JP2001143173A - 火災感知器 - Google Patents

火災感知器

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JP2001143173A
JP2001143173A JP32378499A JP32378499A JP2001143173A JP 2001143173 A JP2001143173 A JP 2001143173A JP 32378499 A JP32378499 A JP 32378499A JP 32378499 A JP32378499 A JP 32378499A JP 2001143173 A JP2001143173 A JP 2001143173A
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hole
fire detector
signal line
circuit board
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JP32378499A
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Kentaro Azuma
健太郎 東
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Nohmi Bosai Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、信号線引き出し穴に対する設置
位置を調整できる火災感知器を得る。 【解決手段】 設置面の信号線引き出し穴から引き出さ
れた信号線を貫通させる引出穴20が、ベース1の中心
に一致させてベース1に十字形に穿設されている。そし
て、引出穴20は、ボディをベース1に装着したとき
に、ボディ内に配設された電線接続部が十字形の引出穴
20を構成する径方向外方に延出する4つの開口の1つ
を挟んで相対するように配置されるように、形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばサーミス
タ等の感知手段を用いて火災で発生した熱や煙等を感知
する火災感知器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図21は例えば実開平3−63288号
公報に記載された従来の火災感知器の構成を示す断面図
である。図21において、50は有底円筒状に成形され
た樹脂製のボディ、51は円板状に成形され、ボディ5
0の開口を塞ぐように取り付けられた樹脂製の取付台、
52は回路部品が実装された回路基板、53はリード5
3aを取付台51に穿設された挿通孔51aを通して回
路基板52に半田付けされたサーミスタ、54はサーミ
スタ53を保護するように小ねじ55を用いて取付台5
1に締着固定された樹脂製のプロテクタ、56は設置面
である天井57に固定された有底円筒状に成形された樹
脂製のベースである。
【0003】また、電気回路の一部を構成する2本の取
付ねじ60がボディ50を貫通して設けられ、回路基板
52に固定されたナット61に螺合している。そして、
端子片62、端子板63、端子バネ64および固定ネジ
65から構成された電線接続部が取付ネジ60に対応し
てベース56の内側に2箇所設けられている。
【0004】このように構成された従来の火災感知器
は、まず、ベース56がその底部中央に穿設された円形
の引出穴56aを天井57に開けられた信号線引き出し
穴57aに合わせて位置決めされる。そして、ベース5
6が、その中心に対して対称にベース56に設けられた
一対の取付穴(図示せず)に固定ネジ(図示せず)を通
して天井57に締着固定される。ついで、信号線58が
端子板63と端子バネ64との間に差し込まれる。ま
た、取付台51、回路基板52、サーミスタ53および
プロテクタ54がボディ50に組み付けられて感知器本
体を構成する。そして、ボディ50をベース56に下面
側から合わせ、回動させることにより、取付ネジ60の
頭部が端子片62に嵌合され、感知器本体がベース56
に装着される。
【0005】そして、温度に対するサーミスタ53の電
気抵抗の変化を回路基板52に実装された電気回路によ
り熱の情報として検知し、該情報を信号線58を介して
中央の火災受信機(図示せず)に送信するようになって
いる。
【0006】近年、この種の火災感知器を一般住宅に配
備しようとする要求が多くなっており、居室天井に違和
感なく、美観を損なうことなく設置されるべく、薄型化
の火災感知器が要望されている。しかしながら、上記従
来の火災感知器では、電線接続部がベース56内に配設
されているので、ベース56の高さが高くなってしま
い、火災感知器の薄型化が図れなかった。そこで、本出
願人は、このような状況を鑑み、鋭意検討した結果、電
線接続部をボディ内に配設するようにしてベースの薄板
化を図ることで、薄型化が可能な改善策としての火災感
知器を着想するに至った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この改善策としての火
災感知器においては、ベースが薄板化されているので、
円形の引出穴の穴径を大きくし過ぎるとベースの強度が
低下してしまい、さらには、電線接続部がボディ内に配
設されているので、電線接続部をベースで覆って天井か
らの漏水が電線接続部にかからないようにする必要があ
り、引出穴の穴径を大きくできなかった。その結果、天
井に穿設された信号線引き出し穴に対する火災感知器の
設置位置の調整量が少なくなり、天井に既設されている
蛍光灯等の配列に火災感知器の設置位置を合わせること
ができなくなる恐れがあるという不具合があった。ま
た、従来の火災感知器においては、一対の取付穴がベー
ス56の中心に対して対称にベース56に設けられてい
るので、取付ネジ穴が天井57に既設されている場合に
は、火災感知器は180度回転した2つの取付姿勢しか
採り得ず、火災感知器の確認灯を居室入口に向けること
ができなくなる恐れがあるという不具合もあった。
【0008】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、天井に穿設された信号線引き出
し穴に対する火災感知器の設置位置の調整量を大きくで
きるようにし、天井に既設されている蛍光灯等の配列に
火災感知器の設置位置を容易に合わせることができる薄
型の火災感知器を得ることを目的とする。また、この発
明は、取付ネジ穴が設置面に既設されている場合でも、
火災感知器の取付姿勢を多く採ることができるように
し、確認灯を居室入口に向けることができる火災感知器
を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、設置面に固
定されるベースと、上記ベースの下面に着脱可能に装着
されるボディ、このボディ内に収納される回路基板、該
ボディ内に配設されて上記設置面の信号線引き出し穴か
ら引き出された信号線が接続される電線接続部および該
回路基板に電気的に接続されて上記ボディの下面側に配
設された感知手段を有する感知器本体とを備えた火災感
知器において、上記設置面の信号線引き出し穴から引き
出された上記信号線を貫通させる引出穴がその穴中心を
上記ベースの中心に略一致させて該ベースに十字形に穿
設されているものである。
【0010】また、上記電線接続部が、上記ボディを上
記ベースに装着した時に、上下方向で上記引出穴の開口
領域と重ならない領域に配設されているものである。
【0011】また、上記電線接続部が、十字形に形成さ
れた上記引出穴を構成する径方向外方に延出する4つの
開口の1つを挟んで、上記信号線の差込面を互いに相対
するように対となって配設されているものである。
【0012】また、設置面に固定されるベースと、上記
ベースの下面に着脱可能に装着されるボディ、このボデ
ィ内に収納される回路基板、該ボディ内に配設されて上
記設置面の信号線引き出し穴から引き出された信号線が
接続される電線接続部および該回路基板に電気的に接続
されて上記ボディの下面側に配設された感知手段を有す
る感知器本体とを備えた火災感知器において、上記設置
面の信号線引き出し穴から引き出された上記信号線を貫
通させる引出穴が、上記ベースの中央から直角に径方向
外方に伸びるL字形に上記ベースに穿設されているもの
である。
【0013】また、上記電線接続部が、上記ボディを上
記ベースに装着した時に、上記ボディの上記ベースへの
装着方向で上記引出穴の開口領域と重ならない領域に配
設されているものである。
【0014】また、上記電線接続部が、L字形に形成さ
れた上記引出穴を構成する径方向外方に延出する2つの
開口の1つを挟んで、上記信号線の差込面を互いに相対
するように対となって配設されているものである。
【0015】また、上記ベースを上記設置面に固定する
ための取付穴が、該ベースの外周縁部の同一円周上に9
0度間隔で4つ設けられているものである。
【0016】また、設置面に固定されるベースと、上記
ベースの下面に着脱可能に装着されるボディ、このボデ
ィ内に収納される回路基板、該回路基板に電気的に接続
されて上記ボディの下面側に配設された感知手段および
上記ボディの下面側に配設された確認灯を有する感知器
本体とを備えた火災感知器において、上記ベースを上記
設置面に固定するための取付穴が、該ベースの外周縁部
の同一円周上に90度間隔で4つ設けられているもので
ある。
【0017】また、上記取付穴の形状がだるま穴形状に
形成されているものである。
【0018】また、上記ボディが、上方に向けて末広が
り状に開口した有底円筒状に形成されているものであ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る火
災感知器の構成を示す断面図である。図2はこの発明の
実施の形態1に係る火災感知器を示す構成図であり、図
2の(a)はその下面図、図2の(b)は側面図であ
る。図3はこの発明の実施の形態1に係る火災感知器の
本体を示す上面図である。図1乃至図3において、火災
感知器100は、固定ネジ32により設置面である天井
57に取り付けられるベース1、このベース1に着脱可
能に装着されるボディ2、検知回路を構成する回路部品
59が実装され、ボディ2内に収納される回路基板3、
リード部4aが回路基板3に半田付けされてボディ2の
中心穴2aから下面に延出される感知手段としてのサー
ミスタ4、ボディ2の下面に装着されてサーミスタ4を
保護するプロテクタ5、ボディ2の下面から延出するよ
うにボディ2に取り付けられた確認灯6等から構成され
ている。そして、ボディ2の底面には水抜き穴7が穿設
されている。
【0020】プロテクタ5は、例えばPC/ABS系樹
脂で作製され、リング状の基部5a、基部5aより小径
のリング状の頂部5b、基部5aと頂部5bとを連結す
る放射状の脚部5c、頂部5bから中心方向に延出され
た爪部5dから構成されている。さらに、3つの突起5
eが基部5aの上面に等角ピッチに設けられている。そ
して、突起5eが下面側からボディ2に穿設された挿入
孔2bに挿入され、ボディ2内への突起5eの延出端が
熱カシメされて、プロテクタ5がボディ2に装着されて
いる。回路基板3は、ボディ2の内底面に中心穴2aを
内包するように環状に突設された周壁2dで構成される
収納空間内に収納され、固定ねじ8でボディ2に締着固
定された裏カバー9により保護されている。さらに、図
1には図示していない信号線58が接続される電気接続
部10がボディ2の内部に水抜き穴7を挟んで一対配設
されている。なお、回路基板3、サーミスタ4、プロテ
クタ5、確認灯6等の各部品がボディ2に組み込まれ
て、感知器本体を構成している。
【0021】ついで、各構成部品について詳細に図4乃
至図16を参照しつつ説明する。図4はこの発明の実施
の形態1に係る火災感知器に適用されるベースの構成を
説明する図であり、図4の(a)はその側面図、図4の
(b)はその下面図である。図5はベースの要部拡大
図、図6は図5のVI−VI矢視断面図、図7は図5の
VII−VII矢視断面図である。図4乃至図7におい
て、ベース1は、例えばPC/ABS系樹脂を用いて円
板状に成形され、その中央に十字形の引出穴20が穿設
され、4つの取付穴21が等角ピッチにベース1の外周
縁部に穿設されている。また、ボディ2の外周縁部の内
周壁面に係合してボディ2の回動動作を案内する一対の
ガイド22がベース1の中心に対して対称となるように
ベース1の下面外周縁部に円弧状に延設されている。さ
らに、ボディ2の装着状態を保持する一対の係止部23
がベース1の中心に対して対称となるようにベース1の
下面外周縁部に設けられている。各係止部23は、外周
側がベース1の厚み方向に撓むように薄肉に形成された
弾性支持片24と、溝部25a、26aが外周側に開口
するように弾性支持片24の周方向の両側に設けられた
L字状断面を有する一対の刃受部25、26とから構成
されている。そして、弾性支持片24の下面には被嵌合
部としてのポッチ24aが突設されている。さらに、刃
受部26の溝部26aの端部が塞がれてストッパ26b
を構成している。なお、弾性支持片24および刃受部2
5、26の外径はガイド22の外径と同等もしくは小径
に形成されている。
【0022】図8はこの発明の実施の形態1に係る火災
感知器に適用されるボディを示す上面図、図9は図8の
IX−IX矢視断面図、図10は図8のX−X矢視断面
図、図11は図8のXI−XI矢視断面図である。図8
乃至図11において、ボディ2は、例えばPC/ABS
系樹脂を用いて上方に向けて末広がり状に開口した扁平
な有底円筒状(ここでは、水平断面が円形で、かつ、鉛
直断面が円弧状)に形成され、凹部11がその下面中央
に断面台形状に凹設され、中心穴2aが凹部11の中央
に穿設され、環状壁2cが中心穴2aを取り囲むように
ボディ2の内底面に突設され、確認灯6を挿通させる挿
通孔6aが底面に穿設されている。そして、3つの挿入
孔2bが中心穴2aを中心として等角ピッチに、かつ、
1つの挿入孔2bが中心穴2aと挿通孔6aとを通る中
心線上に位置するようにボディ2の底面に穿設されてい
る。また、周壁2dが、図8に示されるように、環状壁
2cを内包しながら電線接続部10を避けるようにボデ
ィ2中央よりその中心部分がずれるように、かつ、中心
穴2aと挿通孔6aとを通る中心線に対してほぼ左右対
称となるようにボディ2の内底面に突設され、係止片2
eが周壁2dの環状壁2cに対向する辺の上縁部から内
周側に突設され、さらに一対の切り欠き2fが周壁2d
の環状壁2cに隣接する辺の上端部に、中心穴2aと挿
通孔6aとを通る中心線に対して左右対称に設けられて
いる。また、一対の隔壁2gが、図8に示されるよう
に、ボディ2外周に対して偏心して設けられた周壁2d
の環状壁2cに隣接する辺の外周側に、中心穴2aと挿
通孔6aとを通る中心線に対して左右対称な位置にボデ
ィ2の内底面に突設されている。さらに、一対の刃部2
7が中心穴2aと挿通孔6aとを通る中心線に対して、
かつ、中心穴2aに対して対称に、溝部25a、26a
の溝高さと同等の板厚でボディ2の上面外周縁部から内
周側に突設され、ポッチ24aに嵌合する嵌合部として
の小孔27aが各刃部27の上面に凹設されている。
【0023】図12はこの発明の実施の形態1に係る火
災感知器に適用される端子金具の構成を説明する図であ
り、図12の(a)はその上面図、図12の(b)はそ
の側面図である。図12において、端子金具28は金属
板をプレス成形して作製され、貫通穴28bが穿設され
た平板状の基部28a、基部28aの相対する1組の1
辺から外方に延出され、回路基板3に半田付けされる接
続端子28c、基部28aの相対する1組の他辺から外
方に延出され、貫通穴28eが穿設された固定端子28
d、基部28aの相対する他の1組の辺からそれぞれ外
方に延出された係止片28f、28gから構成されてい
る。
【0024】図13はこの発明の実施の形態1に係る火
災感知器に適用される接触バネの構成を説明する図であ
り、図13の(a)はその上面図、図13の(b)は図
13の(a)のXIIIb−XIIIb矢視断面図であ
る。図13において、接触バネ29は板バネ材をプレス
成形して作製された、いわゆる鎖錠バネと呼ばれるもの
であり、一対の接触片29a、29bがリード線挿入方
向に並設され、接触片29aは信号線挿入方向に傾斜す
るように曲げられ、接触片29bは信号線挿入方向に曲
げられ、さらにその先端側がへの字に折り曲げられてい
る。そこで、信号線58は図16に示されるように接触
片29a、29bを押し曲げて挿入されるが、引き出そ
うとすると接触片29aの先端が信号線58に食い込ん
で信号線58の引き出しが阻止される。
【0025】図14はこの発明の実施の形態1に係る火
災感知器に適用される端子カバーの構成を説明する図で
あり、図14の(a)はその上面図、図14の(b)は
その正面図、図14の(c)はその背面図である。図1
5は図14の(b)のXV−XV矢視断面図である。図
14および図15において、端子カバー30は、例えば
PC/ABS系樹脂を用いて作製され、コ字状断面に形
成され、隔壁2gを塞口するように取り付けられる基部
30a、基部30aの対向する1辺に穿設された一対の
信号線挿入孔30bおよび係止穴30c、基部30aの
対向する他の1辺に穿設された係止穴30d、先端側が
基部30aの厚み方向に撓むように根元部を基部30a
に連結された、即ち片持ち支持されたT字状のボタン部
30e、ボタン部30eの撓み動作が基部30aと干渉
しないように基部30aに穿設されたT字状の開口30
fから構成されている。
【0026】つぎに、感知器本体の組立について説明す
る。まず、プロテクタ5が、各突起5eをボディ2の挿
入孔2bに下面側から挿入し、その延出端を熱カシメし
て、ボディ2に一体に取り付けられる。また、回路基板
3には、各回路部品59が実装され、端子金具28の接
続端子28cが半田付けされる。そして、端子カバー3
0がその係止穴30c、30dに端子金具28の係止片
28f、28gを挿入して、端子金具28に装着され
る。さらに、接触バネ29が隔壁2g内に収納され、サ
ーミスタ4が中心穴2a内に挿入される。ついで、回路
基板3がその外周縁部を係止片2eに掛け、サーミスタ
4のリード部4aを回路基板3に穿設された挿通孔を通
して環状壁2cの上端に押し当てられる。同時に、確認
灯6が挿通孔6aに挿通されてボディ2に装着される。
そして、サーミスタ4のリード部4aが回路基板3に半
田付けされる。その後、裏カバー9が周壁2d上に載置
され、固定ねじ8をボディ2に締着して裏カバー9が取
り付けられる。これにより、回路基板3は係止片2eと
環状壁2cと裏カバー9とによりボディ2に固定され
る。そして、端子金具28は、接続端子28cが周壁2
dに設けられた切り欠き2fから延出され、基部28a
が隔壁2g上に配置されている。さらに、固定ねじ31
が固定端子28dに穿設された貫通穴28eに通されて
ボディ2に締着されて、感知器本体が組み立てられる。
【0027】このように組み立てられた感知器本体は、
サーミスタ4がボディ2の下面から延出され、ボディ2
の下面側に取り付けられたプロテクタ5により保護され
ている。また、隔壁2g、端子金具28、接触バネ2
9、端子カバー30からなる電線接続部10が、回路基
板3を収納している周壁2dの外側で、信号線挿入孔3
0bを向き合わせて、中心穴2aと挿通孔6aとを通る
中心線に対して対称な位置に配設されている。
【0028】このように構成された火災感知器100を
取り付けるには、まず、ベース1が、十字形の引出穴2
0を天井57にあけられた信号線引き出し穴57aに合
わせて天井57に宛われ、固定ネジ32をベース1の中
心に対して対称な一対の取付穴21にそれぞれ通して天
井57に締着して取り付けられる。そして、信号線引き
出し穴57aから引き出された信号線58が引出穴20
を通して室内に引き出される。ついで、感知器本体をベ
ース1近傍に持って行き、信号線58を端子カバー30
の信号線挿入孔30bから各電線接続部10に挿入す
る。この時、信号線58の挿入前の状態では、各電線接
続部10は、図16の(a)に示されるように、接触バ
ネ29の接触片29a、29bが端子金具28の基部2
8aに当接されている。そして、図16の(b)に示さ
れるように、信号線58は信号線挿入方向に曲げられた
接触バネ29の接触片29a、29bをさらに押し曲げ
て挿入され、接触片29a、29bのバネ力により端子
金具28の基部28aとの間に電気的接触状態で挟持さ
れる。ここで、信号線58を引き抜こうとすると、接触
片29aの端部が信号線58に食い込んで信号線58の
抜けが阻止されている。
【0029】ついで、感知器本体は、余った信号線58
をボディ2内の空スペースに納めるようにしてベース1
に宛われる。この時、ボディ2の外周縁部の内周壁面が
ガイド22に係合し、ボディ2がベース1に対して位置
決めされる。そこで、感知器本体を、一方向に回動させ
ると、ボディ2はガイド22に案内されて回動し、刃部
27の周方向一端部が刃受部25の溝部25a内に導か
れる。感知器本体をさらに回動させると、刃部27の周
方向一端部は溝25a内を通過し、弾性支持片24上に
至り、刃受部26の溝部26a内に導かれる。この時、
弾性支持片24は、ポッチ24aを介して刃部27に押
圧されて天井57側に撓み、感知器本体の回動動作は阻
害されない。そして、小孔27aがポッチ24a上に到
達した時に、弾性支持片24が復元してポッチ24aと
小孔27aとが嵌合し、感知器本体がベース1に弾性支
持される。なお、感知器本体をさらに回動させようとす
ると、刃部27の周方向一端側がストッパ26bに当接
し、それ以上の感知器本体の回動が阻止され、感知器本
体がベース1に対して所定の位置関係を保って取り付け
られる。
【0030】このようにして取り付けられた火災感知器
100では、電線接続部10は、図3に示されるよう
に、十字形の引出穴20を構成する径方向外方に伸びる
4つの開口の1つを挟んで、信号線差込孔30bを相対
するようにして対となって配設されているので、電線接
続部10が引出穴20の開口から露出することなくベー
ス1に覆い隠されている。さらには、回路基板3が裏カ
バー9および周壁2dにより覆い隠されている。そこ
で、天井57の信号線引き出し穴57aからの漏水が引
出穴20からボディ2内に侵入しても、電線接続部10
および回路基板3を避けてボディ2の内底面に集まり、
水抜き穴7から排水される。
【0031】このように取り付けられた火災感知器10
0を取り外すには、ポッチ24aと小孔27aとの弾性
嵌合力に抗して感知器本体を周方向他側に回動させるこ
とにより、小孔27aがポッチ24aから外れて、刃部
27が溝部25a、26a内を通って刃受部25、26
から外れ、感知器本体がベース1から離反される。そし
て、感知器本体を天井57から離し、ボタン部30eを
押しながら信号線58を引き抜く。この時、図16の
(c)に示されるように、ボタン部30eの先端が端子
金具28の貫通穴28b内を通って隔壁2g内に押し込
まれて、接触バネ29の接触片29aを押圧する。これ
により、接触片29aの端部が信号線58から離反し、
信号線58の引き抜きが可能となる。その後、固定ねじ
32を取り外し、ベース1を天井57から取り外して火
災感知器の取り外しが完了する。
【0032】このように、この実施の形態1によれば、
信号線58が接続される電線接続部10がボディ2の内
部に設けられているので、高さを必要とする電線接続部
10をボディ2の空スペースに配置でき、電線接続部1
0を配置することに起因するボディ2の高さの増大がな
い。また、ベース1に電線接続部10を配設しないの
で、その分ベース1を薄く形成できる。その結果、火災
感知器を薄型化でき、一般住宅の居室天井57に違和感
なく、美観を損なうことなく設置できるという効果が得
られる。
【0033】ここで、ベース1は、引出穴20の開口部
が信号線引き出し穴57aの開口部に上下方向で重なり
合うように、天井57に固定され、引出穴20と信号線
引き出し穴57aとの両開口部の重なった領域から信号
線58が室内側に引き出される。つまり、引出穴20
は、信号線58が引き出される開口領域をもつように信
号線引き出し穴57aに部分的に重なっていればよく、
引出穴20の穴径が大きければ大きい程、信号線引き出
し穴57aに対するベース1の許容取付範囲が大きくな
る。この実施の形態1によれば、引出穴20がベース1
に十字形に穿設されているので、十字形穴の穴面積を円
形穴と同面積とした場合、十字形穴を構成する径方向外
方に伸びる開口の先端部分が円形穴より外径側に位置す
ることになる。つまり、円形穴に比べて引出穴20の穴
径を大きくできることになり、信号線引き出し穴57a
に対するベース1の許容取付範囲が大きくなり、火災感
知器100の設置位置の調整量が大きくなる。そこで、
火災感知器100を一直線に配設された蛍光灯の中間に
配置するような場合にも、火災感知器100の設置位置
を調整して、蛍光灯と一直線に配列された状態に容易に
設置できるので、火災感知器100を設置することで美
観を損なうようなこともない。また、引出穴20が十字
形に形成されているので、穴面積を大きくすることな
く、つまりベース1の強度を低下させることなく火災検
知器100の設置位置の調整量を大きくすることができ
る。
【0034】また、電線接続部10は、十字形の引出穴
20を構成する径方向外方に伸びる4つの開口の1つを
挟んで、信号線差込孔bを相対するようにして対となっ
て配設されている。そこで、電線接続部10が引出穴2
0の開口から露出することなくベース1に覆い隠され、
天井57から漏水が発生しても、漏水が電線接続部10
に侵入することがなく、漏水による誤動作の発生が抑制
される。さらに、信号線58を接続するスペースが共有
でき、その分ボディ2の省スペース化が図られ、火災感
知器の小型化、薄型化が実現できるとともに、信号線5
8を電線接続部10間から両電線接続部10に差し込む
ことができ、信号線58の接続作業性が向上される。
【0035】また、取付穴21がベース1の外周縁部の
同一円周上に90度間隔で4つ設けられ、ベース1の中
心に対して対称な2つの取付穴21を対として用いてベ
ース1を天井57に取り付けているので、火災感知器は
信号線引き出し穴57aに対して90度づつ回転した4
つの取付姿勢を採ることができる。従って、確認灯6が
居室入口側に向くように火災感知器100を設置するこ
とが容易となる。また、ボディ2が上方に末広がり状に
開口する扁平な有底円筒状に形成されているので、天井
57に違和感なく、美観を損なうことなく火災感知器1
00を設置できる。
【0036】実施の形態2.図17はこの発明の実施の
形態2に係る火災感知器に適用されるベースを示す下面
図、図18はこの発明の実施の形態2に係る火災感知器
に適用されるボディを示す上面面、図19はこの発明の
実施の形態2に係る火災感知器の構成を示す断面図、図
20はこの発明の実施の形態2に係る火災感知器の感知
器本体を示す上面図である。
【0037】図17において、ベース1Aは、例えばP
C/ABS系樹脂を用いて円板状に成形され、その中央
に引出穴35がベース1Aの中央から直角に径方向外方
に伸びるL字形に穿設され、取付穴36がベース1Aの
外周縁部の同一円周上に90度間隔(等角ピッチ)で4
つ穿設されている。各取付穴36は大径穴36aと大径
穴36aに周方向に連接された小径穴36bとからなる
だるま穴形状に形成されている。なお、他の構成は、上
記実施の形態1で説明したベース1と同様に構成されて
いる。図18において、ボディ2Aは、例えばPC/A
BS系樹脂を用いて上方に向けて末広がり状の開口した
扁平な有底円筒状に形成されている。そして、水抜き穴
7が中心穴2aと挿通孔6aとを通る中心線上に3箇所
設けられ、周壁2dが6角形に形成されている。なお、
他の構成は、上記実施の形態1で説明したボディ2と同
様に構成されている。
【0038】ここで、この火災感知器101の設置方法
について説明する。まず、上記実施の形態1と同様に、
プロテクタ5、回路基板3、サーミスタ4、確認灯6、
端子金具28、接触バネ29、端子カバー30等をボデ
ィ2Aに組み込み、感知器本体を組み立てる。このよう
に組み立てられた感知器本体は、サーミスタ4がボディ
2の下面から延出され、ボディ2の下面側に取り付けら
れたプロテクタ5により保護されている。また、隔壁2
g、端子金具28、接触バネ29、端子カバー30から
なる電線接続部10が、図20に示されるように、回路
基板3を収納している周壁2dの外側で、信号線挿入孔
30bを向き合わせて、中心穴2aと挿通孔6aとを通
る中心線に対して対称な位置に配設されている。
【0039】ついで、ベース1Aを、L字形の引出穴3
5を天井57にあけられた信号線引き出し穴57aに合
わせて天井57に宛い、固定ネジ32の螺着位置をポイ
ンティングする。その後、ベース1Aを取り去って、固
定ネジ32を天井57の螺着位置に螺着する。そして、
固定ネジ32を大径穴36aに通してベース1Aを天井
57に当て、ベース1Aを周方向に回動して固定ネジ3
2のネジ部を小径穴36b内に導入する。これにより、
ベース1Aは、固定ネジ32の頭部により支持されて天
井57に吊設される。その後、固定ネジ32を締着し
て、ベース1Aを天井57に固定する。そして、信号線
引き出し穴57aから引き出された信号線58が引出穴
20を通して室内に引き出される。ついで、感知器本体
をベース1A近傍に持って行き、信号線58を端子カバ
ー30の信号線挿入孔30bから各電線接続部10に挿
入する。
【0040】ついで、感知器本体は、余った信号線58
をボディ2A内の空スペースに納めるようにしてベース
1Aに宛われる。この時、ボディ2Aの外周縁部の内周
壁面がガイド22に係合し、ボディ2Aがベース1Aに
対して位置決めされる。そこで、ポッチ24aが小孔2
7aに嵌合するまで感知器本体を一方向に回動させて、
感知器本体をベース1Aに弾性支持させ、図19に示さ
れるように、火災感知器101が天井57に設置され
る。
【0041】このようにして取り付けられた火災感知器
101では、電線接続部10は、図20に示されるよう
に、L字形の引出穴35を構成する径方向外方に伸びる
2つの開口の1つを挟んで、信号線差込孔30bを相対
するようにして対となって配設されているので、電線接
続部10が引出穴35の開口から露出することなくベー
ス1Aに覆い隠されている。さらには、回路基板3が裏
カバー9および周壁2dにより覆い隠されている。そこ
で、天井57の信号線引き出し穴57aからの漏水が引
出穴20からボディ2内に侵入しても、電線接続部10
および回路基板3を避けてボディ2の内底面に集まり、
水抜き穴7から排水される。
【0042】このように、この実施の形態2において
も、信号線58が接続される電線接続部10がボディ2
Aの内部に設けられているので、高さを必要とする電線
接続部10をボディ2Aの空スペースに配置でき、電線
接続部10を配置することに起因するボディ2Aの高さ
の増大がなく、さらに、ベース1Aに電線接続部10を
配設しないので、その分ベース1Aを薄く形成できる。
その結果、火災感知器101を薄型化でき、一般住宅の
居室天井57に違和感なく、美観を損なうことなく設置
できるという効果が得られる。
【0043】また、引出穴35がベース1AにL字形に
穿設されているので、L字形穴の穴面積を円形穴と同面
積とした場合、L字形穴を構成する径方向外方に伸びる
開口の先端部分が円形穴より外径側に位置することにな
り、つまり、円形穴に比べて引出穴35の穴径を大きく
できることになり、信号線引き出し穴57aに対するベ
ース1の許容取付範囲を大きくでき、火災感知器101
の設置位置の調整量を大きくできる。そこで、火災感知
器101を一直線に配設された蛍光灯の中間に配置する
ような場合にも、火災感知器101の設置位置を調整し
て、蛍光灯と一直線に配列された状態に容易に設置で
き、火災感知器101を設置することで美観を損なうよ
うなこともない。また、引出穴35がL字形に形成され
ているので、穴面積を大きくすることなく、つまりベー
ス1Aの強度を低下させることなく火災感知器101の
設置位置の調整量を大きくすることができる。
【0044】また、電線接続部10は、L字形の引出穴
35を構成する径方向外方に伸びる2つの開口の1つを
挟んで、信号線差込孔30bを相対するようにして対と
なって配設されているので、電線接続部10が引出穴3
5の開口から露出することなくベース1Aに覆い隠さ
れ、天井57から漏水が発生しても、漏水が電線接続部
10に侵入することがなく、漏水による誤動作の発生が
抑制される。さらに、信号線58を接続するスペースが
共有でき、その分ボディ2Aの省スペース化が図られ、
火災感知器101の小型化、薄型化が実現できるととも
に、信号線58を電線接続部10間から両電線接続部1
0に差し込むことができ、信号線58の接続作業性が向
上される。
【0045】また、取付穴36がベース1Aの外周縁部
の同一円周上に90度間隔で4つ設けられ、ベース1A
の中心に対して対称な2つの取付穴36を対として用い
てベース1Aを天井57に取り付けているので、火災感
知器101は信号線引き出し穴57aに対して90度づ
つ回転した4つの取付姿勢を採ることができる。従っ
て、確認灯6が居室入口側に向くように火災感知器10
0を設置することが容易となる。さらに、火災感知器1
01が90度づつ回転した4つの取付姿勢を採れること
は、L字形の引出穴35も90度づつ回転した4つの姿
勢を採れることに等しく、即ち引出穴35の穴形状を十
字形と見なすことができ、火災感知器101の設置位置
の調整量を大きくできる。また、L字形の引出穴35の
外径側両端をつないだ扇形の引出穴としてもよく、実質
的に円形の開口と同様に360度方向に調整が可能とな
る。
【0046】また、取付穴36の穴形状がだるま穴であ
るので、固定ネジ32を天井57に螺着し、固定ネジ3
2を大径穴36aから小径穴36bに導いてベース1A
を天井57に仮支持させ、その後固定ネジ32を締着し
てベース1Aを天井57に固定できる。そこで、作業者
は高所でベース1Aを持つことなく固定ネジ32を締着
でき、作業性が向上される。
【0047】ここで、上記実施の形態2では、固定ネジ
32を天井57に直接締着するものとしているが、天井
57に既設されている取付ネジ穴を利用して火災感知器
を設置する場合には特に効果がある。つまり、埋込ボッ
クスが設置面に予め埋め込まれている場合など、取付ネ
ジ穴の位置が決まっていて、取付ネジ穴に固定ネジ32
を螺着し、固定ネジ32を大径穴36aから小径穴36
bに導いてベース1Aを天井57に仮支持させ、その後
固定ネジ32を締着してベース1Aを天井57に固定で
きるので、ベース1Aを天井57に宛いながら固定ネジ
32の螺着位置をポインティングする作業が不要とな
り、その分作業性を向上させることができる。
【0048】なお、上記各実施の形態では、感知手段と
してサーミスタ4を用いた熱感知器として説明している
が、感知手段としてサーミスタ4を用いた熱感知器に限
定されるものではなく、バイメタルを用いた熱感知器や
光電式の煙感知器であっても、さらには炎感知器やニオ
イ感知器であっても、同様の効果を奏する。
【0049】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0050】この発明によれば、設置面に固定されるベ
ースと、上記ベースの下面に着脱可能に装着されるボデ
ィ、このボディ内に収納される回路基板、該ボディ内に
配設されて上記設置面の信号線引き出し穴から引き出さ
れた信号線が接続される電線接続部および該回路基板に
電気的に接続されて上記ボディの下面側に配設された感
知手段を有する感知器本体とを備えた火災感知器におい
て、上記設置面の信号線引き出し穴から引き出された上
記信号線を貫通させる引出穴がその穴中心を上記ベース
の中心に略一致させて該ベースに十字形に穿設されてい
るので、信号線引き出し穴に対する火災感知器の設置位
置の調整量を大きくでき、天井に既設されている蛍光灯
等の配列に火災感知器の設置位置を容易に合わせること
ができる火災感知器を得ることができる。
【0051】また、上記電線接続部が、上記ボディを上
記ベースに装着した時に、上下方向で上記引出穴の開口
領域と重ならない領域に配設されているので、信号線引
き出し穴からの漏水がボディ内に侵入しても、電線接続
部にかかることがなく、漏水に起因する誤作動の発生を
抑制することができる。
【0052】また、上記電線接続部が、十字形に形成さ
れた上記引出穴を構成する径方向外方に延出する4つの
開口の1つを挟んで、上記信号線の差込面を互いに相対
するように対となって配設されているので、信号線の接
続スペースが共用化でき、小型化、薄型化が図られる。
【0053】また、設置面に固定されるベースと、上記
ベースの下面に着脱可能に装着されるボディ、このボデ
ィ内に収納される回路基板、該ボディ内に配設されて上
記設置面の信号線引き出し穴から引き出された信号線が
接続される電線接続部および該回路基板に電気的に接続
されて上記ボディの下面側に配設された感知手段を有す
る感知器本体とを備えた火災感知器において、上記設置
面の信号線引き出し穴から引き出された上記信号線を貫
通させる引出穴が、上記ベースの中央から直角に径方向
外方に伸びるL字形に上記ベースに穿設されているの
で、信号線引き出し穴に対する火災感知器の設置位置の
調整量を大きくでき、天井に既設されている蛍光灯等の
配列に火災感知器の設置位置を容易に合わせることがで
きる火災感知器を得ることができる。
【0054】また、上記電線接続部が、上記ボディを上
記ベースに装着した時に、上記ボディの上記ベースへの
装着方向で上記引出穴の開口領域と重ならない領域に配
設されているので、信号線引き出し穴からの漏水がボデ
ィ内に侵入しても、電線接続部にかかることがなく、漏
水に起因する誤作動の発生を抑制することができる。
【0055】また、上記電線接続部が、L字形に形成さ
れた上記引出穴を構成する径方向外方に延出する2つの
開口の1つを挟んで、上記信号線の差込面を互いに相対
するように対となって配設されているので、信号線の接
続スペースが共用化でき、小型化、薄型化が図られる。
【0056】また、上記ベースを上記設置面に固定する
ための取付穴が、該ベースの外周縁部の同一円周上に9
0度間隔で4つ設けられているので、L字状の引出穴が
90度づつ回転した4つの取付姿勢をとることができ、
信号線引き出し穴に対する火災感知器の設置位置の調整
量をさらに大きくできる。
【0057】また、設置面に固定されるベースと、上記
ベースの下面に着脱可能に装着されるボディ、このボデ
ィ内に収納される回路基板、該回路基板に電気的に接続
されて上記ボディの下面側に配設された感知手段および
上記ボディの下面側に配設された確認灯を有する感知器
本体とを備えた火災感知器において、上記ベースを上記
設置面に固定するための取付穴が、該ベースの外周縁部
の同一円周上に90度間隔で4つ設けられているので、
確認灯の位置を所定の向きに合わせて設置できる火災感
知器が得られる。
【0058】また、上記取付穴の形状がだるま穴形状に
形成されているので、高所でのベースの固定作業性を向
上させることができる。
【0059】また、上記ボディが、上方に向けて末広が
り状に開口した有底円筒状に形成されているので、火災
感知器の薄型化が図られ、設置面に違和感なく、美観を
損なうことなく設置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器の
構成を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器を
示す構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器の
感知器本体を示す上面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器に
適用されるベースの構成を説明する図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器に
適用されるベースを示す要部拡大図である。
【図6】 図5のVI−VI矢視断面図である。
【図7】 図5のVII−VII矢視断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器に
適用されるボディを示す上面図である。
【図9】 図8のIX−IX矢視断面図である。
【図10】 図8のX−X矢視断面図である。
【図11】 図8のXI−XI矢視断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器
に適用される端子金具の構成を説明する図である。
【図13】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器
に適用される接触バネの構成を説明する図である。
【図14】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器
に適用される端子カバーの構成を説明する図である。
【図15】 図14の(b)のXV−XV矢視断面図で
ある。
【図16】 この発明の実施の形態1に係る火災感知器
に適用される電線接続部による信号線の装着動作を説明
する図である。
【図17】 この発明の実施の形態2に係る火災感知器
に適用されるベースを示す下面図である。
【図18】 この発明の実施の形態2に係る火災感知器
に適用されるボディを示す上面面である。
【図19】 この発明の実施の形態2に係る火災感知器
の構成を示す断面図である。
【図20】 この発明の実施の形態2に係る火災感知器
の感知器本体を示す上面図である。
【図21】 従来の火災感知器の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1、1A ベース、2、2A ボディ、2a 中心穴、
3 回路基板、4 サーミスタ(感知手段)、10 電
線接続部、20、35 引出穴、21、36取付穴、5
7 天井(設置面)、57a 信号線引き出し穴、58
信号線、100、101 火災感知器。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設置面に固定されるベースと、上記ベー
    スの下面に着脱可能に装着されるボディ、このボディ内
    に収納される回路基板、該ボディ内に配設されて上記設
    置面の信号線引き出し穴から引き出された信号線が接続
    される電線接続部および該回路基板に電気的に接続され
    て上記ボディの下面側に配設された感知手段を有する感
    知器本体とを備えた火災感知器において、 上記設置面の信号線引き出し穴から引き出された上記信
    号線を貫通させる引出穴がその穴中心を上記ベースの中
    心に略一致させて該ベースに十字形に穿設されているこ
    とを特徴とする火災感知器。
  2. 【請求項2】 上記電線接続部が、上記ボディを上記ベ
    ースに装着した時に、上下方向で上記引出穴の開口領域
    と重ならない領域に配設されていることを特徴とする請
    求項1記載の火災感知器。
  3. 【請求項3】 上記電線接続部が、十字形に形成された
    上記引出穴を構成する径方向外方に延出する4つの開口
    の1つを挟んで、上記信号線の差込面を互いに相対する
    ように対となって配設されていることを特徴とする請求
    項2記載の火災感知器。
  4. 【請求項4】 設置面に固定されるベースと、上記ベー
    スの下面に着脱可能に装着されるボディ、このボディ内
    に収納される回路基板、該ボディ内に配設されて上記設
    置面の信号線引き出し穴から引き出された信号線が接続
    される電線接続部および該回路基板に電気的に接続され
    て上記ボディの下面側に配設された感知手段を有する感
    知器本体とを備えた火災感知器において、 上記設置面の信号線引き出し穴から引き出された上記信
    号線を貫通させる引出穴が、上記ベースの中央から直角
    に径方向外方に伸びるL字形に上記ベースに穿設されて
    いることを特徴とする火災感知器。
  5. 【請求項5】 上記電線接続部が、上記ボディを上記ベ
    ースに装着した時に、上記ボディの上記ベースへの装着
    方向で上記引出穴の開口領域と重ならない領域に配設さ
    れていることを特徴とする請求項4記載の火災感知器。
  6. 【請求項6】 上記電線接続部が、L字形に形成された
    上記引出穴を構成する径方向外方に延出する2つの開口
    の1つを挟んで、上記信号線の差込面を互いに相対する
    ように対となって配設されていることを特徴とする請求
    項5記載の火災感知器。
  7. 【請求項7】 上記ベースを上記設置面に固定するため
    の取付穴が、該ベースの外周縁部の同一円周上に90度
    間隔で4つ設けられていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項6のいずれかに記載の火災感知器。
  8. 【請求項8】 設置面に固定されるベースと、上記ベー
    スの下面に着脱可能に装着されるボディ、このボディ内
    に収納される回路基板、該回路基板に電気的に接続され
    て上記ボディの下面側に配設された感知手段および上記
    ボディの下面側に配設された確認灯を有する感知器本体
    とを備えた火災感知器において、 上記ベースを上記設置面に固定するための取付穴が、該
    ベースの外周縁部の同一円周上に90度間隔で4つ設け
    られていることを特徴とする火災感知器。
  9. 【請求項9】 上記取付穴の形状がだるま穴形状に形成
    されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のい
    ずれかに記載の火災感知器。
  10. 【請求項10】 上記ボディが、上方に向けて末広がり
    状に開口した有底円筒状に形成されていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の火災感知
    器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008065405A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Nohmi Bosai Ltd 火災検知器
CN102903199A (zh) * 2012-11-05 2013-01-30 北京福赛尔安全消防设备有限公司 点型感温火灾探测器

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