JP3817970B2 - 偏光ビームスプリッタおよびそれを用いた液晶表示素子の配向膜光配向用偏光光照射装置 - Google Patents

偏光ビームスプリッタおよびそれを用いた液晶表示素子の配向膜光配向用偏光光照射装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、短い波長の紫外光の偏光光を得るための偏光素子および該偏光素子を用いた液晶表示素子の配向膜光配向用偏光光照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示素子は通常2枚の基板から構成される。一方の基板には、液晶を駆動するための駆動素子(例えば薄膜トランジスタ)、透明導電膜で形成された液晶駆動用電極、液晶を特定の方向に配向させる配向膜等を形成する。他方の基板には、ブラックマトリックスと呼ばれる遮光膜、また、カラー液晶表示素子の場合にはカラーフィルタ、および上記した配向膜を形成する。
通常、配向膜は、ポリイミド樹脂等の薄膜の表面に、ラビングと呼ばれる処理を施して、特定方向に微細な溝をつけたものである。液晶分子が、この微細な溝にそって特定方向に配列する。即ち、液晶の配向がそろった状態になる。
ラビング処理は、回転するローラに巻き付けた布で上記薄膜の表面を擦る、という方法が広く用いられている。しかし、ゴミ、静電気、スクラッチ等の刺激が発生するので、歩留まりの低下が避けられない。
【0003】
上記問題の解決のために、近年、上記ラビングをせずに液晶の配向をそろえるという技術が提案されている(ラビングを行わずに液晶の配向をそろえる技術を「ノンラビング」という)。
ノンラビング技術の中に、以下のような方法がある。
ポリイミド樹脂等の薄膜に偏光光を照射して、薄膜の特定方向のポリマーのみを光化学反応や構造変化を生じさせる。このことにより、ラビング処理と同様に液晶分子が特定方向に配列する(液晶の配向がそろう)。このように、光を用いて配向する技術を「光配向技術」という。
光により配向する光配向膜材料は、200nm〜340nmの短い波長の紫外光により、光化学反応や構造変化を起こすものが多い。
【0004】
上記光配向技術に用いる偏光光を照射する装置おいては、光源からの光を、偏光素子を介して配向膜材料に照射する。
偏光素子にはいろいろな種類があるが、最も一般的なものに、偏光機能を有する樹脂フィルムをガラス板に貼り付けたものがある。しかし、樹脂フィルムは耐熱性が低く、強い光を当てると温度上昇により性能が劣化する。また、樹脂フィルムは200nm〜340nmの紫外光で化学変化を起こして偏光特性が劣化する。したがって、光配向用の光照射装置に用いるための偏光素子としては実用的ではない。
熱や強い光に耐性がある偏光素子として、偏光ビームスプリッタがある。図7(a)に示すように、偏光ビームスプリッタ10は、直角プリズム1の斜面に、偏光分離膜として無機誘電体多層膜2を蒸着し、2個の直角プリズム1の斜面どうしを全面に塗布した接着剤Sによって貼り合せたものである。
【0005】
接着剤Sは屈折率がプリズム1の材料の屈折率とほぼ同じものが選ばれ、接着剤Sとプリズム1とは光学的に一体となるように設けられる。例えばプリズム1の材料が石英の場合、石英の屈折率は約1.5であるので、それに近い屈折率、一般に1.5±0.2程度の屈折率を有する接着剤が選ばれる(図7(a)の接着剤Sの厚さは誇張されて示されている)。
上記偏光ビームスプリッタ10に入射した無偏光光は、図7(b)に示すように無機誘電体多層膜2によりP偏光とS偏光とに分離される。P偏光は直進して偏光ビームスプリッタ10を透過し、S偏光は反射される。プリズム1は石英ガラス製であるので、熱や強い光に耐性がある。また、偏光分離膜である無機誘電体多層膜2も無機物質により構成されているので、熱や強い光に耐性がある。また、無機誘電体多層膜2は、あらかじめ決められた波長において偏光分離特性が良い(消光比、例えば透過するP偏光中のS偏光の割合が小さい)ものを作ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
偏光ビームスプリッタは、プリズム同士を貼り合せたものであり、その貼り合せに接着剤を使用している。しかし、上記したように光配向膜は200nm〜340nmの波長の紫外光によって配向するものが多く、上記偏光ビームスプリッタ10を液晶表示素子の配向膜光配向に適用する場合には、偏光ビームスプリッタにも200nm〜340nmの波長の紫外光が入射することになる。
【0007】
ところが、偏光ビームスプリッタのプリズム1を貼り合せる接着剤Sは、200nm〜340nmの波長の紫外光が照射されると、通常、紫外光を吸収して経時劣化し、紫外光の透過率が低下する。
したがって、配向膜材料に所望の偏光光の光量を与えることができなくなる。現在、200nm〜340nmの波長の紫外光を照射しても透過率が劣化しない接着剤は、市販されていない。このため、光配向用の光照射装置に用いるための偏光素子として、偏光ビームスプリッタを用いることができない。
【0008】
なお、偏光ビームスプリッタを製作するのに接着剤を用いなければ、上記の問題は生じない。しかし、接着剤を用いないと次のような問題が生じる。
2個のプリズムの斜面を合せて固定しただけでは、接触する面と面との間に必ず空気層が生じる。空気の屈折率は1.0であり、プリズムの材料として石英ガラスを用いた場合、石英ガラスの屈折率(約1.5)に対して小さい。したがって、入射する光が、ガラスと空気層との界面で反射され、所望の光量が偏光ビームスプリッタを透過しなくなる。
すなわち、接着剤は2個のプリズムを固定するためだけでなく、石英ガラスの屈折率に近いものが選ばれ、また、2個のプリズムの間に、空気層が生じないようにして、界面での光の反射が生じない働きをしているのである。
【0009】
本発明は上記した事情に鑑みなされたものであって、本発明の第1の目的は、200nm〜340nmの波長の光によっても透過率が経時劣化しない偏光ビームスプリッタを提供することである。
また、本発明の第2の目的は、上記偏光ビームスプリッタを偏光素子として用いた液晶表示素子の光配向用偏光光照射装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、上記課題を次のように解決する。
(1)2つ以上のプリズムで形成した偏光ビームスプリッタにおいて、プリズムの接合面に無機誘電体多層膜を形成し、液体を介して上記プリズムを接合し、液体の導入口、排出口を設け、偏光ビームスプリッタ内に上記液体を流し冷却する。
)配向膜が形成された基板に偏光光を照射して光配向を行う液晶表示素子の配向膜光配向用偏光光照射装置において、上記(1)の偏光ビームスプリッタを介して偏光光を配向膜が形成された基板に照射することにより液晶の光配向を行う。
【0011】
本発明の請求項1の発明においては、上記(1)のように、プリズムの接合面に無機誘電体多層膜を形成し、プリズムの貼り合せ面での反射を防止するための物質(空気層を作らないための物質)として波長200nm〜340nmの光を透過し、かつ透過率が上記波長の光により経時劣化しない液体を使用したので、液晶表示素子の配向膜の光配向処理に適用するに好適な偏光ビームスプリッタを得ることができる。
上記液体としては、プリズム材料の屈折率とほぼ同一の屈折率(好ましくはプリズム材料の屈折率に対して±0.2の範囲内)を持つものが望ましく、具体的には純水、フツ素を含有する液状化合物等を使用することができる。
また、液体の導入口、排出口を設け、偏光ビームスプリッタ内に上記液体を流し冷却するようにしたので、偏光ビームスプリッタの過熱を防ぐことができる。また、汚れ、純水であればカビの発生、オイルであれば特性の劣化等も防ぐことができる。
本発明の請求項の発明においては、配向膜が形成された基板に偏光光を照射して光配向を行う液晶表示素子の配向膜光配向用偏光光照射装置において、請求項1に記載される偏光素子を用いたので、偏光素子を平面状に薄いものとして構成することができ、偏光素子が大型化することを防ぐことができ、また、偏光素子の経時劣化を防ぐことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施例の偏光ビームスプリッタの断面構造を示す図であり、同図(b)は同図(a)をA方向から見た断面図である。
同図に示すように本実施例の偏光ビームスプリッタ10は、フレーム3と光透過窓4で形成される密閉された容器内に直角プリズム1を配置し、直角プリズム1をフレーム3により固定した構造である。
一方の直角プリズム1の接合面には前記図7に示したものと同様、無機誘電体多層膜2が蒸着されており、直角プリズム1同士は間隙に後述する液体が充填されるように配置されている。フレーム3と窓4の間はOリング6によりシールし、フレーム3には窓4を押さえるための窓押さえ5を固定する。また、光が入射する面と、出射する面に形成された窓4の材料としては紫外光を透過させる石英板等を用いる。
【0013】
上記容器内には、プリズム材料の屈折率とほぼ同一の屈折率を持ち、波長200nm〜340nmの光を透過し、かつ透過率が経時劣化しない液体を充填する。
直角プリズム1の材料が石英(屈折率=約1.5)の場合、上記液体は、例えば純水(屈折率=1.3)、フツ素系化合物であり紫外光により透過特性が劣化しないフォンブリンオイル(屈折率=約1.29)等を用いることができる。
液体の屈折率は、直角プリズム1のガラス材料の屈折率に近ければよく、例えば上記偏光ビームスプリッタ10を液晶表示素子の光配向用偏光光照射装置の偏光素子として用いる場合には、直角プリズム1のガラス材料の屈折率に対し±0.2の範囲であれば充分実用可能であることが確認されている。
【0014】
なお、直角プリズム1のガラス材料の屈折率に対して上記液体の屈折率が大きく異なると、接着剤の界面での反射が大きくなり、偏光素子からの出射光に含まれるP偏光の割合が小さくなる。また、偏光素子内で屈折角度が変化し、偏光素子に入射する光の角度と出射する光の角度が変わる。このため、照射領域が所望の位置からややずれてしまう等の不都合が生じる。
したがって、上記液体としては、屈折率が直角プリズム1のガラス材料の屈折率に近いものを使用するのが望ましい。
ここで、上記液体に適さない例としては、水道水、鉱物油が上げられる。水道水は、含まれるイオンが紫外光を吸収するため適さないし、また、鉱物油は、屈折率の点で望ましくないものもあり、また紫外光により透過特性が劣化する。
【0015】
図1の偏光ビームスプリッタ10において、同図(b)に示すようにフレーム3に上記液体の入口7aと出口7bとを設け、直角プリズム1を収納した容器内を液体が流れるようにしてもよい。これにより次のような利点が得られる。
▲1▼ 入射する光によって偏光ビームスプリッタが加熱されるが、これを冷却することができる。これにより装置部品、装置全体の温度が高くなることを防ぐことができる。
▲2▼ 容器内に汚れが生じた場合であっても、その汚れを排出することができる。
▲3▼ 常に新しいオイルまたは純水を供給することができるので、オイルの劣化や、水に含まれる微生物によるカビの発生といった心配がない。これら汚れが原因となる偏光素子の光透過率の低下を防ぐことができる。
【0016】
図1の実施例の変形例としては、図2に示すように、直角プリズム1の接合面周辺部に接着剤Sを塗布し、その中に上記液体を封じるように構成しても良い。石英ガラスの周辺部にはほとんど紫外光が照射されないし、仮に紫外光の透過率が劣化したとしても、周辺部であるので、照射領域の紫外光の透過率への影響はほとんどない。
【0017】
ところで、液晶基板は年々大面積化している。それに対応するためには、広い面積に対して偏光光を照射できるようにする必要がある。そのためには大きな偏光ビームスプリッタが必要となるが、大きな石英プリズムは製作が難しく、非常に高価であり装置全体が高価になる。
上記問題を解決するため、例えば特開平5−19208号公報に記載されるようにプリズムロッドを配列し、これを上記第1の実施例に示したような液体を介して接合する。
図3、図4は、上記のようにプリズムロッドを配列した本発明の第2、第3の実施例の偏光ビームスプリッタの断面構造を示す図である。
前記図1に示したものと同一のものには同一の符号が付されており、本発明の第2、第3の実施例においては、フレーム3と窓4で密封された容器内に複数のプリズムロッド8が配置されている。
【0018】
図3は、複数対のプリズムロッド8を上記容器内に配置した例を示しており、第1の実施例と同様、対となるプリズムロッド8の一方の接合面には無機誘電体多層膜2を蒸着されており、プリズムロッド8同士は間隙に液体が充填されるように配置されている。フレーム3と窓4の間はOリング6によりシールし、フレーム3には窓4を押さえるための窓押さえ5を固定する。また、光が入射する面と、出射する面に形成された窓4の材料としては紫外光を透過させる石英板等を用いる。上記容器内には、第1の実施例と同様プリズム材料の屈折率とほぼ同一であり、波長200nm〜340nmの光を透過し、かつ透過率が経時劣化しない液体を充填する。
【0019】
図4は、プリズムロッドの他の配置例を示す図であり、図3と同様、プリズムロッド8の接合面の一方には無機誘電体多層膜2を蒸着されており、プリズムロッド8同士は間隙に液体が充填されるように配置されている。上記容器内には、第1の実施例と同様プリズム材料の屈折率とほぼ同一であり、波長200nm〜340nmの光を透過し、かつ透過率が経時劣化しない液体を充填する。
上記のように構成した偏光ビームスプリッタ10において、光入射面から入射する無偏光光は、同図に示すように無機誘電体多層膜2によりP偏光とS偏光とに分離され、P偏光は直進して偏光ビームスプリッタ10を透過し、また、S偏光は同図に示すように光源側に反射される。
第2、第3の実施例の偏光ビームスプリッタ10においても、第1の実施例と同様、同図に示すようにフレーム3に上記液体の入口7aと出口7bとを設け、直角プリズム1を収納した容器内を液体が流れるようにしてもよい。これにより前記した利点が得られる。
【0020】
次に、本発明の偏光ビームスプリッタを液晶表示素子の配向膜光配向用偏光光照射装置の偏光素子として用いた実施例について説明する。
図5は、前記第2の実施例に示した偏光ビームスプリッタ(以下偏光素子という)を配向膜光配向用偏光光照射装置に適用した本発明の第4の実施例を示す図である。
図5において、11は紫外光を含む光を放出する超高圧水銀ランプ等の放電ランプ(以下、ランプという)であり、ランプ11が放出する紫外光を含む光は楕円集光鏡12で集光され、第1平面鏡13で反射し、シャッタ14が開のとき、シャッタ14を介してインテグレータ15に入射する。
インテグレータ15から出射する光は、第2平面鏡16で反射しコリメータレンズ17で平行光にされ前記第2の実施例に示した偏光素子20に入射する。
偏光素子20は前記したように、無偏光光をP偏光光とS偏光光とに分離しP偏光光を透過させる。
【0021】
一方、ワークステージWS上には配向膜が形成されたワークWが載置されており、ワークW上にはマスクMとアライメント顕微鏡18が配置されている。
ワークW上の所定の領域に偏光光を照射して光配向を行う場合には、前記シャッタ14を閉じた状態で、予めアライメント顕微鏡18によりマスクM上に記されたマスクアライメントマーク(不図示)と、ワークW上に記されたワークアライメントマーク(不図示)を観察し、マスクMとワークWの位置合わせを行っておく。
上記位置合わせ後、前記シャッタ14を開くと、偏光素子20から出射したP偏光光がマスクMを介してワークW上の所定の領域に照射され、マスクパターンに応じてワークWの配向膜が光配向処理される。
なお、ワークWの配向膜を全面に渡って光配向処理する場合は、上記マスクM、アライメント顕微鏡18は不要であり、偏光素子20が出射する偏光光をそのままワークWの配向膜に照射し、光配向処理を行えばよい。
【0022】
図5においては、偏光素子20がコリメータレンズ17とワークWの間に配置されているが、偏光素子20の設置位置は図5に示した位置に限られるものではなく、図6に示すようにa,bのいずれかの位置に配置してもよい。インテグレータ15の近傍a,bの位置に設けた方が、集光されていて光束が小さいので、偏光素子を小さくできるという利点がある。
なお、インテグレータ15近傍に偏光素子20を配置する場合には、偏光素子20の入射側にレンズを設けて、平行光が偏光素子20に入射するようにすれば、出射する光に含まれるP偏光光の割合を大きくすることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、以下の効果を得ることができる。
(1)2つ以上のプリズムで形成した偏光ビームスプリッタにおいて、接合面に無機誘電体多層膜を形成し、該プリズムの材料の屈折率とほぼ同じ屈折率を持つ液体、例えば純水またはフツ素を含有する液状化合物等を介してプリズムを接合したので、波長200nm〜340nmの光を透過し、かつ透過率が経時劣化しない偏光素子を実現することができる。
(2)上記液体を介してプリズムが接合されているので、光学的にはプリズムと液体は一体であり、また接合界面に空気が残存しない。このため、接合界面で入射する光が反射されることがない。
(3)上記純水または液体が偏光ビームスプリッタの容器内を循環するようにすれば、偏光ビームスプリッタの過熱を防ぐことができるとともに、汚れ、純水であればカビの発生、オイルであれば特性の劣化等による紫外線透過率の低下を防ぐことができる。
(4)大面積を照射する偏光光照射装置においても、複数のプリズムを組合せたものを用いることにより、偏光素子を平面状に薄いものとして構成することができ、偏光素子が大型化することを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の偏光ビームスプリッタの構成を示す図である。
【図2】第1の実施例の変形例を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例の偏光ビームスプリッタの構成を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施例の偏光ビームスプリッタの構成を示す図である。
【図5】本発明の偏光ビームスプリッタを配向膜光配向用偏光光照射装置に適用した第4の実施例を示す図である。
【図6】第4の実施例の変形例を示す図である。
【図7】従来の偏光ビームスプリッタの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 直角プリズム
2 無機誘電体多層膜
3 フレーム
4 窓
5 窓押さえ
6 Oリング
7a 液体の入口
7b 液体の出口
8 プリズムロッド
10 偏光ビームスプリッタ
11 ランプ
12 楕円集光鏡
13 第1平面鏡
14 シャッタ
15 インテグレータ
16 第2平面鏡
17 コリメータレンズ
20 偏光素子
18 アライメント顕微鏡
S 接着剤
W ワーク
M マスク
WS ワークステージ

Claims (2)

  1. 2つ以上のプリズムで形成した偏光ビームスプリッタであって、プリズムの接合面に無機誘電体多層膜を形成し、液体を介して上記プリズムを接合した偏光ビームスプリッタにおいて、
    偏光ビームスプリッタに液体の導入口、排出口を設け、偏光ビームスプリッタ内に上記液体を流し冷却する
    ことを特徴とする請求項1の偏光ビームスプリッタ。
  2. 配向膜が形成された基板に偏光光を照射して光配向を行う液晶表示素子の配向膜光配向用偏光光照射装置であって、
    請求項1に記載された偏光ビームスプリッタを介して偏光光を配向膜が形成された基板に照射することにより液晶の光配向を行う
    ことを特徴とする液晶表示素子の配向膜光配向用偏光光照射装置。
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