JP3817845B2 - ガス給湯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、台所や浴槽等にお湯を供給する瞬間式ガス給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のガス給湯装置の構成図と給気口断面形状を図15及び図16に示す。図において、ガスの燃焼に必要な空気84、85、86は器具81の前カバー82側面及び底面に設けられた給気口83、87から行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来のガス給湯装置では、降雨により器具前カバーを流れ落ちる水滴が下部の給気口を塞ぎ燃焼用空気不足により不完全燃焼を生じる場合があるという課題を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は上記課題を解決するために、器具本体を収納したガス給湯装置の前面より着脱自在に装着した前カバーを備え、前記前カバーには底面側に切り起こしにより形成された複数の給気口を設けるとともに、切り起こし片を前記給気口の前部に略垂直に立設し雨よけ用平行板とするか、または、前記前カバーには底面側に複数の給気口を設けるとともに、前面下部にくさび形断面形状を持つ段押し部を形成し、前面下部端面と前記給気口との距離を拡大するか、または、前記前カバーには底面側に複数の給気口を設けるとともに、前記給気口と対応する前面の垂直方向に円弧断面形状を持つ段押し部を形成し、前記給気口への水滴落下を防止するようにしたものである。そして、降雨時に水滴の侵入による給気口の閉塞を防止している。
【0005】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、器具本体を収納したガス給湯装置の前面より着脱自在に装着した前カバーを備え、前記前カバーには底面側に切り起こしにより形成された複数の給気口を設けるとともに、切り起こし片を前記給気口の前部に略垂直に立設し雨よけ用平行板としたもので、前カバーを流れ落ちる水滴の水きりを行うように構成したものである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、器具本体を収納したガス給湯装置の前面より着脱自在に装着した前カバーを備え、前記前カバーには底面側に複数の給気口を設けるとともに、前面下部にくさび形断面形状を持つ段押し部を形成し、前面下部端面と前記給気口との距離を拡大するようにしたもので、前カバーを流れ落ちる水滴の水きりを行うように構成したものである。
【0011】
請求項3に記載の発明は、器具本体を収納したガス給湯装置の前面より着脱自在に装着した前カバーを備え、前記前カバーには底面側に複数の給気口を設けるとともに、前記給気口と対応する前面の垂直方向に円弧断面形状を持つ段押し部を形成し、前記給気口への水滴落下を防止するようにしたもので、前カバーを流れ落ちる水滴の水きりを行うように構成したものである。
【0012】
請求項8に記載の発明は、前カバー前面下部に前カバーと一体で屋根型の段押し形状を持つ段押し下部給気口より広く突出して設け、前カバーを流れ落ちる水滴の水きりを行うよう構成したものである。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0014】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の瞬間式ガス給湯設備の三面図である。また図2は図1のA−A線の下部断面図である。
【0015】
図1において1は瞬間式ガス給湯装置の本体であり、2はその前カバーである。この前カバー2はビス等により本体1から着脱可能になっている。また3、7は燃焼用空気の側面給気口及び下部給気口である。通水により器具本体の燃焼が開始されると燃焼用空気4、5、6が前述の給気口3、7を通って器具内に導かれ燃焼に使用される。
【0016】
降雨により器具前カバー2の前面を流れ落ちる水滴は前カバー2一体型の平行板8に遮られ下部給気口7を閉塞することなく器具下に落下する。平行板8は前カバー2の給気口7から切り起こされており滑らかに水滴を落下させることができる。
【0017】
(実施例2)
図3は本発明の実施例2の瞬間式ガス給湯設備の三面図である。また図4は図3のB−B線の下部断面図である。
【0018】
図3において11は瞬間式ガス給湯装置の本体であり、12はその前カバーである。この前カバー12はビス等により本体11から着脱可能になっている。また13、17は燃焼用空気の側面給気口及び下部給気口である。通水により器具本体の燃焼が開始されると燃焼用空気14、15、16が前述の両給気口13、17を通って器具内に導かれ燃焼に使用される。
【0019】
降雨により器具前カバー12の前面を流れ落ちる水滴は前カバー12の給気口17から突き出している別体型の平行板18に遮られ下部給気口17を閉塞することなく器具下に落下する。平行板18を前カバーと別体にすることにより平行板18の雨きり有効長さを、切り起し代ろに制限されずに十分大きくすることができる。
【0020】
(実施例3)
図5は本発明の実施例3の瞬間式ガス給湯設備の三面図である。また図6は図5のC−C線の下部断面図である。
【0021】
図5において21は瞬間式ガス給湯装置の本体であり、22はその前カバーである。この前カバー22はビス等により本体21から着脱可能になっている。また23、27は燃焼用空気の側面給気口及び下部給気口である。通水により器具本体の燃焼が開始されると燃焼用空気24、25、26が前述の両給気口23、27を通って器具内に導かれ燃焼に使用される。
【0022】
降雨により器具前カバー22の前面を流れ落ちる水滴は前カバー22一体型の平行板28に遮られ下部給気口27を閉塞することなく器具下に落下する。平行板28は前カバー22と一体であり、また下部給気口27から十分な距離をとっているため滑らかに水滴を落下させることができる。
【0023】
(実施例4)
図7は本発明の実施例4の瞬間式ガス給湯設備の三面図である。また図8は図7のD−D線の要部断面図である。
【0024】
図7において31は瞬間式ガス給湯装置の本体であり、32はその前カバーである。この前カバー32はビス等により本体31から着脱可能になっている。また33、37は燃焼用空気の側面給気口及び下部給気口である。通水により器具本体の燃焼が開始されると燃焼用空気34、35、36が前述の両給気口33、37を通って器具内に導かれ燃焼に使用される。
【0025】
降雨により器具前カバー32の前面を流れ落ちる水滴は前カバー32に別体に取付けた平行板38に遮られ下部給気口37を閉塞することなく器具下に落下する。また、また下部給気口27から十分な距離をとっているため水きり効果を大きくできるとともに、平行板38を前カバー32と別体にすることにより平行板38の雨きり有効長さを切り起し代ろに制限されずに十分大きくすることができる。
【0026】
(実施例5)
図9は本発明の実施例5の瞬間式ガス給湯設備の三面図である。また図10図9のE−E線の要部断面図である。
【0027】
図9において41は瞬間式ガス給湯装置の本体であり、42はその前カバーである。この前カバー42はビス等により本体41から着脱可能になっている。また43、47は燃焼用空気の側面給気口及び下部給気口である。通水により器具本体の燃焼が開始されると燃焼用空気44、45、46が前述の給気口43、47を通って器具内に導かれ燃焼に使用される。
【0028】
降雨により器具前カバー42の前面を流れ落ちる水滴は前カバー42の下部端面に取り付けられた垂直板48に遮られ下部給気口47を閉塞することなく器具下または垂直板にそって器具両端側へ落下する。
【0029】
(実施例6)
図11は本発明の実施例6の瞬間式ガス給湯設備の三面図である。また図12は図11のF−F線の要部断面図である。
【0030】
図11において51は瞬間式ガス給湯装置の本体であり、52はその前カバーである。この前カバー52はビス等により本体51から着脱可能になっている。また53、57は燃焼用空気の側面給気口及び下部給気口である。通水により器具本体の燃焼が開始されると燃焼用空気54、55、56が前述の給気口53、57を通って器具内に導かれ燃焼に使用される。
【0031】
図12の断面図に示すように前カバー52の下部端面は器具の全幅にわたってくさび型形状に段押しされている。降雨により器具前カバー52の前面を流れ落ちる水滴は前カバー52の下部端面に取り付けられたくさび型段押し58により遮られ下部給気口57を閉塞することなく器具下に落下する。
【0032】
(実施例7)
図13は本発明の実施例7の瞬間式ガス給湯設備の三面図である。
【0033】
図13において61は瞬間式ガス給湯装置の本体であり、62はその前カバーである。この前カバー62はビス等により本体61から着脱可能になっている。また63、67は燃焼用空気の側面給気口及び下部給気口である。通水により器具本体の燃焼が開始されると燃焼用空気64、65、66が前述の給気口63、67を通って器具内に導かれ燃焼に使用される。
【0034】
図13に示すように前カバー62の表面には前カバー62に対し下部給気口67に対応して垂直方向に円弧断面形状の段押し68を形成する。降雨により器具前カバー62の段押し68に当った水滴は段押し68の円弧断面形状の影響により急激に表面張力を失い前カバー62の平面部に集まり器具下に落下する。前述したように段押し68は下部給気部67に対応して設けられているため水滴による下部給気口67の閉塞を防止することができる。
【0035】
(実施例8)
図14は本発明の実施例8の瞬間式ガス給湯設備の三面図である。
【0036】
図14において71は瞬間式ガス給湯装置の本体であり、72はその前カバーである。この前カバー72はビス等により本体71から着脱可能になっている。また73、77は燃焼用空気の側面給気口及び下部給気口である。通水により器具本体の燃焼が開始されると燃焼用空気74、75、76が前述の給気口73、77を通って器具内に導かれ燃焼に使用される。
【0037】
図14に示すように前カバー72の下部には三角形状の段押し78を設ける。降雨により器具前カバー72の段押し78に当った水滴は段押し78の三角形状の2辺に沿って器具下に落下する。この効果により水滴による下部給気口77の閉塞を防止することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のガス給湯装置によって降雨によって給気口が閉塞されるようなことがなくなり、したがって不完全燃焼になるようなことは起こらないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のガス給湯装置の三面図
【図2】同装置のA−A線要部断面図
【図3】本発明の実施例2のガス給湯装置の三面図
【図4】同装置のB−B線要部断面図
【図5】本発明の実施例3のガス給湯装置の三面図
【図6】同装置のC−C線要部断面図
【図7】本発明の実施例4のガス給湯装置の三面図
【図8】同装置のD−D線要部断面図
【図9】本発明の実施例5のガス給湯装置の三面図
【図10】同発明のE−E線要部断面図
【図11】本発明の実施例6のガス給湯装置の三面図
【図12】同装置のF−F線要部断面図
【図13】本発明の実施例7のガス給湯装置の三面図
【図14】本発明の実施例8のガス給湯装置の三面図
【図15】従来のガス給湯装置の三面図
【図16】同装置のG−G線要部断面図
【符号の説明】
2、12、22、32、42、52、62、72 前カバー
3、13、23、33、43、53、63、73 側面給気口
7、17、27、37、47、57、67、77 下部給気口
8、18、28、38 平行板
48 垂直板
58 くさび型段押し
68 段押し(円弧断面形状)
78 段押し(三角形状)
Claims (3)
- 器具本体を収納したガス給湯装置の前面より着脱自在に装着した前カバーを備え、前記前カバーには底面側に切り起こしにより形成された複数の給気口を設けるとともに、切り起こし片を前記給気口の前部に略垂直に立設し雨よけ用平行板としたガス給湯装置。
- 器具本体を収納したガス給湯装置の前面より着脱自在に装着した前カバーを備え、前記前カバーには底面側に複数の給気口を設けるとともに、前面下部にくさび形断面形状を持つ段押し部を形成し、前面下部端面と前記給気口との距離を拡大するようにしたガス給湯装置。
- 器具本体を収納したガス給湯装置の前面より着脱自在に装着した前カバーを備え、前記前カバーには底面側に複数の給気口を設けるとともに、前記給気口と対応する前面の垂直方向に円弧断面形状を持つ段押し部を形成し、前記給気口への水滴落下を防止するようにしたガス給湯装置。
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JP18335997A JP3817845B2 (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | ガス給湯装置 |
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---|---|---|---|
JP18335997A JP3817845B2 (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | ガス給湯装置 |
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ID=16134385
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JP18335997A Expired - Lifetime JP3817845B2 (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | ガス給湯装置 |
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