JP2001143174A - 火災感知器 - Google Patents

火災感知器

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JP2001143174A
JP2001143174A JP32378399A JP32378399A JP2001143174A JP 2001143174 A JP2001143174 A JP 2001143174A JP 32378399 A JP32378399 A JP 32378399A JP 32378399 A JP32378399 A JP 32378399A JP 2001143174 A JP2001143174 A JP 2001143174A
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fire detector
circuit board
thermistor
base
center
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JP32378399A
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Kentaro Azuma
健太郎 東
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Nohmi Bosai Ltd
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Nohmi Bosai Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、設置面に違和感なく、美観を損
なうことなく設置できる薄型の火災感知器を得る。 【解決手段】 ボディ2は上方に向けて末広がり状に開
口した有底円筒状に形成されている。凹部11が下方に
開口するようにボディ2の底面中央に断面台形状に凹設
され、中心穴2aが凹部11の底部中央に穿設されてい
る。そして、リード部4aを中心穴2aを通して回路基
板3に半田付けされたサーミスタ4が凹部11から下方
に延出されている。さらに、回路基板3が、実装された
回路部品59をボディ2内の凹部11の外周側の空スペ
ースに位置させるようにボディ2内に配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、サーミスタの温
度に対する電気抵抗の変化を利用して火災で発生した熱
を感知する火災感知器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は例えば実開平3−63288号
公報に記載された従来の火災感知器の構成を示す断面図
である。図17において、50は有底円筒状に成形され
た樹脂製のボディ、51は円板状に成形され、かつ、突
起51bが下面中央に凸設され、ボディ50の開口を塞
ぐように取り付けられた樹脂製の取付台、52は回路部
品59が実装された回路基板、53はリード53aを取
付台51の突起51b中央に穿設された挿通孔51aを
通して回路基板52に半田付けされたサーミスタ、54
はサーミスタ53を保護するように小ねじ55を用いて
取付台51に締着固定された樹脂製のプロテクタ、56
は設置面である天井57に固定された有底円筒状に成形
された樹脂製のベースである。
【0003】また、電気回路の一部を構成する2本の取
付ねじ60がボディ50を貫通して設けられ、回路基板
52に固定されたナット61に螺合している。そして、
端子片62、端子板63、端子バネ64および固定ネジ
65から構成された電線接続部が取付ネジ60に対応し
てベース56の内側に2箇所設けられている。
【0004】このように構成された従来の火災感知器
は、まず、ベース56がその底部中央に穿設された引出
穴56aを天井57に開けられた信号線引き出し穴57
aに合わせて位置決めされ、固定ネジ(図示せず)を用
いて天井57に締着固定される。そして、信号線58が
端子板63と端子バネ64との間に差し込まれる。ま
た、取付台51、回路基板52、サーミスタ53および
プロテクタ54がボディ50に組み付けられて感知器本
体を構成する。そして、ボディ50をベース56に下面
側から合わせ、回動させることにより、取付ネジ60の
頭部が端子片62に嵌合され、感知器本体がベース56
に装着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、この種の火災感
知器を一般住宅に配備しようとする要求が多くなってお
り、居室天井に違和感なく、美観を損なうことなく設置
されるべく、薄型化の火災感知器が要望されている。ま
た、熱感知手段としてサーミスタ53を用いる場合、サ
ーミスタ53の感熱部がサーミスタ設置面に近づき過ぎ
ると熱感知感度が低下しまうことから、サーミスタ53
のサーミスタ設置面からの延出高さを所定高さに確保す
る必要があり、火災感知器の薄型化を阻害する要因とな
っている。上記従来の火災感知器は、以上のように、サ
ーミスタ53が取付台51の下面中央に形成された突起
51bから下面側に延出しているので、取付台51の下
面に対するサーミスタ53の延出高さは、サーミスタ設
置面(突起51bの下面)からの所定の延出高さに突起
51bの高さ分が加算されたものとなり、火災感知器の
薄型化が図れないという課題があった。また、回路基板
52の実装面が上方に向くように収納されているので、
回路部品59を収納できるようにボディ50の高さが高
くなり、火災感知器の薄型化が図れないという課題があ
った。
【0006】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、設置面に違和感なく、美観を損
なうことなく設置できる薄型の火災感知器を得ることを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、有底円筒状
に成形されたボディ、このボディ内に収納される回路基
板、この回路基板に電気的に接続されて上記ボディの中
心穴から下面側に延出するサーミスタおよびこのサーミ
スタを取り囲むように上記ボディの下面側に配設された
プロテクタを有する感知器本体を備えた火災感知器にお
いて、凹部が下方に開口するように上記ボディの底面中
央に凹設され、上記中心穴が該凹部の底部中央に穿設さ
れているものである。
【0008】また、上記回路基板が、部品実装面を下方
に向けて、かつ、実装部品を上記ボディ内の上記凹部の
外周側のスペースに収納するように上記ボディ内に配設
されているものである。
【0009】また、上記ボディが、上方に向けて末広が
り状に開口した有底円筒状に形成されているものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る火
災感知器の構成を示す断面図である。図2はこの発明の
実施の形態1に係る火災感知器を示す構成図であり、図
2の(a)はその下面図、図2の(b)は側面図であ
る。図3はこの発明の実施の形態1に係る火災感知器の
本体を示す上面図である。図1乃至図3において、火災
感知器100は、固定手段である固定ネジ32により設
置面である天井57に取り付けられるベース1、このベ
ース1に着脱可能に装着されるボディ2、実装部品とし
ての回路部品59が実装され、ボディ2内に収納される
回路基板3、リード部4aが回路基板3に半田付けされ
てボディ2の中心穴2aから下面に延出されるサーミス
タ4、ボディ2の下面に装着されてサーミスタ4を保護
するプロテクタ5、ボディ2の下面から延出するように
ボディ2に取り付けられた確認灯6等から構成されてい
る。そして、ボディ2の底面には水抜き穴7が穿設され
ている。
【0011】プロテクタ5は、例えばPC/ABS系樹
脂で作製され、リング状の基部5a、基部5aより小径
のリング状の頂部5b、基部5aと頂部5bとを連結す
る放射状の脚部5c、頂部5bから中心方向に延出され
た爪部5dから構成されている。さらに、3つの突起5
eが基部5aの上面に等角ピッチに設けられている。そ
して、突起5eが下面側からボディ2に穿設された挿入
孔2bに挿入され、ボディ2内への突起5eの延出端が
熱カシメされて、プロテクタ5がボディ2に装着されて
いる。回路基板3は、ボディ2の内底面に中心穴2aを
内包するように環状に突設された周壁2dで構成される
収納空間内に収納され、固定ねじ8でボディ2に締着固
定された裏カバー9により保護されている。さらに、図
1には図示していない信号線58が接続される電気接続
部10がボディ2の内部に水抜き穴7を挟んで一対配設
されている。なお、回路基板3、サーミスタ4、プロテ
クタ5、確認灯6等の各部品がボディ2に組み込まれ
て、感知器本体を構成している。
【0012】ついで、各構成部品について詳細に図4乃
至図16を参照しつつ説明する。図4はこの発明の実施
の形態1に係る火災感知器に適用されるベースの構成を
説明する図であり、図4の(a)はその側面図、図4の
(b)はその下面図である。図5はベースの要部拡大
図、図6は図5のVI−VI矢視断面図、図7は図5の
VII−VII矢視断面図である。図4乃至図7におい
て、ベース1は、例えばPC/ABS系樹脂を用いて円
板状に成形され、その中央に十字形の引出穴20が穿設
され、4つの取付穴21が等角ピッチにベース1の外周
縁部に穿設されている。また、ボディ2の外周縁部の内
周壁面に係合してボディ2の回動動作を案内する一対の
ガイド22がベース1の中心に対して対称となるように
ベース1の下面外周縁部に円弧状に延設されている。さ
らに、ボディ2の装着状態を保持する一対の係止部23
がベース1の中心に対して対称となるようにベース1の
下面外周縁部に設けられている。各係止部23は、外周
側がベース1の厚み方向に撓むように薄肉に形成された
弾性支持片24と、溝部25a、26aが外周側に開口
するように弾性支持片24の周方向の両側に設けられた
L字状断面を有する一対の刃受部25、26とから構成
されている。そして、弾性支持片24の下面には被嵌合
部としてのポッチ24aが突設されている。さらに、刃
受部26の溝部26aの端部が塞がれてストッパ26b
を構成している。なお、弾性支持片24および刃受部2
5、26の外径はガイド22の外径と同等もしくは小径
に形成されている。
【0013】図8はこの発明の実施の形態1に係る火災
感知器に適用されるボディを示す上面図、図9は図8の
IX−IX矢視断面図、図10は図8のX−X矢視断面
図、図11は図8のXI−XI矢視断面図である。図8
乃至図11において、ボディ2は、例えばPC/ABS
系樹脂を用いて上方に向けて末広がり状に開口した有底
円筒状(ここでは、水平断面が円形で、かつ、鉛直断面
が円弧状)に形成され、凹部11がその下面中央に断面
台形状に凹設され、その中央に中心穴2aが穿設され、
環状壁2cが中心穴2aを取り囲むようにボディ2の内
底面に突設され、確認灯6を挿通させる挿通孔6aが底
面に穿設されている。そして、3つの挿入孔2bが中心
穴2aを中心として等角ピッチに、かつ、1つの挿入孔
2bが中心穴2aと挿通孔6aとを通る中心線上に位置
するようにボディ2の底面に穿設されている。また、周
壁2dが、図8に示されるように、環状壁2cを内包し
ながら電線接続部10を避けるようにボディ2中央より
その中心部分がずれるように、かつ、中心穴2aと挿通
孔6aとを通る中心線に対してほぼ左右対称となるよう
にボディ2の内底面に突設され、係止片2eが周壁2d
の環状壁2cに対向する辺の上縁部から内周側に突設さ
れ、さらに一対の切り欠き2fが周壁2dの環状壁2c
に隣接する辺の上端部に、中心穴2aと挿通孔6aとを
通る中心線に対して左右対称に設けられている。また、
一対の隔壁2gが、図8に示されるように、ボディ2外
周に対して偏心して設けられた周壁2dの環状壁2cに
隣接する辺の外周側に、中心穴2aと挿通孔6aとを通
る中心線に対して左右対称な位置にボディ2の内底面に
突設されている。さらに、一対の刃部27が中心穴2a
と挿通孔6aとを通る中心線に対して、かつ、中心穴2
aに対して対称に、溝部25a、26aの溝高さと同等
の板厚でボディ2の上面外周縁部から内周側に突設さ
れ、ポッチ24aに嵌合する嵌合部としての小孔27a
が各刃部27の上面に凹設されている。
【0014】図12はこの発明の実施の形態1に係る火
災感知器に適用される端子金具の構成を説明する図であ
り、図12の(a)はその上面図、図12の(b)はそ
の側面図である。図12において、端子金具28は金属
板をプレス成形して作製され、貫通穴28bが穿設され
た平板状の基部28a、基部28aの相対する1組の1
辺から外方に延出され、回路基板3に半田付けされる接
続端子28c、基部28aの相対する1組の他辺から外
方に延出され、貫通穴28eが穿設された固定端子28
d、基部28aの相対する他の1組の辺からそれぞれ外
方に延出された係止片28f、28gから構成されてい
る。
【0015】図13はこの発明の実施の形態1に係る火
災感知器に適用される接触バネの構成を説明する図であ
り、図13の(a)はその上面図、図13の(b)は図
13の(a)のXIIIb−XIIIb矢視断面図であ
る。図13において、接触バネ29は板バネ材をプレス
成形して作製された、いわゆる鎖錠バネと呼ばれるもの
であり、一対の接触片29a、29bがリード線挿入方
向に並設され、接触片29aは信号線挿入方向に傾斜す
るように曲げられ、接触片29bは信号線挿入方向に曲
げられ、さらにその先端側がへの字に折り曲げられてい
る。そこで、信号線は接触片29a、29bを押し曲げ
て挿入されるが、引き出そうとすると接触片29aの先
端が信号線に食い込んで信号線の引き出しが阻止され
る。
【0016】図14はこの発明の実施の形態1に係る火
災感知器に適用される端子カバーの構成を説明する図で
あり、図14の(a)はその上面図、図14の(b)は
その正面図、図14の(c)はその背面図である。図1
5は図14の(b)のXV−XV矢視断面図である。図
14および図15において、端子カバー30は、例えば
PC/ABS系樹脂を用いて作製され、コ字状断面に形
成され、隔壁2gを塞口するように取り付けられる基部
30a、基部30aの対向する1辺に穿設された一対の
信号線挿入孔30bおよび係止穴30c、基部30aの
対向する他の1辺に穿設された係止穴30d、先端側が
基部30aの厚み方向に撓むように根元部を基部30a
に連結された、即ち片持ち支持されたT字状のボタン部
30e、ボタン部30eの撓み動作が基部30aと干渉
しないように基部30aに穿設されたT字状の開口30
fから構成されている。
【0017】つぎに、感知器本体の組立について説明す
る。まず、プロテクタ5が、各突起5eをボディ2の挿
入孔2bに下面側から挿入し、その延出端を熱カシメし
て、ボディ2に一体に取り付けられる。また、回路基板
3には、各回路部品59が実装され、端子金具28の接
続端子28cが半田付けされる。そして、端子カバー3
0がその係止穴30c、30dに端子金具28の係止片
28f、28gを挿入して、端子金具28に装着され
る。さらに、接触バネ29が隔壁2g内に収納され、サ
ーミスタ4が中心穴2a内に挿入される。ついで、回路
基板3が部品実装面を下方に向けてその外周縁部を係止
片2eに掛け、サーミスタ4のリード部4aを回路基板
3に穿設された挿通孔を通して環状壁2cの上端に押し
当てられる。同時に、確認灯6が挿通孔6aに挿通され
てボディ2に装着される。そして、サーミスタ4のリー
ド部4aが回路基板3に半田付けされる。その後、裏カ
バー9が周壁2d上に載置され、固定ねじ8をボディ2
に締着して裏カバー9が取り付けられる。これにより、
回路基板3は係止片2eと環状壁2cと裏カバー9とに
よりボディ2に固定される。そして、端子金具28は、
接続端子28cが周壁2dに設けられた切り欠き2fか
ら延出され、基部28aが隔壁2g上に配置されてい
る。さらに、固定ねじ31が固定端子28dに穿設され
た貫通穴28eに通されてボディ2に締着されて、感知
器本体が組み立てられる。ここで、裏カバー9の上面
は、板状のベース1の下面に対向するが、天井57から
の全高が低くなるように、その隙間は信号線1本分のス
ペース程度まで狭めてある。
【0018】このように組み立てられた感知器本体は、
サーミスタ4がボディ2の下面から延出され、ボディ2
の下面側に取り付けられたプロテクタ5により保護され
ている。また、隔壁2g、端子金具28、接触バネ2
9、端子カバー30からなる電線接続部10が、回路基
板3を収納している周壁2dの外側で、信号線挿入孔3
0bを向き合わせて、中心穴2aと挿通孔6aとを通る
中心線に対して対称な位置に配設されている。
【0019】このように構成された火災感知器を取り付
けるには、まず、ベース1が、十字形の引出穴20を天
井57にあけられた信号線引き出し穴57aに合わせて
天井57に宛われ、固定ねじ32を取付穴21に通して
天井57に締着して取り付けられる。そして、信号線引
き出し穴57aから引き出された信号線58が引出穴2
0を通して室内に引き出される。ついで、感知器本体を
ベース1近傍に持って行き、信号線58を端子カバー3
0の信号線挿入孔30bから各電線接続部10に挿入す
る。この時、信号線58の挿入前の状態では、各電線接
続部10は、図16の(a)に示されるように、接触バ
ネ29の接触片29a、29bが端子金具28の基部2
8aに当接されている。そして、図16の(b)に示さ
れるように、信号線58は信号線挿入方向に曲げられた
接触バネ29の接触片29a、29bをさらに押し曲げ
て挿入され、接触片29a、29bのバネ力により端子
金具28の基部28aとの間に電気的接触状態で挟持さ
れる。ここで、信号線58を引き抜こうとすると、接触
片29aの端部が信号線58に食い込んで信号線58の
抜けが阻止されるとともに、接触片29a、29bの2
点で信号線58が端子金具28の基部28aに押し付け
られて、確実に接触されている。
【0020】ついで、感知器本体は、余った信号線58
をボディ2内の空スペースに納めるようにしてベース1
に宛われる。この時、ボディ2の外周縁部の内周壁面が
ガイド22に係合し、ボディ2がベース1に対して位置
決めされる。そこで、感知器本体を、一方向に回動させ
ると、ボディ2はガイド22に案内されて回動し、刃部
27の周方向一端部が刃受部25の溝部25a内に導か
れる。感知器本体をさらに回動させると、刃部27の周
方向一端部は溝25a内を通過し、弾性支持片24上に
至り、刃受部26の溝部26a内に導かれる。この時、
弾性支持片24は、ポッチ24aを介して刃部27に押
圧されて天井57側に撓み、感知器本体の回動動作は阻
害されない。そして、小孔27aがポッチ24a上に到
達した時に、弾性支持片24が復元してポッチ24aと
小孔27aとが嵌合し、感知器本体がベース1に弾性支
持される。なお、感知器本体をさらに回動させようとす
ると、刃部27の周方向一端側がストッパ26bに当接
し、それ以上の感知器本体の回動が阻止され、感知器本
体がベース1に対して所定の位置関係を保って取り付け
られる。この結果、ボディ2とベース1との取付構造に
必要な高さは、天井57下面からベース1本体の厚み
に、刃部27および刃受部25のL字の突出部分の厚
み、即ち刃受部25の高さを加えた分でよくなる。
【0021】このようにして取り付けられた火災感知器
では、電線接続部10は十字形の引出穴20から露出す
ることなくベース1に覆い隠され、かつ、回路基板3は
裏カバー9および周壁2dにより覆い隠されている。そ
こで、天井57の信号線引き出し穴57aからの漏水が
引出穴20からボディ2内に侵入しても、電線接続部1
0および回路基板3を避けてボディ2の内底面に集ま
り、水抜き穴7から排水される。
【0022】このように取り付けられた火災感知器を取
り外すには、ポッチ24aと小孔27aとの弾性嵌合力
に抗して感知器本体を周方向他側に回動させることによ
り、小孔27aがポッチ24aから外れて、刃部27が
溝部25a、26a内を通って刃受部25、26から外
れ、感知器本体がベース1から離反される。そして、感
知器本体を天井57から離し、ボタン部30eを押しな
がら信号線58を引き抜く。この時、図16の(c)に
示されるように、ボタン部30eの先端が端子金具28
の貫通穴28b内を通って隔壁2g内に押し込まれて、
接触バネ29の接触片29aを押圧する。これにより、
接触片29aの端部が信号線58から離反し、信号線5
8の引き抜きが可能となる。その後、固定ねじ32を取
り外し、ベース1を天井57から取り外して火災感知器
の取り外しが完了する。
【0023】このように、この実施の形態1によれば、
サーミスタ4が凹部11の底面から下方に延出している
ので、ボディ2の下面に対するサーミスタ4の延出高さ
は、凹部11の底面からの所定の延出高さから凹部11
の深さ分が減算されたものとなり、サーミスタ4の温度
感知感度を低下させることなく火災感知器を薄型化で
き、特に小型のサーミスタを製造する必要もなく、一般
住宅の居室天井57に違和感なく、美観を損なうことな
く設置できるという効果が得られる。また、回路基板3
が部品実装面を下方に向けて、かつ、回路部品59をボ
ディ2内の凹部11の外周側の空スペースに位置させる
ように配設されているので、回路基板3の上方に回路部
品59を収納するスペースを確保する必要がなく、その
分ボディ2を薄くすることができる。その結果、火災感
知器を薄型化でき、一般住宅の居室天井57に違和感な
く、美観を損なうことなく設置できるという効果が得ら
れる。さらに、このようなボディ2の凹部11を台形状
に構成することによって、ボディ2の下面からサーミス
タ4の付け根部分までを肉厚に樹脂成型することなく、
均一な厚みでボディ2を作製でき、ひずみや変形を起こ
させない。また、サーミスタ4とボディ2との接触をサ
ーミスタ4の付け根部分とすることができ、サーミスタ
4周囲に空間を形成して、検出した熱の伝達放散を防止
している。
【0024】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0025】この発明によれば、有底円筒状に成形され
たボディ、このボディ内に収納される回路基板、この回
路基板に電気的に接続されて上記ボディの中心穴から下
面側に延出するサーミスタおよびこのサーミスタを取り
囲むように上記ボディの下面側に配設されたプロテクタ
を有する感知器本体を備えた火災感知器において、凹部
が下方に開口するように上記ボディの底面中央に凹設さ
れ、上記中心穴が該凹部の底部中央に穿設されているの
で、サーミスタの壁面からの突出高さを確保しつつボデ
ィ下面からのサーミスタの突出高さを低くでき、サーミ
スタの温度感知感度を低下させることなく感知器本体の
薄型化が図られ、設置面に違和感なく、美観を損なうこ
となく設置できる火災感知器が得られる。
【0026】また、上記回路基板が、部品実装面を下方
に向けて、かつ、実装部品を上記ボディ内の上記凹部の
外周側のスペースに収納するように上記ボディ内に配設
されているので、回路基板上部のスペースを縮小でき、
感知器本体の薄型化がさらに図られる。
【0027】また、上記ボディが、上方に向けて末広が
り状に開口した有底円筒状に形成されているので、火災
感知器の薄型化が図られ、設置面に違和感なく、美観を
損なうことなく設置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器の
構成を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器を
示す構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器の
感知器本体を示す上面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器に
適用されるベースの構成を説明する図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器に
適用されるベースを示す要部拡大図である。
【図6】 図5のVI−VI矢視断面図である。
【図7】 図5のVII−VII矢視断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器に
適用されるボディを示す上面図である。
【図9】 図8のIX−IX矢視断面図である。
【図10】 図8のX−X矢視断面図である。
【図11】 図8のXI−XI矢視断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器
に適用される端子金具の構成を説明する図である。
【図13】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器
に適用される接触バネの構成を説明する図である。
【図14】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器
に適用される端子カバーの構成を説明する図である。
【図15】 図14の(b)のXV−XV矢視断面図で
ある。
【図16】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器
に適用される電線接続部による信号線の装着動作を説明
する図である。
【図17】 従来の火災感知器の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2 ボディ、2a 中心穴、3 回路基板、4 サーミ
スタ、5 プロテクタ、11 凹部、59 回路部品
(実装部品)、100 火災感知器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底円形状に成形されたボディ、このボ
    ディ内に収納される回路基板、この回路基板に電気的に
    接続されて上記ボディの中心穴から下面側に延出するサ
    ーミスタおよびこのサーミスタを取り囲むように上記ボ
    ディの下面側に配設されたプロテクタを有する感知器本
    体を備えた火災感知器において、 凹部が下方に開口するように上記ボディの底面中央に凹
    設され、上記中心穴が該凹部の底部中央に穿設されてい
    ることを特徴とする火災感知器。
  2. 【請求項2】 上記回路基板が、部品実装面を下方に向
    けて、かつ、実装部品を上記ボディ内の上記凹部の外周
    側のスペースに収納するように上記ボディ内に配設され
    ていることを特徴とする請求項1記載の火災感知器。
  3. 【請求項3】 上記ボディが、上方に向けて末広がり状
    に開口した有底円筒状に形成されていることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の火災感知器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014056502A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 Panasonic Corp 防災受信機
GB2517917A (en) * 2013-09-04 2015-03-11 Sprue Safety Products Ltd Heat detector

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