JP3817100B2 - 火災感知器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばサーミスタ等の熱感知手段を用いて火災で発生した熱を感知する火災感知器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図17は例えば実開平3−63288号公報に記載された従来の火災感知器の構成を示す断面図である。
図17において、50は有底円筒状に成形された樹脂製のボディ、51は円板状に成形され、ボディ50の開口を塞ぐように取り付けられた樹脂製の取付台、52は回路部品が実装された回路基板、53はリード53aを取付台51に穿設された挿通孔51aを通して回路基板52に半田付けされたサーミスタ、54はサーミスタ53を保護するように小ねじ55を用いて取付台51に締着固定された樹脂製のプロテクタ、56は設置面である天井57に固定された有底円筒状に成形された樹脂製のベースである。
【0003】
また、電気回路の一部を構成する2本の取付ねじ60がボディ50を貫通して設けられ、回路基板52に固定されたナット61に螺合している。そして、端子片62、端子板63、端子バネ64および固定ネジ65から構成された電線接続部が取付ネジ60に対応してベース56の内側に2箇所設けられている。
【0004】
このように構成された従来の火災感知器は、まず、ベース56がその底部中央に穿設された引出穴56aを天井57に開けられた信号線引き出し穴57aに合わせて位置決めされ、固定ネジ(図示せず)を用いて天井57に締着固定される。そして、信号線58が端子板63と端子バネ64との間に差し込まれる。
また、取付台51、回路基板52、サーミスタ53およびプロテクタ54がボディ50に組み付けられて感知器本体を構成する。そして、ボディ50をベース56に下面側から合わせ、回動させることにより、取付ネジ60の頭部が端子片62に嵌合され、感知器本体がベースに装着される。
【0005】
そして、温度に対するサーミスタ53の電気抵抗の変化を回路基板52に実装された電気回路により熱の情報として検知し、該情報を信号線58を介して中央の火災受信機(図示せず)に送信するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年、この種の火災感知器を一般住宅に配備しようとする要求が多くなっており、居室天井に違和感なく、美観を損なうことなく設置されるべく、薄型化の火災感知器が要望されている。
上記従来の火災感知器は、以上のように、信号線58を接続するための電線接続部がベース56内に配設されているので、ベース56の高さが高くなり、火災感知器の薄型化が図れないという課題があった。
また、電線接続部と回路基板52とがボディ50のベース56への装着方向、即ち上下方向で重なるように配置されているので、火災感知器の薄型化が図れないという課題もあった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、電線接続部を感知器本体内の限られたスペースに有効に配置して、設置面に違和感なく、美観を損なうことなく設置できる薄型の火災感知器を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、設置面に固定されるベースと、上記ベースの下面に着脱可能に装着されるボディと、上記ボディ内に配設され回路部が設けられた回路基板と、電線接続部と、上記回路基板に電気的に接続されて上記ボディに配設された感知手段とを備えた火災感知器において、上記電線接続部には、上記火災感知器の外部からの信号線が接続され、上記回路基板が内装される収納空間と上記電線接続部が上記ボディ内底面に並設して突設され、上記電線接続部は上記ボディ内底面の上記収納空間の外側に該収納空間に沿って中心穴を通る中心線に対してほぼ左右対称となる位置に配設され、さらに上記電線接続部同士は上記信号線が挿入される信号線差込孔を有する面を互いに相対するように所定の間隔をあけて配設されることで、上記間隔上記信号線を接続するスペースとして上記電線接続部同士で共用するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る火災感知器の構成を示す断面図である。図2はこの発明の実施の形態1に係る火災感知器を示す構成図であり、図2の(a)はその下面図、図2の(b)は側面図である。図3はこの発明の実施の形態1に係る火災感知器の本体を示す上面図である。
図1乃至図3において、火災感知器100は、固定ネジ32により設置面である天井57に取り付けられるベース1、このベース1に着脱可能に装着されるボディ2、感知回路を構成する回路部品59が実装されて、ボディ2内に収納される回路基板3、リード部4aが回路基板3に半田付けされてボディ2の中心穴2aから下面に延出される感知手段としてのサーミスタ4、ボディ2の下面に装着されてサーミスタ4を保護するプロテクタ5、ボディ2の下面から延出するようにボディ2に取り付けられた確認灯6等から構成されている。そして、ボディ2の底面には水抜き穴7が穿設されている。
【0015】
プロテクタ5は、例えばPC/ABS系樹脂で作製され、リング状の基部5a、基部5aより小径のリング状の頂部5b、基部5aと頂部5bとを連結する放射状の脚部5c、頂部5bから中心方向に延出された爪部5dから構成されている。さらに、3つの突起5eが基部5aの上面に等角ピッチに設けられている。そして、突起5eが下面側からボディ2に穿設された挿入孔2bに挿入され、ボディ2内への突起5eの延出端が熱カシメされて、プロテクタ5がボディ2に装着されている。
回路基板3は、ボディ2の内底面に中心穴2aを内包するように環状に突設された周壁2dで構成される収納空間内に収納され、固定ねじ8でボディ2に締着固定された裏カバー9により保護されている。
さらに、図1には図示していない信号線58が接続される電気接続部10がボディ2の内部に確認灯6を挟んで一対配設されている。
なお、回路基板3、サーミスタ4、プロテクタ5、確認灯6等の各部品がボディ2に組み込まれて、感知器本体を構成している。
【0016】
ついで、各構成部品について詳細に図4乃至図16を参照しつつ説明する。
図4はこの発明の実施の形態1に係る火災感知器に適用されるベースの構成を説明する図であり、図4の(a)はその側面図、図4の(b)はその下面図である。図5はベースの要部拡大図、図6は図5のVI−VI矢視断面図、図7は図5のVII−VII矢視断面図である。
図4乃至図7において、ベース1は、例えばPC/ABS系樹脂を用いて円板状に成形され、その中央に十字形の引出穴20が穿設され、4つの取付穴21が等角ピッチにベース1の外周縁部に穿設されている。また、ボディ2の外周縁部の内周壁面に係合してボディ2の回動動作を案内する一対のガイド22がベース1の中心に対して対称となるようにベース1の下面外周縁部に円弧状に延設されている。さらに、ボディ2の装着状態を保持する一対の係止部23がベース1の中心に対して対称となるようにベース1の下面外周縁部に設けられている。
各係止部23は、外周側がベース1の厚み方向に撓むように薄肉に形成された弾性支持片24と、溝部25a、26aが外周側に開口するように弾性支持片24の周方向の両側に設けられたL字状断面を有する一対の刃受部25、26とから構成されている。そして、弾性支持片24の下面には被嵌合部としてのポッチ24aが突設されている。さらに、刃受部26の溝部26aの端部が塞がれてストッパ26bを構成している。なお、弾性支持片24および刃受部25、26の外径はガイド22の外径と同等もしくは小径に形成されている。
【0017】
図8はこの発明の実施の形態1に係る火災感知器に適用されるボディを示す上面図、図9は図8のIX−IX矢視断面図、図10は図8のX−X矢視断面図、図11は図8のXI−XI矢視断面図である。
図8乃至図11において、ボディ2は、例えばPC/ABS系樹脂を用いて上方に向けて末広がり状に開口した有底円筒状(ここでは、水平断面が円形で、かつ、鉛直断面が円弧状)に形成され、凹部11がその下面中央に断面台形状に凹設され、凹部11の中央に中心穴2aが穿設され、環状壁2cが中心穴2aを取り囲むようにボディ2の内底面に突設され、さらに確認灯6を挿通させる挿通孔6aが底面に穿設されている。
そして、3つの挿入孔2bが中心穴2aを中心として等角ピッチに、かつ、1つの挿入孔2bが中心穴2aと挿通孔6aとを通る中心線上に位置するようにボディ2の底面に穿設されている。また、周壁2dが、図8に示されるように、環状壁2cを内包しながら電線接続部10を避けるようにボディ2中央よりその中心部分がずれるように、かつ、中心穴2aと挿通孔6aとを通る中心線に対してほぼ左右対称となるようにボディ2の内底面に突設され、係止片2eが周壁2dの環状壁2cに対向する辺の上縁部から内周側に突設され、さらに一対の切り欠き2fが周壁2dの環状壁2cに隣接する辺の上端部に、中心穴2aと挿通孔6aとを通る中心線に対して左右対称に設けられている。
また、バネ収納部としての一対の隔壁2gが、図8に示されるように、ボディ2外周に対して偏心して設けられた周壁2dの環状壁2cに隣接する辺の外周側に、中心穴2aと挿通孔6aとを通る中心線に対して左右対称に、かつ、所定の間隙を空けてボディ2の内底面に突設されている。
さらに、一対の刃部27が中心穴2aと挿通孔6aとを通る中心線に対して、かつ、中心穴2aに対して対称に、溝部25a、26aの溝高さと同等の板厚でボディ2の上面外周縁部から内周側に突設され、ポッチ24aに嵌合する嵌合部としての小孔27aが各刃部27の上面に凹設されている。
【0018】
図12はこの発明の実施の形態1に係る火災感知器に適用される端子金具の構成を説明する図であり、図12の(a)はその上面図、図12の(b)はその側面図である。
図12において、端子金具28は金属板をプレス成形して作製され、貫通穴28bが穿設された平板状の基部28a、基部28aの相対する1組の1辺から外方に延出され、回路基板3に半田付けされる接続端子28c、基部28aの相対する1組の他辺から外方に延出され、貫通穴28eが穿設された固定端子28d、基部28aの相対する他の1組の辺からそれぞれ外方に延出された係止片28f、28gから構成されている。
【0019】
図13はこの発明の実施の形態1に係る火災感知器に適用される接触バネの構成を説明する図であり、図13の(a)はその上面図、図13の(b)は図13の(a)のXIIIb−XIIIb矢視断面図である。
図13において、接触バネ29は板バネ材をプレス成形して作製された、いわゆる鎖錠バネと呼ばれるものであり、一対の接触片29a、29bがリード線差し込み方向に並設され、接触片29aは信号線差し込み方向に傾斜するように曲げられ、接触片29bは信号線差し込み方向に曲げられ、さらにその先端側がへの字に折り曲げられている。そこで、信号線58は図16に示されるように接触片29a、29bを押し曲げて差し込まれるが、引き出そうとすると接触片29aの先端が信号線58に食い込んで信号線58の引き出しが阻止される。
【0020】
図14はこの発明の実施の形態1に係る火災感知器に適用される端子カバーの構成を説明する図であり、図14の(a)はその上面図、図14の(b)はその正面図、図14の(c)はその背面図である。図15は図14の(b)のXV−XV矢視断面図である。
図14および図15において、端子カバー30は、例えばPC/ABS系樹脂を用いて作製され、コ字状断面に形成され、隔壁2gを塞口するように取り付けられる基部30a、基部30aの対向する1辺に穿設された一対の信号線差込孔30bおよび係止穴30c、基部30aの対向する他の1辺に穿設された係止穴30d、先端側が基部30aの厚み方向に撓むように根元部を基部30aに連結された、即ち片持ち支持されたT字状のボタン部30e、ボタン部30eの撓み動作が基部30aと干渉しないように基部30aに穿設されたT字状の開口30fから構成されている。
【0021】
つぎに、感知器本体の組立について説明する。
まず、プロテクタ5が、各突起5eをボディ2の挿入孔2bに下面側から挿入し、その延出端を熱カシメして、ボディ2下面に一体に取り付けられる。また、回路基板3には、各回路部品59がその下面に実装され、端子金具28の接続端子28が半田付けされる。そして、端子カバー30がその係止穴30c、30dに端子金具28の係止片28f、28gを挿入して、端子金具28に装着される。さらに、接触バネ29が隔壁2g内に収納され、サーミスタ4が中心穴2a内に挿入される。
ついで、回路基板3がその外周縁部を係止片2eに掛け、サーミスタ4のリード部4aを回路基板3に穿設された挿通孔を通して環状壁2cの上端に押し当てられる。同時に、確認灯6が挿通孔6aに挿通されてボディ2に装着される。そして、サーミスタ4のリード部4aが回路基板3に半田付けされる。
その後、裏カバー9が周壁2d上に載置され、固定ねじ8をボディ2に締着して裏カバー9が取り付けられる。これにより、回路基板3は係止片2eと環状壁2cと裏カバー9とによりボディ2に固定される。そして、端子金具28は、接続端子28cが周壁2dに設けられた切り欠き2fから延出され、基部28aが隔壁2g上に配置されている。さらに、固定ねじ31が固定端子28dに穿設された貫通穴28eに通されてボディ2に締着されて、感知器本体が組み立てられる。
【0022】
このように組み立てられた感知器本体は、サーミスタ4がボディ2の下面から延出され、ボディ2の下面側に取り付けられたプロテクタ5により保護されている。また、隔壁2g、端子金具28、接触バネ29、端子カバー30からなる電線接続部10が、回路基板3を収納している周壁2dの外側で、信号線差込孔30bを向き合わせて、中心穴2aと挿通孔6aとを通る中心線に対して対称に、かつ、所定の間隙を空けて配設されている。
このような回路基板3が内装される収納空間は、各回路部品59の収納を含めて比較的高さ、広さを必要とすると同時に、電線接続部10も、接触バネ29の収納のため高さが必要であるが、回路基板3が内装される収納空間と電線接続部10とをボディ2内で並設することで、全高を低くしている。
【0023】
このように構成された火災感知器を取り付けるには、まず、ベース1が、十字形の引出穴20を天井57にあけられた信号線引き出し穴57aに合わせて天井57に宛われ、固定ねじ32を取付穴21に通して天井57に締着して取り付けられる。
そして、信号線引き出し穴57aから引き出された信号線58が引出穴20を通して室内に引き出される。ついで、感知器本体をベース1近傍に持って行き、信号線58を信号線差込孔30bから各電線接続部10に挿入する。この時、信号線58の挿入前の状態では、各電線接続部10は、図16の(a)に示されるように、接触バネ29の接触片29a、29bが端子金具28の基部28aに当接されている。そして、図16の(b)に示されるように、信号線58は信号線差し込み方向に曲げられた接触バネ29の接触片29a、29bをさらに押し曲げて挿入され、接触片29a、29bのバネ力により端子金具28の基部28aとの間に電気的接触状態で挟持される。ここで、信号線58を引き抜こうとすると、接触片29aの端部が信号線58に食い込んで信号線58の抜けが阻止されるとともに、接触片29a、29bの2点で信号線58が端子金具28の基部28aに押し付けられて、確実に接触されている。
【0024】
ついで、感知器本体は、余った信号線58をボディ2内の空スペースに納めるようにしてベース1に宛われる。この時、ボディ2の外周縁部の内周壁面がガイド22に係合し、ボディ2がベース1に対して位置決めされる。そこで、感知器本体を、一方向に回動させると、ボディ2はガイド22に案内されて回動し、刃部27の周方向一端部が刃受部25の溝部25a内に導かれる。感知器本体をさらに回動させると、刃部27の周方向一端部は溝25a内を通過し、弾性支持片24上に至り、刃受部26の溝部26a内に導かれる。この時、弾性支持片24は、ポッチ24aを介して刃部27に押圧されて天井57側に撓み、感知器本体の回動動作は阻害されない。そして、小孔27aがポッチ24a上に到達した時に、弾性支持片24が復元してポッチ24aと小孔27aとが嵌合し、感知器本体がベース1に弾性支持される。なお、感知器本体をさらに回動させようとすると、刃部27の周方向一端側がストッパ26bに当接し、それ以上の感知器本体の回動が阻止され、感知器本体がベース1に対して所定の位置関係を保って取り付けられる。この結果、ボディ2とベース1との取付構造に必要な高さは、天井57下面からベース1本体の厚みに、刃部27および刃受部25のL字の突出部分の厚み、即ち刃受部25の高さを加えた分でよくなる。
【0025】
このようにして取り付けられた火災感知器では、電線接続部10は十字形の引出穴20から露出することなくベース1に覆い隠され、かつ、回路基板3は裏カバー9および周壁2dにより覆い隠されている。そこで、天井57の信号線引き出し穴57aからの漏水が引出穴20からボディ2内に侵入しても、電線接続部10および回路基板3を避けてボディ2の内底面に集まり、水抜き穴7から排水される。
【0026】
このように取り付けられた火災感知器を取り外すには、ポッチ24aと小孔27aとの弾性嵌合力に抗して感知器本体を周方向他側に回動させることにより、小孔27aがポッチ24aから外れて、刃部27が溝部25a、26a内を通って刃受部25、26から外れ、感知器本体がベース1から離反される。そして、感知器本体を天井57から離し、ボタン部30eを押しながら信号線58を引き抜く。この時、図16の(c)に示されるように、ボタン部30eの先端が端子金具28の貫通穴28b内を通って隔壁2g内に押し込まれて、接触バネ29の接触片29aを押圧する。これにより、接触片29aの端部が信号線58から離反し、信号線58の引き抜きが可能となる。その後、固定ねじ32を取り外し、ベース1を天井57から取り外して火災感知器の取り外しが完了する。
【0027】
このように、この実施の形態1によれば、信号線58が接続される電線接続部10がボディ2の内部に設けられているので、高さを必要とする電線接続部10をボディ2の空スペースに配置でき、電線接続部10を配置することに起因するボディ2の高さの増大が抑えられる。また、ベース1に電線接続部10を配設しないので、その分ベース1を薄く形成できる。さらに、電線接続部10が回路基板3と上下方向で重ならないようにボディ2内に配設されているので、電線接続部10を配置することに起因するボディ2の高さの増大が抑えられる。その結果、火災感知器を薄型化でき、一般住宅の居室天井57に違和感なく、美観を損なうことなく設置できるという効果が得られる。
【0028】
また、電線接続部10が信号線差込孔30bを互いに相対するように所定の間隙を空けて対となって配設されているので、信号線58を接続するスペースが共有でき、その分ボディ2の省スペース化が図られ、火災感知器の小型化、薄型化を実現できるとともに、信号線58を電線接続部10間から両電線接続部10に差し込むことができ、信号線58の接続作業性が向上される。
また、電線接続部10に鎖錠バネ(接触バネ29)を用いているので、信号線58を差し込むことで接続ができ、信号線58の接続作業性が向上される。
【0029】
また、ボディ2が上方に向けて末広がり状に開口する有底円筒状に形成されているので、優れた外観の火災感知器が得られ、違和感なく、美観を損なうことなく天井57に設置できる。
また、回路基板3が上方に向けて末広がり状に開口する有底円筒状に形成されたボディ2の内底面部分に配設され、サーミスタ4がボディ2の底部中央に穿設された中心穴2aから下面側に延出するように配設されているので、回路基板3およびサーミスタ4がボディ2の限られたスペース内に有効に配設され、全体として火災感知器の小型化が実現される。
【0030】
なお、上記実施の形態1では、感知手段としてサーミスタ4を用いた熱感知器について説明しているが、感知手段としてサーミスタ4を用いた熱感知器に限定されるものではなく、例えばバイメタルを用いた熱感知器や光電式の煙感知器であっても、さらには炎感知器やニオイ感知器であっても、同様の効果を奏する。
【0031】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0032】
この発明によれば、設置面に固定されるベースと、上記ベースの下面に着脱可能に装着されるボディと、上記ボディ内に配設され回路部が設けられた回路基板と、電線接続部と、上記回路基板に電気的に接続されて上記ボディに配設された感知手段とを備えた火災感知器において、上記電線接続部には、上記火災感知器の外部からの信号線が接続され、上記回路基板が内装される収納空間と上記電線接続部が上記ボディ内底面に並設して突設され、上記電線接続部は上記ボディ内底面の上記収納空間の外側に該収納空間に沿って中心穴を通る中心線に対してほぼ左右対称となる位置に配設され、さらに上記電線接続部同士は上記信号線が挿入される信号線差込孔を有する面を互いに相対するように所定の間隔をあけて配設されることで、上記間隔上記信号線を接続するスペースとして上記電線接続部同士で共用するので、信号線の接続性がよい。さらに、電線接続部をボディ内に配設することに起因するボディ高さ増が抑えられ、かつ、ベース厚み減が促進されて、薄型化が図られ、設置面に違和感なく、美観を損なうことなく設置できる火災感知器が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器の構成を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器を示す構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器の感知器本体を示す上面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器に適用されるベースの構成を説明する図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器に適用されるベースを示す要部拡大図である。
【図6】 図5のVI−VI矢視断面図である。
【図7】 図5のVII−VII矢視断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器に適用されるボディを示す上面図である。
【図9】 図8のIX−IX矢視断面図である。
【図10】 図8のX−X矢視断面図である。
【図11】 図8のXI−XI矢視断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器に適用される端子金具の構成を説明する図である。
【図13】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器に適用される接触バネの構成を説明する図である。
【図14】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器に適用される端子カバーの構成を説明する図である。
【図15】 図14の(b)のXV−XV矢視断面図である。
【図16】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器に適用される電線接続部による信号線の装着動作を説明する図である。
【図17】 従来の火災感知器の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ベース、2 ボディ、2a 中心穴、2g 隔壁(バネ収納部)、3 回路基板、4 サーミスタ(感知手段)、10 電線接続部、28 端子金具、29 接触バネ(鎖錠バネ)、30b 信号線差込孔、57 天井(設置面)、58 信号線、100 火災感知器。

Claims (1)

  1. 設置面に固定されるベースと、上記ベースの下面に着脱可能に装着されるボディと、上記ボディ内に配設され回路部が設けられた回路基板と、電線接続部と、上記回路基板に電気的に接続されて上記ボディに配設された感知手段とを備えた火災感知器において、
    上記電線接続部には、上記火災感知器の外部からの信号線が接続され、
    上記回路基板が内装される収納空間と上記電線接続部が上記ボディ内底面に並設して突設され、上記電線接続部は上記ボディ内底面の上記収納空間の外側に該収納空間に沿って中心穴を通る中心線に対してほぼ左右対称となる位置に配設され、さらに上記電線接続部同士は上記信号線が挿入される信号線差込孔を有する面を互いに相対するように所定の間隔をあけて配設されることで、上記間隔上記信号線を接続するスペースとして上記電線接続部同士で共用することを特徴とする火災感知器。
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