JP3817746B2 - パチンコ島台 - Google Patents

パチンコ島台 Download PDF

Info

Publication number
JP3817746B2
JP3817746B2 JP13723194A JP13723194A JP3817746B2 JP 3817746 B2 JP3817746 B2 JP 3817746B2 JP 13723194 A JP13723194 A JP 13723194A JP 13723194 A JP13723194 A JP 13723194A JP 3817746 B2 JP3817746 B2 JP 3817746B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
box
ball
pachinko
island
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13723194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08814A (ja
Inventor
内 正 博 竹
菜 芳 生 若
結 誠 田
内 英 勝 竹
Original Assignee
株式会社竹屋
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社竹屋 filed Critical 株式会社竹屋
Priority to JP13723194A priority Critical patent/JP3817746B2/ja
Publication of JPH08814A publication Critical patent/JPH08814A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3817746B2 publication Critical patent/JP3817746B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、複数のパチンコ機を列設し、且つ各パチンコ機から排出された使用済玉を回収する回収樋と、該回収樋で回収した使用済玉を研磨揚送する玉磨き揚送装置と、該玉磨き揚送装置によって揚送された玉を再度各パチンコ機に補給する補給樋と、を備えたパチンコホールにおける島台において、上記玉磨き揚送装置を設置する島台骨組箇所を独立ユニット化したパチンコ島台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パチンコ島台の内部には、玉自動循環機能として搬送ベルトを有する玉磨き揚送装置が立設して装備されていた。これにより、パチンコ島台に設置された複数のパチンコ機から排出される使用済玉は、回収樋で回収された後、玉磨き揚送装置の搬送ベルトによって研磨されながら上方に揚送され、補給樋を介して再度各パチンコ機に供給される。即ち、パチンコ島台内の遊技玉は、玉磨き揚送装置の駆動によって循環使用されていた。
【0003】
ところで、上記従来のような玉磨き揚送装置を立設装備したパチンコ島台は、玉磨き揚送装置が収納される場所が、玉磨き揚送装置の設置作業や保守点検する際、玉磨き揚送装置が出し入れできるよう、パチンコ島台を構成する骨組の木柱を一部削除してボックス状の空間部が形成され、該空間部の外側に玉磨き揚送装置用の専用扉を設けて特別に形成されていた。
【0004】
図9及び図10で示すように、複数個のパチンコ機H2を列設してなるパチンコ島台H1は、その内部に玉磨き揚送装置H20を収納する空間部H16を形成するため、パチンコ島台H1を構成する略直方体状に枠組みされた縦柱H17と横柱H18の一部が欠切されている。即ち、パチンコ島台H1は、空間部H16の右側(図9において)を形成している縦柱H17の下部と、島台前面側に設けられる4本の横柱18のうち空間部H16を横断する区間とが削除されて形成されていた。
【0005】
また、上記玉磨き揚送装置H20を収納するパチンコ島台H1の空間部H16には、パチンコ島台H1上部に形成され、パチンコ機H2に補給樋H10を介して補給するためのパチンコ玉をプールしておく補給タンクH70や、該補給タンクH70からの余剰玉をパチンコ島台H1下部に設けられた貯留タンクH14に還元させるオーバーフローホースH45及びパチンコ機H2からの排出玉や景品玉返却装置(図示省略)からの返却玉を回収する回収樋H13、その他、玉磨き揚送装置H20に関連する制御基板やスイッチ等が収納された制御ボックスH93等、玉磨き揚送装置H20に関連する多数の装置が集中する場所にもなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、このような従来の玉磨き揚送装置H20を立設装備したパチンコ島台H1においては、上記したように、玉磨き揚送装置H20を収納する場所は、その骨組を特別に形成し、且つ玉磨き揚送装置H20に関連する多数の装置を取付るため、パチンコ島台H1の製造工程が煩雑化していた。特に、補給タンクH70には、常に多数のパチンコ玉が貯留され、その重量により特別の負荷がかかるため、パチンコ島台H1の強度を高める作業、例えば補強鉄板H19などを縦柱H17に付設する作業などが必要となっているが、それらの作業は煩わしいものとなっていた。また、このようにパチンコ島台H1の強度を高めても、上記したパチンコ島台H1の骨組を一部削除した構成にあっては、強度的に限界がありパチンコ島台H1の寿命を短くしていた。
【0007】
本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、パチンコ島台の製造工程を簡略化すると共に、耐久性のよいパチンコ島台を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1の発明は、複数のパチンコ機を列設し、且つパチンコ機から排出された使用済玉を回収する回収樋と、該回収樋で回収した使用済玉を研磨揚送する玉磨き揚送装置と、該玉磨き揚送装置によって揚送された玉を受け入れる補給タンクと、該補給タンクが受け入れた玉を再度各パチンコ機に補給する補給樋と、を備えたパチンコ島台において、前記パチンコ島台は、前記パチンコ機を装着可能に構成された島台ユニットと、前記玉磨き揚送装置を設置するボックス型ユニットと、を連結することで構成され、前記ボックス型ユニットは、前記玉磨き揚送装置の上部が挿入され且つ前記補給タンクが備えられた上段ユニットと、前記玉磨き揚送装置の胴体部が挿入される縦長の中段ユニットと、前記玉磨き揚送装置の下部が挿入される下段ユニットによって構成されると共に、前記下段ユニットが前記中段ユニットに対してパチンコ島台長手方向に突出するように略L字状に形成され、前記中段ユニットは、該中段ユニットの上面部に水平方向に突出する上連結鍔と、該中段ユニットの下面部に水平方向に突出する下連結鍔と、を有し 、前記上段ユニットの下面部と前記中段ユニットの上連結鍔とが水平方向に当接するように連結され、且つ前記下段ユニットの上面部と前記中段ユニットの下連結鍔とが水平方向に当接するように連結されることで前記ボックス型ユニットが枠組み形成され、前記島台ユニットは、前記ボックス型ユニットと連結される側が、その下部が前記下段ユニットの突出部が挿入されるように凹状に形成され、前記島台ユニットと前記ボックス型ユニットとを連結する際に、前記ボックス型ユニットの下段ユニットの突出部が前記島台ユニットの凹状部に重合し且つ前記ボックス型ユニットの中段ユニットと前記島台ユニットの端面が当接するように連結されることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2の発明は、請求項1記載のパチンコ島台において、前記ボックス型ユニットの上段ユニットは、前記島台ユニットの上端部と当接するように前記下段ユニットと同一方向に突出するように形成され、前記島台ユニットと前記ボックス型ユニットとを連結する際に、前記上段ユニットと前記下段ユニットとで前記島台ユニットを挟み込むようにして連結したことを特徴とする。
【0010】
また、請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載のパチンコ島台において、前記ボックス型ユニットの上段ユニットは、前記補給タンクと前記島台ユニットに設けられる前記補給樋とを連結するための挿入樋が当該上段ユニットの側面から外部に突出するように設けられたことを特徴とする。
【0011】
【作用】
したがって請求項1の発明によれば、パチンコ島台を、3つに分割構成されるボックス型ユニットと島台ユニットとを連結して構成し、しかも、島台ユニットとボックス型ユニットとを連結する際に、ボックス型ユニットの下段ユニットの突出部が島台ユニットの凹状部に重合し且つボックス型ユニットの中段ユニットと島台ユニットの端面が当接するように連結されるので、島台ユニットの負荷を軽減することができる。また、上記ボックス型ユニットは、上段、中段、下段の3分割構成にしたので玉磨き揚送装置の設置方向や形状及び種類などが変わっても、適宜各ユニットを変更するだけで即座に対応できる。特に、玉磨き揚送装置は、その構造の特性上、中段部分は縦長の一定形状が大半であるため、上記ボックス型ユニットは、玉磨き揚送装置の中段以外に対応するユニットを必要に応じて変更させればよい。
【0012】
また、請求項2の発明によれば、ボックス型ユニットの上段ユニットは、島台ユニットの上端部と当接するように下段ユニットと同一方向に突出するように形成され、島台ユニットとボックス型ユニットとを連結する際に、上段ユニットと下段ユニットとで島台ユニットを挟み込むようにして連結したので、パチンコ島台の強度を高めるための特別の作業、例えば補強鉄板等の部材をパチンコ島台の柱に付設する作業等を省略することができる。
【0013】
また、請求項3の発明によれば、ボックス型ユニットの上段ユニットは、補給タンクと島台ユニットに設けられる補給樋とを連結するための挿入樋が当該上段ユニットの側面から外部に突出するように設けられたので、パチンコ島台の製造工程は、ボックス型ユニットに玉磨き揚送装置を設置した後、パチンコ機や貯留タンク等を装設する島台ユニットを連結するだけでよく、玉磨き揚送装置に設けられる補給タンクを島台ユニットの補給樋に連結し調整する煩わしい作業は皆無となり、以前と比して著しく簡略化される。
【0014】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。まず、図1及び図2を参照して、実施例に係るパチンコ島台1の全体の概略構成について説明する。図1は、パチンコ島台1の斜視図である。図において、パチンコ島台1は、その長手方向に沿って多数のパチンコ機2を背向列設するようになっており、各パチンコ機2の上部には、呼出ランプ装置3が取り付けられる幕板4がパチンコ島台1の長手方向に沿って張り付けられ、その幕板4の上部に複数の欄間5が開閉自在に設けられている。
【0015】
1つの欄間5は、パチンコ機2の2台分に対応する長さを有し、一般的に模様や図柄が描かれてパチンコ島台1の装飾効果を高めるようになっている。また、パチンコ島台1の内部上方に配置される後述の補給樋10a,10bで玉詰まり等のトラブルが生じたときに開放して、迅速にそのトラブルに対応できるようにしている。また、前記幕板4に取り付けられる呼出ランプ装置3は、パチンコ島台1に設置される各パチンコ機2にそれぞれ対応するように設けられると共に、近年においては、内蔵されるランプを被覆するランプカバーの形状や色彩にいろいろなデザインを付与して、その装飾効果を高めている。
【0016】
一方、パチンコ島台1の下部には、腰板6が張り付けられ、この腰板6と前記パチンコ機2の下部との間にパチンコ島台1にほぼ直交するように外側に向かって突出されるカウンター台7が設けられている。また、パチンコ島台1の中央部には、後述する玉磨き揚送装置20用の専用扉8が設けられ、その下部に取り外し自在に簡易カウンター台17と開閉板16が設けられている。開閉板16は、スライド板を開閉させて後述する玉磨き揚送装置20など、パチンコ島台1に内蔵された装置を通路側から操作できるようになっている。
【0017】
次に、パチンコ島台1の内部について図2を参照しながら説明する。図2はパチンコ島台1の内部を示す正面図である。図において、パチンコ島台1は、木製や金属製の支柱でほぼ直方体状に骨組み形成され、その中央部から両端部に向かって傾斜状に補給樋10a,10bが設けられている。そして、補給樋10a,10bの途中に、各パチンコ機2に対応して分流器11が設けられ、これによって補給玉が各パチンコ機2の背面上部に設けられる周知の賞品玉タンクに供給される。この分流器11には、補給された玉の数を計数するための計数装置12が付設されており、この計数装置12から遊技場に設けられる管理コンピュータに補給玉信号が送られるようになっている。
【0018】
一方、各パチンコ機2からは、打ち込まれた玉が個々のパチンコ機2の裏面下部に対応して設けられた図示しないアウト玉箱に排出され、このアウト玉箱から各回収樋13a,13bに排出されるようになっている。この回収樋13a,13bは、パチンコ島台1の両端部から中央部に向かって傾斜状に設けられるもので、右回収樋13aの終端部は貯留タンク14、左回収樋13bの終端部はサブタンク15の接続位置に各々配設されている(ここでいう左右とは、図2から見た場合とし、以下左右及び前後の定義はこれに準ずるものとする)。
【0019】
なお、アウト玉箱は、周知のように回収された玉の数を計数するための計数装置が付設されており、上記分流器11と同様に管理コンピュータに回収玉信号が送られるようになっている。また、上記貯留タンク14及びサブタンク15は、当該パチンコ島台1のパチンコ遊技に支障しないようパチンコ玉をプールしておく装置であり、サブタンク15の貯留玉は常に貯留タンク14に流出するようになっており、貯留タンク14の貯留玉は後述する玉磨き揚送装置20に流出するようになっている。
【0020】
ところで、本実施例におけるパチンコ島台1の中央には、図2乃至図5に示すように、本実施例の要部となるボックス型ユニット35が形成され、該ボックス型ユニット35の内部には玉磨き揚送装置20及びその玉磨き揚送装置20に関連する装備一式が設置されている。
【0021】
そこで、まず玉磨き揚送装置20の全体構成の概略について図7を参照しながら説明する。図7は、本実施例に係わる玉磨き揚送装置20の斜視図である。図に示すように、玉磨き揚送装置20は、支持台21の上部に揚送筒本体22が垂直状に立設され、揚送筒本体22の内部を下部に支持されるモータ内蔵プーリ23によって駆動される搬送ベルト24が周回するようになっている。そして、揚送筒本体22の下部には、貯留タンク14から玉磨き前のパチンコ玉が流入する導入樋25が形成され、揚送筒本体22の上部には、玉磨き後のパチンコ玉が排出される上部カバー26が形成されている。
【0022】
一方、前記した揚送筒本体22の背面側には、カバー板27が一側辺を軸支されて開閉自在に取り付けられている。このカバー板27は、前記搬送ベルト24や布ベルト28を玉磨き揚送装置20に装着される際に開放されるものであると共に、布ベルト28自体がカバー板27を縦方向に周回するように装着される。そして、搬送ベルト24や布ベルト28が装着された時には、止着レバー29によってカバー板27を揚送筒本体22に対面させた状態に維持されるようになっている。
【0023】
したがって、導入樋25から流入したパチンコ玉は、搬送ベルト24によって揚送され、上部カバー26から排出されるが、その揚送される過程で布ベルト28との摩擦力によってパチンコ玉に付着した汚れが拭き取られ、上部カバー26からは、きれいにされたパチンコ玉が排出されることになる。
【0024】
また、上記したカバー板27の背面には、布ベルト28の巻取装置を構成する巻取機構部30と装着機構部31とが取り付けられている。この巻取装置は、布ベルト28の汚れがひどくなると自動的に布ベルト28を巻取る装置であり、巻取機構部30は、モータの駆動力により使用済の布ベルト28を巻取るものであり、装着機構部31は、使用前の布ベルト28を装着するようになっている。このように構成される玉磨き揚送装置20は、パチンコ島台1に対し、その側面を通路側に向けて設置される。なお、玉磨き揚送装置20は、本実施例とは別に、螺旋体によって研磨ペレットと玉とを混合しながら揚送する形式のもの、又は、ベルトにバケットを固定した形式のものであってもよい。
【0025】
次に、ボックス型ユニット35及び玉磨き揚送装置20の関連装置の構成について、図2乃至図5を参照して詳述する。図2は、前記したようにパチンコ島台1の正面図であり、図3は、ボックス型ユニット35の枠組み構成を示す斜視図であり、図4は、ボックス型ユニット35に玉磨き揚送装置20と、それに関連する装置一式が設置された状態を示す斜視図であり、図5は、溢球装置80の内部構造を示す断面図である。図において、ボックス型ユニット35は、前記したようにパチンコ島台1における玉磨き揚送装置20の設置場所であり、その内部には玉磨き揚送装置20に関連する多数の部品が設置されるようになっている。まず、ボックス型ユニット35の骨組について図3を参照して説明すると、ボックス型ユニット35は、略L字状の箱型に鉄板等の金属性部材で枠組み形成され、その枠組みは、上段ユニット40、中段ユニット50及び下段ユニット60とで構成されており、各ユニット40,50,60は、取り外し自在に適宜手段で固定(図示の場合、ボルトとナットで螺着)されている。
【0026】
上段ユニット40は、パチンコ機2に玉を補給するための装置が設置されるユニットであり、パチンコ島台1上部に設けられた前記欄間5に、上方に向かって突出する形で架設され、したがって、パチンコ島台1のなかで最も高い場所に形成される装置となっている。
【0027】
上記上段ユニット40は、その全体を鉄板などの金属性部材で横長のほぼ直方体状に形成され、その前面部及び後面部は、内装される部品等が設置しやすいよう開放状に設けられ、上面部には、薄板41が両側面部に架設されている。この薄板41は、後述する補給タンク70及び簡易タンク71の上面部を押圧するように設けられ、両タンク70,71の設置状態を強固にすると共に、装飾などの部材を付設できるようになっている。また、上段ユニットの下面部は、玉磨き揚送装置20の上部が挿入できるよう、その一部が欠切されて開放状に設けられ、その両側には、底板42a,42bが形成されている。右底板42aは、後述する補給タンク70がその下面部を当接させて設置できるよう幅広状に設けられ、左底板42bは、後述する補給タンク70からの分配樋72が架設される簡易タンク71がその下面部を当接させて設置できるよう、上記右底板42aより幅狭状に設けられている。この底板42a,42bは、上記したように補給タンク70や簡易タンク71が設置され、それらの装置の重量などで負荷が大きくかかるので、板厚の大きな鉄板で形成するのが望ましく、また、底板42a,42bの内側よりの端部には、中段ユニット50と連結するための複数の孔が各々穿設されている。また、上段ユニットの両側面部には、縦板44が垂設されている。この縦板44は、補給タンク70及び簡易タンク71の側面部を外側から当接させて両タンク70,71の設置状態を補強するようになっており、上記した薄板41と同様の板厚で形成されている。また、縦板44の中央部には、前記した補給樋10a,10bと補給タンク70及び簡易タンク71が連通できるよう開口部43が縦板44を欠切して設けられている。
【0028】
中段ユニット50は、パチンコ玉を磨いて揚送したり余剰玉を落下させて前記貯留タンク14に還流する装置が設置されるユニットであり、前記したパチンコ島台1のカウンター台7の箇所から欄間5の上端に亘って設けられ、したがって、パチンコ島台1の上下方向のほぼ中央に位置するように形成される装置となっている。
【0029】
上記中段ユニット50は、その全体を鉄板などの金属性部材で縦長のほぼ直方体状に形成され、その上・下面部及び前面部は開放状に設けられ、玉磨き揚送装置20の胴体部やその他の機器が挿入できるようになっている。まず、中段ユニット50の上面部は、上記したように開放状に設けられ、その両側部には上段ユニット40と連結できるよう外側に向かって連結鍔51が突出して設けられている。この連結鍔51の内側よりの端部には、前記上段ユニット40と同数の複数の孔が穿設されている。一方、中段ユニット50の下面部は、上記上面部と同様開放状に設けられ、その両側部には下段ユニット60と連結できるよう内側に向かって連結鍔55が突出して設けられている。この連結鍔55は、後述する溢球装置80の落下球樋81a,81bが嵌着できるよう、中段ユニット50本体の前端からほぼ中央部までに設けられており、その中央よりの箇所には上記上面部と同様に複数の孔が穿設されている。また、中段ユニット50の後面部は、補強用の横板53が両側に架設されて略梯子状に形成されており、後述する溢球装置80が後ろ側から付設できるようになっている。また、中段ユニット50の両側面部は、幅広状の縦板52に横板53が架設されて開口部54が形成されている。この開口部54は、コインや紙幣の回収樋を挿通させたり、その他の装備、例えば取り替え用の布ベルト28や搬送ベルト24を収納しておくボックスなどを必要に応じて付設できるようにするものである。なお、縦板52は、前記した上段ユニット40の薄板41や縦板43と同様の薄い板厚で形成し、中段ユニット50の重量を軽減するのが望ましい。
【0030】
下段ユニット60は、前記貯留タンク14から揚送するためのパチンコ玉を導入したり、同貯留タンク14へ前記した溢れ玉や回収玉を流出させるための装置が設置されるユニットであり、前記したパチンコ島台1の腰板6箇所に幅広状に設けられ、したがって、パチンコ島台1の下部に位置して同島台の基礎になる装置となっている。
【0031】
上記下段ユニット60は、その全体を鉄板などの金属性部材でほぼ立方体状に形成され、その前面部及び後面部は、内装される部品等が設置しやすいように開放状に設けられ、下面部には、基礎板61が両側面部に亘って敷設されている。この基礎板61は、前記した上段ユニット40の薄板41や縦板43及び中段ユニット50の縦板52に比して十分な厚みを有する板で、ボックス型ユニット35全体の基礎となる板になっている。また、基礎板61は、その前端部62が両側面部より突出した状態で設けられている。この前端部62は、玉磨き揚送装置20を装着する際、玉磨き揚送装置20の下部を一旦載置してからスライドさせるための板で、玉磨き揚送装置20が装着しやすいようになっている。一方、下段ユニット60の上面部は、薄板63が両側面部に架設され、中段ユニット50の下面部の開放部分と重なる箇所が薄板63から欠切され形成されている。これは、玉磨き揚送装置20の下部が挿入できるようにすると共に、後述する溢球装置80と溢球返却樋90a,90bが連結設置できるようにするものである。また、下段ユニット60の両側面部には、縦板64a,64bが垂設され、縦板64aには65a(図示省略),66a,67、縦板64bには65b,66bの各々矩形状の開口が穿設されている。即ち、この縦板64a,64bには、後述する溢球装置80と貯留タンク14・サブタンク15に連通している溢球返却樋90a,90bが挿通できる開口65a,65bと、サブタンク15と貯留タンク14を連結する連結樋91が挿通できる開口66a,66bが設けられており、さらに右縦板64aには、玉磨き揚送装置20の導入樋25が挿通される開口67が設けられている。なお、縦板64a,64bは、前記した上段ユニット40の薄板41や縦板43及び中段ユニット50の縦板52と同様の薄い板厚で形成し、下段ユニット60の重量を軽減するのが望ましい。
【0032】
以上、ボックス型ユニット35の枠組を構成する上段ユニット40、中段ユニット50、下段ユニット60の構造について詳述したが、これらのユニットの他に、前記した図1で示す簡易カウンター台17と開閉板16の箇所を一体的に成形したユニットを設け、該ユニットを下段ユニット60に着脱自在に適宜手段で付設させてもよい。この場合には、簡易カウンター台17の長さや開閉板16の形状などは、パチンコ島台1の態様によって決定すればよい。例えば、景品玉返却装置(図示省略)のないパチンコ島台1や景品玉返却装置が島端に設けられるパチンコ島台1の場合には、図1に示すように簡易カウンター台17は短く形成し、開閉板16は左右にスライドさせる方式のものでよく、また、景品玉返却装置が島中央に設置(ボックス型ユニット35に隣接設置)されるパチンコ島台1の場合には、図示していないが、簡易カウンター台17は、遊技客が景品玉返却装置に返却する遊技で獲得した景品玉を入れた玉箱や遊技客の荷物等が載置できるよう上記したものに比して十分長く形成し、開閉板16は、その長く形成した簡易カウンター17と等しい長さで設けると共に、その一部に上記した玉箱を多数収納できる棚などを併設しておくとよい。なお、開閉板16は、上記したスライド方式以外に、その一側を蝶番など止着して水平方向や垂直方向に開閉する扉方式や、開閉する部分を取り外しできる方式などであってもよい。
【0033】
次に、ボックス型ユニット35に内装される玉磨き揚送装置20の関連装置の構成について、図2、図4及び図5を参照して説明する。まず、上段ユニット40に内装される装置から説明すると、上段ユニット40には補給タンク70、分配樋72、簡易タンク71及び誘導樋73が設置されている。補給タンク70は、ほぼ箱状に形成され、玉磨き揚送装置20からの揚送玉を受け入れて左右の補給樋10a,10bに分配する装置であり、その略中央部に分配坂74と、該分配坂74の下部に溢玉通路75が設けられている。分配坂74は、補給タンク70に貯留されたパチンコ玉を左右に分配して送出する板であり、溢玉通路75は、補給タンク70の余剰玉を後述する溢球装置80に送出する通路である。また、補給タンク70の内部一側(右側)には、分配坂74からのパチンコ玉を一旦貯留する貯留部76が設けられ、該貯留部76には右補給樋10aと連通する開口部78a(図示省略)が設けられている。
【0034】
一方、補給タンク70の他側(左側)外部には、分配樋72が簡易タンク71に架設されている。分配樋72は、分配坂74からのパチンコ玉を簡易タンク71まで流送させる樋であり、簡易タンク71は、分配樋72から流入したパチンコ玉を一旦貯留する装置で、左補給樋10bと連通する開口部78bが設けられている。また、両タンク70,71には、上記開口部78a,78bの下部に補給樋10a,10bと連結するための挿入樋77a(図6参照),77bが突設されている。なお、前記溢玉通路75の玉出口には誘導樋73が接続されており、該誘導樋73の下端部は、後述する溢球装置80に接続されている。
【0035】
次に、中段ユニット50に内装される溢球装置80について説明する。溢球装置80は、図2及び図5で示すように中段ユニット50の後面部、即ち玉磨き揚送装置20の後側に左右に四角柱状の落下球樋81a,81bが垂設され、その上部に前記誘導樋73からの玉を受け入れる箱状の振分タンク82が設けられている。落下球樋81a,81bは、パチンコ機2における賞品玉の使用が少なく補給樋10a,10bへの玉の補給が必要なくなり、結果的に補給タンク70内の貯留玉が誘導樋73から落下したとき、余剰の玉を玉磨き揚送装置20の下部両側に設置される貯留タンク14とサブタンク15に還流するものである。また、振分タンク82の内部には、右落下球樋81aの上端部に玉振分突片83が形成されている。この玉振分突片83は、誘導樋73からの落下玉を優先的に右落下球樋81aへ誘導し、その後右落下球樋81a内に玉が十分に貯留したときには、玉振分突片83から溢れた玉を左落下球樋81bへ誘導するものである。
【0036】
また、上記落下球樋81a,81bの左右の各内壁には、夫々図5に示すように、落下球樋81a,81bの上端部から下端部にかけて複数の規制壁84が所定の間隔を置いて突設されており、落下球樋81a,81bは、玉通路が直行的なものから蛇行状のものとなっている。これにより、落下球樋81a,81bの内部を流下する玉は、流下速度が緩和されると共に玉の貯留速度が緩和され、落下球樋81a,81b内での短時間における急激な貯留が回避されるようになっている。
【0037】
なお、この溢球装置80は、玉の流下状況が一目でわかるように、その一部に合成樹脂や強化ガラス等の透過性を有する部材で窓を設けるとよい。そうすることで、パチンコ島台1の玉の循環状態が容易に把握することができると共に、玉詰まり等のトラブルにも迅速に対処できる。透視形状を施す箇所は適宜でよいが、望ましくは落下球樋81a,81bの前面側に設けるとよい。
【0038】
次に、下段ユニット60に内装される溢球返却樋90a,90b、連結樋91、開閉装置92及び制御ボックス93について説明する。溢球返却樋90a,90bは、前記溢球装置80の落下球樋81a,81bから流出した玉を貯留タンク14及びサブタンク15に返却する樋であり、下段ユニット60の上部後面(玉磨き揚送装置20の後側)に付設されている。連結樋91は、サブタンク15に貯留された玉を貯留タンク14に還流させて再び玉磨き揚送装置20に導入させるための樋であり、下段ユニット60のほぼ中央後面部(玉磨き揚送装置20の後側)に斜設されている。開閉装置92は、貯留タンク14から玉磨き揚送装置20に流入する玉を制御する装置であり、下段ユニット60の右縦板64a下部に付設され、モータを駆動源にして矩形状の開閉板を上下にスライドさせて、貯留タンク14の玉出口39を開閉するようになっている。制御ボックス93は、玉磨き揚送装置20に関連する全ての制御スイッチや制御基板、例えば玉磨き揚送装置20本体や布ベルト28の自動巻取装置及び上記した開閉装置92等の駆動制御に関連するデバイスなどが集約して内設されている装置であり、下段ユニット60の右縦板64a上部に付設されている。
【0039】
次に、以上のように構成されるボックス型ユニット35を用いてパチンコ島台1を製造する工程について図6を参照しながら説明する。図6は、ボックス型ユニット35と島台ユニット9a,9bを分離した状態を示すパチンコ島台1の正面図である。図において、予め上記した部品を装着したボックス型ユニット35は、パチンコ島台1の中央となる場所に設置し、玉磨き揚送装置20を所定位置に設置する。そして、その両側から前記した補給樋10a,10bや回収樋13a,13b及び貯留タンク14などの装置が内蔵された複数のパチンコ機2を設置する島台ユニット9a,9bと連結する。しかして、ボックス型ユニット35に設けられた装備一式は、島台ユニット9a,9bの装置と所定の位置で係合するようになっている。即ち、補給タンク70及び簡易タンク71の挿入樋77a,77bと補給樋10a,10bの玉流入口18a,18b、溢球返却樋90a,90bの終端と貯留タンク14及びサブタンク15の玉流入口37,47、連結樋91の両端とサブタンク15の玉出口48及び貯留タンク14の玉流入口38、玉磨き揚送装置20の導入樋25及び開閉装置92の開閉板と貯留タンク14の玉出口39が全て係合するようになっている。
【0040】
したがって、パチンコ島台1の製造工程は、ボックス型ユニット35の装置と島台ユニット9a,9bの装置との連結及び調整をする煩わしい作業が上記した理由で不要となり、極めて容易となる。また、金属部材で形成されたボックス型ユニット35を中央にして島台ユニット9a,9bをその両側に連結するので、パチンコ島台1の強度を向上させることができる。特に、上段ユニット40及び下段ユニット60の中段ユニット50から右側に張り出た箇所に、島台ユニット9aの枠組みがサンドイッチ状に重合する構造となっているので、補給タンク70(特にパチンコ玉が多数貯留されているとき)や島台ユニット9a本体の負荷を軽減することができ、パチンコ島台1の強度を高めるための特別の作業、例えば補強鉄板等の部材をパチンコ島台1の柱に付設する作業等を省略することができる。
【0041】
また、ボックス型ユニット35と島台ユニット9a,9bの連結手段は適宜でよく、例えば、ボルトとナットで両ユニット35と9a,9bの適宜箇所を各々螺合すればよい。なお、ボックス型ユニット35と島台ユニット9a,9bとの連結終了後、ボックス型ユニット35の周囲に化粧板等を囲設し、その前面側(玉磨き揚送装置20の出入りする側)に玉磨き揚送装置20用の専用扉8を装着し、その下部に簡易カウンター台17と開閉板16を着脱自在に装着する。
【0042】
次に、上記したように構成されるボックス型ユニット35を用いたパチンコ島台1の玉の流れについて図2を参照しながら説明する。まず、玉磨き揚送装置20は、モータを内蔵した下部プーリ23により無端状の搬送ベルト24が回転駆動され、この搬送ベルト24の摩擦力により貯留タンク14から導入樋25を介して導入された玉が布ベルト28に接触しながら上昇せしめられ、最終的に上部カバー26から補給タンク70に排出される。そして、補給タンク70に排出された玉は、分配坂74でほぼ均等に分配されて補給樋10a,10bへ補給される。この際、右補給樋10aには、分配坂74からの玉が一旦貯留部76に貯留されてから流出され、一方、左補給樋10bには、分配坂74からの玉は分配樋72に流出し、それから簡易タンク71で一旦貯留されてから排出されるようになっている。そして、補給樋10a,10bに流入した玉は、パチンコ機2に流出するように貯留されている。したがって、パチンコ機2からの賞品玉の排出が多いときは、補給樋10a,10bに貯留している玉は、パチンコ機2へ流下するので補給樋10a,10bに供給される玉は多くなる。また、逆にパチンコ機2への打ち込み玉が多いときは、補給樋10a,10bに貯留されている玉は変動しないので、補給樋10a,10bの玉補給が満量となり、補給タンク70の玉は、分配坂74から溢れて後ろ側を通って溢球通路75に落下し、さらに誘導樋73を通って溢球装置80に落下する。
【0043】
溢球装置80に落下した玉は、振分タンク82の玉振分突片83により、まず右落下球樋81aに導出され、規制壁84によって流下速度を緩めながら溢球返却樋90aを通って貯留タンク14に流入する。この玉の流れは、貯留タンク14の玉貯留量が満量になるまで繰り返される。そして、パチンコ機2への打ち込み玉や景品玉返却装置(図示省略)からの返却玉が多くなって回収樋13a,13bから貯留タンク14への玉の流入が多くなると、貯留タンク14の玉貯留量が満杯となり、今度は逆に溢球返却樋90aから右落下球樋81aへと玉が貯留され、さらに右落下球樋81aの玉貯留量が満杯になると、玉振分突片83を乗り越えて左落下球樋81bに玉が流入する。そして、左落下球樋81bに流入した玉は、右落下球樋81aと同様に規制壁84で流下速度を緩めながら溢球返却樋90bへと落下し、サブタンク15へと導出され、回収樋13bからの回収玉と共にサブタンク15に貯留される。この玉の流れは、貯留タンク14の玉貯留量が満杯になっている間は繰り返される。
【0044】
そして、パチンコ機2からの賞品玉の排出が多くなって玉磨き揚送装置20からの揚送玉が多量に補給樋10a,10bへ導出されるようになったとき、即ち貯留タンク14の玉貯留量が減少してきたとき、サブタンク15の貯留玉は、連結樋91を流下して再び貯留タンク14に導出される。
【0045】
以上のように、本実施例のパチンコ島台1においては、ボックス型ユニット35に設置された玉磨き揚送装置20やその他の装置によって、貯留タンク14から研磨揚送された玉は、補給樋10a,10bを介して各パチンコ機2に供給され、余剰玉は貯留タンク14に還流され、一方、各パチンコ機2で使用された使用済玉も回収樋13a,13bによって貯留タンク14に還流され、玉磨き揚送装置20に集められて再度研磨揚送されて補給樋10a,10bに供給される。つまり、遊技玉は、パチンコ島台1の内部で循環使用されていることになる。
【0046】
次に、図8を参照して、ボックス型ユニット35の第2実施例となる他の仕様について説明する。図8は、玉磨き揚送装置20をパチンコ島台1に対し、その前後面を通路側に向けて(以下、後向きという)設置したときのパチンコ島台1の部分背面図である。図においてボックス型ユニットA35は、前記した第1実施例の中段ユニット50を共通部品として使用し、上段・下段ユニットA40,A60は、前記した第1実施例のものに比して横幅が狭い形状のもので、中段ユニット50よりやや大きめの横幅のものを使用しており、一連全長に亘ってほぼ直方体状に形成されている。これは、玉磨き揚送装置20がパチンコ島台1に後向きに設置されているからであり、このような場合には、上段ユニットA40における補給タンクA70の位置や、下段ユニットA60における玉磨き揚送装置20の下部プーリ23の張り出しや導入樋A25の形状等も変わってくるからである。
【0047】
上記したように、玉磨き揚送装置20は後向きに設置されているので、玉磨き揚送装置20の排出口となる上部カバー26の玉出口も、パチンコ島台1に対し後向きに配置されることになる。したがって、補給タンクA70は、上段ユニットA40後面側の両側面に亘って付設されるように形成され、そこから直接補給樋10a,10bに玉を導出するようになっている。そのため、前記した分配樋72や簡易タンク71は省略することができ、上段ユニットA40は、前記したものに比して横幅が小さいものが使用できる。
【0048】
また、下段ユニットA60においても、上記したように玉磨き揚送装置20は後向きに設置されているので、玉磨き揚送装置20の搬送ベルト24を駆動させる下部プーリ23も、パチンコ島台1に対し後向きに配置されることになり、横への張り出しを小さくすることができる。さらに、貯留タンク14やサブタンク15からの貯留玉を玉磨き揚送装置20へ導入させる下部プーリ23の下方に設けられる導入樋A25は、両タンク14,15から直接玉を導入するよう、1本の樋が両タンク14,15の玉出口A33,A34の間に架設され、その中央で合流させてから玉磨き揚送装置20本体に向かうもう1本の樋でほぼT字状に形成されるので、これもまた、上記と同様横への張り出しを小さくすることができる。したがって、前記した両タンク14,15を連結する連結樋91を省略することができ、下段ユニットA60は、前記したものに比して横幅が小さいものが使用できる。なお、この場合には、前記した開閉装置92を下段ユニットA60の両側に付設し、貯留タンク14とサブタンク15の玉出口A33,A34を制御すればよい。
【0049】
以上詳述したように、本実施例のパチンコ島台1においては、玉磨き揚送装置20を設置するパチンコ島台1の中央部にボックス型ユニット35を形成し、該ボックス型ユニット35に、玉磨き揚送装置20に関連する多数の機器を予め内設するよう構成したので、ボックス型ユニット35の両側から島台ユニット9a,9bを各々連結するだけで、極めて容易にパチンコ島台1を組み立てることができ、従来までの煩わしいパチンコ島台1中央部の連結作業を省略することができる。
【0050】
また、ボックス型ユニット35は、鉄板等の金属性部材で形成され、さらに上段ユニット40と下段ユニット60で島台ユニット9aの枠組みを略挟み込むように構成したので、補給タンク70の重量等で負荷の大きなパチンコ島台1中央部の強度を増すことができる。
【0051】
また、ボックス型ユニット35は、上段・中段・下段ユニット40,50,60の3分割に構成したので、玉磨き揚送装置20の設置方向や形状及び種類等が変わっても対応することができる。特に玉磨き揚送装置20は、その構造の特性上、中段ユニット50に対応する部分は縦長の一定形状が大半であるため、したがって上段・下段ユニット40,60を変更するだけで対応することが可能となる。
【0052】
さらに、中段ユニット50に、溢球装置80を最短区間で併設し、従来までのオーバーフローホースを省略したので、オーバーフローホースが他の機器に支障したり、その取付や点検などの煩わしい作業がなくなると共に、オーバーフローホースが破損して発生する遊技上のトラブルが皆無となる。
【0053】
以上、実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様で実施し得る。例えば、本実施例のパチンコ島台1においては、ボックス型ユニット35を中央部に設けたが、これは端部に設けてもよく、パチンコ島台1の適宜箇所に設ければよい。また、ボックス型ユニット35は、パチンコ島台1に対し1基設けるようにしたが、これは複数あってもよい。また、ボックス型ユニット35は、鉄板等の金属性部材により成形する例を示したが、この材質は、FRP等の合成樹脂や木製であってもよい。また、ボックス型ユニット35は、上段・中段・下段ユニット40,50,60の3分割に構成したが、これは何分割でもよく、一体的に形成してもよく、さらに上段・中段・下段ユニット40,50,60の材質を各々変えて構成してもよい。例えば、上段ユニット40は、重量の軽い木製で形成し、中段ユニット50は、パチンコ機2などの機器の電子部品に影響するノイズの防止効果が高い合成樹脂で形成し、下段ユニット60は、パチンコ島台1の基礎となるよう強度の高い金属性部材で形成してもよい。
【0054】
また、本実施例のボックス型ユニット35は、図1に示すようなパチンコ機2が長手方向に8台背向列設される(合計16台)パチンコ島台1に適用されるものを示したが、これはパチンコ島台1の態様の違いにも対応できるよう、ボックス型ユニット35の分割数を多くしたり、予め態様の異なるパチンコ島台1用のボックス型ユニット35を製造しておけばよい。例えばパチンコ島台1の態様としては、パチンコ機2を片側だけに設置する所謂壁島や、パチンコ機2とスロットマシーン等のパチンコ機2と種類のことなる遊技機を併せて設置する所謂併用島、または設置されるパチンコ機2の台数が多い(例えば50台)大型の島台や、設置されるパチンコ機2の台数が少ない(例えば10台)島台などがある。このように様々な態様があるパチンコ島台1は、それ自身の寸法などは勿論のこと、その態様によってボックス型ユニット35に内装される玉磨き揚送装置20などをはじめとする多数の装置の態様も異なってくる。したがって、上記したように、ボックス型ユニット35の分割数を多くしたり、予めパチンコ島台1の特徴に合わせたボックス型ユニット35を用意しておけば、必要なユニットを選択することで、上記した種々の態様があるパチンコ島台1にも即座に対応できる。
【0055】
また、パチンコ島台1に貯留タンク14とサブタンク15とを設けた場合を示したが、サブタンク15は、省略してもよいし又は貯留タンク14に変更してもよく、パチンコ店が所望するパチンコ島台1の玉貯留量に応じて選択すればよい。なお、サブタンク15を省略した場合には、前述した溢球装置80の左落下球樋81bも省略されることになる。
【0056】
また、第2実施例においては、補給タンク70からの溢れ玉を直接サブタンク15に落下させるためのサクションホースを設けてもよい。このサクションホースは、常にサブタンク15に一定の玉を貯留させて、後向きに設置される玉磨き揚送装置20に両側から均等に玉を送り込むための装置であり、したがって溢球装置80は、サクションホースに貯留される玉が満量になってから導出されるように形成すればよい。
【0057】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、請求項1の発明においては、パチンコ島台を、3つに分割構成されるボックス型ユニットと島台ユニットとを連結して構成し、しかも、島台ユニットとボックス型ユニットとを連結する際に、ボックス型ユニットの下段ユニットの突出部が島台ユニットの凹状部に重合し且つボックス型ユニットの中段ユニットと島台ユニットの端面が当接するように連結されるので、島台ユニットの負荷を軽減することができる。また、上記ボックス型ユニットは、上段、中段、下段の3分割構成にしたので玉磨き揚送装置の設置方向や形状及び種類などが変わっても、適宜各ユニットを変更するだけで即座に対応できる。特に、玉磨き揚送装置は、その構造の特性上、中段部分は縦長の一定形状が大半であるため、上記ボックス型ユニットは、玉磨き揚送装置の中段以外に対応するユニットを必要に応じて変更させればよい。
【0058】
また、請求項2の発明においては、ボックス型ユニットの上段ユニットは、島台ユニットの上端部と当接するように下段ユニットと同一方向に突出するように形成され、島台ユニットとボックス型ユニットとを連結する際に、上段ユニットと下段ユニットとで島台ユニットを挟み込むようにして連結したので、パチンコ島台の強度を高めるための特別の作業、例えば補強鉄板等の部材をパチンコ島台の柱に付設する作業等を省略することができる。
【0059】
また、請求項3の発明においては、ボックス型ユニットの上段ユニットは、補給タンクと島台ユニットに設けられる補給樋とを連結するための挿入樋が当該上段ユニットの側面から外部に突出するように設けられたので、パチンコ島台の製造工程は、ボックス型ユニットに玉磨き揚送装置を設置した後、パチンコ機や貯留タンク等を装設する島台ユニットを連結するだけでよく、玉磨き揚送装置に設けられる補給タンクを島台ユニットの補給樋に連結し調整する煩わしい作業は皆無となり、以前と比して著しく簡略化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係わるパチンコ島台を示す斜視図である。
【図2】 上記パチンコ島台の内部構造を示す正面図である。
【図3】 ボックス型ユニットの分割構成を示す斜視図である。
【図4】 ボックス型ユニットに関連機器を設置した構成を示す斜視図である。
【図5】 溢球装置の断面図である。
【図6】 ボックス型ユニットと島台ユニットとに分割された状態を示す上記パチンコ島台の正面図である。
【図7】 玉磨き揚送装置の斜視図である。
【図8】 ボックス型ユニットの他の実施例を示す上記パチンコ島台の正面図である。
【図9】 従来技術のパチンコ島台の内部構造を示す正面図である。
【図10】 従来技術のパチンコ島台の内部構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・パチンコ島台
2・・・パチンコ機
9a,9b・・・島台ユニット
10a,10b・・・補給樋
13a,13b・・・回収樋
14・・・貯留タンク
15・・・サブタンク
20・・・玉磨き揚送装置
23・・・プーリ
25・・・導入樋
35・・・ボックス型ユニット
40・・・上段ユニット
50・・・中段ユニット
60・・・下段ユニット
70・・・補給タンク
71・・・簡易タンク
72・・・分配樋
73・・・誘導樋
80・・・溢球装置
81a,81b・・・落下球樋
90a,90b・・・溢球返却樋
91・・・連結樋

Claims (3)

  1. 複数のパチンコ機を列設し、且つパチンコ機から排出された使用済玉を回収する回収樋と、該回収樋で回収した使用済玉を研磨揚送する玉磨き揚送装置と、該玉磨き揚送装置によって揚送された玉を受け入れる補給タンクと、該補給タンクが受け入れた玉を再度各パチンコ機に補給する補給樋と、を備えたパチンコ島台において、
    前記パチンコ島台は、前記パチンコ機を装着可能に構成された島台ユニットと、前記玉磨き揚送装置を設置するボックス型ユニットと、を連結することで構成され、
    前記ボックス型ユニットは、前記玉磨き揚送装置の上部が挿入され且つ前記補給タンクが備えられた上段ユニットと、前記玉磨き揚送装置の胴体部が挿入される縦長の中段ユニットと、前記玉磨き揚送装置の下部が挿入される下段ユニットによって構成されると共に、前記下段ユニットが前記中段ユニットに対してパチンコ島台長手方向に突出するように略L字状に形成され、
    前記中段ユニットは、該中段ユニットの上面部に水平方向に突出する上連結鍔と、該中段ユニットの下面部に水平方向に突出する下連結鍔と、を有し、
    前記上段ユニットの下面部と前記中段ユニットの上連結鍔とが水平方向に当接するように連結され、且つ前記下段ユニットの上面部と前記中段ユニットの下連結鍔とが水平方向に当接するように連結されることで前記ボックス型ユニットが枠組み形成され、
    前記島台ユニットは、前記ボックス型ユニットと連結される側が、その下部が前記下段ユニットの突出部が挿入されるように凹状に形成され、
    前記島台ユニットと前記ボックス型ユニットとを連結する際に、前記ボックス型ユニットの下段ユニットの突出部が前記島台ユニットの凹状部に重合し且つ前記ボックス型ユニットの中段ユニットと前記島台ユニットの端面が当接するように連結されることを特徴とするパチンコ島台。
  2. 前記ボックス型ユニットの上段ユニットは、前記島台ユニットの上端部と当接するように前記下段ユニットと同一方向に突出するように形成され、
    前記島台ユニットと前記ボックス型ユニットとを連結する際に、前記上段ユニットと前記下段ユニットとで前記島台ユニットを挟み込むようにして連結したことを特徴とする請求項1記載のパチンコ島台。
  3. 前記ボックス型ユニットの上段ユニットは、前記補給タンクと前記島台ユニットに設けられる前記補給樋とを連結するための挿入樋が当該上段ユニットの側面から外部に突出するように設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のパチンコ島台。
JP13723194A 1994-06-20 1994-06-20 パチンコ島台 Expired - Fee Related JP3817746B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13723194A JP3817746B2 (ja) 1994-06-20 1994-06-20 パチンコ島台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13723194A JP3817746B2 (ja) 1994-06-20 1994-06-20 パチンコ島台

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006007243A Division JP4305450B2 (ja) 2006-01-16 2006-01-16 パチンコ島台

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08814A JPH08814A (ja) 1996-01-09
JP3817746B2 true JP3817746B2 (ja) 2006-09-06

Family

ID=15193854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13723194A Expired - Fee Related JP3817746B2 (ja) 1994-06-20 1994-06-20 パチンコ島台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3817746B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4545476B2 (ja) * 2004-04-13 2010-09-15 中国電力株式会社 水力発電用導水路
RU2482117C2 (ru) 2008-02-08 2013-05-20 Зериа Фармасьютикал Ко., Лтд. Производное 3, 8-диаминотетрагидрохинолина
JP5608071B2 (ja) * 2010-12-24 2014-10-15 株式会社エース電研 遊技球揚送装置
JP7287655B2 (ja) * 2019-04-18 2023-06-06 京楽産業.株式会社 遊技機島、並びに、遊技機島の形態変更方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08814A (ja) 1996-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3817746B2 (ja) パチンコ島台
JP4305450B2 (ja) パチンコ島台
JPH05154250A (ja) パチンコ玉回収樋
JP4245622B2 (ja) 遊技媒体補給装置
JP3865812B2 (ja) 遊技機島
JP3865811B2 (ja) 遊技機島
JPH10337357A (ja) パチンコ遊技機の遊技盤
JPH0615633Y2 (ja) クレーンゲーム機
JP4297134B2 (ja) パチンコ島台
JP2524799Y2 (ja) パチンコ島台における溢球樋
JP3790553B2 (ja) 玉揚送機における導入樋
JP3864426B2 (ja) パチンコ島台
JPH08206337A (ja) 遊技機島
JPH07231980A (ja) 玉揚送機における誘導樋
JP2003190380A (ja) メダル補給装置
JP2003190591A (ja) メダル補給装置
JP3865810B2 (ja) 遊技機島
JPH09168661A (ja) 遊技機島
JP4642060B2 (ja) 遊技機
JP4085440B2 (ja) パチンコ島台
JP3716444B2 (ja) パチンコ島台
JP4056573B2 (ja) 遊技機島
JPH0420361A (ja) 封入式遊技機における打球補給装置
JP3768272B2 (ja) 遊技機島
JP2020174922A (ja) 遊技機島、並びに、遊技機島の形態変更方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060116

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees