JP3816677B2 - オープンルーフ車の幌シール部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オープンルーフ車の幌シール部材に関する。より詳細には、オープンカーなどの車両に取付けられた幌の幌骨に固定され、ルーフ閉鎖時に幌に弾接するオープンルーフ車の幌シール部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、非固定式ルーフである幌1が取付けられたオープンカーを示す外観図である。幌1は折り畳自在の開閉式のものであり、開放時には折り畳まれた幌1は車体後方側下部(図示しない)に収納され、閉鎖時には図4に示すようにフロントガラス2上端を固定するヘッダ3及びフロントピラー4上端部に幌1前端が接するようになっている。
【0003】
図5に示すように、幌1の両側端部にはルーフウェザーストリップ7が幌骨(リンク)6に直接固定されたリテーナ8を介して取付けられている。また、幌骨6の幌1側には幌シール部材10が一部フレーム11を介して固定されている。幌シール部材10には、中空シール部10cとシールリップ部10dとが設けられ、ルーフ閉鎖時に幌1に車室内側から弾接するようになっている。ルーフウェザーストリップ7はリテーナ8に嵌合される取付基部7aと、昇降するサイドガラス9の端末部9aが上昇時に弾接する中空シール部7bと、リップ部7c,7dとからなり、リップ部7cは幌シール部材10の下側固定部10bに弾接している。なお図5は、図4のA−A線拡大断面図である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような幌シール部材10を使用した場合には、図5に示すように、ルーフウェザーストリップ7と閉鎖された幌1の側端縁1aとの間には隙間Mが生じるので、隙間Mに水が溜ることがある。そして、隙間Mに溜った水は幌1の開放時にルーフウェザーストリップ7の中空シール部7bを伝わって車室内側に進入するという問題がある。
【0005】
この対策として、図6に示すように、ルーフウェザーストリップ7に幌1の閉鎖時に幌1の側端縁1aに弾接して隙間Mに水が溜ることを防止するためのリップ部7eを新たに設けることも考えられるが、かかる場合には幌1の開閉による昇降でリップ部7eが図6の点線で示すように車室外側にめくれてシール機能を果たさないことがある。
【0006】
そこで本発明の目的は、車室内側への水の進入を一層防止することができるオープンルーフ車の幌シール部材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載のオープンルーフ車の幌シール部材は、オープンルーフ車の幌(1)の両側端部に設けられ、かつルーフウェザーストリップ(7)が取付けられた幌骨(6)に固定され、ルーフ閉鎖時に幌(1)に車室内側から弾接するシール部(10c,10d)が設けられたオープンルーフ車の幌シール部材(10)であって、ルーフ閉鎖時に幌(1)の側端縁(1a)とルーフウェザーストリップ(7)との隙間(M)を埋める突部(20)を延設し、その延設した突部(20)の、ルーフウェザーストリップ(7)側の先端(20a)をくさび形状とするとともに、ルーフ開放時には突部(20)の先端(20a)を幌(1)側に浮かせるように突部(20)をその付け根部から幌(1)側に折曲又は湾曲させ、逆にルーフ閉鎖時には突部(20)の先端(20a)が幌(1)の側端縁(1a)に押されてルーフウェザーストリップ(7)側に前記折曲又は湾曲に抗して弾性変形され、ルーフウェザーストリップ(7)に食い込むようにしたことを特徴とする。
【0009】
なお、上記の括弧内の記号は図面及び後述する発明の実施の形態に記載された記号に対応するものである。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、延設された突部によってルーフである幌閉鎖時に幌の側端縁とルーフウェザーストリップとの隙間が埋められるので、隙間に水が溜ることが防止される。よって、幌開放時に水がルーフウェザーストリップを伝わって車室内側に進入することが防止される。
【0011】
また、幌開放時には突部の先端が浮く設定であるので、ルーフウェザーストリップの組付け時に幌シール部材が邪魔になることはなく作業が簡単である。一方、幌閉鎖時には突部の先端がルーフウェザーストリップにただ当接するだけでなく食い込むような構成であるので先端により水がルーフウェザーストリップを伝わって車室内側に進入することが一層防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。従来例と同一の部分には同一符号を付した。
本発明の実施の形態に係るオープンルーフ車の幌シール部材10には、図1に示すように、略板状の基部の一方の側面(裏面)側に鈎状の上側固定部10aと下側固定部10bとが一体形成されていて、他方の側面(表面)側に中空シール部10cとシールリップ部10dとが上下に一体形成されている。
そして、略板状の基部の下端には突部20が延設されている。また、突部20の先端20aの一方の側面(裏面)側の形状はくさび形状にされており、突部20は基部に対して付け根部から他方の側面(表面)側に折曲させられている(湾曲させるようにしてもよい)。なお、延設された突部20も含めて幌シール部材10はソリッドゴム製(硬質樹脂)である。
【0013】
図2は、図1に示す幌シール部材10を適用した状態を示すものである。幌骨(リンク)6には、従来例で示したと同様のルーフウェザーストリップ7がリテーナ8を介して取付けられている。ルーフウェザーストリップ7はリテーナ8に嵌合される取付基部7aと、昇降するサイドガラス9の端末部9aが上昇時に弾接する中空シール部7bと、前記幌シール部材10の下側固定部10bに弾接するリップ部7cと、及び、リップ部7dとが一体成形されたものである。
幌シール部材10の上側固定部10aはフレーム11を介して幌骨(リンク)6に固定され、かつ下側固定部10bは直接幌骨6に固定されている。また、中空シール部10cとシールリップ部10dは幌1の閉鎖時に幌1に車室内側から弾接してシール性を高めるようになっている。
【0014】
そして延設された突部20によって、幌1の閉鎖時に幌1の側端縁1aとルーフウェザーストリップ7との間に生じる隙間Mを埋めるように突部20の厚みと配置が設定されている。ルーフである幌1の開放時には上述したように突部20の先端20aを幌1側に浮かせるように突部20をその付け根部から幌1側に折曲させてあるが(図3で示す二点鎖線)、逆に幌1の閉鎖時には突部20の先端20aが幌1の側端縁1aに押されてルーフウェザーストリップ7側に前記折曲に抗して弾性変形され、ルーフウェザーストリップに食い込むようになっている(図3で示す実線)。
【0015】
このように、延設された突部20によって幌閉鎖時に幌1の側端縁1aとルーフウェザーストリップ7との隙間Mが埋められるので、隙間Mに水が溜ることが防止される。よって、幌開放時に水が車室内側に進入することも防止される。
しかも幌開放時には突部20の先端20aが浮く設定であるので、ルーフウェザーストリップ7の組付け時に幌シール部材10が邪魔になることはなく作業が簡単である。一方、幌閉鎖時には突部20の先端20aがルーフウェザーストリップ7にただ当接するだけでなく食い込むような構成であるので先端20aにより水が中空シール部7bを伝わって車室内側に進入することが一層防止される。
【0016】
【発明の効果】
以上のとおり請求項1に記載の発明によれば、延設された突部によってルーフである幌閉鎖時に幌の側端縁とルーフウェザーストリップとの隙間が埋められるので、隙間に水が溜ることが防止される。よって、幌開放時に水がルーフウェザーストリップを伝わって車室内側に進入することが防止される。
【0017】
また、幌開放時には突部の先端が浮く設定であるので、ルーフウェザーストリップの組付け時に幌シール部材が邪魔になることはなく作業が簡単である。一方、幌閉鎖時には突部の先端がルーフウェザーストリップにただ当接するだけでなく食い込むような構成であるので先端により水がルーフウェザーストリップを伝わって車室内側に進入することが一層防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るオープンルーフ車の幌シール部材を示す斜視図である。
【図2】図1に示すオープンルーフ車の幌シール部材が適用された状態を示す、図4のA−A線拡大断面図である。
【図3】図2の要部を示す拡大断面図である。
【図4】オープンカーを示す外観斜視図である。
【図5】従来例に係るオープンルーフ車の幌シール部材が適用された状態を示す、図4のA−A線拡大断面図である。
【図6】従来例に係る別のオープンルーフ車の幌シール部材が適用された状態を示す、図4のA−A線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 幌
1a 側端縁
2 フロントガラス
3 ヘッダ
4 フロントピラー
6 幌骨
7 ルーフウェザーストリップ
7a 取付基部
7b 中空シール部
7c,7d リップ部
7e リップ部
8 リテーナ
9 サイドガラス
9a 端末部
10 幌シール部材
10a 上側固定部
10b 下側固定部
10c 中空シール部
10d シールリップ部
11 フレーム
20 突部
20a 先端
M 隙間
Claims (1)
- オープンルーフ車の幌の両側端部に設けられ、かつルーフウェザーストリップが取付けられた幌骨に固定され、ルーフ閉鎖時に幌に車室内側から弾接するシール部が設けられたオープンルーフ車の幌シール部材であって、
ルーフ閉鎖時に前記幌の側端縁と前記ルーフウェザーストリップとの隙間を埋める突部を延設し、前記延設した突部の、前記ルーフウェザーストリップ側の先端をくさび形状とするとともに、ルーフ開放時には突部の先端を幌側に浮かせるように突部をその付け根部から幌側に折曲又は湾曲させ、逆にルーフ閉鎖時には突部の先端が幌の側端縁に押されてルーフウェザーストリップ側に前記折曲又は湾曲に抗して弾性変形され、ルーフウェザーストリップに食い込むようにしたことを特徴とするオープンルーフ車の幌シール部材。
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JP25596098A JP3816677B2 (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | オープンルーフ車の幌シール部材 |
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JP3816677B2 true JP3816677B2 (ja) | 2006-08-30 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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1998
- 1998-08-25 JP JP25596098A patent/JP3816677B2/ja not_active Expired - Fee Related
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