシランへの転化率は3.6%であった。
【0039】
[比較例4]
実施例4において、18−クラウン−6−エーテルを添加しないこと以外は実施例4と同じ条件にて反応を実施した。即ち、撹拌機、還流管、温度計、滴下ロートを備えたフラスコに、n−ヘキサノールを20.4g(0.2mol)、ナトリウムメトキシド28%メタノール溶液を0.96g(0.005mol)を入れ、窒素雰囲気、還流条件下、滴下ロートよりtert−ブチルジメチルシラン11.6g(0.1mol)を30分間かけて滴下した。tert−ブチルジメチルシランの滴下終了後、更に還流を6時間行った。還流中、2時間ごとに反応溶液をガスクロマトグラフィーにより分析し、tert−ブチルジメチルシランのtert−ブチルジメチルヘキシロキシシランへの転化率を追跡した。還流6時間でtert−ブチルジメチルシランのtert−ブチルジメチルヘキシロキシシランへの転化率は9.7%であった。

Claims (1)

  1. アルキルアルコール類、アルケニルアルコール類、アルキニルアルコール類、アミノアルコール類及びエポキシアルコール類から選ばれる水酸基を有する化合物の水酸基を、トリアルキルヒドロシラン、ジアルキルアリールヒドロシラン、アルキルジアリールヒドロシラン又はトリアリールヒドロシランによりシリル化する方法において、触媒として下記一般式(1)
    ROM (1)
    (式中、Rは1級、2級又は3級の炭素数1〜8のアルキル基を示し、MはLi,Na又はKを示す。)
    で表される金属アルコラートと、補触媒として環状ポリエーテル化合物とを用いることを特徴とする水酸基を有する化合物のシリル化法。
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