JP3817701B2 - アリールアルキル系4級アンモニウム化合物を含有する電気メッキ浴 - Google Patents
アリールアルキル系4級アンモニウム化合物を含有する電気メッキ浴 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はアリールアルキル系4級アンモニウム化合物を含有する電気メッキ浴に関し、メッキ皮膜の光沢性、ハンダ付け性及び均一電着性を向上できるものを提供する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、他の出願人と共同で、特開昭59―182986号公報で、スズ、鉛、或はスズ−鉛合金(即ち、ハンダ)メッキ浴にノニオン系界面活性剤や平滑剤を加えて、密着性又は平滑性などを改善する発明を開示したが、この発明では、同時に、第4級アルキルアンモニウム塩、ピリジニウム塩、ベタイン型などのカチオン系界面活性剤を浴に補助添加すると、高電流部でのヤケ及びデンドライト(樹脂状物)の生長を抑制できることも併記した(同公報第3頁左上欄〜右上欄参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、カチオン系界面活性剤の添加により、ヤケなどを防止して光沢性(即ち、鏡面状の光沢や曇りガラス状の半光沢)の良いスズ、鉛、或はハンダのメッキ皮膜が得られる。
そこで、本発明は上記金属、或は合金以外の電気メッキにも適用範囲を拡大して、各種金属などの電着皮膜の光沢性をさらに改善するとともに、併せて、上記従来技術で特段には言及しなかったハンダ付け性や均一電着性の点でも、これらの性能の向上を図ることを技術的課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術では、カチオン系界面活性剤の具体例として、ベンジルジメチルドデシルアンモニウム塩、ベンジルジメチルヘキサデシルアンモニウム塩、ベンジルトリメチルアンモニウム塩などのベンジルトリアルキル化合物が挙げられるが、本発明者らは、このベンジルアンモニウム化合物のうちのある種のものがメッキ皮膜の展延性に影響を及ぼすという現象を見出したのを出発点として、文献未記載である一連のアリールアルキル系の第4級アンモニウム化合物を新規に合成して、これらのアンモニウム化合物のメッキ皮膜への作用を鋭意研究した。
【0005】
その結果、上記特定のアリールアルキル系の4級アンモニウム化合物をメッキ浴に添加して電気メッキを施すと、前記従来技術の公知のベンジルアンモニウム化合物を使用した場合に比べて、メッキ皮膜の光沢性がさらに改善されるとともに、ハンダ付け性や均一電着性の点でも優れた作用を奏することを見出し、本発明を完成した。
【0006】
即ち、本発明1は、次の一般式(I)
【0007】
【化7】
【0008】
(式(I)中、R1はC1〜20アルキルである;R2はC1〜5アルキルである;R3はC1〜5アルキル、又は下記の(1)〜(5) 式に示すアリールアルキル型置換基のいずれかである;
【0009】
【化8】
【0010】
【化9】
【0011】
【化10】
【0012】
【化11】
【0013】
【化12】
【0019】
R4は上記(1)〜(5) 式に示すアリールアルキル型置換基のいずれかである;Xはハロゲン、ヒドロキシル、C1〜5アルカンスルホネート、パークロレイト、サルフェート、ホスフェート、アセテート、テトラフルオロボレート、ベンゼンスルホネート、p−トルエンスルホネートである;R 3 又はR 4 が上記 (1) 式のベンジル基の場合、YはC 2 〜 5 アルキル、C 1 〜 5 アルコキシ、C 1 〜 5 アルキルチオであるが、R 3 とR 4 がともに上記 (1) 式のベンジル基の場合に限り、Yはともに水素であっても良い;Zは水素、C 1 〜 5 アルキル、ハロゲン、C 1 〜 5 アルコキシ、C 1 〜 5 アルキルチオであるが、但し、R3又はR4が上記(3)式のフリルメチル基の場合には、Zは水素以外の置換基である;mは1〜3の整数である;nは2〜5の整数である。)で表されるアリールアルキル系4級アンモニウム化合物を含有することを特徴とする電気メッキ浴である。
【0020】
本発明2は、上記本発明1において、電気メッキ浴が、スズ、鉛、亜鉛、銅、カドミウム、ニッケル、又は、スズ−鉛、スズ−ビスマス、スズ−亜鉛、ニッケル−スズなどのスズ合金のメッキ浴であることを特徴とする電気メッキ浴である。
【0021】
本発明3は、上記本発明1又は2において、ノニオン系界面活性剤を添加することを特徴とするものである。
【0022】
上記アリールアルキル系4級アンモニウム化合物において、アリールアルキル基は、置換基を有する(又は有さない)アリールメチル、ジアリールメチル、或は、アリールエチル、アリールプロピルなどであり、当該アリールは、ベンゼン環、ナフタレン環、フラン環、チオフェン環である。アリールアルキル基がベンジルの場合、環に結合する置換基YはC2〜5アルキル、C1〜5アルコキシ、C1〜5アルキルチオに限定される。アリールがフェニルエチル、ナフタレン環、チオフェン環の場合、環に結合する置換基Zは、ゼロである(即ち、ZはHである)か、ハロゲン、C1〜5アルキル、C1〜5アルコキシ、C1〜5アルキルチオである。但し、アリールがフラン環の場合、環に結合する置換基Zはゼロではなく(無置換ではなく)、置換フラン環を形成する。
【0023】
従って、上記アリールアルキル系4級アンモニウム化合物を上位概念的に表現すると、例えば、トリアルキルと一つのアリールアルキルを有する4級アンモニウム塩や、ジアルキルと二つのアリールアルキルを有する4級アンモニウム塩などであり、中でも、置換ベンジル・トリアルキル、置換ナフチルメチル・トリアルキル、置換フルフリル・トリアルキル、置換テニル・トリアルキルなどのアンモニウム塩が好ましい。
【0024】
但し、R 3 とR 4 がともに上記 (1) 式のアリールメチル置換基(即ち、ベンジル基)の場合に限り、ベンゼン環に結合するYはともに水素であっても良い。従って、本発明1の化合物には、2個の無置換のベンジル基と2個のアルキル基を有する(ジベンジル)ジアルキルアンモニウム塩が含まれる。
【0025】
そこで、上記アリールアルキル系4級アンモニウム化合物の好ましい具体例を挙げると、下記の通りである。
(1)( 4−メチルナフチルメチル ) ジメチルドデシルアンモニウム塩
(2)(p−メトキシベンジル)ジメチルドデシルアンモニウム塩
(3)(2,4−ジメトキシベンジル)ジメチルドデシルアンモニウム塩
(4)(ジベンジル)ドデシルメチルアンモニウム塩
(5)(p−エトキシベンジル)ジエチルヘキサデシルアンモニウム塩
(6)( 2−テニル ) ジメチルヘキサデシルアンモニウム塩
(7)(p−フルオロフェネチル)ジメチルテトラデシルアンモニウム塩
(8)(2,4−ジエチルベンジル)ジメチルオクタデシルアンモニウム塩
(9)(p−メチルチオベンジル)ジメチルテトラデシルアンモニウム塩
(10)(p−メチルチオベンジル)ジエチルヘキサデシルアンモニウム塩
(11)(2,4−ジメトキシベンジル)ジメチルオクタデシルアンモニウム塩
(12)( p−イソプロポキシベンジル ) ジメチルテトラデシルアンモニウム塩
(13)(p−イソプロポキシベンジル)ジエチルヘキサデシルアンモニウム塩
(14)(2,4−ジイソプロポキシベンジル)ジメチルドデシルアンモニウム塩
(15)(4−フルオロフルフリル)ジメチルドデシルアンモニウム塩
(16)(4−メチルフルフリル)ジメチルヘキサデシルアンモニウム塩
(17)(4−メトキシフルフリル)ジメチルオクタデシルアンモニウム塩
(18)(4−メトキシテニル)ジエチルテトラデシルアンモニウム塩など
【0026】
また、上記アンモニウム化合物のアニオン部分Xは、ハロゲン、ヒドロキシ、メタンスルホネートなどが好ましい。
【0027】
上記アンモニウム化合物の合成では、例えば、先ず、次式(A)で示すように、フェニルリチウムの存在下にエーテル中でジアルキルアミンとハロゲン化アルキルを還流により反応させて、トリアルキルアンモニウム塩を生成させる。
R1R2-N-H+R3X→(R1R2-N-R3H)+X- …(A)
(R1、R2、R3はアルキル基、Xはハロゲンである。)
又は、次式(B)で示すように、アルキルアミンにギ酸とホルムアルデヒドを反応させる。
R1−NH2+2CH2O+2HCOOH→R1-N-(CH3)2 …(B)
(R1はアルキル基である。)
次いで、上記(A)又は(B)のアンモニウム塩にアルカリを作用させて第三アミン(R1R2-N-R3)を分離し、これに例えばハロゲン化アリールアルキルをアルカルの存在下、若しくは非存在下に反応させて、トリアルキル・アリールアルキル4級アンモニウム化合物を生成する(次式(C)参照)。
R1R2-N-R3+Ar-R-X→(R1R2R3-N-R-Ar)+X- …(C)
(Ar-R-はアリールアルキル基である。)
【0028】
この場合、一般に、ジオキサンなどの溶剤の存在下で、温度70〜100℃、時間3〜20時間程度の条件で反応を行う。
【0029】
上記アリールアルキル系アンモニウム化合物は単用又は併用でき、その添加量は、メッキ浴全体に対して、一般に0.01〜10g/l、好ましくは0.1〜3g/lである。
【0030】
本発明1は上記アリールアルキル系4級アンモニウム化合物を含有する電気メッキ浴であり、この電気メッキ浴は、スズ、鉛、亜鉛、銅、カドミウム、ニッケル等の金属、若しくは、スズ−鉛、スズ−ビスマス、スズ−亜鉛、ニッケル−スズ等の合金など(本発明2参照)、電気メッキ可能な金属類の広義のメッキ浴を意味する。
そして、当該電気メッキ浴には、主に、硫酸浴、ホウ酸浴、ホウフッ化浴、ケイフッ化浴、塩化物浴、有機スルホン酸浴、或はスルファミン酸浴などが用いられるが、この外にも、通常の電気メッキ浴に使用される媒体系であれば限定を受けずに使用できる。
【0031】
また、例えば、ハンダメッキ浴では、有機スルホン酸、即ち、アルカンスルホン酸、アルカノールスルホン酸又は芳香族スルホン酸に、スズと鉛の供給源を加えたものを基本組成とするメッキ浴が好ましい。
この場合、上記有機スルホン酸は単用又は併用でき、その添加量は、一般に30〜400g/l、好ましくは70〜150g/lである。
【0032】
上記アルカンスルホン酸は、次の一般式を有し、
R―SO3H
(式中、R=C1 〜 5のアルキル基)
具体的には、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、2―プロパンスルホン酸、ブタンスルホン酸、2―ブタンスルホン酸、ペンタンスルホン酸などである。
【0033】
上記アルカノールスルホン酸は、次の一般式を有し、
HO―R―SO3H
(式中、R=C1 〜 5のアルキル基、但し、OH基はアルキル基の任意の位置にあって良い。)
具体的には、イセチオン酸(2―ヒドロキシエタン―1―スルホン酸)、2―ヒドロキシプロパン―1―スルホン酸、1―ヒドロキシプロパン―2―スルホン酸、3―ヒドロキシプロパン―1―スルホン酸、2―ヒドロキシブタン―1―スルホン酸、4―ヒドロキシブタン―1―スルホン酸、2―ヒドロキシペンタン―1―スルホン酸などである。
【0034】
また、上記芳香族スルホン酸は、基本的にはフェノールスルホン酸やクレゾールスルホン酸などである。
【0035】
一方、本発明2の電気メッキ浴では、当該浴の分散性を高め、平滑なメッキを得るために、ノニオン系、アニオン系、両性などの種々の界面活性剤を添加することができる。
特に、本発明3のノニオン系界面活性剤は、メッキ外観を向上させるとともに、つき回り性を改善する点で効果がある。
【0036】
本発明で有効に使用できる上記ノニオン系界面活性剤は、
(イ)ポリアルキレングリコール、
(ロ)高級アルコール、フェノール、アルキルフェノール、ナフトール、アルキルナフトール、ビスフェノール類、スチレン化フェノール、脂肪酸、脂肪族アミン、アルキレンジアミン、脂肪族アミド、スルホンアミド、りん酸、多価アルコール、グリコシド等のポリオキシアルキレン付加物
などが挙げられる。
【0037】
一方、前記アニオン系界面活性剤としては、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩などが挙げられる。
【0038】
上記両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン、ベタイン、スルホベタイン、アミノカルボン酸などが挙げられる。
【0039】
上記ノニオン系界面活性剤の添加量は、一般に0.1〜50g/l、好ましくは0.1〜20g/lである。
また、適宜併用されるアニオン系界面活性剤及び両性界面活性剤の添加量は、一般に0.01〜20g/l、好ましくは0.1〜5g/lである。
【0040】
他方、本発明2の電気メッキ浴には、必要に応じて、平滑剤、光沢剤、半光沢剤、応力減少剤、湿潤剤、或は、酸化防止剤などの種々の添加剤を加えても差し支えない。
例えば、スズやハンダなどのメッキ浴では、スズが2価から4価に酸化するのを防止するために上記酸化防止剤が添加され、具体的には、ハイドロキノン、レゾルシン、カテコール、フロログルシン、ピロガロール、α又はβ―ナフトール、フェノールスルホン酸、クレゾールスルホン酸などが使用される。
【0041】
上記酸化防止剤の添加量は、一般に0.05〜5g/l、好ましくは0.2〜2g/lである。
【0042】
また、本発明のメッキ浴での上記各成分の濃度は、バレルメッキ、ラックメッキ、高速連続メッキ、スルホールメッキ等に対応して任意に選択できる。適用温度範囲は常温で良く、高速度メッキでは50〜60℃程度に昇温する。
【0043】
【作用及び効果】
(1)後述の試験結果に示すように、上記アリールアルキル系4級アンモニウム化合物を含有する本発明のメッキ浴を使用して電気メッキを行うと、無添加の場合に比べてハンダ付け性(即ち、ハンダ濡れ性)に優れたメッキ皮膜が得られる。
また、本発明のメッキ浴から得られる電着皮膜では、種々の電流密度下でもメッキ膜厚のバラつきが少なく、一次電流密度分布比に対する実際のメッキの析出比の関係を示すメッキ皮膜の均一電着性を向上できる。
【0044】
(2)後述の試験結果に示すように、本発明の4級アンモニウム化合物を含有する電気メッキ浴では、適正な電流範囲において、冒述の従来技術に示された公知の4級アンモニウム化合物を使用した場合に比べて、焼けやコゲがない状態でメッキ皮膜の光沢性をさらに改善して、鏡面状の光沢、或は曇りガラス状の半光沢の緻密なメッキ面が得られ、メッキ外観を向上できる。
【0045】
(3)上記4級アンモニウム化合物の外に、ノニオン系界面活性剤を併用添加すると、メッキ皮膜の付き回り性、メッキ外観、密着性、及び平滑性などがさらに向上する。
【0046】
【実施例】
以下、アンモニウム化合物の製造実施例を順次述べるととともに、製造した各種化合物を含有させてメッキ浴を調製し、電気メッキで得られた皮膜の光沢性、均一電着性、並びにハンダ付け性の各種の試験結果を併記する。尚、本発明は下記の実施例に拘束されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で多くの変形をなし得ることは勿論である。
【0047】
《製造実施例1》
下記の手順で(p−ニトロベンジル)ジメチルオクタデシルアンモニウムクロライドを生成した。
即ち、ジメチルオクタデシルアミン10gをジオキサン30mlに溶解し、次いで、炭酸水素ナトリウム0.1gを加えた。この溶液をスターラーで撹拌しながら80℃に加熱するとともに、p−ニトロベンジルクロライド5.77gをジオキサン15mlに溶解した液を20分かけて前記加熱溶液に滴下した。
滴下終了後、撹拌しながら90〜95℃、10時間の条件下で上記両化合物を反応させた。
反応終了後、溶媒を留去し、ヘキサンを用いて得られた粉末を濾過し、固化粉砕した(即ち、トリチュレートした)。
次いで、固形物を濾過して上記アンモニウム化合物14.6gを得た。
【0048】
当該アンモニウム化合物の各種機器分析による同定結果は次の通りであった。 (1)元素分析値:C27H49N2O2Clとして
計算値(%):C 69.15;H 10.46;N 5.98
実測値(%):C 68.71;H 10.12;N 5.74
(2)IR:2920cm-1(-CH2-);1520、1460cm-1(-NO2)
【0049】
《製造実施例2》
下記の手順で(4−メチルナフチルメチル)ジメチルドデシルアンモニウムブロマイドを生成した。
即ち、ジメチルドデシルアミン8gをジオキサン30mlに溶解し、次いで、炭酸水素ナトリウム0.1gを加えた。この溶液をスターラーで撹拌しながら80℃に加熱するとともに、4−メチルナフチルメチルブロマイド8.82gをジオキサン30mlに溶解した液を30分かけて前記加熱溶液に滴下した。
滴下終了後、撹拌しながら90〜95℃、8時間の条件下で上記両化合物を反応させた。
反応終了後、溶媒を留去し、ヘキサンでトリチュレートした。
次いで、固形物を濾過して上記アンモニウム化合物15.51gを得た。
【0050】
当該アンモニウム化合物の各種機器分析による同定結果は次の通りであった。 (1)元素分析値:C26H42NBrとして
計算値(%):C 69.64;H 9.38;N 3.13
実測値(%):C 68.74;H 8.58;N 2.76
(2)IR:820、750cm-1(ナフチレン(1,4-)基)
【0051】
《製造実施例3》
(p−メトキシベンジル)ジメチルドデシルアンモニウムメタンスルホネートの製造例を示す。
即ち、ジメチルドデシルアミン10g、及びメタンスルホン酸p−メトキシベンジル10.1gを、前記製造実施例1と同様の処理条件下で反応させて、上記アンモニウム化合物18.53gを得た。
【0052】
当該アンモニウム化合物の各種機器分析による同定結果は次の通りであった。 (1)元素分析値:C23H43NO4Sとして
計算値(%):C 64.34;H 10.02;N 3.26
実測値(%):C 65.85;H 10.35;N 3.81
(2)IR:1240、1030cm-1(-OCH3)
【0053】
《製造実施例4》
(2,4−ジメトキシベンジル)ジメチルドデシルアンモニウムメタンスルホネートの製造例を示す。
即ち、ジメチルドデシルアミン8g、及びメタンスルホン酸2,4−ジメトキシベンジル9.24gを、前記製造実施例1と同様の処理条件下で反応させて、上記アンモニウム化合物15.74gを得た。
【0054】
当該アンモニウム化合物の各種機器分析による同定結果は次の通りであった。 (1)元素分析値:C24H45NO5Sとして
計算値(%):C 62.75;H 9.80;N 3.05
実測値(%):C 63.81;H 10.35;N 3.64
(2)IR:1250、1035cm-1(-OCH3)
【0055】
《製造実施例5》
(ジベンジル)ドデシルメチルアンモニウムブロマイドの製造例を示す。
即ち、ドデシルメチルアミン5g、及びベンジルブロマイド8.6gを用いることにより、前記製造実施例1と同様の処理条件下で反応させて、上記アンモニウム化合物10.54gを得た。
【0056】
当該アンモニウム化合物の元素分析による同定結果は次の通りであった。
元素分析値:C27H42NBrとして
計算値(%):C 70.43;H 9.13;N 3.04
実測値(%):C 71.15;H 9.68;N 3.57
【0057】
《製造実施例6》
(p−エトキシベンジル)ジエチルヘキサデシルアンモニウムベンゼンスルホネートの製造例を示す。
即ち、ジエチルヘキサデシルアミン8g、及びベンゼンスルホン酸p−エトキシベンジル7.8gを、前記製造実施例1と同様の処理条件下で反応させて、上記アンモニウム化合物14.47gを得た。
【0058】
当該アンモニウム化合物の各種機器分析による同定結果は次の通りであった。 (1)元素分析値:C35H59NO4Sとして
計算値(%):C 71.31;H 10.02;N 2.38
実測値(%):C 70.73;H 9.79;N 2.18
(2)IR:1240、1030cm-1(-OC2H5)
【0059】
《製造実施例7》
(フルフリル)ジメチルドデシルアンモニウムブロマイドの製造例を示す。
即ち、ジメチルドデシルアミン10g、及びフルフリルブロマイド7.5gを、前記製造実施例1と同様の処理条件下で反応させて、上記アンモニウム化合物16.03gを得た。
【0060】
当該アンモニウム化合物の元素分析による同定結果は次の通りであった。
元素分析値:C19H36NOBrとして
計算値(%):C 60.96;H 9.63;N 3.74
実測値(%):C 60.08;H 9.17;N 3.39
【0061】
《製造実施例8》
(2−テニル)ジメチルヘキサデシルアンモニウムブロマイドの製造例を示す。 即ち、ジメチルヘキサデシルアミン7g、及び2−テニルブロマイド4.6gを、前記製造実施例1と同様の処理条件下で反応させて、上記アンモニウム化合物10.48gを得た。
【0062】
当該アンモニウム化合物の元素分析による同定結果は次の通りであった。
元素分析値:C23H44NSBrとして
計算値(%):C 61.88;H 9.87;N 3.14;S 7.17
実測値(%):C 62.73;H 10.27;N 3.57;S 7.34
【0063】
《製造実施例9》
(p−フルオロフェネチル)ジメチルテトラデシルアンモニウムp−トシレートの製造例を示す。
即ち、ジメチルテトラデシルアミン10g、及びp−トルエンスルホン酸p−フルオロフェネチル12.1gを、前記製造実施例1と同様の処理条件下で反応させて、上記アンモニウム化合物20.31gを得た。
【0064】
当該アンモニウム化合物の元素分析による同定結果は次の通りであった。
元素分析値:C31H50NO3SFとして
計算値(%):C 69.53;H 9.35;N 2.62
実測値(%):C 68.97;H 9.13;N 2.47
【0065】
《製造実施例10》
(2,4−ジエチルベンジル)ジメチルオクタデシルアンモニウムクロライドの製造例を示す。
即ち、ジメチルオクタデシルアミン7g、及び2,4−ジエチルベンジルクロライド4.3gを、前記製造実施例1と同様の処理条件下で反応させて、上記アンモニウム化合物10.28gを得た。
【0066】
当該アンモニウム化合物の元素分析による同定結果は次の通りであった。
元素分析値:C31H58NClとして
計算値(%):C 77.58;H 12.10;N 2.92
実測値(%):C 78.12;H 12.59;N 3.18
【0067】
以下、上記製造実施例の各アンモニウム化合物を用いてメッキ浴を建浴し、電気メッキを施して、得られたメッキ皮膜について各種の試験を行った。
【0068】
《試験例1》
前記製造実施例3で調製したアンモニウム化合物を用いて、下記の組成でスズ―鉛合金メッキ浴を建浴した。
ヒドロキシエタンスルホン酸第一スズ(Sn2+として) 24g/l
ヒドロキシエタンスルホン酸鉛(Pb2+として) 6g/l
ヒドロキシエタンスルホン酸 100g/l
(p−メトキシベンジル)ジメチルドデシルアンモニウム
−メタンスルホネート 0.5g/l
ノニルフェノールポリエトキシレート(POE15モル) 4g/l
ハイドロキノン 0.3g/l
イオン交換水 残部
【0069】
次いで、上記メッキ浴をスターラーで撹拌しながら、白金被覆チタンを陽極とし、銅板を陰極として、浴温25℃で、電流密度、メッキ時間を種々に変化させながら、ラック方式により電気メッキを行い、得られた銅板上の電着皮膜について、光沢性を観察するとともに、均一電着性、並びにハンダ付け性(ハンダ濡れ性)の測定試験を行った。
【0070】
一方、上記アンモニウム化合物を省略し、他の条件(添加物の種類及び添加量)を当該試験例1と同様に設定したものを比較例1Aとした。
また、上記(p−メトキシベンジル)ジメチルドデシルアンモニウム化合物に替えて、冒述の従来技術に示された公知のアンモニウム化合物の一例であるベンジルジメチルドデシルアンモニウム化合物を0.5g/l添加し、他の条件を当該試験例1と同様に設定したものを比較例1Bとした。
【0071】
但し、上記の各種試験は次の方式により実施した。
(1)メッキ皮膜の光沢性
良好な光沢性を付与できる電流密度範囲を実測して、目視により光沢性の良否の判断とした。
【0072】
(2)均一電着性
ハーリングセル方法により、メッキ皮膜の試料板上での2A/dm2の膜厚と、7A/dm2の膜厚との実測値から、Haring−Blumの式、又はFieldの式に基づいて、両電流密度下での比率を算出し、下記の区分評価を行った。
60%以上 :○
60〜40%:△
40%以下 :×
【0073】
(3)ハンダ付け性
25mm×25mmの圧延銅板の試料片に5A/dm≡でメッキを施した後、フラックス(ロジン25%含有のイソプロパノール溶液)中に5秒間浸漬し、次いで、250℃に保持した溶融ハンダ(Sn/Pb=60/40の共晶ハンダ)に5秒間浸漬し、イソプロパノールで洗浄した後にその表面を観察し、ハンダの濡れ具合により下記の区分評価を行った。
100%濡れている :○
98%以上濡れている :△
濡れが98%未満である:×
【0074】
《試験例2》
前記製造実施例4で調製したアンモニウム化合物を用いて、下記の組成でスズメッキ浴を建浴した。
2−ヒドロキシプロパンスルホン酸第一スズ(Sn2+として) 20g/l
2−ヒドロキシプロパンスルホン酸 100g/l
(2,4−ジメトキシベンジル)ジメチルドデシルアンモニウム
−メタンスルホネート 0.8g/l
β−ナフトールポリエトキシレート(POE13モル) 4g/l
カテコール 0.5g/l
イオン交換水 残部
【0075】
次いで、上記試験例1と同様の条件で電気メッキを施し、得られたメッキ皮膜について同様の条件で試験を行った。
【0076】
また、上記アンモニウム化合物を省略し、他の条件を当該試験例2と同様に設定したものを比較例2とした。
【0077】
《試験例3》
前記製造実施例2で調製したアンモニウム化合物を用いて、下記の組成でスズ―鉛合金メッキ浴を建浴した。
メタンスルホン酸第一スズ(Sn2+として) 54g/l
メタンスルホン酸鉛(Pb2+として) 6g/l
メタンスルホン酸 150g/l
(4−メチルナフチルメチル)ジメチルドデシルアンモニウム
−ブロマイド 0.6g/l
オレイルアミンポリエトキシレート(POE15モル) 5g/l
ハイドロキノン 0.5g/l
イオン交換水 残部
【0078】
次いで、浴温30℃に設定し、その外の条件を上記試験例1と同様にして電気メッキを施し、得られたメッキ皮膜について同様の条件で試験を行った。
【0079】
また、上記アンモニウム化合物を省略し、他の条件を当該試験例3と同様に設定したものを比較例3とした。
【0080】
《試験例4》
前記製造実施例5で調製したアンモニウム化合物を用いて、下記の組成でスズ―鉛合金メッキ浴を建浴した。
スルファミン酸第一スズ(Sn2+として) 28g/l
スルファミン酸鉛(Pb2+として) 12g/l
スルファミン酸 130g/l
(ジベンジル)ドデシルメチルアンモニウムブロマイド 0.4g/l
ビスフェノールAポリエトキシレート(POE13モル) 6g/l
レゾルシン 0.5g/l
イオン交換水 残部
【0081】
次いで、上記試験例1と同様の条件で電気メッキを施し、得られたメッキ皮膜について同様の条件で試験を行った。
【0082】
また、上記アンモニウム化合物を省略し、他の条件を当該試験例4と同様に設定したものを比較例4とした。
【0083】
《試験例5》
前記製造実施例8で調製したアンモニウム化合物を用いて、下記の組成でスズメッキ浴を建浴した。
硫酸第一スズ(Sn2+として) 40g/l
硫酸(比重1.84) 150g/l
(2−テニル)ジメチルヘキサデシルアンモニウムクロライド 0.5g/l
2,4−ジブチルフェノール
−ポリエトキシレート(POE15モル) 8g/l
ベンジリデンアセトン 0.15g/l
ハイドロキノン 0.5g/l
イオン交換水 残部
【0084】
次いで、浴温を20℃に設定し、その外の条件を上記試験例1と同様にして電気メッキを施し、得られたメッキ皮膜について同様の条件で試験を行った。
【0085】
また、上記アンモニウム化合物を省略し、他の条件を当該試験例5と同様に設定したものを比較例5Aとした。
さらに、上記(2−テニル)ジメチルヘキサデシルアンモニウム化合物に替えて、冒述の従来技術に示された公知のアンモニウム化合物の一例であるベンジルジメチルヘキサデシルアンモニウム化合物を0.5g/l添加し、他の条件を当該試験例1と同様に設定したものを比較例5Bとした。
【0086】
《試験例6》
前記製造実施例6で調製したアンモニウム化合物を用いて、下記の組成でスズ―鉛合金メッキ浴を建浴した。
ホウフッ化第一スズ(Sn2+として) 24g/l
ホウフッ化鉛(Pb2+として) 6g/l
ホウフッ化水素酸 150g/l
(p−エトキシベンジル)ジエチルヘキサデシルアンモニウム
−ベンゼンスルホネート 0.5g/l
ポリオキシエチレン(POE12モル)
−ソルビタンモノパルミテート 8g/l
1−ナフトアルデヒド 0.1g/l
レゾルシン 0.8g/l
イオン交換水 残部
【0087】
次いで、上記試験例1と同様の条件で電気メッキを施し、得られたメッキ皮膜について同様の条件で試験を行った。
【0088】
また、上記アンモニウム化合物を省略し、他の条件を当該試験例6と同様に設定したものを比較例6とした。
【0089】
《試験例7》
前記製造実施例1で調製したアンモニウム化合物を用いて、下記の組成で亜鉛メッキ浴を建浴した。
塩化亜鉛 60g/l
塩化カリウム 240g/l
ホウ酸 50g/l
(p−ニトロベンジル)ジメチルオクタデシルアンモニウム
−クロライド 0.8g/l
ジスチレン化フェノールポリエトキシレート(POE23モル) 7g/l
4−メトキシベンジリデンアセトン 0.1g/l
イオン交換水 残部
【0090】
次いで、上記試験例1と同様の条件で電気メッキを施し、得られたメッキ皮膜について同様の条件で試験を行った。
【0091】
また、上記アンモニウム化合物を省略し、他の条件を当該試験例7と同様に設定したものを比較例7とした。
【0092】
《試験例8》
前記製造実施例7で調製したアンモニウム化合物を用いて、下記の組成でニッケル−スズ合金メッキ浴を建浴した。
塩化ニッケル 50g/l
硫酸第一スズ(Sn2+として) 3g/l
塩化アンモニウム 15g/l
ホウ酸 15g/l
クエン酸ナトリウム 80g/l
(フルフリル)ジメチルドデシルアンモニウムブロマイド 0.8g/l
ラウリルアルコールポリエトキシレート(POE12モル)
−ポリプロポキシレート(POP3モル) 8g/l
イオン交換水 残部
【0093】
次いで、浴温を30℃に設定し、その外の条件を上記試験例1と同様にして電気メッキを施し、得られたメッキ皮膜について同様の条件で試験を行った。
【0094】
また、上記アンモニウム化合物を省略し、他の条件を当該試験例8と同様に設定したものを比較例8とした。
【0095】
《試験例9》
前記製造実施例9で調製したアンモニウム化合物を用いて、下記の組成で銅メッキ浴を建浴した。
硫酸銅 180g/l
硫酸(比重1.84) 50g/l
(p−フルオロフェネチル)ジメチルテトラデシルアンモニウム
−p−トシレート 1g/l
ラウリン酸アミドポリエトキシレート(POE15モル) 8g/l
N−ブチリデンスルファニル酸 2g/l
イオン交換水 残部
【0096】
次いで、浴温を30℃に設定し、その外の条件を上記試験例1と同様にして電気メッキを施し、得られたメッキ皮膜について同様の条件で試験を行った。
【0097】
また、上記アンモニウム化合物を省略し、他の条件を当該試験例9と同様に設定したものを比較例9とした。
【0098】
《試験例10》
前記製造実施例10で調製したアンモニウム化合物を用いて、下記の組成でカドミウムメッキ浴を建浴した。
硫酸カドミウム 30g/l
硫酸(比重1.84) 100g/l
(2,4−ジエチルベンジル)ジメチルオクタデシルアンモニウム
−クロライド 0.5g/l
クミルフェノールポリエトキシレート(POE15モル) 7g/l
37%ホルマリン 20ml
イオン交換水 残部
【0099】
次いで、上記試験例1と同様の条件で電気メッキを施し、得られたメッキ皮膜について同様の条件で試験を行った。
【0100】
また、上記アンモニウム化合物を省略し、他の条件を当該試験例10と同様に設定したものを比較例10とした。
【0101】
《試験結果の評価》
図1及び図2は上記各種試験の結果である。
(1)図1に示すように、本発明のアンモニウム化合物をメッキ浴に含有した試験例1〜6、9〜10では、これらを省略した各比較例(1A、2〜4、5A、6、9〜10)に比べて、広い電流密度範囲(特に、高電流部はほぼ倍の数値を示す)で鏡面状の光沢、或は曇りガラス状の半光沢の緻密なメッキ面が得られ、光沢性が向上することが認められた。
【0102】
また、均一電着性やハンダ付け性に関しても、試験例1〜6、9〜10は、アンモニウム化合物を省略した各比較例に比べて、全て評価が上回っていた。
特に、良好な均一電着性の達成が容易ではないカドミウムメッキにおいては(比較例10参照)、本発明のアンモニウム化合物を含有することにより、試験例10の結果に示すように、均一電着性=40〜60%の成果を上げることができた。ハンダ付け性についても、例えば、△の評価である銅のメッキ皮膜 ( 比較例9参照)が、本発明のアンモニウム化合物を含有することにより、○の評価に改善できた(試験例9参照)。
【0103】
(2)図2に示すように、本発明のアンモニウム化合物を含有するメッキ浴から得られた電着皮膜については、冒述の従来技術に記載された公知のベンジルアンモニウム化合物を使用した場合に比べると、試験例1と比較例1B、若しくは試験例5と比較例5Bに示すように、均一電着性の評価は△から○に向上するうえ、広い電流密度範囲で光沢又は半光沢を示すことから光沢性もさらに改善されることが認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアンモニウム化合物を含有するメッキ浴から得られた電着皮膜を、無添加の浴から得られた電着皮膜と対比した、皮膜の光沢性、均一電着性並びにハンダ付け性の試験結果を示す図表である。
【図2】 本発明のアンモニウム化合物を含有するメッキ浴から得られた電着皮膜を、公知のアンモニウム化合物を使用した場合の電着皮膜と対比した、皮膜の光沢性、均一電着性並びにハンダ付け性の試験結果を示す図表である。
Claims (3)
- 次の一般式(I)
- 電気メッキ浴が、スズ、鉛、亜鉛、銅、カドミウム、ニッケル、又は 、スズ−鉛、スズ−ビスマス、スズ−亜鉛、ニッケル−スズなどのスズ合金のメッキ浴であることを特徴とする請求項1に記載の電気メッキ浴。
- ノニオン系界面活性剤を添加することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気メッキ浴。
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